JP4870241B1 - 太陽光発電パネルの取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】架台をスライドさせて位置合わせしてから、支持ボルトに固定するので、太陽光発電パネルと架台との位置合わせが容易であり、作業性が良い。従って、支持ボルトの取付け位置がまちまちであっても、容易に勾配方向に対応できる。勾配と直角方向には、パネルの上端又は下端を押さえるクランク型の押さえ帯鈑のボルト挿通孔を、勾配と直角方向のスリット孔にしてある。また、スリット側の座がねを四角いL形としたので、接触面積が増え、押さえが確実となる。
【選択図】図1
Description
特に、日本瓦葺きに限らず、スパニッシュ瓦などの各種洋瓦、琉球瓦を用いて葺いたり、スレート葺き屋根など様々であるが、このような屋根葺き材の違っても対応できる取付け構造が望まれる。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、太陽光発電パネルを瓦葺きのように傾斜した屋根でも堅牢に後づけ可能で、かつ屋根葺き材が違って支持ボルトの取付け位置がまちまちでも対応できる構造を実現することにある。
また、垂木の無い部位は、垂木に支持される補助垂木を設けて、前記支持ボルトを立てるので、任意の位置に支持ボルトを立てることができる。
また、前記クランク型押さえ帯鈑を押さえる座がねを四角いL形としたので、スリット孔つきのクランク型押さえ帯鈑との接触面積が増え、押さえが確実となる。座がねをL形としたので、クランク型押さえ帯鈑とピッタリ重ねることで、位置合わせが容易になる。
また、溝底にスリットを有するダブル押さえの押さえ座がねを四角い形状としたので、スリット孔つきのダブル押さえと座がねとの接触面積が増え、溝底にスリットを有するダブル押さえの固定が確実となる。
この垂木1…の真上に太陽光発電パネルの支持ボルトを立てられれば良いが、垂木1…の位置から外れることが多いので、その場合に備えて、例えば約9cm幅、板厚約4.5cmの補助垂木2を設ける。
なお、補助垂木2は、屋根裏からも取付け可能なため、屋根を新築するとき以外にも適用できる。
なお、瓦12のボルト孔と支持ボルトB間をコーキング材で埋めたり、リング状キャップ13の外周をコーキングして瓦12との隙間を埋めることで雨漏りを確実に防止できる。
このように、瓦12と支持ボルトB間をコーキングしたり、弾性のリング状キャップ13を瓦の山部に被せているので、瓦12に荷重が集中したり、地震等の際に支持ボルトBからの力で瓦12が割れたりするのを防止できる。
従って、C型鋼から成る架台9からボルト上端が突出するが、太陽光発電パネルの裏面に入り込んで隠れるので支障は生じない。
図5(1)(3)は架台9の平面図と側面図であり、C型鋼を伏せて成る架台9の天井面に屋根勾配方向に開けたスリットs中を支持ボルトBが相対的にスライド可能となっている。Hはボルト孔で、中央のボルト孔Hは図8のボルトb2の挿通用、左端のボルト孔Hは図7のボルトb1の挿通用である。
図6は、このような架台9…を設置して太陽光発電パネルを敷設可能にした状態の平面図と側面図であり、勾配方向に拡張するためにジョイント金具14を側面に取付けて連結してある。図5(3) のボルト孔14hは、ジョイント金具14の取付け用である。
このような架台9…の左右1対を前記のようにして屋根に取付けて、架台9…の上に太陽光発電パネルPを載置することで敷設する。従って、図6の実施形態では、左右2列、勾配方向に4段敷設してあるので、総計で8枚の太陽光発電パネルを敷設できる。
なお、太陽光発電パネルを屋根勾配と直角方向に増設する場合は、上下のジョイント金具17を左右のクランク型の押さえ帯鈑15・15同士の内側に取付けて連結する。
帯鈑15は、図7(2)のようにクランク型に形成され、かつ目隠しとなるスカート部151を有し、C型鋼から成る架台9を隠している。
クランク型の押さえ帯鈑15の取付け辺152には、屋根の勾配方向と直角方向に5〜25cmの長いスリット15sを形成してある。なお、153は立ち上がり部、154はパネル押さえである。
このように、屋根の勾配と直角方向には、クランク型の押さえ帯鈑15の取付け辺152に5〜25cmもの長いスリット15sを形成してあるので、瓦の1〜2山程度も支持ボルトBの取付け位置が狂っても容易に対応でき、施工が簡便になる。また、長いスリット15sを形成したために強度が低下しても、L型の座がね22で補強される。
なお、クランク型押さえ帯鈑の凹角部には、水抜き孔hを形成してあるので、特に太陽光発電パネルPの勾配方向の上端を押さえる際に雨水が溜まらず有効である。
このダブル押さえ16の溝底に開けたボルト挿通孔を5〜25cmのスリット孔16sとし、かつその押さえ座がね24を四角い形状としてある。従って、屋根の勾配と直角方向にも、溝型のダブル押さえ16の位置が太陽光発電パネルPの中間位置と合うように容易に位置決めでき、支持ボルトBの取付け位置が少々狂っても支障は生じない。
なお、上下に隣接する太陽光発電パネルP・Pとダブル押さえ16の端部同士が位置合わせされていないと見苦しいので、強制的に位置合わせできるように、ダブル押さえ16の両端に当接する鉛直壁とダブル押さえ16の下に潜り込んでネジ止めされ、かつ位置合わせ用のスリットを有する底板25とでL型に形成した強制板を備えている。
このように、勾配方向にはスリットsで、勾配と直角方向にはスリット15s、16sで位置ずれを吸収できるので、地震の際の遊びが各方向にでき、万一の際の破壊防止も可能となり、地震国である我が国に最適である。
前記のパネル押さえ15、16は、太陽光発電パネルの寸法に合わせて作製されているので、複数列の太陽光発電パネルを敷設する場合は、ジョイント金具17で連結することになる。
次いで、ブチル等から成る防水テープtを下面に貼った支持鈑6を木ビスや釘で補強板19に固定する。
支持ボルトBをナット7、ワッシャーW、下押さえコ字鈑8、スライド式の太陽光発電パネル取付け架台9、上押さえコ字鈑10、ワッシャーW、ナット11の純に挿通して仮り止めした状態で、架台9をスライドさせて位置合わせしてから、上側のナット11を締めて固定する。
このようにスレート葺き屋根の場合は、スレートの上に支持ボルトを立てるので、新築、中古を問わずに適用できる。
これを防止するには、図12(2) のように、コ字形押さえ鈑8、10の中央の、ボルト孔10Hを中心とする半球状に形成して、強度を強化するのがよい。すなわち、ボルト孔10Hと架台9を把持する部位の間を半球状に形成して、強度を増加させるのである。その結果、ナット11を充分に締め着けることができる。
以上
2 補助垂木
B 支持ボルト
L L型金具
4 野地板
5 防水用の下葺き材
6 支持鈑
7・11 ナット
8・10 コ字形押さえ鈑
9 架台
12 瓦
13 リング状弾性キャップ
P 太陽光発電パネル
14 ジョイント金具
15 クランク型の押さえ帯鈑
16 溝型のダブル押さえ
s・15s・16s スリット
18 スレート屋根ふき材
19 補強板
Claims (7)
- 屋根に立てた支持ボルトを、太陽光発電パネルを取付ける架台に屋根の勾配方向に形成してあるスリットに挿通した状態で、上下からコ字形押さえ鈑で把持し、前記支持ボルトに取付けたナットで締め着け固定してなる太陽光発電パネルの取付け構造。
- 前記の架台の長さを、1段用、2段用、3段用の3種類だけ用意しておき、これら以外の段は、前記の既存の最小の長さを連結して増やして成ることを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電パネルの取付け構造。
- 前記コ字形押さえ鈑の、ボルト挿通孔を中心とする半球状に形成して、強度を堅牢にしてあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の太陽光発電パネルの取付け構造。
- 瓦葺きの場合に、瓦の最高部位に、支持ボルトの貫通できるボルト孔を開けてあり、垂木の無い部位は、垂木に支持される補助垂木を設けて、前記支持ボルトを立てることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の太陽光発電パネルの取付け構造。
- スレート葺きの屋根において、垂木の無い部位は、スレートの上に補強板を設けて、前記補強板の上に前記支持ボルトを立てることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の太陽光発電パネルの取付け構造。
- 太陽光発電パネルの勾配方向の上端又は下端を押さえるクランク型の押さえ帯鈑のボルト挿通孔を、勾配と直角方向のスリット孔にすると共に、前記クランク型の押さえ帯鈑を押さえる座がねを四角いL形としたことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の太陽光発電パネルの取付け構造。
- 太陽光発電パネルの勾配方向の上端と下端間の中間は、クランク型の押さえ帯鈑を背中合わせに一体化して溝型にしたダブル押さえで一度に押さえると共に、その溝底に開けるボルト挿通孔を、勾配と直角方向のスリット孔とし、その押さえ座がねを四角い形状としたことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載の太陽光発電パネルの取付け構造。
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