JP7207671B2 - 異常ホール効果を利用する磁気センサ、ホールセンサおよびホールセンサの製造方法 - Google Patents

異常ホール効果を利用する磁気センサ、ホールセンサおよびホールセンサの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は磁気センサに関し、さらに詳細には、異常ホール効果を利用する磁気センサ、ホールセンサおよびホールセンサを利用する製造方法に関する。
磁気センサは磁場の変化を感知して電気的信号に変換する素子である。したがって、磁気センサの実質的な入力は磁場であり、出力は電気信号となる。代表的な磁気センサとしてはホールセンサがある。ホールセンサはホール効果を利用する素子である。ホール効果は電流が磁場を横切る方向に流れる条件下で、電流方向と磁場方向に同時に垂直な方向に電位差が発生する現象を指し示す。
ホールセンサの製造に適合な素材は低いキャリア濃度と高い移動度を有する必要がある。万一、キャリア濃度が高いと、散乱によってキャリアの速度が減少してキャリアに及ぼすローレンツ力が減少する。移動度が大きいと、ドリフト速度(drift velocity)が増加してローレンツ力が強化される。
したがって、ローレンツ力を利用する伝統的なホールセンサは金属または半導体を基本素材として利用する。ただし、金属はキャリアの濃度が高く、散乱によって出力電圧が減少し、線形性が低下する問題があるため、半導体を利用したホールセンサが製作され研究される。ただし、半導体を利用したホールセンサは出力電圧を高めるためにセンサパターンのサイズを増加させなければならず、出力において大きなオフセット電圧が発生する問題がある。また、磁石とセンサの間の距離は非常に短くなければならず、高い駆動温度で特性が歪む現象が発生する。
ホールセンサは使われる環境に適合する特性を有さなければならない。通常的にホールセンサは低いオフセット電圧、高いレベルのホール電圧、高い分解能を有する必要がある。このような特性を具現するために、ホールセンサは略十字状の構造を有し、半導体基板上にn型でドーピングされた感知領域が形成され、感知領域は略十字状の構造を有する。
最も代表的なホールセンサはGaAsタイプのホールセンサである。GaAsタイプのホールセンサは出力電圧として高いホール電圧を有し、低いオフセット電圧によりカメラの手振れ防止機能(Optical Image stabilizer)の具現に使われる。
図1は、従来技術に係るホールセンサの構造を図示した斜視図である。
図1を参照すると、ホールセンサとしてGaAsタイプのホールセンサが提供される。ホールセンサの製作のために基板10としてはGaAsが使われる。基板10上にMOCVD(metalorganic chemical vapour deposition)工程を通じて、nタイプのGaAs膜質を成長させる。膜質の成長後には、通常のフォトリソグラフィ工程を利用してフォトレジストパターンを形成する。引き続き、フォトレジストパターンを食刻マスクとして利用して食刻を遂行すると、基板10上に十字状を有し、n型でドーピングされた感知領域20を得ることができる。感知領域20内で十字状の末端は金属配線31、32、33、34と電気的に連結されなければならない。通常のリフトオフまたは金属膜の蒸着以降の選択的食刻を通じて金属配線31、32、33、34が形成される。形成された金属配線31、32、33、34は感知領域20末端部上に重なって形成され、感知領域20が形成されていない領域ではGaAs材質の基板10上に直接形成される。
金属配線31、32、33、34は基板10の所定領域に形成されたパッドと電気的に連結される。前記パッドは金属配線31、32、33、34と同一材質であり、金属配線31、32、33、34と同時に形成される。ただし、前記パッドは形状とサイズで金属配線31、32、33、34と異なるのが特徴である。
ただし、前記図1に図示されたGaAsタイプのホールセンサは、印加される磁界の強度が非常に大きくなければならず、温度の変化に敏感である短所を有する。印加される磁界の強度が大きくなければならないということは、磁界の変化に対して高い分解能を有さないものと解釈される。また、温度が変化する場合、ホール電圧の変動が発生して印加される磁界の強度に線形的に変化するホール電圧の動作特性を低下させる原因となる。
このような問題を解決するために、GMR(Giant MagnetoResistance)センサおよびTMR(Tunneling MagnetoResistance)センサが使われる。これらはいずれも強磁性体と他の素材間の層間の相互作用を利用するものであって、スピン電子の磁気誘導現象を利用するものと説明される。
GMRセンサは巨大磁気抵抗効果センサとしても知られている。これは2個の強磁性体の間に非磁性体が介入された構造である。これらの界面に垂直な方向に電流が流れる状態で、外部磁界は界面に水平な方向に印加される。界面に水平な方向に印加される磁界によって、スピン電流と強磁性体が有する磁気モーメントは同一方向または異なる方向となり得る。これを通じて2個の強磁性体間の抵抗が決定され、強磁性体での水平磁気異方性が変更され、これはホール電圧として現れる。
TMRセンサは2個の強磁性体の間に絶縁膜の一種であるトンネル障壁層が介入された構造である。界面で磁気モーメントは水平を維持する。ただし、2個の強磁性体の界面に垂直な方向に電流を流す場合、まるでバルブが存在するように電流量が変更されるところ、これをスピンバルブと指称する。これはトンネル障壁層を通過する電子の量を調節する。ただし、強磁性体は水平磁気異方性を有し、界面に水平な方向に磁界が印加されてホール電圧を誘導することができる。
前述した新しいGMRセンサおよびTMRセンサは強磁性体の界面に水平な方向に磁界を印加し、磁界の変化をホール電圧で具現する。したがって、使用環境でセンサをパッケージ化して基板に実装する場合、適用が円滑でない問題がある。
本発明が達成しようとする第1技術的課題は、多層薄膜を有する異常ホール効果を利用する磁気センサを提供するところにある。
本発明の第2技術的課題は、強磁性体の界面に垂直に印加される磁界を利用して、異常ホール効果を利用するホールセンサを提供するところにある。
本発明の第3技術的課題は、前記第2技術的課題を達成するための異常ホール効果を利用するホールセンサの製造方法を提供するところにある。
前記第1技術的課題を達成するための本発明は、基板上に形成され、多結晶構造を有する下部非磁性金属層;前記下部非磁性金属層上に形成され、印加される磁界によって異常ホール効果が発生する強磁性層;および前記強磁性層上に形成され、多結晶構造を有する上部非磁性金属層を含む、異常ホール効果を利用する磁気センサを提供する。
