JP2835588B2 - ロール部材用硬化性シリコーンゴム組成物 - Google Patents

ロール部材用硬化性シリコーンゴム組成物

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JP2835588B2 JP7214270A JP21427095A JP2835588B2 JP 2835588 B2 JP2835588 B2 JP 2835588B2 JP 7214270 A JP7214270 A JP 7214270A JP 21427095 A JP21427095 A JP 21427095A JP 2835588 B2 JP2835588 B2 JP 2835588B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロール部材用硬化性
シリコーンゴム組成物に関し、特に硬化物の圧縮永久歪
が小さいロール部材用硬化性シリコーンゴム組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】硬化性シリコーンゴム組成物は、室温又
は加熱下に硬化させて成形し、各種成形品として用いら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の硬化性
シリコーンゴム組成物の硬化物は、圧縮永久歪が大き
く、長時間圧縮変形を受ける成形品、例えばロール部
材、自動車部品のコネクタの材料等として使用すること
が困難であったり、使用できるとしても硬化後、高温で
長時間アフターキュアして硬化物を安定化させる必要が
あるため、成形工程が煩雑となる問題があった。そこで
本発明の目的は、硬化物の圧縮永久歪が小さいロール部
材用硬化性シリコーン組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため、鋭意研究を重ねた結果、従来、付加硬
化反応における硬化抑制剤として有効であることが公知
であるビニル基含有オルガノシクロポリシロキサンと、
付加硬化反応における硬化制御剤あるいはシリコーンゴ
ムの難燃性付与剤として公知であるトリアゾール系化合
物との2成分を必須成分として併有することにより、得
られる硬化性シリコーンゴム組成物が、意外にも硬化物
の圧縮永久歪が小さく、また極めてシャープな硬化特性
を示すことを見出し、本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明は、前記課題を解決する
ために、 (A) 平均組成式: (R1)p SiO (4-p)/2 (I) 〔式中、R1は、同一でも異なってもよく、非置換又は置
換の一価炭化水素基であり、pは1.95〜2.05の数であ
る〕で表され、1分子中にケイ素原子に結合した脂肪族
不飽和炭化水素基を2個以上有し、25℃における粘度が
200 〜200000cSt であるオルガノポリシロキサン100 重
量部、 (B) 一般式:
【0006】
【化2】
【0007】〔式中、R は低級アルキル基、nは3〜8
の整数を示す〕で表されるビニル基含有オルガノシクロ
ポリシロキサン 0.05〜5重量部、 (C) 平均組成式: Hq (R2)r SiO (4-q-r)/2 (III) 〔式中、R2は、同一でも異なってもよく、アルキル基、
フェニル基又はトリメチルシロキシ基であり、qは0.00
2 〜1.0 の数であり、rは1.0 〜2.0 の数である(但
し、q+rは1.002 〜3.0 である) 〕で表され、1分子
中にケイ素原子に結合した水素原子を2個以上有するオ
ルガノハイドロジエンポリシロキサン (A)成分中と(B)成分中のケイ素原子に結合した脂
肪族不飽和炭化水素基1個当りケイ素原子に結合した水
素原子を0.5 〜5個供するのに十分な量、 (D) 白金族金属系触媒 (A)成分と(B)成分の合計量に対し白金族金属量で
1〜500ppmとなる量及び (E) トリアゾール系化合物
0.005 〜1重量部を含有してなるロール部材用硬化性
シリコーンゴム組成物を提供するものである。
【0008】本発明の組成物の(A)成分であるオルガ
ノポリシロキサンは、前記平均組成式(I)で表され、
1分子中にケイ素原子に結合した脂肪族不飽和炭化水素
基を2個以上有するものである。脂肪族不飽和炭化水素
基としては、例えば、ビニル基、アリル基等が挙げら
れ、好ましくはビニル基である。また脂肪族不飽和炭化
水素基以外にケイ素原子に結合する基としては、例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、オクチル基等の
