JP4874068B2 - 断裁不良検知装置とその断裁不良検知方法及び積層装置 - Google Patents

断裁不良検知装置とその断裁不良検知方法及び積層装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4874068B2
JP4874068B2 JP2006318889A JP2006318889A JP4874068B2 JP 4874068 B2 JP4874068 B2 JP 4874068B2 JP 2006318889 A JP2006318889 A JP 2006318889A JP 2006318889 A JP2006318889 A JP 2006318889A JP 4874068 B2 JP4874068 B2 JP 4874068B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
book
cutting
displacement
stacked
stack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006318889A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008132546A (ja
Inventor
弘之 井口
宏治 仲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Printing Co Ltd filed Critical Kyodo Printing Co Ltd
Priority to JP2006318889A priority Critical patent/JP4874068B2/ja
Publication of JP2008132546A publication Critical patent/JP2008132546A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4874068B2 publication Critical patent/JP4874068B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Cutting Devices (AREA)
  • Sorting Of Articles (AREA)

Description

本発明は、数冊を縦積みした無線綴じ本等の断裁本中の不良断裁本を検出することができる断裁本の断裁不良検知装置とその断裁不良検知方法及び断裁本を所定部数段積みする積層装置に関する。
従来、本の不良断裁検出方法は、図6(a),(b)に示すように、搬送ベルト1により移動する断裁積みの本a,bが二箇所のセンサ2を横切って通過する過程で、搬送ベルト1に連動するエンコーダ3によるパルスを計数して本a,bの長さを検出するようにし、本a,bの両側の長さから断裁不良を検出している。断裁不良の本a,bは、図6(b)に示すように、断裁本aは正常な断裁本であるのに対し、断裁本bは両側の長さに差異があり、断裁不良本であると検出することができる。(例えば、特許文献1参照)
また、他の本の不良断裁検出装置としては、図7(a)に示すように、搬送路1に所定の間隔でセンサ3a,3bが備えられ、搬送路1により搬送される板状体4が搬送されセンサ3a,3bが点灯するタイミングによって、板状体4の長さが規格範囲であるか、板状体4a,4bのように規格外であるかを判別器5で判定して表示ランプ5a〜5cを点灯し表示している。また、図7(b)に示すように、搬送路1に複数のセンサ7〜9,7′〜9′が設けられ、搬送路1に断裁本6の両側の長さに差異がある場合、断裁本6の背側を搬送方向に向けて搬送し、断裁本6の小口側がセンサ7′,8′、7,8間に存在すれば許容範囲内であれば断裁不良本ではないと判断し、許容範囲外であれば断裁不良本であると判断して断裁不良を検出することができる。(例えば、特許文献1参照)
特開平6−191180号公報(明細書全文,図面図1,2) 特開2004−32286号公報(明細書全文,図面図9)
上記従来例では、搬送ベルトで断裁本を一冊ずつ搬送させて、その搬送過程で光電センサを用いて本の長さを検出し断裁不良を検出していた。しかし、このような断裁不良本の検出方法では、断裁不良を検出して次工程に搬送し、断裁本を積層して結束する場合、断裁不良検出から結束までの処理速度が低下し、処理時間を要して生産性が悪化するといった問題であった。殊に、無線綴じ本では、刷り本の背側はホットメルト型接着剤等を加熱して接着し数冊を同時に断裁し、さらに縦積みした無線綴じ本を積層して結束しており、新たな断裁不良検出するための搬送工程を設けることなく、断裁不良を検出することが望まれていた。
