JP4878190B2 - 磁気センサ - Google Patents

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Description

本発明は、磁界強度を検出する磁気センサに関する。
外部から印加される磁界強度に応じて抵抗値が変化する磁性膜が知られている。この磁性膜を利用して、磁界強度を検出する磁気センサが開発されている。例えば、この種の磁気センサは、歯車の外周面に対向する位置に配置され、歯車の外周面に形成されている凹凸に応じた磁界強度の強弱の変化を検出し、その強弱の変化から歯車の回転数を測定するために用いられている。
図5(A)に、この種の磁気センサ100の要部断面図を模式的に示す。
磁気センサ100は、シリコン(Si)の基板110と、その基板110上に形成されている酸化シリコン(SiO)の絶縁膜120を備えている。絶縁膜120上には、磁界強度を検出するためのセンサ部が形成されている。磁気センサ100のセンサ部は、磁気抵抗効果を有する磁性膜136と、その磁性膜136上に形成されている導電性の中間膜135と、中間膜135の一部135aを介して磁性膜136に電気的に接続されている第1電極132と、中間膜135の他の一部135bを介して磁性膜136に電気的に接続されている第2電極138を備えている。磁気センサ100のセンサ部はさらに、第1電極132の少なくとも一部及び第2電極138の少なくとも一部が除外されている状態で、中間膜135上に形成されている絶縁性の保護膜134を備えている。
磁性膜136には、ニッケル(Ni)と鉄(Fe)の合金などが用いられることが多い。保護膜134は、外部環境からセンサ部を保護しており、磁性膜136等が酸化されるのを防止する。保護膜134には、窒化シリコンなどが用いられていることが多い。中間膜135は、保護膜134と磁性膜136を隔てており、保護膜134に含まれる原子と磁性膜136に含まれる原子が相互拡散するのを防止する。中間膜135はさらに、電極132、138と磁性膜136も隔てており、電極132、138に含まれる原子と磁性膜136に含まれる原子が相互拡散するのを防止する。
図5(B)に、磁気センサ100の等価回路を示す。磁気センサ100は、中間膜135の一部135aを介して第1電極132と磁性膜136が接続する部分に、コンタクト抵抗135aを備えている。同様に、磁気センサ100は、中間膜135の他の一部135bを介して第2電極138と磁性膜136が接続する部分に、コンタクト抵抗135bを備えている。磁気センサ100は、その一方のコンタクト抵抗135aと他方のコンタクト抵抗135bの間に、磁性膜136に起因する可変抵抗136と中間膜135に起因する固定抵抗135を有する並列回路を備えている。
図5(B)の等価回路に示すように、磁気センサ100の感度を向上させるためには、コンタクト抵抗135a、135bを小さくし、中間膜135に起因する固定抵抗135を大きくすること必要とされる。コンタクト抵抗135a、135bは、電極132、138と中間膜135の間の接触抵抗と、中間膜135の厚み方向の抵抗(比抵抗/接触面積にほぼ比例する)の合計によって概ね決定される。中間膜135に起因する固定抵抗135は、中間膜135の面内方向の抵抗、即ち、中間膜135のシート抵抗(比抵抗/膜厚にほぼ比例する)によって概ね決定される。
特許文献1には、中間膜135に窒化タンタル(TaN)を用いた例が示されている。特許文献2には、中間膜135に金(Au)又は白金(Pt)を用いた例が示されている。これらの材料は、比抵抗が小さく、電極132、138とのオーミック性に優れていることを特徴としている。
特表2004−536453号公報 特開平11−46023号公報
