JP4874374B2 - インバータ駆動装置及び冷凍空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータ駆動装置およびインバータ駆動装置を有する冷凍空気調和装置に関するものである。特にスイッチング素子を切り替えるための信号作成に係るものである。
従来から可変電圧・可変周波数インバータが実用化されるに従って、各種の電力変換装置の応用分野が開拓されてきた。
例えば、電動機駆動装置等に用いられる駆動回路には、三相電圧形インバータ駆動装置等が用いられる。三相電圧形インバータ駆動装置は、サイリスタ、トランジスタ、IGBT、MOSFET等の電力用半導体スイッチング素子を用いた三相のブリッジ回路等で構成される。本回路において、各相のスイッチング素子は、正極端子および負極端子を直流電圧源の正極端子および負極端子にそれぞれ直接接続することで実現できる。
そして、近年、スイッチング周波数の高速化や、素子の高耐圧化、また装置の高効率化が進むにつれ、上記回路を改良することで、スイッチング損失を低減する手法が提案されてきている。
例えば、パワー・スイッチング素子駆動回路の制御用電源に接続された昇圧コンバータ回路と、昇圧コンバータ回路の出力に接続された電圧比較回路とを有し、電圧比較回路の出力を他の相のインバータ回路のフリーホイール・ダイオードに接続し、パワー・スイッチング素子をオフする時に、昇圧コンバータ回路のスイッチング手段をオフし、スナバ回路のエネルギーにより昇圧コンバータ回路を昇圧動作させ、電圧比較回路の出力をインバータ回路のフリーホイール・ダイオードに印加することを特徴とするモータ駆動用インバータ制御装置を開示している(例えば、特許文献1参照)。
また、パワー・スイッチング素子駆動回路の制御用電源に接続された昇圧コンバータ回路と、昇圧コンバータ回路の出力に接続された電圧比較回路とを有し、電圧比較回路の出力をインバータ回路のフリーホイール・ダイオードに接続し、パワー・スイッチング素子をオフする時に、昇圧コンバータ回路のスイッチング手段をオフし、昇圧コンバータ回路を昇圧動作させ、電圧比較回路の出力をインバータ回路のフリーホイール・ダイオードに印加することを特徴とするモータ駆動用インバータ制御装置を開示している(例えば、特許文献2参照)。これら装置では、フリーホイール・ダイオードが逆阻止能力を回復(以下、逆回復という)するまでの間に発生するスパイク電圧を低減させて損失の低減をはかることで効率の高いモータ駆動用インバータ制御装置を提供している。
そして、スイッチング素子にMOSFETを用い、直流電圧源に直列接続された負荷に電力を供給する一対の主回路スイッチング素子に逆並列接続された還流ダイオードと、これら各還流ダイオードが遮断するにあたって前記直流電圧源より小さな逆電圧を各還流ダイオードに印加する逆電圧印加回路とを備えたインバータ駆動装置を開示している(例えば、特許文献3参照)。本装置では、還流ダイオードが遮断するにあたって逆電圧印加回路から還流ダイオードに直流電圧源より小さな逆電圧を印加する。逆電圧印加回路の低電圧源からの電力供給により逆回復を支援するので、還流ダイオードによって生じる損失が少なくなる。
特開2008−109792号公報(要約、図1) 特開2008−104314号公報(要約、図1) 特開平10−327585号公報(図1)
上記のように、従来のインバータ駆動装置では、効率の改善を図るため、スイッチング素子の選定、逆回復における損失低減をはかるための対策回路の付加等が行われている。しかしながら、高価な素子及び逆回復における損失低減をはかるための対策回路を設けると、システムが高コスト化してしまう。また、対策回路の構成が複雑になってしまうことがあった。このため、安全な駆動ができず、信頼性が低下することとなっていた。
本発明は、上記課題に基づき、逆回復における損失低減をはかりつつ、システムの高効率化に寄与し、コスト低減、信頼向上を図ることができるインバータ駆動装置及びそのインバータ駆動装置を有する冷凍空気調和装置を提供することを目的とする。
この発明に係るインバータ駆動装置は、変換用スイッチング素子と、変換用スイッチング素子に並列接続された還流手段とを備えるアームを一対以上有するインバータ駆動装置であって、変換用スイッチング素子及び還流手段に、二次側巻線を並列接続する変圧器と、変圧器の一次側巻線への電流供給を制御する変圧器駆動回路とを、一対のアームのうちの少なくとも一方のアームに備え、変換用スイッチング素子のスイッチング動作に係る信号に基づいて、変圧器駆動回路の駆動に係る変圧器駆動信号を作成して変圧器駆動回路に出力する変圧器駆動信号作成回路をさらに備えるものである。
本発明によれば、変圧器と変圧器駆動回路とにより、変圧器駆動回路から制御しながら変圧器の一次側巻線に電流供給を行うようにし、二次側巻線から変換用スイッチング素子、還流手段側に電流を流すようにしたので、逆回復の際に発生する電流を抑制することができる。このため、例えば、逆回復に係る時間を短縮することができ、スイッチ切り替えに係る損失を低減し、高効率で、省エネルギーのインバータ駆動装置を得ることができる。また、変圧器の一次側巻線と二次側巻線との間は絶縁されているため、変圧器駆動回路とインバータ主回路とが相互に影響を及ぼすことが少なく、信頼性を高めることができる。そして、変換用スイッチング素子のスイッチング動作に係る信号に基づいて変圧器駆動信号を作成し、変圧器駆動回路を駆動させる変圧器駆動信号作成回路を備えるので、スイッチング動作に合わせて変圧器への電流供給を容易に行うことができる。このとき、スイッチング動作に係る信号を作成する制御手段とはハードウェア的に別の構成で変圧器駆動信号作成回路を備えるようにすれば、ソフトウェアによる制御によらず、自立的に変圧器駆動回路を駆動させて変圧器に電流供給を行うことができる。このため、制御手段の負荷を軽減することができる。
スーパージャンクション構造のMOSFETの構成例を示した図である。 リカバリー電流の経路を表す図である。 実施の形態1に係るインバータ駆動装置を中心としたシステムの図である。 実施の形態1に係る変圧器駆動回路11aを中心とする図である。 実施の形態1に係るPWM信号等の波形の一例を示す図である。 実施の形態1に係る変圧器駆動信号作成回路15の構成を表す図である。 実施の形態1に係る変圧器駆動信号に係る信号の関係を表す図である。 上側張付に係る二相変調方式におけるPWM信号の波形例を表す図である。 実施の形態2に係るインバータ駆動装置を中心としたシステムの図である。 実施の形態2に係る変圧器駆動回路11gを中心とする図である。 実施の形態2に係るPWM信号等の波形の一例を示す図である。 実施の形態2に係る変圧器駆動信号作成回路15Aの構成を表す図である。 実施の形態2に係る変圧器駆動信号に係る信号の関係を表す図である。 上下側張付に係る二相変調方式のPWM信号の波形例を表す図である。 実施の形態5に係る冷凍サイクル装置の構成図である。