脂肪族炭化水素基;フェニル基等の芳香族炭化水素基;
3,3,3−トリフルオロプロピル基等の1部の水素原子が
ハロゲン原子で置換された炭化水素基などが挙げられ、
通常メチル基が一般的である。しかし、高い耐熱性又は
高い屈折率を有する組成物を得るためには、フェニル基
が好ましく、耐溶剤性、耐油性の向上の点では、3,3,3
−トリフルオロプロピル基が好ましい。このオルガノポ
リシロキサンは、通常、直鎖状であるが、若干分岐して
いてもよい。また、脂肪族不飽和炭化水素基は分子鎖末
端及び側鎖のいずれに存在していてもよく、それらの両
方に存在していてもよい。また、(A)成分のオルガノ
ポリシロキサンは、25℃における粘度が200 〜200000cS
t であり、得られる組成物の作業性、硬化物の物性の点
で200 〜100000cSt のものが好ましい。これらのオルガ
ノポリシロキサンは、1種単独でも2種以上を組み合わ
せても用いられる。
【0009】本発明の組成物の(B)成分であるビニル
基含有オルガノシクロポリシロキサンは、前記一般式
(II)で表されるものである。前記一般式(II)におい
て、Rは低級アルキル基であり、例えばメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられ、好ましくは
メチル基又はエチル基である。nは3〜8の整数、好ま
しくは3〜6の整数である。この一般式(II)で表され
るビニル基含有オルガノシクロポリシロキサンとして、
工業的にはメチルビニルシクロテトラシロキサンが好ま
しい。本発明の組成物における(B)成分の配合割合
は、通常、(A)成分100 重量部に対して0.05〜5重量
部、好ましくは0.1 〜3重量部である。(B)成分の配
合量が少なすぎると本発明の組成物の硬化物の圧縮永久
歪みが低減されず、多すぎると組成物の硬化物が硬く、
脆いものとなるおそれがある。
【0010】(C)成分であるオルガノハイドロジエン
ポリシロキサンは、前記平均組成式(III) で表され、1
分子中にケイ素原子に結合した水素原子を2個以上有す
るものであり、直鎖状、分岐状、環状のいずれの構造の
ものであってもよい。前記平均組成式(III) におけるR2
は、アルキル基、フェニル基又はトリメチルシロキシ基
であり、qは0.002 〜1.0 の数であり、rは1.0 〜2.0
の数であり、q+rは1.002 〜3.0 であるが、通常q+
rは1.952 〜3.0 である。このオルガノハイドロジエン
ポリシロキサンとしては、具体的には下記に示すものが
例示できる。
【0011】
【化3】 (ただし、a,b及びcは0又は正の整数を示し、dは
2以上の整数を示す。),
【0012】
【化4】
【0013】(但し、Rは水素原子、メチル基、エチル
基、プロピル基又はトリメチルシロキシ基を表す。)及
【0014】
【化5】
【0015】なお、(C)成分として2官能のオルガノ
ハイドロジエンポリシロキサンを用いる場合には、3官
能以上のオルガノハイドロジエンポリシロキサンを添加
して使用するか(特公昭47−40447 号)、又は(A)成
分のオルガノポリシロキサン中に3官能以上のケイ素原
子に結合した脂肪族不飽和炭化水素基を含有するオルガ
ノポリシロキサンを使用することが好ましい。
【0016】更に、(C)成分の配合量は、(A)成分
中と(B)成分中のケイ素原子に結合した脂肪族不飽和
炭化水素基1個に対しケイ素原子に結合した水素原子を
0.5〜5個供するのに十分な量、好ましくは1〜2個供
する量である。
【0017】また、(D)成分である白金族金属系触媒
としては、一般に付加反応用触媒として公知のものを挙
げることができ、例えば、白金黒、あるいはアルミナ,
シリカなどの担体に固体白金を担持させたもの、塩化白
金酸,アルコール変性塩化白金酸,塩化白金酸とオレフ
ィンとの錯体,白金とビニルシロキサンとの錯体等が例
示される。この触媒は、固体であるときは分散性をよく
するために細かく砕いたり、その担体を粒径が小さく、
比表面積の大きいものとして使用することが好ましく、
塩化白金酸又はそのオレフィンとの錯体は、アルコー
ル,ケトン,エーテルあるいは炭化水素系等の溶剤に溶
解して使用することが望ましい。(D)成分の配合量
は、所望の硬化速度が得られるように適宜調節すればよ
い。一般に、(A)成分と(B)成分の合計量に対し白
金族金属量で1〜500 ppm であり、経済的見地及び良好
な硬化物を得る点から、塩化白金酸等のシロキサンと相
溶するものは、前記した(A)成分と(B)成分の合計
量に対し白金族金属量で1〜100ppm、白金黒等の固体触