前記第2技術的課題を達成するための本発明は、菱形の形状を有し、垂直に印加される磁界に対して異常ホール効果によるホール電圧を生成する感知領域;前記感知領域の菱形の形状の頂点に一体に連結され、入力電流が印加され、ホール電圧が出力される電極配線部;および前記電極配線部と一体に形成され、外部と電気的に連結されるパッド部を含むパッド部を含む、異常ホール効果を利用するホールセンサを提供する。
前記第3技術的課題を達成するための本発明は、基板上に下部非磁性金属層、強磁性層および上部非磁性金属層を順次形成する段階;前記上部非磁性金属層上にフォトレジストパターンを形成する段階;および前記フォトレジストパターンを食刻マスクとして利用した選択的食刻を通じて前記基板の一部を露出させ、菱形の形状を有し、垂直に印加される磁界に対して異常ホール効果によるホール電圧を生成する感知領域、前記感知領域の菱形の形状の頂点に一体に連結され、入力電流が印加され、ホール電圧が出力される電極配線部、および前記電極配線部と一体に形成され、外部と電気的に連結されるパッド部を含むパッド部を同時に形成する段階を含む、異常ホール効果を利用するホールセンサの製造方法を提供する。
前述した本発明によると、強磁性体の上部および下部に非磁性金属層を配置し、2個の非磁性金属層は互いに同一の材質を有する。また、強磁性体の厚さは45Å以下に設定される。厚さが45Åを上回ると、強磁性体内で垂直方向の磁化容易軸の形成が困難になり、垂直磁気異方性を確保することができない。したがって、磁界および入力電流を増加させても感度特性を確保することができず、線形性が破壊される。また、強磁性体と接触する非磁性金属層の厚さは強磁性体の厚さ以下に設定される。これを通じて優れた線形性と高い感度を有する磁気センサを得ることができる。
また、本発明では電極配線部およびパッド部の積層構造が感知領域と同一である。すなわち、製作過程で一つのフォトマスクを使用し、1回の食刻工程を通じてホールセンサを製作することができる。これを通じて高い生産性を確保する。
また、本発明によると、界面に垂直な方向に印加される磁界を利用し、印加される磁界に応じて強磁性層の垂直磁気異方性の強度が変更される異常ホール効果を利用する。これを通じて温度変化に鈍感であり、高い感度を有するホールセンサを得ることができ、強磁性層の界面に垂直方向に磁界を印加してホール効果を誘導できるため、非常に弾力的な使用環境に適用することができる。
従来技術に係るホールセンサの構造を図示した斜視図である。 本発明の第1実施例に係る異常ホール効果を利用した磁気センサの断面図である。 本発明の第1実施例により前記図2の異常ホール効果を利用した磁気センサの詳細断面図である。 本発明の製造例1により強磁性層の厚さ変化による出力電圧の線形特性を図示したグラフである。 本発明の製造例1により強磁性層の厚さ変化による出力電圧の線形特性を図示したグラフである。 本発明の製造例1により強磁性層の厚さ変化による出力電圧の線形特性を図示したグラフである。 本発明の製造例2によりバッファ層の厚さ変化による出力電圧の線形特性を図示したグラフである。 本発明の製造例2によりバッファ層の厚さ変化による出力電圧の線形特性を図示したグラフである。 本発明の製造例2によりバッファ層の厚さ変化による出力電圧の線形特性を図示したグラフである。 本発明の製造例3により下部非磁性金属層の厚さ変化による出力電圧の線形特性を図示したグラフである。 本発明の製造例3により下部非磁性金属層の厚さ変化による出力電圧の線形特性を図示したグラフである。 本発明の製造例3により下部非磁性金属層の厚さ変化による出力電圧の線形特性を図示したグラフである。 本発明の第2実施例に係る異常ホール効果を利用するホールセンサの平面図である。 本発明の第2実施例により前記図13のホールセンサをAA’方向に切断した断面図である。 本発明の第2実施例により前記図13のホールセンサの感知領域の動作を説明するための詳細断面図である。 本発明の第2実施例により前記図13のホールセンサをAA’ラインに沿って切断した他の断面図である。 本発明の第2実施例に係る前記図13および図14のホールセンサを製作する方法を説明するための平面図および断面図である。 本発明の第2実施例に係る前記図13および図14のホールセンサを製作する方法を説明するための平面図および断面図である。 本発明の製造例4により磁界の印加によるホール電圧の変化を測定したグラフである。 本発明の製造例4により磁界の印加によるホール電圧の変化を測定したグラフである。 本発明の製造例4により磁界の印加によるホール電圧の変化を測定したグラフである。 本発明の製造例4により磁界の印加によるホール電圧の変化を測定したグラフである。
本発明は多様な変更を加えることができ、多様な形態を有することができるところ、特定の実施例を図面に例示して本文に詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。各図面を説明して類似する参照符号を類似する構成要素に対して使用した。
特に定義されない限り、技術的または科学的な用語を含んでここで使われるすべての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有している。一般的に使われる辞書に定義されているような用語は関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されない。
以下、添付した図面を参照して、本発明の好ましい実施例をより詳細に説明する。
第1実施例
図2は、本発明の第1実施例に係る異常ホール効果を利用した磁気センサの断面図である。
図2を参照すると、基板100、バッファ層110、下部非磁性金属層120、強磁性層130および上部非磁性金属層140が備えられる。
前記基板100は絶縁性材質であるのが好ましく、シリコン酸化物またはシリコン窒化物を含むことができる。この他に、前記基板100は後工程でバッファ層110乃至上部非磁性金属層140の形成においても物性が大きく変わらない材質であれば、いずれも使用可能と言える。
前記基板100上にはバッファ層110が形成される。前記バッファ層110は下部非磁性金属層120の形成を容易にするために備えられる。すなわち、絶縁性材質の基板100上に直接下部非磁性金属層120を形成する場合、下部非磁性金属層120は一定の格子定数を有することができないか、結晶粒を形成できないため多結晶構造が形成されないこともある。したがって、バッファ層110の形成を通じて、下部非磁性金属層120は多結晶の状態に容易に形成される。前記バッファ層110はTa、RuまたはTiであることが好ましい。