以下、本発明のインバータ駆動装置等について図面等を参照しながら説明する。
IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor :絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor )等のパワーデバイスは、民生機器から産業機器まで様々な分野に使用されており、素子の高耐圧化、スイッチングの高速化、高効率化、低ノイズ化といった観点から様々なデバイス改良・開発が行われてきている。SiC(炭化ケイ素)、GaN(窒化ガリウム)、スーパージャンクション(Super Junction)構造のMOSFET等はその代表例である。
図1はスーパージャンクション(以下、SJという)構造のMOSFETの概略を示す図である。例えば、SJ構造のMOSFETは、p層61とn層62とのチャージをバランスさせることで、オン抵抗を低く抑えつつ、高耐圧化できるといったメリットを有する。
しかしながら、SJ構造のMOSFETをインバータ駆動装置の変換用スイッチング素子として適用する際、素子に内蔵する寄生ダイオードにより、逆回復時間が遅いといった問題が存在する。以下、主回路において交流電圧を直流電圧に変換する変換用スイッチング素子を、単にスイッチング素子という。
図2は短絡電流の経路を表す図である。例えば、一対のアームのうち、任意の一方のアーム(以下、片側アームという)のスイッチング素子がターンオフし、他方のアームのスイッチング素子がターンオンする際、主回路側とのループ経路にて等価的な短絡電流(リカバリー電流)が流れる。このため、寄生ダイオードの電荷が放出し終わるまでの間の分だけ損失悪化を招くといった問題があった(以下、このような逆回復時における損失をリカバリー損失と称する)。
そこで、以下の実施の形態では、デッドタイム区間中、またはその前後をまたぐ所定の区間において、所定のタイミングで変圧器の一次側巻線にパルス電流を注入し、二次側巻線に電力伝達することでアームのスイッチング素子のリカバリー損失を低減するインバータ駆動装置について説明する。特に例えば変圧器にパルス電流を供給する(変圧器を動作させる)ための信号の作成に関する説明を行う。
ここで、以下の実施の形態では、本発明の効果が最も発揮されるSJ構造のMOSFETを一部のスイッチング素子に適用する場合について説明するが、スイッチング素子については特に限定するものではない。例えば、比較的高電圧な領域(約400V以上)においては、IGBT等を用いた場合でも、還流ダイオードの特性等により、リカバリー損失増加が顕著になるため、本発明に係るインバータ駆動装置を適用することができる。
実施の形態1.
図3は、本発明の実施の形態1に係るインバータ駆動装置を中心とするシステムの構成を示す図である。
図3に示すように、本実施の形態のシステムは、直流電圧源13、インバータ装置(回路)2、電動機1、電動機1に流れる電動機巻線電流を検出する電流検出素子8(8a〜8b)、増幅器9(9a〜9b)、電圧検出手段10、インバータ制御装置12及び変圧器駆動信号作成回路15で構成する。ここで、直流電圧源13は、本実施の形態では、例えば100V〜200Vの範囲における直流電圧を印加するものとする。また、本実施の形態の電動機1は三相交流電動機である。
本実施の形態におけるインバータ装置2は、三対の片側アーム3a〜3fを有している。本実施の形態では、片側アーム3aと3d、片側アーム3bと3e、片側アーム3cと3fを対とし、それぞれ電動機1のU相、V相、W相に対して電力供給を行う。また、片側アーム3a〜3cが直流電圧源13と正側で接続された上側アーム、片側アーム3d〜3fが直流電圧源13と負(接地)側で接続された下側アームとなる。
上側アームである各相の片側アーム3a〜3cは、それぞれスイッチング素子4a〜4c、還流ダイオード5a〜5c、変圧器6a〜6c、ダイオード7a〜7c及び変圧器駆動回路11a〜11cで構成する。
ここでスイッチング素子4a〜4cは上述したSJ構造のMOSFETである。対となるスイッチング素子4d〜4fとの間で連携したスイッチング動作を行うことで、電動機1の各相に交流電力を供給する。
還流手段となる還流ダイオード5a〜5cは、それぞれスイッチング素子4a〜4cに逆並列接続され、スイッチング素子4a〜4cのオン、オフの切り替え(スイッチング)により発生する還流電流を流すようにする。ここではダイオードを用いているが、他の同様の機能を有する素子を代用することもできる。
また、変圧器6a〜6cは、所定のタイミングでスイッチング素子4a〜4c、還流ダイオード5a〜5c側に電力供給する。これにより、スイッチング素子4a〜4cの寄生ダイオード、還流ダイオード5a〜5cによって逆回復時に発生するリカバリー電流を抑制して逆回復を素早く行わせる。そのため、変圧器6a〜6cの二次側巻線とダイオード7a〜7cとを、スイッチング素子4a〜4c、還流ダイオード5a〜5cと並列接続する。そして、変圧器駆動回路11a〜11cから変圧器6a〜6cの一次側巻線への電流(電力)供給に基づいて、二次側巻線に起電力による電流を生じさせる。変圧器6a〜6cを用いることで、リカバリー電流を抑制する制御を行う変圧器駆動回路11a〜11cとスイッチング素子4a〜4c、還流ダイオード5a〜5c(主回路)とを絶縁することになる。このため、変圧器駆動回路11a〜11cの故障等が直接主回路側に影響を与えることがなく、安全性、信頼性を高めることができる。ここで、本実施の形態では、変圧器6a〜6cの一次側巻線と二次側巻線との極性を同じにする。そして、一次側巻線に蓄積されるエネルギーを回生させる(電力回収する)ため、一次側巻線を2つの巻線で構成する。
ダイオード7a〜7cは、それぞれ変圧器6a〜6cの二次側巻線と直列接続しており、例えば逆回復をすばやく行えるようにするため回復時間がはやい高速ダイオードで構成する。スイッチング素子4a〜4cとの関係においては、ドレイン側、ソース側のどちら側と接続されるようにしてもよい。ここで、ダイオード7a〜7cに、炭化けい素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)等を材料とするダイオード、高耐圧のショットキーバリアダイオード等を用いることで、さらに低損失化することができる。ここで、変圧器6a〜6cの二次側巻線と並列接続するようにしてもよい。また、変圧器駆動回路11a〜11cについては後述する。ここで、以下、特に区別したり、特定したりする必要がない場合には、添字を省略して記載する場合もある。