媒については白金族金属量で20〜500ppmの範囲とするこ
とが好ましい。
【0018】本発明の組成物の(E)成分であるトリア
ゾール系化合物としては、例えば、1,2,3−トリアゾー
ル, 1,2,4−トリアゾール,ベンゾトリアゾール及びこ
れらの誘導体が挙げられる。 1,2,3−トリアゾールの誘
導体としては、例えば1−メチル− 1,2,3−トリアゾー
ル,1−フェニル− 1,2,3−トリアゾール,4−メチル
−2−フェニル− 1,2,3−トリアゾール,1−ベンジル
−1,2,3 −トリアゾール,4−ヒドロキシ− 1,2,3−ト
リアゾール,1−アミノ− 1,2,3−トリアゾール,1−
ベンズアミド−4−メチル− 1,2,3−トリアゾール,1
−アミノ− 4,5−ジフェニル−1,2,3 −トリアゾール,
1,2,3−トリアゾール−4−アルデヒド,4−シアノ−
1,2,3−トリアゾールなどが挙げられる。 1,2,4−トリ
アゾールの誘導体としては1−メチル− 1,2,4−トリア
ゾール, 1,3−ジフェニル− 1,2,4−トリアゾール,5
−アミノ−3−メチル− 1,2,4−トリアゾール,3−メ
ルカプト− 1,2,4−トリアゾール,1−フェニル− 1,
2,4−トリアゾール−5−オン,1−フェニルウラゾー
ルなどが挙げられる。ベンゾトリアゾールの誘導体とし
ては、1−メチルベンゾトリアゾール, 5,6−ジメチル
ベンゾトリアゾール,2−フェニルベンゾトリアゾー
ル,1−ヒドロキシベンゾトリアゾール,1−ベンゾト
リアゾールカルボン酸メチルなどが挙げられる。これら
のうち最も好適なものはベンゾトリアゾール、1,2,3−
トリアゾール、1−メチル−1,2,3−トリアゾールであ
る。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても用
いられる。
【0019】この(E)成分の配合量は、通常(A)成
分100 重量部に対して0.005 〜1重量部、好ましくは0.
01〜0.3 重量部であり、少なすぎても効果がなく、多す
ぎると硬化性が低下することがある。この(E)成分は
組成物中に均一に分散させるためにイソプロパノール,
エタノール,ベンゼン,トルエン等の有機溶媒に溶解し
て配合してもよい。
【0020】以上の(A)〜(E)成分からなる本発明
の組成物には、機械的強度を向上させる等の目的で任意
に種々の充填剤を(F)成分として添加することが好ま
しい。(F)成分である充填剤は、その種類には特に制
限はなく、通常の付加型シリコーンゴム組成物に使用さ
れているものがすべて使用可能である。例えば、ヒュー
ムドシリカ、沈降性シリカ、疎水化処理したシリカ、カ
ーボンブラック、二酸化チタン、酸化第二鉄、酸化アル
ミニウム、酸化亜鉛、石英粉末、ケイソウ土、ケイ酸カ
ルシウム、タルク、ベントナイト、アスベスト、ガラス
繊維、有機繊維等が挙げられ、これらは1種単独又は2
種以上を組み合わせても配合し得る。この充填剤の配合
量は本発明の目的を損わない限り任意であるが、通常、
(A)成分のオルガノポリシロキサン100 重量部に対し
500 重量部以下、好ましくは3〜500 重量部である。 こ
れらのうちで、ヒュームドシリカは、(A)成分 100重
量部に対して3〜25重量部とすることが好ましく、アル
ミナ等は300 〜500 重量部とすることが好ましいという
ように、充填剤の吸油量、表面積、比重等に応じて添加
量を適宜変えるとよい。
【0021】本発明の組成物は、前記(A),(B),
(C),(D),(E)及び任意成分である(F)成分
の他に、必要に応じ着色剤、耐熱向上剤(ベンガラ,黒
ベンガラ,酸化セリウムなど)、付加反応制御剤(アセ
チレン系化合物など)等を適宜配合してもよい。また、
補強剤としてSiO2単位とR3SiO0.5とからなるレジン構造
のシロキサンや、離型剤として無官能のシリコーンオイ
ルを添加してもよい。
【0022】本発明の組成物は、常温又は加熱下に硬化
し、弾性体となる。その硬化方法は乾燥器内での硬化あ
るいは金型内への射出成型が好ましい。
【0023】本発明の組成物は、(A),(B),
(D)及び好ましくは(F)成分の混合物と、(A),
(C),(E)及び好ましくは(F)成分の混合物とか
らなる二成分型として用いられることが多いが、反応制
御剤を配合して一成分型として配合することもできる。
反応抑制剤としては、例えば、エチニルシクロヘキサノ
ール、トリアリルイソシアヌレート等が挙げられる。
【0024】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記実施例に制限されるものではな
