JP4874451B2 - カラー画像処理装置およびカラー画像処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

カラー画像処理装置およびカラー画像処理プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データに対して色調や色ずれの補正を行うカラー画像処理装置およびカラー画像処理プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像データの色補正が可能なアプリケーションソフトとして、レタッチソフトと呼ばれるものがある。このレタッチソフトは、外部機器からコンピュータ内に入力された写真画像等の画像データに色補正やフィルタリング等の画像処理を施すものである。
【0003】
上述のレタッチソフトを用いて画像データに色補正を行う場合、オペレータは明度、彩度、色相、カラーバランス、コントラストなどに関する調整パラメータを増減させる。これらの調整パラメータについて、彩度と色相とをひとまとめに、そしてコントラストと明度とをひとまとめに記録および読み出しが可能となっているものがある。この場合、オペレータはコンピュータを操作して外部記憶装置等から所望の画像データを読み出し、次いで保存しておいた調整パラメータを読み出すことにより、いつでも一定の色補正がなされた画像を得ることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のレタッチソフトでは、上述した調整パラメータの設定順序や外部記憶装置等からの読み出し順序によっては、調整パラメータが同じでも得られる画像の色調が異なる場合があった。これについて図5を参照して説明する。
【0005】
図5は、R、G、B各256階調(0〜255)のオリジナル画像データに対して、相異なる二つの補正処理手順で明度、カラーバランスの補正を施す例を示す。すなわち、パターン1の処理手順においてはオリジナル画像データに対して明度補正を、次いでカラーバランス補正を施す例を、パターン2の処理手順においてはオリジナル画像データに対してカラーバランス補正を、次いで明度補正を施す例を示す。パターン1の処理手順およびパターン2の処理手順において明度およびカラーバランスの補正量はそれぞれ同じである。なお、ここでは説明の煩雑化を防ぐため、1ピクセル分のデータを例に説明する
【0006】
オリジナル画像データとしては(R、G、B)=(100、100、100)のデータ1と、(R、G、B)=(0、255、255)のデータ2とを用いる場合を例にとって説明する。
【0007】
−パターン1の処理手順−
パターン1の明度補正により、データ1、データ2は以下のように変化する。
データ1:(110、110、110)
データ2:( 10、255、255)
【0008】
明度補正後のデータ2において、G、Bデータに変化が無いのは、255が上限の値であるからである。つまりR、G、Bのデータに対して補正を施した結果の値が、255を越す場合には、これらのデータはオーバーフローし、255とされる。同様にして0を下回る場合には0とされる。以上のように、上記例ではデータ2の明度補正結果に補正値が必ずしも反映されていない。これに対してデータ1の明度補正結果には補正値が反映されている。
【0009】
続いて、パターン1の処理手順におけるカラーバランス補正により、データ1、データ2は以下のように変化する。
データ1:(110、100、100) … 結果(A)
データ2:( 10、245、245) … 結果(B)
【0010】
−パターン2の処理手順−
パターン2のカラーバランス補正により、データ1、データ2は以下のように変化する。
データ1:(100、 90、 90)
データ2:( 0、245、245)
【0011】
続いて、パターン2の処理手順における明度補正により、データ1、データ2は以下のように変化する。
データ1:(110、100、100) … 結果(A’)
データ2:( 10、255、255) … 結果(B’)
【0012】
パターン1の処理手順による補正結果と、パターン2の処理手順による補正結果とを比較すると、データ1に関しては結果(A)と結果(A’)とは同じである。ところが、データ2に関しては結果(B)と結果(B’)とでは異なった補正結果となっている。この理由は、上述したようにパターン1の処理手順における明度補正の過程でデータにオーバーフローを生じたのに対し、パターン2の処理手順におけるカラーバランス補正および明度補正の過程ではオーバーフローを生じなかったためである。
【0013】
以上では、一つの色空間(以上の場合ではRGB色空間)の中で画像データに施す補正の手順が異なると、補正値が同じであっても、補正結果は必ずしも同じにはならない例について説明した。このような現象は、相異なる複数の色空間の中で色補正を行う場合に、その色補正の手順が異なっていても生じることがある。つまり、ある画像データに対してRGB色空間で明度およびカラーバランスの補正を行い、続いてL*a*b*色空間(以下、これをLAB色空間と称する)で色相および彩度の補正を行った場合と、同じ画像データに対してLAB色空間で色相および彩度の補正を行い、続いてRGB色空間で明度およびカラーバランスの補正を行った場合とで補正結果が異なる場合がある。
【0014】
これは、以下のような理由による。すなわち、各色256階調のRGBデータにより表現されるRGB色空間の範囲をLAB色空間に移してみると、LAB色空間での表現可能範囲に比べて限られたものとなってしまう。そのため、ある色調の補正を行う際の途中の段階で、RGB色空間での画像データに上述したオーバーフローの生じる場合がある。このため、相異なる色空間の中で色補正を行う際に、その色補正の手順が異なっていると色調の補正結果も異なる現象を生じる場合がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1に記載のカラー画像処理装置は、画像データの色調を調整する際に参照される複数の調整パラメータを設定するパラメータ設定手段と、パラメータ設定手段により設定された調整パラメータの設定順番によらず常に同じ所定の処理手順に従い、設定された調整パラメータに基づく画像データの処理を行うものであって、かつ第1の色空間における画像データの処理をした後に第1の色空間とは異なる第2の色空間における画像データの処理を行うことにより色調の調整を行う色調調整手段と、パラメータ設定手段により設定された複数の調整パラメータの少なくとも1つを更新するパラメータ更新手段と、色調調整手段による第1の色空間における処理が行われる前の画像データをコピーすることによりコピー画像データを生成する画像データコピー手段とを有し、色調調整手段は、パラメータ更新手段により調整パラメータの更新が行われた場合に更新後の調整パラメータを含む複数の調整パラメータに基づいてコピー画像データを処理することにより、色調調整手段による前回の処理によって得られた処理済画像データに代えて新たな処理済画像データを生成することを特徴とする。