本発明は、上述のような課題に鑑みなされたものであって、断裁本を積み重ねて断裁不良を検出する断裁本の断裁不良検知装置、その断裁不良検知方法、及び断裁本の積層装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を達成したものであり、請求項1の発明は、断裁本の断裁不良検知装置であって、前記断裁不良検知装置が、断裁本を所定部数積み重ねた積層本を上昇及び降下を伴う搬送路を経由して所定部数の積層本とする搬送工程において、該搬送路に隣接して該積層本の背側及び小口側に段差が発生しているか否かを検出し、断裁本の断裁不良を検知する変位検出手段を備えることを特徴とする断裁不良検知装置である。
また、請求項2の発明は、前記搬送路が逆U字状搬送路であり、前記積層本が該逆U字状搬送路の上昇及び降下搬送過程のそれぞれに前記積層本の通過検出をする通過検出手段が備えられ、該通過検出手段による通過検出期間内において、前記変位検出手段が前記積層本の背側及び小口側が通過する基準通過位置からの変位により断裁本の断裁不良を検出することを特徴とする請求項1に記載の断裁不良検知装置である。
また、請求項3の発明は、前記変位検出手段が、前記積層本の背側又は小口側側壁に沿って転動するローラが軸支され、かつ基軸に支承されたレバー部材と、該レバー部材の変位を検出する光学的変位検出手段とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の断裁不良検知装置である。
また、請求項4の発明は、前記断裁本が無線綴じ本であることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の断裁不良検知装置である。
また、請求項5の発明は、断裁本の断裁不良検知方法であって、断裁本を積み重ねた積層本が上昇及び降下を伴う搬送過程で、該積層本の背側又は小口側に段差が存在するか否かを変位検出器により検出し、前記積層本中に断裁不良の断裁本の存在を検知することを特徴とする断裁不良検知方法である。
また、請求項6の発明は、前記変位検出器が、前記背側又は小口側に沿って転動するローラを軸支するレバー部材の揺動を変位として検出し、前記積層本の背側又は小口側に段差が生じているか否かにより、前記積層本中に断裁不良の断裁本の存在を検知することを特徴とする請求項5に記載の断裁不良検知方法である。
また、請求項7の発明は、前記断裁本が無線綴じ本であることを特徴とする請求項4又は5に記載の断裁不良検知方法である。
また、請求項8の発明は、請求項2乃至4の何れか1項に記載の断裁不良検知装置を備えた断裁本の積層装置であって、積み重ねて断裁した前記積層本を段積みする搬送過程に反転機構と前記逆U字状搬送路とが備えられ、積層本を一つ置きに反転する該反転機構を通過した該積層本を該逆U字状搬送路の突き当て部に搬送し該積層本の背側と小口側とを揃えた後、該逆U字状搬送路の上昇及び降下搬送路を経て積層本を積み重ねて積層するとともに、該搬送路近傍に設けられた前記変位検出器により、該積層本中に断裁不良の有無を検出し、該逆U字状搬送路により積み重ねられた前記積層本を次工程へと搬送することを特徴とする積層装置である。
また、請求項9の発明は、前記逆U字状搬送路の後段に断裁不良が検出された積層本を排出する排出機構を備えることを特徴とする請求項8に記載の積層装置である。
請求項1の発明では、断裁本の断裁不良検知装置であって、前記断裁不良検知装置が、断裁本を所定部数積み重ねた積層本を上昇及び降下を伴う搬送路を経由して所定部数の積層本とする搬送工程において、該搬送路に隣接して該積層本の背側及び小口側に段差が発生しているか否かを検出し、断裁本の断裁不良を検知する変位検出手段を備えることを特徴とする断裁不良検知装置であるので、断裁した無線綴じ本等の断裁本を一冊毎に分離して断裁不良を検出する必要がない。
また、請求項2の発明では、前記搬送路が逆U字状搬送路であり、前記積層本が該逆U字状搬送路の上昇及び降下搬送過程のそれぞれに前記積層本の通過検出をする通過検出手段が備えられ、該通過検出手段による通過検出期間内において、前記変位検出手段が前記積層本の背側及び小口側が通過する基準通過位置からの変位により断裁本の断裁不良を検出することを特徴とする請求項1に記載の断裁不良検知装置であるので、積層本を逆U字状搬送路を搬送させることによって、積層本の背側及び小口側のずれ(断裁不良による段差)から積層本中の断裁不良本を確実に検出することができる。
