JP4868859B2 - 位置検出装置、位置検出方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、内挿の位置から象限を検出し、2逓倍のカウンタと内挿の和が「奇数・偶数」によって位相のずれを検出し補正を行う技術について開示されている。
また、特許文献3には、カウント値と内挿値と合成する際、カウンタの最下位Bitによって位相のずれを検出し、内挿値を補正する技術について開示されている。
また、特許文献4には、A相B相の2値化信号と方向判別信号より、180deg周期の内挿値を算出し、方向判別信号により、内挿演算を切換える技術について開示されている。
また、特許文献6には、エンコーダの2相アナログ出力信号をAD変換し、演算器によって内挿演算を行い内挿値を演算している。また、前記2相アナログ出力信号をコンパレータによって2値化信号化し、2値化信号はカウンタに入力され、信号の立ち上がりと立下りを検出することによって4逓倍されて、カウントする技術について開示され、以上のようにして求められた内挿値とカウント値を合成(加算)することによって高分解能な位置もしくは角度情報を得ている。
このような内挿値とカウント値間の位相差による誤差を低減するために、特許文献1、2、3が提案されている。
特許文献3では、カウント値と内挿値と合成する際、カウンタの最下位Bitによって位相のずれを検出し、内挿値を補正している。従って、象限の判定にアナログ信号をデジタル変換した値を使用していることから、ノイズ等によって間違った象限を選定してしまう可能性があり、これによって、内挿値に誤差が発生してしまう可能性がある。
本発明は、かかる課題に鑑み、エンコーダ等の位置検出器の2相アナログ出力信号を使用した内挿演算値と、2値化信号を使用した4逓倍カウンタの値から高分解能な位置もしくは角度を検出することに加えて、高分解能な位置もしくは角度の誤差をなくす位置検出装置および位置検出方法、それらを搭載した画像形成装置を提供することを目的とする。
位相ずれ検出によって、位相ずれが検出された場合、内挿演算θ=tan−1(X)に代えて、X’=1/Xとして内挿演算θ=tan−1(X’)を行う。これによって、2値化信号から求めた象限ではなく、A相B相アナログ信号が実際にある象限の内挿値を求めることができる。このアナログ信号の位相に合わせるために、前記位相検出の状態からカウンタ補正の値に基づいてカウント値を補正する。
内挿演算θ=tan−1(X)にルックアップテーブルを使用する場合、ROM208やRAM209内に占める領域を低減したい要求がある。そのために、Xが負となる領域を無くせば、ルックアップテーブルは半分の領域で済む。よって、位相ずれが検出された場合(Xが負)、内挿演算θ=tan−1(X)に代えて、X’=−1/Xとして内挿演算θ=tan−1(X’)を行う。
あらかじめθが0〜90degとなる範囲でθ=tan−1(X)を算出する。このとき、θの分解能が仕様値以下となるような、所定の分割数NでX(0〜1の範囲)を分割する。このようにして算出されたθ(n)=tan−1(X(n))を使用して、n=0からn=N−1の範囲のルックアップテーブルを作成する。また、Xの値が負となる演算は位相補正に使用する領域であるため、−90〜0deg全域のルックアップテーブルを必要としない。そこで、負方向は分割数Nに対してN/2以下のルックアップテーブルを用意しておけばよい。
θ=tan−1(X)の演算においてXが正の値のみの範囲となるような手段や方法を使用する場合は、ルックアップテーブルはXが正となる範囲を用意すればよい。これによって、ルックアップテーブルの記憶領域を低減できる。
本発明は請求項1と同様な作用効果を奏する。
本発明は請求項2と同様な作用効果を奏する。
本発明は請求項3と同様な作用効果を奏する。
本発明は請求項4と同様な作用効果を奏する。
本発明は請求項5と同様な作用効果を奏する。
インクジェットエンジンに使用されているロータリエンコーダやリニアエンコーダをアナログ出力のセンサとして本発明の位置検出装置を使用することによって、インクジェット記録装置の生産性や安定性や性能を向上させることができる。また本発明を応用することによって位置や角度の情報量が増加し、回転体の速度むらを高精度の検出することができるようになるため、電子写真方式の画像形成装置内の無端ベルトや回転体の駆動にも展開できる。