(2)請求項1に記載のカラー画像処理装置は更に、パラメータ設定手段により設定された調整パラメータを記録する第1記録装置を有してもよい。この場合のパラメータ更新手段は、第1記録装置に記録された調整パラメータを更新することもできる。
(3)請求項2に記載のカラー画像処理装置は更に、パラメータ設定手段により設定された調整パラメータを一括して記録または読み出し可能な第2記録装置を有してもよい。
(4)請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラー画像処理装置において、色調調整手段は、ひとつの色空間内における画像データの処理の種類数が複数の場合、画像データの処理を常に同じ所定の順番に従って行うことが好ましい。
(5)請求項1に記載のカラー画像処理装置において、色調調整手段は、第1の色空間と第2の色空間のいずれか一方の色空間でカラーバランス処理を行い、他方の色空間で彩度補正処理と色相補正処理の少なくとも一方の処理を行うこともできる。
(6)請求項5に記載のカラー画像処理装置において、色調調整手段は、一方の色空間で明度補正処理を行うことが好ましい。
(7)請求項1に記載のカラー画像処理装置において、色調調整手段は、第1の色空間における画像データを第2の色空間における画像データに変換すると同時にガンマ補正処理を行うこともできる。
(8)請求項1に記載のカラー画像処理装置は更に、色調調整手段により調整された画像データの画像を表示装置に表示させる表示制御手段を有してもよい。
(9)請求項8に記載のカラー画像処理装置において、表示制御手段は、色調調整手段により調整された画像データを表示装置用の色空間の画像データに変換する変換手段を含むことが好ましい。
(10)請求項1に記載のカラー画像処理装置は更に、画像の印刷を指示する印刷指示手段と、印刷指示手段の指示に基づいて色調調整手段により色調の調整が行われた後の画像データに対応する画像を印刷装置に印刷させる印刷制御手段とを有してもよい。
(11)本発明によるカラー画像処理プログラムを記録した記録媒体は、画像データを入力する処理と、画像データの色調を調整する際に参照する複数の調整パラメータを設定するパラメータ設定処理と、複数の調整パラメータの設定順番によらず調整パラメータに基づいて第1の色空間において画像データの第1色調調整を行う第1の色調調整処理と、第1の色調調整処理の後に複数の調整パラメータの設定順番によらず調整パラメータに基づいて第1の色空間とは異なる第2の色空間において画像データの第2色調調整を行う第2の色調調整処理と、第1の色空間における第1の色調調整処理を行う前の画像データをコピーすることによりコピー画像データを生成する画像データコピー処理と、パラメータ設定処理で設定した複数の調整パラメータの少なくとも1つを更新するパラメータ更新処理と、をコンピュータ装置に実行させるコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、第1の色調調整処理および第2の色調調整処理は、パラメータ更新した場合に該更新処理後の調整パラメータを含む複数の調整パラメータに基づいてコピー画像データを色調調整処理することにより、前回の色調調整処理によって得られた処理済画像データに代えて新たな処理済画像データを生成することを特徴とする。
(12)請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、パラメータ設定処理で設定した調整パラメータを記録する第1の記録処理を更に実行させることが好ましい。この場合のパラメータ更新処理は、第1の記録処理で記録した調整パラメータを更新させるとよい。
(13)請求項12に記載のカラー画像処理プログラムを記録した記録媒体において、パラメータ設定処理により設定した調整パラメータを一括して記録する第2の記録処理または一括して読み出す読み出し処理を更に実行させることが好ましい。
(14)請求項11〜13のいずれか1項に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、第1の色調調整処理および第2の色調調整処理は、色調調整処理の種類数が複数の場合、色調調整処理を常に同じ所定の順番に従って行わせるとよい。
(15)請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、第1の色調調整処理および第2の色調調整処理のいずれか一方の色調調整処理でカラーバランス処理を行い、他方の色調調整処理で彩度補正処理と色相補正処理の少なくとも一方の処理を行わせることが好ましい。
(16)請求項15に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、第1の色調調整処理および第2の色調調整処理の一方の色調調整処理で明度補正処理を行わせることが好ましい。
(17)請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、第2の色調調整処理は、第1の色空間における画像データを第2の色空間における画像データに変換すると同時にガンマ補正処理を行わせることが好ましい。
(18)請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、第1および第2の色調調整処理後の画像データの画像を表示装置に表示させる表示制御処理を更に実行させることが好ましい。
(19)請求項18に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、表示制御処理は、第1および第2の色調調整処理後の画像データを表示装置用の色空間の画像データに変換する変換処理を含めることが好ましい。