特許文献1及び特許文献2では、コンタクト抵抗135a、135bを低減するために、中間膜135の材料に上記の金属が採用されている。特に、特許文献1及び特許文献2の中間膜135では、比抵抗が小さい材料を採用し、コンタクト抵抗135a、135bのうちの厚み方向の抵抗(比抵抗/接触面積にほぼ比例する)の低減を図っている。しかしながら、比抵抗の小さい材料は、シート抵抗(比抵抗/膜厚にほぼ比例する)も必然的に小さくなってしまう。このため、コンタクト抵抗を改善したとしても、中間膜135の面内方向の抵抗が小さくなり、磁気センサ100の感度を低下させてしまう。特許文献1及び特許文献2の磁気センサには、コンタクト抵抗135a、135bと、中間膜135に起因する固定抵抗135の間にトレードオフ関係が存在しており、磁気センサ100の感度の向上には限界がある。
本発明は、従来とは異なる技術思想によって、コンタクト抵抗と中間膜に起因する固定抵抗の間のトレードオフ関係を改善することを目的とする。
本発明は、斬新な形態を有する中間膜を採用することによって、コンタクト抵抗と中間膜に起因する固定抵抗の間のトレードオフ関係を改善する。本発明の中間膜は、導電性の粒子が絶縁性の膜に分散して混入している形態であることを特徴としている。本発明の中間膜は、従来の中間膜とは異質の形態を備えていることを特徴としている。
従来の中間膜は、一種類の材料又は合金が用いられている。この場合、中間膜はほぼ均質な形態を備えており、厚み方向及び面内方向のいずれの方向にも、結晶性が連続した形態を備えている。このため、中間膜の厚み方向の抵抗(比抵抗/接触面積にほぼ比例する)と、シート抵抗(比抵抗/膜厚にほぼ比例する)は、比抵抗に対して等方的な特性を示す。即ち、中間膜に用いられる材料が決定されれば、その材料の比抵抗と中間膜の形状に基づいて、中間膜の厚み方向の抵抗とシート抵抗は決定され、両者の抵抗は連関して変動する。
一方、本発明の中間膜は、導電性の粒子が絶縁性の膜に分散して混入している。中間膜は、薄板状の形状を有しており、厚み方向の距離は短く、面内方向の距離は長い。距離が短い厚み方向では、粒子を介して電気伝導するので、厚み方向の抵抗は小さい。一方、距離が長い面内方向では、粒子と粒子の間の絶縁性の膜を介してトンネル伝導する機会が増大するので、面内方向の抵抗は高い。本発明の中間膜では、厚み方向の電流が流れる仕組みと、面内方向を電流が流れる仕組みが異なっている。このため、厚み方向と面内方向の抵抗は、比抵抗の等方的な関係から逸脱し、中間膜の厚み方向の抵抗が小さく、中間膜の面内方向の抵抗が大きいという特性が得られる。従来の中間膜とは異質な形態を採用することにより、磁気センサの中間膜に必要とされる特性を具備することができる。本発明の中間膜を利用すれば、コンタクト抵抗と中間膜に起因する固定抵抗の間のトレードオフ関係を改善することができる。
本発明は、磁界強度を検出する磁気センサに具現化することができる。本発明の磁気センサは、磁気抵抗効果を有する磁性膜と、その磁性膜上に形成されている導電性の中間膜と、中間膜の一部を介して磁性膜に電気的に接続されている第1電極と、中間膜の他の一部を介して磁性膜に電気的に接続されている第2電極を備えている。本発明の磁気センサはさらに、中間膜上に形成されている絶縁性の保護膜を備えている。本発明の中間膜は、導電性の粒子が絶縁性の膜に分散して混入している形態であることを特徴としている。
上記の形態の中間膜では、厚み方向と面内方向の抵抗は、比抵抗の等方的な関係から逸脱し、中間膜の厚み方向の抵抗が小さく、中間膜の面内方向の抵抗が大きいという特性が得られる。これにより、本発明の中間膜を利用すれば、コンタクト抵抗と中間膜に起因する固定抵抗の間のトレードオフ関係を改善することができる。
本発明の中間膜の導電性の粒子には、鉄族、貴金属又はそれらの混合物を主成分とする金属が用いられていることが好ましい。
上記の材料を用いると、導電性の粒子と絶縁性の膜の間が良好に相分離され、導電性の粒子が絶縁性の膜に分散して混入している形態が得られる。
