JP4870872B2 - 車両用ブレーキ装置の回転ブレーキ部材およびその防錆処理方法 - Google Patents
車両用ブレーキ装置の回転ブレーキ部材およびその防錆処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4870872B2 JP4870872B2 JP2001047835A JP2001047835A JP4870872B2 JP 4870872 B2 JP4870872 B2 JP 4870872B2 JP 2001047835 A JP2001047835 A JP 2001047835A JP 2001047835 A JP2001047835 A JP 2001047835A JP 4870872 B2 JP4870872 B2 JP 4870872B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake
- brake member
- zinc phosphate
- sliding surface
- rust
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25D—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
- C25D11/00—Electrolytic coating by surface reaction, i.e. forming conversion layers
- C25D11/36—Phosphatising
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/0025—Rust- or corrosion-preventing means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/02—Braking members; Mounting thereof
- F16D65/10—Drums for externally- or internally-engaging brakes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/02—Braking members; Mounting thereof
- F16D65/12—Discs; Drums for disc brakes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/02—Braking members; Mounting thereof
- F16D65/12—Discs; Drums for disc brakes
- F16D65/125—Discs; Drums for disc brakes characterised by the material used for the disc body
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/02—Braking members; Mounting thereof
- F16D65/12—Discs; Drums for disc brakes
- F16D65/127—Discs; Drums for disc brakes characterised by properties of the disc surface; Discs lined with friction material
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/02—Braking members; Mounting thereof
- F16D2065/13—Parts or details of discs or drums
- F16D2065/1304—Structure
- F16D2065/132—Structure layered
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2200/00—Materials; Production methods therefor
- F16D2200/0004—Materials; Production methods therefor metallic
- F16D2200/0008—Ferro
- F16D2200/0013—Cast iron
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2250/00—Manufacturing; Assembly
- F16D2250/0038—Surface treatment
- F16D2250/0046—Coating
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ブレーキ装置の制動要素として機能する回転ブレーキ部材とその防錆処理方法に関し、特にドラム式ブレーキのブレーキドラムもしくはディスクブレーキのブレーキディスクロータの摺動面に防錆性を付与するためのりん酸塩皮膜を形成した構造とその防錆処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車その他の車両が海外へ輸出されるときには船舶にて輸送されることが多く、その場合に港付近の置場での保管、船積み後の航海、相手国港付近の置場での保管等を経て初めて相手国のユーザーに引き渡されることになるため、その輸送過程において例えばディスクブレーキのブレーキディスクロータに錆が発生することがある。
