JP2006108810A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 利用者の望む画像修整結果を簡単に得ることが困難であった。
【解決手段】 画像を修整して出力するにあたり、画像データを取得し、複数の画像修整の選択と画像修整における複数の修整量とを受け付け、上記画像データに対して上記複数の修整量で上記選択された画像修整を実施して、複数の画像データを取得し、得られた複数の画像データが示す画像を並べて出力する。また、一旦修整された画像を基準にして再度の修整を実施可能である。さらに、出力された複数の画像修整結果から所望の修整を選択し、同じ内容の修整を行って画像を印刷する。
【選択図】 図6

Description

本発明は画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラムに関する。
画像データに基づいて画像を印刷するにあたり、元の画像データを利用して単に印刷を行った場合には利用者の好みに合わない色合いであったり、充分な画質でなかったりするなど、何らかの画像修整が望まれる場合が多い。画像修整項目は一般に多数の項目が存在し、その修整結果が直感的に分かりづらい項目も多いことから、異なる画質修整を行った複数の修整結果を出力することにより、複数の修整結果を比較できるようにする技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第2688055号公報
従来の技術においては、利用者の望む画像修整結果を簡単に得ることが困難であった。すなわち、上述のように画像修整項目は一般に多数の項目が存在するので、利用者が理想とする画像を得るために、いずれの修整をどれほど実施すべきであるのかを的確に把握するのは困難である。従って、上述のように修整結果を出力した場合に好みの修整結果が得られていなければ、続いてどのような修整をすべきであるのかを判定するのが困難である。
また、ある画像修整を行って理想の画像に近づけたとしても、他の画像修整を行うことによって理想の画像から遠ざかってしまうこともある。従って、複数の修整結果を出力したとしても、単に個別の画像修整を実施し、理想の画像でない場合にさらに他の画像処理を実施するという手法では、なかなか理想の画像を得ることができない。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、簡単に利用者の望む画像修整結果を得ることが可能な画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、複数の画像修整を選択し、複数の修整量によって画像修整を実施した修整結果を並べて出力する。すなわち、この出力を見れば、複数の画像修整結果を一度に吟味することができるので、複数の画像修整処理を実施するに際してある修整が他の修整に影響を与えることがあっても、双方を同時に鑑みて所望の結果が得られるか否か検証することができる。
さらに、複数の画像修整を選択し、利用者が望む2以上の修整を同時に行うことができるので、複数の画像修整を繰り返すに際して単一の画像処理を繰り返す場合と比較して手間を省くことができる。さらに、複数の修整量によって画像修整を実施するので、多くの修整結果を同時に比較することができる。以上の結果、非常に容易に所望の画像修整結果を得ることが可能になる。
また、複数の画像修整について複数の修整量で修整結果が出力されているので、この出力に利用者所望の修整結果が含まれていなくても、複数の画像修整をそれぞれどのような修整量で実施すれば所望の結果に近づくのかを容易に判断することができる。従って、画像出力手段で複数の画像修整結果を出力した後、さらに画像修整を繰り返すにあたり、容易に所望の修整量で修整することが可能になる。
ここで、画像データは画像の内容を示すデータであれば良く、例えば、複数の画素によって画像を構成するとともに画素毎に色成分毎の階調値を特定するデータ等を採用可能である。むろん、色成分として3色以上の色成分を採用することによって多色を表現可能な画像データであっても良いし、無彩色等の単色成分で色を表現する画像データであっても良い。
修整指示受付手段においては、複数の画像修整と複数の修整量とを受け付けることができれば良く、例えば、出力装置に画像修整の選択肢と修整量の選択肢とを表示するとともに両者の選択を受け付けるためのUIを表示し、入力装置によってこのUIを介して切替指示を行う構成を採用可能である。むろん、UIとしては種々のUIを採用可能であり、任意量の修整量を受け付けるように構成しても良い。
また、画像修整としては、画像に対して修整を加える総ての修整処理がこれに該当する。例えば、画像データに含まれる色成分のいずれかあるいは組み合わせを修整する処理を採用可能である。むろん、この修整の対象としてはRGB(レッド、グリーン、ブルー)等の色成分であっても良いし、明度,彩度,色相等の色彩値であっても良いし、シャープネスやコントラスト等の特徴量であっても良い。
修整量としては、画像修整によって修整対象の変動量を指示することができれば良く、数値によって修整量を示しても良いし、大中小など相対的な変動幅によって変動量を指示しても良い。むろん、これらの数値や大中小などの言葉に対する実際の修整量は予め決めておくことができる。尚、修整指示受付手段によって複数の修整量を受け付けるにあたり、固定的な修整量ではなく、修整量の大きさを受け付ける構成を採用することで、より簡単に所望の修整結果を得ることができる。
例えば、初期段階で大きな修整量を設定すれば、所望の修整結果に近い画像データを早期に得ることができる。所望の修整結果に近い画像データを得ることができれば、修整量を小さくすることによってより詳細に修整を行うことができ、所望の修整結果通りの画像データを得ることができる。尚、修整量は上記複数の画像修整のそれぞれに対して設定しても良いし、複数の画像修整に対して共通の修整量を設定しても良い。むろん、共通の修整量と言っても画像修整が異なると修整対象は異なる。
画像修整手段においては、複数の修整量で上記選択された画像修整を実施することができればよい。すなわち、異なる修整量で画像修整を実施し、また、画像修整の種類としても少なくとも2以上の修整処理を実施する。画像出力手段は、これらの修整結果を並べて出力することができれば良く、各種の出力装置にて出力する態様を想定可能である。例えば、ディスプレイにおいて、複数の画像を並べて表示しても良いし、プリンタによって印刷媒体に複数の画像を並べて印刷しても良い。
修整指示受付手段においては、複数の画像修整の選択を受け付けることができればよいが、画像修整手段によってN個(2以上の自然数)の画像修整を実施する構成において、M個(2以上の自然数であってM>N)の画像修整の選択を受け付ける構成が好ましい。すなわち、実際に処理を行う画像修整の数より多くの選択肢が存在すれば、利用者所望の画像修整を組み合わせて修整結果を出力することができる。
さらに、複数の画像修整結果を分かり易く出力する構成例として、2種の画像修整結果を直交する2つの軸のそれぞれに対して平行に縦横に並べる構成を採用可能である。例えば、第1の画像修整および第2の画像修整の2種類を選択し、実施するにあたり、縦横に画像を並べて出力し、このとき、縦横の縦方向に第1の画像修整の修整量を変化させ、横方向に第2の画像修整の修整量を変化させる。すなわち、一つの画像修整による修整量が一方向に沿って変化するので、各画像修整によってどのように画像が変化するのかを非常に分かり易い状態で出力することができる。画像の出力に際しては縦横に画像を並べるのが好ましいが、むろん、垂直方向と水平方向に対して傾いた軸を想定することも可能である。また、一般の出力装置における出力媒体は、通常、2次元的な媒体であるので、この場合には2種の画像修整結果を並べるのが好ましいが、むろん、3種以上の画像修整結果を並べる構成を採用することも可能である。
