JP4875344B2 - 背中合わせ方式机システム - Google Patents

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Description

本願発明は、背中合わせ方式の机システムに関するものである。
オフィス用等の机は、一般に、脚や袖キャビネット(ワゴン)等の支持体で天板を支持した構成になっており、支持体と天板とを強固に固定することによって机全体としての剛性を確保している。従って、脚等の支持体と天板との連結構造はいきおい頑丈な構造にならざるを得ない。
他方、多数の机を室に配置する場合のレイアウトとして、左右に並設したり前後背中合わせ状に配置したりすることは極めて広く行われているが、従来の一般的な机の構造では、例えば左右に並設する場合、机システム(机群)の全体としてみると脚等の部材が無駄になるという問題がある。
そこで本願出願人は、先願に係る特許文献1において、脚や袖キャビネットのような支持体で天板を支持してなる机において、左右の支持体をその背面に重なる剛体構造のバックフレームで連結すると共に、左右の支持体に天板を連結して成る机を提案した。また、特許文献1では、前記左右に並設した天板及びバックフレームを1つの支持体に連結可能と成すこと、及び、バックフレームの前面と後面とにそれぞれ支持体を連結可能と成すことも提案した。
特開2004−337452号公報
特許文献1は、a.バックフレームを机の強度メンバーと成すことにより、簡易な連結構造で全体の剛性を確保することができる、b.左右に配置された天板及びバックフレームの突き合わせ端部を1つの支持体に連結できるため、単位机を左右に並設した多連式机システムを構成するにおいて部材点数を抑制できる、c.バックフレームの前後両面に支持体を連結できるため、単位机を背中合わせに配置した机システムを構成するにおいて部材点数を抑制できる、d.部材の連結・分離を簡単に行えるため、単位机の左右並設数を増やす(連増しする)ことや減らすこと、或いは、背面を露出させた単列仕様と背中合わせ仕様との変更などを簡単に行える、といった利点を有している。
本願発明はこの先願発明の考え方を踏襲しつつ、部材を共通化した状態で背中合わせ方式の机システムを構成するにおいて、組み立て及び分解の作業の容易性を向上させることを課題とするものである。
本願発明の机システムは、基本構成として、天板を左右の支持体に連結して成る後机ユニットと同じく天板を左右の支持体に連結して成る前机ユニットとを、前後両机ユニットの支持体の間に剛体構造の背面部材が介在する状態で背中合わせに配置しており、前後両机ユニットの支持体と背面部材とは、それら支持体と背面部材とを前後方向に相対動させてから上下方向に相対動させることによって係合する雄型係合部と雌型係合部とによって前後離脱不能に連結されるようになっている。
そして、前記課題を解決するための請求項1の発明では、前記基本構成において、前記前机ユニットの支持体と後机ユニットの支持体とのうちいずれか一方の支持体と背面部材とは、前記背面部材を下向き動させることによって前記雄型係合部と雌型係合部とが係合し、他方の支持体と背面部材とは、前記支持体を下向き動させることによって前記雄型係合部と雌型係合部とが係合するように設定されている。
また、請求項2の発明は、請求項1において、前記雄型係合部は首部と頭とを有する異径ピンであって、前記前後机ユニットにおける支持体の背面に突設している一方、前記雌型係合部は、前記異径ピンの頭が嵌まる大径部と首部は嵌まって頭は嵌まらない小径部とを連通して成るダルマ形係合穴であり、このダルマ形係合穴を、前記背面部材における中空状部材の前面板と後面板とに、当該前面板と後面板とで上下逆の姿勢になるようにして形成している。
請求項3では、請求項2の一層好適な形態として、前記雌型係合部における大径部の内周縁のうち、前記小径部と反対側に位置した半周の部位の全部又は一部に、前記異径ピンの首部が嵌まり込むことを阻止する内向き突起を設けている。
本願発明によると、雄型係合部と雌型係合部との落し込み係合によって前後の机ユニットを背面部材に連結するにおいては、一方の机ユニットの支持体と背面部材との連結は背面部材を下方にずらすことによって行い、他方の机ユニットの支持体と背面部材との連結は支持体を下方にずらすことで行われる。
