JP2012010608A - プロポリス含有キャンディ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プロポリスを含有するキャンディ部と、マスキング成分としてコーヒー、カカオ、紅茶及び茶のうち少なくとも1種類以上含有するキャンディ部とを組み合わせた構造を有し、前記プロポリスキャンディ部のプロポリス含有量が固形分で0.1重量%〜5.0重量%であり、前記プロポリスキャンディ部とマスキング成分含有キャンディ部との表面積比が1:5〜5:1であることを特徴とするプロポリス含有キャンディ。
【選択図】図1
Description
逆に風味のマイナス面を出さないように、プロポリスの添加量を減らした飲料やキャンディなどがある。このような食品は、確かに漢方薬的臭気は感じにくくなってはいるが、添加量を減らしているためプロポリスの効果・効能は弱くなり、又効き目感を実感として感じることは難しい。
プロポリスの機能を十分に発揮することができる形態は、殺菌・抗炎症を発揮させたい器官である程度の滞在時間が必要で、特にのどでその機能は求められる。すなわち、風邪やのどが痛い時などに飲み込み形態のプロポリスではなく、のどである程度の滞在時間を有するようなプロポリス食品が最も好適と考えられる。
例えば、プロポリス液に特定の植物由来の抽出物(ユーカリエキス、かんきつ系エキス、ハーブエキス)を添加したものがある(特許文献1)。これらの抽出物は、プロポリスの臭気をマスキングするという意味では確かに効果がある。しかし、プロポリスののど元での効き目であるピリピリとした刺激もマスキングしてしまうため、効き目感を実感として感じることは難しい。
プロポリスとコーヒー、カカオ、紅茶及び茶から選ばれるマスキング成分とを同時にキャンディに混合しても、プロポリスの不快臭のマスキングはできるが、同時にプロポリス特有ののど元での効き目感もマスキングしてしまうため、効いている実感を得ることが難しいのに対し、本発明では、上記のようにプロポリスを含有するキャンディとマスキング成分を含有するキャンディを別々にし、特定の表面積比率で組み合わせているので、プロポリスの不快臭をマスキングし、なおかつのど元での効き目感は実感として感じることが可能となり、プロポリス含有キャンディをおいしくかつ効き目を感じながら食することが可能となる。
なお、表面積は、常法により、測定することができる。例えば、表面積の測定は、目視で直接プロポリス含有キャンディ1の外形を測定してもよいし、オリンパス株式会社製のデジタルマイクロスコープ「MVX−XD」 System」などの市販の測定器を用いてもよい。
砂糖500部、水飴425部、エタノール抽出プロポリスエキス(日新蜂蜜社製)85部を水に混合溶解し、真空釜にて濃縮し、酸味料、香料を少量加えて水分値2.5重量%のプロポリスキャンディ部を得た。別に、砂糖480部、水飴420部、インスタントコーヒーとしてCAFELIA G-F(商品名、ネスレ社製)5部を水に混合溶解し、真空釜にて濃縮し、酸味料、香料を少量加えて水分値2.5重量%のマスキング成分含有キャンディ部を得た。上記2種類のキャンディをロープ状に成型した後、プロポリスキャンディ部とコーヒー含有キャンディ部を表面積比率で1:1となるように70℃で図1(a)となるようにスタンピング成型し、単重4.5gのプロポリス含有キャンディを得た。このようにして得られたプロポリス含有キャンディは、食した際に、プロポリス由来のピリピリした効き目感を感じながらも、プロポリスの漢方薬的臭気をほとんど感じないものとなっていた。
実施例1において、インスタントコーヒーの代わりにレギュラーコーヒーとしてMAXIM(商品名、味の素ゼネラルフーズ社製)に変更し、表1に示す表面積比率となるように図1(b)の形でスタンピング成型した以外は実施例1と同様にして単重4.5gのキャンディを作製した。このようにして得られたプロポリス含有キャンディは、食した際に、プロポリス由来のピリピリした効き目感を感じながらも、プロポリスの漢方薬的臭気をほとんど感じないものとなっていた。
実施例1において、インスタントコーヒーをココアパウダー「ブラックS」(商品名、森永商事社製)に変更し、表1に示す表面積比率となるように図1(c)の形でスタンピング成型した以外は実施例1と同様にして単重4.5gのキャンディを作製した。このようにして得られたプロポリス含有キャンディは、食した際に、プロポリス由来のピリピリした効き目感を感じながらも、プロポリスの漢方薬的臭気をほとんど感じないものとなっていた。
実施例1において、インスタントコーヒーを紅茶エキスパウダー「No.16600」(三栄源FFI社製)に変更し、表1に示す表面積比率となるように図1(d)の形でスタンピング成型した以外は実施例1と同様にして単重4.5gのキャンディを作製した。このようにして得られたプロポリス含有キャンディは、食した際に、プロポリス由来のピリピリした効き目感を感じながらも、プロポリスの漢方薬的臭気をほとんど感じないものとなっていた。