前記バッファ層110上には下部非磁性金属層120が形成される。下部非磁性金属層120は多結晶の状態であり、強磁性層130との界面で応力を誘発する。また、強磁性層130との界面での磁気的相互作用によって強磁性層130の界面部位に垂直磁気異方性を誘導する。前記下部非磁性金属層120はPtまたはPdであることが好ましい。
前記下部非磁性金属層120上には強磁性層130が形成される。強磁性層130はCoFeSiBの合金で構成される。強磁性層130内のバルク領域では垂直磁気異方性と水平磁気異方性が混在された状態である。すなわち、垂直磁化および水平磁化が混在され、垂直と水平の中間領域の磁化も現れる。ただし、強磁性層130の下部領域および上部領域は非磁性金属層120、140と隣接または接し、接する領域付近では垂直磁気異方性が優勢に現れる。これは下部非磁性金属層120および上部非磁性金属層140の厚さと強磁性層130の厚さによって決定される。すなわち、所定の厚さ範囲を有する場合、非磁性金属層120、140と接する強磁性層130の界面では垂直磁気異方性が優勢に現れる。界面に現れる強い垂直磁気異方性はバルク領域にまでスピン軌道相互作用を誘発する。
スピン軌道相互作用によって強磁性層130は垂直磁化が磁化容易軸として設定される。したがって、強磁性層130に垂直な方向に磁界が印加される場合、垂直方向が磁化容易軸となるため、強磁性層130は印加される磁界の強度に比例して垂直磁気異方性が強化され、これはホール電圧として現れる。
前記強磁性層130上には上部非磁性金属層140が形成される。上部非磁性金属層140はPtまたはPdの材質を有することが好ましい。上部非磁性金属層140は下部の強磁性層130の界面に垂直磁気異方性を誘導する。誘導された垂直磁気異方性によって、強磁性層130の磁化容易軸は垂直方向に決定される。前記上部非磁性金属層140は、磁気の対称性の確保のために下部非磁性金属層120と同一材質で構成されることが好ましい。また、上部非磁性金属層140が有する厚さは下部非磁性金属層120が有する厚さと同一であることが好ましい。これを通じて磁気の対称性が確保され、強磁性層130のバルク領域での磁化容易軸が対称的に設定され得、製造されるホールセンサの出力電圧であるホール電圧のオフセットが最小化され得る。
図3は、本発明の第1実施例により前記図2の異常ホール効果を利用した磁気センサの詳細断面図である。
図3を参照すると、説明の便宜のために基板およびバッファ層は省略される。また、下部非磁性金属層120と上部非磁性金属層140の間には強磁性層130が備えられる。
下部非磁性金属層120と接する強磁性層130の界面から所定の領域には垂直磁気異方性が強化された第1容易軸誘導層131が形成され、上部非磁性金属層140と接する強磁性層130の所定領域には第2容易軸誘導層133が形成される。2個の容易軸誘導層131、133は非磁性金属層120、140との界面での相互作用によって形成される。ただし、第1容易軸誘導層131および第2容易軸誘導層133はバルク層132とは同一材質であり、垂直磁気異方性では区分される層として説明される。すなわち、第1容易軸誘導層131と第2容易軸誘導層133は垂直磁気異方性が優勢な特徴を有し、容易軸誘導層131、133の間のバルク層132は磁化方向の等方性が優勢な特徴がある。
ただし、第1容易軸誘導層131および第2容易軸誘導層133の垂直磁化によってバルク層132ではスピン軌道相互作用が起き、これに伴い、バルク層132での磁化容易軸は垂直方向に設定される。したがって、外部磁界が強磁性層130の平面に対して垂直方向に印加されると、バルク層132の等方性は異方性で転換され、強磁性層130の平面方向に電流が印加されると、電流および磁界の方向に垂直な方向にホール電圧を生成する。
強磁性層130のバルク層132に誘導される垂直磁気異方性の大きさは印加される磁界の強度に比例し、これを通じて出力電圧であるホール電圧は線形性を確保することができる。
製造例1:強磁性層の厚さ変化を通じての線形特性
DCマグネトロンスパッタリングを利用して磁気センサを製作する。チャンバー内の蒸着圧力は3mTorr~5mTorrに設定する。蒸着のためにそれぞれのターゲットを配置し、ガンパワー(gun power)を利用する。基板はSiOであり、バッファ層としてはTaが使われ、下部非磁性金属層はPt材質であり、強磁性層はCoFeSiBであり、上部非磁性金属層は下部非磁性金属層と同一のPt材質である。Taターゲットに印加されるガンパワーは60W、Ptターゲットに印加されるガンパワーは60W、CoFeSiBターゲットに印加されるガンパワーは80Wである。
前記条件を適用して、ターゲットのスパッタリング時間の変更を通じて強磁性層の厚さが変更された3種のサンプルを製造する。SiO基板上に蒸着されたTaバッファ層の厚さは50Å、下部非磁性金属層であるPtの厚さは25Åであり、上部非磁性金属層であるPtの厚さは25Åである。サンプルの分離は強磁性層の厚さにより遂行される。これは下記の表1のように区分される。
Figure 0007207671000001
図4~図6は、本発明の製造例1により強磁性層の厚さ変化による出力電圧の線形特性を図示したグラフである。
サンプルは正方形の形状を有し、最上層である上部非磁性金属層の表面に電流を印加し、基板の表面に垂直な方向に磁界を印加する。ホール電圧は印加される電流の方向に垂直であり、印加される磁界の方向に垂直な方向に測定される。すなわち、正方形の上部非磁性金属層で向かい合う辺に電流が印加されると、これと垂直な辺でホール電圧が測定される。ホール電圧の測定法は以下の他の製造例においても同一に適用される。
図4を参照すると、CoFeSiBの厚さが25Åである時の出力電圧であるホール電圧の線形特性が開示される。ホール電圧は約4mVと4.8mVの間で優れた線形特性を示す。
図5を参照すると、CoFeSiBの厚さが35Åである時のホール電圧の線形特性が開示される。ホール電圧は-0.6mVと0.2mVの間で優れた線形特性を示す。前記図4と図5において、ホール電圧の絶対値よりは線形特性が現れるホール電圧の差値に注目する必要がある。これは二つのグラフでモード0.8mVの差値を有し、CoFeSiBが35Å以下で優れた線形特性を示すことが分かる。また、製造された他のサンプルでCoFeSiBの厚さが10Åまで減少しても、同一の線形特性を得ることができた。ただし、10Å未満の厚さに対する線形特性は製造装備の限界によって確認されない。