また、請求項3の発明では、前記変位検出手段が、前記積層本の背側又は小口側側壁に沿って転動するローラが軸支され、かつ基軸に支承されたレバー部材と、該レバー部材の変位を検出する光学的変位検出手段とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の断裁不良検知装置であるので、ローラが積層本の背側又は小口側の壁面に沿って転動することにより、積層本の壁面に生じた段差を確実に検出することができる利点がある。
また、請求項4の発明では、前記断裁本が無線綴じ本であることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の断裁不良検知装置であるので、複数冊積層させた場合に背側と小口側での厚みの差が少なくなる無線綴じ本に特に好適に利用することができる。
また、請求項5の発明では、断裁本の断裁不良検知方法であって、断裁本を積み重ねた積層本が上昇及び降下を伴う搬送過程で、該積層本の背側又は小口側に段差が存在するか否かを変位検出器により検出し、前記積層本中に断裁不良の断裁本の存在を検知することを特徴とする断裁不良検知方法であるので、新たな検査ラインを設けることなく、積層本が搬送される上昇及び降下を伴う搬送過程で断裁不良を検出することができる利点がある。
また、請求項6の発明では、前記変位検出器が、前記背側又は小口側に沿って転動するローラを軸支するレバー部材の揺動を変位として検出し、前記積層本の背側又は小口側に段差が生じているか否かにより、前記積層本中に断裁不良の断裁本の存在を検知することを特徴とする請求項4に記載の断裁不良検知方法であるので、積層本単位で積層本中に混在する断裁不良本を確実に検出することができ、断裁不良本が混在する積層本を搬送路から確実に排除することができる利点がある。
また、請求項7の発明では、前記断裁本が無線綴じ本であることを特徴とする請求項4又は5に記載の断裁不良検知方法であるので、複数冊積層させた場合に背側と小口側での厚みの差が少なくなる無線綴じ本に特に好適に利用することができる。
また、請求項8の発明では、請求項2乃至4の何れか1項に記載の断裁不良検知装置を備えた断裁本の積層装置であって、積み重ねて断裁した前記積層本を段積みする搬送過程に反転機構と前記逆U字状搬送路とが備えられ、積層本を一つ置きに反転する該反転機構を通過した該積層本を該逆U字状搬送路の突き当て部に搬送し該積層本の背側と小口側とを揃えた後、該逆U字状搬送路の上昇及び降下搬送路を経て積層本を積み重ねて積層するとともに、該搬送路近傍に設けられた前記変位検出器により、該積層本中に断裁不良の有無を検出し、該逆U字状搬送路により積み重ねられた前記積層本を次工程へと搬送することを特徴とする積層装置であるので、逆U字状搬送路を積層本が搬送される過程で積層本に混在する断裁不良本を確実に検出し、断裁不良本がない段積みした積層本を結束工程へと搬送することができる利点がある。
また、請求項9の発明では、前記逆U字状搬送路の後段に断裁不良が検出された積層本を排出する排出機構を備えることを特徴とする請求項8に記載の積層装置であるので、逆U字状搬送路を搬送する積層本に混在する断裁不良本を検出し、積層装置の後段の排出機構により搬送路から排出することができる利点がある。
以下、本発明に係る断裁不良検知装置とその断裁不良検知方法及び積層装置の実施の形態について図面を参照し説明する。なお、図1は本発明の一実施形態である断裁不良検知装置を備える積層装置の概略図であり、図2は本実施形態の断裁不良検知装置を構成する通過検出部と変位検出部とを示す概略側面図であり、図3は本実施形態の断裁不良検知装置の正面図であり、図4は本実施形態の断裁不良検知装置の上面図であり、図5は本実施形態の断裁不良検知装置の動作を示すタイミングチャートである。
先ず、本発明の理解を容易とするために無線綴じ本等の断裁本の製本工程の概略を説明する。印刷等の工程を経て送出される刷本は、丁合工程、表紙貼り工程等を経た後、所定部数を積み重ねた積層本を位置決めし、断裁工程にて積層本の天地側及び小口側を断裁し目視検査を経て積層本を積層装置に搬送し、断裁した積層本を積層装置により段積みして所定部数を積み重ねた積層本とし結束工程へと搬送する。本発明は、積層本の断裁工程から結束工程に至る搬送工程に設置される断裁不良検知装置、その断裁不良検知方法、及び積層装置に関する。
図1は、本実施形態における無線綴じ本等の断裁本の積層装置10を示し、積層装置10は断裁不良本を検出する断裁不良検知装置17が一体に組み込まれ、積層本Wを所定部数積み重ねた積層本Waとして結束工程へと搬送する装置である。積層装置10は、印刷工程を経て刷本を積み重ねて断裁する断裁工程11と断裁した積層本を一つ置きに180°反転させる反転工程12とを経て積層本Wを段積みする積層搬送装置14が設けられている。積層搬送装置14には断裁不良検知装置17が備えられ、積層本中に断裁不良本が混在しているか否かを検出している。積層搬送装置14の後段には、所定部数を積み重ねられた積層本Waを結束工程へと搬送する搬送路15と排出機構16とが備えられている。断裁不良検知装置17にて積層本中に断裁不良本が存在することが検出されると、排出機構16は断裁不良が混入する積層本Waを搬送ラインから排出する。また、断裁不良が検出された積層本Waは、マーキングして結束工程終了後、搬送ラインから排出するようにしてもよい。なお、断裁本には、無線綴じ本等、有線綴じ本として平綴じ本、中綴じ本、かがり綴じ本が含まれるが、特に本発明は、断裁工程前に複数冊積層させた場合、背側と小口側での厚さが少なくなる無線綴じ本に好適である。以下、無線綴じ本で説明する。
積層搬送装置14は逆U字状搬送路であり、上昇搬送路14aと降下搬送路14bとから構成され、上昇搬送路14aで積層本Wを上方に搬送した後、降下搬送路14bで降下させて降下搬送路14bの搬送端に積層本Wを留めて、次に上昇搬送路14aと降下搬送路14bから搬送される積層本Wを先に留めた積層本W上に段積みして所定部数の積層本Waとする。積層本Waは積層本Wが二段に積み重ねられ、一段目の積層本Wの搬送方向を背側とすると、二段目の積層本Wの搬送方向を小口側とし、交互に向きを反転させて積み重ねて積層本Waを搬送路15にて結束工程へと搬送する。また、上昇搬送路14aの前段には積層本Wを突き当てて揃える突き当て部13aが設けられ、積層本Wを突き当て部13aで揃えた後、上昇搬送路14aにて上方に搬送し、積層本Wを段積みする降下搬送路14bへと搬送する。積層搬送装置14には上昇搬送路14aと降下搬送路14bとに断裁不良検知装置17が備えられ、上昇搬送路14aと降下搬送路14bとの昇降搬送過程で積層本W中に断裁不良本が存在するか否かを検出する。
断裁不良検知装置17は変位検出器(断裁ずれ検出センサ)18と通過検出器(検査タイミングセンサ)19と変位検出装置20とからなり、変位検出器18と通過検出器19は上昇搬送路14aと降下搬送路14bにそれぞれ配置されている。変位検出器18は上昇及び降下搬送路14a,14bにそれぞれ二箇所配置され、通過検出器19は変位検出装置18間の略中央に配置され、昇降搬送される積層本Wの通過検出を行っている。
変位検出器18は、図2〜図4に示すように、レバー部材18aの先端にローラ18bが回転自在に設けられ、かつレバー部材18aの他端が支軸18cで支承され、レバー部材18aの中央に腕部材18gが横方向に突出し、腕部材18gを介してレバー部材18aを押圧するスプリング18dが保持部材18eにより保持されている。レバー部材18aはスプリング18dにより積層本Wの側壁面側(背側又は小口側)に押圧され、積層本Wが上方及び下方に搬送される過程で、積層本Wの側壁面に沿ってローラ18bが転動する。
変位検出器18による変位検出(断裁ずれ検出)は、積層本Wの側壁面に沿ってローラ18bが転動し、レバー部材18aは支軸18cを基点として揺動することにより、レバー部材18aの壁面に変位検出部18fからレーザー光を照射し、変位検出部18fがその反射光を受光してレバー部材18aの揺動による変位を検出し、変位検出部18fから変位信号が出力される。その変位信号が変位検出装置20に入力され、変位信号に基づいて積層本Wのずれによる断裁不良を検出して断裁ずれ検出信号が出力され、積層本Wに断裁不良本が存在することを検出することができる。また、変位検出器18による断裁ずれ検出は、積層本Wが上昇搬送路14a及び降下搬送路14bを搬送される過程で、通過検出器19による通過検出と同時に行われる。
図2は、断裁不良による無線綴じ本Wが混在し、積層本Wの側壁面に段差が生じている例を示し、この段差が生じた積層本Wの側壁面にローラ18bが転動すると、レバー部材18aは支軸18cを基点として揺動し、変位Daに対応した変位検出信号が変位検出器18から得られる。また、積層本Wに段差がない場合、ローラ18bが積層本Wの基準通過位置を転動し、変位検出器18から変位零である変位Drの変位検出信号が出力される。変位Drは積層本中に断裁不良が存在し、変位Daは断裁不良が存在することを示している。
通過検出器19はレーザー光を放射し、その反射光を受光し、その受光出力を変位検出装置20に出力し、積層本の通過検出を行う検査タイミングセンサである。このような通過検出器19は上昇及び降下搬送路14a,14bの近傍に配置され、積層本Wが上昇搬送路14aを上昇搬送する過程と、降下搬送路14bを降下搬送する過程とにおいて、通過検出器19が積層本Wの側壁面にレーザー光を照射し、その反射光を受光し受光出力が得られ、積層本Wの通過を検出している。通過検出器19からの受光出力が変位検出装置20に入力され、積層本Wの検査タイミングを検出し、通過検出信号を得る。即ち、検査タイミングは、上昇搬送路14a側の通過検出器19が搬送する積層本Wの上面部から底面部を検出して得られる搬送時間であり、また、降下搬送路14b側の通過検出器19が搬送される積層本Wの底面部から上面部を検出して得られる搬送時間である。
変位検出装置20は、中央演算処理装置(CPU)或いはロジック回路等により構成され、変位検出装置20は変位検出部20aによる変位検出信号が入力され、かつ通過検出部20bによる受光出力が入力されることにより、積層本Wの通過検出信号が得られる。変位検出装置20は、変位検出信号と通過検出信号とが互いに“Hレベル”であれば断裁ずれ検出信号を出力するようにロジックが組まれている。
図5(a)〜(e)のタイミングチャートを参照し説明すると、同図(a)は通過検出器19からの通過検出信号に基づく通過タイミングを示す“Hレベル”の出力波形を示し、同図(b)はローラが存在しない変位検出器から得られる出力波形を示し、同図(c)は変位検出器18(ローラ18bが存在する)から得られる出力波形を示している。同図(d)は閾値レベルLを下回る出力レベルに基づいて得られる断裁ずれ検出信号の出力波形を示している。同図(e)は通過タイミングが“Hレベル”の出力と断裁ずれ検出信号とをアンド回路を通して得られる断裁不良検出信号の出力波形である。
なお、同図(b)は、ローラが存在しない変位検出器により積層本の段差を検出したものであり、無線綴じ本の断裁不良に基づくずれ以外の要因による断裁不良を検出した例を示している。変位検出器の出力が閾値レベルを下回る要因は、積み重ねられた無線綴じ本の隙間による。変位検出器18のようにローラ18bが存在する場合、このような誤認が発生することがなく、断裁不良を確実に検出することができる。
また、本実施形態の積層装置は、図1に示すように、所定部数を積み重ねた積層本を断裁する断裁工程11と、断裁した積層本を一つ置きに反転させる反転工程12等を経て搬送される積層本Wを所定部数段積みして積層本Waとして結束工程へと搬送する装置である。積層装置14は、例えば逆U字状搬送路が備えられ、反転工程12から搬送路13を通過した積層本Wが逆U字状搬送路の突き当て部13aに当接し、積層本Wの背側と小口側を揃えられた後、逆U字状搬送路の上昇搬送路14aから降下搬送路14bへと搬送され、これら上昇搬送路14aと降下搬送路14bの近傍に設けられた変位検出器17によって、積層本Wの通過検出を行いつつ積層本W中に断裁不良の有無を検出し、逆U字状搬送路の降下搬送路14bで積層本Wを積み重ねて所定部数の積層本Waとし、次工程の結束工程へと搬送する。また、逆U字状搬送路の後段に排出機構16が備えられ、断裁不良が検出された積層本Wは排出機構16から搬送ラインから排除される。
上述のように、本発明の断裁不良検知装置は、無線綴じ本等の断裁本を所定部数積み重ねた積層本を上昇及び降下を伴う搬送路を経由して所定部数の積層本とする搬送工程に備えられ、この搬送路に隣接して積層本の背側及び小口側に段差が発生しているか否かを検出し、断裁本の断裁不良を検知する変位検出手段(変位検出器18,変位検出部20a)が備えられている。積層本を段積みする搬送路は逆U字状搬送路からなり、積層本が逆U字状搬送路の上昇及び降下搬送過程のそれぞれに積層本の通過検出をする通過検出手段(通過検出器19,通過検出部20b)が備えられ、通過検出手段による通過検出期間内において、変位検出手段が積層本の背側及び小口側が通過する基準通過位置からの変位により断裁本の断裁不良を検出する。また、変位検出手段は、積層本の背側又は小口側側壁に沿って転動するローラが軸支され、基軸に支承された腕部材と、腕部材の変位を検出する光学的変位検出手段(変位検出部18f)とからなる。また、搬送路を通過する積層本の内に、変位検出手段により断裁不良が検出された積層本を排出する排出機構を搬送路の後段に備える。
また、本発明の断裁不良検知方法は、無線綴じ本等の断裁本を積み重ねた積層本が上昇及び降下を伴う搬送過程で、該積層本の背側又は小口側に段差が存在するか否かを変位検出器により検出し、積層本中に断裁不良の断裁本の存在を検知する断裁不良検知方法であり、変位検出器が、積層本の背側又は小口側に沿って転動するローラを軸支する腕部材の揺動を変位として検出し、積層本の背側又は小口側に段差が生じているか否かにより、積層本中に断裁不良の断裁本の存在を検知する。
また、断裁本の積層本を積み重ねる積層装置は、逆U字状搬送路に限定することなく、昇降を伴い積層本を段積み可能な装置であればよく、上記実施形態に限定するものではない。
本発明の活用例としては、積層本を段積みする積層装置の断裁不良検知装置を備えることによって、断裁工程の搬送工程で断裁不良を検出することができる断裁不良検知装置及びその断裁不良検知装置を備えた積層装置として利用することができる。