さらに、複数回の画像修整を繰り返す構成において好ましい構成例として、画像修整を実施した複数の画像データのそれぞれにおける修整内容を示す修整内容データを作成し、個別の識別子を付与して所定の記録媒体に記録する構成を採用可能である。このように、複数の修整について修整内容データを作成し、識別子を付与すれば、修整の後にこの識別子によって修整内容を特定することができるので、修整の後に再度修整を行ったり、一旦修整作業を行って後日さらにこの修整内容を流用することが可能になり、画像修整の繰り返し作業が非常に容易になる。
尚、修整内容データを記録する記録媒体は種々の記録媒体を採用可能である。すなわち、修整作業を繰り返すために修整内容データを参照するのであれば、RAM等の揮発性メモリを利用すればよい。修整作業を行った後、再度その修整内容を利用するために修整内容データを参照するのであれば、不揮発性の記憶媒体、例えば、EEPROMやHDD,バックアップ電源を備えたRAM等を採用すればよい。
さらに、以上のような識別子を利用して好適な構成として、画像出力手段において画像とともに識別子を出力する構成を採用可能である。すなわち、画像修整を実施する利用者は、画像修整の詳細な修整量等ではなく画像修整の結果、出力される画像の画質や色調に最も興味があるものである。そこで、出力される画像と識別子とを一対一に対応づけて出力することにより、修整内容データを再利用する際に好みの修整結果や好みに近い修整結果が得られる修整内容を容易に特定することが可能になる。
さらに、識別子を利用する際に好適な構成として、2度目以降の画像修整をする際に元となる画像データを識別子によって指定する構成を採用可能である。すなわち、画像出力手段において少なくとも一回の出力を行った後に、修整指示受付手段によって再度の修整指示(複数の画像修整の選択と画像修整における複数の修整量との指示)を行うにあたり、識別子によって修整内容を特定する。そして、当該修整内容で修整を行った画像データに対して上記再度の修整指示に従った修整を実施する。この構成によれば、画像修整を繰り返すに際して、過去の修整履歴を簡単に参照することができ、特定の修整がなされた状態からさらに修整を行う作業を非常に簡単に実施することができる。
さらに、複数の画像を出力する際に好適な構成例として、画像を縮小し、所定の出力範囲に複数の画像を並べて出力する構成を採用可能である。ここで、所定の出力範囲は出力装置における媒体に設定される範囲であり、通常の出力装置における出力範囲は有限である。そこで、画像を縮小すれば、当該有限の範囲内に多くの画像を並べて出力することができる。尚、出力範囲の例としては、ディスプレイで表示するUI上に設定された画像の表示範囲やプリンタにて印刷を行う際に設定された印刷媒体上の印刷範囲が挙げられる。
さらに、複数の画像を出力する際の構成例として、複数の画像データが示す画像から共通の部分を切り出し、所定の出力範囲に並べて出力する構成を採用しても良い。すなわち、画像修整の結果が所望の結果であるか否かを確実に判定するためには、画像を縮小せずに、元の画像の大きさのまま(すなわち、修整が完了した画像を出力する場合の画像の大きさ)で出力した方が好ましい。縮小した画像の出力と修整が完了した画像をそのままの大きさで出力したものとでは、印象が異なり得るからである。
そこで、画像から一部分を切り出すとともに並べて出力すれば、実際に画像を出力する際に得られる印象通り修整結果を比較することが可能になる。むろん、ここでは、画像修整の結果を比較するので、画像データから同じ内容の部分を切り出して並べることになる。尚、上述のように出力範囲は有限であるため、画像データから同じ部位を切り出して並べるにあたり、複数の種類の画像修整を行わず、単一の画像修整を行い、一次元方向に並べて出力する構成を採用しても良い。
さらに、上記修整指示受付手段によって選択された画像修整と異なる画像修整を行っても良い。すなわち、プリンタ等の機器メーカーがその機器を利用するに際して画像の画質向上のために既定の画像修整を実行できるように構成したり、画像修整ソフトウェアにて既定の画像修整を実施可能に構成することもある。そこで、これらの画像修整と本発明によって選択する画像修整とを併用して所望の画像修整を完了するように構成する。
具体的には、上記画像データに対して予め実施する画像修整処理を画像修整手段において受け付け可能に構成する。そして、予め実施する画像修整処理を受け付けたときにはこの画像修整処理を実施し、この処理結果に対して上記複数の修整量で上記選択された画像修整を実施すればよい。この結果、予め既定の画像修整を実施し、さらに、選択された画像修整を実施した状態の画像を複数個出力することができる。上述のような既定の画像修整は、多くの利用者の好みに適合するように修整内容が設定されているので、当該既定の画像修整を予め実施しておけば、修整指示受付手段にて指示する画像修整の数やその修整量を少なくすることができる。従って、少ない作業で所望の修整結果を得ることが可能になる。
さらに、画像修整としては、上述のように画像に対して修整を加える総ての修整処理がこれに該当し、各種の修整処理を採用することができるが、その好適な具体例として、画像データにおける複数の色成分と異なる色を修整する画像修整を採用可能である。すなわち、画素の色を複数の色成分の階調値で表現した画像データにおいて、2以上の色成分で階調値を修整する。これにより、画像データの色成分と異なる色を修整することができる。
例えば、画像データがRGBの各色成分で構成されるとき、RGB毎に階調値を修整するというニーズに加え、Y(イエロー)や他の色を調整するというニーズも存在する。この場合に、RとG成分を同時に修整すれば、Y成分を修整することが可能になる。むろん、修整対象の色はYに限られず、C(シアン),M(マゼンタ)であっても良いし、RGB各成分を総て修整することにより無彩色成分を修整する構成であっても良い。
さらに、特定の色彩値の修整を受け付けたときに、当該特定の色彩値とともに他の色彩値を修整しても良い。例えば、特定の色域内における彩度を修整する画像修整の選択を受け付け、この選択を受け付けたときに当該特定の色域内の彩度を修整する。さらに、このとき所定の彩度を超える画素については彩度の修整とともに明度を下げる。この処理により、高彩度の色がより深い色合いになるように修整を行うことができる。
尚、上述のようにして出力した複数の修整結果から好ましい修整を選択して印刷を実行する印刷制御装置としても発明が成立する。すなわち、画像を示す画像データを取得してこの画像を印刷するに際して、上述の処理と同様の処理により画像を出力し、その画像の一つを指示することによって印刷時の画像修整と修整量を特定する。この結果、特定された画像修整および修整量で修整した画像を印刷すれば、利用者所望の画像修整を実施した画像を印刷することができる。
ところで、上述した画像処理装置や印刷制御装置は、単独で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で他の方法とともに実施されることもあるなど、発明の思想としては各種の態様を含むものであって、適宜、変更可能である。また、上述した画像処理や印刷制御の手法は、方法としても適用可能であり、請求項13,請求項16にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。
本発明を実施しようとする際に、画像処理装置や印刷制御装置にて所定のプログラムを実行させる場合もある。そこで、そのプログラムとしても本発明を実施可能であり、請求項14,請求項17にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。むろん、請求項2〜請求項12に記載された構成を上記方法やプログラムに対応させることも可能である。また、いかなる記憶媒体もプログラムを提供するために使用可能である。例えば、磁気記録媒体や光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現される場合においても本発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記録しておいて必要に応じて適宜読み込む形態のものも含まれる。さらに、一次複製品、二次複製品などの複製段階についても同等である。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)画像処理装置および印刷制御装置の構成:
(2)印刷制御処理:
(3)画像修整処理:
(4)画像修整処理の具体例:
(5)他の実施形態:
(1)画像処理装置および印刷制御装置の構成:
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像処理装置および印刷制御装置の概略構成を示している。本実施形態ではコンピュータ10の機能の一部によって画像処理装置と印刷制御装置とが実現される。コンピュータ10は演算処理の中枢をなすCPU11を備えており、このCPU11はシステムバス10aを介してコンピュータ10全体の制御を行う。同システムバス10aには、ROM12、RAM13、ハードディスクドライブ14やUSBI/F15,図示しないCRTI/Fや入力機器I/F等が接続されている。
ハードディスクドライブ14には、ソフトウェアとしてオペレーティングシステム(OS)、画像印刷を行うための印刷ユーティリティ30やプリンタドライバ(PRTDRV)31等が格納されており、これらのソフトウェアは、実行時にCPU11によって適宜RAM13に転送される。CPU11は、RAM13を一時的なワークエリアとして適宜アクセスしながらOSの制御下で種々のプログラムを実行する。
入力機器I/Fには、キーボード16aやマウス16bが操作用入力機器として接続される。また、CRTI/Fには、表示用のディスプレイ17aが接続されている。従って、コンピュータ10では、キーボード16aやマウス16bによる操作内容を受け付け、また、ディスプレイ17aに各種情報を表示することが可能である。さらに、USBI/F15には、プリンタ20が接続されており、コンピュータ10が出力するデータに基づいて画像を印刷することが可能である。むろん、プリンタ20との接続I/FはUSBI/Fに限られる必要もなく、パラレルI/F,シリアルI/F,SCSI接続など種々の接続態様を採用可能であるし、今後開発されるいかなる接続態様であっても同様である。
本実施形態で使用するプリンタ20は、インクジェットプリンタであり、カラー印刷時に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、の計4色の色インクを使用することができる。むろん、ライトシアン(lc)やライトマゼンタ(lm)を使用して6色にすることもできるし、さらにダークイエロー(DY)を加えて7色にすることもできる。複数色のカラートナーを使用するレーザープリンタを使用することもできる。いずれにしても、コンピュータ10ではプリンタ20にて解釈可能な印刷データを作成し、USBI/F15を介して出力する。プリンタ20では当該印刷データに基づいて画像を構成する各画素について記録材を記録することによって画像を印刷する。
(2)印刷制御処理:
CPU11は、上記印刷ユーティリティ30およびPRTDRV31を実行することによって印刷を実行する。すなわち、印刷ユーティリティ30は、印刷を実行する際に、複数の画像修整を複数の修整量によって実施した修整結果を試行的に印刷するための印刷画像データを生成する機能および試行的に印刷した印刷結果のいずれかの修整内容で印刷を行うための印刷画像データを生成する機能を備えている。PRTDRV31は、当該印刷画像データに基づいて印刷を実行する。
図1においては、印刷ユーティリティ30の機能ブロックを図示しており、図2は当該印刷ユーティリティ30とPRTDRV31とによって実行される処理のゼネラルフローチャートを示している。図1に示すように、印刷ユーティリティ30は、画像データ取得部30aと印刷環境設定部30bとレイアウト決定部30cと画像修整処理部30dと印刷画像データ生成部30eとを備えている。また、印刷ユーティリティ30は、図示しない表示制御部と操作入力受付部によって、ディスプレイ17a上にGUIを表示し、キーボード16aやマウス16b等の操作入力装置による操作入力を受け付けつつ処理を進行していく。
画像データ取得部30aは、ハードディスクドライブ14に保存された各種形式の画像データ14aを読み出すことが可能であり、画像データ14aを取得して(ステップS100)上記ディスプレイ17a上に印刷候補として表示させる。また、上記操作入力装置によってなされる印刷画像の選択を受け付ける(ステップS105)。本実施形態において、画像データ14aは画像を構成する複数の画素毎にRGB色成分を256階調で表現し、この組み合わせで各画素の色を表現している。また、ここで選択された印刷画像について画像修整を繰り返すことによって所望の修整結果となる修整内容を把握し、当該修整内容によって印刷画像の印刷を実行することになる。尚、上記ステップS100における処理が上記画像データ取得手段における処理に相当する。
次に印刷環境設定部30bは、印刷環境の設定を行う。印刷環境としては印刷用紙のサイズおよび種類、印刷装置の機種を入力するようになっており、上記操作入力装置を介して入力されるこれらの印刷条件を取得する(ステップS110)。この他にも印刷環境としては印刷解像度や印刷モード(双方向印刷等)など種々の環境が存在し、本実施形態ではデフォルト設定された環境で印刷するように設定する。むろん、画像の大きさ等によって適宜印刷環境の設定を変更しても良いし、各種環境を利用者選択可能に構成しても良い。
レイアウト決定部30cは、レイアウトの決定を行う(ステップS115)。このとき、レイアウト決定部30cは、上記ディスプレイ17a上に図示しないUIを表示し、上記キーボード16aやマウス16bを介して入力される操作内容によって利用者の指示を受け付ける。例えば、印刷用紙上で画像を印刷する印刷範囲の大きさとその配置とを特定することによってレイアウトを指定するように構成し、レイアウト決定部30cはこの指定内容を示すデータを作成することによってレイアウトを決定する。
画像修整処理部30dは、複数の画像修整を複数の修整量で実施し、その修整結果をディスプレイ17aあるいはプリンタ20に出力し、所望の修整結果を得るための修整内容を取得する(ステップS120)。このために、画像修整処理部30dは、上記ディスプレイ17a上に後述するUIを表示し、上記キーボード16aやマウス16bを介して入力される操作内容によって利用者の指示を受け付ける。当該利用者の指示は、画像修整の内容を特定したり画像修整の実行開始を示す指示等であり、詳細は後述する。
画像修整処理部30dはこの指示に従って、上記ステップS100で取得した画像データや既に修整済みの画像データに対して指示通りの画像修整を行う。本実施形態においては、このようにして修整した結果のいずれかを示す指示を受け付ける。そして、当該受け付けた指示通りの修整内容で修整を行った画像データを作成する。
印刷画像データ生成部30eは、上述のようにして修整を行うことによって作成された画像データおよび決定されたレイアウトで画像を印刷するための印刷画像データを生成する(ステップS125)。本実施形態においては、予めRAM13に用意された1ページ分のバッファ内にビットマップデータを形成することによって1ページ分の印刷画像を特定するようになっている。従って、印刷画像データ生成部30eは、上記修整を行った画像データを上記レイアウトで指定された位置に配置してビットマップデータを生成し、これを印刷画像データとする。
印刷画像データ生成部30eがRAM13に1ページ分の印刷画像データを保存すると、PRTDRV31が起動される。PRTDRV31はUSBI/F15を介してプリンタ20と双方向の通信を行うことが可能であり、RAM13に記憶された印刷画像データを取得して印刷を実行させる(ステップS130)。すなわち、同PRTDRV31は、取得した印刷画像データの各画素について色変換処理を実行し、ハーフトーン処理を行い、プリンタ20にて使用される順序に並び替えつつプリンタ20に対して出力する。この結果、プリンタ20においては、上記印刷画像データが示す画像を形成するようにインクを吐出する。
