ところが、上記の締結螺子をその緊締方向と逆方向へ螺回する方法やその工具が知られるようになり、ボス部とフランジ部を破損することなく締結螺子を外し、開放した痕跡を残さずに、制御基板収納ケースの不正開放されてしまうという問題が生じてきた。そのため、かかる締結螺子だけでは、制御基板収納ケースの不正開放を確実に防止することができなくなっている。
そこで本発明は、このような問題を解決し、痕跡を残さずに開放することができない遊技機の制御基板収納ケースを提供することを目的とするものである。
本発明は、制御基板が収納されるケース本体と、該ケース本体の開口部を遮蔽する蓋体とを備えてなるものであって、前記ケース本体の少なくともその一側縁と、該一側縁に対応する蓋体の一側縁とのいずれか一方に、取付孔を備えた複数のボス部を設けると共に、他方に、前記取付孔に螺着される螺子の頭部を係止する、各ボス部と一対の複数のフランジ部を設けてなり、前記各一対のボス部とフランジ部とを前記螺子によって順次締結することにより、所定回数分の封印を可能とする遊技機の制御基板収納ケースにおいて、各フランジ部は、ボス部の取付孔に螺着される螺子の挿入孔部と、その後方に位置して上方に開口する係合孔とを備え、前記フランジ部群全体に被着されるものであって、その被着状態で前記挿入孔部を上方から覆うカバー部と、前記係合孔に上下で連通する収納孔とを備えるカバー体が、複数切断可能に連設され、各カバー体には、夫々カバー体の収納孔に挿入されて、上方の仮止め位置と、下方の係合位置とに位置決められ、カバー体のフランジ部への被着状態で係合位置へ押し込まれると、その下端部がフランジ部の係合孔に挿入されて、該係合孔に前後方向で係合して、カバー体をフランジ部に対して前後方向移動不能に拘束するロック片を具備し、さらに被着状態でカバー体をフランジ部に対して上下方向移動不能とする係止手段を具備してなる螺子保護部材を備えてなるものであることを特徴とする遊技機の制御基板収納ケースである。
かかる構成にあっては、一対のボス部とフランジ部とを螺子により締結した後に、螺子保護部材を、その各カバー体により各々のフランジ部を被覆するように取り付け、ボス部と締結したフランジ部に被着されたカバー体の収納孔に仮止めされているロック片を、下方へ押し込んで係合位置として、該フランジ部の係合孔に係合することによって、当該カバー体をフランジ部に固着するようにしたものである。このようにカバー体がフランジ部に固着された状態では、該カバー体のカバー部によって、当該フランジ部とボス部とを締結した螺子の頭部が完全に覆われることから、当該螺子による締結を解除するためは当該カバー体をフランジ部から取り外さなければならない。しかし、カバー体は、その収納孔とフランジ部の係合孔とに差し通されたロック片と係止手段とにより、該フランジ部に対して前後方向および上下方向へ移動不能として固着されていることから、当該カバー体を破損しなければ取り外すことができない。したがって、制御基板収納ケースを開放した場合には、カバー体を破損した痕跡が残るため、当該制御基板収納ケースの不正開放を防ぐことができる。
さらに、螺子保護部材は、各フランジ部およびボス部に対応するように複数のカバー体を連設してなるものであるから、ボス部と締結したフランジ部にカバー体を固着することにより、他のカバー体も各々のフランジ部を被覆した状態で保持され得る。そして、不具合や修理などのために正規に制御基板収納ケースを開放する場合には、フランジ部と固着されたカバー体を、その隣りに連設するカバー体と切断し、フランジ部と固定していないカバー体を取り外した後に、フランジ部と固着されているカバー体を破損して該フランジ部から取り除き、このフランジ部とボス部との締結状態を解除する。その後に、フランジ部をケース本体から切断することにより、ケース本体と蓋体とを開放する。ケース本体と蓋体とを再封印するには、別の一対のフランジ部とボス部とを締結して、上記のようにカバー体を固着することにより行う。このように、フランジ部とボス部、及びカバー体の配設数に応じて、制御基板収納ケースを正規に開放し、再封印することが可能である。尚、各カバー体には、夫々の収納孔にロック片が仮止めされていることから、再封印する度にロック片を準備する必要がない。
尚、本構成の制御基板収納ケースにあって、フランジ部とボス部とを締結する螺子としては、所謂ワンウェイ螺子のような、緊締方向へのみ螺回操作可能な締結螺子が好適に用い得る。このような締結螺子は、専用の取り外し手段や工具によらねば取り外しできないことから、通常、フランジ部とボス部との締結状態を解除するために、フランジ部を破損せねばならず、この破損の痕跡が残り易い。例えば、本発明にあっては、カバー体のカバー部により、フランジ部の挿入孔部を覆うようにしていることから、螺子の操作頭部が隠匿されるため、フランジ部とボス部とを固定している手段が一見分からない。そのため、不正に開放しようとする者が、仮に、カバー体を破損して取り外しても、締結螺子を取り外す手段を準備していない場合もあり、この場合には、前記のようにフランジ部を破損した痕跡が残ることとなる。
