JP4868174B2 - 加熱硬化型シリコーンゴム組成物 - Google Patents

加熱硬化型シリコーンゴム組成物 Download PDF

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Description

本発明は、低い圧縮永久歪を有する硬化物を与える加熱硬化型シリコーンゴム組成物に関する。
従来、窒素含有化合物が付加硬化型シリコーン組成物の硬化物の圧縮永久歪低下に有効であることは公知である(特開平8−48885号公報、特開平4−339863号公報、特開平7−166069号公報:特許文献1〜3)。しかし、窒素含有化合物はヒドロシリル化反応の硬化阻害としても作用するために、その使用には限界があった。
特開平8−48885号公報 特開平4−339863号公報 特開平7−166069号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、良好な硬化性を有し、低い圧縮永久歪を保持する硬化物を与えることができ、シリコーンゴムポッティング材やシリコーンゴム成形品として有用な熱硬化型シリコーンゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、(A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサン、(B)SiH官能性基を含有する1種又は2種以上のオルガノアルコキシシランとSiH官能性基を含有しない1種又は2種以上のオルガノアルコキシシランとの共加水分解縮合反応により合成した、分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、(C)ヒドロシリル化反応触媒、(D)トリアゾール系化合物及びイミダゾール系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の窒素含有化合物、(E)比表面積が50m2/g以上の微粉末シリカ、及び好ましくは(F)フェニル基含有シリコーンオイルを含有してなる加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、上記(B)成分の使用により、硬化性が良好であり、低い圧縮永久歪を保持し得る硬化物を与えることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、
(A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)SiH官能性基を含有する1種又は2種以上のオルガノアルコキシシランとSiH官能性基を含有しない1種又は2種以上のオルガノアルコキシシランとの共加水分解縮合反応により合成した、分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:(A)成分中のアルケニル基1モル当たり、本(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子の量が1〜5モルとなる量、
(C)ヒドロシリル化反応触媒:有効量、
(D)トリアゾール系化合物及びイミダゾール系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の窒素含有化合物:0.0001〜1質量部、
(E)比表面積が50m2/g以上の微粉末シリカ:5〜100質量部、
(F)フェニル基含有シリコーンオイル:0〜10質量部
を含有してなることを特徴とする加熱硬化型シリコーンゴム組成物を提供する。
本発明によれば、上記(B)成分の共加水分解縮合反応により合成したハイドロジェンポリシロキサンを使用することで、より低い圧縮永久歪が得られる。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
(A)成分のオルガノポリシロキサンは、この組成物の主剤(ベースポリマー)であって、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合したアルケニル基を含有するものであり、好ましくは下記平均組成式(1)で示されるものが用いられる。
aSiO(4-a)/2 (1)
(式中、Rは互いに同一又は異種の炭素数1〜12、好ましくは1〜8の非置換又は置換の一価炭化水素基であり、aは1.5〜2.8、好ましくは1.8〜2.5、より好ましくは1.95〜2.05の範囲の正数である。)
(A)成分(上記式(1)のR)中のケイ素原子に結合したアルケニル基としては、例えば、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基等の、通常、炭素数2〜8、好ましくは2〜4程度のものが挙げられ、特にビニル基であることが好ましい。