(3)画像修整処理:
次に、ステップS120における画像修整処理を詳述する。図3,図4は当該画像修整処理のフローチャートであり、図5は画像修整処理を実行する際に使用するUIを示す図である。本実施形態においては、画像修整処理として、画像修整の選択、修整量の指示、画像出力態様の選択、色補正方法の選択、画像修整の修整内容を一義的に特定するサンプル番号の入力および保存、画像修整結果の出力指示、修整履歴の表示および削除、印刷、修整状態の保存を実施可能に構成している。
このような画像処理を実現するため、図5のようなUIを使用しており、このUIを表示するため、当該UIにて設定可能な各パラメータについて予めデフォルト値が決定してある。そこで、画像修整処理部30dは、まずこれらのデフォルト値に基づいて図5に示すUIをディスプレイ17aに表示する(ステップS200)。UIを表示すると、画像修整処理部30dは、上記キーボード16aやマウス16bによる入力を受け付ける(ステップS205)。すなわち、マウスのポインタを操作し、UI上でラジオボタンをクリックし、選択ボックスから予め用意された選択肢を選択し、指示ボタンをクリックし、入力ボックスに数値を入力することが可能であり、これにより、各種の情報を取得する。
このように、ディスプレイ17aにUIを表示し、キーボード16aやマウス16b等による入力を受け付けている状態で、画像修整処理部30dは各指示ボタンがクリックされたか否かを判別(ステップS210)し、指示ボタンがクリックされたと判別されなければステップS205以降の処理を繰り返す。ステップS210にてサンプル番号保存ボタンがクリックされたと判別されたときには、その時点で修整処理を実施済みの全サンプル番号についてその修整内容を示す修整内容データ14bをハードディスクドライブ14に記録する(ステップS215)。
すなわち、サンプル番号保存は実施済みの画像修整の修整内容を保存する機能であり、図5に示すサンプル番号保存ボタンB1のクリックによってその実行が指示される。また、当該サンプル番号保存においては、各修整内容をサンプル番号で識別するとともにサンプル番号と修整内容データとを対応づけてハードディスクドライブ14に記録する。このように、サンプル番号と修整内容データとを対応づけて記録することにより、これ以後、サンプル番号のみで修整内容を特定することが可能になる。
尚、本実施形態においては、画像修整処理を一回行った後さらに画像修整処理を繰り返すことが可能であり、この繰り返しを行った場合には、繰り返しを含めて修整内容データとする。また、画像修整処理を行っているときに、サンプル番号と修整内容データとを対応づけてRAM13にも記録している。従って、印刷ユーティリティ30によって処理を行っている間は、いつでもサンプル番号によって修整内容を特定することができる。さらに、画像修整処理を実施すると、その修整内容は履歴ウィンドウWに逐次表示される。従って、利用者は当該履歴ウィンドウWによって現時点での修整履歴を容易に把握することができる。
上記ステップS210にて履歴削除ボタンがクリックされたと判別されたときには、それまでの履歴を削除する(ステップS220)。すなわち、本実施形態においては、上述のように履歴ウィンドウWによって履歴を把握しやすくしているが、画像修整を繰り返して思い通りに修整結果が得られない場合には、修整前の状態から再度修整をやり直したい場合もある。そこで、履歴削除ボタンB2のクリックにより履歴を削除できるように構成し、ステップS220において履歴ウィンドウWの表示とその時点でRAM13およびハードディスクドライブ14に記録されている修整内容データとを削除する。
上記ステップS210にて色補正選択ボタンがクリックされたと判別されたときには、上記ステップS100で取得した画像データに対して予め実行する色補正方法の指定を受け付ける(ステップS225,S230)。すなわち、本実施形態においては、図5に示すUIで選択する画像修整を行う前に予め色補正を実施するように設定することが可能であり、色補正選択ボタンB3がクリックされたときにステップS225にて図示しないUIを表示する。このUIでは、予め用意された色補正方法を実施する選択と色補正を実施しない選択とを行うことができ、その選択をステップS230にて受け付ける。
ここで、色補正方法としては、各種の色補正方法を採用可能である。例えば、Print Image Matching(PIM:PIMはセイコーエプソン株式会社の登録商標)やExif Print(Exifは電子情報技術産業協会の登録商標)といった規格に対応した画像データに対して自動で実施する色補正を選択可能に構成することができる。むろん、これらの例以外にも各種の色補正を採用することができる。ステップS230にて何らかの色補正が指定されている場合には、上記ステップS100で取得した画像データに対して当該指定された色補正を実施する(ステップS235)。ステップS235の処理を実施した場合には、当該補正後の画像データが後述する画像修整における基準となる。
上記ステップS210にてプリントボタンがクリックされたと判別されたときには、特定のサンプル番号が示す修整内容で画像を印刷するための処理を実施する(ステップS240,S245)。すなわち、プリントボタンB4がクリックされたときには、サンプル番号入力ボックスB5に入力されたサンプル番号を取得し、このサンプル番号に対応した修整内容データを取得する(ステップS240)。また、上記ステップS100で取得した画像データに対してこの修整内容データが示す修整内容で画像修整を行う(ステップS245)。
そして、上記図2に示すステップS125以降の処理を行うことにより、当該修整内容で画像を印刷する。以上のように、本実施形態においてはサンプル番号を指定して修整内容を特定することができる。このサンプル番号は、後述するように修整結果の出力時に合わせて出力されるので、所望の修整結果を非常に容易に特定することが可能である。尚、上記ステップS240における処理が上記画像指示手段における処理に相当し、ステップS125,S130における処理が上記印刷手段に相当する。
ステップS210にて作品保存ボタンがクリックされたと判別されたときには、修整後の画像を再利用できるようにするためのデータを記録する(ステップS250)。すなわち、作品保存ボタンB6がクリックされたときには、修整内容データと画像データおよび図5において設定可能な総てのパラメータを含むデータをハードディスクドライブ14に記録する。従って、後にこのデータを呼び出すことによって画像および修整内容が全く同じ状況を再生することができる。むろん、このデータとしては他にも各種のデータを含めることが可能であり、上述のようにして決定されたレイアウトを示すデータ,プリンタの機種,コメント,署名を示すデータを含めても良い。
ステップS210にてプレビューボタンあるいはサンプル印刷ボタンがクリックされたと判別されたときには、ステップS255に示す処理によって、複数の画像修整について複数の修整量で修整した結果を印刷用紙あるいはディスプレイ17a上に出力する。すなわち、プレビューボタンB7あるいはサンプル印刷ボタンB8がクリックされると、図4に示すプレビュー/サンプル印刷処理を実施する。このフローでは、図5に示すラジオボタンRとサンプル番号入力ボックスB5と画像修整選択ボックスBo1と修整量選択ボックスBo2とによって指示された通りの画像修整を実施する。従って、上記ステップS205における入力受付によってこれらの指示を受け付ける処理が上記修整指示受付手段による処理に相当する。
ラジオボタンRでは、「切り出し」と「縮小」とからサンプル出力形式を選択可能である。「切り出し」は画像を縮小することなく並べて出力するモードであり、図5の左側に示す画像Iに重ねられた枠Fによって切り出し位置を選択することができる。「縮小」は画像Iを縮小して並べるモードである。画像修整選択ボックスBo1,Bo2では、黒い三角部分をマウスのポインタでクリックすることによって画像修整の候補をプルダウンメニュー上に表示するとともにその選択を受け付ける。