ところで、前後机ユニットと背面部材との連結方法としては、例えば、前後机ユニットの支持体と背面部材とを重ね合わせて、それから背面部材を押し下げることによって雌型係合部と雄型係合部とを係合させるといったことも考えられるが、この方法では、人が背面部材を手で持って所定高さに保持しつつ、別の人が前後机ユニットを水平動させることによって雄型係合部と雌型係合部とを嵌め合わせねばならないため、雌型係合部と雄型係合部とを嵌め合わせにくい場合があると共に、1人又は2人の少人数では組み立てにくい。
これに対して本願発明は、一方の机ユニットと背面部材との連結を行ってから、他方の机ユニットと背面部材との連結とを行うものであり、床上に自立させた一方の机の支持体に対する背面部材の取り付けを簡単に行えることに加えて、背面部材は一方の机ユニットの支持体に連結することによって落下不能に保持されるため、背面部材に対する他方の机ユニットの支持体の連結も容易に行えるのであり、よって、背中合わせ方式机システムの組み立てを容易に行えるのである。また、人が背面部材を所定高さに保持しておく必要はないため、1人又は2人のような少人数でも組み立てることができる。
雌型係合部と雄型係合部とからなる連結手段としては、例えば、側面視下向き鉤状又は上向き鉤状の鉤状係合爪とこれが嵌まる係合穴との組み合わせも採用できるが、請求項2のように異径ピンとダルマ形係合穴との組み合わせを採用すると、異径ピンは単純な形状であって例えねじ止めによって簡単に取り付けできるため、構造が簡単になる利点がある。
他方、雄型係合部として異径ピンを使用した場合、ダルマ形係合穴の内周縁がフラットであると、支持体と背面部材とを分離するために支持体及び背面部材を上下方向に相対動させた場合、異径ピンの首部がダルマ形係合穴における大径部の内周縁に嵌まり込んで異径ピンをダルマ形係合穴から抜けなくなることがある。この点については、異径ピンを小径部の内周縁だけに嵌まり込む形状とすることでも対処できるが、この方法では異径ピンは方向性を持つため加工や取付け作業が面倒になる。
これに対して請求項3のように構成すると、異径ピンの頭がダルマ形係合穴の大径部に移行しても首部が大径部の内周縁に嵌まることはないため、ダルマ形係合穴からの異径ピンの抜き取りをしごく簡単に行うことができて、机ユニットの分解作業の作業性を向上することができる。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1).全体の概要
図1(A)は多数の机群の外観斜視図であり、机群は、前机ユニット1と後机ユニット1′とを連結した背中合わせ方式机システムを左右に連結した形態になっている。換言すると、前机ユニット1を左右に並設した多連式机システムと後机ユニット1′を左右に並設した多連式机システムとが背中合わせ状に連結されている。図1(B)は1つの前側の多連式机システムを後方から見た斜視図である。
なお、背中合わせ方式の机システムではどちらが前か後か名分し難いが、以下の説明では、便宜上、図1(A)に表示した正面視・背面視の方向を基準にして前後を定めることとする。
図1から理解できるように、各机ユニット1,1′は、平面視長方形の天板2とこれを支持する脚4又は袖キャビネット5を備えており、前後机ユニット1,1′の脚4又は袖キャビネット5は、それらの間に介在した背面部材3に連結されている。換言すると、前後の単位机が背面部材3を共用している。
いうまでもないが、脚4及び袖キャビネット5は天板に対する支持体の一例であり、背面部材3はその左右端部が脚4又は袖キャビネット5の背面に重なっている。つまり、左右に隣り合った単位机1は、天板2の支持体である脚4又は袖キャビネット5を共用している。
背面部材3の上面と天板2の上面とは略同じ高さになっており(勿論異なる高さでも良い)、天板2と背面部材3との間には、上下に開口した配線用空間が空いている。換言すると、天板2の背面を脚4又は袖キャビネット5の背面よりも手前側(使用者の側)にずらすことにより、天板2の後方に上下開口の配線用空間を形成している。
詳細は省略するが、背面部材3には、配線用空間を覆う配線カバー6を着脱自在に取り付けることができる。また、背面部材3には、左右複数個のブラケット7を介して配線受け樋8を取り付けることができる。脚4及び袖キャビネット5はアジャスター装置9によって高さ調節可能に支持されている。