図6を参照すると、CoFeSiBの厚さが55Åである時のホール電圧の線形特性が開示される。0エルステッド(Oe)の磁界の強度を中心に非線形特性が示され、ホールセンサで備えるべき飽和磁化(saturation magnetization)が示されない。したがって、印加される磁界をセンシングできる特定範囲が決定されず、非線形特性により磁気センサとして使用できないものと示される。
本製造例で確認できる事項は、強磁性層の厚さに一定の制限があるということである。すなわち、強磁性層の厚さが55Åに達すると、増加した厚さによって強磁性層の垂直磁気異方性が損傷することが分かる。上部および下部に配置される非磁性金属層によって界面領域で垂直磁気異方性が現れても、増加した厚さによってバルク層の厚さも増加して磁化容易軸の形成が困難であることを確認することができる。グラフで図示されてはいないが、強磁性層の厚さが45Åを上回ると線形性が悪化し、飽和磁化と関連した曲線が消え線形的な曲線に変わる。したがって、強磁性層の厚さは10Å~45Åであることが好ましい。
また、強磁性層の厚さは上部非磁性金属層または下部非磁性金属層が有する厚さ以上である必要がある。これは強磁性層を流れる電流量に関連したものであって、非磁性金属層を流れる電流に対して一定比率以上の電流量が強磁性層に流れる必要がある。測定の限界によって強磁性層を流れる電流量を把握することができないが、強磁性層の厚さはそれぞれが非磁性金属層の厚さ以上の値を有する必要がある。これに伴い、非磁性金属層を流れる電流量に対して一定比率以上の電流量が強磁性体に印加されると、垂直磁気異方性による異常ホール効果が現れ、ホール電圧の線形性を確保することができる。
製造例2:バッファ層の厚さ変化を通じての線形特性
DCマグネトロンスパッタリングを利用して磁気センサを製作する。磁気センサ製作のためのチャンバー圧力、ターゲットに対するガンパワーは前記製造例1で説明されたものと同一である。ただし、下部非磁性金属層、強磁性層および上部非磁性金属層の厚さは固定し、バッファ層の厚さを変更して3個のサンプルを製作する。製作されたサンプルのバッファ層の厚さによる区分は表2の通りである。
Figure 0007207671000002
図7~図9は、本発明の製造例2によりバッファ層の厚さ変化による出力電圧の線形特性を図示したグラフである。
図7を参照すると、バッファ層であるTaの厚さが30Åである時の出力電圧であるホール電圧の線形特性を示す。
また、図8を参照すると、バッファ層であるTaの厚さが50Åである時の出力電圧であるホール電圧の線形特性を示す。
図7と図8でTaの厚さが50Å以下の値を有する場合、ホール電圧は0エルステッドを中心に対称的であり線形的な特性を示す。したがって、バッファ層の厚さは50Å以下であることが好ましい。製造装備の限界によってバッファ層であるTaの厚さは10Åまで設定して進めた結果、バッファ層が10Åまで減少しても線形的な特性には変化がないものと確認される。
図9を参照すると、Taの厚さが70Åであると磁気センサの線形性が弱くなり、印加される磁界の強度に対するホール電圧の反応度が低下する。これはバッファ層が一定厚さ以上になると磁気センサのresolutionが減少し、感度が非常に弱くなることが分かる。特に、飽和磁化が完全になくなるため磁気センサとして使うことができない問題点が現れる。
本製造例でバッファ層の厚さが50Åを上回るとホール電圧の線形性が弱くなり、センシング感度が低下することが分かる。これは強磁性層で垂直磁気異方性特性が円滑に作用しないことを意味する。バッファ層の厚さが50Åを上回る場合、バッファ層と下部非磁性金属層間で発生する応力またはストレスがバッファ層の大きな厚さによって吸収される。したがって、下部非磁性金属層が強磁性層と接する界面で強磁性層にエネルギーの形態で印加されるストレスも減少する。これに伴い、垂直磁化の強度が減少して垂直磁気異方性が弱くなる。
製造例3:下部非磁性金属層の厚さ変化を通じての線形特性
DCマグネトロンスパッタリングを利用して磁気センサを製作する。磁気センサ製作のためのチャンバー圧力、ターゲットに対するガンパワーは前記製造例1で説明されたものと同一である。ただし、バッファ層、強磁性層および上部非磁性金属層の厚さは固定し、下部非磁性金属層の厚さを変更して3個のサンプルを製作する。製作されたサンプルのバッファ層の厚さによる区分は表3の通りである。
Figure 0007207671000003
図10~図12は、本発明の製造例3により下部非磁性金属層の厚さ変化による出力電圧の線形特性を図示したグラフである。
図10を参照すると、下部非磁性金属層であるPtの厚さが15Åである時の出力電圧であるホール電圧の線形特性が示され、図11を参照すると、下部非磁性金属層であるPtの厚さが35Åである場合のホール電圧の線形特性が図示される。また、図12を参照すると、下部非磁性金属層であるPtの厚さが45Åである場合のホール電圧の線形特性が図示される。
下部非磁性金属層の厚さが強磁性層の厚さ以下である場合、ホール電圧は線形的な特性を示し、飽和磁化状態前の線形的軌跡で電圧差も相互に同一であることが分かる。また、下部非磁性金属層の厚さが小さいほど低い値の磁界においてもホール電圧が急激に変わることが分かる。これは下部非磁性金属層の厚さが小さいほどセンシング感度が向上することを意味する。
前述したデータと現象は二通りに解釈される。
第1は、下部非磁性金属層の構造が有するストレスまたは応力が小さい厚さを有するほど強磁性体の界面に大きく作用し、これに伴い、強磁性体の垂直磁気異方性が強化されたのである。すなわち、下部非磁性金属層のストレスは小さい厚さを有するほど大きくなり、これは強磁性体の界面に作用して強磁性層の第1容易軸誘導層の垂直磁気異方性を強化する。したがって、強磁性層のバルク層では磁化容易軸が増加し、印加される磁界の強度に応じてホール電圧が敏感に反応して感度が向上し、線形性が改善する。
第2は、下部非磁性金属層の厚さが強磁性層の厚さ以下に設定される場合、強磁性層には下部非磁性金属層を流れる電流量対比一定比率以上の電流が流れる。強磁性層を流れる電流によって異常ホール効果が発生し、異常ホール効果によって線形性が改善する。
強磁性層では半導体素材とは異なり、既存のホール効果と異常ホール効果が同時に現れる。既存のホール効果は印加される磁場に比例してホール電圧が生成される。ただし、強磁性層は金属材質であるため電流が供給されても電子の格子散乱によって既存のホール効果が半導体に比べて大きく表れない。したがって、強磁性体の厚さを下部非磁性金属層の厚さ以上に設定する場合、既存のホール効果によるホール電圧の寄与度は減少するか、微々たるものとなる。ただし、異常ホール効果によるホール電圧の寄与度は増加する。これは強磁性体内のキャリアである電子のスピン分極によるものである。強磁性体内でキャリアの移動はスピンに依存し、スピン軌道の相互作用によって異常ホール効果が発生し、このためには非磁性金属層を流れる電流に一定比率以上の電流が流れることを通じて、異常ホール効果が最大化されることが分かる。