本実施形態においては、画像修整1および画像修整2の2種類を選択することができる。また、それぞれにおいて「明るさの変更(赤緑青全色)」,「明るさの変更(赤色)」,「明るさの変更(緑色)」,「明るさの変更(青色)」,「明るさの変更(黄色)」,「彩度の変更(赤緑青全色)」,「彩度の変更(赤色)」,「彩度の変更(緑色)」,「彩度の変更(青色)」,「彩度の変更(黄色)」,「コントラスト調整」,「シャープネス調整」の中から画像修整を選択することができる。各選択肢における修整内容の詳細は後述する。
修整量選択ボックスBo2では、黒い三角部分をマウスのポインタでクリックすることによってプルダウンメニュー上の選択肢を選択する動作を受け付ける。本実施形態では、画像調整時の振り幅と修整後の出力を比較する際に画像を並べる数(以下比較数と呼ぶ)を受け付けるようになっている。尚、上記「切り出し」の際には横方向に比較数分画像を並べ、上記「縮小」の際には縦横のそれぞれに比較数分画像を並べる。例えば、比較数”7”である場合、出力時に画像を横方向に7個、縦方向に7個、計49個並べることになる。上記振り幅としては大中小の三段階を選択可能であり、それぞれにおいて修整すべき修整量は上述の各画像修整に対して予め決められている。
図4に示すフローにおいて、ステップS300では、繰り返し数をカウントするとともに画像修整時の係数を構成する変数C1に”−(比較数−1)/2”を代入する。むろん、この比較数は上記修整量選択ボックスBo2で選択された比較数である。そして、上記画像修整選択ボックスBo1で画像修整1として選択された修整処理と上記修整量選択ボックスBo2で選択された振り幅を取得し、修整量を”C1×振り幅”に設定するとともにこの修整量で画像修整1を実施する(ステップS305)。
ここで、画像修整の対象となる画像データはサンプル番号入力ボックスB5にて指定されたサンプル番号の修整が施された後の画像データである。むろん、画像修整を実施していない初期の段階では、上記ステップS100で取得した画像データが修整対象となる。画像修整を行った後には、修整後の画像データとその修整内容を示す修整内容データに対してサンプル番号を付与してRAM13に記録する(ステップS310)。
上記ラジオボタンRにおいて「切り出し」が選択されているときには1種類の画像修整を実施し、「縮小」が選択されているときには2種類の画像修整を実施する必要があるため、ここで、上記ラジオボタンRによる選択が「切り出し」、「縮小」のいずれであったのかを判別する(ステップS315)。同ステップS315にて、ラジオボタンRによる選択が「切り出し」であったと判別されたときには、ステップS345にて”2×C1+1”が比較数と等しいか否かを判別する。すなわち、比較数分の繰り返し処理を実施済みであるか否かを判別し、ステップS345にて”2×C1+1”が比較数と等しいと判別されなければ、ステップS350にてカウンタC1をインクリメントしてステップS305以降の処理を繰り返す。
上記ステップS315にてラジオボタンRによる選択が「縮小」であったと判別されたときには、繰り返し数をカウントするとともに画像修整時の係数を構成する変数C2に”−(比較数−1)/2”を代入する(ステップS320)。むろん、ここでも比較数は上記修整量選択ボックスBo2で選択された比較数である。そして、上記画像修整選択ボックスBo1で画像修整2として選択された修整処理と上記修整量選択ボックスBo2で選択された振り幅を取得し、修整量を”C2×振り幅”に設定するとともにこの修整量で画像修整2を実施する(ステップS325)。
ここで、画像修整の対象となる画像データは上記ステップS310にて作成した画像データである。画像修整を行った後には、修整後の画像データとその修整内容を示す修整内容データに対してサンプル番号を付与してRAM13に記録する(ステップS330)。そして、ステップS335にて”2×C2+1”が比較数と等しいか否かを判別する。すなわち、比較数分の繰り返し処理を実施済みであるか否かを判別し、ステップS335にて”2×C2+1”が比較数と等しいと判別されなければ、ステップS340にてカウンタC2をインクリメントしてステップS325以降の処理を繰り返す。この結果、画像修整1を実施した画像データのそれぞれについて画像修整2を比較数分実施することになる。以上のように、ステップS305およびステップS325の処理が上記画像修整手段における処理に相当する。
尚、サンプル番号は異なる修整内容に対して異なる番号となるように付与することができればよい。例えば、比較数”7”であって、ラジオボタンRにて「縮小」が選択されている場合、一回目の修整に際しては”1〜49”の通し番号を付与し、この後さらに画像修整を選択して修整を繰り返すのであれば、二回目の修整に際して”101〜149”と番号を付与し、三回目の修整に際して”201〜249”と番号を付与する構成を採用することができる。
また、本実施形態においては、以上のようにカウンタC1,C2によって修整量を決定しており、後の繰り返し処理に際して逐次C1,C2をインクリメントすることによって、振り幅を単位変化として”(−(比較数−1)/2)×振り幅”から”((比較数−1)/2)×振り幅”まで、修整量が段階的に変化するようにして修整を行っている。例えば、比較数が”7”である場合、修整量は”−3×振り幅”,”−2×振り幅”,”−1×振り幅”,”0×振り幅”,”1×振り幅”,”2×振り幅”,”3×振り幅”と変化することになる。
ステップS335にて”2×C2+1”が比較数と等しいと判別されれば、上記ステップS345を実施する。そして、ステップS345にて”2×C2+1”が比較数と等しいと判別されれば、ステップS355以降にて修整結果を出力する処理を実施する。本実施形態においては、出力形態として印刷用紙とディスプレイ17aとの双方に出力することが可能であるので、まず、ステップS355では、出力の指示がプレビューボタンB7によってなされたのかサンプル印刷ボタンB8によってなされたのかを判別する。
プレビューボタンB7による指示がなされたと判別されたときには、複数の画像修整によって複数の修整量で画像を修整した修整結果をディスプレイ17aに表示する(ステップS360)。図6,図7は、修整結果の出力例を示す図である。同図に示す例の大部分はディスプレイ17a上の出力と印刷用紙上の出力とで共通である。但し、ディスプレイ17a上の出力では、全画面に戻るための「戻る」ボタンを表示するなど、印刷用紙上の出力と異なる部分があり得る。
図6は、ラジオボタンRにて「縮小」が選択されている場合の出力態様であり、図7は、ラジオボタンRにて「切り出し」が選択されている場合の出力態様である。すなわち、ラジオボタンRにて「縮小」が選択されている場合、図5の左側に示す画像Iの全体を縮小して、ディスプレイ17a上に上記比較数の2乗個の縮小画像を出力する。また、図6に示す例では、各画像および修整内容に対応したサンプル番号が各画像の左上に記述される。
このように、「縮小」の出力においては、縮小された画像を縦横に並べており、また、このとき、修整量”0”の画像を中心に出力する。また、画像の位置が上側あるいは下側であるほど画像修整1の修整量が多くなり、上側では上述の振り幅を増大させ、下側では上述の振り幅を減少させる。さらに、画像の位置が右側あるいは左側であるほど画像修整2の修整量が多くなり、右側では上述の振り幅を増大させ、左側では上述の振り幅を減少させる。
以上のように、画像修整1と画像修整2とにおいて修整量を変化させる方向を予め決めておけば、この出力を視認する利用者は、どのような修整をどのような修整量にすると自らの理想とする画像に近づくのか、あるいは理想とする画像になるのかを容易に把握することができる。また、本実施形態においては、振り幅を変動させることができるので、初期段階では大きな振り幅を選択することによって非常に早く理想の画像に近づけることができる。理想の画像に近づいたならば、振り幅を小さくすることによって詳細な変化となるように画像を修整し、確実に理想の画像を得ることができる。従って、簡単に利用者の望む画像修整結果を得ることができる。