い。なお、例中の〔部〕は重量部を示し、粘度はいずれ
も25℃での値を示す。
【0025】実施例1 両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖され、主鎖が
ジメチルシロキサン単位からなり、粘度が5000cStであ
るメチルビニルシリコーンオイル100 部、 1,3,5,7−テ
トラメチル− 1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロ
キサン1.0 部、平均して式:
【0026】
【化6】
【0027】で表されるメチルハイドロジエンポリシロ
キサン5.0 部、表面を疎水化処理した比表面積200 m2
gのフュームドシリカ10部、塩化白金酸の1%イソプロ
ピルアルコール溶液をメチルビニルシリコーンオイルの
配合量に対し白金分として30ppm 、ベンゾトリアゾール
の50%エタノール溶液0.03部及び反応制御剤としてエチ
ニルシクロヘキサノール0.05部を配合してなる付加型シ
リコーンゴム組成物(I)を調製した。
【0028】得られた組成物(I)を170 ℃で10分間プ
レス成形し、JIS K6301 に準じて圧縮永久歪測定用の試
験片を複数作製し、これらを2つの群に分け、一方に20
0 ℃で2時間アフターキュアを施こし、他方にはアフタ
ーキュアを施こさず、2種類の試料を調製した。得られ
た2種類の試験片のそれぞれについて、JIS K6301 に準
拠して180 ℃で22時間圧縮永久歪試験を行った。
【0029】また、上記と同様に、組成物(I)を170
℃で10分間プレス成形して厚さ2mmのシートを作製し、
200 ℃で2時間アフターキュアを施こした後、JIS K630
1 に準じて硬さ( JIS A )、伸び及び引張り強さを測定
した。結果を表1に示す。
【0030】比較例1 実施例1において、 1,3,5,7−テトラメチル− 1,3,5,7
−テトラビニルシクロテトラシロキサンとベンゾトリア
ゾールの50%エタノール溶液を使用せず、メチルハイド
ロジエンポリシロキサンの配合量を1.7 部と変えた以外
は、実施例1と同様にして組成物(II)を調製した。
【0031】得られた組成物(II)から実施例1と同様
にして試験片を作製し、圧縮永久歪、並びに硬さ、伸び
及び引張り強さを測定した。結果を表1に示す。
【0032】比較例2 実施例1において、ベンゾトリアゾールの50%溶液を配
合しなかった以外は実施例1と同様にして組成物(III)
を調製した。
【0033】得られた組成物(III) から実施例1と同様
にして試験片を作製し、圧縮永久歪、並びに硬さ、伸び
及び引張り強さを測定した。結果を表1に示す。
【0034】比較例3 実施例1において、 1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7
−テトラビニルシクロテトラシロキサンを配合せず、メ
チルハイドロジエンポリシロキサンの配合量を1.7 部と
変えた以外は、実施例1と同様にして組成物(IV)を調
製した。
【0035】得られた組成物(IV)から実施例1と同様
にして試験片を作製し、ゴム物性及び圧縮永久歪を測定
した。結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】実施例2 両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖され、主鎖が
ジメチルシロキサン単位からなり、粘度が5000cSt のメ
チルビニルシリコーンオイル50部、粘度が100000cSt の
メチルビニルシリコーンオイル50部、 1,3,5,7−テトラ
メチル− 1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサ
ン0.3 部、平均して式:
【0038】
【化7】
【0039】で表されるメチルハイドロジエンポリシロ
キサン2.3 部、表面を疎水化処理した比表面積200 m2
gのフュームドシリカ10部、比表面積1m2/gの湿式シ
リカ150 部、塩化白金酸の1%イソプロピルアルコール
溶液を前述の2種のメチルビニルシリコーンオイルの合
計量に対し、白金分として50ppm 、ベンゾトリアゾール
の50%エタノール溶液0.03部及び反応制御剤としてエチ
ニルシクロヘキサノール0.05部を配合して付加型シリコ
ーンゴム組成物(V)を調製した。
【0040】得られた組成物(V)について実施例1と
同様に、JIS K-6301に準じて圧縮永久歪、並びに硬さ、