本発明の中間膜の導電性の粒子には、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)又はそれらの混合物が用いられていることが好ましい。
これらの材料は、酸化され難い材料である。このため、導電性の粒子と絶縁性の膜の間において、酸化反応を介した化学結合の形成が抑制される。これにより、導電性の粒子と絶縁性の膜の間が良好に相分離され、導電性の粒子が絶縁性の膜に分散して混入している形態が得られる。さらに、ニッケル及びコバルトは、通常の半導体製造プロセスで利用可能な材料であることから、製造の面からも有利である。
本発明の中間膜の導電性の粒子の平均粒径が、1〜10nmであることが好ましい。
粒子の平均粒径が1nm以下になると、厚み方向の抵抗が大きくなり、良好なコンタクト抵抗が得られないことがある。粒子の平均粒径が10nm以上であると、面内方向の抵抗が小さくなり、面内方向に良好なシート抵抗が得られないことがある。中間膜の導電性の粒子の平均粒径が1〜10nmであると、磁気センサの中間膜に必要とされる特性を高い水準で得ることができる。
本発明の中間膜の絶縁性の膜には、導電性の粒子よりも酸化され易い金属酸化物が用いられていることが好ましい。
導電性の粒子には酸化され難い材料が採用され、絶縁性の膜には酸化され易い材料が採用されると、導電性の粒子と絶縁性の膜の間が良好に相分離され、導電性の粒子が絶縁性の膜に分散して混入している形態が得られる。
本発明の中間膜の絶縁性の膜には、酸化シリコン(SiO)、酸化アルミニウム(Al)又はそれらの混合物が用いられていることが好ましい。
これらの材料は、酸化され易い材料である。このため、導電性の粒子と絶縁性の膜の間が良好に相分離され、導電性の粒子が絶縁性の膜に分散して混入している形態が得られる。さらに、酸化シリコン及び酸化アルミニウムは、通常の半導体製造プロセスで利用可能な材料であることから、製造の面からも有利である。
本発明の中間膜の厚みが、5〜100nmであることが好ましい。
中間膜の厚みが5nmよりも小さくなると、中間膜の厚みを均一に制御して製造することが困難になる。このため、中間膜の厚みが、その面内において不均一に形成されてしまう。このため、中間膜と電極の間の接触抵抗が増大し、良好なコンタクト抵抗が得られないことがある。中間膜の厚みが100nmよりも大きくなると、面内方向の抵抗が小さくなり、良好なシート抵抗が得られないことがある。このため、中間膜の厚みが5〜100nmであると、磁気センサの中間膜に必要とされる特性を高い水準で得ることができる。
中間膜と第1電極が接する面積、及び中間膜と第2電極が接する面積はいずれも、25μm2〜2500μm2の範囲であることが好ましい。
上記の接触面積が確保されていると、磁性膜と電極の間のコンタクト抵抗は良好なものとなる。それに加えて、本発明の他の特徴によって、中間膜の面内方向のシート抵抗が従来の構造では達成し得ない値が得られる。極めて有用な磁気センサを得ることができる。
中間膜と第1電極が接する面積、及び中間膜と第2電極が接する面積がいずれも、25μm2〜2500μm2の範囲であるときに、その中間膜のシート抵抗が、1000Ω/□以上であることが好ましい。
上記の接触面積が確保され、磁性膜と電極の間のコンタクト抵抗に良好な値が確保されているときに、中間膜のシート抵抗が1000Ω/□以上を達成できるのは、本発明の技術によって初めて達成されたものである。コンタクト抵抗とシート抵抗の間の上記関係は、従来の関係から逸脱し、本発明の技術によって初めて達成されたものである。
本発明の中間膜を利用すると、中間膜の厚み方向の抵抗(比抵抗/接触面積にほぼ比例する)と、シート抵抗(比抵抗/断面積にほぼ比例する)の間のトレードオフ関係を打破することができる。本発明の中間膜を利用すると、高感度な磁気センサを得ることができる。