本構成にあっては、ボトム部に、再封印に要する螺子の予備螺子を入出する保管部を形成し、フランジ部と封印した際に、保管部の入出口を該フランジ部により塞ぐようにした構成が好適に用い得る。この場合には、フランジ部とボトム部の配設数に応じて、各保管部に予備螺子を保管できるため、再封印する際に、別途螺子を準備する必要がないという優れた利点を有する。
上述した遊技機の制御基板収納ケースにあって、螺子保護部材の各カバー体が、各フランジ部に設けられた前後方向の挿入案内部にその前方から嵌め合わされて、該カバー体をフランジ部に対して前後方向移動可能とし且つ上下方向移動不能とする案内支持部を備えてなり、前記案内支持部により、螺子保護部材の係止手段を構成してなるものが提案される。
かかる構成にあっては、カバー体を、その案内支持部によりフランジ部の挿入案内部に嵌め合わせることにより、該フランジ部に対して上下方向移動不能としていることから、カバー体のフランジ部への被着状態でロック片を係合位置として前後方向移動不能とすることにより、該カバー体をフランジ部に固着できるようにしたものである。これにより、本構成にあっては、上述した本発明にかかる作用効果を適正に奏することができ得る。
上述した遊技機の制御基板収納ケースにあって、螺子保護部材のロック片が、その係合位置で、フランジ部の係合孔の下部周端縁に係止されて当該ロック片の上方移動を拘束する下係合爪部と、前記係合孔の上部周端縁に係止されて当該ロック片の下方移動を拘束する上係合爪部とを備えてなるものである構成が提案される。尚ここで、ロック片の下係合爪部は、該ロック片の下端部に設けられ、フランジ部の係合孔に挿入されて係止されるものとなっている。
かかる構成にあっては、カバー体のフランジ部への被着状態で仮止め位置から係合位置へ押し込まれたロック片が、その下係合爪部と上係合爪部とによって、フランジ部の係合孔に係止されて上下移動を拘束されて保持されることから、該係合孔に前後方向で確実に係合することができる。したがって、ロック片を係合位置とすることにより、カバー体の前後移動不能する状態を適正かつ確実に保持することができ得る。
上述した遊技機の制御基板収納ケースにあって、螺子保護部材の各カバー体が、その収納孔に、その内面から内方へ突出する係止突部を備えてなると共に、ロック片が、その仮止め位置で、前記係止突部に係止する仮止め爪部を備えてなり、仮止め位置に位置決めされたロック片を、カバー体のフランジ部への被着状態で下方へ押し込むことにより、前記仮止め爪部と係止突部との係止状態を解除して、係合位置に位置決めするようにしたものである構成が提案される。
かかる構成にあっては、カバー体の収納孔に仮止めしたロック片を、下方へ押し込むことにより、比較的容易に仮止めを解除して、係合位置に位置決めすることができる。そのため、カバー体をフランジ部に固着する作業の作業性に優れる。
上述した遊技機の制御基板収納ケースにあって、カバー体のフランジ部への被着状態でロック片を係合位置に位置決めして、該カバー体をフランジ部に対して上下方向移動不能かつ前後方向移動不能とした状態で、該カバー体の収納孔の上部開口から所定の接着剤を流入することによって、当該カバー体、ロック片、フランジ部を接着してなるものである構成が提案される。
かかる構成にあっては、ロック片を係合部に嵌挿して係合した状態で、該ロック片とカバー体とフランジ部とを接着するため、これらを破損することなく取り外すことが事実上不可能となるため、開放した痕跡が確実に残る。そのため、不正開放を防止するという本発明の作用効果が一層向上する。
尚、この接着剤としては、ロック片、カバー体、フランジ部の素材(材料)に適したものを使用する。特に、接着力の比較的強いものが好適である。また、ロック片、カバー体、フランジ部がプラスチック製である場合には、これらの表層を溶かして接着するようにした種類の接着剤が好適に用い得る。
本発明の遊技機の制御基板収納ケースにあっては、ケース本体と蓋体との一方に設けた複数のボス部と他方に設けた複数のフランジ部との一対を締結し、カバー体を複数切断可能に連接してなる螺子保護部材を前記フランジ部群全体に被着して、各カバー体により夫々フランジ部の螺子の挿入孔部を覆い、ボス部と締結したフランジ部に被着したカバー体の収納孔に仮止めされたロック片を下方へ押し込み、該ロック片の下端部を当該フランジ部の係合孔に係合により前後方向移動不能とし、かつ係合手段により上下方向移動不能とするようにしたものであるから、ボス部とフランジ部との締結状態を解除するためには、該フランジ部に固着したカバー体を破損することを要する。したがって、制御基板収納ケースを開放した場合には、カバー体を破損した痕跡が残るため、当該制御基板収納ケースの不正開放を防ぐ効果を奏する。