(20)請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、画像の印刷指示を入力する印刷指示入力処理と、印刷指示に基づいて第1および第2の色調調整処理後の画像データに対応する画像を印刷装置に印刷させる印刷制御処理とを更に実行させることが好ましい。
(21)請求項10に記載のカラー画像処理装置において、画像データコピー手段は、印刷指示手段の印刷指示に応じて、色調調整手段による第1の色空間における処理が行われる前の画像データをコピーすることにより第2コピー画像データを生成し、色調調整手段は、調整パラメータの更新が行われた場合に更新後の調整パラメータを含む複数の調整パラメータに基づいて第2コピーデータを処理することにより、印刷用画像データを生成し、印刷制御手段は、印刷用画像データに対応する画像を印刷装置に印刷させることが好ましい。
(22)請求項20に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、印刷制御処理は、第1の色空間における処理が行われる前の画像データをコピーすることにより第2コピー画像データを生成する生成処理と、調整パラメータの更新が行われた場合に、複数の調整パラメータの設定順番によらず更新後の調整パラメータを含む複数の調整パラメータに基づいて第1の色空間において第2コピー画像データに第1色調調整を行う第3の色調調整処理と、第3の色調調整処理の後に複数の調整パラメータの設定順番によらず更新後の該調整パラメータを含む複数の調整パラメータに基づいて第2の色空間において第2コピー画像データに第2色調調整を行う第4の色調調整処理と、第3の色調調整処理および第4の色調調整処理後の第2コピー画像データに対応する画像を印刷装置に印刷させる印刷処理とを含むことが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係るカラー画像処理装置およびこのカラー画像処理装置に接続される機器を図1に示す。カラー画像処理装置は、コンピュータ1と、ディスプレイ7と、外部記憶装置3と、キーボード4と、マウス6とを有する。コンピュータ1には、スキャナ2およびカラープリンタ(以下、プリンタと称する)5が接続される。
【0019】
コンピュータ1の内部において、CPU11にはROM12およびRAM13が接続される。RAM13には、例えばハードディスクドライブなどの外部記憶装置3からロードされる画像処理プログラム13b、画像データ13a、そしてサンプル画像データ13gなどがストアされる。
【0020】
画像データ13aは、スキャナ2や外部記憶装置3から入力されるものであってもよいし、グラフィックソフト等によりキーボード4やマウス6を用いて作成されるものであってもよい。
【0021】
画像処理プログラム13bに基づき、CPU11は後述するようにオペレータにより設定される色調や色ずれ補正のためのパラメータ(以下補正パラメータと称する)をもとに画像データ13aおよびサンプル画像データ13gに色補正を施してプリントデータ13dおよび表示データ13eを生成する。そしてCPU11は、オペレータからの指令に基づいてプリンタ5にプリントデータを出力する。
【0022】
図1および図2を参照し、図1のCPU11により実行されるカラー画像処理プログラムの概略について説明する。
【0023】
図2は、CPU11により実行されるカラー画像処理プログラム13b(図1)による画像処理の内容をブロック図で示したものである。
【0024】
図2の色調設定部21においてCPU11(図1)は、オペレータによる明度補正パラメータδ、カラーバランス補正パラメータδr、δg、およびδb、コントラスト補正パラメータγ(以下、ガンマ補正パラメータγと称する)、色相補正パラメータΔh、そして彩度補正パラメータΔcなどの設定を入力する処理を行う。
【0025】
マスキング係数算出部24においてCPU11は、マスキング処理に際して用いられるマスキング係数を算出する。マスキング処理とは、プリンタ5による画像記録に際して、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、およびC(シアン)の3原色からなる色素(インク)の不要吸収特性や、記録紙とインクとの間で生じるバックトラップ等による印画結果の色の偏りを補正するためのものである。例えば、所定の基準画像データに基づいてプリントした結果、青味が強い場合には、マスキング係数としてこの青味を減じるための値が設定される。マスキング係数としては3×3、3×9、あるいは3×10の変換マトリクスが用いられる。
【0026】
マスキング係数算出部24におけるマスキング係数算出方法について説明する。CPU11は、外部記憶装置3(図1)よりYMCの色空間で表現されるサンプル画像データ(以下、これをYMCサンプルデータと称する)と、プリンタ5の印画特性データとしてのXYZ三刺激値データ(以下、これを印画特性データと称する)とを読み出し、RAM13にストアする。なお、この印画特性データは、プリンタ5のメーカーサイドで計測されるものであり、プリンタ5に添付されてユーザに供給されるものである。この印画特性データは、上述のYMCサンプルデータに基づいてプリンタ5で印画した結果を測色計で計測して処理することにより得られるものである。
【0027】
マスキング係数算出部24においてCPU11は、以上の処理に続いて上記XYZ色空間の印画特性データをLAB色空間の印画特性データ(L、A、B)に変換する。そしてCPU11は、LAB色空間内の印画特性データ(L、A、B)に対し、色調設定部21で入力された補正パラメータのうち、色相補正パラメータΔh、彩度補正パラメータΔcに基づいて補正を行い、(L、A’、B’)を算出する。
【0028】
なお、このときCPU11は上述の印画特性データに対し、オペレータにより設定された補正方向とは逆の方向に補正を施す。これは、マスキング処理が、上述したようにYMCサンプルデータと印画特性データとがなるべく一致するように設定されるものであるからである。例えば、オペレータが赤味を増す方向にΔhおよびΔcを設定した場合について説明する。オペレータがなぜ赤味を増す方向にΔhおよびΔcを設定したかと云えば、それはオペレータが印画結果を見たときに赤味が足りないと感じたからである。CPU11は、いわばオペレータが印画結果をどのように感じたかを(L、A’、B’)の印画特性データに反映する。従って、CPU11はLAB空間内の印画特性データに対して赤味を減じる方向に補正を行う。一方、後述するマスキング係数はプリントの仕上がりをニュートラルに戻すように決定される。この結果、マスキング係数は、結果として赤味を増す方向の値となる。