さらに、上記図6に示す出力においては、複数の画像修整について複数の修整量で修整を行った多くの画像を一度に比較できるように出力をしている。このため、ある画像修整を行った結果に対してさらに画像修整を行ったときに、先の画像修整結果の印象が変わってしまうことがあり得る状況であっても、複数の画像修整を行った結果のそれぞれを比較することができる。従って、複数の画像修整による印象の変化に影響されることなく複数の画像修整による好ましい修整結果を得ることができる。
さらに、図6では縮小した画像を出力しているので、画像Iの中の詳細な部位における修整結果は分かりづらい。そこで、図7に示す出力を併用することによって、詳細な部位における修整結果が所望の結果であるのかを確実に確認することができる。すなわち、図7に示す出力では画像を縮小しておらず、特定の部位を枠Fによって選択できるので、利用者が重視する、重要な部位に対して画像修整が与える影響を詳細に吟味することが可能になる。従って、上記「縮小」による出力を行って所望の画像修整内容を決定した後、その決定が理想的であるか否かを「切り出し」による出力で確認するという作業を行うことができる。
ラジオボタンRにて「切り出し」が選択されている場合、図5の左側に示す画像Iから枠Fに含まれる画像を切り出して、ディスプレイ17a上に上記比較数分並べて出力する。図7に示す例においても、各画像および修整内容に対応したサンプル番号が各画像の左上に記述される。このサンプル番号は各修整内容に対して一義的に決定される番号であるので、むろん、図6に示す出力を実施した後、さらに図7に示す出力をするのであれば、サンプル番号は異なる番号となる。
尚、画像を縮小する手法としては、種々の手法を採用可能であり、補間演算によって縮小を行っても良いし、画素を間引くことによって縮小を行っても良い。むろん、画像データにサムネイルデータが含まれるときにはサムネイルデータを利用しても良い。但し、この場合、サムネイルデータに対して画像修整を実施する。また、図6,図7においてΔは上述の振り幅である。
ステップ360にて、ラジオボタンRの選択結果に応じて画面表示を行うと、図示しない「戻る」ボタンがクリックされたか否かを判別し(ステップS365)、「戻る」ボタンがクリックされたと判別されるまで、ステップS360以降の処理を繰り返す。ステップS365にて「戻る」ボタンがクリックされたと判別されたときには、上記図5に示すUIをディスプレイ17aに表示するとともに、画像修整の修整内容を示す履歴を履歴ウィンドウWに表示し(ステップS370)、ステップS205に復帰する。
上記ステップS355において、サンプル印刷ボタンB8による指示がなされたと判別されたときには、複数の画像修整によって複数の修整量で画像を修整した修整結果を印刷する。すなわち、ラジオボタンRにて「縮小」が選択されている場合には、画像修整処理部30dが上記修整済みの各画像データを縮小し、印刷画像データ生成部30eが図6に示す配列となるように画像のレイアウトを決定して印刷画像データを生成する(ステップS375)。ラジオボタンRにて「切り出し」が選択されている場合には、画像修整処理部30dが上記修整済みの各画像データから図5に示すような枠Fに含まれる画像を切り出し、印刷画像データ生成部30eが図7に示す配列となるようにレイアウトを決定して印刷画像データを生成する(ステップS375)。むろん、これらの印刷画像データにおいても、図6,図7に示すように各画像データに対応させてサンプル番号を印刷する印刷画像データとする。
印刷画像データが生成されると、PRTDRV31は当該印刷画像データに基づいて印刷を実行する(ステップS380)。そして、上記図5に示すUIをディスプレイ17aに表示するとともに、画像修整の修整内容を示す履歴を履歴ウィンドウWに表示し(ステップS385)、ステップS205に復帰する。この結果、上記図6や図7に示すように画像が配列された印刷結果が得られる。この印刷結果においては、上記ステップS360によるディスプレイ17a上の出力と同じ効果が得られるが、さらに、印刷を実行することによる利点がある。
すなわち、通常の画像機器ではカラーマネジメントがなされており、ディスプレイ17a上の表示色と印刷結果とが同じ色になるようにしてあるが、完全に両者の色を同じ色にすることは困難である。そこで、ステップS375,S380の処理により画像修整結果を実際に出力すれば、画像修整の結果、印刷される色および画質そのものを吟味することができ、確実に利用者所望の修整内容を選択することが可能になる。尚、本実施形態においては、上記ステップS360によって画像を出力する処理とステップS375,S380によって画像を印刷する処理が上記画像出力手段における処理に相当するが、むろん、ディスプレイ17aとプリンタ20による出力の一方だけであっても良い。
(4)画像修整処理の具体例:
次に、本実施形態において採用している画像修整処理の具体例を詳細に説明する。上記選択肢の「明るさの変更(赤緑青全色)」においては、各画素のRGB色成分の総てを修整対象として画像の明るさを変更する処理を行う。図8(a)は、明るさを変更する際の入出力変化を示すグラフである。すなわち、修整対象の画像における各画素の階調値を入力値とし、グラフにおいて対応する出力値に変換する。
同図8(a)に示す曲線はいわゆるγ補正であり、入出力無変化の直線より上側に示す破線の曲線のように修整を行えば、色成分の階調値を増加させることができる。従って、この修整を全色成分に適用することにより、画像を明るくすることができる。また、入出力無変化の直線より下側に示す実線の曲線のように修整を行えば、色成分の階調値を減少させることができる。従って、この修整を全色成分に適用することにより、画像を暗くすることができる。
この修整においては、上述のように大中小の振り幅に対して予め修整量が決まっており、例えば、γ補正におけるγを(1±C×Δ)として算出することとし、係数Cに上記C1,C2のいずれかを代入し、Δに対しては、大中小それぞれについて予め決められた振り幅ΔL,ΔM,ΔSを代入するような構成を採用可能である。
上記選択肢の「明るさの変更(赤色)」,「明るさの変更(緑色)」,「明るさの変更(青色)」においては、各画素のRGB成分のいずれか一つのみを修整対象として画像の明るさを変更する処理を行う。図8(b)は、色成分毎に明るさを変更する際の入出力変化を示す図であり、修整対象の画像における各画素について、いずれかの色成分の階調値を入力値とし、グラフにおいて対応する出力値に変換する。図8(b)に示す修整において、階調値を増大させる際には、高階調側で増大率が大きくなるように(図8(b)における破線)、階調値を減少させる際には低階調側で減少率が大きくなるように(図8(b)における実線)入出力特性を決定しており、これにより色成分毎の明るさの補正効果がより際だつようにしている。
この修整においても上記大中小の振り幅と係数C1,C2との積に対して適用すべき修整量が予め決められており、例えば、小から大になる程、入出力無変化の直線と比較して大きく変動するように定義する。この結果、上記ステップS305やステップS325において振り幅と比較数とに応じて異なる修整量を設定することができる。尚、上記選択肢の「明るさの変更(黄色)」においては、各画素のR成分とG成分とを修整対象として画像の明るさを変更する処理を行う。すなわち、上記図8(b)に示す入出力特性を各画素のR成分とG成分とに適用し、Y成分を変更する。
上記選択肢の「コントラスト調整」においては、各画素のRGB色成分の総てを修整対象として画像のコントラストを調整する処理を行う。すなわち、図8(c)に示す入出力特性に従って、全色成分に対して入出力変換を行う。図8(c)に示す修整において、コントラストを強調する際には高階調側で階調値を増大させ、かつ低階調側で階調値を減少させるように入出力特性を決定しており、この修整を全色成分に対して実施することによってコントラストを強調する(図8(c)における破線)。