図1(B)に示すように、背面部材3は、脚4又は袖キャビネット5に連結される縦長の左右サイドフレーム13とそれら左右サイドフレームの上端に連結された横長の上部水平フレーム(以下、アッパーフレーム」という)14とから成る外枠体と、左右サイドフレーム13に固定されたパネル体16とで構成されている。アッパーフレーム14とサイドフレーム13とはともにアルミ等の軽金属の押し出し製品を使用しているが、角形鋼管や板金製品を使用することも可能である。
図1(B)に示すように、アッパーフレーム14とパネル体16との間に配線可能な空間17が空いている場合、アッパーフレーム14とパネル体16との間に、着脱自在なスペーサ18を配置することが可能である。なお、背中合わせ方式の机システムでは背面部材3には目隠し機能は基本的に必要はないので、背面部材3の上下幅寸法は、机の強度メンバーとしての強度を確保できるのに必要な寸法があれば足りる。
(2).背面部材3の詳細
次に、主として図2〜図4を参照して背面部材3について説明する。図2は背面部材3の背面図、図3は背面部材3の分離斜視図、図4は背面部材と脚及び袖キャビネットとの関係を示す図であり、(A)はサイドフレーム13の側面図、(B)はサイドフレーム13の部分背面図、(C)はサイドフレーム13の部分正面図、(D)は後机ユニット1′の部分側面図、(E)は前机ユニット1の部分側面図である。
背面部材3を構成するパネル体16は鋼板からなっており、その四周に角形の折り返し部20,21を形成することによって剛性を高めている。折り返し部20,21は内向き片20a,21aを有している。パネル体16の前面には、当該パネル体16と重なって筒状を成す横長の補強材22を溶接によって固着している。背面部材3の左右長さが短い場合(例えば900mm以下の場合)は、補強材22は必ずしも必要はない。
なお、補強材22を設ける場合、複数段に配置してもよい。また、背面部材3は特許文献1のような四方枠構造体となしたり、或いは、全体にわたって等しい厚さの板体とすることも可能であり、机の強度メンバーとしての機能を果たすことができれば良い。上下左右のフレームを有する四方枠の内部にパネル体を配置した構造も採用できる。
背面部材3のアッパーフレーム14は全体としては中空角形であり、表裏両面(前後両面)には、上から順に、横向き第1溝23、横向き第2溝24、横向き第3溝25が形成されており、また、下面には下向き溝26が形成されている。各溝は蟻溝状に形成されている。
サイドフレーム13は請求項に記載した中空状部材の一例であり、このサイドフレーム13は、全体として中空角形になっていて前面体13aと後面13bとを備えている。また、サイドフレーム13には、パネル体16の左右の折り曲げ部21がきっちり嵌まり込む内向き縦溝28と、外側に向けて開口した外向き縦溝29とが形成されている。外向き縦溝29は前後一対の内向きリップ29aを備えて蟻溝になっており、更に、サイドフレーム13の内部には、円筒の一部を縦に切除した形状のインナー縦溝30が一体形成されている。サイドフレーム13の前後両面はフラットである。サイドフレーム13の上下両端には樹脂製のキャップ31を装着している。
アッパーフレーム14とサイドフレーム13とは、アッパーフレーム14の隔壁27とサイドフレーム13の内側面に重なるL形のジョイント金具32とビス(図示せず)を使用して連結されている。サイドフレーム13の内向き溝28には、ジョンイント金具32を差し込むための窓穴34が空いている。なお、組み立てに際しては、まずジョイント金具32をサイドフレーム13にビスで固定し、それからジョイント金具32をアッパーフレーム14にビスで固定する。いうまでもないが、サイドフレーム13とアッパーフレーム14とは他の連結構造(例えば溶接)も採用できる。
パネル体16の左右の折り返し部21は上下複数本(2本)のビス(例えばタッピンねじ)35でサイドフレーム13の内向き縦溝28に固定されている。パネル体16は、その上端がアッパーフレーム14の下向き横溝26に部分的に嵌まった高位置と、アッパーフレーム14との間に配線用空間17が空いた低位置との2段階に高さ調節できるようになっているが、この場合、図3に示すように、上部のビス貫通穴36を上下長手の長穴として、下方の丸型のビス貫通穴37を上下2個設けている。
背面部材3におけるサイドフレーム13の前面板13a及び後面板13bには、当該サイドフレーム13と脚4又は袖キャビネット5との連結手段の一環として、上下一対の係合穴39が空けられており、また、サイドフレーム13の前面板13a及び後面板13bの上端部には横長スリット状のストッパー穴40を空けている。