上述した遊技機の制御基板収納ケースであって、螺子保護部材の係止手段が、各カバー体に設けられた案内支持部により構成され、該案内支持部を、各フランジ部の挿入案内部に嵌め合わせることにより、該カバー体をフランジ部に対して上下方向移動不能とするものとした構成にあっては、カバー体をフランジ部に被着することで上下方向移動不能となるため、該カバー体のロック片を係合位置として前後方向移動不能とすることにより、カバー体をフランジ部に固着できる。本構成にあっては、上述した本発明にかかる作用効果を適正に奏することができ得る。
上述した遊技機の制御基板収納ケースにあって、螺子保護部材のロック片が、その係合位置で、フランジ部の係合孔の下部周端縁に係止されて上方移動を拘束する下係合爪部と、前記係合孔の上部周端縁に係止されて下方移動を拘束する上係合爪部とを備えてなる構成とした場合にあっては、被着状態でカバー体の収納孔に仮止めされたロック片を下方へ押し込むことにより、当該ロック片をフランジ部の係合孔に容易かつ確実に係合することができると共に、その係合状態を保持する効果が高い。したがって、カバー体をフランジ部に固着するという、本発明の作用効果が一層向上する。
上述した遊技機の制御基板収納ケースにあって、カバー体の収納孔に設けた係止突部に、ロック片の仮止め爪部を係止することにより、当該ロック片を仮止め位置に位置決めし、下方へ押し込むことにより、仮止め爪部と係止突部との係止状態を解除するようにした構成とした場合にあっては、カバー体をフランジ部に被着した状態で、該カバー体のロック片を下方へ押し込むことにより、比較的容易に仮止め解除でき、当該ロック片を係合位置に位置決めできる。したがって、カバー体をフランジ部に固着するための作業の作業性に優れる。
上述した遊技機の制御基板収納ケースにあって、カバー体のフランジ部への被着状態でロック片を係合位置に位置決めして固着した状態で、該カバー体の収納孔の上部開口から流入された所定の接着剤によって、当該カバー体、ロック片、フランジ部が接着されてなる構成にあっては、該ロック片とカバー体とフランジ部とを接着するため、これらを破損することなく取り外すことが事実上不可能となるため、開放した痕跡が確実に残る。そのため、不正開放を防止するという本発明の作用効果が一層向上する。
本発明にかかる遊技機の制御基板収納ケース1の一実施例を添付図面に従って説明する。本実施例の制御基板収納ケース1は、パチンコ機の裏面やスロットマシンの内部の所定位置に配設されるものである。
遊技機の制御基板収納ケース1にあっては、図1〜5のように、パチンコ機の裏面の所定位置に固定される蓋体3と、蓋体3に対向する下面が開口された矩形筐体状のケース本体2とを備えている。本実施例にあっては、ケース本体2と蓋体3とを前後方向にスライドすることにより、開閉することができる構成となっている。ケース本体2と蓋体3とは、透明性の樹脂素材から成形されており、後述する制御基板(図示せず)を視認可能としている。
ここで、蓋体3は、矩形状の底面部11と該底面部11の三辺から上方へ夫々起立する側縁部12,13,14とから構成されており、互いに対向する長手方向の側縁部13,14に、その上端部から内方へ夫々突出する複数の摺動支持部15が設けられている。また、底面部11の、側縁部12,13,14が設けられていない一辺には、その面方向に沿って外方へ突出する嵌合係止部16が設けられている。
この蓋体3には、上記した嵌合係止部16が形成された一辺と対向する辺に設けられた側縁部12に、所定間隔をおいて四個のボス部18が並設されている(図4(B)参照)。各ボス部18には、ワンウェイ螺子8をねじ込むための取付孔19が夫々設けられていると共に、各々一個のワンウェイ螺子8を上方から入出可能な入出口20aを備えた予備螺子保管穴20が夫々設けられている。ここで、ワンウェイ螺子8は、緊締方向へのみ螺回操作可能な操作頭部8aと、該操作頭部8aから突成された雄ネジ部8bとから構成されてなるものであり、本発明の螺子である。また、前記した予備螺子保管穴20は、その上部20bがワンウェイ螺子8の操作頭部8aを嵌入可能な太径に形成され、下部20cがワンウェイ螺子8の雄ネジ部8bを嵌挿可能な細径に形成された二段孔形態となっている。本実施例にあって、ボス部18は、取付孔19を予備螺子保管穴20の外側(前方)とするように、該取付孔19と予備螺子保管穴20とを長手方向に列んで設けている。
一方、上記したケース本体2内には、制御基板(図示せず)が収納されて固定される。ここで、この図示しない制御基板には、プリント配線板、その上面に夫々配設された中央制御装置CPUや記憶装置ROMや記憶装置RAMなどの電子部品、該制御基板と他の制御基板や駆動装置などと電気的に接続するケーブルが連結されるコネクタなどを備えている。尚、前記記憶装置ROMには、大当り発生確率などの当該遊技機の遊技を統括的に制御するための遊技制御内容が書き込まれている。