本発明の特徴を列記する。
(第1形態) 磁性膜には、ニッケルと鉄の合金、又はニッケルとコバルトの合金の単層構造体を採用することができる。あるいは、磁性膜には、強磁性の層と非磁性の層の組合せが繰返して積層されている積層構造体を採用することもできる。強磁性の層には、コバルト、クロムなどを用いることができ、非磁性の層には銅、鉄などを用いることができる。
(第2形態) 中間膜のシート抵抗が、1000Ω/□以上である。従来の構造では、コンタクト抵抗及びMR比を維持しながら、シート抵抗が1000Ω/□以上の中間膜を得ることは不可能である。一方、本発明の中間膜を利用すれば、そのような数値を初めて達成することができる。仮に、従来の構造でも、中間膜に比抵抗の大きい材料を用いれば、中間膜のシート抵抗を1000Ω/□以上にすることができ得る。しかしながら、そのような比抵抗を有する材料を用いると、コンタクト抵抗が顕著に増加する。それを抑制するためには、中間膜と電極の接触面積を大きくするしかなく、この場合は、磁気センサが極めて大型化され、磁気センサの設置可能な適用範囲を限定してしまう。本発明は、これらの問題を解決することができ、極めて有用な磁気センサを提供することができる。
(第3形態) 中間膜と電極の接触する面積が、25μm2〜2500μm2の範囲であるときに、中間膜の厚みが概ね10〜50nmの範囲に調整されており、且つ中間膜の導電性の粒子の平均粒径が概ね3〜7nmの範囲に調整されているのが好ましい。この条件に合致していると、コンタクト抵抗を従来の磁気センサと同等に維持しながら、シート抵抗を従来の磁気センサに対して10倍以上に増加させることができる。
図1に、磁気センサ10の要部断面図を模式的に示す。
磁気センサ10は、シリコン(Si)の基板10と、その基板10上に形成されている酸化シリコン(SiO)の絶縁膜20を備えている。絶縁膜20上には、磁界強度を検出するためのセンサ部が形成されている。絶縁膜20は、センサ部と基板10を電気的に分離している。
磁気センサ10のセンサ部は、磁気抵抗効果を有する磁性膜36と、その磁性膜36上に形成されている導電性の中間膜35と、中間膜35の一部35aを介して磁性膜36に電気的に接続されている第1電極32と、中間膜35の他の一部35bを介して磁性膜36に電気的に接続されている第2電極38を備えている。磁気センサ10のセンサ部はさらに、第1電極32の少なくとも一部及び第2電極38の少なくとも一部を除外している状態で、中間膜35上に形成されている絶縁性の保護膜34を備えている。
磁性膜36には、磁気抵抗効果を有する様々な材料を用いることができる。磁性膜36は、単層構造体、積層構造体、あるいはその他の構造体で形成することができる。本実施例の磁性膜36には、ニッケル(Ni)と鉄(Fe)の合金が用いられている。磁性膜36は、薄板状の形状を有しており、その平面形状は、長手方向を有する矩形状である。磁性膜36の長手方向は、X方向に伸びており、第1電極32と第2電極38の間に亘っている。磁性膜36の平面形状は、幅が20μmであり、長さが200μmである。
保護膜34は、外部環境からセンサ部を保護しており、磁性膜36等が酸化されるのを防止する。保護膜34には、絶縁性の材料が用いられ、センサ部を電気的に外部から分離する。本実施例の保護膜34には、窒化シリコン(SiN)が用いられている。
第1電極32は、磁性膜36及び中間膜35の一方端に接している。第2電極38は、磁性膜36及び中間膜35の他方端に接している。中間膜35と第1電極32が接する面積、及び中間膜35と第2電極38が接する面積はいずれも、20μm×20μmである。第1電極32及び第2電極38には、アルミニウム(Al)が用いられている。第1電極32及び第2電極38の一部は、保護膜34に形成されているコンタクトホールを介して外部に露出している。第1電極32及び第2電極38は、この露出する部分を介して、外部に設けられている検出回路(図示せず)に接続されている。検出回路は、定電流源と電圧測定回路を備えており、磁性膜36の抵抗変化を電圧変化として検出する。