一方、コントラストを抑える際には高階調側で階調値を減少させ、かつ低階調側で階調値を増大させるように入出力特性を決定しており、この修整を全色成分に対して実施することによってコントラストを抑える(図8(c)における実線)。この修整においても上記大中小の振り幅と係数C1,C2との積に対して適用すべき修整量が予め決められており、例えば、小から大になる程、入出力無変化の直線と比較して大きく変動するように定義してある。この結果、上記ステップS305やステップS325において振り幅と比較数とに応じて異なる修整量を設定することができる。
上記選択肢の「彩度の変更(赤緑青全色)」,「彩度の変更(赤色)」,「彩度の変更(緑色)」,「彩度の変更(青色)」,「彩度の変更(黄色)」においては、彩度および明度を修整対象とする。本実施形態においては、RGB色成分によって画像の色を特定する画像データ14aを使用しているので、彩度および明度を修整対象とするため、色変換テーブルを使用して色変換を行う。色変換テーブルは複数の色についてRGB階調値とHSL階調値(HSL色空間における座標値)との対応関係を規定しており、予めハードディスクドライブ14に記録されている。尚、Hは色相、Sは彩度、Lは明度である。
彩度の変更を実施するに際しては、この色変換テーブルを参照して画像データ14aを変換する。この結果、各画素の色はHSL階調値で表現される。上記選択肢の()内で示される各色に対しては、予め画像修整対象の領域が色空間内で決められており、各領域内に存在する色の各画素において彩度を修整する。例えば、(赤緑青全色)であれば、色域内の全色が修整対象であるし、(赤色)であれば、赤色を含む特定の領域内の色が修整対象である。尚、ここでは、彩度を修整することができればよいので、色空間としてはHSL色空間に限られず、L***空間等を採用可能である。
彩度の修整に際しては、上述の図8のように予め入出力特性を決めておくなどして実施可能である。この修整においても上記大中小の振り幅と係数C1,C2との積に対して適用すべき修整量が予め決めておけばよい。尚、本実施形態においては、彩度の変更を実施するにあたり、条件によって明度も変更する。すなわち、予め所定の閾値を設定しておき、この閾値を超える彩度となる場合には、彩度の修整と同時に明度を低下させる処理を行っている。この修整も予め入出力特性を決めておくなどして実施可能である。これにより、上記閾値を超える所定の高彩度域では明度が低くなり、深い色合いの色になるように修整を実施することができる。
上記選択肢の「シャープネス調整」においては、画像の鮮鋭度を修整対象としてシャープネス強調処理あるいはぼかし処理を行う。シャープネス強調は、例えば、ガウス関数を利用したぼかし画像と元画像との差分を元画像に加えることによって実施することができる。具体的には、以下の式(1)(2)によってシャープネス強調を実施する。
Figure 2006108810
Figure 2006108810
ここで、f(x,y)は、画素の位置を座標(x,y)で特定したときの色成分毎の階調値であり、S(x,y)はシャープネス強調後の階調値である。G(x,y)は階調値f(x,y)に対してガウスぼかしを適用した結果であり、STはシャープネス強調の強度,THはシャープネス強調の閾値である。すなわち、ガウスぼかしを適用した後の階調値G(x,y)と元の階調値f(x,y)との差分の大きさと強度STとの積が所定の閾値TH以上であれば、シャープネス強調を実施し、閾値THより小さければシャープネス強調を実施しない。
尚、ガウスぼかしを適用した後の階調値G(x,y)は、以下の式(3)によって算出される。
Figure 2006108810
ここで、rはぼかしの適用範囲を示しており、位置(x,y)を中心にした半径をピクセル数で特定している。以上のように、ガウス分布を示す式F(x,y)と画像の階調値f(x,y)とを乗じて加え合わせる処理を適用範囲rで実施することによってぼかし画像を得ることができる。むろん、式(3)のG(x,y)において右辺に規格化定数を乗じることも可能である。
ぼかし処理は、上記式(3)のG(x,y)によって実施することができる。すなわち、ぼかし処理後の階調値をS(x,y)=G(x,y)とすればよい。シャープネス強調処理による修整量は上記強度STや閾値TH,適用範囲rによって調整することができるので、上記大中小の振り幅と係数C1,C2との積に対して適用すべき修整量として、強度ST,閾値TH,適用範囲rの値の組み合わせを予め決めておく。
ぼかし処理による修整量は上記適用範囲rによって調整することができるので、上記大中小の振り幅と係数C1,C2との積に対して適用すべき修整量として、適用範囲rの値を予め決めておく。例えば、係数C1,C2が正の数である場合には、シャープネス強調処理を行うこととし、振り幅が小から大になる程、シャープネス強調の程度が大きくなるように強度ST,閾値TH,適用範囲rの値の組み合わせを設定する。また、係数C1,C2が正の数である場合には、ぼかし処理を行うこととし、振り幅が小から大になるほど適用範囲rが大きくなるように値を設定する。この結果、上記ステップS305やステップS325において振り幅と比較数とに応じて異なる修整量を設定することができる。
(5)他の実施形態:
上記実施形態は本発明にかかる画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラムを実現する一例であり、むろん他の構成を採用することも可能である。上述の例では、汎用的なコンピュータによって画像修整を行い、印刷制御を行っていたが、むろん、画像修整や印刷制御を一台のコンピュータで実施しなくても良いし、印刷装置に組み込まれたコンピュータでこれらの処理を行っても良い。
また、デジタルスチルカメラや携帯電話など、印刷対象の画像を印刷装置に提供するコンピュータにおいて画像修整を行ったり、印刷制御を実施しても良い。さらに、処理を担うプロセッサはCPUなどの様な汎用プロセッサに限定されず、カスタムICでも良い。プリンタとしても、印刷装置単体であることが必須ではなく、スキャナやfaxなど複数の機能が組み込まれた複合機や複写機等であってもよい。
さらに、上記実施形態においては、印刷ユーティリティを単体のプログラムとして提供していたが、むろんPRTDRVの機能として提供することもできるし、画像レタッチソフトウェア等のアプリケーションプログラムの機能として提供することもできる。
さらに、上記実施形態においては、画像を並べて出力するにあたり、修整量”0”の画像を中心に配置していたが、むろんこのような配置が必須というわけではない。例えば、修整量”0”の画像を左上隅に配置し、画像が右および下に行くほど修整量が大きくなるように構成しても良く、種々の構成を採用可能である。むろん、修整量”0”の画像は左上隅に限らず、左下隅、右上隅、右下隅であっても良い。
さらに、上記画像データ14aが採用する表色系としては、RGBに限られず、CMY,L***等種々の表色系を採用可能である。また、各画像修整を実施する具体的な処理手法も特に限定されず、種々の手法を採用可能である。例えば、色成分毎の明るさ変更に際して各色成分に図8(a)を適用しても良いし、全色成分に対する明るさ変更に対して図8(b)を適用しても良い。むろん、画像修整の選択肢としても、上述の選択肢に限られず、「ホワイトバランス調整」や「ノイズ除去」など各種の画像修整を実施可能に構成することができる。
画像処理装置および印刷制御装置の概略構成図である。 印刷制御処理のゼネラルフローチャートである。 画像修整処理のフローチャートである。 画像修整処理のフローチャートである。 画像修整処理を実行する際のUIを示す図である。 修整結果の出力例を示す図である。 修整結果の出力例を示す図である。 画像修整時の入出力特性を示す図である。
符号の説明
10…コンピュータ、10a…システムバス、14…ハードディスクドライブ、14a…画像データ、14b…修整内容データ、16a…キーボード、16b…マウス、17a…ディスプレイ、20…プリンタ、30…印刷ユーティリティ、30a…画像データ取得部、30b…印刷環境設定部、30c…レイアウト決定部、30d…画像修整処理部、30e…印刷画像データ生成部