このケース本体2には、その四隅に、底浅状の浅場部30が設けられており、各浅場部30により上記の制御基板(図示せず)の四隅を支持すると共に、各浅場部30に設けられた螺子孔(図示せず)と制御基板の四隅に設けられた螺子孔(図示せず)とを所定の螺子により螺合することにより、ケース本体2に制御基板を固定している。尚、制御基板は、ケース本体2に固定された状態で、該ケース本体2の内部に各電子部品が収納されるように、ケース本体2に取り付けられる。また、ケース本体2には、制御基板の各コネクタに対応する位置に、夫々のコネクタの外寸に合わせて開口部(図示せず)が形成されており、コネクタの上端または全体がケース本体2外に露出するようになっている。これにより、制御基板収納ケース1を封印した状態で、各コネクタに所定のケーブルを接続したり取り外したりすることができるようになっている。
さらに、ケース本体2は、その長手方向の両側縁部32,33が、上記した蓋体3の両側縁部13,14間に嵌入し且つ該蓋体3の底面部11と各摺動支持部15との間に嵌入するように設けられている。これにより、ケース本体2が、蓋体3の底面部11に沿って長手方向に摺動可能となっており、この長手方向へスライドすることによって開閉できるようになっている。尚ここで、ケース本体2を閉鎖するようにスライドする方向を、前方とし、開放するようにスライドする方向を、後方としている。
ケース本体2の前方側の側縁部31には、上記した蓋体3に設けられた各ボス部18と夫々対向するように所定間隔をおいて四個のフランジ部41が並設されている(図4(A)参照)。また、各フランジ部41が設けられた側縁部31と対向する後方側の側縁部34には、上記した蓋体3の嵌合係止部16を嵌入する嵌入孔部36が設けられている。そして、ケース本体2のフランジ部41が設けられた側縁部31と蓋体3の側縁部12とが当接した状態で、ケース本体2と蓋体3とが閉鎖し、各フランジ部41と各ボス部18とが夫々対向すると共に、ケース本体2の嵌入孔部36に蓋体3の嵌合係止部16が嵌入して位置決めされるようになっている。
ここで、上記した各フランジ部41は、ケース本体2の側縁部31から前方(外方)へ突出された一対のリブ部42,42と、両リブ部42,42の前部で両側縁が支持された螺子係止部43とから構成されている。螺子係止部43には、上記したボス部18の取付孔19に対向する位置に、上下方向に貫通する挿入孔44が設けられている。この挿入孔44は、その上部に、ワンウェイ螺子8の操作頭部8aを嵌入して係止する上部係止部44aと、下部に、ワンウェイ螺子8の雄ネジ部8bを挿通する下部挿通部44bとからなる二段構造となっている。尚、この螺子係止部43の、挿入孔44が設けられた部位が、本発明にかかる挿入孔部45である。
そして、一対のフランジ部41とボス部18にあって、該フランジ部41の螺子係止部43の挿入孔44にワンウェイ螺子8の雄ネジ部8bを上方から挿通し、該ワンウェイ螺子8を螺回操作することによって、操作頭部8aを挿入孔44の上部係止部44aに係止すると共に雄ネジ部8bをボス部18の取付孔19に螺着し得るようになっている(図5参照)。これにより、一対のフランジ部41とボス部18とを締結することができる。尚、螺子係止部43が、フランジ部41とボス部とを対向した状態(ケース本体2と蓋体3とを閉じた状態)で近接するように設けられており、ワンウェイ螺子8を螺回操作することにより、ボス部18と圧接して締結するようになっている。
また、フランジ部41には、螺子係止部43、両リブ部42,42、ケース本体2の側縁部31に囲まれて、上下方向に貫通する係合孔47が形成されている。すなわち、この係合孔47は、上記した螺子係止部43の挿入孔44(挿入孔部45)の後方位置に設けられている。
尚、本実施例にあっては、フランジ部41のリブ部42,42は、螺子係止部43の下端より上方となるように設けられており、該フランジ部41とボス部18とが対向した状態では、両リブ部42,42とボス部18との間に空隙48が形成されている(図9参照)。
また、フランジ部41の螺子係止部43は、その挿入孔44より後方の後寄り部位が、ボス部18の予備螺子保管穴20の入出口20a上を部分的に塞ぐように形成されている。これにより、上記したケース本体2と蓋体3とを閉鎖して一対のフランジ部41とボス部18とをワンウェイ螺子8により締結して封印した状態では、締結していないボス部18の予備螺子保管穴20内に保管された予備用のワンウェイ螺子8が、各フランジ部41の螺子係止部43によって抜け落ちないようになっている。
次に、本発明の要部について説明する。
上述した制御基板収納ケース1には、図6〜8のように、各フランジ部41を被覆するカバー体52が複数連設された螺子保護部材51を備えている。そして、各カバー体52には、それぞれロック片53が収納保持されている。このカバー体52とロック片53とは、樹脂材料により成形されてなる。ここで、各カバー体52は、互いに隣り合うもの同士が杆状連結部54a,54bを介して連設されており、該杆状連結部54a,54bが比較的細い形状となっていることから、ニッパーやカッター等の工具(ニッパーやカッターなど)により比較的容易に切断可能となっている。