本発明の一実施形態である断裁不良検知装置を備える積層装置の概略図である。 本実施形態の断裁不良検知装置を構成する通過検出部と変位検出部とを示す概略側面図である。 本実施形態の断裁不良検知装置の正面図である。 本実施形態の断裁不良検知装置の上面図である。 本実施形態の断裁不良検知装置の動作を示すタイミングチャートである。 従来の断裁不良検知装置の一例を示す側面図である。 従来の断裁不良検知装置の他の例を示す側面図である。
符号の説明
10 積層装置
11 断裁工程
12 反転工程
13,15 搬送路
14 積層搬送装置
14a 上昇搬送路
14b 降下搬送路
16 排出機構
17 断裁不良検知装置
18 変位検出器(断裁ずれ検出センサ)
18a レバー部材
18b ローラ
18c 支軸
18d スプリング
18e 保持部材
18f 変位検出部
18g 腕部材
19 通過検出器(検査タイミングセンサ)
20 変位検出装置
20a 変位検出部
20b 通過検出部

Claims (9)

  1. 断裁本の断裁不良検知装置であって、前記断裁不良検知装置が、断裁本を所定部数積み重ねた積層本を上昇及び降下を伴う搬送路を経由して所定部数の積層本とする搬送工程において、該搬送路に隣接して該積層本の背側及び小口側に段差が発生しているか否かを検出し、断裁本の断裁不良を検知する変位検出手段を備えることを特徴とする断裁不良検知装置。
  2. 前記搬送路が逆U字状搬送路であり、前記積層本が該逆U字状搬送路の上昇及び降下搬送過程のそれぞれに前記積層本の通過検出をする通過検出手段が備えられ、該通過検出手段による通過検出期間内において、前記変位検出手段が前記積層本の背側及び小口側が通過する基準通過位置からの変位により断裁本の断裁不良を検出することを特徴とする請求項1に記載の断裁不良検知装置。
  3. 前記変位検出手段が、前記積層本の背側又は小口側側壁に沿って転動するローラが軸支され、かつ基軸に支承されたレバー部材と、該レバー部材の変位を検出する光学的変位検出手段とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の断裁不良検知装置。
  4. 前記断裁本が無線綴じ本であることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の断裁不良検知装置。
  5. 断裁本の断裁不良検知方法であって、断裁本を積み重ねた積層本が上昇及び降下を伴う搬送過程で、該積層本の背側又は小口側に段差が存在するか否かを変位検出器により検出し、前記積層本中に断裁不良の断裁本の存在を検知することを特徴とする断裁不良検知方法。
  6. 前記変位検出器が、前記背側又は小口側に沿って転動するローラを軸支するレバー部材の揺動を変位として検出し、前記積層本の背側又は小口側に段差が生じているか否かにより、前記積層本中に断裁不良の断裁本の存在を検知することを特徴とする請求項5に記載の断裁不良検知方法。
  7. 前記断裁本が無線綴じ本であることを特徴とする請求項4又は5に記載の断裁不良検知方法。
  8. 請求項2乃至4の何れか1項に記載の断裁不良検知装置を備えた断裁本の積層装置であって、積み重ねて断裁した前記積層本を段積みする搬送過程に反転機構と前記逆U字状搬送路とが備えられ、積層本を一つ置きに反転する該反転機構を通過した該積層本を該逆U字状搬送路の突き当て部に搬送し該積層本の背側と小口側とを揃えた後、該逆U字状搬送路の上昇及び降下搬送路を経て積層本を積み重ねて積層するとともに、該搬送路近傍に設けられた前記変位検出器により、該積層本中に断裁不良の有無を検出し、該逆U字状搬送路により積み重ねられた前記積層本を次工程へと搬送することを特徴とする積層装置。
  9. 前記逆U字状搬送路の後段に断裁不良が検出された積層本を排出する排出機構を備えることを特徴とする請求項8に記載の積層装置。
JP2006318889A 2006-11-27 2006-11-27 断裁不良検知装置とその断裁不良検知方法及び積層装置 Expired - Fee Related JP4874068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006318889A JP4874068B2 (ja) 2006-11-27 2006-11-27 断裁不良検知装置とその断裁不良検知方法及び積層装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006318889A JP4874068B2 (ja) 2006-11-27 2006-11-27 断裁不良検知装置とその断裁不良検知方法及び積層装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008132546A JP2008132546A (ja) 2008-06-12