前記係合穴39は大径部39aと小径部39bとが連通したダルマ形係合穴であるが、図4に示すように、前面板13aの係合穴39と背面板13bの係合穴39とは姿勢が上下逆になり、かつ、前後の係合穴39とも小径部39bの中心は同じ高さになっている。なお、本実施形態では、前面板13aでは小径部39bが下向きで後面板13bでは大径部39aが下向きになっているが、ダルマ形係合穴39の姿勢は前後で逆でも良い。
(3).脚4及び袖キャビネット5と背面部材3との連結
机ユニット1,1′を構成する脚4及び袖キャビネット5の背面には、背面部材3との連結手段の一環として、異径ピン41を突設している。異径ピン41は、ダルマ形係合穴39の大径部39aよりもやや小径で小径部39bよりは大径の頭41aと、ダルマ形係合穴39の小径部39bよりやや大径の首部41bとを備えており、脚4又は袖キャビネット5の背面板に固着したナットにねじ込みによって固定している。
異径ピン41はサイドフレーム13の上下ダルマ形係合穴39に対応して上下2本を1セットとしており、更に、1つの脚4及び袖キャビネット5に左右に並設した背面部材3を連結することを可能ならしめるため、異径ピン41は脚4及び袖キャビネット5に左右2セットずつ設けている。また、前机ユニット1における上段の異径ピン41及び後机ユニット1′における上段の異径ピン41、及び、前机ユニット1における下段の異径ピン41及び後机ユニット1′における下段の異径ピン41はそれぞれ同じ高さに設定されている。
本実施形態では、背中合わせ方式机システムの組み立ては例えば次のような手順で行うことができる。すなわち、後机ユニット1′の脚4又は袖キャビネット5に対して背面部材3を連結し、次いで、背面部材3に対して前机ユニット1の脚4又は袖キャビネット5を連結し、それから、前後机ユニット1,1′の脚4又は袖キャビネット5に対して天板2をそれぞれ連結するのである(脚4及び袖キャビネット5と天板2との連結構造は後述する)。
そして、本実施形態では、後机ユニット1′の脚4又は袖キャビネット5に背面部材3を連結するに際しては、背面部材3におけるダルマ形係合穴39の大径部39aを異径ピン41に嵌め入れてから下方にずらすことにより、異径ピン41とダルマ形係合穴39とを係合させるという手順を取り、前机ユニット1の脚4又は袖キャビネット5を背面部材3に連結するに際しては、脚4又は袖キャビネット5の異径ピン41を前方からダルマ形係合穴39の大径部39aに嵌め入れて下方にずらすことにより、異径ピン41とダルマ形係合穴39とを係合させるという手順をとる。机システムの分解は逆の手順で行われる。
図5のうち(A)はダルマ形係合穴39の正面図(或いは背面部)で(B)は(A)のB−B視断面図であり、ダルマ形係合穴39の大径部39aの内周縁のうち小径部39bと反対側に位置した半周程度の範囲を内向きに押し曲げ(或いは段押し)することにより、内向き突起39cを形成している。内向き突起39cの内向き突出寸法L1は異径ピン41の首部41bの長さL2よりも大きい寸法に設定している。このため、ピン41が頭41a及び首部41bとも円形の単純な形状でありながら、首部41bがダルマ形係合穴39の内向き凸部39cに嵌まり込むことはない。
実施形態では内向き凸部39cを大径部39aの略半周にわたって形成しているが、小径部39aと反対側の端部のみに形成してもよい。また、内向き突起39cの形成手段としては、例えば板材の溶接や、溶接による肉盛りも採用できる。更に、このような連結構造は机のみでなく家具等における部材相互間の連結手段に広く適用できる(連結される部材は水平状でもよい)。
(4).天板と脚及び袖キャビネットとの連結構造
次に、天板2と脚4及び袖キャビネット5との連結構造を主として図6以下の図面に基づいて説明する。図6のうち(A)は天板2の前部と脚4との連結構造を示す分離斜視図、(B)はフロント金具43の斜視図、図7は天板2の後部と脚4との連結構造を示す分離斜視図、図8は背面部材3と脚4との上下ずれ防止手段を示す分離斜視図、図9は両面使い使用の机の部分的な平面図、図10は図14の X-X視断面図である。
天板2は、その上面を構成する表面板44と、表面板44の前部を支持する左右長手の前部補強枠45と、表面板44の後部を支持する後部補強枠46と、前後補強枠45の間に位置した中間補強枠(図示せず)と、補強枠群の左右両端に固着した前後長手のサイド補強枠47と、樹脂製のサイドエッジ48及びリアエッジ49を備えている。