(A)成分のポリシロキサン骨格中におけるアルケニル基が結合するケイ素原子の位置としては、例えば、分子鎖末端及び/又は分子鎖途中(分子鎖非末端)が挙げられるが、(A)成分としては、少なくとも分子鎖両末端のケイ素原子に結合したアルケニル基を含有する直鎖状のジオルガノポリシロキサンであることが好ましい。
なお、(A)成分中のアルケニル基の含有量は、ケイ素原子に結合した一価の有機基(即ち、上記平均組成式(1)において、Rで示される非置換又は置換の一価炭化水素基)全体に対して0.001〜10モル%、特に0.01〜5モル%程度であることが好ましい。
(A)成分(式(1)中のR)のアルケニル基以外のケイ素原子に結合する有機基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基;クロロメチル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基などの、通常、炭素数1〜12、好ましくは炭素数1〜10程度の、非置換又はハロゲン置換の一価炭化水素基が挙げられ、特に、メチル基、フェニル基であることが好ましい。
このような(A)成分の分子構造としては、例えば、直鎖状、環状、分岐鎖状が挙げられるが、主鎖が基本的にジオルガノシロキサン単位の繰り返しからなり、分子鎖両末端がトリオルガノシロキシ基で封鎖された、直鎖状のジオルガノポリシロキサンであることが好ましい(なお、ここでのオルガノ基にはアルケニル基も包含し得る。)。
(A)成分の25℃における粘度は、得られるシリコーンゴムの物理的特性が良好であり、また、組成物の取扱い作業性が良好であることから、100〜500,000mPa・sの範囲内であることが好ましく、特に300〜100,000mPa・sの範囲内であることが好ましい。なお、本発明において、粘度は回転粘度計等により測定することができる(以下、同じ。)。
このような(A)成分のオルガノポリシロキサンとしては、例えば、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルビニルポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖メチルビニルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジビニルメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端ジビニルメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端トリビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、式:R1 3SiO0.5で示されるシロキサン単位と式:R1 22SiO0.5で示されるシロキサン単位と式:R1 2SiOで示されるシロキサン単位と式:SiO2で示されるシロキサン単位からなるオルガノシロキサン共重合体、式:R1 3SiO0.5で示されるシロキサン単位と式:R1 22SiO0.5で示されるシロキサン単位と式:SiO2で示されるシロキサン単位からなるオルガノシロキサン共重合体、式:R1 22SiO0.5で示されるシロキサン単位と式:R1 2SiOで示されるシロキサン単位と式:SiO2で示されるシロキサン単位からなるオルガノシロキサン共重合体、式:R12SiOで示されるシロキサン単位と式:R1SiO1.5で示されるシロキサン単位もしくは式:R2SiO1.5で示されるシロキサン単位からなるオルガノシロキサン共重合体、及びこれらのオルガノポリシロキサンの2種以上からなる混合物が挙げられる。
上記式中のR1はアルケニル基以外の非置換又は置換の一価炭化水素基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基;クロロメチル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基などが挙げられる。また、上記式中のR2はアルケニル基であり、例えば、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、へプテニル基などが挙げられる。
(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、本発明組成物の特徴をなすもので、SiH官能性基を含有する1種又は2種以上のオルガノアルコキシシランとSiH官能性基を含有しない1種又は2種以上のオルガノアルコキシシランとの共加水分解縮合反応により合成した、分子中にケイ素原子と結合する水素原子を少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンである。上記共加水分解縮合反応により合成したハイドロジェンポリシロキサンを使用することで、より低い圧縮永久歪を有する硬化物が得られることを本発明者らが見出したものである。
該オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、SiH官能性基を含有する1種又は2種以上のオルガノアルコキシシランとSiH官能性基を含有しない1種又は2種以上のオルガノアルコキシシランとを共加水分解縮合反応させて得られるものである。
SiH官能性基を含有する1種又は2種以上のオルガノアルコキシシラン、SiH官能性基を含有しない1種又は2種以上のオルガノアルコキシシランは、モノアルコキシシラン及びジアルコキシシランから選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、下記一般式のいずれかで示されるアルコキシシランを共加水分解縮合して合成することがより好ましい。
HR4Si(OR’)2、HR4 2SiOR’、R4 2Si(OR’)2、R4 3SiOR’
(但し、R4はそれぞれ独立に脂肪族不飽和結合を除く、好ましくは炭素数1〜10の、ケイ素原子に結合した非置換又は置換の一価炭化水素基であり、R’はそれぞれ独立に非置換又はアルコキシ置換の炭素数1〜4のメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基等の一価炭化水素基である。)
更に、本発明のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、H(CH3)Si(OCH32と、(CH32Si(OCH32、(C652Si(OCH32、(CF324)(CH3)Si(OCH32から選ばれる1種又は2種以上と、(CH33SiOCH3及び/又はH(CH32SiOCH3とを共加水分解縮合反応させて得られるものであることが好ましい。
なお、SiH官能性基を有するアルコキシシランとSiH官能性基を有さないアルコキシシランとの割合は、後述する式(2)のオルガノハイドロジェンポリシロキサンを形成し得る量であるが、特に前者:後者(モル比)=10:1〜0.2:1、とりわけ5:1〜0.5:1であることが好ましい。
共加水分解は−20℃〜5℃で酸性触媒下に水と混合して行われる。加水分解触媒としては、塩酸、硫酸などの無機酸、蟻酸、酢酸、プロピオン酸などの有機酸、パラトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸などの酸性化合物、酸性の陽イオン交換樹脂などが使用でき、原料に対して0.05〜10質量%の量で添加される。加水分解に必要な水の量は原料のもつ加水分解性基のモル数に対して0.4〜2倍モル数が適当である。
このオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、下記平均組成式(2)で示されるものを用いることができる。
4 bcSiO(4-b-c)/2 (2)
上記式(2)中、R4は、脂肪族不飽和結合を除く、好ましくは炭素数1〜10の、ケイ素原子に結合した非置換又は置換の一価炭化水素基であり、このR4における非置換又は置換の一価炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基や、これらの基の水素原子の一部又は全部をフッ素、臭素、塩素等のハロゲン原子で置換したもの、例えばクロロメチル基、クロロプロピル基、ブロモエチル基、トリフルオロプロピル基等が挙げられる。R4の非置換又は置換の一価炭化水素基としては、好ましくは非置換又はフッ素置換の炭素数1〜8の一価炭化水素基であり、より好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、フェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基であり、更に好ましくはメチル基、フェニル基である。また、bは0.7〜2.1、cは0.001〜1.0で、かつb+cが0.8〜3.0を満足する正数であり、好ましくは、bは1.0〜2.0、cは0.01〜1.0、b+cが1.5〜2.5である。
1分子中に少なくとも2個(通常、2〜300個)、好ましくは3個以上(例えば3〜200個、特には4〜150個程度)含有するSiH基は、分子鎖末端、分子鎖途中のいずれに位置していてもよく、またこの両方に位置するものであってもよい。また、このオルガノハイドロジェンポリシロキサンの分子構造は直鎖状、環状、分岐状、三次元網状構造のいずれであってもよいが、1分子中のケイ素原子の数(又は重合度)は通常2〜300個、好ましくは3〜200個、より好ましくは4〜150個程度のものが望ましく、25℃における粘度が、通常、0.1〜1,000mPa・s、好ましくは0.5〜500mPa・s程度の、室温(25℃)で液状のものが使用される。
このような(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン環状共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルフェニルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジフェニルポリシロキサンや、これらの各例示化合物において、メチル基の一部又は全部がエチル基、プロピル基等の他のアルキル基で置換されたもの、式:R4 3SiO0.5で示されるシロキサン単位と式:R4 2HSiO0.5で示されるシロキサン単位と式:SiO2で示されるシロキサン単位からなるオルガノシロキサン共重合体、式:R4 2HSiO0.5で示されるシロキサン単位と式:SiO2で示されるシロキサン単位からなるオルガノシロキサン共重合体、式:R4HSiOで示されるシロキサン単位と式:R4SiO1.5で示されるシロキサン単位もしくは式:HSiO1.5で示されるシロキサン単位からなるオルガノシロキサン共重合体、及び、これらのオルガノポリシロキサンの2種以上からなる混合物が挙げられる。上式中のR4はアルケニル基以外の一価炭化水素基であり、前記と同様の基が例示される。
(B)成分の配合量は、(A)成分中のケイ素原子結合アルケニル基1モル(又は個)に対して(B)成分中のケイ素原子結合水素原子が1〜5モル(又は個)、特には1〜3モル(又は個)の範囲内となる量である。(A)成分中のケイ素原子結合アルケニル基1モルに対して(B)成分中のケイ素原子結合水素原子が1モル未満であると、組成物は十分に硬化せず、また、これが5モルを超えると、圧縮永久歪が悪くなる。
(C)成分のヒドロシリル化反応触媒(付加反応触媒)としては、(A)成分中のケイ素原子結合アルケニル基と(B)成分中のSiH基とのヒドロシリル化付加反応を促進するものであればいかなる触媒を使用してもよい。例えば、白金、パラジウム、ロジウム等や塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸とオレフィン類、ビニルシロキサン又はアセチレン化合物との配位化合物、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム等の白金族金属又はこれらの化合物が使用されるが、特に好ましくは白金系化合物である。
付加反応触媒の配合量は有効量であるが、通常、(A),(B)成分の合計質量に対して触媒金属元素の質量として0.5〜1,000ppm、特に1〜500ppmの割合であることが好ましく、より好ましくは10〜100ppmの範囲である。配合量が0.5ppm未満では付加反応が著しく遅くなるか、もしくは硬化しない場合があり、配合量が多すぎると、コスト的に高いものとなり、不経済となる。
(D)成分は、本発明組成物に低圧縮永久歪特性を付与するもので、トリアゾール系化合物及びイミダゾール系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の窒素含有化合物である。前記トリアゾール系化合物としては、例えば、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、ベンゾトリアゾール、N−トリメチルシリル−ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。前記イミダゾール系化合物としては、例えば、イミダゾール、1−メチルイミダゾール、ベンゾイミダゾールなどが挙げられる。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても用いることができる。
この(D)成分の配合量は、使用する窒素含有化合物の特性により大きく異なるため一概に規定はできないが、通常(A)成分100質量部に対して0.0001〜1質量部、好ましくは0.005〜0.3質量部である。配合量が少なすぎても多すぎても、(D)成分の効果が低下する。
なお、この(D)成分を本発明組成物中に均一に分散させるために、(D)成分をエタノール、イソプロパノール、トルエン等の有機溶媒に溶解した状態で配合してもよい。
(E)成分の微粉末シリカ(シリカ系充填剤)は、その比表面積が50m2/g以上、好ましくは100〜400m2/gである。このような微粉末シリカとしては、例えば、ヒュームドシリカ、沈降シリカ等が挙げられ、これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。また、これらの充填剤は、例えば鎖状オルガノポリシロキサン、環状オルガノポリシロキサン、ヘキサメチルジシラザン、各種オルガノシラン等で表面処理したものでもよい。特に、(E)成分の微粉末シリカの少なくとも一部はその表面が疎水化処理されたヒュームドシリカからなることが好ましい。即ち、(E)成分の全部が表面処理により疎水化されたヒュームドシリカでもよいし、一部がこのような疎水化ヒュームドシリカで残部が疎水化処理されていないシリカ微粉末であってもよい。
(E)成分の配合量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100質量部に対して5〜100質量部の割合であり、好ましくは5〜50質量部である。配合量が少なすぎたり、多すぎたりすると得られるシリコーンゴム組成物の加工性が低下し、得られた硬化物の十分な機械的強度が得られない。