JP4874068B2 true JP4874068B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=39557754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006318889A Expired - Fee Related JP4874068B2 (ja) 2006-11-27 2006-11-27 断裁不良検知装置とその断裁不良検知方法及び積層装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4874068B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113654866B (zh) * 2021-09-22 2024-03-01 河北光兴半导体技术有限公司 一种含有微米级一维铂铑缺陷的薄玻璃样品的制备及缺陷测试方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06191180A (ja) * 1992-12-25 1994-07-12 Osako Seisakusho:Kk 製本の仕上げ断裁における不良断裁検出方法
JP3117630B2 (ja) * 1995-04-24 2000-12-18 松下電工株式会社 積層合板の欠陥検出方法及び装置
JP3867478B2 (ja) * 2000-06-22 2007-01-10 凸版印刷株式会社 製本システム
JP2004322286A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Kyodo Printing Co Ltd 断裁不良検出装置
JP2005189157A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd 被覆付きワイヤロープの異常検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008132546A (ja) 2008-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8136807B2 (en) Sheet aligning apparatus
JP4653663B2 (ja) 紙葉類処理装置
EP1752833A3 (en) Image forming apparatus with error correction for length of transfer sheet
JP2006350820A (ja) 紙葉類識別装置
JPH0710322A (ja) 紙葉類搬送装置
JP4874068B2 (ja) 断裁不良検知装置とその断裁不良検知方法及び積層装置
JP2018052731A (ja) シート積載ユニットおよびそれを備えたシート搬送装置並びに画像形成装置
JP6057426B2 (ja) シート裁断及び丁合装置
JP2016197526A (ja) ワーク積層装置
JP2008050053A (ja) 紙葉類処理装置及びその施封方法
JP2017107291A (ja) 紙葉類検査装置および紙葉類処理装置
CN112758750A (zh) 纸张检测装置以及纸张检测方法
JP5224582B2 (ja) 金属シートの搬送方法及び金属シートの搬送装置
JP4759434B2 (ja) 平海苔束積層装置
JP2003312895A (ja) 重走検知装置
JP2014168935A (ja) 中綴検査装置
JP6481232B2 (ja) 接着剤塗布装置、製本装置、接着剤塗布方法及び製本方法
JPH03147655A (ja) 板紙整列装置
JP2013067504A (ja) 後処理装置、これを備える画像形成処理装置および処理プログラム
JP2008143633A (ja) 集積装置
JP5162936B2 (ja) 光学シート給送装置
JP2009120393A (ja) 媒体搬送装置
JPS5939637A (ja) シ−ト給送装置
JP5258708B2 (ja) 積層帳票体のマーク検知システム
JP2006151626A (ja) シートスタッカ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090826

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees