JP4872967B2 - プロポリス含有キャンディ - Google Patents
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Description
このようなプロポリスの成分は、一般的に、樹脂・蝋状成分50〜55%、蜜蝋30%、精油8〜10%、エステル類5%前後であり、樹脂・蝋状物質中には、蜂類の巣内の雑菌繁殖防止に有益と考えられるフラボン、フラボノール等の約20種類のフラボノイドが含まれている。
逆に風味のマイナス面を出さないように、プロポリスの添加量を減らした飲料やキャンディなどがある。このような食品は、確かに漢方薬的臭気は感じにくくなってはいるが、添加量を減らしているためプロポリスの効果・効能は弱くなり、又効き目感を実感として感じることは難しい。
プロポリスの機能を十分に発揮することができる形態は、殺菌・抗炎症を発揮させたい器官である程度の滞在時間が必要で、特にのどでその機能は求められる。すなわち、風邪やのどが痛い時などに飲み込み形態のプロポリスではなく、のどである程度の滞在時間を有するようなプロポリス食品が最も好適と考えられる。
例えば、プロポリス液に特定の植物由来の抽出物(ユーカリエキス、かんきつ系エキス、ハーブエキス)を添加したものがある(特許文献1)。これらの抽出物は、プロポリスの臭気をマスキングするという意味では確かに効果がある。しかし、プロポリスののど元での効き目であるピリピリとした刺激もマスキングしてしまうため、効き目感を実感として感じることは難しい。
〔1〕プロポリスを含有するキャンディ部と、マスキング成分を含有するキャンディ部とを組み合わせた構造を有し、前記プロポリスキャンディ部のプロポリス含有量が固形分で0.1重量%〜5.0重量%であり、前記プロポリスキャンディ部とマスキング成分含有キャンディ部の表面積比が1:5〜5:1であることを特徴とするプロポリス含有キャンディ、
〔2〕前記マスキング成分が、ミントエキス、ユーカリエキス、ハーブエキス又は柑橘系エキスである前記〔1〕に記載のプロポリス含有キャンディ、
に関する。
プロポリスとマスキング成分を同時にキャンディに混合しても、プロポリスの不快臭のマスキングはできるが、同時にのど元での効き目感もマスキングしてしまうため、効いている実感を感じることが難しいのに対し、本発明では、上記のようにプロポリスを含有するキャンディとマスキング成分を含有するキャンディを別々にし、特定の表面積比率で組み合わせているので、プロポリスの不快臭をマスキングし、なおかつのど元での効き目感は実感として感じることが可能となり、おいしくかつ効き目を感じながら食することが可能となる。
なお、前記プロポリス含有キャンディ部中に前記マスキング成分が微量でも含有されていると、ピリピリ感が得られにくくなるため、前記プロポリス含有キャンディ部中には前記マスキング成分は実質的に含有していないことが好ましく、含んでいるとしてもプロポリス100重量部に対して0.02重量部以下であることが好ましい。
例えば、前記プロポリスキャンディ部は、前記糖類、プロポリスを水中で混合溶解し、必要に応じて添加物を加え、真空釜等の公知の手段で濃縮して製造することができる。
また、前記マスキング成分含有キャンディ部は、例えば、前記糖類、マスキング成分を水中で混合溶解し、必要に応じて添加物を加え、真空釜等の公知の手段で濃縮して製造することができる。
砂糖500部、水飴425部、エタノール抽出プロポリスエキス(日新蜂蜜社製)85部を水に混合溶解し、真空釜にて濃縮し、酸味料、香料を少量加えて水分値2.5重量%のプロポリスキャンディ部を得た。別に、砂糖480部、水飴420部、ペパーミント抽出物(Flachsmann社製)6部を水に混合溶解し、真空釜にて濃縮し、酸味料、香料を少量加えて水分値2.5重量%のマスキング成分含有キャンディ部を得た。上記2種類のキャンディをロープ状に成型した後、プロポリスキャンディ部とマスキング成分含有キャンディ部を表面積比率で1:1となるように70℃で図1(a)となるようにスタンピング成型し、単重4.5gのプロポリス含有キャンディを得た。このようにして得られたプロポリス含有キャンディは、食した際に、プロポリス由来のピリピリした効き目感を感じながらも、プロポリスの漢方薬的臭気をほとんど感じないものとなっていた。
実施例1において、マスキング成分をユーカリエキス(森川健康堂社製)に変更し、図1(b)の形でスタンピング成型した以外は実施例1と同様にして単重4.5gのキャンディを作製した。このようにして得られたプロポリス含有キャンディは、食した際に、プロポリス由来のピリピリした効き目感を感じながらも、プロポリスの漢方薬的臭気をほとんど感じないものとなっていた。
実施例1において、マスキング成分をハーバルエキストラクト(Frutarom社製)に変更し、図1(c)の形でスタンピング成型した以外は実施例1と同様にして単重4.5gのキャンディを作製した。このようにして得られたプロポリス含有キャンディは、食した際に、プロポリス由来のピリピリした効き目感を感じながらも、プロポリスの漢方薬的臭気をほとんど感じないものとなっていた。
実施例1において、マスキング成分をレモン精油(ラ・フロリーナ社製)に変更し、図1(d)の形でスタンピング成型した以外は実施例1と同様にして単重4.5gのキャンディを作製した。このようにして得られたプロポリス含有キャンディは、食した際に、プロポリス由来のピリピリした効き目感を感じながらも、プロポリスの漢方薬的臭気をほとんど感じないものとなっていた。
実施例1において、プロポリスキャンディ部中のプロポリス固形分を表1となるように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重4.5gのキャンディを作製した。実施例5で得られたキャンディは、実施例1と比べると幾分ピリピリ感は弱いものの十分な効き目感を有し、かつプロポリス由来の漢方薬的臭気をほとんど感じないものとなっていた。また、実施例6で得られたキャンディは、実施例1と比べると幾分プロポリスのマスキングは弱いものの、プロポリス由来のピリピリした効き目感を十分感じるものとなっていた。
実施例1において、プロポリスキャンディ部とマスキング成分含有キャンディ部の表面積比率を表1になるように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重4.5gのキャンディを作製した。実施例7で得られたキャンディは、実施例1と比べると幾分ピリピリ感は弱いものの十分な効き目感を有し、かつプロポリス由来の漢方薬的臭気をほとんど感じないものとなっていた。また、実施例8で得られたキャンディは、実施例1と比べると幾分プロポリスのマスキングは弱いものの、プロポリス由来のピリピリした効き目感を十分感じるものとなっていた。
実施例1において、プロポリスキャンディ部中のプロポリス固形分を表2となるように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重4.5gのキャンディを作製した。比較例1で得られたキャンディは、プロポリス由来のピリピリ感をほとんど感じないものとなっていた。比較例2で得られたキャンディは、プロポリス由来のピリピリした効き目感を十分感じるものの、プロポリスの漢方薬的臭気が全面に出ており、風味において好ましくなかった。
実施例1において、プロポリスキャンディ部とマスキング成分含有キャンディ部の表面積比率を表2になるように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重4.5gのキャンディを作製した。比較例3で得られたキャンディは、プロポリスのマスキングは十分されているもののプロポリス由来のピリピリとした効き目感をほとんど感じないものとなっていた。また、比較例4で得られたキャンディは、プロポリス由来のピリピリした効き目感を十分感じるものの、プロポリスの漢方薬的臭気が全面に出ており、風味において好ましくなかった。
〈プロポリス臭気のマスキング〉
「◎」プロポリスの臭気を十分マスキングしている。
「○」プロポリスの臭気をマスキングしている。
「×」プロポリスの臭気をマスキングしきれていない。
〈ピリピリ感〉
「◎」プロポリスの効き目感を非常に強く感じる。
「○」プロポリスの効き目感を強く感じる。
「×」プロポリスの効き目感をほとんど感じない。
砂糖500部、水飴425部、エタノール抽出プロポリスエキス(日新蜂蜜社製、プロポリス固形分10%)85部、ペパーミント抽出物(Flachsmann社製)6部を水に混合溶解し、真空釜にて濃縮した。酸味料、香料を少量加えて得られた水分値2.5重量%のプロポリス/マスキング成分含有キャンディを図1(a)となるようにスタンピング成型し、単重4.5gのプロポリス含有キャンディを得た。このようにして得られたプロポリスとマスキング成分を同時に混合したキャンディは、食した際に、プロポリスの臭気のマスキングは十分されているものの、プロポリス由来のピリピリとした効き目感をほとんど感じないものとなっていた。
1 プロポリスキャンディ部
2 マスキング成分含有キャンディ部
Claims (2)
- プロポリスを含有するキャンディ部と、マスキング成分を含有するキャンディ部とを組み合わせた構造を有し、前記プロポリスキャンディ部のプロポリス含有量が固形分で0.1重量%〜5.0重量%であり、前記プロポリスキャンディ部とマスキング成分含有キャンディ部の表面積比が1:5〜5:1であることを特徴とするプロポリス含有キャンディ。
- 前記マスキング成分が、ミントエキス、ユーカリエキス、ハーブエキス又は柑橘系エキスである請求項1に記載のプロポリス含有キャンディ。
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