一方、下側アームとなる各相の片側アーム3d〜3fは、スイッチング素子4d〜4f、スイッチング素子に逆並列接続された還流ダイオード5d〜5fで構成する。ここで、本実施の形態では、スイッチング素子4d〜4fはIGBTであるものとする。インバータ駆動装置を高電圧の領域で適用しないため、IGBTにおけるリカバリー損失を無視できるものとし、片側アーム3d〜3fでは変圧器6、ダイオード7及び変圧器駆動回路11を有していない。このため、これらの素子等に係るコストを削減することができる。
また、電流検出素子8a、8bは、それぞれ電動機1のU相、W相に供給される電流を検出するための素子である。電流検出素子8a、8bの検出に係る信号(Iu、Iw)が、増幅器9(9a〜9b)を介してインバータ制御装置12に入力される。インバータ制御装置12は信号に基づいて電流値に換算し、データとして用いる。本実施の形態では、電流検出素子8a、8bとしてカレントトランス等を用いているが、この検出方法に限定するものではない。例えば直流母線経路に挿入した抵抗に流れる直流電流を用いて電動機1に供給される電流を再現する方法(1シャント電流検出方式)、スイッチング素子4d〜4fとN側の間に挿入した抵抗により電動機電流を再現する方法(3シャント電流検出方式)等を用いるようにしてもよい。
また本実施形態の電圧検出手段10は、抵抗、コンデンサ等から成る分圧回路、増幅器等で構成される。電圧検出手段10の検出に係る電圧の信号(Vdc)がインバータ制御装置12に入力される。インバータ制御装置12は信号に基づいて直流母線電圧値に換算し、データとして用いる。
インバータ制御装置12は、CPU(Central Processing Unit )、A/D変換器等を有し、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御し、電動機1を駆動させる。例えば、入力される信号に基づいて、電動機1に供給する電流値、直流母線電圧値に変換し、これらのデータに基づいて各種ベクトル制御演算を行ってPWMデューティ信号(以下、PWM信号という)を作成する。そして、インバータ装置2内のスイッチング素子4a〜4fにPWM信号を出力してスイッチング動作させ、電動機1に電圧を印加させて電動機1を駆動させる。
また、変圧器駆動信号作成回路15は、インバータ制御装置12からの信号に基づいて、所望の区間(所望のタイミング)で変圧器6a〜6cの一次側巻線に電力(電力)供給するための変圧器駆動信号を作成する。本実施の形態では、例えば、各相に対応する論理回路(ロジック回路)を構成し、変圧器駆動信号を出力するようにする。変圧器駆動信号作成回路15の回路構成等については後述する。
図4は実施の形態1に係る変圧器駆動回路11a〜11cを中心とする片側アーム3a〜3cの構成を表す図である。ここでは、代表として電動機1のU相に電力供給を行うための片側アーム3aについて説明するが、他の片側アーム3b、3cについても同様である。
変圧器駆動回路11aは、変圧器用スイッチング素子21a、ダイオード22a及び直流電源31aを基本構成として有している。変圧器駆動回路11aは、変圧器6aの一次側巻線に電力(電流)供給を制御する回路である。
変圧器用スイッチング素子21aはインバータ制御装置12が出力する変圧器駆動信号に基づいてオン・オフ動作する。本実施の形態では、変圧器用スイッチング素子21aがオンすると、変圧器6の一次側巻線に電力(電流)が供給される。ダイオード22aは、変圧器6aの一次側巻線が蓄えたエネルギーを直流電源31aに回生させ、磁束をリセットさせるためのバイパス回路(リセット回路)を設ける。ただし、変圧器6aに流す注入電流が少なく、エネルギーロスが小さい場合はバイパス回路(リセット回路)を省略しても良い(設けなくても良い)。直流電源31aは、変圧器6aの一次側巻線に電力供給するための電源である。ここでは直流電源31aとしているが、変圧器駆動回路11b、11cと共通した電源としてもよい。
図4の変圧器駆動回路11aにおいて、変圧器6に蓄積されたエネルギーを電力回収する例を示したが、実施段階では変圧器駆動回路11aの機能を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。
例えば、図4に示す変圧器駆動回路11aでは、変圧器6aの一次側巻線と接続した直流電源31aに電力回収をさせることができる(回生させることができる)ため、高効率な駆動を行うことができる。
また、実際に変圧器駆動回路11aを構成する際には、図4の素子構成だけでなく、適宜変更することができる。例えば、リーク電流、サージ電流、スパイクノイズ等への対策として、コンデンサを変圧器用スイッチング素子21aと並列に接続するようにしてもよい。さらに、電流立ち上がりを抑制したい場合は、例えば抵抗とコンデンサとの直列回路であるスナバ回路をスイッチング素子21aと並列に接続するようにしてもよい。
図5は実施の形態1に係るPWM信号、変圧器駆動信号及び電流の波形の一例を示す図である。図5は、前述した図4の変圧器駆動回路11の構成について示している。次に変圧器6を利用してリカバリー損失を低減する方法について説明する。
通常、インバータ制御装置12からは、図5に示すようなPWM信号(Up、Un、Vp、Vn、Wp、Wn)が出力される。図5ではアクティブ方向をHi側としており、信号がHiだとスイッチング素子4、変圧器用スイッチング素子22がオンし、Lowだとオフする。以下の図においても、Hi、Lowの関係は同じであるものとする。
まず、図5(a)に示すような変圧器駆動回路11を駆動させない(又は有していない)場合について説明する。ここでは図5(a)の信号Up、Unに着目する。例えば、キャリア信号におけるキャリア周期(スイッチング素子4のスイッチング動作に係る周期となる)を前半と後半に分けた場合、キャリア周期後半では、スイッチング素子4aがオフするタイミング(a点)より、スイッチング素子4aと逆並列接続しているダイオード5aに還流電流が流れ始める。
所定のデッドタイム区間を経て、スイッチング素子4dがオンするタイミング(b点)においては、還流電流等によって蓄積された電荷により、リカバリー電流が流れるため、リカバリー損失が発生する。