上記したカバー体52は、フランジ部41を全体的に覆うカバー部55と、該カバー部55の後部から上方へ突出する収納部56とから構成されている。このカバー体52は、カバー部55によってフランジ部41の螺子係止部43を覆うようになっており、該螺子係止部43の挿入孔44に係止されたワンウェイ螺子8の操作頭部8aを覆うようになっている。
ここで、カバー体52のカバー部55は、後方が開口された略U字形の側部55aと、該側部55a上を閉鎖する上部55bとから構成されており、この略U字形の側部55aによって、フランジ部41の前部および側部を覆うようになっている。そして、カバー部55には、その側部55aの両側下端の前寄り部位に内方へ突出する嵌合突部58,58が形成されている共に、上部55bの両側下面に嵌合支持部59,59が設けられている。この嵌合突部58,58と嵌合支持部59,59は、カバー体52をフランジ部41の前方から嵌入することにより、該フランジ部41の両リブ部42,42を上下から挟むようになっている。すなわち、カバー体52は、そのカバー部55の嵌合突部58,58と嵌合支持部59,59とによって、両リブ部42,42に沿って前後方向へ移動可能であり且つ上下方向へ移動不能となるように、フランジ部41に嵌入される。さらに、本実施例にあって、カバー部55の嵌合突部58,58は、その間隔が、フランジ部41の螺子係止部43の最大幅より若干短くなるように形成されている。そのため、カバー体52をフランジ部41に嵌入する際には、該カバー体52を後方へ押し込むようにして嵌合し、嵌合した状態で自然に抜け落ちず、前方へ引き抜くことによって取り外し可能となっている。
尚、上記したカバー体52の嵌合突部58,58と嵌合支持部59,59とにより、本発明の案内支持部(図示省略)が構成されており、フランジ部41の両リブ部42,42により、本発明の挿入案内部が構成されている。
また、カバー体52の収納部56には、上下方向に貫通する収納孔61が設けられている。ここで、収納部56の収納孔61は、当該カバー体52のフランジ部41への被着状態で、該フランジ部41の係合孔47に連通するように設けられている。さらに、この収納孔61には、その上部内面の両側部位から内方へ突出する係止突部62,62が設けられている。
上記したカバー体52の収納孔61内には、上記したロック片53が収納保持される。このロック片53は、その上部に設けられた弾性保持部65,65と、下部に設けられた弾性係合部66,66と、弾性保持部65,65および弾性係合部66,66が連成される中体部67とから構成されてなる。ここで、弾性保持部65,65は、中体部67の上端部から上方へ突成する杆状腕部65a,65aが互いに平行に設けられ、各杆状腕部65a,65aの上端に外側に突出する仮止め爪部65b,65bが設けられてなる。この弾性保持部65,65は、当該ロック片53を収納部56の収納孔61に下方から挿入することにより、該収納孔61内の係止突部62,62間を、杆状腕部65a,65aが互いに接近する内方向に弾性変形して仮止め爪部65b,65bを通過させ、杆状腕部65a,65aが嵌挿した状態で、仮止め爪部65b,65bを係止突部62,62の上面に係止する(図9(B)、図10(A)参照)。これにより、ロック片53が収納部56の収納孔61内に収納保持されるようになっている。そして、ロック片53は、収納孔61内に収納保持された状態で、杆状腕部65a,65aを下方へ押し込むことにより、該杆状腕部65a,65aを内方向へ弾性変形させて、仮止め爪部65b,65bの係止状態を解除することができる。
また、ロック片53の弾性係合部66,66は、中体部67の下端部から下方へ突成する杆状脚部66a,66aが互いに平行に設けられ、各杆状脚部66a,66aの下端に外側方に突出する下係合爪部66b,66bが設けられてなる。さらに、杆状脚部66a,66aは、その下側部分が薄厚状に形成されており、板厚の変わる部位に前後方向に段状の上係合爪部66c,66cが設けられている。この弾性係合部66,66は、当該ロック片53をフランジ部41の係合孔47に上方から挿入することにより、各杆状脚部66a,66aを互いに接近する内方向に弾性変形して各下係合爪部66b,66bが通過する。そして、下係合爪部66b,66bが、係合孔47の下方へ突出した嵌挿状態で、該係合孔47を構成する両リブ部42,42の下面(係合孔47の下部周端縁47a)に係止され、当該ロック片53の上方移動を拘束する。さらに、この嵌挿状態で、上係合爪部66c,66cが係合孔47を構成する螺子係止部43の上面(係合孔47の上部周端縁47b)に係止され、当該ロック片53の下方移動を拘束する。このようにしてロック片53がフランジ部41の係合孔47に係合することにより、この係合状態で、該ロック片53が係合孔47に対して前後方向移動不能かつ上下方向移動不能となる(図9(C)、図10(B)参照)。