伸び及び引張り強さを測定した。結果を表2に示す。
【0041】比較例4 実施例2において、 1,3,5,7−テトラメチル− 1,3,5,7
−テトラビニルシクロテトラシロキサンとベンゾトリア
ゾールの50%エタノール溶液を配合せず、メチルハイ
ドロジエンポリシロキサンの配合量を1.3 部に変えた以
外は実施例2と同様にして組成物(VI)を調製した。
【0042】得られた組成物(VI)について実施例2と
同様にして硬化物を得、ゴム物性及び圧縮永久歪を測定
した。結果を表2に示す。
【0043】比較例5 実施例2において、ベンゾトリアゾールの50%溶液を
配合しない以外は実施例2と同様にして組成物(VII) を
調製した。
【0044】得られた組成物(VII) から実施例1と同様
にして試験片を作製し、ゴム物性及び圧縮永久歪を測定
した。結果を表2に示す。
【0045】比較例6 実施例2において、 1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7
−テトラビニルシクロテトラシロキサンを配合せず、メ
チルハイドロジエンポリシロキサンの配合量を1.3 部に
変えた以外は実施例2と同様にして組成物(VIII)を調製
した。
【0046】得られた組成物(VIII)から実施例2と同様
にして試験片を作製し、ゴム物性及び圧縮永久歪を測定
した。結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】本発明の組成物に用いられるビニル基含
有オルガノシクロポリシロキサン及びトリアゾール系化
合物は、それぞれ付加硬化型シリコーンゴム組成物にお
いて硬化抑制剤あるいは難燃性付与剤として別々に用い
られていたものであるが、本発明においてはこれらを初
めて併用することによって、硬化特性及び硬化物の圧縮
永久歪が著しく向上するという予想外の効果が得られ
た。このように、本発明のロール部材用硬化性シリコー
ンゴム組成物は、硬化物の圧縮永久歪が小さいため、複
写機、プリンターなどの各種ロールに好適に用いられ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桐木 一 群馬県安中市磯部二丁目13番1号 信越 化学工業株式会社 シリコーン電子材料 技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−188461(JP,A) 特開 昭63−186024(JP,A) 特公 昭63−50373(JP,B2) 特公 昭40−25069(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 83/07 C08K 5/3472 C08K 5/54 C08L 83/05

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 平均組成式: (RSiO(4−p)/2 〔式中、Rは、同一でも異なってもよく、非置換又は
    置換の一価炭化水素基であり、pは1.95〜2.05
    の数である〕で表され、1分子中にケイ素原子に結合し
    た脂肪族不飽和炭化水素基を2個以上有し、25℃にお
    ける粘度が200〜200000cStであるオルガノ
    ポリシロキサン100重量部、 (B) 一般式: 【化1】 〔式中、Rは低級アルキル基、nは3〜8の整数を示
    す〕で表されるビニル基含有オルカソシクロポリシロキ
    サン 0.05〜5重量部、 (C) 平均組成式: H(RSiO(4−q−r)/2 〔式中、Rは、同一でも異なってもよく、アルキル
    基、フェニル基又はトリメチルシロキシ基であり、qは
    0.002〜1.0の数であり、rは1.0〜2.0の
    数である(但し、q+rは1.002〜3.0であ
    る)〕で表され、1分子中にケイ素原子に結合した水素
    原子を2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロ
    キサン(A)成分中と(B)成分中のケイ素原子に結合
    した脂肪族不飽和炭化水素基1個当りケイ素原子に結合
    した水素原子を0.5〜5個供するのに十分な量、 (D) 白金族金属系触媒 (A)成分と(B)成分の合計量に対し白金族金属量で
    1〜500ppmとなる量及び (E) トリアゾール系化合物 0.005〜1重量部 を含有してなるロール部材用硬化性シリコーンゴム組成
    物。
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