図1は本発明の実施形態に係る位置検出装置の構成ブロック図である。この位置検出装置200は、モータ(M)(回転駆動体)201の回転角度を検出するエンコーダ(ENC)202と、エンコーダ202から出力される位相の異なるアナログ信号A、Bを2値化する2値化回路(2値化手段)203と、2値化回路203により2値化された夫々のパルス信号A−pulse、B−pulseのエッジを計数するアップダウンカウンタ204と、アナログ信号A、Bを複数ビットのデジタル信号に変換するA/Dコンバータ(A/D変換器)206と、2値化回路203により2値化された夫々のパルス信号A−pulse、B−pulseの2値の状態を取得するI/Oポート205と、アップダウンカウンタ204、I/Oポート205及びA/Dコンバータ206の各信号に基づいて内挿演算、位相検出及び位相補償を演算する演算器207と、演算プログラム等を記憶するROM208と、データを配置するRAM209と、を備えて構成される。尚、演算器207は、I/Oポート205から出力される夫々のパルス信号の2値状態に基づいて4つの象限を1つの象限に変換して内挿演算を行う内挿演算部210と、アップダウンカウンタ204の計数値と内挿値の位相ずれを検出する位相検出部211と、位相検出部211により計数値の位相の遅れ、進みに基づいて位相を補正する位相補正演算部212と、を備えている。
また、ロータリエンコーダ202はモータ201の回転軸と同軸上でなく、伝達機構の途中や制御したい軸上に取り付けられていても良い。また、図1では回転系を対象として説明しているが、図2にあるような直動ステージ110でも良い。この場合、エンコーダはモータ軸と同軸上のロータリエンコーダでもキャリッジ112に取り付けられたリニアエンコーダ114でも良い。モータ113の回転はボールねじ111等によって回転運動を直線運動に変換され、キャリッジ112を駆動する。キャリッジ112の動きはリニアエンコーダ114によって位置情報として検出される。
1)A−pulse=High、B−pulse=Highの時は、A相B相のアナログ信号のリサージュが象限Iにある。この時の内挿演算は、θ=tan-1(B/A)となる。式中のAとBはA/Dコンバータ206によって取り込まれデジタル変換されたA相B相のアナログ信号であり、A相B相アナログ信号は、前記2値化信号を取り込むのとほぼ同時のタイミングで、A/Dコンバータ206により数bitのデジタル信号に変換し、演算器207に取り込まれている。
2)A−pulse=Low、B−pulse=Highの時は、A相B相のアナログ信号のリサージュが象限IIにある。この時の内挿演算は、θ=tan-1(−A/B)となる。
4)A−pulse=High、B−pulse=Lowの時は、A相B相のアナログ信号のリサージュが象限IVにある。この時の内挿演算は、θ=tan-1(A/−B)=tan-1(−B/A)となる。
この内挿演算によって、図4に示される内挿値(象限の切り替わりごとに変化する鋸状の信号)が算出される。
上記の内挿演算は、演算器207中に内挿演算部210として構成される。ここでは、内挿演算を第1象限(象限I)に変換するものとして説明したが、別の象限1つに変換しても良い。また、図3はアナログ信号が正の場合に2値化信号がHighに、アナログ信号が負の場合にLowとなるものとして、内挿演算の式を説明したが、2値信号のロジックが反転している場合もある。加えて、変換する象限が異なる場合は、tan-1の式も異なってくる。
次に、位相検出に加えて、以下では、位相ずれの方向(進み/遅れ)の検出を説明する。演算器207では、内挿演算において2値化信号A−pulse、B−pulseの状態から現在の象限が検出できている。前記現在の象限と、A相アナログもしくはB相アナログ信号どちらか一方の正負の状態から位相ずれの状態を検出する。上記で説明した位相検出において、位相ずれがあることを判定した後、図5に示す判定演算を行う。まず、図12により位相ずれの定義を行う。回転方向は、正の方向でカウントUPする方向を考える。
現象a:カウント値はカウントUPされたが内挿値は前の象限にある(カウント値の進み)。
現象b:カウンタはカウントUPされていないが内挿値は次の象限にある(カウント値の遅れ)。
1)内挿演算によって象限Iであるとき、A相アナログ信号が正であれば、現象a(カウント値の進み)となる。A相アナログ信号が負であれば、現象b(カウント値の遅れ)となる。