【0003】
この錆の発生は、例えばブレーキパッドで覆われた部分とそうでない部分とではその程度が異なり、そのままの状態でブレーキ操作すると制動トルクの変動が生じることになる。これはシャダー現象と呼ばれ、乗員に不快な制動感覚を与えることとなって好ましくない。
【0004】
そこで、上記シャダー現象の原因となる錆の発生防止を目的として、ブレーキディスクロータの摺動面にダクロタイズド処理を施す方法や防錆油を塗布する方法等のほかに、例えば特公平1−58372号公報に示されているようにブレーキディスクロータの摺動面にりん酸塩化成皮膜を形成する方法が試みられている。
【0005】
なお、いずれの方法においても、単に錆の発生を防止するだけでなく、制動要素本来の機能として以下のような機能を充足する必要がある。
【0006】
(a)ユーザーに引き渡されるまでの間は摺動面の十分な防錆性能があり、ユーザーに引き渡された後は制動性能に悪影響を与えないこと。
【0007】
(b)初期制動で摩擦係数の低下ができるだけ少ないこと。
【0008】
(c)ユーザーに引き渡す前のいわゆるならし運転において制動力回復回数ができるだけ少ないこと。
【0009】
(d)ロードホイール取付部分の摩擦係数が低下してホイールナット等が緩みやすくならないこと。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ブレーキディスクロータの摺動面にダクロタイズド処理を施す方法では、処理工程数が多いばかりでなく防錆処理のための総エネルギーコストが高く、コストアップが余儀なくされるほか、クロームを含有するために環境への配慮を十二分に行う必要がある。また、摺動面に防錆油を塗布する方法では、その処理が簡便である反面、防錆効果を長期にわたり維持できないという欠点がある。
【0011】
一方、先に例示した特公平1−58372号公報等のようにりん酸塩化成処理によって例えばりん酸亜鉛化成皮膜を形成する方法では、その膜厚を最低でも4μm以上は確保しないと必要十分な防錆性能が得られず、しかもその皮膜の厚膜化のために処理時間が長くなるとともに処理液温も高くなり、その結果、設備の大型化とエネルギー効率の低下を招くこととなって好ましくない。
【0012】
また、処理槽内でのスラッジの堆積が不可避であるため、そのスラッジの剥離除去のために余分なメンテナンス工数を必要とするほか、スラッジは産業廃棄物として専門の業者ならびに施設をもって処理しなければならず、全体としてのコストアップが余儀なくされる。
【0013】
本発明は以上のような課題に着目してなされたもので、薄膜のりん酸塩皮膜を形成するだけで必要十分な防錆性能が得られ、しかも先に述べたようないくつかの制動要素としての基本機能を充足することができるようにした車両用ブレーキ装置の回転ブレーキ部材すなわちブレーキドラムもしくはブレーキディスクロータとその防錆処理方法を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、鉄系材料からなるディスク状もしくはドラム状の回転ブレーキ部材のうち少なくともブレーキパッドもしくはブレーキシュー等の相手側摩擦部材との摺動面となるべき領域に、酸洗処理を施すことなしに、りん酸イオン、亜鉛イオンおよび硝酸イオンを含有するりん酸亜鉛皮膜形成液中での陰極電解処理により、膜厚1〜10μm、質量4〜33g/m2、結晶粒50μm以下のりん酸亜鉛皮膜を形成したことを特徴としている。
【0015】
また、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の技術を方法的な面からとらえたものであって、回転ブレーキ部材の防錆処理方法として、鉄系材料からなるディスク状もしくはドラム状の回転ブレーキ部材のうち少なくとも相手側摩擦部材との摺動面となるべき領域に、酸洗処理を施すことなしに、りん酸イオン、亜鉛イオンおよび硝酸イオンを含有するりん酸亜鉛皮膜形成液中で陰極電解処理を施して、膜厚1〜10μm、質量4〜35g/m2、結晶粒50μm以下のりん酸亜鉛皮膜を形成することを特徴としている。
【0016】
上記回転ブレーキ部材とは、ドラム式ブレーキにおける例えば鋳鉄製のブレーキドラムもしくはディスクブレーキにおける同じく鋳鉄製のブレーキディスクロータをいう。
【0017】
また、上記りん酸亜鉛皮膜形成液としては、例えば日本パーカライジング(株)社製の「PB−EL950M」を使用するものとし、この場合、例えばりん酸イオンは20〜70g/リットル、亜鉛イオンは20〜50g/リットル、硝酸イオンは30〜80g/リットルをそれぞれ含有するものとする。
【0018】
このりん酸亜鉛皮膜形成液を用いて電解処理を行うと、結晶粒がきわめて緻密化されたりん酸亜鉛皮膜が形成されて、従来のものに比べて防錆性能が飛躍的に向上し、過酷な条件下でもその錆の発生を著しく遅らせることができるようになる。
【0019】
そして、上記のように緻密化されたりん酸亜鉛皮膜であるだけにその膜厚として少なくとも1μmあれば必要十分な防錆性能が得られる。ただし、りん酸亜鉛皮膜の膜厚を厚膜化しても10μm程度で防錆効果の向上が飽和してしまうことから、りん酸亜鉛皮膜の膜厚は最大でも8μm程度、望ましくは防錆性も併せて考慮して2〜8μmの範囲内程度とする。
【0020】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明を前提とした上で、上記陰極電解処理は、りん酸亜鉛皮膜形成液中に浸漬した回転ブレーキ部材を陰極とし、回転ブレーキ部材のうち摺動面となるべき領域に対し所定距離隔てて対向させた電極を陽極として処理することを特徴としている。
【0021】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明における回転ブレーキ部材がディスクブレーキ装置のブレーキディスクロータであることを明確化している。この場合、請求項5に記載にように、上記ブレーキディスクロータのロードホイール取付面に陰極となる電極を接触させるとともに、アウタ側およびインナ側の摺動面となるべき領域に対し陽極として摺動面とほぼ同一大きさで中抜き円板状の電極を所定距離隔てて対向させた状態で処理することが望ましい。より望ましくは、りん酸亜鉛皮膜の生成を特定の部位に限定する上では、請求項6に記載のように、上記陽極となる電極に不溶解性のマスキング材にて部分的にマスキングを施すとともに、ロードホイール取付面に接触させた陰極としての電極と、アウタ側の摺動面となるべき領域に対向させた陽極としての一方の電極との間に、架橋的に筒状のマスキング材にてマスキングを施すこものとする。
【0022】
上記電解処理性能は、電極形状以外にも、陽極と陰極との対面距離、電流密度、処理時間、処理液濃度および温度等のパラメータにも依存することから、りん酸亜鉛皮膜の要求膜厚等に応じて各パラメータを設定する。また、先に述べたように、りん酸亜鉛皮膜の生成を特定の部位に限定するような場合には、必要に応じて電極側もしくは回転ブレーキ部材側にマスキングを施す。さらに、回転ブレーキ部材の形状等によっては、必ずしも1回の電解処理で所定の膜厚に仕上げる必要はなく、数回に分けて電解処理を行うようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
請求項1〜4に記載に発明によれば、鉄系材料からなるブレーキディスクロータもしくはブレーキドラムのうち少なくとも相手側摩擦部材との摺動面となるべき領域に、酸洗処理を施すことなしに、りん酸イオン、亜鉛イオンおよび硝酸イオンを含有するりん酸亜鉛皮膜形成液中での電解処理により、膜厚1〜10μm、質量4〜35g/m2、結晶粒50μm以下のりん酸亜鉛皮膜を形成したものであるから、従来のものと比べて薄膜処理でありながらも防錆性、耐食性が飛躍的に向上する効果がある。
【0024】
また、請求項2〜4に記載の発明によれば、りん酸亜鉛皮膜の膜厚を薄膜化できるがためにその処理時間を短縮化してエネルギー効率を高めることができるほか、スラッジの発生もないためにコスト的にも環境的にも良好なものとなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る防錆処理方法の好ましい実施の形態としてベンチレーテッド型ブレーキディスクロータの処理手順を示し、また図2,3はブレーキディスクロータそのものの詳細を、図4は図1における電解処理工程の詳細をそれぞれ示している。
【0026】
図2,3に示すように、例えば一般的な鋳鉄材料(例えばFC250相当)からなるベンチレーテッドタイプのブレーキディスクロータ1は、車両取付時に外側に位置することになるアウタ側の摺動板2とその内側に所定距離隔てて位置することになるインナ側の摺動板3、およびそれら両者の間に放射状に配された複数の隔壁4とを有していて、上記双方の摺動板2,3と各隔壁4とで囲まれた空間がそれぞれに通風路として機能するようになっている。なお、5はアウタ側の摺動板2と一体に形成されたいわゆるハット型断面形状をなす筒状のボス部である。
【0027】
そして、上記ボス部5のうち最も外側の面がロードホイールが着座することになるロードホイール取付面6として機能するようになっていて、周知のようにこのロードホイール取付面6のボルト穴7には図示しないハブボルトが圧入固定されることから、ハブボルトとこれに螺合する図示外のホイールナットとをもってロードホイールがロードホイール取付面6に締付固定されることになるとともに、アウタ側,インナ側の各摺動面には2a,3aにはその防錆性能付与のために所定膜厚tのりん酸塩皮膜として例えばりん酸亜鉛皮膜8が形成されている。
【0028】
上記りん酸亜鉛皮膜8は、後述するようにその膜厚tが1〜10μm、より望ましくは2〜8μm、質量4〜35g/m2、結晶粒50μm以下のものとする。
【0029】
りん酸亜鉛皮膜8の形成のための電解処理に先立って、図1に示すように最初に機械加工後のブレーキディスクロータ1にアルカリ脱脂処理を施す。このアルカリ脱脂処理は、ケイ酸ソーダを主成分とするPH12以上のアルカリクリーナ(例えば、日本パーカライジング(株)社製の「FC4360」、濃度20〜40g/リットル)中にブレーキディスクロータ1を浸漬させ、50〜70℃の温度で0.5分間以上脱脂する。
【0030】
続いて、常温で0.5分間以上水洗いを行い、その後、コロイド状チタンを主成分とする表面調整剤(例えば、日本パーカライジング(株)社製の「PL−EL200」、濃度2g/リットル、チタン濃度50〜100PPM)中にブレーキディスクロータ1を浸漬させて表面調整を行う。この処理は、次の工程である電解処理の際に結晶粒を細かくし、薄膜で且つ緻密組織の安定したりん酸亜鉛皮膜8を生成するためである。
【0031】
電解処理は、りん酸イオン、亜鉛イオンおよび硝酸イオンを含有したりん酸亜鉛皮膜形成液中にブレーキディスクロータを浸漬させ、例えば温度50℃、印加電流50〜72A、処理時間0.5〜0.8分の条件にて電解処理を施して、少なくともブレーキディスクロータ1の摺動面2a,3aにりん酸亜鉛皮膜8を生成させる。
【0032】
上記りん酸亜鉛皮膜形成液としては、例えば日本パーカライジング(株)社製の「PB−EL950M」を使用するものとし、皮膜形成液遊離酸(FA)濃度が15〜20PA、皮膜形成液全酸(TA)濃度が55〜65Pt、皮膜形成促進剤濃度が3〜8Ptとなるようにそれぞれ調整する。また、このりん酸亜鉛皮膜形成液中には上記りん酸イオンが20〜70g/リットル、亜鉛イオンが20〜50g/リットル、硝酸イオンが30〜80g/リットル程度含有されているものとする。
【0033】
上記電解処理のための電極配置は図4に示すとおりとする。すなわち、りん酸塩皮膜形成液中に浸漬された被処理材であるブレーキディスクロータ1を陰極とするべくこれに電極板13を接触させる一方で、りん酸亜鉛皮膜8の生成を摺動面2a,3aに集中させるために、陽極として摺動面2a,3aの平面形状とほぼ同一大きさであって且つ中抜き円板状の2枚の不溶解性電極板9,10を用いる。そして、一方の電極板9をインナ側の摺動面3aに対し平行となるように所定距離W(例えば、W=80mm程度)隔てて対向させるとともに、もう一方の電極板10をアウタ側の摺動面2aに対し平行となるように上記と同等距離隔てて対向させ、先に述べたように電解処理に伴うりん酸亜鉛皮膜8の生成を各摺動面2a,3aに集中させるために各電極板9,10に不溶解性のマスキング材11,12にて部分的にマスキングを施す。同時に、ロードホイール取付面6にはりん酸亜鉛皮膜8が生成されないように同様に電極板10と電極板13との間に架橋的に筒状のマスキング材14にてマスキングを施す。
【0034】
この状態で、陰極と陽極との間に通電して、各摺動面2a,3aでの電解処理によるりん酸亜鉛皮膜8の生成を促進させる。すなわち、膜厚tが1〜10μm、皮膜質量が4〜35g/m2、結晶粒50μm以下で、望ましくは膜厚tが2〜8μmのりん酸亜鉛皮膜8を生成させる。これらの値は、上記処理液濃度、温度、電流値、処理時間のほか電圧や電流密度等を適宜調整することで制御する。
【0035】
特に、りん酸亜鉛皮膜8の膜厚が1μm未満では所期の防錆耐食性能が得られず、また10μmを越えても膜厚増加に応じた防錆耐食性能の向上が緩慢となり無意味である。
【0036】
上記の電解処理を終えたならば、図1に示すようにブレーキディスクロータ1をりん酸亜鉛皮膜形成液中から取り出し、常温で0.5分間以上水洗いを施す。
【0037】
こうしてブレーキディスクロータ1の摺動面2a,3aに形成されたりん酸亜鉛皮膜8の防錆性を評価するために塩水噴霧試験を行った。そして、その防錆性能を比較した結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
表1では、従来のりん酸塩化成皮膜を4μmの膜厚で形成したものと、本実施の形態の電解処理にて2μmおよび4μmの膜厚でりん酸亜鉛皮膜8を形成したものとの比較結果を示す。同表から明らかなように、従来のりん酸塩化成皮膜処理の場合には塩水噴霧後の経過時間の増加とともに錆発生率が増加し、例えば塩水噴霧後10時間経過時には上記ブレーキディスク1の摺動面2a,3aのうちその80%の領域に錆が発生してしまう。これに対して、本実施の形態の電解処理によるりん酸亜鉛皮膜処理の場合には、膜厚が2μmおよび4μmのいずれについても、塩水噴霧後10時間経過時に摺動面の1%程度の領域に錆が発生しているにすぎず、従来のものと比べて防錆性能が大幅に向上していることがわかる。
【0040】
また、図5は上記りん酸亜鉛皮膜8の膜厚と制動回数との関係を、図6は上記りん酸亜鉛皮膜形成処理を施したブレーキディスクロータ1の摺動面2a,3aの摩擦係数と制動回数との関係をそれぞれ示している。
【0041】
図5から明らかなように、ブレーキディスクロータ1の摺動面2a,3aに形成したりん酸亜鉛皮膜8は、従来のものと同様に50回程度の制動を行うまでの間にそのほとんどがブレーキパッドとの摩擦力のために消失してしまうことがわかる。このことは、例えば海外に輸出された車両が実際にユーザーに渡るまでの間に消失してしまうことを意味し、特に輸送過程での錆の発生防止を目的としてりん酸亜鉛皮膜形成処理を施したとしても、ディスクブレーキ本来の制動機能に何ら悪影響を及ぼさないことになる。
【0042】
同様に、図6からは、ディスクブレーキ1の摺動面2a,3aにりん酸亜鉛皮膜8が残っている限りは若干摩擦係数が低下するものの、必要最低限の値とされるμ=0.2は十分に確保することができ、また制動回数が80回程度を越えて上記のようにりん酸亜鉛皮膜8がほとんど消失すると、摺動面2a,3aの摩擦係数もμ=0.3〜0.4の範囲内で安定化するようになる。
【0043】
図7,8は本発明の好ましい第2の実施の形態としてドラム式ブレーキのブレーキドラム21に適用した場合の例を示している。
【0044】
図7に示すように、有底円筒状のブレーキドラム21は段付き円筒状の胴部22と底壁部23とを備えているとともに、底壁部23のうちその中央部分で一段高くなった部分がロードホイール取付面24となっていて、胴部22内周の摺動面25とロードホイール取付面24および開口端面26とが鋳造後に機械加工されるとともに、上記摺動面25と開口端面26とを除く部分すなわちロードホイール取付面24を含む底壁部23と胴部22の円筒外周面に塗装が施される。なお、ロードホイール取付面24にはハブボルトを取り付けるための複数のボルト穴27が形成される。
【0045】
そして、上記の塗装に先立って、その下地処理として摺動面25および開口端面26を含む全面に第1の実施の形態と同様に電解処理によるりん酸亜鉛皮膜8が形成される。
【0046】
したがって、本実施の形態においても先の第1の実施の形態と全く同様の効果が得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい第1の実施の形態としてブレーキディスクロータの防錆処理手順を示す概略説明図。
【図2】回転ブレーキ部材であるブレーキディスクロータの詳細を示す図で、(A)はその正面図、(B)は同図(A)のa−a線に沿う断面図。
【図3】図2の(B)におけるE部拡大図。
【図4】 りん酸亜鉛皮膜形成処理時のブレーキディスクロータに対する電極配置を示す説明図。
【図5】 防錆処理した皮膜の膜厚と制動回数との関係を示すグラフ。
【図6】 防錆処理した皮膜の摩擦係数と制動回数との関係を示すグラフ。
【図7】本発明の第2の実施の形態として回転ブレーキ部材であるブレーキドラムの詳細を示す図で、(A)はその正面図、(B)は同図(A)のb−b線に沿う断面図。
【図8】図7の(B)におけるF部拡大図。
【符号の説明】
1…ディスクブレーキロータ(回転ブレーキ部材)
2,3…摺動板
2a,3a…摺動面
8…りん酸亜鉛皮膜
21…ブレーキドラム(回転ブレーキ部材)
25…摺動面
Claims (6)
- 鉄系材料からなるディスク状もしくはドラム状の回転ブレーキ部材のうち少なくとも相手側摩擦部材との摺動面となるべき領域に、酸洗処理を施すことなしに、りん酸イオン、亜鉛イオンおよび硝酸イオンを含有するりん酸亜鉛皮膜形成液中での陰極電解処理により、膜厚1〜10μm、質量4〜35g/m2、結晶粒50μm以下のりん酸亜鉛皮膜を形成したことを特徴とする車両用ブレーキ装置の回転ブレーキ部材。
- 鉄系材料からなるディスク状もしくはドラム状の回転ブレーキ部材のうち少なくとも相手側摩擦部材との摺動面となるべき領域に、酸洗処理を施すことなしに、りん酸イオン、亜鉛イオンおよび硝酸イオンを含有するりん酸亜鉛皮膜形成液中で陰極電解処理を施して、膜厚1〜10μm、質量4〜35g/m2、結晶粒50μm以下のりん酸亜鉛皮膜を形成することを特徴とする回転ブレーキ部材の防錆処理方法。
- 上記陰極電解処理は、りん酸亜鉛皮膜形成液中に浸漬した回転ブレーキ部材を陰極とし、回転ブレーキ部材のうち摺動面となるべき領域に対し所定距離隔てて対向させた電極を陽極として処理することを特徴とする請求項2に記載の回転ブレーキ部材の防錆処理方法。
- 上記回転ブレーキ部材がディスクブレーキ装置のブレーキディスクロータである請求項3に記載の回転ブレーキ部材の防錆処理方法。
- 上記ブレーキディスクロータのロードホイール取付面に陰極となる電極を接触させるとともに、アウタ側およびインナ側の摺動面となるべき領域に対し陽極として摺動面とほぼ同一大きさで中抜き円板状の電極を所定距離隔てて対向させた状態で処理することを特徴とする請求項4に記載の回転ブレーキ部材の防錆処理方法。
- 上記陽極となる電極に不溶解性のマスキング材にて部分的にマスキングを施すとともに、ロードホイール取付面に接触させた陰極としての電極と、アウタ側の摺動面となるべき領域に対向させた陽極としての一方の電極との間に、架橋的に筒状のマスキング材にてマスキングを施すことを特徴とする請求項5に記載の回転ブレーキ部材の防錆処理方法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001047835A JP4870872B2 (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 車両用ブレーキ装置の回転ブレーキ部材およびその防錆処理方法 |
PCT/JP2002/001463 WO2002066853A1 (fr) | 2001-02-23 | 2002-02-20 | Element de frein rotatif d'un dispositif de freinage pour vehicule et procede de traitement antirouille de ce dernier |
DE60230116T DE60230116D1 (de) | 2001-02-23 | 2002-02-20 | Rotierendes element einer fahrzeugbremse und rostschutzbehandlung hierfür |
EP02700621A EP1363040B1 (en) | 2001-02-23 | 2002-02-20 | Rotating brake member of braking device for vehicle and method for antirust treatment thereof |
KR1020027014162A KR20030004365A (ko) | 2001-02-23 | 2002-02-20 | 차량용 브레이크 장치의 회전 브레이크 부재 및 그 방청처리 방법 |
CNB028004000A CN1249363C (zh) | 2001-02-23 | 2002-02-20 | 车辆用制动装置的旋转制动构件及其防锈处理方法 |
US10/258,877 US6769518B2 (en) | 2001-02-23 | 2002-02-20 | Rotating brake member of braking device for vehicle and method for antirust treatment thereof |
