JP4868174B2 - 加熱硬化型シリコーンゴム組成物 - Google Patents
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(A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)SiH官能性基を含有する1種又は2種以上のオルガノアルコキシシランとSiH官能性基を含有しない1種又は2種以上のオルガノアルコキシシランとの共加水分解縮合反応により合成した、分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:(A)成分中のアルケニル基1モル当たり、本(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子の量が1〜5モルとなる量、
(C)ヒドロシリル化反応触媒:有効量、
(D)トリアゾール系化合物及びイミダゾール系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の窒素含有化合物:0.0001〜1質量部、
(E)比表面積が50m2/g以上の微粉末シリカ:5〜100質量部、
(F)フェニル基含有シリコーンオイル:0〜10質量部
を含有してなることを特徴とする加熱硬化型シリコーンゴム組成物を提供する。
(A)成分のオルガノポリシロキサンは、この組成物の主剤(ベースポリマー)であって、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合したアルケニル基を含有するものであり、好ましくは下記平均組成式(1)で示されるものが用いられる。
(式中、Rは互いに同一又は異種の炭素数1〜12、好ましくは1〜8の非置換又は置換の一価炭化水素基であり、aは1.5〜2.8、好ましくは1.8〜2.5、より好ましくは1.95〜2.05の範囲の正数である。)
SiH官能性基を含有する1種又は2種以上のオルガノアルコキシシラン、SiH官能性基を含有しない1種又は2種以上のオルガノアルコキシシランは、モノアルコキシシラン及びジアルコキシシランから選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、下記一般式のいずれかで示されるアルコキシシランを共加水分解縮合して合成することがより好ましい。
(但し、R4はそれぞれ独立に脂肪族不飽和結合を除く、好ましくは炭素数1〜10の、ケイ素原子に結合した非置換又は置換の一価炭化水素基であり、R’はそれぞれ独立に非置換又はアルコキシ置換の炭素数1〜4のメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基等の一価炭化水素基である。)
なお、SiH官能性基を有するアルコキシシランとSiH官能性基を有さないアルコキシシランとの割合は、後述する式(2)のオルガノハイドロジェンポリシロキサンを形成し得る量であるが、特に前者:後者(モル比)=10:1〜0.2:1、とりわけ5:1〜0.5:1であることが好ましい。
R4 bHcSiO(4-b-c)/2 (2)
なお、この(D)成分を本発明組成物中に均一に分散させるために、(D)成分をエタノール、イソプロパノール、トルエン等の有機溶媒に溶解した状態で配合してもよい。
(式中、R5は脂肪族不飽和基を含有しない、同一又は異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基であって、その少なくとも1つはフェニル基であり、nは1〜1,000の整数である。)
R5のうち少なくとも1個はフェニル基であり、フェニル基含有量は全R5の5〜50モル%、特に10〜40モル%であることが好ましい。
このフェニル基含有シリコーンオイルは、25℃における粘度が、通常、10〜1,000mPa・s、特に50〜600mPa・s程度のものが好ましい。
(CH3)3SiOCH3 8.32g、(CH3)2Si(OCH3)2 86.4g、H(CH3)Si(OCH3)2 84.8gの−10℃の混合溶液に、硫酸2.7gを添加した。その後、水33gを−5℃以上に温度が上がらないように滴下した。滴下終了後、1時間撹拌した。撹拌終了後に廃酸分離し、炭酸水素ナトリウム3gを添加し、2時間中和した。中和剤をろ過後に140℃、3.6kPaの減圧下でストリッピングし、粘度15mPa・s、ケイ素原子結合水素原子含有量0.86質量%のハイドロジェンポリシロキサンを得た。
オクタメチルシクロテトラシロキサン53.3g、テトラメチルシクロテトラシロキサン48gとヘキサメチルジシロキサン6.5gの0℃混合溶液に硫酸3gを添加し、6時間、撹拌混合した。その後、水1.3gを添加し、1時間室温にて撹拌混合した。撹拌終了後に廃酸分離し、炭酸水素ナトリウム3gを添加し、2時間中和した。中和剤をろ過後に140℃、3.6kPaの減圧下でストリッピングし、粘度20mPa・s、ケイ素原子結合水素原子含有量0.73質量%のハイドロジェンポリシロキサンを得た。
分子鎖両末端がビニルジメチルシリル基で封鎖され、25℃での粘度が約30,000mPa・sのジメチルポリシロキサン60質量部、ヘキサメチルジシラザン8質量部、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザン0.2質量部、水2質量部、比表面積がBET法で約300m2/gであるヒュームドシリカ(Aerosil300、日本アエロジル社製)40質量部をニーダー中に投入し、1時間混合した。その後、温度を160℃に昇温し、引き続き2時間混合した。
この後、室温まで降温して分子鎖両末端がビニルジメチルシリル基で封鎖され、25℃での粘度が約600mPa・sのジメチルポリシロキサン20質量部を添加し、均一になるまで混合し、ベースコンパウンド(I)を得た。
この組成物Aを150℃で10分間プレス成形し、厚さ2mmのゴムシートを得、JIS K 6249に準拠して一般物性(硬さ、引張強さ、切断時伸び)を測定した。更にJIS K 6262に準拠して150℃で22時間圧縮永久歪試験を行った。結果を表1に併記する。
合成例1で調製したオルガノハイドロジェンポリシロキサンの替わりに、比較合成例1で調製したオルガノハイドロジェンポリシロキサン1.9質量部を使用した以外は、実施例1に従って組成物Bを調製した。
この組成物Bを150℃で10分間プレス成形し、厚さ2mmのゴムシートを得、実施例1と同様に一般物性及び圧縮永久歪を測定した。結果を表1に併記する。
Claims (1)
- (A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)SiH官能性基を含有する1種又は2種以上のオルガノアルコキシシランとSiH官能性基を含有しない1種又は2種以上のオルガノアルコキシシランとの共加水分解縮合反応により合成した、分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:(A)成分中のアルケニル基1モル当たり、本(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子の量が1〜5モルとなる量、
(C)ヒドロシリル化反応触媒:有効量、
(D)トリアゾール系化合物及びイミダゾール系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の窒素含有化合物:0.0001〜1質量部、
(E)比表面積が50m2/g以上の微粉末シリカ:5〜100質量部、
(F)フェニル基含有シリコーンオイル:0〜10質量部
を含有してなることを特徴とする加熱硬化型シリコーンゴム組成物。
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