2)象限IIであるとき、A相アナログ信号が正であれば、現象a(カウント値の進み)となる。A相アナログ信号が負であれば、現象b(カウント値の遅れ)となる。
3)象限IIIであるとき、A相アナログ信号が負であれば、現象a(カウント値の進み)となる。A相アナログ信号が正であれば、現象b(カウント値の遅れ)となる。
4)象限IVであるとき、A相アナログ信号が負であれば、現象a(カウント値の進み)となる。A相アナログ信号が正であれば、現象b(カウント値の遅れ)となる。
以上のように位相ずれの状態を検出し、2値化回路のスレッシュレベルやヒテリシス特性の調整等を行うことによって、カウント値と内挿値の位相ずれを低減することが可能になる。上記の位相検出は、演算器207中に位相検出部211として構成される。
1)現象aを検出:カウント値を−1する。
2)現象bを検出:カウント値を+1する。
また、内挿演算θ=tan-1(X)にルックアップテーブルを使用する場合、ROM208やRAM209内に占める領域を低減したい要求がある。そのために、Xが負となる領域を無くせば、ルックアップテーブルは半分の領域で済む。よって、位相ずれが検出された場合、内挿演算θ=tan-1(X)に代えて、X’=−1/Xとして内挿演算θ=tan-1(X’)を行う。位相補正演算は上記説明と同様に行う。上記の位相補正演算は、演算器207中に位相補正演算部212として構成される。
ルックアップテーブルでは、Xの値によって、tan-1(X)の記憶領域の番地nを参照することによって、θの値を検出できる。
position=A×count+B×θ (1)
の演算を行えばよい。ここで、AとBは変換用の係数である。これによって、従来カウント値countしか検出できなかったものに対して、カウント値を内挿値θで補完でき、位置や角度の検出分解能を向上させることができる。この値をフィードバック、もしくは速度情報に変換してフィードバックすることによって、情報量が増加し制御系の安定化や高性能化を図ることができる。
スキャナ部30は、コンタクトガラス31の下方に走査手段32が走行可能に配設されており、光源により照明された原稿からの反射光をミラー・レンズ等を介してCCD33に導き、原稿画像の読み取りが行われる。コンタクトガラス31の上方には、圧板34が開閉可能に設けられている。
プリンタ部50において、下方に配置された給紙カセット27から排紙部40に到る記録紙搬送路が図に一点鎖線で示すように形成され、その記録紙搬送路中の所定個所に搬送ローラ25が適宜設置されている。なお、符号24は給紙ローラ、符号26は排紙ローラである。また、手差しトレイ28が装置側面に設けられ、この手差しトレイ28からも給紙ローラ29を介して記録紙が給送される。
本例のインクジェット記録装置100は、各色インクカートリッジ23を印字ヘッドとは別に搭載し、このカートリッジ23内のインクが図示しない供給チューブを介して印字ヘッド22に供給される。各色インクカートリッジをヘッドとは別に搭載する方式は、プリントの高速化に伴うインク消費の増大に対応する大容量タイプのカートリッジを使用可能であり、ビジネスユーズに適した方式である。ただしインク供給方式は、ヘッドとカートリッジ一体のタイプの構成でも良い。
加圧板14に支持された加圧コロ13が、搬送ローラ3に対向して配置されている。加圧板14の先端には先端加圧コロ15が支持されている。この先端加圧コロ15は、静電吸着ベルト2の上辺部の内側に配置されたプラテン10(図9参照)に対し、静電吸着ベルト2を押し付ける働きをする。
搬送ローラ3の側方には入口ガイド部材35が配置されており、給紙部から給送されてきた記録紙を、搬送ローラ3(静電吸着ベルト2)と加圧板14の間に案内する。静電吸着ベルト2の上面に静電的に吸着された記録紙は、図において反時計回りに回動する静電吸着ベルト2によって図の右から左方向、すなわち副走査方向に搬送される。
テンションローラ4の下流側には、排紙ローラ17と拍車18からなる排紙ローラ対が設けられている。テンションローラ4部には分離爪19が設けられており、分離爪19によって静電吸着ベルト2から分離された記録紙は、排紙ローラ17と拍車18からなる排紙ローラ対によって下流側に送られる。
搬送ローラ3の軸には、コードホイール8が装着されている。コードホイール8には図示しないスリットが形成されており、該スリットを検出するための透過型のエンコーダセンサ9が設けられている。コードホイール8とセンサ9で、ロータリエンコーダを構成する。