そこで、図5(b)に示すように、変圧器駆動回路11に電力供給させて変圧器6を動作させるようにする。例えば、図5(b)の変圧器駆動信号Straのように、a点からb点までインバータ制御装置12からスイッチング素子21aをオンさせる変圧器駆動信号を出力する。スイッチング素子21aがオンすると、変圧器6の一次側巻線に電流Iap1が流れ、2次側巻線にも電流Iap2が流れる。このとき、変圧器6aの一次側巻線と二次側巻線との極性が同じであるため、電流Iap2は電流Iap1と同じタイミングで流れる。
また、スイッチング素子21aがオフすると、一次側巻線の励磁電流はこのバイパス経路を通り、ダイオード22aを介して変圧器6aの一次側巻線が蓄えたエネルギーが直流電源31aに回生される。このため、変圧器コアの磁束密度をキャリア周期ごとにリセットでき、変圧器6の飽和を防ぐことが可能である。
このようにして変圧器6を介して電流(Iap2)を流すことで、逆回復を行うことができ、リカバリー損失を低減させることができる。
上記の図5ではU相の電力供給に係る上側アームである片側アーム3aの動作例について説明したが、V相、W相に係る片側アーム3b、3cについても同様に電流を流すことで同様の効果を得ることができる(特に図5では、V相に係る変圧器駆動信号をStrb、W相に係る変圧器駆動信号をStrcとしている)。
図6は実施の形態1に係る変圧器駆動信号作成回路15の回路構成の一例を表す図である。図6(a)ではU相に係る片側アーム3aに出力するためのロジック回路を示している。変圧器駆動信号作成回路15は、片側アーム3b、3cに出力するためのロジック回路も有しているものとする。図6(a)に示すように、本実施の形態においては、バッファ41、NOT回路42、NOR回路43及びAND回路44を用いてロジック回路を構成する。このため、汎用的な回路で容易に回路構成を行うことができる。ただし、回路構成を限定するものではなく、変圧器6が上下のどちら側のアームにあるか、極性の違い等によって異なる変圧器駆動信号を出力するタイミングに合わせて構成する素子、回路構成を変更することができる。
バッファ41は、制御ON/OFF信号が入力され、SIG_Cの信号を出力する。ここでは、制御がオンの間(インバータ制御装置12がPWM制御を行っている間)、論理状態がHiとなるSIG_Cの信号を出力する。
ここで、上述したキャリア信号は、通常インバータ制御装置12内においてアップカウンタ、ダウンカウンタを用いて作成される。そこで、本実施の形態では、インバータ制御装置12は、キャリア信号のアップカウント時に出力がオン(Hi)となる(キャリア周期前半であることを表す)キャリア前半信号を作成する。このキャリア前半信号がNOT回路42に入力される。このため、キャリア周期前半の区間では、NOT回路42はLowとなるSIG_Bの信号(キャリア前半信号の反転信号)を出力し、キャリア周期後半においてはHiとなるSIG_Bの信号を出力する。
NOR回路43には、PWM信号Up及びUnが入力される。このため、PWM信号Up、Unが共にLow(デッドタイム中)の場合に、HiとなるSIG_Aの信号を出力する。ここで、図6においては、NOR回路43をOR回路を用いた素子で記載しているが、AND回路を用いて素子を構成してもよい。AND回路46には、バッファ41、NOT回路42、NOR回路43がそれぞれ出力した信号(SIG_A、SIG_B、SIG_C)が入力され、すべての信号がHiの場合にHiとなる変圧器駆動信号Straを出力する。このため、下アームとなる片側アーム3がオンする直前に変圧器駆動信号Straにより変圧器6に電流供給が成される。
図7は実施の形態1に係る変圧器駆動信号Straに係る信号の関係を表す図である。以上のように変圧器駆動信号作成回路15を構成する各回路に入出力される信号の関係を表すと図7(a)のようになる。
ここで、一般にスイッチング素子4a、4b、4cがオフからオンへ移行する際には所定の時間を要する。この時間はスイッチング素子4の電気的特性や、ゲート抵抗、あるいは直流電圧源13に係る電圧等の条件により異なる。そのため、実用上はスイッチング素子4のスイッチングの移行時間を考慮した変圧器駆動信号を発生させることが望ましい。
そこで、図6(b)のように、NOR回路43にPWM信号Unの入力を遅らせるため、遅延回路45を設ける。このため、図6(b)のロジック回路では、遅延回路45の設定に基づき、NOR回路43が出力するSIG_AがHiとなる時間を時間調整することが可能である。遅延した分、キャリア周期後半においては、NOR回路43において、PWM信号Up、Unが共にLowとなる時間が長くなり、変圧器駆動信号においてHiとなる時間(変圧器駆動回路11を駆動させる時間)を延長することができる。
このようにして、スイッチング素子4a〜4cの電気特性や運転諸条件に応じて変圧器駆動信号の出力時間を調整することで、例えば特定条件におけるリカバリー電流の補償不足を比較的簡易な方法で解消することができる。
遅延回路45としては、例えば抵抗、コンデンサ等によるRC回路等で構成することができる。RC回路で構成することで低コストで遅延回路45を実現することができる。また、遅延時間を高精度に管理する必要がある場合には、図6(c)のような回路を用いればよい。
図6(c)は、遅延回路45の内部回路例を示している。図6(c)では、クロックジェネレータ45A等が発生した微少区間の繰り返しパルス信号に基づいて、例えばDフリップフロップ(Dラッチ)45Bのような回路を介してPWM信号Unを任意の時間遅延させ、PWM信号Un’として出力する。このようにして、高精度の時間管理が行われた変圧器駆動信号Straを作成することができる。
このように、遅延回路45を含め、変圧器駆動信号作成回路15を構成する各回路に入出力される信号の関係を表すと図7(b)のようになる。遅延回路45により時間調整することで、Hiの変圧器駆動信号Straが出力される時間を任意に延長することができる。このようにして、比較的簡易な回路を用いて変圧器駆動信号を作成することができる。ここではU相に係る変圧器駆動信号の作成について説明したが、V相、W相に係る変圧器駆動信号の作成についても同様である。
ここで、上述した例では、インバータ制御装置12はキャリア前半信号を作成してNOT回路42に入力することで、変圧器駆動信号を作成するようにした。例えば、インバータ制御装置12がキャリア後半信号を作成するようにし、変圧器駆動信号作成回路15において対応したロジック回路を構成するようにしても、キャリア前半信号と同様に所望するタイミングの変圧器駆動信号を作成することができる。このとき、NOT回路42の代わりにバッファを用いることができる。