このようにロック片53の弾性係合部66,66がフランジ部41の係合孔47に係合した状態では、当該ロック片53の弾性保持部65,65がカバー体52の収納孔61内に配されるようになっている。すなわち、フランジ部41の係合孔47とカバー体52の収納孔61とを、ロック片53により差し通された状態となる(図9(C)参照)。これにより、カバー体52がフランジ部41に対して前後方向へ移動不能となる。そのため、当該カバー体52は、フランジ部41に被着した状態で、該フランジ部41の両リブ部42,42に嵌合突部58,58と嵌合支持部59,59とが嵌合していることから(図10(B)参照)、上下方向移動不能となっているため、ロック片53がフランジ部41の係合孔47に係合することにより、該フランジ部41に固着される。
そして、上記のように、カバー体52がフランジ部41に固着した状態では、該フランジ部41の両リブ部42,42下に突出するロック片53の下係合爪部66b,66bも、当該カバー体52のカバー部55の側部55aにより側方から被覆される。そのため、ロック片53は、カバー体52により完全に外側から覆われた状態であるから、該下係合爪部66b,66bをフランジ部41の係合孔47との係合状態から解除できないようになっている。
尚、本実施例にあって、ロック片53の仮止め爪部65b、65bをカバー体52の収納孔61の係止突部62,62に係止して該ロック片53を該収納孔61内に収納保持した位置が、本発明にかかる仮止め位置である(図8、図9(A),(B)、図10(A)参照)。そして、ロック片53の下係合爪部66b,66bと上係合爪部66c,66cとがフランジ部41の係合孔47に係合したロック片53の位置が、本発明にかかる係合位置である(図9(C)、図10(B)参照)。
次に、本実施例の制御基板収納ケース1を開閉する手順について説明する。
制御基板収納ケース1を閉鎖して封印するためには、図5のように、ケース本体2と蓋体3とを閉じた状態で、一つのフランジ部41の上方から螺子係止部43の挿入孔44にワンウェイ螺子8を挿通し、緊締方向に螺回操作することにより、該ワンウェイ螺子8の雄ネジ部8bを、当該フランジ部41と一対のボス部18の取付孔19にねじ込み、緊締して螺着する。これにより、一対のフランジ部41とボス部18とが締結され、ケース本体2と蓋体3との閉止状態が保持される。
尚ここで、ケース本体2と蓋体3とを閉鎖する前に、締結しない各ボス部18の予備螺子保管穴20に夫々に予備用のワンウェイ螺子8を挿入しておく(図4(B)参照)。そして、上記のように一対のフランジ部41とボス部18とが締結されることにより、これ以外の各ボス部18の予備螺子保管穴20に保管されたワンウェイ螺子8が各フランジ部41により抜け落ちないようになっている。
上記のように一対のフランジ部41とボス部18とを締結した後に、図9(A)のように、螺子保護部材51を、その各カバー体52を夫々にフランジ部41の前方から嵌め込むようにして取り付け、図9(B)、図10(A)のように、各フランジ部群全体に被着する。ここで、各カバー体52がフランジ部41に挿入される場合には、該カバー体52の嵌合支持部59,59がフランジ部41の両リム部42,42の上面に支持され、カバー体52の嵌合突部58,58がフランジ部41の螺子係止部43に押し付けられて乗り越えるようにして、両リム部42,42の下面に当接する。これにより、各カバー体52は、各フランジ部41に上下方向移動不能とし且つ前後方向移動可能として被着される。尚、カバー体52をフランジ部41から前方へ移動するためには、該カバー体52の嵌合突部58,58を該フランジ部41の螺子係止部43を乗り越えるように引き抜くことを要する。これにより、カバー体52がフランジ部41から自然に抜け落ちないようにしている。
この螺子保護部材51の各カバー体52には、その収納孔61内に、ロック片53が収納保持されている。ここで、ロック片53は、カバー体52の収納孔61にその下方から挿入されて、上述したように仮止め爪部65b,65bが該収納孔61の係止突部62,62に係止することにより、該収納孔61内に収納保持される。尚、ロック片53は、カバー体52の収納孔61内に収納保持された仮止め位置では、該カバー体52の嵌合支持部59,59より上方に位置しており、カバー体52をフランジ部41に嵌め合わせる際や取り外す際に、該フランジ部41に干渉しない。