また、静電吸着ベルトの動きを直接検出するリニアスケールを使用する場合を説明する。コードホイールやエンコーダセンサに代えて、静電吸着ベルト2の裏面には図示しないリニアスケールが形成されている。リニアスケールは、例えばベルト裏面へのアルミ蒸着により形成する(アルミ蒸着してレーザで飛ばして縞模様を形成する)ことができる。使用するリニアスケールはフォトマスクにより製作したもの等、多々あるが製造方法は限定しない。このリニアスケールは、ベルト裏面に配置されたプラテン10により邪魔されない所定部位に設けられたものである。ベルト2のループ内には、上記リニアスケールを読み取るための反射型のエンコーダセンサ11が配置されている。ベルト裏面に形成されたリニアスケールとセンサ11で、リニアエンコーダを構成する。また、本例では、ベルト裏側にリニアスケールを形成したが、ベルト表面やベルト端面等ベルトの位置が計測できる構成であれば良い。
ここでは、間欠駆動される機構を搭載したインクジェット記録装置について説明したが、本願を応用することによって位置や角度の情報量が増加し、回転体の速度むらを高精度の検出することができるようになるため、電子写真方式の画像形成装置内の無端ベルトや回転体の駆動にも展開できる。
以上の通り本発明によれば、位相の異なる2値化信号は、作成されるときにヒステリシス特性等が入るためノイズに対して変動しにくい。この特性を内挿演算部の象限判定に適用し、内挿演算を行ことにより、ノイズに強い内挿演算部を備えた位置検出装置を提供することができる。加えて、従来からある4逓倍カウンタを利用するための内挿演算部210を備えた位置検出装置200を提供することができる。
また、簡単な演算によって位相ずれを検出できる位相検出部211を備えた位置検出装置200を提供することができる。
また、カウント値と内挿値の位相ずれを検出した場合の演算手段と、カウント値の補正手段を備えた位置検出装置200を提供することができる。
また、内挿演算に負の演算を行わないようにした演算手段を備え、より演算を単純化もしくはルックアップテーブル等の記憶手段の容量を低減できる位置検出装置200を提供することができる。
また、ルックアップテーブルを使用し、かつ、ルックアップテーブルの記憶領域を正の範囲に限定することによって、演算負荷の低減と、より記憶領域の低減を可能とする内挿演算部210を備えた位置検出装置200を提供することができる。
また、請求項1乃至7の位置検出装置200又は請求項8乃至14の位置検出方法を備えることによって、ノイズに強く安定で、パルスエンコーダを使用する場合と比較して大幅なコストアップを伴わず高分解能化が可能となり、高精度な画像を形成できる画像形成装置を提供することができる。
Claims (11)
- 回転駆動体の回転角度や位置、移動体の位置を検出するエンコーダと、該エンコーダから出力される位相の異なるアナログ信号を2値化する2値化手段と、該2値化手段により2値化された夫々のパルス信号のエッジを計数するアップダウンカウンタと、前記アナログ信号を複数ビットのデジタル信号に変換するA/D変換器と、前記2値化手段により2値化された夫々のパルス信号の2値の状態を取得するI/Oポートと、該I/Oポートから取得される夫々のパルス信号の2値状態に基づいて4つの象限を1つの象限に変換して内挿演算を行う内挿演算部と、前記A/D変換器により変換された前記位相の異なるアナログ信号のレベルを夫々A、Bとして、XをAとBの除算値(X=f(A,B))としたときの内挿演算の内挿値をθ=tan−1(X)として前記内挿演算部により求め、該Xの正負の状態によって、前記アップダウンカウンタの計数値と前記内挿値の位相ずれを検出する位相検出部と、備え、
該位相検出部は、前記位相の異なるアナログ信号の何れか一方の正負の状態により、前記位相ずれの方向を検出することを特徴とする位置検出装置。 - 前記位相補正演算部は、前記内挿演算においてθ=tan−1(X)のXの状態が負である場合、前記内挿演算部は内挿演算θ=tan−1(X)に代えてX’=1/Xとしてθ=tan−1(X’)の内挿演算を行い、前記位相検出部により計数値の位相が前記内挿値よりも進んでいることを検出した場合、前記計数値に−1を加算し、前記計数値の位相が前記内挿値よりも遅れていることを検出した場合、前記計数値に+1を加算する位相補正演算部を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