【0029】
引き続き、マスキング係数算出部24においてCPU11は、LAB空間内で上述のように補正された(L、A’、B’)の印画特性データを再度XYZ色空間の印画特性データ(X’、Y、Z’)に変換する。続いてCPU11は、印画特性データ(X’、Y、Z’)をモニタ画像データ(R0、G0、B0)に変換する。具体的には、CPU11が3×3のマトリクスを(X’、Y、Z’)に掛けることで、(R0、G0、B0)が求められる。この3×3のマトリクスはモニタの蛍光体の特性および白基準から予め定められている。次にCPU11は、モニタ画像データ(R0、G0、B0)を濃度データ[J0]=(DR0、DG0、DB0)に変換する。具体的には、CPU11が以下の演算を行う。
【数1】
DR0=−log(R0/255)
DG0=−log(G0/255)
DB0=−log(B0/255)
【0030】
次にCPU11はマスキング係数を算出する。マスキング係数算出の原理は次の通りである。上述で求めた[J0]に対して適当なマトリクス[A]を掛け算して[I0]=(Y0、M0、C0)を得る。この[I0]と元のYMCサンプルデータ[I]との誤差が最小となるようなマトリクス[A]を求めることにより、マスキング係数が求められる。
【0031】
マトリクス[A]の算出方法について具体的に説明すると、CPU11は以下の処理を実行する。すなわち、CPU11は適当なマトリクス[A]によって得られた[I0]と[I]とから、以下の式に基づいて、Σ(I0−I)2を求める。
【数2】
Σ(I0−I)2=(Y0−Y1)2+(Y0−Y2)2+ … +(Y0−Ym)2+(M0−M1)2+(M0−M2)2+ … +(M0−Mm)2+(C0−C1)2+(C0−C2)2+ … +(C0−Cm)2
(但し、mはサンプルデータの数)
【0032】
このΣ(I0−I)2が最小となるような[A]を、CPU11はマスキング係数として設定する。つまり、上述のように[J0]のデータにおいて赤味が減じられていた場合、マスキング係数[A]としては赤味を増す方向に値が決まる。
【0033】
マスキング係数[A]は、マスキング係数算出部24においてCPU11により以上のように算出される。
【0034】
明度・カラーバランス補正処理部22においてCPU11は、RGB色空間内の画像データ13aあるいはサンプル画像データ13g(サンプル画像データ13gの詳細については後述)をRAM13のワークエリア13f(図1)上にコピーする。そしてCPU11は、色調設定部21で入力された明度補正パラメータδ、およびカラーバランス補正パラメータδr、δg、およびδbに基づき、以下の補正を行う。
【0035】
明度・カラーバランス補正処理部22においてCPU11は、ワークエリア13f上の画像データ(R、G、B)に対して先ず明度補正を行い、次いでカラーバランス補正を行う。すなわち、ワークエリア13f上の画像データに対して以下に示す演算を順次行う。
【数3】
Figure 0004874451
【0036】
CPU11はガンマ補正処理部23において、色調設定部21で入力されたコントラスト補正パラメータγの入力結果に基づいてワークエリア13f上の画像データ(R”、G”、B”)に対してガンマ補正を行う。すなわち、ワークエリア13f上の画像データに対して以下に示す演算を行う。
【数4】
DR=−log(R”/255)×γ
DG=−log(G”/255)×γ
DB=−log(B”/255)×γ
【0037】
上記の演算により、ワークエリア13f上の画像データは濃度空間内の画像データ(DR、DG、DB)に変換される。
【0038】
CPU11はマスキング処理部25において、先述のマスキング係数算出部24で算出したマスキング係数を、上記濃度空間内の画像データ(DR、DG、DB)に乗じる。すなわち、ワークエリア13f上の画像データに対して以下に示す演算を行う。
【数5】
Figure 0004874451
【0039】
上記の演算により、ワークエリア13f上の画像データ(DR、DG、DB)はYMC色空間内の画像データに変換される。このYMC色空間内の画像データがプリンタ5に出力するプリントデータ13dとなる。
【0040】
CPU11は、上述のようにして得られるYMC色空間内の画像データをもとに、逆変換部26で以下に示す演算を行い、ディスプレイ表示用のデータ(以下、表示データと称する)14eを生成する。
【数6】
Figure 0004874451
【0041】
CPU11は、上述の表示用データ14eに基づいてディスプレイ7にサンプル画像を表示する。これにより、色調設定部21で入力した補正パラメータに基づく色補正結果がディスプレイ7の表示に反映される。従って、オペレータは色調設定内容の変更に伴う画像の色補正結果をディスプレイ7で確認することができる。このとき、表示用データ14eはサンプル画像データ13gから生成されるものであるが、これに代えて画像データ13aから生成されるものであってもよい。
【0042】
以上に説明した画像処理プログラム13bは、レタッチソフトウエアに適用してもよいし、プリンタドライバプログラムに適用してもよい。また、スキャナ2(図1)で画像を入力する際に用いられるスキャナドライバプログラムに適用してもよい。以下、この画像処理プログラム13bをプリンタドライバプログラムに適用する例について図2〜図4を参照して説明する。
【0043】
図3は、CPU11(図1)により実行される画像処理プログラムをプリンタドライバに適用した場合のフローチャートである。この画像処理プログラムは、オペレータが所定のアプリケーションソフトを操作して、印刷の指令を発したときにCPU11により実行されるものである。また、図4は、図3に示すプログラムが実行されるのに伴い、ディスプレイ7(図1)に表示される画面を説明する図である。オペレータはマウス6(図1)を操作して図4に示すポインタ30の表示を画面上の所望の位置に動かし、マウス6の左ボタン6Lをクリックすることにより各種の設定を行うことができる。なお、以下の説明において、オペレータがポインタ30を、例えばOKボタン33の表示位置まで移動させて左ボタン6をクリックする動作を単に「OKボタン33をクリックする」と表現する。また、オペレータがポインタ30を、例えばスライダ31aの表示位置まで移動させて、左ボタン6Lを押し下げたままマウス6を前後左右方向に動かす動作を単に「スライダ31aをドラッグする」と表現する。