また、上述した例では、Hi側をアクティブ方向としてロジック回路を構成した例について説明したが、Low側をアクティブ方向とし、これに応じたロジック回路を構成するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、変圧器駆動信号作成回路15をインバータ制御装置12と独立した回路として設けているが、必要に応じて変圧器駆動信号作成回路15の一部又は回路全体をインバータ制御装置12として構成するようにしてもよい。
ここで、図3のシステムにおけるインバータ装置2は、各相の上側アーム側がリカバリー損失の大きい素子となることを想定し、変圧器駆動回路11a〜11cを有する回路構成となっている。このため、PWMにおける変調方式を工夫することで、さらにシステム全体のエネルギ損失低減をすることができる。
図8はU相・V相・W相のうちいずれかの一相で、上側アームのスイッチング動作を行わないよう制御する方式(以下、上張付に係る二相変調方式と称す)におけるスイッチング素子4a〜4cをスイッチングさせるPWM信号における波形例を表す図である。図8の上張付に係る二相変調方式のPWM信号によりスイッチング素子4の切り替えを行うことで、SJ構造のMOSFETである上側アーム(スイッチング素子4a〜4c)におけるスイッチング回数を少なくすることができる。このため、システムの高効率化を図ることが可能である。
図8において、PWM信号がHi(ここではHと表記する)の状態(論理状態)のときにスイッチング素子4がオンした状態となり、Low(ここではLと表記する)の状態のときにスイッチング素子4がオフした状態となる。そして、(W相上側アーム論理状態、V相上側アーム論理状態、U相上側アーム論理状態)=(L,L,H)の場合をV1とする。同様に、(L,H,L)の場合をV2、(L,H,H)の場合をV3、(H,L,L)の場合をV4、(H,L,H)の場合をV5、(H,H,L)の場合をV6と称する。また、ベクトル長を持たない電圧ベクトル(以下、ゼロベクトルと称す)については、直流母線の(W相上アーム論理状態、V相上アーム論理状態、U相上アーム論理状態)=(L,L,L)の場合をV0、(H,H,H)の場合をV7とする。
ここで、図8では、上記の状態のうち、代表的な6パターンの(ゼロベクトル以外の)PWM信号による波形例を示している。V1方向(U相方向を)を0度と設定し、V1を基準にしたインバータ回転角に応じて、8種類の電圧ベクトルを適当に組み合わせ、下側アームのスイッチング素子4d〜4fとの間でオン、オフの切り替えを行う。これにより、電圧機1において所望の電圧・周波数に対応した磁束を得ることができ、電動機1の回転を円滑にすることができる。
図3のようなシステムにおいて、インバータ制御装置12が図8に示すようなPWM信号を作成することで、複数の相のうち、少なくともいずれか一相のスイッチング素子4が、Hi状態に張り付いた状態となる。このため、キャリア周期中においてスイッチング動作を行わないため、スイッチングの回数が減ることとなり、スイッチング損失が低減することとなる。また、これに伴い、変圧器6に電力供給するためのパルス発生回数(変圧器駆動信号作成回路15においてHiの変圧器駆動信号Straが出力される回数)も減ることとなるため、システムの更なる高効率化を図ることが可能である。
以上のように、実施の形態1のシステムによれば、インバータ駆動装置において、変圧器6a〜6cと変圧器駆動回路11a〜11cとを有し、インバータ制御装置12が、変圧器駆動回路11a〜11cに変圧器駆動信号を出力して、変圧器6a〜6cの一次側巻線に電流を流し、変圧器6a〜6cの二次側巻線からスイッチング素子4a〜4c、還流ダイオード5a〜5c側に電流を流すようにしたので、リカバリー電流を抑制することができ、逆回復に係る時間を短縮することができる。そのため、リカバリー損失を低減することができ、高効率のインバータ駆動装置を得ることができる。このとき、変圧器6a〜6cの一次側巻線と二次側巻線との間は絶縁されており、変圧器駆動回路11a〜11cとインバータ主回路とが基本的には切り離されているため、相互に影響を及ぼすことが少なく、信頼性を高めることができる。このとき、SJ構造のMOSFETはオン抵抗が小さいという効果を発揮し、システム全体のエネルギ損失を低減することができる。
そして、スイッチング素子4a〜4cのスイッチング動作に係る信号に基づいて、一対のスイッチング素子4が共にオフの間に、変圧器駆動回路11a〜11cを駆動させる変圧器駆動信号を作成する変圧器駆動信号作成回路15を備えることで、スイッチング動作に合わせて変圧器6a〜6cへの電流供給を容易に行うことができる。ここで、キャリア前半信号(またはキャリア後半信号)に基づいて、変圧器駆動信号を作成するようにしたので、例えば、上側アーム、下側アームのどちらかの片側アーム3に変圧器駆動信号を出力する場合にも対応することができる。さらに、制御ON/OFF信号に基づいて変圧器駆動信号を作成するようにしたことで、例えばインバータ駆動装置(インバータ装置2)が停止した等の場合において、不正なパルス信号の発生を防止することができるため、信頼性が高いシステム構築を行うことができる。
このとき、インバータ制御装置12とはハードウェア的に独立した変圧器駆動信号作成回路15を備えるようにすれば、インバータ制御装置12がソフトウェアによる制御を行うことなく変圧器6a〜6cに電流供給を行うことができる。このため、インバータ制御装置12の負荷を軽減することができる。さらに、変圧器駆動信号作成回路15をロジック回路で構成するようにしたので、汎用的なIC等で構成することができ、大幅なコストアップを抑制することができる。また、簡易な回路で変圧器駆動信号を作成することができる。
また、変圧器駆動信号作成回路15が遅延回路45を有し、NOR回路43にPWM信号Unの入力を遅らせることで、変圧器駆動信号においてHiとなる時間(変圧器駆動回路11を駆動させる時間)を任意に延長することができるので、諸条件に応じリカバリー電流の補償不足を比較的簡易な方法で解消できる。このとき、遅延回路45をRC回路で構成すれば、簡易な構成で上記の効果を得ることができる。また、クロックジェネレータ45AとDフリップフロップ45Bで構成すれば、変圧器駆動回路11を駆動させる時間を高精度に管理することができる。
さらに、本実施の形態においては、インバータ制御装置12において、上張付に係る二相変調方式におけるPWM信号を作成するようにしたので、上側アームとなる片側アーム3a〜3cにおけるスイッチング素子4a〜4cのスイッチング回数を少なくすることができる。このため、スイッチングによるリカバリー損失を低減させることができる。そして、変圧器6への電流供給回数も減ることになるので、システムをさらに高効率化することができる。また、切り替え回数等が減ることにより、回路、素子等の長寿命化をはかることができる。
実施の形態2.