前後補強枠45,46はほぼ同じ断面形状であり、表面板44に重なる部分とこれら下方に突出した角形樋状部50を有する形態である。また、内部には断面略コ字状の補助補強材51が配置されている(図10では後部補強枠46の補助補強材51は省略している)。
例えば図6から容易に理解できるように、前部補強枠45における角形樋状部50の下面にフロント金具(前部連結金具)43をボルト52で固定している(溶接してもよい)。フロント金具43は、側面視で後ろ向き鉤状の係合爪53を左右に配置した正面視略下向き開口字形に形成されており、角形樋状部50に形成した凹溝部50aに固定している。また、フロント金具43の上面には台形状の後ろ向き突出部43a備えており、角形樋状部50における凹溝部50aの壁面に形成した角穴54に後ろ向き突出部43aを嵌め込むことによって位置決めをしている。
他方、脚4の上アーム11は上向きに開口した樋状に形成されており、その前部に側断面略下向き開口コ字状の前支持体55を溶接によって固着し、この前支持体55に、フロント金具43の係合爪53が前後方向から係脱する左右一対の係合穴56を形成している。係合穴56は前支持体55の前側板55aまで延びており、また、前支持体55には、上アーム11は天板2との間に若干の隙間を空けるためのスペーサ57を嵌め込み装着している。
従って、天板2を上アーム11に重ねてから後方にスライドさせることにより、係合爪53を係合穴56に簡単に係脱させることができる。係合穴56の内側面のうち左右外側に位置した内側面の後端部は、後端に行くに従って脚4の前後長手中心線58に向けて傾斜する傾斜面56aになっている。これにより、天板2を後方に押すと天板2は脚4の前後長手中心線58の側に押されて、その結果、多連式机システムを構成するにおいて、左右の天板2の側端面を密着させることができる。上アーム11の上端には内向きフランジ11aを形成している。
例えば図7及び図10に示すように、天板2を構成する後部補強枠46の角形樋状部50には、天板2の後方に露出した張り出し片61を有するリア金具(後部連結金具)60がボルト62で固定されている一方、脚4における上アーム11の後部には側断面略下向き開口コ字状の後部支持体63が溶接によって固着されており、後部支持体63には、リア金具60の張り出し片61をボルト64で固定するための雌ねじ穴(ナット)65を設けている。
雌ねじ穴65は、上アーム11の前後長手中心線58を挟んだ両側に振り分けて配置されている。1つの脚4で左右の天板2を支持する場合は、リア金具60の1つの張り出し片61は脚4の外側にはみ出ている。1つの脚4で1枚の天板2を支持する場合は、左右張り出し片61は上アーム11と重なっている。
後部支持体63は上アーム11の上面よりも若干下方に落ち込んでおり、このため、リア金具60の張り出し片61は天板2に密着する部分から段落ちしている。また、リア金具60のうち天板2への固定用ボルト穴66を挟んだ前後両側には凸条60aを形成している一方、天板1を構成する後部補強枠46の角形樋状部50には、手前側の凸条60aが重なる段部50bを形成している。また、リア金具60には上向きの位置決め用突起60bを押し出し加工している一方、天板2における後部補強枠46の角形樋状部50には位置決め用突起60bが嵌まる位置決め穴67を空けている。
リア金具60は、天板2と脚44との間に隙間を空けるためのスペーサの役割も備えている。この場合、リア金具60の前部に、上アーム11のフランジ11aに重なる下向き突起60cを押し出し加工によって形成している。リア金具60の張り出し部61にはボルト挿通穴68が空いている。
天板2を脚4に連結するに際しては、まず、フロント金具43を前支持体55の係合穴56に係合させ、次いで、リア金具60の張り出し片61を脚4の後部支持体63にボルト64で固定したら良い。
脚4及び袖キャビネット5と背面部材3との連結手段として実施形態のように異径ピン41とダルマ形係合穴39との組み合わせを採用すると、例えば机を持ち上げたときに背面部材3を上下動不能に保持する手段が必要である。この点について本実施形態では、図8に示すように、上アーム11の後部支持体63にストッパー金具69をボルト70で固定し(このため後部支持体63にストッパー金具用雌ねじ穴65′を設けている)、これに設けたストッパー爪69aを背面部材3におけるサイドフレーム13のストッパー穴40に嵌め込んでいる。