【0044】
S101においてCPU11は、ディスプレイ7へ図4に示す画面を表示する。図4に示す画面上でオペレータは、印刷の向き、用紙設定、画質設定、名刺印刷そして分割印刷等に関するメニュー画面を選択することができる。図4では画質設定に関するメニュー画面が選択されている様子を示す。
【0045】
S102においてCPU11は、オペレータによって他の設定メニュー、すなわち画質設定以外のメニューが選択されていないかを判定する。この判定結果が肯定されるとCPU11は、オペレータにより選択されたメニューに従って他の設定プログラムに分岐する。そしてCPU11は他のメニュー画面を表示し、そのメニュー画面に対応するプログラムを実行する。一方、S102の判定結果が否定されると、CPU11はS104に進む。
【0046】
S104においてCPU11は、オペレータによりプリンタドライバプログラムの実行中止指令が発せられているかどうかを判定する。すなわち、図4の画面において閉じボタン35がクリックされているかどうかを判定する。S104での判定が肯定されるとCPU11はS150に分岐してプログラム終了の処理を行い、元のアプリケーションプログラムに処理を移す。一方、S104での判定が否定されると、CPU11はS105に進む。
【0047】
S105においてCPU11は、プリント実行指令が発せられているかどうかを判定する。すなわち、図4の画面においてOKボタン33がクリックされているかどうかを判定する。S105での判定が否定されるとCPU11はS106に進む。なお、S105での判定が肯定された場合のCPU11による処理は後述する。
【0048】
S106においてCPU11は、後述するようにオペレータにより設定される補正パラメータを記録する指令が発せられているかどうかを判定する。すなわち、図4の「調整値の保存」ボタン36がクリックされているかどうかを判定する。S106での判定が肯定されるとCPU11はS107に分岐し、複数の補正パラメータ(補正パラメータの詳細については後述)を一括して外部記憶装置3(図1)に記録し、S108に進む。一方、S106における判定が否定されるとCPU11は何も行わずにS108に進む。
【0049】
S108においてCPU11は、外部記憶装置3に保存されている補正パラメータを読み出す指令がオペレータにより発せられているかどうかを判定する。すなわち、図4の「調整値の読み取り」ボタン37がクリックされているかどうかを判定する。S108での判定が肯定されるとCPU11はS109に分岐し、S107で保存された補正パラメータを外部記憶装置3から読み出してRAM13のワークエリア13fに記録し、S125に進む。一方、S108での判定が否定されるとCPU11はS110に進む。
【0050】
S110においてCPU11は、オペレータによる補正パラメータ修正指示の有無を判定する。すなわち、図4に示す画面の、カラー調整ウインドウ38内の設定に関し、オペレータによる変更操作の有無を判定する(変更操作の詳細については後述)。S110での判定が肯定されると、CPU11はオペレータによる変更操作の内容に応じてS120〜S124のいずれかに分岐する。一方、S110での判定が否定されるとCPU11はS102に戻り、上述した動作を繰り返す。
【0051】
CPU11によるS120〜S124の処理について説明する。図4の画面において、オペレータはマウス6(図1)を用いてポインタ30(図4)を移動させ、スライダ31aを左右にドラッグする。オペレータによる以上の操作がなされると、CPU11はS120に分岐する。CPU11は、スライダ31aのドラッグ量に応じてガンマ補正パラメータの表示ウインドウ32aの表示データを変化させる。
【0052】
あるいは、オペレータがガンマ補正パラメータの表示ウインドウ32aをクリックすることによっても、CPU11はS120に分岐する。この場合、CPU11は、オペレータによりキーボード4(図1)から入力される数値をガンマ補正パラメータの表示ウインドウ32aに表示する。
そして、CPU11はオペレータによって入力されたパラメータをRAM13のワークエリア13fに記録する。既にワークエリア13fにパラメータが記録されている場合、CPU11はS120の入力に基づきパラメータを更新する。すなわち、既にワークエリア13fに記録されているパラメータと、S120により入力されたパラメータとが、ワークエリア13fに記録される。
【0053】
CPU11はまた、上述したのと同様にしてオペレータによるスライダ31b〜31eのうちのいずれかのスライダのドラッグ、あるいは明度パラメータ表示ウインドウ32b、彩度パラメータ表示ウインドウ32c、色相パラメータ表示ウインドウ32d、またはカラーバランスパラメータ表示ウインドウ32eのクリックに応じてS121〜S124のうちのいずれかに分岐する。CPU11による以上に説明したS120〜S124の処理が図2の色調設定部21に相当する。
【0054】
CPU11は、S120〜S124の何れかの処理を終えるとS125に進む。
【0055】
S125においてCPU11はサンプル画像データ13g(図1)をワークエリア13fにコピーする。次にCPU11は、ワークエリア13fに記録されている明度パラメータδに基づき、ワークエリア13f上にコピーされたサンプル画像データ13g(図1)に対して明度補正処理を行い、ワークエリア13f(図1)にストアする。このときCPU11は、元々のサンプル画像データ13gそのものには変更を加えずに保持する。なお、ワークエリア13fに明度パラメータδが記録されていない場合には、CPU11により明度パラメータδとしてデフォルト値がセットされる。これは以下に説明するS126〜S128においても同様である。
【0056】
S126においてCPU11は、ワークエリア13fに記録されているカラーバランスパラメータδr、δgおよびδbに基づき、S125でワークエリア13fにストアされていたサンプル画像データに対してカラーバランス処理を行う。なお、ワークエリア13fにカラーバランスパラメータδr、δg、δbが記録されていない場合には、CPU11はカラーバランスパラメータδr、δg、δbとしてデフォルト値をセットする。以上、S125およびS126におけるCPU11の処理が図2の明度・カラーバランス処理部22に相当する。以上のS125およびS126における処理はRGB色空間上で行われる。
【0057】
S127においてCPU11は、ワークエリア13fに記録されているガンマ補正パラメータγに基づき、S126でカラーバランス処理されたサンプル画像データに対してガンマ補正処理を行う。なお、ワークエリア13fにガンマ補正パラメータγが記録されていない場合には、CPU11はガンマ補正パラメータγとしてデフォルト値をセットする。S127におけるCPU11の処理が図2のガンマ補正処理部23に相当する。S127におけるCPU11の処理により、RGB色空間上の画像データは濃度空間上の画像データに変換される。
【0058】
S128においてCPU11は、図2を参照して既に説明した方法に基づいてマスキング係数を算出する。このときCPU11は、ワークエリア13fに記録されている彩度補正パラメータΔcに基づいてマスキング係数を算出する。CPU11は同時に、ワークエリア13fに記録されている色相パラメータΔhに基づいてマスキング係数を算出する。なお、ワークエリア13fに彩度補正パラメータΔcや色相パラメータΔhが記録されていない場合には、CPU11は彩度補正パラメータΔcや色相パラメータΔhとしてデフォルト値をセットして、マスキング係数を算出する。以上、S128におけるCPU11の処理が図2のマスキング係数算出部24に相当する。
【0059】
S129においてCPU11は、S127でガンマ補正処理された画像データに対して上記マスキング係数を乗じる。このS129におけるCPU11の処理が、図2のマスキング処理部25に相当する。S129におけるCPU11の処理により、濃度空間上の画像データはYMC色空間上の画像データに変換される。
【0060】
CPU11による以上のS125〜S129の処理により、上述した各種補正パラメータに基づく色補正がなされたYMCデータが生成される。
【0061】
S130においてCPU11は、上述のYMCデータに逆変換係数を乗じ、濃度−輝度変換、そしてガンマ補正を施してディスプレイ7に表示するための表示データ13eを生成する。そしてS131においてCPU11は上記表示データ13eに基づいて図4のサンプル画像表示ウインドウ34にサンプル画像を表示する。すなわち、オペレータは、サンプル画像表示ウインドウ34に表示される画像によって色補正結果を確認することができる。オペレータは、サンプル画像表示ウインドウ34に表示される画像の色調を確認しながら所望の色補正結果が得られるまで上述の設定を繰り返す。これに応じてCPU11も新たにワークエリア13fにコピーされたサンプル画像データ13gに対して、上述した処理を繰り返し行う。
【0062】
CPU11による以上の処理により、ガンマ補正パラメータγ、明度補正パラメータδ、彩度補正パラメータΔc、色相補正パラメータΔhそしてカラーバランス補正パラメータδr、δgおよびδbに関して、オペレータによる設定順番によらず、常に一定の手順で色補正の処理がなされる。また、外部記憶装置3に保存された補正パラメータを読み出した後に、この補正パラメータに対してオペレータによりさらに変更が加えた場合であっても、色補正前のオリジナルの画像データに対して一定の手順で色補正の処理がなされる。これにより、上述したそれぞれの補正パラメータの設定量に対し、一義的に対応した色補正結果をサンプル画像に反映させることができる。
【0063】
CPU11は、S105で図4に示す画面においてOKボタン33がクリックされたと判定すると、S140に分岐する。以下、S140〜S144におけるCPU11の処理が、画像データ13a(図1)に対する色補正およびプリンタ5へのプリントデータ出力処理である。
【0064】
S140においてCPU11は画像データ13a(図1)をワークエリア13fにコピーする。次にCPU11は、S121における明度パラメータδの設定値入力結果あるいはS109における外部記憶装置3からのパラメータ読み出し結果に基づき、ワークエリア13f上にコピーされた画像データ13aに対して明度補正処理を行い、ワークエリア13f(図1)にストアする。このときCPU11は、元々の画像データ13aそのものには変更を加えずに保管する。
【0065】
S141においてCPU11は、S124におけるカラーバランスパラメータγr、γg、γbの設定値入力結果、あるいはS109における外部記憶装置3からのパラメータ読み出し結果に基づき、S140でワークエリア13fにストアされた画像データに対してカラーバランス処理を行う。以上、S140およびS141におけるCPU11の処理が図2の明度・カラーバランス処理部22に相当する。これらS140およびS141における処理はRGB色空間上で行われる。
【0066】
S142においてCPU11は、S120におけるガンマ補正パラメータγの設定値入力結果、あるいはS109における外部記憶装置3からのパラメータ読み出し結果に基づき、S141でカラーバランス処理された画像データに対してガンマ補正処理を行う。S142におけるCPU11の処理が図2のガンマ補正処理部23に相当する。S142におけるCPU11の処理により、RGB色空間上の画像データは濃度空間上の画像データに変換される。
【0067】
S143においてCPU11は、S142でガンマ補正処理された画像データに対して、S128で算出されたマスキング係数を乗じる。このS143におけるCPU11の処理が、図2のマスキング処理部25に相当する。S143におけるCPU11の処理により、濃度空間上の画像データはYMC色空間上の画像データに変換される。
【0068】
S144においてCPU11は、S143でマスキング処理された画像データをプリンタ5に出力する。プリンタ5への画像データの出力を完了するとCPU11は、S150に進み、プリンタドライバの処理を終える。
【0069】
上述の補正パラメータは、一括して外部記憶装置3に記録することができ、逆に外部記憶装置3からの読み出しもできる。従って、後になって再び同じ画像のプリントを得ようとする場合に、外部記憶装置3から補正パラメータを読み出すだけで容易に同じ色調のプリントを得ることができる。
【0071】
【発明の効果】
以上に説明したように、
(1)本発明によるカラー画像処理装置では、色調調整後に色調調整用の調整パラメータの更新が行われた場合であっても、色調調整用の複数の調整パラメータの設定値と、これら調整パラメータに基づく色調調整とを常に一義的に対応させることができる。
(2)本発明によるカラー画像処理プログラムを記録した記録媒体では、色調調整後に色調調整用の調整パラメータの更新処理をした場合であっても、色調調整用の複数の調整パラメータの設定値と、これら調整パラメータに基づく色調調整とを常に一義的に対応させるカラー画像処理をコンピュータ装置に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカラー画像処理装置の概略的構成およびこのカラー画像処理装置に接続される機器を説明するブロック図。
【図2】カラー画像処理装置内部での画像処理の流れを説明する図。
【図3】カラー画像処理装置内部のCPUにより実行される画像処理プログラムの処理内容を説明するフローチャート。
【図4】カラー画像処理プログラムの実行に伴い、ディスプレイに表示される調整パラメータ設定画面の例を示す図。
【図5】従来の技術に係るカラー画像処理装置において、画像処理の順番を変えることで処理結果が異なってしまう例を説明する図。
【符号の説明】
1 コンピュータ
3 外部記憶装置
5 プリンタ
6 マウス
7 ディスプレイ
11 CPU
12 ROM
13 RAM
13a 画像データ
13d プリントデータ
13e 表示データ
13f ワークエリア
13g サンプル画像データ
21 色調設定部
22 明度・カラーバランス補正処理部
23 ガンマ補正処理部
24 マスキング係数算出部
25 マスキング処理部
26 逆変換部

Claims (22)

  1. 画像データの色調を調整する際に参照される複数の調整パラメータを設定するパラメータ設定手段と、
    前記パラメータ設定手段により設定された前記調整パラメータの設定順番によらず常に同じ所定の処理手順に従い、設定された前記調整パラメータに基づく前記画像データの処理を行うものであって、かつ第1の色空間における前記画像データの処理をした後に前記第1の色空間とは異なる第2の色空間における前記画像データの処理を行うことにより前記色調の調整を行う色調調整手段と、
    前記パラメータ設定手段により設定された複数の調整パラメータの少なくとも1つを更新するパラメータ更新手段と、
    前記色調調整手段による前記第1の色空間における処理が行われる前の前記画像データをコピーすることによりコピー画像データを生成する画像データコピー手段とを有し、
    前記色調調整手段は、前記パラメータ更新手段により前記調整パラメータの更新が行われた場合に更新後の前記調整パラメータを含む前記複数の調整パラメータに基づいて前記コピー画像データを処理することにより、前記色調調整手段による前回の処理によって得られた処理済画像データに代えて新たな処理済画像データを生成することを特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 請求項1に記載のカラー画像処理装置において、
    前記パラメータ設定手段により設定された前記調整パラメータを記録する第1記録装置を更に有し、
    前記パラメータ更新手段は、前記第1記録装置に記録された前記調整パラメータを更新することを特徴とするカラー画像処理装置。
  3. 請求項2に記載のカラー画像処理装置において、
    前記パラメータ設定手段により設定された前記調整パラメータを一括して記録または読み出し可能な第2記録装置をさらに有することを特徴とするカラー画像処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラー画像処理装置において、
    前記色調調整手段は、ひとつの色空間内における前記画像データの処理の種類数が複数の場合、前記画像データの処理を常に同じ所定の順番に従って行うことを特徴とするカラー画像処理装置。
  5. 請求項1に記載のカラー画像処理装置において、
    前記色調調整手段は、前記第1の色空間と前記第2の色空間のいずれか一方の色空間でカラーバランス処理を行い、他方の色空間で彩度補正処理と色相補正処理の少なくとも一方の処理を行うことを特徴とするカラー画像処理装置。
  6. 請求項5に記載のカラー画像処理装置において、
    前記色調調整手段は、前記一方の色空間で明度補正処理を行うことを特徴とするカラー画像処理装置。
  7. 請求項1に記載のカラー画像処理装置において、
    前記色調調整手段は、前記第1の色空間における前記画像データを前記第2の色空間における前記画像データに変換すると同時にガンマ補正処理を行うことを特徴とするカラー画像処理装置。
  8. 請求項1に記載のカラー画像処理装置において、
    前記色調調整手段により調整された前記画像データの画像を表示装置に表示させる表示制御手段を更に有することを特徴とするカラー画像処理装置。
  9. 請求項8に記載のカラー画像処理装置において、
    前記表示制御手段は、前記色調調整手段により調整された前記画像データを前記表示装置用の色空間の画像データに変換する変換手段を含むことを特徴とするカラー画像処理装置。
  10. 請求項1に記載のカラー画像処理装置において、
    画像の印刷を指示する印刷指示手段と、
    前記印刷指示手段の指示に基づいて前記色調調整手段により色調の調整が行われた後の前記画像データに対応する画像を印刷装置に印刷させる印刷制御手段とを更に有することを特徴とするカラー画像処理装置。
  11. 画像データを入力する処理と、
    前記画像データの色調を調整する際に参照する複数の調整パラメータを設定するパラメータ設定処理と、
    前記複数の調整パラメータの設定順番によらず前記調整パラメータに基づいて第1の色空間において前記画像データの第1色調調整を行う第1の色調調整処理と、
    前記第1の色調調整処理の後に複数の調整パラメータの設定順番によらず前記調整パラメータに基づいて前記第1の色空間とは異なる第2の色空間において前記画像データの第2色調調整を行う第2の色調調整処理と、
    前記第1の色空間における前記第1の色調調整処理を行う前の前記画像データをコピーすることによりコピー画像データを生成する画像データコピー処理と、
    前記パラメータ設定処理で設定した複数の調整パラメータの少なくとも1つを更新するパラメータ更新処理と、