中間膜35は、保護膜34と磁性膜36を隔てており、保護膜34に含まれる原子と磁性膜36に含まれる原子が相互拡散するのを防止する。中間膜35はさらに、電極32、38と磁性膜36も隔てており、電極32、38に含まれる原子と磁性膜36に含まれる原子が相互拡散するのを防止する。
図2に、中間膜35の拡大断面図を模式的に示す。
中間膜35は、従来の中間膜の形態とは全く異なっており、斬新な形態を有していることを特徴としている。中間膜35は、導電性の粒子35Pが絶縁性の膜35Mに分散して混入している形態であることを特徴としている。導電性の粒子35Pには、コバルト(Co)が用いられている。絶縁性の膜35Mには、酸化アルミニウム(Al)が用いられている。中間膜35の厚み(Y方向の厚み)は、概ね5〜100nmの範囲に調整されている。導電性の粒子35Pの平均粒径は、概ね1〜10nmの範囲に調整されている。なお、ここでいう平均粒径は、透過電子顕微鏡(TEM)によって計測された値を参考にしている。ただし、その他の手法を用いて計測してもよい。例えば、X線回折のピーク幅から、シュラー式によって平均粒径を算出しても良い。この場合でも、導電性の粒子35Pの平均粒径は、概ね1〜10nmの範囲に調整されていることが好ましい。
中間膜35は、薄板状の形状を有しており、厚み方向(Y方向)の距離は短く、面内方向(X方向)の距離は長い。中間膜35が図2に示す形態を有していると、距離が短い厚み方向(Y方向)では、電流が粒子35Pを介して電気伝導することができる。このため、中間膜35の厚み方向(Y方向)の抵抗は小さい。一方、距離が長い面内方向(X方向)では、粒子35Pと粒子35Pの間に、絶縁性の膜35Mが介在する部分35Gが多量に形成されている。面内方向(X方向)を流れる電流は、その介在する部分35Gを介してトンネル伝導する。このため、中間膜35の面内方向の抵抗は高くなる。
従来の磁気センサの中間膜には、一種類の材料又は合金が用いられている。この場合、その中間膜はほぼ均質な形態を備えている。この種の中間膜は、厚み方向(Y方向)及び面内方向(X方向)のいずれの方向にも、結晶性が連続した形態を備えている。このため、中間膜の厚み方向の抵抗(比抵抗/接触面積にほぼ比例する)と、シート抵抗(比抵抗/断面積にほぼ比例する)は、比抵抗に対して等方的な特性を示す。即ち、中間膜に用いられる材料が決定されれば、その材料の比抵抗及び中間膜の形状に基づいて、中間膜の厚み方向の抵抗とシート抵抗は決定され、両者の抵抗は連関して変動する。
一方、本実施例の中間膜35は、異質な形態を有しており、厚み方向(Y方向)と面内方向(X方向)の抵抗は、比抵抗の等方的な関係から逸脱することができる。中間膜35の厚み方向(Y方向)の抵抗と面内方向(X方向)の抵抗の関係は、従来の中間膜では得られない範囲に設定することができる。中間膜35の厚み方向(Y方向)の抵抗を従来と同等に維持しながら、中間膜35の面内方向(X方向)の抵抗が大きいという特性を得ることができる。
中間膜35が上記の特性を備えていると、電極32、35と磁性膜35の間のコンタクト抵抗が小さく、中間膜35の面内方向のシート抵抗が小さくなる。これにより、一対の電極32、35の間の抵抗値のうち、前記コンタクト抵抗とシート抵抗の影響が低減される。このため、外部から印加される磁界強度に応じて磁性膜36の抵抗値が変化すると、その変化分は、一対の電極32、35の間の抵抗値の変化として大きく反映される。磁気センサ10は、磁界強度の変化を高感度に測定することができる。
上記の作用効果を高水準で具備するためには、以下の特徴を備えているのが好ましい。