ストッパー爪69aは左右に2個振り分けて設けており、左右の背面部材3で1つの脚4を共用する場合は、左右のストッパー爪69aがそれぞれ背面部材3のストッパー穴40に嵌まる。他方、1つの脚4に1つの背面部材3しか連結しない場合は、一方のストッパー爪70は背面部材3のストッパー穴40に嵌まり、他方のストッパー爪69aは背面部材3におけるアッパーフレーム14の横向き第2溝24に嵌まっている。
つまり、アッパーフレーム14の横向き第2溝24をストッパー爪69aの逃がし溝として利用することにより、1つの脚4に1つの背面部材3を連結する場合も、左右2つの背面部材3を連結する場合も、1つのストッパー金具69で足りるようになっている。
袖キャビネット5と天板2との連結構造も基本的には脚4の場合と同じで、既述のフロント金具53とリア金具60を使用している。但し、袖キャビネット5は左右幅が大きいので、例えば天板2を持ち上げたときの強度を確保するため、フロント金具53及びリア金具60とも左右に2個ずつ配置している(ストッパー金具69は1個だけで良い)。
(5).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、雄型係合部及び雌型係合部との具体例としては、側面視鉤状の係合爪とこれが嵌まる係合穴との組み合わせや、側面視鉤型の爪と爪との組み合わせなども採用できる。また、異径ピン等の雄型係合部を背面部材に設けてダルマ形係合穴等の雌型係合部を脚等の支持体に設けることも可能である。
更に、天板及び脚とも木製や樹脂製のものを採用可能であり、更に、天板と支持体との連結手段は様々の構造を採用できる(いずれにしても、連結と解除(分離)を自在に行えるのが好ましい)。左右幅が大きい机の場合、天板の左右中途部を中間脚で支持することも可能である。
本願発明の実施形態に係る机システム(机群)の斜視図である。 背面部材の背面図である。 背面部材の分離斜視図である。 背面部材と脚及び袖キャビネットとの関係を示す図である。 (A) 背面部材の部分的な正面図、(B) は(A) のB−B視断面図である。 天板の前部と脚との連結構造を示す分離斜視図である。 天板の後部と脚との連結構造を示す分離斜視図である。 背面部材と脚との上下ずれ防止手段を示す分離斜視図である。 机の部分的な平面図である。 図9の X-X視断面図である。
1 前机ユニット
1′ 後机ユニット
2 天板
3 背面部材
4 支持体の一例としての脚
5 支持体の一例としての袖キャビネット
13 背面部材を構成する中空状部材の一例としてのサイドフレーム
39 ダルマ形係合穴
39a 大径部
39b 小径部
41 異径ピン
41a 異径ピンの頭
41b 異径ピン首部

Claims (3)

  1. 天板を左右の支持体に連結して成る前机ユニットと同じく天板を左右の支持体に連結して成る後机ユニットとを、前後両机ユニットの支持体の間に剛体構造の背面部材が介在する状態で背中合わせに配置しており、前後両机ユニットの支持体と背面部材とは、それら支持体と背面部材とを前後方向に相対動させてから上下方向に相対動させることによって係合する雄型係合部と雌型係合部とによって前後離脱不能に連結されるようになっている机システムであって、
    前記前机ユニットの支持体と後机ユニットの支持体とのうちいずれか一方の支持体と背面部材とは、前記背面部材を下向き動させることによって前記雄型係合部と雌型係合部とが係合し、他方の支持体と背面部材とは、前記支持体を下向き動させることによって前記雄型係合部と雌型係合部とが係合するように設定されている、
    背中合わせ方式机システム。
  2. 前記雄型係合部は首部と頭とを有する異径ピンであって、前記前後机ユニットにおける支持体の背面に突設している一方、前記雌型係合部は、前記異径ピンの頭が嵌まる大径部と首部は嵌まって頭は嵌まらない小径部とを連通して成るダルマ形係合穴であり、このダルマ形係合穴を、前記背面部材における中空状部材の前面板と後面板とに、当該前面板と後面板とで上下逆の姿勢になるようにして形成している、
    請求項1に記載した背中合わせ方式机システム。
  3. 前記雌型係合部における大径部の内周縁のうち、前記小径部と反対側に位置した半周の部位の全部又は一部に、前記異径ピンの首部が嵌まり込むことを阻止する内向き突起を設けている、
    請求項2に記載した背中合わせ方式机システム。
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