(F)成分は、本組成物にオイルブリード性を付与する場合に使用するものである。(F)成分のフェニル基含有シリコーンオイル(オルガノポリシロキサン)としては、通常、直鎖状構造のジオルガノポリシロキサンであることが好ましく、特に下記式(3)で示されるフェニル基含有シリコーンオイルが好ましい。
5 3SiO(R5 2SiO)nSiR5 3 (3)
(式中、R5は脂肪族不飽和基を含有しない、同一又は異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基であって、その少なくとも1つはフェニル基であり、nは1〜1,000の整数である。)
式(3)においてR5により示される、脂肪族不飽和基を含有しない、非置換又は置換の一価炭化水素基は炭素原子数1〜10、特に1〜8のものが好ましく、分子中に存在する複数のR5は同一でも異なっていてもよい。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基等のアラルキル基、ならびに、これらの炭化水素基の水素原子の一部又は全部をハロゲン原子等で置換した、例えば3,3,3−トリフルオロプロピル基等が挙げられ、メチル基が好ましい。
5のうち少なくとも1個はフェニル基であり、フェニル基含有量は全R5の5〜50モル%、特に10〜40モル%であることが好ましい。
また、nは1〜1,000、好ましくは10〜800、特に好ましくは50〜500の整数である。
このフェニル基含有シリコーンオイルは、25℃における粘度が、通常、10〜1,000mPa・s、特に50〜600mPa・s程度のものが好ましい。
このようなフェニル基含有オルガノポリシロキサンとしては、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・フェニルメチルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・フェニルメチルシロキサン・メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサン共重合体等が例示される。
本発明組成物がオイルブリード性シリコーンゴム成形品を提供する場合に、(F)成分のフェニル基含有シリコーンオイルの配合量は、(A)成分100質量部に対して0.5〜10質量部であり、好ましくは0.5〜5質量部である。配合量が10質量部を超えると、シリコーンゴム組成物の粘着力が増加してロール加工性が低下する。0.5質量部未満になるとオイルブリード性、ひいては潤滑性が十分でなくなる場合がある。
その他の任意の成分として、例えば、結晶性シリカ、中空フィラー、シルセスキオキサン、ヒュームド二酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化鉄、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、層状マイカ、カーボンブラック、ケイ藻土、ガラス繊維等の無機充填剤、及び、これらの充填剤をオルガノアルコキシシラン化合物、オルガノクロロシラン化合物、オルガノシラザン化合物、低分子量シロキサン化合物等の有機ケイ素化合物により表面処理した充填剤が挙げられる。またシリコーンゴムパウダーやシリコーンレジンパウダーなども挙げられる。
更に、本発明組成物には、本発明の目的を損なわない範囲において、その他の任意の成分として、例えば、有機溶剤、クリープハードニング防止剤、可塑剤、チキソトロピー付与剤、顔料、染料、防かび剤が含まれていてもよい。
本発明の付加硬化型シリコーンゴム組成物は、上記(A)〜(E)成分、及び必要により(F)成分あるいはその他の任意成分を、ニーダー、プラネタリーミキサーなどの通常の混合撹拌器、混練器等を用いて均一に混合することにより調製することができる。
本発明の付加硬化型シリコーンゴム組成物の硬化条件としては、公知の付加反応硬化型シリコーンゴム組成物と同様でよく、例えば常温でも十分硬化するが、必要に応じて加熱してもよく、この場合、100〜200℃、特に150〜180℃で1〜10分間、特に1〜5分間加熱することにより硬化することができる。
本発明のシリコーンゴム組成物は、良好な硬化性を有し、低い圧縮永久歪を保持することができる硬化物が得られ、電気・電子部品や半導体素子の保護に使用されるシリコーンゴムポッティング材や、複写機、ファクシミリ等のOA機器の帯電ロール、転写ロール、現像ロール、転写ベルト等に使用されるシリコーンゴム成形品、自動車部品としての、オイルシール、コネクター部のパッキンやゴム栓、O−リング、ダイヤフラム、ディストリビューター用グロメット等に使用されるオイルブリード性シリコーンゴム成形品としても有用である。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。なお、粘度は25℃における回転粘度計による測定値である。