Claims (17)

  1. 画像データを取得する画像データ取得手段と、
    複数の画像修整の選択と画像修整における複数の修整量とを受け付ける修整指示受付手段と、
    上記画像データに対して上記複数の修整量で上記選択された画像修整を実施して、複数の画像データを取得する画像修整手段と、
    得られた複数の画像データが示す画像を並べて出力する画像出力手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記修整指示受付手段は、複数の修整量を受け付けるにあたり、修整量の大きさを受け付けることを特徴とする上記請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記修整指示受付手段においては、予め用意されたM個の画像修整からN個(M,Nは2以上の自然数でありM>N)の画像修整の選択を受け付けることを特徴とする上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像処理装置。
  4. 上記修整指示受付手段は第1の画像修整および第2の画像修整の選択を受け付け、上記画像出力手段は直交する2つの軸に沿って平行に画像を並べるとともに一方の軸に平行な方向に第1の画像修整の修整量が変動し、他方の軸に平行な方向に第2の画像修整の修整量が変動するように画像を並べて出力することを特徴とする上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 上記画像修整手段は上記画像修整を実施した複数の画像データのそれぞれにおける修整内容を示す修整内容データに個別の識別子を付与して所定の記録媒体に記録することを特徴とする上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 上記画像出力手段は上記画像とともに上記識別子を出力することを特徴とする上記請求項5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 上記修整指示受付手段は上記画像出力手段において少なくとも一回の出力を行った後に再度の修整指示とともに上記識別子の入力を受け付け、上記画像修整手段はこの識別子の修整内容データが示す修整内容で修整を行った画像データに対してさらに上記再度の修整指示に従って画像修整を実施することを特徴とする上記請求項5または請求項6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 上記画像出力手段は、上記画像データが示す画像を縮小し、所定の出力範囲に複数の画像を並べて出力することを特徴とする上記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 上記画像出力手段は、上記複数の画像データが示す画像から共通の部分を切り出し、所定の出力範囲に並べて出力することを特徴とする上記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 上記画像修整手段は、上記画像データに対して予め実施する画像修整処理を受け付け可能であり、当該予め実施する画像修整処理を受け付けたときには上記画像データに対して当該画像修整処理を実施し、この処理結果に対して上記複数の修整量で上記選択された画像修整を実施することを特徴とする上記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 上記画像データは画素の色を複数の色成分の階調値で表現したデータであり、上記修整指示受付手段は上記複数の色成分と異なる色を修整する画像修整の選択を受け付け、上記画像修整手段はこの選択を受け付けたときに上記画像データにおける2以上の色成分で階調値を修整することを特徴とする上記請求項1〜請求項10のいずれかに記載の画像処理装置。
  12. 上記修整指示受付手段は、特定の色域内における彩度を修整する画像修整の選択を受け付け、上記画像修整手段はこの選択を受け付けたときに上記画像データに基づいて画素毎の彩度および明度を取得し、当該特定の色域内の彩度を修整するとともに所定の彩度を超える画素については彩度の修整とともに明度を下げることを特徴とする上記請求項1〜請求項11のいずれかに記載の画像処理装置。
  13. 画像を修整して出力する画像処理方法であって、
    画像データを取得する画像データ取得工程と、
    複数の画像修整の選択と画像修整における複数の修整量とを受け付ける修整指示受付工程と、
    上記画像データに対して上記複数の修整量で上記選択された画像修整を実施して、複数の画像データを取得する画像修整工程と、
    得られた複数の画像データが示す画像を並べて出力する画像出力工程とを備えることを特徴とする画像処理方法。
  14. 画像を修整して出力する画像処理プログラムであって、
    画像データを取得する画像データ取得機能と、
    複数の画像修整の選択と画像修整における複数の修整量とを受け付ける修整指示受付機能と、
    上記画像データに対して上記複数の修整量で上記選択された画像修整を実施して、複数の画像データを取得する画像修整機能と、
    得られた複数の画像データが示す画像を並べて出力する画像出力機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする画像処理プログラム。
  15. 印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
    印刷対象の画像を示す画像データを取得する画像データ取得手段と、
    複数の画像修整の選択と画像修整における複数の修整量とを受け付ける修整指示受付手段と、
    上記画像データに対して上記複数の修整量で上記選択された画像修整を実施して、複数の画像データを取得する画像修整手段と、
    得られた複数の画像データが示す画像を並べて出力する画像出力手段と、
    出力した画像の一つを指示する画像指示手段と、
    指示された画像に対して選択された画像修整および修整量で修整を実施した画像データに基づいて上記画像を印刷させる印刷手段とを備えることを特徴とする印刷制御装置。
  16. 印刷装置を制御する印刷制御方法であって、
    印刷対象の画像を示す画像データを取得する画像データ取得工程と、
    複数の画像修整の選択と画像修整における複数の修整量とを受け付ける修整指示受付工程と、
    上記画像データに対して上記複数の修整量で上記選択された画像修整を実施して、複数の画像データを取得する画像修整工程と、
    得られた複数の画像データが示す画像を並べて出力する画像出力工程と、
    出力した画像の一つを指示する画像指示工程と、
    指示された画像に対して選択された画像修整および修整量で修整を実施した画像データに基づいて上記画像を印刷させる印刷工程とを備えることを特徴とする印刷制御方法。
  17. 印刷装置を制御する印刷制御プログラムであって、
    印刷対象の画像を示す画像データを取得する画像データ取得機能と、
    複数の画像修整の選択と画像修整における複数の修整量とを受け付ける修整指示受付機能と、
    上記画像データに対して上記複数の修整量で上記選択された画像修整を実施して、複数の画像データを取得する画像修整機能と、
    得られた複数の画像データが示す画像を並べて出力する画像出力機能と、
    出力した画像の一つを指示する画像指示機能と、
    指示された画像に対して選択された画像修整および修整量で修整を実施した画像データに基づいて上記画像を印刷させる印刷機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする印刷制御プログラム。

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