前述した通り、本実施例では強磁性体の上部および下部に非磁性金属層を配置し、2個の非磁性金属層は互いに同一の材質を有する。また、強磁性体の厚さは45Å以下に設定される。厚さが45Åを上回ると、強磁性体内で垂直方向の磁化容易軸の形成が困難になり、垂直磁気異方性を確保することができない。したがって、磁界および入力電流を増加させても感度特性を確保することができず、線形性が破壊される。また、強磁性体と接触する非磁性金属層の厚さは強磁性体の厚さ以下に設定される。これを通じて優れた線形性と高い感度を有する磁気センサを得ることができる。
第2実施例
図13は、本発明の第2実施例に係る異常ホール効果を利用するホールセンサの平面図である。
図13を参照すると、ホールセンサは感知領域210、電極配線部220およびパッド部230を含む。
感知領域210、電極配線部220およびパッド部230は基板100上に形成される。基板100は絶縁性材質であることが好ましく、SiOまたはSiNを含むことができる。この他に、基板100は後工程の進行においても物性が大きく変わらない絶縁性材質であればいずれのものも使用可能と言える。
感知領域210は略菱形の形状を有し、菱形の頂点は電極配線部220と連結される。前記感知領域210では印加される磁界によってホール電圧が発生する。すなわち、感知領域210で異常ホール効果によるホール電圧が生成される。
菱形の形状を有する感知領域210では垂直磁気異方性の変化によるホール電圧が生成される。また、形成されるホール電圧の線形性の確保および大きさの増加のために感知領域210は菱形の形状を有する。
感知領域210の4個の頂点は電極配線部220に連結される。感知領域210と電極配線部220の材質はたあいイ完全に同一である。例えば、菱形の長軸であるy方向には第1電極配線221および第3電極配線223が形成される。また、菱形の短軸であるx方向には第2電極配線222および第4電極配線224が形成される。また、長軸であるy方向への幅は短軸であるx方向の幅より1倍または1.5倍の大きさを有することが好ましい。
入力電流がx方向に印加される場合、y方向の2個の電極配線221、223はホール電圧を感知するのに使われる。もちろん、感知領域210の表面と垂直な方向には磁界が印加される。
x方向に入力電流が流れる場合、菱形の斜辺に沿って電流が拡散され、感知領域210の表面全体に均一に電流が供給され得る。したがって、印加される磁界の変化に対するホール電圧の増加を誘導することができる。また、既存の十字状の構造が、十字状のパターンの中心部に入力される磁界をホール電圧に利用できることに比べて、本発明の菱形の感知領域210は菱形に印加されるすべての磁界をホール電圧の生成に利用できる長所がある。本実施例では短軸であるx方向に入力電流が印加され、長軸であるy方向の両頂点でホール電圧を出力するものとして説明されるが、その反対の場合も可能である。
前記電極配線部220はパッド部230と一体に形成され、4個のパッド231、232、233、234を有する。
図14は、本発明の第2実施例により前記図13のホールセンサをAA’方向に切断した断面図である。
図14を参照すると、基板100上に第4パッド234、感知領域210および第2パッド232が図示される。第4パッド234、感知領域210および第2パッド232は相互間に同一の積層構造を有し、これは図14に開示されていない他のパッドおよび電極配線部にも同一に適用される。すなわち、電極配線部220およびパッド部230の積層構造は感知領域210と同一である。
したがって、第4パッド234は基板100上にバッファ層110、下部非磁性金属層120、強磁性層130および上部非磁性金属層140を有し、これは感知領域210および第2パッド232にも同一に適用される。
バッファ層110は前記基板100上に形成される。前記バッファ層110は下部非磁性金属層120の形成を容易にするために備えられる。すなわち、絶縁性材質の基板100上に直接下部非磁性金属層120を形成する場合、下部非磁性金属層120は一定の格子定数を有することができないか結晶粒を形成できないため、多結晶構造が形成されないこともある。したがって、バッファ層110の形成を通じて下部非磁性金属層120は多結晶の状態に容易に形成される。前記バッファ層110はTa、RuまたはTiであることが好ましい。
前記バッファ層110上には下部非磁性金属層120が形成される。下部非磁性金属層120は多結晶の状態であり、強磁性層130との界面で応力を誘発する。また、強磁性層130との界面での磁気的相互作用によって強磁性層130の界面部位に垂直磁気異方性を誘導する。前記下部非磁性金属層120はPtまたはPdであることが好ましい。
前記下部非磁性金属層120上には強磁性層130が形成される。強磁性層130はCoFeSiBの合金で構成される。強磁性層130内のバルク領域では垂直磁気異方性と水平磁気異方性が混在された状態である。すなわち、垂直磁化および水平磁化が混在され、垂直と水平の中間領域の磁化も現れる。ただし、強磁性層130の下部領域および上部領域は非磁性金属層120、140と隣接または接し、接する領域付近では垂直磁気異方性が優勢に現れる。これは下部非磁性金属層120および上部非磁性金属層140の厚さと強磁性層130の厚さによって決定される。すなわち、所定の厚さ範囲を有する場合、非磁性金属層120、140と接する強磁性層130の界面では垂直磁気異方性が優勢に現れる。界面に現れる強い垂直磁気異方性はバルク領域にまでスピン軌道相互作用を誘発する。
スピン軌道相互作用によって強磁性層130は垂直磁化が磁化容易軸として設定される。したがって、強磁性層130に垂直な方向に磁界が印加される場合、垂直方向が磁化容易軸となるため、強磁性層130は印加される磁界の強度に比例して垂直磁気異方性が強化され、これはホール電圧として現れる。
前記強磁性層130上には上部非磁性金属層140が形成される。上部非磁性金属層140はPtまたはPdの材質を有することが好ましい。上部非磁性金属層140は下部の強磁性層130の界面に垂直磁気異方性を誘導する。誘導された垂直磁気異方性によって、強磁性層130の磁化容易軸は垂直方向に決定される。前記上部非磁性金属層140は、磁気の対称性の確保のために下部非磁性金属層120と同一材質で構成されることが好ましい。また、下部非磁性金属層140が有する厚さは下部非磁性金属層120が有する厚さと同一であることが好ましい。これを通じて磁気の対称性が確保され、強磁性層130のバルク領域での磁化容易軸が対称的に設定され得、製造されるホールセンサの出力電圧であるホール電圧のオフセットが最小化され得る。