上述したように螺子保護部材51が各フランジ部群全体を被着した状態で、ワンウェイ螺子8によりボス部18と締結したフランジ部41を被着したカバー体52の収納孔61内に収納保持されているロック片53を、下方へ押し込むことにより、図9(C)、図10(B)のように、当該フランジ部41の係合孔47に係合する。すなわち、このカバー体52の収納孔61の上部開口61aから所定の工具を差し込み、ロック片53を下方へ押し込むことにより、該ロック片53の仮止め爪部65b,65bと収納孔61の係止突部62,62との係止状態を解除して、下方へ移動させる。そして、このロック片53の弾性係合部66,66を、フランジ部41の係合孔47へ挿入して、下係合爪部66b,66bと上係合爪部66c,66cとにより該係合孔47の上下の周端縁47a,47bに係合する。これにより、ロック片53が、カバー体52の収納孔61とフランジ部41の係合孔47とに差し通された状態で保持され、該カバー体52を該フランジ部41に対して前後方向移動不能とする。
このようにロック片53をフランジ部41の係合孔47に係合することにより、上述したように、カバー体52がフランジ部41に被着された状態で上下方向移動不能となっていることから(図10参照)、該カバー体52がフランジ部41に固着できる。
このように一対のフランジ部41とボス部18とを締結して、カバー体52をロック片53により当該フランジ部41に固着することによって、締結しているワンウェイ螺子8の操作頭部8aが当該カバー体52により覆われた状態となる。そのため、このワンウェイ螺子8を取り外すためには、カバー体52を取り除く必要があるが、上述したように当該カバー体52がフランジ部41に固着されていることから、このカバー体52を取り除くためには破損しなければならない。すなわち、検査や修理などのために正規に制御基板収納ケース1を開封する場合には、図11(A)のように、フランジ部41と固着しているカバー体52と当該カバー体52に連設しているカバー体52とをその間の杆状連結部54a,54bとをニッパーやカッター等により切断して分離する。さらに、フランジ部41と固着しているカバー体52の収納部56を、ニッパーやカッター等により切断してカバー部55と分離する。これに伴い、ロック片53も上下に分断されるため、図11(B)のように、ロック片53の下部53’がフランジ部41の係合孔44に係合維持されるだけとなるから、カバー体52のカバー部55を前方へ引き抜くと共に該カバー体52の収納部56も取り外すことにより、該フランジ部41から該カバー体52を取り除くことができる。その後、フランジ部41の両リブ部42,42を、同じくニッパー等により切断することにより、ケース本体2と蓋体3との封印を解除できる。
ここで、制御基板収納ケース1を開封するためには、螺子保護部材51のカバー体52を切断した痕跡が残ると共に、フランジ部41の両リムフランジ部42,42を切断した痕跡が残る。仮に、制御基板収納ケース1を不正に開放しようとした場合には、予めワンウェイ螺子8の取り外し手段を準備していたとしても、カバー体52を破損しなければならず、この破損の痕跡が残ることとなる。したがって、制御基板収納ケース1の不正開放を防止することができ得る。
尚、カバー体52は、フランジ部41を被覆していることから、一見しただけでは、フランジ部41とボス部18との締結にワンウェイ螺子8を用いているかわからない。そのため、不正開放しようとするものが、ワンウェイ螺子8を取り外すための手段を準備していない場合もありえ、この場合には、さらにフランジ部41を破損しなければならず、上記した正規の開放と同様、カバー体52の破損と合わせて二重の痕跡が残ることとなる。
上述したように封印を開放した後に再封印するには、他の一対をなすフランジ部41とボス部18とを、当該ボス部18の予備螺子保管穴20に保管してあるワンウェイ螺子8により、上記と同様に締結し、さらに、残りのカバー体52が連設する螺子保護部材51を残りの各フランジ部群全体に被着する。そして、締結したフランジ部41を被覆するカバー体52のロック片53を、当該フランジ部41の係合孔47に係合することにより当該カバー体52を当該フランジ部41に固着して再封印する。また、再度の封印を解除するためには、上記と同様にカバー体52を破損して、フランジ部41を破損することにより行う。そして、この封印と解除の作業を繰り返すことによって、一対のフランジ部41とボス部18との配設数に対応した回数分の封印および開封を行うことができ得る。
一方、上述した実施例にあって、ロック片53をフランジ部41の係合孔47とカバー体52の収納孔61とに差し通した後に、該収納孔61の上部開口61aから所定の接着剤を流入して、ロック片53とカバー体52とフランジ部41とを接着するようにしても良い。この場合には、ロック片53によるカバー体52とフランジ部41との固着した状態を、これらを破損することなく当該カバー体52をフランジ部41から取り外すことが事実上不可能となる。そのため、カバー体52を破損した痕跡が確実に残ることから、不正開放を防止する効果が一層向上する。さらに、この接着剤として、樹脂材料を溶かして接着するものを用いることによって、カバー体52,ロック片53、フランジ部41の表層部を溶かして接着できるため、これらを一層強固に固着することができる。この接着剤では、溶剤などを用いても溶けた部位が元にもどらないため、開封の痕跡を一層確実に残すことができ得る。