(1)中間膜35の導電性の粒子35Pには、酸化され難い材料を採用し、絶縁性の膜35Mには、酸化され易い材料を採用するのが好ましい。例えば、導電性の粒子35Pには、鉄族、貴金属又はそれらの混合物を採用するのが好ましい。この場合、導電性の粒子35Pと絶縁性の膜35Mの間において、酸化反応を介した化学結合の形成が抑制される。これにより、導電性の粒子35Pと絶縁性の膜35Mの間が良好に相分離され、導電性の粒子35Pが絶縁性の膜35Mに分散して混入している形態が得られる。
(2)中間膜35の導電性の粒子35Pには、ニッケル又はコバルトを採用し、絶縁性の膜35Mには、酸化シリコン又は酸化アルミニウムを採用するのが好ましい。ニッケル及びコバルトは、酸化シリコン及び酸化アルミニウムよりも酸化され難い材料である。さらに、これらの材料はいずれも、通常の半導体製造プロセスで利用可能な材料であることから、製造の面からも有利である。
(3)中間膜35の厚みは、概ね5〜100nmの範囲に調整されているのが好ましい。中間膜35の厚みが5nmよりも小さくなると、中間膜35の厚みを均一に制御して製造することが困難になる。このため、中間膜35の厚みが、その面内において不均一に形成されてしまう。このため、中間膜35と電極32、38の間の接触抵抗が増大し、良好なコンタクト抵抗が得られないことがある。中間膜35の厚みが100nmよりも大きくなると、面内方向(X方向)の抵抗が小さくなり、良好なシート抵抗が得られないことがある。このため、磁気センサ10の中間膜35に必要とされる特性を高い水準で満足するためには、中間膜35の厚みが5〜100nmであることが好ましい。
(4)中間膜35の導電性の粒子35Pの平均粒径は、概ね1〜10nmの範囲に調整されているのが好ましい。粒子35Pの平均粒径が1nm以下になると、厚み方向(Y方向)の抵抗が大きくなり、良好なコンタクト抵抗が得られないことがある。粒子35Pの平均粒径が10nm以上であると、面内方向(X方向)の抵抗が小さくなり、良好なシート抵抗が得られないことがある。磁気センサ10の中間膜35に必要とされる特性を高い水準で満足するためには、中間膜35の導電性の粒子35Pの平均粒径が1〜10nmであることが好ましい。
(5)中間膜35の厚みが概ね5〜100nmの範囲に調整されており、且つ中間膜35の導電性の粒子35Pの平均粒径が概ね1〜10nmの範囲に調整されているのが好ましい。磁気センサ10の中間膜35に必要とされる特性を高い水準で満足することができる。さらに、中間膜35と第1電極32の接触する面積、及び中間膜35と第2電極38の接触する面積が、25μm2〜2500μm2の範囲であるときに、中間膜35の厚みが概ね10〜50nmの範囲に調整されており、且つ中間膜35の導電性の粒子35Pの平均粒径が概ね3〜7nmの範囲に調整されているのが好ましい。この場合、磁気センサの他の構造が従来と同一であるならば、コンタクト抵抗を同等に維持しながら、中間膜35のシート抵抗を従来に比して約10倍以上に向上させることができる。特に、中間膜35のシート抵抗を1000Ω/□以上にすることができる。コンタクト抵抗を従来の構造と同等に維持しながら、中間膜35のシート抵抗が1000Ω/□以上の値は、従来の構造では得られない値であり、本実施例によって初めて得られる値である。
(磁気センサ10の製造方法)
図3及び図4を参照して、磁気センサ10の製造方法を説明する。