[合成例1]
(CH33SiOCH3 8.32g、(CH32Si(OCH32 86.4g、H(CH3)Si(OCH32 84.8gの−10℃の混合溶液に、硫酸2.7gを添加した。その後、水33gを−5℃以上に温度が上がらないように滴下した。滴下終了後、1時間撹拌した。撹拌終了後に廃酸分離し、炭酸水素ナトリウム3gを添加し、2時間中和した。中和剤をろ過後に140℃、3.6kPaの減圧下でストリッピングし、粘度15mPa・s、ケイ素原子結合水素原子含有量0.86質量%のハイドロジェンポリシロキサンを得た。
[比較合成例1]
オクタメチルシクロテトラシロキサン53.3g、テトラメチルシクロテトラシロキサン48gとヘキサメチルジシロキサン6.5gの0℃混合溶液に硫酸3gを添加し、6時間、撹拌混合した。その後、水1.3gを添加し、1時間室温にて撹拌混合した。撹拌終了後に廃酸分離し、炭酸水素ナトリウム3gを添加し、2時間中和した。中和剤をろ過後に140℃、3.6kPaの減圧下でストリッピングし、粘度20mPa・s、ケイ素原子結合水素原子含有量0.73質量%のハイドロジェンポリシロキサンを得た。
[実施例1]
分子鎖両末端がビニルジメチルシリル基で封鎖され、25℃での粘度が約30,000mPa・sのジメチルポリシロキサン60質量部、ヘキサメチルジシラザン8質量部、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザン0.2質量部、水2質量部、比表面積がBET法で約300m2/gであるヒュームドシリカ(Aerosil300、日本アエロジル社製)40質量部をニーダー中に投入し、1時間混合した。その後、温度を160℃に昇温し、引き続き2時間混合した。
この後、室温まで降温して分子鎖両末端がビニルジメチルシリル基で封鎖され、25℃での粘度が約600mPa・sのジメチルポリシロキサン20質量部を添加し、均一になるまで混合し、ベースコンパウンド(I)を得た。
このベースコンパウンド(I)の120質量部に、分子鎖両末端がビニルジメチルシリル基で封鎖され、25℃での粘度が約30,000mPa・sのジメチルポリシロキサン13.5質量部、合成例1で調製したオルガノハイドロジェンポリシロキサン1.6質量部、1−エチニルシクロヘキサノール0.15質量部、塩化白金酸/1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体を白金原子含有量として1質量%含有するジメチルポリシロキサン溶液0.1質量部、ベンゾトリアゾールの10質量%エタノール溶液0.1質量部、ジメチルシロキサン単位72モル%とジフェニルシロキサン単位28モル%とからなり、粘度400mPa・sの末端トリメチルシリル基封鎖オルガノポリシロキサン5質量部を混合して組成物Aを調製した。
この組成物Aを150℃で10分間プレス成形し、厚さ2mmのゴムシートを得、JIS K 6249に準拠して一般物性(硬さ、引張強さ、切断時伸び)を測定した。更にJIS K 6262に準拠して150℃で22時間圧縮永久歪試験を行った。結果を表1に併記する。
[比較例1]
合成例1で調製したオルガノハイドロジェンポリシロキサンの替わりに、比較合成例1で調製したオルガノハイドロジェンポリシロキサン1.9質量部を使用した以外は、実施例1に従って組成物Bを調製した。
この組成物Bを150℃で10分間プレス成形し、厚さ2mmのゴムシートを得、実施例1と同様に一般物性及び圧縮永久歪を測定した。結果を表1に併記する。
Figure 0004868174

Claims (1)

  1. (A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサン:100質量部、
    (B)SiH官能性基を含有する1種又は2種以上のオルガノアルコキシシランとSiH官能性基を含有しない1種又は2種以上のオルガノアルコキシシランとの共加水分解縮合反応により合成した、分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:(A)成分中のアルケニル基1モル当たり、本(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子の量が1〜5モルとなる量、
    (C)ヒドロシリル化反応触媒:有効量、
    (D)トリアゾール系化合物及びイミダゾール系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の窒素含有化合物:0.0001〜1質量部、
    (E)比表面積が50m2/g以上の微粉末シリカ:5〜100質量部、
    (F)フェニル基含有シリコーンオイル:0〜10質量部
    を含有してなることを特徴とする加熱硬化型シリコーンゴム組成物。
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