JP4873114B2 - ガラスヤーンパッケージ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特にプリント配線基板用基材として好適なガラスクロスに用いるガラスヤーンパッケージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガラスヤーンの撚糸工程は、撚糸機のクリールにケーキを装着し、このケーキからガラスストランドを解舒し、撚りを掛けてガラスヤーンとするまでの工程を指称する。
【0003】
通常、1台の撚糸機には、複数本の回転可能なスピンドルが、列をなして直立して取り付けられ、各スピンドル上には着脱可能にボビンが嵌着されている。各スピンドルの上方には、ケーキを装着するためのクリールがスピンドルと同数設けられ、スピンドルとクリールとの間には、ケーキから引き出されるガラスストランドに張力を与えるテンションバーと、ガラスストランドの振れを制御するためのガイド部材が取り付けられている。またスピンドルの周囲には、トラベラが係合されたリングレールが設置されており、撚糸機を稼動してスピンドルを一定の速度で回転させると、これに伴ってリングレールも一定の速度で上下に反復移動し、これによってガラスヤーンのボビンへの巻き付け位置を変化させ、所定形状のガラスヤーンパッケージが得られることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ガラスヤーンの生産性向上を目的として、ガラスヤーン撚糸工程において、巻きピッチ比を一定にして撚糸速度を上げようとすると、リングレールの移動速度が高速となり、下から上へ、あるいは上から下へのリングレールのリターン時に、リングがバウンディングして、ガラスヤーンの綾ずれを起こすため、ガラスクロスの製織時に、ガラスヤーンパッケージからガラスヤーンを解舒する際、ガラスヤーンがまとまって解舒される現象、いわゆる解れが発生して、ガラスクロス製織の作業性が低下し、最悪の場合に、生産が停止してしまうことがある。
【0005】
また、ガラスクロスの製織時に、ガラスヤーンパッケージからガラスヤーンを解舒する際、解舒点から糸ガイドまでの間で、ガラスヤーンがサインカーブ状に波打つ現象、いわゆるバルーニング現象が発生し、ガラスヤーンパッケージにおけるガラスヤーンの解舒点が変化することによって、バルーニング数(ガラスヤーンの波の数)が変化し、解舒テンションが変動するが、ガラスヤーンの解舒速度がアップすると、バルーニング数の変化が急激に起こり、それに伴い解舒テンションが急激に変動するため、毛羽が発生してガラスクロスの品質が低下するという問題が発生する。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、ガラスヤーンの撚糸速度やガラスクロスの製織時におけるガラスヤーンの解舒速度がアップしても、ガラスクロス製織時の作業性が低下することなく、ガラスクロスの品質の低下を防止できるガラスヤーンパッケージを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記問題を解決すべく種々の実験を行った結果、巻きピッチ比を適切な値に設定することにより、ガラスヤーンの撚糸速度やガラスクロスの製織時におけるガラスヤーンの解舒速度がアップしても、ガラスクロス製織時の作業性が低下することなく、ガラスクロスの品質の低下を防止できることを見出し、本発明を提案するに至った。
【0008】
すなわち、本発明のガラスヤーンパッケージは、ボビンの底部から上部及びボビンの上部から底部へのガラスヤーンの巻き取り工程を交互に繰り返すことによって作製させるガラスヤーンパッケージにおいて、ガラスヤーンパッケージの巻き始めから巻き終わりまでにおける、ボビンの底部から上部への巻き取り工程の巻きピッチ比a/R(aは巻きピッチ、Rは巻き直径で、両者とも単位はmm)が一定であるとともに、ガラスヤーンパッケージの巻き始めから巻き終わりまでにおける、ボビンの上部から底部への巻き取り工程の巻きピッチ比a/Rが一定であり、一方の巻き取り工程における巻きピッチ比a/Rが、5.0×10−3〜15.0×10−3であり、他方の巻き取り工程における巻きピッチ比a/Rが、5.0×10 −3 〜30.0×10 −3 であることを特徴とする。
【0009】
【作用】
図1に示すように、本発明のガラスヤーンパッケージ1は、ボビン2の底部3から上部4及びボビン2の上部4から底部3へのガラスヤーン5の巻き取り工程を交互に繰り返すことによって作製されるガラスヤーンパッケージ1において、ガラスヤーンパッケージの巻き始めから巻き終わりまでにおける、ボビンの底部から上部への巻き取り工程の巻きピッチ比a/R(aは巻きピッチ、Rは巻き直径で、両者とも単位はmm)が一定であるとともに、ガラスヤーンパッケージの巻き始めから巻き終わりまでにおける、ボビンの上部から底部への巻き取り工程の巻きピッチ比a/Rが一定であり、一方の巻き取り工程における巻きピッチ比a/Rが、5.0×10−3〜15.0×10−3であり、他方の巻き取り工程における巻きピッチ比a/Rが、5.0×10 −3 〜30.0×10 −3 であるため、ガラスヤーン5の撚糸速度やガラスクロスの製織時におけるガラスヤーン5の解舒速度がアップしても、ガラスクロス製織時の作業性が低下することなく、ガラスクロスの品質の低下を防止できる。すなわち、一方の巻き取り工程における巻きピッチ比a/Rが5.0×10−3より小さいと、隣り合って巻き取られるべきガラスヤーンが重なり合い易くなり、ガラスヤーンの解舒時に、隣り合ったガラスヤーンが同時に解舒され、ガラスヤーンの解れが発生しやすく、巻きピッチ比a/Rが15.0×10−3より大きいと、ガラスヤーンの撚糸速度をアップしようとした際、リングレールの移動速度が高速となり、下から上へ、あるいは上から下へのリングレールのリターン時に、リングがバウンディングして、ガラスヤーンの綾ずれを起こすため、ガラスクロスの製織時に、ガラスヤーンパッケージからガラスヤーンを解舒する際、ガラスヤーンの解れが発生してガラスクロス製織時の作業性が低下し、最悪の場合、生産が停止してしまい、また、ガラスヤーンのバルーニング数の変化が急激に起こり、それに伴い解舒テンションが急激に変動するため、毛羽が発生し、ガラスクロスの品質が低下するからである。
【0010】
本発明のガラスヤーンパッケージに用いるガラスヤーンとしては、特にガラスヤーン種に制限は無く、ECE225、G37、G68、G75、E113、DE150、E225、DE300、D450、D900、D1800、C1200、C1500等を用いることができ、また、撚り数、撚り方向においても制限が無く、0.3Z、0.5Z、0.7Z、1Z、1.5Z、0.3S、0.5S、0.7S、1S、1.5S等が使用可能である。
【0011】
【実施例】
本発明のガラスヤーンパッケージを、実施例及び比較例に基づいて説明する。
表1に本発明の実施例1〜10及び比較例1〜7を示す。
【0012】
【表1】
【0013】
まず、繊維径7μmのガラスフィラメントの表面に集束剤を塗布した後、200本集束して22テックス(TEX)のストランドをコレット上の紙管に巻き取ることによってケーキを作製した。
【0014】
次いで、このケーキの外側からストランドを解舒し、巻きピッチ比が表1に示す値になるように、1Z(1インチ当たりに1回転のZ撚り)に撚糸したガラスヤーン(ECE225 1/0 1Z)をボビンに巻き取り実施例及び比較例のガラスヤーンパッケージを作製した。このときの撚糸速度(巻き取り速度)は、スピンドルの回転数で5000回転であった。
【0015】
さらに、ガラスヤーンパッケージの外側からガラスヤーンを解舒し、エアージェット織機を使用して、経糸60本/25mm、緯糸58本/25mmの密度、500回転で平織りし、単重110g/m2、厚み0.1mm、1000mm巾のガラスクロスを作製した。
【0016】
ガラスヤーン撚糸時におけるバウンディングの有無の確認は、目視にて行った。また、ガラスクロス製織時におけるガラスヤーンの解れは、ガラスヤーンを100万m解舒した際に発生したガラスヤーンの解れ回数を測定して評価し、ガラスクロスの毛羽品位は、ガラスクロス表面を目視で観察し、毛羽立ちが認められなかったものを「○」、認められたものを「×」として評価した。
【0017】
表1からわかるように、実施例1〜10は、撚糸時のバウンディングが無く、ガラスクロス製織時の解れもほとんど発生せず、ガラスクロスの毛羽品位に優れていた。
【0018】
一方、比較例1〜3は、巻きピッチ比が小さいため、撚糸時のバウンディングが無いものの、ガラスクロス製織時におけるガラスヤーンの解れ発生回数が多く、作業性が低かった。また、比較例4〜7は、巻きピッチ比が大きいため、撚糸時のバウンディングが起こり、ガラスクロス製織時のガラスヤーンの解れが多数回発生し、作業性が低くなり、また、ガラスヤーンのバルーニング数の変化が急激に起こり、毛羽が発生し、ガラスクロスの品質が低下した。
【0019】
【発明の効果】
本発明のガラスヤーンパッケージは、巻きピッチ比が適切であるため、ガラスヤーンの撚糸速度やガラスクロスの製織時におけるガラスヤーンの解舒速度がアップしても、ガラスクロス製織時の作業性が低下することなく、ガラスクロスの品質の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラスヤーンパッケージを示す説明図である。
【符号の説明】
1 ガラスヤーンパッケージ
2 ボビン
3 底部
4 上部
5 ガラスヤーン
a 巻きピッチ
R 巻き直径
Claims (1)
- ボビンの底部から上部及びボビンの上部から底部へのガラスヤーンの巻き取り工程を交互に繰り返すことによって作製させるガラスヤーンパッケージにおいて、ガラスヤーンパッケージの巻き始めから巻き終わりまでにおける、ボビンの底部から上部への巻き取り工程の巻きピッチ比a/R(aは巻きピッチ、Rは巻き直径で、両者とも単位はmm)が一定であるとともに、ガラスヤーンパッケージの巻き始めから巻き終わりまでにおける、ボビンの上部から底部への巻き取り工程の巻きピッチ比a/Rが一定であり、一方の巻き取り工程における巻きピッチ比a/Rが、5.0×10−3〜15.0×10−3であり、他方の巻き取り工程における巻きピッチ比a/Rが、5.0×10 −3 〜30.0×10 −3 であることを特徴とするガラスヤーンパッケージ。
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