- 前記位相補正演算部は、前記内挿演算においてθ=tan−1(X)のXの状態が負である場合、前記内挿演算部によりX’=−1/Xとしてθ=tan−1(X’)の内挿演算を行うと共に、前記位相検出部により計数値の位相が前記内挿値よりも進んでいることを検出した場合、前記計数値に−1を加算し、前記計数値の位相が前記内挿値よりも遅れていることを検出した場合、前記計数値に+1を加算することを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
- 前記内挿演算部がθ=tan−1(X)もしくはθ=tan−1(X’)の内挿演算をXとθからなるルックアップテーブルを使用して行なう場合、1象限内の分割数をNとすると、前記ルックアップテーブルのXとθの最大値を前記Xの正方向のN−1番目に相当する値、最小値をXの負方向のN/2番目以下に相当する値とすることを特徴とする請求項2に記載の位置検出装置。
- 前記内挿演算部がθ=tan−1(X)もしくはθ=tan−1(X’)の内挿演算をXの正の範囲とθからなるルックアップテーブルを使用して行なう場合、1象限内の分割数をnとすると、前記ルックアップテーブルのXとθの最大値を前記Xの正方向のn−1番目に相当する値とすることを特徴とする請求項3に記載の位置検出装置。
- 回転駆動体の回転角度や位置、移動体の位置を検出するエンコーダから出力される位相の異なるアナログ信号を2値化し、2値化された夫々のパルス信号のエッジを計数してアップダウンし、前記アナログ信号を複数ビットのデジタル信号に変換し、前記2値化された夫々のパルス信号の2値の状態を取得することにより、前記夫々のパルス信号の2値状態に基づいて4つの象限を1つの象限に変換して内挿演算を行う内挿演算ステップと、前記位相の異なるアナログ信号のレベルを夫々A、Bとして、XをAとBの除算値(X=f(A,B))としたときの内挿演算の内挿値をθ=tan−1(X)として前記内挿演算ステップにより求め、該Xの正負の状態によって、前記パルス信号のエッジの計数値と前記内挿値の位相ずれを検出する位相検出ステップと、を含み、
該位相検出ステップは、前記位相の異なるアナログ信号の何れか一方の正負の状態により、前記位相ずれの方向を検出することを特徴とする位置検出方法。 - 前記位相補正演算ステップは、前記内挿演算においてθ=tan−1(X)のXの状態が負である場合、前記内挿演算ステップは内挿演算θ=tan−1(X)に代えてX’=1/Xとしてθ=tan−1(X’)の内挿演算を行い、前記位相検出ステップにより計数値の位相が前記内挿値よりも進んでいることを検出した場合、前記計数値に−1を加算し、前記計数値の位相が前記内挿値よりも遅れていることを検出した場合、前記計数値に+1を加算する位相補正演算ステップを更に備えたことを特徴とする請求項6に記載の位置検出方法。
- 前記位相補正演算ステップは、前記内挿演算においてθ=tan−1(X)のXの状態が負である場合、前記内挿演算ステップによりX’=−1/Xとしてθ=tan−1(X’)の内挿演算を行うと共に、前記位相検出ステップにより計数値の位相が前記内挿値よりも進んでいることを検出した場合、前記計数値に−1を加算し、前記計数値の位相が前記内挿値よりも遅れていることを検出した場合、前記計数値に+1を加算することを特徴とする請求項6に記載の位置検出方法。
- 前記内挿演算ステップがθ=tan−1(X)もしくはθ=tan−1(X’)の内挿演算をXとθからなるルックアップテーブルを使用して行なう場合、1象限内の分割数をNとすると、前記ルックアップテーブルのXとθの最大値を前記Xの正方向のN−1番目に相当する値、最小値をXの負方向のN/2番目以下に相当する値とすることを特徴とする請求項7に記載の位置検出方法。
- 前記内挿演算ステップがθ=tan−1(X)もしくはθ=tan−1(X’)の内挿演算をXの正の範囲とθからなるルックアップテーブルを使用して行なう場合、1象限内の分割数をnとすると、前記ルックアップテーブルのXとθの最大値を前記Xの正方向のn−1番目に相当する値とすることを特徴とする請求項8に記載の位置検出方法。
- 請求項1乃至5の何れか一項に記載の位置検出装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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