また、本実施例でパッドを通じて入力電流は上部非磁性金属層140に優先的に供給される。上部非磁性金属層140、強磁性層130および下部非磁性金属層120は金属材質であるため、それぞれの抵抗に相応して入力電流が拡散されて流れる。また、入力端子として決定されたパッドに対応して残留する2個のパッドは出力端子を形成する。出力であるホール電圧は上部非磁性金属層114を通じて出力される。
図15は、本発明の第2実施例により前記図13のホールセンサの感知領域の動作を説明するための詳細断面図である。
図15を参照すると、説明の便宜のために基板およびバッファ層は省略される。また、下部非磁性金属層120と上部非磁性金属層140の間には強磁性層130が備えられる。
下部非磁性金属層120と接する強磁性層130の界面から所定の領域には垂直磁気異方性が強化された第1容易軸誘導層131が形成され、上部非磁性金属層140と接する強磁性層130の所定領域には第2容易軸誘導層133が形成される。2個の容易軸誘導層131、133は非磁性金属層120、140との界面での相互作用によって形成される。ただし、第1容易軸誘導層131および第2容易軸誘導層133はバルク層132とは同一材質であり、垂直磁気異方性では区分される層として説明される。すなわち、第1容易軸誘導層131と第2容易軸誘導層133は垂直磁気異方性が優勢な特徴を有し、容易軸誘導層131、133の間のバルク層132は磁化方向の等方性が優勢な特徴がある。
ただし、第1容易軸誘導層131および第2容易軸誘導層133の垂直磁化によってバルク層132ではスピン軌道相互作用が起き、これに伴い、バルク層132での磁化容易軸は垂直方向に設定される。したがって、外部磁界が強磁性層130の平面に対して垂直方向に印加されると、バルク層132の等方性は異方性に転換され、強磁性層130の平面方向に電流が印加されると、電流および磁界の方向に垂直な方向にホール電圧を生成する。
強磁性層130のバルク層132に誘導される垂直磁気異方性の大きさは印加される磁界の強度に比例し、これを通じて出力電圧であるホール電圧は線形性を確保することができる。
前述した垂直磁気異方性が印加される磁界の強度によって変化する現象は電極配線部およびパッド部にも発生し、これに伴い、出力電圧であるホール電圧でノイズ成分が発生する恐れがある。しかし、ホール電圧は、強磁性層の表面に垂直に印加される磁界、入力電流およびホール電圧を測定するための出力ノードが一つの要素にすべて具備されないと測定できないデータである。すなわち、電極配線部では入力電流および出力ノードのうちいずれか一つが欠如した状態であり、パッド部でも入力電流および出力ノードのうちいずれか一つが欠如した状態で現れるため、感知領域で発生するホール電圧に影響を及ぼせない。
図16は、本発明の第2実施例により前記図13のホールセンサをAA’ラインに沿って切断した他の断面図である。
図16を参照すると、基板100上に第4パッド234、感知領域210および第2パッド232が形成される。第4パッド234、感知領域210および第2パッド232は互いに同一の積層構造を有する。これは電極配線部に対しても同一に適用される。すなわち、電極配線部220、パッド部230および感知領域210は同一の積層構造を有する。ただし、前記積層構造は前記図14で開示した積層構造で強磁性層と非磁性金属層を追加したものである。
前記図16で基板100上にバッファ層110、下部非磁性金属層120、強磁性層130、上部非磁性金属層140、追加強磁性層150および追加非磁性金属層160が形成される。
バッファ層110の材質は前記図14で説明されたものと同一である。したがって、前記バッファ層110はTa、RuまたはTiであることが好ましい。また、非磁性金属層120、140、160の材質は前記図14で説明されたものと同一にPtまたはPdを含む。また、強磁性層130、150の材質はCoFeSiBを含む。すなわち、前記図16では強磁性層130、150を中心に上部および下部に非磁性金属層120、140、160が配置され、前記配置が繰り返される構造である。ただし、追加強磁性層150は下部の強磁性層130の間に一つの非磁性金属層140を共有する構造である。
前記図13~図16でそれぞれのバッファ層110の厚さは10Å~50Åであることが好ましい。バッファ層110の厚さが50Åを上回るとホール電圧の線形性が弱くなり、センシング感度が低下することが分かる。これは強磁性層で垂直磁気異方性特性が円滑に作用しないことを意味する。バッファ層110の厚さが50Åを上回る場合、バッファ層110と下部非磁性金属層120の間で発生する応力またはストレスがバッファ層110の大きな厚さによって吸収される。したがって、下部非磁性金属層120が強磁性層130と接する界面で強磁性層130にエネルギーの形態で印加されるストレスも減少する。これに伴い、垂直磁化の強度が減少して垂直磁気異方性が弱くなる。
また、10Å未満の厚さを有するバッファ層110は本出願の発明者らが保有する装備ではその製造の有無を確認することができない。
また、それぞれの強磁性層130、150はその厚さが10Å~45Åの値を有することが好ましい。CoFeSiB材質を有する強磁性層130、150は10Å未満の厚さに製作することが困難である。また、強磁性層130、150の厚さが45Åを上回ると線形性が悪化し、飽和磁化と関連した曲線が消え、印加される磁界に対して非常に低い感度を有するものと確認される。
また、それぞれの非磁性金属層120、140、160の厚さは強磁性層130、150の厚さ以下であることが好ましい。ただし、非磁性金属層120、140、160の厚さを10Å未満で製作することは工程上非常に困難である。したがって、非磁性金属層120、140、160はその厚さが10Å以上であり強磁性層130、150の厚さ以下である必要がある。非磁性金属層120、140、160の厚さが強磁性層130、150の厚さ以下である場合、ホール電圧は線形的な特性を示し、飽和磁化状態前の線形的軌跡で電圧差も相互に同一であることが分かる。また、非磁性金属層120、140、160の厚さが小さいほど低い値の磁界においてもホール電圧が急激に変わる傾向がある。これは非磁性金属層120、140、160の厚さが小さいほどセンシング感度が向上することを意味する。
また、非磁性金属層120、140、160の厚さが強磁性層130、150の厚さを上回ると線形性が悪くなり、飽和磁化が生成されない。感度も急激に低下する。これは非磁性金属層120、140、160に流れる電流が強磁性層130、150を流れる電流を上回り、一定比率以上に非磁性金属層120、140、160に電流が集中すると磁気異方性の除去が困難であることを意味する。
特に、増加した厚さを有する非磁性金属層120、140、160は内部に大きい厚さのバルク領域を有し、これは強磁性層130、150との界面でエネルギーまたはストレスを起こすことができない。したがって、垂直磁気異方性による磁化容易軸の生成が困難となる。
図17~図18は、本発明の第2実施例に係る前記図13および図14のホールセンサを製作する方法を説明するための平面図および断面図である。
図17を参照すると、基板100上にスパッタリングなどの多様な方法を通じてバッファ層110、下部非磁性金属層120、強磁性層130および上部非磁性金属層140を順次形成する。それぞれの膜質の厚さと材質は説明されたものと同一である。
したがって、基板100の全面に亘って膜質が形成され、最上層には上部非磁性金属層140が露出される。
図18を参照すると、最上層の上部非磁性金属層140上にフォトレジストパターン118が形成される。前記フォトレジストパターン118は知られているフォトリソグラフィ工程により形成される。すなわち、上部非磁性金属層140上にフォトレジストが塗布され、通常のフォトリソグラフィ工程によってフォトレジストパターン118を形成する。
引き続き、形成されたフォトレジストパターン118を食刻マスクとして利用して下部の基板100の一部が露出するように食刻を遂行する。これを通じて前記図13および図14に図示されたホールセンサパターンの形状を得ることができる。
引き続き、アッシングなどの工程を利用して上部のフォトレジストパターン118を除去し、最上層の上部非磁性金属層140の表面を露出させる。
前述した製造工程で本実施例の感知領域210は電極配線部220と同一の積層構造を有する。また、感知領域210はパッド部230とも同一の積層構造を有する。すなわち、電極配線の形成のための別途の金属層の形成およびパターン化工程が要求されない。これはパッド部に対しても同一に適用される。
すなわち、ただ1回のフォトレジストパターンの形成および食刻工程を通じて、感知領域、電極配線部およびパッド部が同時に形成される。したがって、生産工程で複雑な工程が省略され得、生産性を改善することができる。
製造例4:パターンの変化によるホール電圧の測定
DCマグネトロンスパッタリングを利用してホールセンサを製作する。チャンバー内の蒸着圧力は3mTorr~5mTorrに設定する。蒸着のためにそれぞれのターゲットを配置し、ガンパワー(gun power)を利用する。基板はSiOであり、バッファ層ではTaが使われ、下部非磁性金属層はPt材質であり、強磁性層はCoFeSiBであり、上部非磁性金属層は下部非磁性金属層と同一のPt材質である。Taターゲットに印加されるガンパワーは60W、Ptターゲットに印加されるガンパワーは60W、CoFeSiBターゲットに印加されるガンパワーは80Wである。
前記条件を適用して、マスクパターンで電極配線部の幅を変更して4種のサンプルを製造する。SiO基板上に蒸着されたTaバッファ層の厚さは50Å、下部非磁性金属層であるPtの厚さは25Åであり、上部非磁性金属層であるPtの厚さは25Åであり、強磁性層であるCoFeSiBの厚さは35Åである。
サンプルの分離のために、電極配線部の配線幅の変更を通じて入力抵抗を4つの値に分離する。また、入力配線は互いに向かい合う方向に設定され、出力配線も互いに向かい合う方向に設定される。配線幅を調節して出力抵抗を1.3kΩに設定する。入力抵抗の変動によるサンプルの分離は下記の表4のように区分される。
Figure 0007207671000004
図19~図22は、本発明の製造例4により磁界の印加によるホール電圧の変化を測定したグラフである。
図19を参照すると、入力抵抗が1.6kΩである場合のホール電圧の変化が図示され、図20では入力抵抗が1.2kΩである場合のホール電圧が変化が図示される。また、図21では入力抵抗が890Ωである場合のホール電圧の変化が図示され、図22では入力抵抗が550Ωである場合のホール電圧の変化が図示される。
また、測定は前記図13のパターンで感知領域が短軸と長軸の幅の比率が1.5であり、短軸に入力電流が印加され、長軸の頂点でホール電圧が測定されたものである。ホール電圧はパッド部に露出した上部非磁性金属層に対するプロービングを通じて遂行される。
図19~図22において、印加される磁界の強度が(-)値を有し、飽和磁化を形成する時のホール電圧と磁界の強度が(+)値を有しつつ飽和磁化を形成した場合、ホール電圧の差の絶対値はいずれも約14×10-4V値を有する。すなわち、入力抵抗の値の変動があってもホール電圧の特性の変化は殆どないことが分かる。
したがって、入力用電極配線の幅が多少変動するとしても特性が同一のホールセンサを得ることができる。ホールセンサは印加される磁界の強度が変化する場合、ホール電圧の変化も敏感である必要がある。これを通じて感度の向上を得ることができる。しかし、ホールセンサが具現されるパターンで、入力電極配線の幅に変化が発生し、電極配線の幅の変化がホール電圧を変化させる場合、ホールセンサの歩留まりと特性の安定性を害する一因となる。しかし、本実施例では電極配線部とパッド部が感知領域と同一の積層構造を有し、それぞれの要素の連結が物理的に連続した状態であり、一つの積層構造のパターン化によって形成される長所がある。
また、電極配線部およびパッド部に磁界が印加されても、入力電流および出力ノードのうちいずれか一つは欠如した状態であるため、安定した状態のホール電圧を形成することができる。
前述した本実施例では電極配線部およびパッド部の積層構造が感知領域と同一である。すなわち、製作過程で一つのフォトマスクを使用し、1回の食刻工程を通じてホールセンサを製作することができる。これを通じて高い生産性を確保する。
また、本実施例では界面に垂直な方向に印加される磁界を利用し、印加される磁界に応じて強磁性層の垂直磁気異方性の強度が変更される異常ホール効果を利用する。これを通じて、温度変化に鈍感であり、高い感度を有するホールセンサを得ることができ、強磁性層の界面に垂直方向に磁界を印加してホール効果を誘導できるため、非常に弾力的な使用環境に適用され得る。

Claims (21)

  1. 基板上に形成され、多結晶構造を有する下部非磁性金属層;
    前記下部非磁性金属層上に形成され、印加される磁界によって異常ホール効果が発生する強磁性層;および
    前記強磁性層上に形成され、多結晶構造を有する上部非磁性金属層を含み、
    前記基板と前記下部非磁性金属層間には前記下部非磁性金属層の多結晶構造の形成を誘導するためのバッファ層がさらに含まれ、
    前記バッファ層はTa、RuまたはTiを含み、10Å~50Åの厚さを有することを特徴とする、異常ホール効果を利用する磁気センサ。
  2. 前記強磁性層は前記下部非磁性金属層または前記上部非磁性金属層が有する厚さ以上の厚さを有することを特徴とする、請求項1に記載の異常ホール効果を利用する磁気センサ。
  3. 前記強磁性層はCoFeSiBを含み、10Å~45Åの厚さを有することを特徴とする、請求項2に記載の異常ホール効果を利用する磁気センサ。
  4. 前記下部非磁性金属層または上部非磁性金属層はPtまたはPdを含むことを特徴とする、請求項2に記載の異常ホール効果を利用する磁気センサ。
  5. 前記下部非磁性金属層は前記上部非磁性金属層と同一材質でありPtを含むことを特徴とする、請求項4に記載の異常ホール効果を利用する磁気センサ。
  6. 前記強磁性層は
    前記下部非磁性金属層と接する界面領域に形成され、垂直磁気異方性が優勢な第1容易軸誘導層;
    前記上部非磁性金属層と接する界面領域に形成され、垂直磁気異方性が優勢な第2容易軸誘導層;および
    前記第1容易軸誘導層および前記第2容易軸誘導層間に配置され、磁化の等方性が優勢なバルク層を含み、
    前記第1容易軸誘導層、前記第2容易軸誘導層および前記バルク層は同一材質であることを特徴とする、請求項1に記載の異常ホール効果を利用する磁気センサ。
  7. 前記バルク層は前記第1容易軸誘導層または前記第2容易軸誘導層の垂直磁化による影響で前記強磁性層の垂直な方向の磁化容易軸を有することを特徴とする、請求項6に記載の異常ホール効果を利用する磁気センサ。
  8. 前記強磁性層の界面に垂直な方向に印加される磁界の強度に比例してホール電圧が形成されることを特徴とする、請求項6に記載の異常ホール効果を利用する磁気センサ。
  9. 菱形の形状を有し、垂直に印加される磁界に対して異常ホール効果によるホール電圧を生成する感知領域;
    前記感知領域の菱形の形状の頂点に一体に連結され、入力電流が印加され、ホール電圧が出力される電極配線部;および
    前記電極配線部と一体に形成され、外部と電気的に連結されるパッド部を含むパッド部を含み、
    前記感知領域は
    基板上に形成された下部非磁性金属層;
    前記基板と前記下部非磁性金属層間には前記下部非磁性金属層の多結晶構造を誘導するためのバッファ層;
    前記下部非磁性金属層上に形成され、界面に垂直に印加される磁界によりホール電圧を生成するための強磁性層;および
    前記強磁性層上に形成された上部非磁性金属層を含み、
    前記バッファ層はTa、RuまたはTiを含み、10Å~50Åの厚さを有することを特徴とする、異常ホール効果を利用するホールセンサ。
  10. 前記強磁性層はCoFeSiBを含み、下部非磁性金属層または上部非磁性金属層と接する界面での誘導された垂直磁気異方性によって界面に垂直な方向に磁化容易軸を有することを特徴とする、請求項に記載の異常ホール効果を利用するホールセンサ。
  11. 前記強磁性層は
    前記下部非磁性金属層に接する界面から形成され、垂直磁気異方性が優れた第1容易軸誘導層;
    前記第1容易軸誘導層上に形成され、磁化の等方性が優勢なバルク層;および
    前記バルク層上に形成され、前記上部非磁性金属層に接する界面から形成され、前記上部非磁性金属層の磁気誘導によって垂直磁気異方性が優れた第2容易軸誘導層を含み、
    前記第1容易軸誘導層、前記バルク層および前記第2容易軸誘導層は同一材質であることを特徴とする、請求項10に記載の異常ホール効果を利用するホールセンサ。
  12. 前記下部非磁性金属層はPtまたはPdを含むことを特徴とする、請求項10に記載の異常ホール効果を利用するホールセンサ。
  13. 前記上部非磁性金属層はPtまたはPdを含むことを特徴とする、請求項10に記載の異常ホール効果を利用するホールセンサ。
  14. 前記強磁性層の厚さは前記下部非磁性金属層または前記上部非磁性金属層の厚さ以上であることを特徴とする、請求項に記載の異常ホール効果を利用するホールセンサ。
  15. 前記強磁性層は10Å~45Åの厚さを有することを特徴とする、請求項14に記載の異常ホール効果を利用するホールセンサ。
  16. 前記電極配線部は前記感知領域と同一の積層構造を有し、前記感知領域を構成する膜質が一体化されて連結されたことを特徴とする、請求項に記載の異常ホール効果を利用するホールセンサ。
  17. 前記パッド部は前記感知領域と同一の積層構造を有し、前記電極配線部を構成する膜質が一体化されて連結されたことを特徴とする、請求項に記載の異常ホール効果を利用するホールセンサ。
  18. 前記感知領域の菱形の形状の長軸の幅は短軸の幅に対して1~1.5倍の大きさを有することを特徴とする、請求項に記載の異常ホール効果を利用するホールセンサ。
  19. 基板上に下部非磁性金属層、強磁性層および上部非磁性金属層を順次形成する段階;
    前記上部非磁性金属層上にフォトレジストパターンを形成する段階;および
    前記フォトレジストパターンを食刻マスクとして利用した選択的食刻を通じて前記基板の一部を露出させ、菱形の形状を有し、垂直に印加される磁界に対して異常ホール効果によるホール電圧を生成する感知領域、前記感知領域の菱形の形状の頂点に一体に連結され、入力電流が印加され、ホール電圧が出力される電極配線部、および前記電極配線部と一体に形成され、外部と電気的に連結されるパッド部を含むパッド部を同時に形成する段階を含み、
    前記下部非磁性金属層を形成する段階の前に、前記下部非磁性金属層の多結晶構造を誘導するために、Ta、RuまたはTiを含み、10Å~50Åの厚さを有するバッファ層を形成する段階をさらに含むことを特徴とする、異常ホール効果を利用するホールセンサの製造方法。
  20. 前記入力電流は、前記感知領域の対向する頂点に連結された前記電極配線部の最上層の前記パッド部を通じて印加されることを特徴とする、請求項19に記載の異常ホール効果を利用するホールセンサの製造方法。
  21. ホール電圧は、前記感知領域で入力電流が印加されない頂点に連結された前記電極配線部の最上層の前記パッド部を通じて出力されることを特徴とする、請求項20に記載の異常ホール効果を利用するホールセンサの製造方法。
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