図9は、本発明の実施の形態2に係るインバータ駆動装置を中心とするシステムの構成を示す図である。上述した実施の形態1では、上側アームに変圧器6a〜6c、変圧器駆動回路11a〜11cを設けていた。本実施の形態では、下側アームであるスイッチング素子4d〜4fについても、上述したSJ構造のMOSFETとするものとし、変圧器6g〜6iにより、所定のタイミングでスイッチング素子4a〜4f、還流ダイオード5a〜5f側に電流(電力)供給する。
ここで、図9等において、上述した実施の形態1で説明した図面において同じ符号を付している手段、素子等については、実質的に実施の形態1と同様の動作を行うものである。また、本実施の形態では、一対の片側アームに一つの変圧器6が電流供給することから、片側アーム3aと3d、片側アーム3bと3e、片側アーム3cと3fを、それぞれ両側アーム3g〜3iとして説明する。
本実施の形態の変圧器6g〜6iは、一次側巻線及び二次側巻線に中間タップを有している。二次側巻線の中間タップは上側アームと下側アームとの接続点と接続し、これにより、負荷(電動機1)とも接続している。また、一次側巻線の中間タップは、後述する変圧器駆動回路11g〜11iの直流電源31と接続している。そして、変圧器6g〜6iの一次側巻線と二次側巻線との極性に関し、本実施の形態では、中間タップとP側との間で上側アームと並列接続された二次巻線との関係では極性が異なるようにする。一方、中間タップとN側との間で下側アームと並列接続された二次巻線との関係では極性が同じになるようにする。このため、それぞれリカバリー電流を低減させる方向に電流を流すことができる。
ダイオード7d〜7fは、ダイオード7a〜7cと同様に、それぞれ変圧器6g〜6iの二次側巻線と直列接続しており、整流を行う。ここで、ダイオード7d〜7fについても、例えば逆回復をすばやく行えるようにするため回復時間がはやい高速ダイオードで構成する。ダイオード7a〜7fに、炭化けい素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)等を材料とするダイオード、高耐圧のショットキーバリアダイオード等を用いることで、さらに低損失化することができる。ここで、変圧器6g〜6iの二次側巻線と並列接続するようにしてもよい。
図10は実施の形態2に係る変圧器駆動回路11g〜11iを中心とする両側アーム3g〜3iの構成を表す図である。ここでは、代表として電動機1のU相に電力供給を行うための両側アーム3gについて説明するが、他の両側アーム3h、3iについても同様である。
本実施の形態の変圧器駆動回路11gは、変圧器用スイッチング素子51g、52g及び直流電源31gを基本構成として有している。変圧器用スイッチング素子51g、52gはインバータ制御装置12が出力する変圧器駆動信号に基づいてオン・オフ動作する。直流電源31gは、変圧器6gの一次側巻線に電力供給するための電源である。変圧器駆動回路11h、11iと共通した電源とすることもできる。そして、変圧器駆動信号作成回路15Aは、スイッチング素子51g、52gのそれぞれを制御するために、変圧器駆動回路11gに対して2系統の変圧器駆動信号Stra及びStrdを出力する。
本実施の形態では、変圧器用スイッチング素子51g、52gがオンすると、変圧器6の一次側巻線に電力(電流)が供給される。ここで、変圧器用スイッチング素子51gがオンして(変圧器用スイッチング素子52gはオフのまま)パルス電流を流すことで、上側アームであるスイッチング素子4a、還流ダイオード5a側に対して、変圧器6gの二次側巻線から電流が流れる。一方、変圧器用スイッチング素子52gがオンして(変圧器用スイッチング素子51gはオフのまま)パルス電流を流すことで、下側アームであるスイッチング素子4d、還流ダイオード5d側に対して、変圧器6gの二次側巻線から電流が供給される。
ここで、実施の形態1で説明したように、実際に変圧器駆動回路11gを構成する際にも、逆耐圧保護をはかるためのダイオード、スナバ回路等を設けるようにしてもよい。
図11は実施の形態1に係るPWM信号、変圧器駆動信号及び電流の波形の一例を示す図である。次に変圧器6を利用してリカバリー損失を低減する方法について説明する。まず、図11(a)に示すような変圧器駆動回路11を駆動させない(又は有していない)場合について説明する。ここでは図11(a)の信号Up、Unに着目する。例えば、キャリア周期を前半と後半に分けた場合、キャリア周期後半では、スイッチング素子4aがオフするタイミング(a点)より、スイッチング素子4aと逆並列接続しているダイオード5aに還流電流が流れ始める。所定のデッドタイム区間を経て、スイッチング素子4dがオンするタイミング(b点)においては、還流電流等によって蓄積された電荷により、リカバリー電流が流れるため、リカバリー損失が発生する。
同様に、キャリア周期前半では、スイッチング素子4dがオフするタイミング(c点)より還流電流が流れ始める。そして、スイッチング素子4aがオンするタイミング(d点)においてはリカバリー電流が流れる。
そこで、図11(b)に示すように、変圧器駆動回路11に電力供給させて変圧器6を動作させるようにする。まず、図11(b)の変圧器駆動信号Straのように、a点からb点までインバータ制御装置12からスイッチング素子51gをオンさせる変圧器駆動信号を出力する。スイッチング素子51gがオンすると、変圧器6の一次側巻線に電流Iap1が流れ、2次側巻線にも電流Iap2が流れる。電流Iap2は電流Iap1と同じタイミングで流れる。このようにして変圧器6を介して電流(Iap2)を流すことで、上側アームに係る逆回復を行うことができる。
一方、図11(b)の変圧器駆動信号Strdのように、c点からd点までインバータ制御装置12からスイッチング素子52gをオンさせる変圧器駆動信号を出力する。スイッチング素子52gがオンすると、変圧器6の一次側巻線に電流Idp1が流れ、2次側巻線にも電流Idp2が流れる。このようにして変圧器6を介して電流(Idp2)を流すことで、下側アームに係る逆回復を行うことができる。以上のようにして、リカバリー損失を低減させることができる。
上記の図11ではU相の電力供給に係る両側アーム3gの動作例について説明したが、V相、W相に係る両側アーム3h、3iについても同様に電流を流すことで同様の効果が得ることができる(図11では、V相に係る変圧器駆動信号をStrb、Streとし、W相に係る変圧器駆動信号をStrc、Strfとしている)。
図12は実施の形態2に係る変圧器駆動信号作成回路15Aの回路構成の一例を表す図である。図12(a)ではU相に係る両側アーム3gに出力するためのロジック回路を示している。変圧器駆動信号作成回路15Aは、両側アーム3h、3iに出力するためのロジック回路も有しているものとする。図12(a)に示すように、本実施の形態ではバッファ41及び46、NOT回路42、NOR回路43並びにAND回路44及び47を用いてロジック回路を構成する。
このため、実施の形態1におけるロジック回路と同様に、汎用的な回路で容易に回路構成を行うことができる。本実施の形態においても、変圧器駆動信号を出力するタイミングに合わせて構成する素子、回路構成を変更することができる。