まず、図3に示すように、シリコン単結晶の基板10を準備する。次に、熱酸化法を利用して、その基板10上に酸化シリコン(SiO)の絶縁膜20を形成する。絶縁膜20の厚みは、概ね500nmに調整される。次に、ニッケル(Ni)と鉄(Fe)をターゲットにし、スパッタ法を利用して、絶縁膜20上に磁性膜36を形成する。磁性膜36の組成は、Ni80Fe20に調整される。磁性膜36の厚みは、概ね40nmに調整される。さらに、コバルト(Co)と酸化アルミニウム(Al)をターゲットにし、スパッタ法を利用して、磁性膜36上に中間膜35を形成する。中間膜35の組成は、例えば、Co62Al1725に調整される。中間膜35は、上記の材料を用いることによって、コバルトの粒子が酸化アルミニウムの膜に分散して混入した形態で形成される(図2参照)。コバルトの粒子35Pの平均粒径は、概ね5nmに調整される。なお、コバルトの平均粒径は、スパッタパワー、ガス圧等の製造条件を調整することによって、所望の大きさに調整することが可能である。次に、ドライエッチングを利用して、磁性膜36と中間膜35の積層構造体を、所定の形状にパターニングする。磁性膜36と中間膜35の積層構造体の平面形状は、幅が20μmであり、長さが200μmに加工される。
次に、図4に示すように、アルミニウム(Al)をターゲットにし、スパッタ法を利用して、絶縁膜20及び中間膜35上にアルミニウムの層を形成する。そのアルミニウムの層の厚みは、概ね1μmに調整される。次に、ウェットエッチングを利用して、アルミニウムの層をパターニングして、第1電極32と第2電極38を形成する。第1電極32と第2電極38のそれぞれは、磁性膜36と中間膜35の積層構造体の表面の一部に接している。この接する部分は、20μm×20μmに調整される。
次に、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法を利用して、絶縁膜20と中間膜35と電極32、38の表面に、窒化シリコン(SiN)の層を形成する。その窒化シリコンの層の厚みは、概ね0.5μmに調整される。次に、熱処理温度が概ね400℃のアニールを実施し、電極32、38と中間膜35の接触抵抗を低減する。次に、ドライエッチングを利用して、窒化シリコンの層の一部を貫通するコンタクトホールを形成し、電極32、38の一部を露出させる。これらの工程を経て、図1に示す磁気センサ10を得ることができる。
(特性評価)
上記の製造方法を経て得られる磁気センサ10の特性を評価した。特性評価は、中間膜35の組成比、又は材料を変更した実施品1〜4に関して評価した。また、比較例として、中間膜35にチタン・タングステン(TiW)を用いた比較品1と、中間膜35に窒化タンタル(TaN)を用いた比較品2も評価した。評価項目は、中間膜35のシート抵抗と電極部のコンタクト抵抗と磁気センサの感度を表すMR比である。MR比は、磁界が0のときの抵抗値をRとし、磁界が1kOeのときの抵抗値をRとし、ΔR/R=(R−R)/Rで定義した。これらの特性値のうち、中間膜35のシート抵抗を実測し、そのシート抵抗と磁気センサ10の形状から比抵抗を算出した。コンタクト抵抗は、電極32、38と中間膜35の間の接触抵抗、及び中間膜35の厚み方向の抵抗の合計であり、中間膜35の比抵抗及び20μm×20μmの接触面積等の形状から求められた推測値である。MR比は、中間膜35がないときの実測値が3.5%であったので、図5(B)の等価回路を使用してシート抵抗値、コンタクト抵抗値から計算される値である。評価結果を表1に示す。
Figure 0004878190
表1に示すように、実施品1〜4はいずれも、コンタクト抵抗が比較品1及び比較品2と同等の値を示すとともに、シート抵抗が顕著に増加していることが分かる。比較品1及び比較品2には合金が用いられており、その中間膜35はほぼ均質な形態を備えている。このため、中間膜35のコンタクト抵抗とシート抵抗は、その合金の比抵抗に対して等方的な特性を示している。即ち、従来の中間膜35に用いられる材料では、コンタクト抵抗とシート抵抗の間にトレードオフ関係が存在しており、表1に示すコンタクト抵抗を得たならば、シート抵抗も表1に示す値しか得ることができない。