    をコンピュータ装置に実行させるカラー画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記第1の色調調整処理および前記第2の色調調整処理は、前記パラメータ更新した場合に該更新処理後の前記調整パラメータを含む前記複数の調整パラメータに基づいて前記コピー画像データを色調調整処理することにより、前回の色調調整処理によって得られた処理済画像データに代えて新たな処理済画像データを生成することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
    前記パラメータ設定処理で設定した前記調整パラメータを記録する第1の記録処理を更に実行させ、
    前記パラメータ更新処理は、前記第1の記録処理で記録した前記調整パラメータを更新することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  13. 請求項12に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
    前記パラメータ設定処理により設定した前記調整パラメータを一括して記録する第2の記録処理または一括して読み出す読み出し処理をさらに実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  14. 請求項11〜13のいずれか1項に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
    前記第1の色調調整処理および前記第2の色調調整処理は、色調調整処理の種類数が複数の場合、前記色調調整処理を常に同じ所定の順番に従って行うことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. 請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
    前記第1の色調調整処理および前記第2の色調調整処理のいずれか一方の色調調整処理でカラーバランス処理を行い、他方の色調調整処理で彩度補正処理と色相補正処理の少なくとも一方の処理を行うことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  16. 請求項15に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
    前記第1の色調調整処理および前記第2の色調調整処理の一方の色調調整処理で明度補正処理を行うことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  17. 請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
    前記第2の色調調整処理は、前記第1の色空間における前記画像データを前記第2の色空間における前記画像データに変換すると同時にガンマ補正処理を行うことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  18. 請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
    前記第1および第2の色調調整処理後の前記画像データの画像を表示装置に表示させる表示制御処理を更に実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  19. 請求項18に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
    前記表示制御処理は、前記第1および第2の色調調整処理後の前記画像データを前記表示装置用の色空間の画像データに変換する変換処理を含むことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  20. 請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
    画像の印刷指示を入力する印刷指示入力処理と、
    前記印刷指示に基づいて前記第1および第2の色調調整処理後の前記画像データに対応する画像を印刷装置に印刷させる印刷制御処理とを更に実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  21. 請求項10に記載のカラー画像処理装置において、
    前記画像データコピー手段は、前記印刷指示手段の印刷指示に応じて、前記色調調整手段による第1の色空間における処理が行われる前の画像データをコピーすることにより第2コピー画像データを生成し、
    前記色調調整手段は、前記調整パラメータの更新が行われた場合に更新後の調整パラメータを含む複数の調整パラメータに基づいて前記第2コピーデータを処理することにより、印刷用画像データを生成し、
    前記印刷制御手段は、前記印刷用画像データに対応する画像を印刷装置に印刷させることを特徴とするカラー画像処理装置。
  22. 請求項20に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
    前記印刷制御処理は、
    前記第1の色空間における処理が行われる前の画像データをコピーすることにより第2コピー画像データを生成する生成処理と、
    前記調整パラメータの更新が行われた場合に、前記複数の調整パラメータの設定順番によらず更新後の調整パラメータを含む複数の調整パラメータに基づいて前記第1の色空間において前記第2コピー画像データに前記第1色調調整を行う第3の色調調整処理と、
    前記第3の色調調整処理の後に前記複数の調整パラメータの設定順番によらず更新後の該調整パラメータを含む複数の調整パラメータに基づいて前記第2の色空間において前記第2コピー画像データに前記第2色調調整を行う第4の色調調整処理と、
    前記第3の色調調整処理および前記第4の色調調整処理後の前記第2コピー画像データに対応する画像を印刷装置に印刷させる印刷処理とを含む、
    ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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