バッファ41は、実施の形態1と同様に、制御ON/OFF信号が入力され、SIG_Cの信号を出力する。ここでは、制御がオンの間(インバータ駆動装置が駆動している間)、HiとなるSIG_Cの信号を出力する。NOT回路42も、実施の形態1と同様に、キャリア前半信号が入力され、SIG_Bの信号を出力する。一方、バッファ46は、キャリア前半信号と同じように(NOT回路42とは逆となる)、キャリア周期前半の区間では、バッファ46がHiとなるSIG_Dの信号を出力し、キャリア周期後半においてはLowとなるSIG_Dの信号を出力する。NOR回路43には、PWM信号Up及びUnが入力され、SIG_Aの信号を出力する。
AND回路44には、バッファ41、NOT回路42、NOR回路43がそれぞれ出力した信号(SIG_A、SIG_B、SIG_C)が入力され、すべての信号がHiの場合にHiとなる変圧器駆動信号Straを出力する。このため、PWM制御が行われている間、キャリア周期前半においてPWM信号Up、Unが共にLowの場合に変圧器駆動信号StrdがHiとなる。
一方、AND回路47には、バッファ41、バッファ46、NOR回路43がそれぞれ出力した信号(SIG_A、SIG_B、SIG_D)が入力され、すべての信号がHiの場合にHiとなる変圧器駆動信号Strdを出力する。このため、PWM制御が行われている間、キャリア周期前半においてPWM信号Up、Unが共にLowの場合に変圧器駆動信号StrdがHiとなり、キャリア周期後半においてPWM信号Up、Unが共にLowの場合に変圧器駆動信号StraがHiとなる。
図13は実施の形態2に係る変圧器駆動信号Stra、Strdに係る信号の関係を表す図である。以上のように変圧器駆動信号作成回路15Aを構成する各回路に入出力される信号の関係を表すと図13(a)のようになる。
また、実施の形態1で説明したように、スイッチング素子4の移行時間を考慮した変圧器駆動信号を発生させるため、図12(b)のように、NOR回路48、遅延回路49を設け、NOR回路48にPWM信号Upの入力を遅らせるようにすることができる。遅延回路49としては、遅延回路45と同様に、実施の形態1で説明したようなRC回路、Dフリップフロップ等で構成することができる。
このため、図12(b)のロジック回路では、遅延回路49の設定に基づき、NOR回路48が出力するSIG_A’の立ち上がり時間を遅らせて時間調整することが可能である。遅延した分、NOR回路48において、PWM信号Up、Unが共にLowとなる時間が長くなり、変圧器駆動信号StrdがHiとなる時間も長くなる。
このように、遅延回路45、49を含めた、変圧器駆動信号作成回路15Aを構成する各回路に入出力される信号の関係を表すと図13(b)のようになる。遅延回路45、50により時間調整することで、Hiの変圧器駆動信号Stra、Strdが出力される時間を任意に延ばすことができる。ここではU相に係る変圧器駆動信号の作成について説明したが、V相、W相に係る変圧器駆動信号の作成についても同様である。
ここで、上述した例では、インバータ制御装置12はキャリア前半信号を作成してNOT回路42、バッファ46に入力することで、変圧器駆動信号を作成するようにした。例えば、インバータ制御装置12がキャリア後半信号を作成するようにし、変圧器駆動信号作成回路15において対応したロジック回路を構成するようにしても、キャリア前半信号と同様に所望するタイミングの変圧器駆動信号を作成することができる。この場合、NOT回路42とバッファ46とを入れ換えればよい。
また、上述した例では、Hi側をアクティブとしてロジック回路を構成した例について説明したが、Low側をアクティブ方向とし、これに応じたロジック回路を構成するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、変圧器駆動信号作成回路15Aをインバータ制御装置12と独立した回路として設けているが、必要に応じて変圧器駆動信号作成回路15Aの一部又は回路全体をインバータ制御装置12として構成するようにしてもよい。
図14はU相・V相・W相のうちいずれかの一相で、上側アームまたは下側アームのスイッチング動作を行わないよう制御する方式(以下、上下張付に係る二相変調方式と称す)におけるスイッチング素子4a〜4fをスイッチングさせるPWM信号における波形例を表す図である。図14の上下張付に係る二相変調方式のPWM信号によりスイッチング素子4の切り替えを行うことで、両側アーム3g〜3iにおけるスイッチング動作の回数を少なくすることができる。このため、実施の形態1で説明した上又は下張付に係る二相変調方式と同様に、システムの高効率化を図ることが可能である。
図14において、実施の形態1と同様に、(W相上側アーム論理状態、V相上側アーム論理状態、U相上側アーム論理状態)=(L,L,H)の場合をV1とする。また、(L,H,L)の場合をV2、(L,H,H)の場合をV3、(H,L,L)の場合をV4、(H,L,H)の場合をV5、(H,H,L)の場合をV6と称する。また、ベクトル長を持たない電圧ベクトル(以下、ゼロベクトルと称す)については、直流母線の(W相上アーム論理状態、V相上アーム論理状態、U相上アーム論理状態)=(L,L,L)の場合をV0、(H,H,H)の場合をV7とする。
そして、V1方向(U相方向を)を0度と設定し、V1を基準にしたインバータ回転角に応じて、8種類の電圧ベクトルを適当に組み合わせ、スイッチング素子4a〜4fにおいて、オン、オフの切り替えを行う。これにより、電圧機1において所望の電圧・周波数に対応した磁束を得ることができ、電動機1の回転を円滑にすることができる。
図14においては、インバータ回転角における電圧ベクトルの組み合わせ方が、図8における上側張付の二相変調方式とは異なる。図14では、上側アームに係るPWM信号の波形として示している。
以上のように、実施の形態1のような片側アーム3a〜3cだけでなく、一対のアームである両側アーム3g〜3iを有する実施の形態2のシステムにおいても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
そして、このとき、インバータ制御装置12において、上下張付に係る二相変調方式におけるPWM信号を作成するようにしたので、両側アーム3g〜3iにおけるスイッチング素子4a〜4fのスイッチング回数を少なくすることができる。このため、スイッチング損失を低減させることができる。また、変圧器駆動信号作成回路15から出力する変圧器駆動信号により、変圧器6への電流供給回数も減ることになるので、システムをさらに高効率化することができる。
実施の形態3.
上述の実施の形態1においては、上側アームとなる各相の片側アーム3a〜3cについて、変圧器6a〜6c、ダイオード7a〜7c及び変圧器駆動回路11a〜11cを設けたが、これに限定するものではない。例えば上側アームの代わりに、下側アームとなる各相の片側アーム3d〜3fに変圧器6等を設ける等の構成にしてもよい。この場合には、上述した上側張付二相変調方式のPWM信号の代わりに、U相・V相・W相のうちいずれかの一相で、下側アームのスイッチング動作を行わないよう制御する方式(下張付に係る二相変調方式)のPWM信号を出力するようにしてもよい。
実施の形態4.