上述した実施例にあっては、カバー体52が嵌合支持部59,59と嵌合突部58,58とからなる案内支持部を備え、該カバー体52をフランジ部41に被着すると、該カバー体52が自然に抜け落ちないようにした構成であるが、カバー体を比較的スムーズに前後方向移動可能とするように案内支持部を設ける構成としても良い。尚、この場合にあっても、カバー体をフランジ部に被着した状態では上下方向移動不能とすることを要する。例えば、フランジ部の両リブ部の横幅よりも螺子係止部の最大幅を狭くし、該螺子係止部の最大幅よりも間隔が広く且つリブ部の下面に当接し得る支持突部を、前記嵌合突部に変えてカバー体に形成する。これにより、カバー体をフランジ部に対して前後方向に移動自在とし、且つ上下方向移動不能とすることができ得る。
さらに、本実施例にあっては、カバー体52に設けた嵌合支持部59,59と嵌合突部58,58とからなる案内支持部により、該カバー体52のフランジ部41に対して上下方向移動とする係止手段を構成したものであるが、その他の構成として、この係止手段を、ロック片が有する構成とすることもできる。この構成にあっては、螺子保護部材のロック片が、その係合位置で、フランジ部の係合孔の下部周端縁に係止されて当該ロック片の上方移動を拘束する係合爪部と、カバー体の収納孔に設けられた係合支持部に係止されて該カバー体の当該ロック片に対する上方移動を拘束する支持爪部とを備えてなり、前記ロック片の係合爪部と支持爪部、およびカバー体の係合支持部により、螺子保護部材の係止手段を構成してなるものが提案される。
具体的には、図12のように、ロック片71が、フランジ部41の係合孔47に係合する弾性係合部72,72に比して、広い間隔の弾性保持部73,73を備えた構成とする。そして、カバー体76の収納部77の収納孔78に、その上部内面に弾性保持部73,73の仮止め爪部73b,73bに係止する係止突部79,79を備え、該収納孔78の下部内面に弾性係合部72,72を嵌挿して、該弾性係合部72,72の係合爪部72b,72bにより上方移動を拘束する係合支持部80,80を備える。そして、弾性係合部72,72と前記弾性保持部73,73とを連成する中体部74が、該弾性係合部72,72から両側方へ突出して、その突出した部位により支持爪部81,81を構成する。この支持爪部81,81は、ロック片71を下方へ押し込むことにより、収納孔78の係合支持部80,80に係止して当該ロック片71の下方移動を拘束する。この構成の場合には、ロック片71を、その弾性保持部73,73が収納孔78の係止突部79,79に仮止めした状態で保持され(図12(A)参照)、当該カバー体76のフランジ部41への被着状態で、下方へ押し込むことにより、弾性係合部72,72の係合爪部72b,72bが該フランジ部41の係合孔47の下部周端縁47aに係合すると共に、支持爪部81,81が収納孔78の係合支持部80,80に係止する(図12(B)参照)。これにより、ロック片71がカバー体76とフランジ部41とを前後方向移動不能とし且つ上下方向移動不能とする。尚、このカバー体76にあっては、上述した本実施例の嵌合支持部と嵌合突部を設けなくとも良い。
また、上述した実施例にあって、カバー体52を取り付ける前に、フランジ部41とボス部18との間の空隙48に、該空隙48を塞ぐ薄板状のプレート(図示せず)を嵌挿するようにした構成とすることもできる。このようにプレートを嵌挿することにより、カバー体52の収納部56から下方へ押し込まれたロック片53が該プレート91により下方移動を妨げられて位置決めされる。この場合には、ロック片53の弾性係合部66,66に形成した上係合爪部66c,66cの役割を、プレートにより有するようにしたため、前記上係合爪部66c,66cを備えない構成とすることもできる。また、ボス部に予備螺子を保管するための上下貫通する保管孔部を設けた構成の場合にあっては、このプレートを配設することにより、該保管孔の下方から予備螺子を押し上げることによりロック片と係合孔との係合を解除しようとする不正行為を防ぐことができる。
上述した実施例にあっては、一対のフランジ部41とボス部18とを、制御基板収納ケース1の長手方向の一側縁に配設した構成であるが、その他の構成として、制御基板収納ケースの長手方向に沿った両側縁又は一方の側縁に配設する構成とすることもできる。また、制御基板収納ケース1は、ケース本体2と蓋体3とを長手方向に沿ってスライドして開閉するようにした構成であるが、ケース本体と蓋体とを上下方向に嵌め合わせる箱形状の構成とすることもできる。
また、フランジ部41をケース本体2に配設し、ボス部18を蓋体3に配設した構成だけでなく、ケース本体にボス部を配設し、蓋体にフランジ部を配設した構成とすることもできる。さらにまた、ボス部に形成した取付孔と予備螺子保管穴との配設位置を前後逆とすることもできる。