一方、実施品1〜4は、そのトレードオフ関係から逸脱した値を示している。即ち、実施品1〜4の中間膜35は、導電性の粒子35Pが絶縁性の膜35Mに分散して混入している形態を有しており、従来の中間膜35とは異質な形態が採用されている。これにより、従来のコンタクト抵抗とシート抵抗の間にトレードオフ関係から逸脱することができる。実施品1〜4は、従来の中間膜では決して得ることができない範囲で、低い値のコンタクト抵抗と大きな値のシート抵抗を得ることができる。磁気センサ10の中間膜35に必要とされる特性を具備することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
実施例の磁気センサの要部断面図を模式的に示す。 中間膜の拡大断面図を模式的に示す。 実施例の磁気センサの製造過程を示す(1)。 実施例の磁気センサの製造過程を示す(2)。 (A)従来の磁気センサの要部断面図を模式的に示す。(B)従来の磁気センサの等価回路を示す。
符号の説明
10:基板
20:絶縁膜
32、38:電極
34:保護膜
35:中間膜
36:磁性膜

Claims (13)

  1. 磁界強度を検出する磁気センサであって、
    磁気抵抗効果を有する磁性膜と、
    その磁性膜上に形成されている導電性の中間膜と、
    中間膜の一部を介して磁性膜に電気的に接続されている第1電極と、
    中間膜の他の一部を介して磁性膜に電気的に接続されている第2電極と、
    中間膜上に形成されている絶縁性の保護膜を備えており、
    前記中間膜は、導電性の粒子が絶縁性の膜に分散して混入している形態であることを特徴とする磁気センサ。
  2. 前記中間膜の導電性の粒子には、鉄族、貴金属又はそれらの混合物を主成分とする金属が用いられていることを特徴とする請求項1の磁気センサ。
  3. 前記中間膜の導電性の粒子には、ニッケル、コバルト又はそれらの混合物が用いられていることを特徴とする請求項2の磁気センサ。
  4. 前記中間膜の導電性の粒子の平均粒径が、1〜10nmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの磁気センサ。
  5. 前記中間膜の絶縁性の膜には、導電性の粒子よりも酸化され易い金属酸化物が用いられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの磁気センサ。
  6. 前記中間膜の絶縁性の膜には、酸化シリコン、酸化アルミニウム又はそれらの混合物が用いられていることを特徴とする請求項5の磁気センサ。
  7. 前記中間膜の厚みが、5〜100nmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの磁気センサ。
  8. 中間膜と第1電極が接する面積、及び中間膜と第2電極が接する面積はいずれも、25μm2〜2500μm2の範囲であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの磁気センサ。
  9. 前記中間膜のシート抵抗が、1000Ω/□以上であることを特徴とする請求項8の磁気センサ。
  10. 前記中間膜の導電性の粒子には、ニッケル、コバルト又はそれらの混合物が用いられており、
    前記中間膜の絶縁性の膜には、酸化シリコン、酸化アルミニウム又はそれらの混合物が用いられていることを特徴とする請求項1の磁気センサ。
  11. 前記中間膜の導電性の粒子の平均粒径が、1〜10nmであり
    前記中間膜の厚みが、5〜100nmであることを特徴とする請求項10の磁気センサ。
  12. 中間膜と第1電極が接する面積、及び中間膜と第2電極が接する面積はいずれも、25μm2〜2500μm2の範囲であることを特徴とする請求項11の磁気センサ。
  13. 前記中間膜のシート抵抗が、1000Ω/□以上であることを特徴とする請求項12の磁気センサ。
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