図15は本発明の実施の形態4に係る冷凍空気調和装置の構成図である。図15の冷凍空気調和装置は、熱源側ユニット(室外機)100と負荷側ユニット(室内機)200とを備え、これらが冷媒配管で連結され、主となる冷媒回路(以下、主冷媒回路という)を構成して冷媒を循環させている。冷媒配管のうち、気体の冷媒(ガス冷媒)が流れる配管をガス配管300とし、液体の冷媒(液冷媒。気液二相冷媒の場合もある)が流れる配管を液配管400とする。
熱源側ユニット100は、本実施の形態においては、圧縮機101、油分離器102、四方弁103、熱源側熱交換機104、熱源側ファン105、アキュムレータ(気液分離器)106、熱源側絞り装置(膨張弁)107、冷媒間熱交換器108、バイパス絞り装置109及び熱源側制御装置111の各装置(手段)で構成する。
圧縮機101は、構造については、上述した電動機1を圧縮機用として用いている。一方、運転制御については、実施の形態1〜3に記載したインバータ装置2等を備え、運転周波数を任意に変化させることにより、圧縮機101の容量(単位時間あたりの冷媒を送り出す量)を細かく変化させることができるものとする。
また、油分離器102は、冷媒に混じって圧縮機101から吐出された潤滑油を分離させるものである。分離された潤滑油は圧縮機101に戻される。四方弁103は、熱源側制御装置111からの指示に基づいて冷房運転時と暖房運転時とによって冷媒の流れを切り換える。また、熱源側熱交換器104は、冷媒と空気(室外の空気)との熱交換を行う。例えば、暖房運転時においては蒸発器として機能し、熱源側絞り装置107を介して流入した低圧の冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒を蒸発させ、気化させる。また、冷房運転時においては凝縮器として機能し、四方弁103側から流入した圧縮機101において圧縮された冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒を凝縮して液化させる。熱源側熱交換器104には、冷媒と空気との熱交換を効率よく行うため、熱源側ファン105が設けられている。熱源側ファン105も、実施の形態1〜4に記載したインバータ駆動回路2を有してファンモータの運転周波数を任意に変化させてファンの回転速度を細かく変化させるようにする。
冷媒間熱交換器108は、冷媒回路の主となる流路を流れる冷媒と、その流路から分岐してバイパス絞り装置109(膨張弁)により流量調整された冷媒との間で熱交換を行う。特に冷房運転時において冷媒を過冷却する必要がある場合に、冷媒を過冷却して負荷側ユニット200に供給するものである。バイパス絞り装置109を介して流れる液体は、バイパス配管107を介してアキュムレータ106に戻される。アキュムレータ106は例えば液体の余剰冷媒を溜めておく手段である。熱源側制御装置111は、例えばマイクロコンピュータ等からなる。負荷側制御装置204と有線又は無線通信することができ、例えば、冷凍空気調和装置内の各種検知手段(センサ)の検知に係るデータに基づいて、インバータ回路制御による圧縮機101の運転周波数制御等、冷凍空気調和装置に係る各手段を制御して冷凍空気調和装置全体の動作制御を行う。
一方、負荷側ユニット200は、負荷側熱交換器201、負荷側絞り装置(膨張弁)202、負荷側ファン203及び負荷側制御装置204で構成される。負荷側熱交換器201は冷媒と空気との熱交換を行う。例えば、暖房運転時においては凝縮器として機能し、ガス配管300から流入した冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒を凝縮させて液化(又は気液二相化)させ、液配管400側に流出させる。一方、冷房運転時においては蒸発器として機能し、負荷側絞り装置202により低圧状態にされた冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒に空気の熱を奪わせて蒸発させて気化させ、ガス配管300側に流出させる。また、負荷側ユニット200には、熱交換を行う空気の流れを調整するための負荷側ファン203が設けられている。この負荷側ファン203の運転速度は、例えば利用者の設定により決定される。負荷側絞り装置202は、開度を変化させることで、負荷側熱交換器201内における冷媒の圧力を調整するために設ける。
また、負荷側制御装置204もマイクロコンピュータ等からなり、例えば熱源側制御装置111と有線又は無線通信することができる。熱源側制御装置111からの指示、居住者等からの指示に基づいて、例えば室内が所定の温度となるように、負荷側ユニット200の各装置(手段)を制御する。また、負荷側ユニット200に設けられた検知手段の検知に係るデータを含む信号を送信する。
以上のように実施の形態4の冷凍空気調和装置によれば、インバータ駆動装置におけるリカバリー損失を低減することができるため、高効率で、電力消費を抑えることができる冷凍空気調和装置を得ることができる。また、例えば、冷凍空気調和装置の中で特に重要な圧縮機101において、信頼性が高く、コストの低減を図ることができるため、冷凍空気調和装置全体としても信頼性が高く、コスト低減を図ることができる。
実施の形態5.
前述の実施の形態4では冷凍空気調和装置にインバータ駆動装置を適用する場合について説明したが、例えば、冷凍、冷蔵倉庫等に利用する冷却装置、ヒートポンプ装置等にも利用することができる。また、電動機を使用する他の機器にも利用することができるし、照明機器等にも利用することができる。
1 電動機、2 インバータ装置、3a〜3f 片側アーム、3g〜3i 両側アーム、4a〜4f スイッチング素子、5a〜5f 還流ダイオード、6a〜6c,6g〜6i 変圧器、7a〜7f ダイオード、8a,8b 電流検出手段、9a,9b 増幅器、10 電圧検出手段、11a〜11c,11g〜11i 変圧器駆動回路、12 インバータ制御装置、13 直流電圧源、15,15A 変圧器駆動信号作成回路、21a,51g,52g 変圧器用スイッチング素子、22a ダイオード、31,31a,31g 直流電源、41,46 バッファ、42 NOT回路、43,48 NOR回路、44,47 AND回路、45,49 遅延回路、45A クロックジェネレータ、45B Dフリップフロップ、61 p層、62 n層、100 熱源側ユニット、101 圧縮機、102 油分離器、103 四方弁、104 熱源側熱交換機、105 熱源側ファン、106 アキュムレータ、107 熱源側絞り装置、108 冷媒間熱交換器、109 バイパス絞り装置、110 熱源側制御装置、200 負荷側ユニット、201 負荷側熱交換器、202 負荷側絞り装置、203 負荷側ファン、204 負荷側制御装置、300 ガス配管、400 液配管。

Claims (11)

  1. 変換用スイッチング素子と、該変換用スイッチング素子に並列接続された還流手段とを備えるアームを一対以上有するインバータ駆動装置であって、
    前記変換用スイッチング素子及び前記還流手段に、二次側巻線を並列接続する変圧器と、該変圧器の一次側巻線への電流供給を制御する変圧器駆動回路とを、前記一対のアームのうちの少なくとも一方のアームに備え、
    前記変換用スイッチング素子のスイッチング動作に係る信号に基づいて、前記変圧器駆動回路の駆動に係る変圧器駆動信号を作成して前記変圧器駆動回路に出力する変圧器駆動信号作成回路をさらに備えることを特徴とするインバータ駆動装置。
  2. 前記変圧器駆動信号作成回路は、さらに前記スイッチング動作に係る周期を二分割した前半又は後半のいずれかを表す信号に基づいて、前記変圧器駆動信号を作成し、出力することを特徴とする請求項1記載のインバータ駆動装置。
  3. 前記変圧器駆動信号作成回路は、さらに装置の駆動有無を表す信号に基づいて、前記変圧器駆動信号を作成し、出力することを特徴とする請求項1又は2記載のインバータ駆動装置。
  4. 前記変圧器駆動信号作成回路を論理回路で構成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインバータ駆動装置。
  5. 前記変圧器駆動信号作成回路は、前記一対のアームの前記変換用スイッチング素子が共にオフ状態の間、前記変圧器駆動回路を駆動させる変圧器駆動信号を作成し、出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインバータ駆動装置。
  6. 前記変圧器駆動信号作成回路は、前記変圧器駆動回路を駆動させる時間を任意に延長すための遅延回路を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインバータ駆動装置。
  7. 前記遅延回路は、クロック発生器とフリップフロップとを有することを特徴とする請求項6記載のインバータ駆動装置。
  8. 前記遅延回路は、RC回路を有することを特徴とする請求項6記載のインバータ駆動装置。
  9. 各スイッチング動作に係る周期において、複数対のアームのうちの少なくとも一対のアームにスイッチング動作を行わせないようにすることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインバータ駆動装置。
  10. 前記変圧器及び前記変圧器駆動回路を備えるアームの前記変換用スイッチング素子は、スーパージャンクション構造のMOSFETであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のインバータ駆動装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載のインバータ駆動装置を、圧縮機又は送風機の少なくとも一方を駆動するために備えることを特徴とする冷凍空気調和装置。
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