実施例1において、インスタントコーヒーを緑茶エキスパウダー「No.16850」(三栄源FFI社製)に変更し、表1に示す表面積比率となるように図1(e)の形でスタンピング成型した以外は実施例1と同様にして単重4.5gのキャンディを作製した。このようにして得られたプロポリス含有キャンディは、食した際に、プロポリス由来のピリピリした効き目感を感じながらも、プロポリスの漢方薬的臭気をほとんど感じないものとなっていた。
実施例1において、プロポリスキャンディ部中のプロポリス固形分を表1となるように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重4.5gのプロポリス含有キャンディをそれぞれ作製した。
実施例6で得られたプロポリス含有キャンディは、実施例1と比べると幾分ピリピリ感は弱いものの十分な効き目感を有し、かつプロポリス由来の漢方薬的臭気をほとんど感じないものとなっていた。
また、実施例7で得られたプロポリス含有キャンディは、実施例1と比べると幾分プロポリスのマスキングは弱いものの、プロポリス由来のピリピリした効き目感を十分感じるものとなっていた。
実施例1において、プロポリスキャンディ部とマスキング成分含有キャンディ部の表面積比率を表1になるように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重4.5gのプロポリス含有キャンディをそれぞれ作製した。
実施例8で得られたプロポリス含有キャンディは、実施例1と比べると幾分ピリピリ感は弱いものの十分な効き目感を有し、かつプロポリス由来の漢方薬的臭気をほとんど感じないものとなっていた。
また、実施例9で得られたプロポリス含有キャンディは、実施例1と比べると幾分プロポリスのマスキングは弱いものの、プロポリス由来のピリピリした効き目感を十分感じるものとなっていた。
実施例1において、プロポリスキャンディ部中のプロポリス固形分を表2となるように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重4.5gのキャンディをそれぞれ作製した。
比較例1で得られたキャンディは、プロポリス由来のピリピリ感をほとんど感じないものとなっていた。
比較例2で得られたキャンディは、プロポリス由来のピリピリした効き目感を十分感じるものの、プロポリスの漢方薬的臭気が全面に出ており、風味において好ましくなかった。
実施例1において、プロポリスキャンディ部とマスキング成分含有キャンディ部の表面積比率を表2になるように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重4.5gのキャンディをそれぞれ作製した。
比較例3で得られたキャンディは、プロポリスのマスキングは十分されているもののプロポリス由来のピリピリとした効き目感をほとんど感じないものとなっていた。
また、比較例4で得られたキャンディは、プロポリス由来のピリピリした効き目感を十分感じるものの、プロポリスの漢方薬的臭気が全面に出ており、風味において好ましくなかった。
〈プロポリス臭気のマスキング〉
「◎」プロポリスの臭気を十分マスキングしている。
「○」プロポリスの臭気をマスキングしている。
「×」プロポリスの臭気をマスキングしきれていない。
〈ピリピリ感〉
「◎」プロポリスの効き目感を非常に強く感じる。
「○」プロポリスの効き目感を強く感じる。
「×」プロポリスの効き目感をほとんど感じない。
砂糖500部、水飴425部、エタノール抽出プロポリスエキス(日新蜂蜜社製、プロポリス固形分10%)85部、インスタントコーヒーとしてCAFELIA G-F(商品名、ネスレ社製)5部を水に混合溶解し、真空釜にて濃縮した。酸味料、香料を少量加えて得られた水分値2.5重量%のプロポリス/コーヒー含有キャンディをスタンピング成型し、単重4.5gのキャンディを得た。このようにして得られたプロポリスとコーヒーを同時に混合したキャンディは、食した際に、プロポリスの臭気のマスキングは十分されているものの、プロポリス由来のピリピリとした効き目感をほとんど感じないものとなっていた。
1 プロポリスキャンディ部
2 マスキング成分含有キャンディ部
Claims (1)
- プロポリスを含有するキャンディ部と、マスキング成分としてコーヒー、カカオ、紅茶及び茶のうち少なくとも1種類以上含有するキャンディ部とを組み合わせた構造を有し、前記プロポリスキャンディ部のプロポリス含有量が固形分で0.1〜5.0重量%であり、前記プロポリスキャンディ部とマスキング成分含有キャンディ部との表面積比が1:5〜5:1であることを特徴とするプロポリス含有キャンディ。
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