TW091102998A TW524933B (en) | 2001-02-23 | 2002-02-21 | Rotating brake member for vehicle brake device and method of anti-rust treatment |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001047835A JP4870872B2 (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 車両用ブレーキ装置の回転ブレーキ部材およびその防錆処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002250377A JP2002250377A (ja) | 2002-09-06 |
JP4870872B2 true JP4870872B2 (ja) | 2012-02-08 |
Family
ID=18909187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001047835A Expired - Lifetime JP4870872B2 (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 車両用ブレーキ装置の回転ブレーキ部材およびその防錆処理方法 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6769518B2 (ja) |
EP (1) | EP1363040B1 (ja) |
JP (1) | JP4870872B2 (ja) |
KR (1) | KR20030004365A (ja) |
CN (1) | CN1249363C (ja) |
DE (1) | DE60230116D1 (ja) |
TW (1) | TW524933B (ja) |
WO (1) | WO2002066853A1 (ja) |
Families Citing this family (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100466331B1 (ko) * | 2002-03-22 | 2005-01-13 | 유성산업 주식회사 | 브레이크 디스크의 표면처리방법 및 그 표면처리 장치 |
US20040261752A1 (en) * | 2003-06-26 | 2004-12-30 | Wolfgang Rein | Phosphatized and bushingless piston and connecting rod assembly having an internal gallery and profiled piston pin |
DE10348251A1 (de) * | 2003-10-16 | 2005-05-12 | Bosch Gmbh Robert | Elektrolytisches Verfahren zum Phosphatieren von Metalloberflächen und damit phosphatierte Metallschicht |
US7581315B2 (en) | 2004-11-16 | 2009-09-01 | Mahle Technology, Inc. | Connecting rod assembly for an internal combustion engine and method of manufacturing same |
US8613137B2 (en) | 2004-11-16 | 2013-12-24 | Mahle International Gmbh | Connecting rod lubrication recess |
US7516546B2 (en) | 2004-11-16 | 2009-04-14 | Mahle Technology, Inc. | Method of manufacturing a connecting rod assembly for an internal combustion engine |
US20060272909A1 (en) * | 2005-06-02 | 2006-12-07 | Fuller Brian K | Brake assembly and coating |
US8287667B2 (en) | 2006-06-29 | 2012-10-16 | GM Global Technology Operations LLC | Salt bath ferritic nitrocarburizing of brake rotors |
US20090026025A1 (en) * | 2007-07-26 | 2009-01-29 | Keith Hampton | Dual coated cast iron brake rotor and method of construction |
KR100930041B1 (ko) | 2008-01-29 | 2009-12-08 | 박연규 | 브레이크 디스크 코팅용 마스크 |
DE102010000823A1 (de) * | 2010-01-12 | 2011-07-14 | Robert Bosch GmbH, 70469 | Vorrichtung und Verfahren zum Entfernen von Rost auf Kfz-Radbremsen |
JP5706197B2 (ja) * | 2011-03-10 | 2015-04-22 | 株式会社キリウ | ブレーキディスクロータとその防錆処理方法 |
WO2012140717A1 (ja) * | 2011-04-11 | 2012-10-18 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用ブレーキユニットの防食装置 |
DE102011100974A1 (de) * | 2011-05-09 | 2012-11-15 | Knorr-Bremse Systeme für Schienenfahrzeuge GmbH | Schienenrad und Verfahren zur Herstellung eines Schienenrades |
DE102011089125B4 (de) * | 2011-12-20 | 2021-10-21 | Robert Bosch Gmbh | Bremskörper |
DE102011089923A1 (de) * | 2011-12-27 | 2013-06-27 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zur Beschichtung einer Bremsscheibe und mit dem Verfahren hergestellte Bremsscheibe |
US9581211B2 (en) * | 2013-12-06 | 2017-02-28 | GM Global Technology Operations LLC | Friction material and methods of making and using the same |
CN104318062B (zh) * | 2014-09-26 | 2018-02-16 | 国家电网公司 | 一种轮毂与主轴端面无机富锌漆漆膜的分析方法 |
EP3267065B1 (en) * | 2015-02-19 | 2021-12-08 | Hitachi Astemo, Ltd. | Piston for vehicular disc brake and manufacturing method thereof |
CN107923463B (zh) * | 2015-08-13 | 2020-10-16 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 化学活化的摩擦材料 |
FR3123100B1 (fr) * | 2021-05-18 | 2023-07-14 | Psa Automobiles Sa | Disque de frein a ailettes de ventilation |
US11969756B2 (en) * | 2021-12-09 | 2024-04-30 | Brake Parts Inc | Systems and methods for applying coatings to brake rotors |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0040054A1 (en) * | 1980-05-08 | 1981-11-18 | Bl Cars Limited | Brake disc corrosion protection |
JPS6034532A (ja) * | 1983-08-05 | 1985-02-22 | Nissan Motor Co Ltd | デイスクブレ−キ |
JPS61218841A (ja) * | 1985-03-26 | 1986-09-29 | Nissan Motor Co Ltd | デイスクブレ−キ用ロ−タ |
JPS62128237U (ja) * | 1986-02-06 | 1987-08-14 | ||
JPS6458372A (en) | 1987-08-28 | 1989-03-06 | Alpine Electronics Inc | Continuously coating method on curved surface |
JPH0634532A (ja) | 1992-07-20 | 1994-02-08 | Nkk Corp | 焼結原料の水分測定方法 |
JP2000144494A (ja) * | 1998-09-11 | 2000-05-26 | Nippon Parkerizing Co Ltd | 冷間圧造用の潤滑皮膜を形成する方法 |
JP2000160394A (ja) * | 1998-12-01 | 2000-06-13 | Nippon Parkerizing Co Ltd | 鉄系金属材料の短時間りん酸塩処理方法 |
JP3479609B2 (ja) * | 1999-03-02 | 2003-12-15 | 日本パーカライジング株式会社 | スラッジ発生のないリン酸亜鉛処理液およびリン酸亜鉛処理方法 |
JP4681746B2 (ja) * | 2001-02-23 | 2011-05-11 | 株式会社キリウ | 車両用ブレーキ装置の回転ブレーキ部材 |
-
2001
- 2001-02-23 JP JP2001047835A patent/JP4870872B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
2002
- 2002-02-20 CN CNB028004000A patent/CN1249363C/zh not_active Expired - Lifetime
- 2002-02-20 WO PCT/JP2002/001463 patent/WO2002066853A1/ja not_active Application Discontinuation
- 2002-02-20 US US10/258,877 patent/US6769518B2/en not_active Expired - Lifetime
- 2002-02-20 DE DE60230116T patent/DE60230116D1/de not_active Expired - Lifetime
- 2002-02-20 EP EP02700621A patent/EP1363040B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2002-02-20 KR KR1020027014162A patent/KR20030004365A/ko active Search and Examination
- 2002-02-21 TW TW091102998A patent/TW524933B/zh not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW524933B (en) | 2003-03-21 |
EP1363040A4 (en) | 2006-06-07 |
WO2002066853A1 (fr) | 2002-08-29 |
CN1457407A (zh) | 2003-11-19 |
EP1363040A1 (en) | 2003-11-19 |
DE60230116D1 (de) | 2009-01-15 |
US20030089564A1 (en) | 2003-05-15 |
EP1363040B1 (en) | 2008-12-03 |
US6769518B2 (en) | 2004-08-03 |
CN1249363C (zh) | 2006-04-05 |
KR20030004365A (ko) | 2003-01-14 |
JP2002250377A (ja) | 2002-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4870872B2 (ja) | 車両用ブレーキ装置の回転ブレーキ部材およびその防錆処理方法 | |
Mizuno et al. | Surface reactions during pickling of an aluminium–magnesium–silicon alloy in phosphoric acid | |
JP2003113441A (ja) | りん酸塩処理性に優れた鋼板 | |
JP3137535B2 (ja) | 塗装性に優れた亜鉛含有金属めっき鋼板複合体、およびその製造方法 | |
JP3940174B2 (ja) | 金属面を燐酸処理するための水溶液及び方法 | |
Cheng et al. | Characterization of phosphate films on aluminum surfaces | |
JP4043272B2 (ja) | 車両用ブレーキ装置における回転制動部材の防錆処理方法 | |
US4194929A (en) | Technique for passivating stainless steel | |
JP3953379B2 (ja) | ドラムインブレーキディスクロータの表面処理方法 | |
JP4231592B2 (ja) | 異種金属接触腐食の防止構造 | |
JPH09209189A (ja) | 摺動部材およびその製造方法 | |
Van Ooij et al. | Characterization of phosphate conversion layers by combined Auger electron spectroscopy and X-ray microanalysis | |
JP4258924B2 (ja) | 亜鉛めっき鋼板のりん酸塩化成処理方法 | |
JPH0643634B2 (ja) | 積層リン酸塩皮膜の形成方法 | |
CN113529079B (zh) | 一种在铝合金表面化学镀镍的方法 | |
JPH02153098A (ja) | リン酸塩化成処理法 | |
JPH10140371A (ja) | 燐酸塩処理用アルミニウム板及び燐酸塩処理方法 | |
JPH10121262A (ja) | リン酸塩処理用アルミニウム材およびその表面処理方法 | |
JP2012202414A (ja) | リン酸亜鉛被膜の形成方法およびリン酸亜鉛被膜付きブレーキディスクの製造方法 | |
JP2795071B2 (ja) | 密着性に優れた電気めっきアルミニウム板とその製造方法 | |
JPS62284087A (ja) | 塗膜密着性に優れた表面処理鋼板およびその製造方法 | |
JPS6034532A (ja) | デイスクブレ−キ | |
JPH02101200A (ja) | リン酸塩処理性および耐食性に優れた冷延鋼板 | |
JPH10183366A (ja) | 金属摺動部材用表面処理液および表面処理方法 | |
Gralak et al. | The effect of hexafluorozirconic acid concentration on the formation and corrosion resistance of trivalent chromium conversion coatings on AlSi12Cu1 (Fe) cast alloy |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110125 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111101 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4870872 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |