JP4868002B2 - 窒化ガリウム系半導体膜を成長する方法、及びiii族窒化物半導体電子デバイスを作製する方法 - Google Patents

窒化ガリウム系半導体膜を成長する方法、及びiii族窒化物半導体電子デバイスを作製する方法 Download PDF

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本発明は、窒化ガリウム系半導体膜を成長する方法、及びIII族窒化物半導体電子デバイスを作製する方法に関する。
非特許文献1には、窒化ガリウムの成長条件が窒化ガリウム中の炭素及びシリコンに対して与える影響について記載されている。窒化ガリウム膜中の炭素不純物濃度と成長温度と関係が記載されている。また、窒化ガリウム膜中の炭素不純物濃度とアンモニア流量との関係が記載されている。さらに、窒化ガリウム膜中の炭素不純物濃度と水素キャリアガス流量との関係が記載されている。
非特許文献2では、シリコン濃度を超える炭素濃度を有する窒化ガリウム膜中において、カソードルミネッセンススペクトルにおいて波長415nm近傍にピークが現れる。
またイエローバンド発光と呼ばれる波長550nmの幅広いピークにおいてバンド端発光に対する相対的な強度の増加が見られる。
非特許文献3では、理論的な研究に基づき、キャリア補償が増大するにつれて電子移動度が低下することを示している。
Journal of Crystal Growth, 242, (2002) p55-69 Journal of Applied Physics, Vol. 92, No. 11, (2002) p6553-6559 Journal of Applied Physics, 90, (2001) p6130-6134
パワー系の窒化物半導体電子デバイスは、所望の絶縁耐圧を得るための厚いドリフト層を含む。このドリフト層のためのエピタキシャル膜は、III族有機金属原料に由来する不純物として炭素不純物を含む。この炭素不純物は、電気特性の低下要因となる。炭素不純物の濃度は、III族窒化物エピタキシャル膜を成長する際の成長条件を調整することによって低減される。このための成長条件として、高温における成長及び/又はV族原料の増加がある。これらの成長条件の調整により、III族窒化物エピタキシャル膜に取り込まれる炭素から炭化水素を形成して、成長中のIII族窒化物から離脱させることができる。
発明者らの知見によれば、この成長条件の採用により、成膜原料の過剰反応が誘起されて、III族窒化物エピタキシャル膜を成長するために準備された基板への成長だけでなく、例えば成長炉の原料ガス供給口付近にも反応生成物が堆積する。成長炉における反応生成物は、パーティクルとしてエピタキシャルウエハに混入されることがあり、この混入により、基板のエピタキシャル成長面にパーティクル起因の欠陥を生成する。結果的に、この欠陥は、デバイス形成後の歩留まりを低下させる。
本発明は、このような事情を鑑みて為されたものであり、パーティクル起因の欠陥を低減可能な、窒化ガリウム系半導体膜を成長する方法を提供することを目的とし、また、この方法により成長された窒化ガリウム系半導体膜を含むIII族窒化物半導体電子デバイスを作製する方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、III族窒化物半導体膜を成長する方法である。この方法は、ガリウム化合物を含むIII族原料、窒素原料、及びキャリアガスを成長炉に供給して、III族窒化物半導体膜を有機金属気相成長法で基板上に成長する工程を備える。(前記キャリアガスの流量)/((前記III族原料の流量)+(前記窒素原料の流量)+(前記キャリアガスの流量))が0.5以上である。
この方法によれば、III族窒化物半導体膜において(キャリアガスの流量)/((III族原料の流量)+(窒素原料の流量)+(キャリアガスの流量))が0.5以上であるので、この比率のキャリアガスにより反応炉内の原料ガスを希釈できる。この希釈により、成長炉において、基板と異なる場所における望まれない原料消費による堆積物が生成されることを低減できる。堆積物の低減により、成長炉においてパーティクルが生成されにくくなる。これ故に、パーティクルに起因する表面欠陥がIII族窒化物半導体膜に生成されることを低減できる。
本発明の一側面に係る方法では、前記キャリアガスは、水素、窒素、ヘリウム、及びアルゴンの少なくともいずれか一つを含むことができる。これらのガスを用いることによって、有機金属原料の希釈を行うことができる。
本発明の一側面に係る方法では、前記キャリアガスは水素を含むことができる。この方法によれば、望まれない原料消費による堆積物が水素の働きにより分解される。これ故に、パーティクルに起因する表面欠陥がIII族窒化物半導体膜に生成されることを低減できる。
本発明の一側面に係る方法では、前記III族窒化物半導体膜はGaInAl1−X−YN(0<X≦1、0≦Y<1、X+Y<1)からなり、前記III族窒化物半導体膜における(窒素原料の供給モル量)/(III族原料の供給モル量)は1250以上であり、前記III族窒化物半導体膜における成長温度は摂氏1050度以上であることができる。これ故に、パーティクルに起因する表面欠陥がIII族窒化物半導体膜に生成されることを低減できる。
このレシピは、原料過飽和度の高い成長条件の一例であり、この方法によれば、原料過飽和度の高い成長条件を用いて、低キャリア濃度及び低炭素濃度のIII族窒化物半導体膜を成長できる一方で、パーティクルに起因する表面欠陥がIII族窒化物半導体膜に生成されることを低減できる。
本発明の一側面に係る方法では、前記III族窒化物半導体膜における成長圧力は200Torr以上であることができる。この方法は、III族窒化物半導体膜の炭素濃度を低くするために有用である。
本発明の一側面に係る方法では、前記III族窒化物半導体膜はキャリア濃度1×1016cm−3以下の窒化ガリウム半導体からなることができる。この方法によれば、低キャリア濃度の窒化ガリウム半導体が提供される一方で、パーティクルに起因する表面欠陥がIII族窒化物半導体膜に生成されることを低減できる。
本発明の一側面に係る方法では、前記III族窒化物半導体膜は、炭素濃度1×1016cm−3以下の窒化ガリウム半導体からなることができる。この方法によれば、低炭素濃度の窒化ガリウム半導体が提供される一方で、パーティクルに起因する表面欠陥がIII族窒化物半導体膜に生成されることを低減できる。
本発明の一側面に係る方法では、前記窒素原料は、アンモニア、ヒドラジン系窒素原料、及びアミン系窒素原料の少なくともいずれか一つを含むことができる。これらの化合物は、III族窒化物半導体膜を成長するための窒素源として有用である。また、本発明の一側面に係る方法では、前記III族原料は、例えば、トリメチルガリウム、トリメチルアルミニウム、及びトリメチルインジウムの少なくともいずれか一つを含むことができる。
本発明の別の側面は、III族窒化物半導体電子デバイスを作製する方法である。この方法は、ガリウムを含むIII族原料、窒素原料、及びキャリアガスを成長炉に有機金属気相成長法で供給して、III族窒化物半導体膜を基板上に成長する工程を備えることができる。(前記キャリアガスの流量)/((前記III族原料の流量)+(前記窒素原料の流量)+(前記キャリアガスの流量))が0.5以上である。
この方法によれば、III族窒化物半導体膜において(キャリアガスの流量)/((III族原料の流量)+(窒素原料の流量)+(キャリアガスの流量))が0.5以上であるので、この比率のキャリアガスにより反応炉内の原料ガスを希釈できる。この希釈により、成長炉において、望まれない原料消費による堆積物が基板と異なる場所に生成されることを低減できる。堆積物の低減により、成長炉においてパーティクルが生成されにくくなる。これ故に、パーティクルに起因する表面欠陥がIII族窒化物半導体膜に生成されることを低減できる。したがって、表面欠陥によるデバイス歩留まりの低下を避けることができる。
本発明の別の側面に係る方法では、前記キャリアガスは水素を含むことができる。この方法によれば、水素の働きにより、望まれない原料消費による堆積物が分解される。これ故に、パーティクルに起因する表面欠陥がIII族窒化物半導体膜に生成されることを低減できる。したがって、表面欠陥によるデバイス歩留まりの低下を避けることができる。
本発明の別の側面に係る方法では、前記III族窒化物半導体膜は窒化ガリウム半導体からなり、前記窒化ガリウム半導体は1×1016cm−3以下の炭素濃度及び1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する。
これらの炭素濃度及びキャリア濃度のIII族窒化物半導体膜はパワー系電子デバイスに有用であり、このIII族窒化物半導体膜は、原料過飽和度の高い成長条件を用いて成膜される。本発明の方法によれば、低キャリア濃度及び低炭素濃度のIII族窒化物半導体膜において、表面欠陥によるデバイス歩留まりの低下を避けることができる。
本発明の別の側面に係る方法では、前記III族窒化物半導体膜は3マイクロメートル以上であることができる。この厚さのIII族窒化物半導体膜はパワー系電子デバイスに有用であり、この厚さを得るために、ある程度の成膜時間が必要である。成膜時間に応じてパーティクルの付着頻度が高まるけれども、本発明の方法によれば、上記膜厚のIII族窒化物半導体膜において、表面欠陥によるデバイス歩留まりの低下を避けることができる。
本発明の別の側面に係る方法は、前記III族窒化物半導体膜上にショットキ電極を形成する工程を更に備えることができる。前記基板は、導電性を有するIII族窒化物基板である。この方法によれば、ショットキ電極を含む電子デバイスにおいて、表面欠陥によるデバイス歩留まりの低下を避けることができる。
本発明の別の側面に係る方法では、前記III族窒化物半導体膜は第1導電型を有する。当該方法は、前記III族窒化物半導体膜上に第2導電型III族窒化物半導体膜を前記成長炉で成長する工程と、前記第2導電型III族窒化物半導体膜上にオーミック電極を形成する工程とを更に備えることができる。前記第2導電型III族窒化物半導体膜は前記III族窒化物半導体膜とpn接合を成す。前記基板は、導電性を有するIII族窒化物基板である。この方法によれば、pn接合を含む電子デバイスにおいて、パーティクル起因の表面欠陥によるデバイス歩留まりの低下を避けることができる。これらの電子デバイスにおいて、前記III族窒化物半導体膜がGaNからなることが有用である。
本発明の別の側面に係る方法では、前記III族窒化物半導体膜はGaInAl1−X−YN(0<X≦1、0≦Y<1、X+Y<1)からなることができる。前記III族窒化物半導体膜の成長における(窒素原料の供給モル量)/(III族原料の供給モル量)は1250以上であることができ。また、この比は10000以下であることができる。前記III族窒化物半導体膜の成長における成長温度は摂氏1050度以上であることができる。また、この成長温度は摂氏1100度以下であることができる。前記III族窒化物半導体膜の成長における成長圧力は200Torr以上であることができる。また、成長圧力は300Torr以下であることができる。これらの条件の範囲で、パワー系電子デバイスに有用なIII族窒化物半導体膜が成長される。
本発明の一側面及び別の側面に係る方法では、前記成長炉は、前記基板を支持する基板支持部を有するサセプタと、前記サセプタの前記基板支持部に対向するシャワーヘッドとを含むことができる。前記基板の主面はIII族窒化物半導体領域からなり、前記III族原料、窒素原料、及びキャリアガスは前記シャワーヘッドを通して前記基板上に供給される。この方法によれば、シャワーヘッド上の堆積物に起因するパーティクルの生成を抑制できる。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明の一側面によれば、パーティクル起因の欠陥を低減可能な、窒化ガリウム系半導体膜を成長する方法が提供される。また、本発明の別の側面によれば、パーティクル起因の欠陥を低減可能な、III族窒化物半導体電子デバイスを作製する方法を提供することを目的とする。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。
引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の窒化ガリウム系半導体膜を成長する方法、III族窒化物半導体電子デバイスを作製する方法、III族窒化物半導体電子デバイスのためのエピタキシャル基板を作製する方法、III族窒化物半導体電子デバイス、及びエピタキシャル基板に係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、本実施の形態に係る窒化ガリウム系半導体膜を成長する方法、III族窒化物半導体電子デバイスを作製する方法、及びエピタキシャル基板を作製する方法の主要な工程を示す図面である。図2は、これらの製造方法における主要な工程を概略的に示す図面である。
工程S101では、III族窒化物半導体電子デバイスのための基板11を準備する。基板11は、例えば窒化ガリウム系半導体等からなることができる。窒化ガリウム系半導体は、例えばGaN、AlGaN等からなることができる。或いは、基板11は、窒化ガリウム系半導体と異なる支持体上に窒化ガリウム系半導体を成長して作製された、GaNテンプレートといったテンプレートであることができる。この支持体として、例えばサファイア基板を用いることができる。図2(a)に示されるように、基板11は、主面11a及び裏面11bを有する。主面11aのエッジ11c上における2点間の最大距離Diaは、例えば50ミリメートル以上であることができ、これは、例えば2インチサイズの基板に相当する。
工程S102では、基板11を成長炉10内に配置する。図2(b)に示されるように、この後に、基板主面11aへの成膜に先立って、前処理を行う。基板11がGaN基板を含むとき、前処理は、水素及びアンモニアを含むプロセスガスG0を成長炉10に供給した雰囲気中における熱処理であり、その熱処理温度は、例えば摂氏1050度程度である。
工程S103では、図2(c)に示されるように、原料ガスG1を成長炉10に供給して、III族窒化物半導体膜13を基板11の主面11a上に成長する。基板11はIII族窒化物半導体領域からなる。成長炉10は、例えば縦型成長装置または横型成長装置であることができる。成膜ガスG1は、原料ガス及びキャリアガスを含み、より具体的には、III族原料、V族原料、及びキャリアガスを含む。この成長は、有機金属気相成長法で行われ、III族原料は、ガリウム化合物を含む有機Ga原料を含む。また、必要な場合には、III族原料は、インジウム化合物を含む有機In原料及び/又はアルミニウム化合物を含む有機Al原料を含むことができる。V族原料は窒素原料であり、例えばアンモニア、ヒドラジン系窒素原料、及びアミン系窒素原料の少なくともいずれか一つを含むことができる。キャリアガスは、水素、窒素、ヘリウム、及びアルゴンの少なくともいずれか一つを含むことができる。これらのガスを用いることによって、有機金属原料の希釈を行うことができる。成膜ガスG1の供給において、(キャリアガスの流量)/((III族原料の流量)+(窒素原料の流量)+(キャリアガスの流量))RATIOが0.5以上である。
III族窒化物半導体膜13は、GaInAl1−X−YN(0<X≦1、0≦Y<1、X+Y<1)からなることができ、例えばGaN、AlGaN等であることができる。有用な実施例では、GaN表面を有する基板上にGaN膜を成長する。
この方法によれば、III族窒化物半導体膜13において(キャリアガスの流量)/((III族原料の流量)+(窒素原料の流量)+(キャリアガスの流量))の比率RATIOが0.5以上であるので、この比率のキャリアガスにより反応炉10内の原料ガスを希釈できる。この希釈により、成長炉10において、基板11と異なる場所における望まれない原料消費による堆積物の生成を低減できる。堆積物の低減により、成長炉においてパーティクルが生成されにくくなる。これ故に、パーティクルに起因する表面欠陥がIII族窒化物半導体膜に生成されることを低減できる。
また、キャリアガスは水素を含むことができる。水素の働きにより、基板と異なる場所に堆積した反応生成物が分解される。これ故に、パーティクルに起因する表面欠陥の生成がIII族窒化物半導体膜において抑制される。
図3は、有機金属気相成長法を用いた成膜を提供できる縦型成膜装置を概略的に示す図面である。縦型成膜装置10aは、チャンバ31、サセプタ33、シャワーヘッド35、排気装置37及び原料供給装置39を含む。サセプタ33及びシャワーヘッド35はチャンバ31内に配置されている。サセプタ33は、一又は複数の基板を搭載するための基板支持部33aを含む。サセプタ33は、回転軸Oxの周りに回転される。原料供給装置39は、キャリアガス供給系39a、III族原料ガス供給系39b及びV族原料ガス供給系39cを含む。成膜ガスは、シャワーヘッド35を通してチャンバ31内に供給される。成膜ガスの一部は成膜に消費されて、残りのガス及び反応生成物は排気装置37によって排気される。シャワーヘッド35は、供給系39a、39b、39cを介して供給された成膜ガスを混合する。混合された成膜ガスは、シャワーヘッド35の供給面35aに配列された複数の供給孔35bを介してサセプタ33の上面に均一に供給される。シャワーヘッド35は、サセプタ33の基板支持部33aに対向する。シャワーヘッド35を通してIII族原料、窒素原料、及びキャリアガスはサセプタ33上の基板11aの主面11aに供給される。III族原料は、例えば、トリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)、及びトリメチルインジウム(TMI)等を用いることができる。
引き続く説明では、説明を容易にするために、この成長炉10の一例として縦型成膜装置を用いると共に、V族原料の一例としてアンモニアを用いる。有機ガリウム原料、アンモニア原料及びキャリアガスはシャワーヘッド35を通してサセプタ33上の基板11aの主面11aに供給される。III族窒化物半導体膜13におけるV/IIIモル比、例えば(アンモニアの供給モル量)/(有機ガリウム原料の供給モル量)は1250以上であることができる。III族窒化物半導体膜13における成長温度は摂氏1050度以上であることができる。このレシピは、原料過飽和度の高い成長条件の一例であり、この条件を用いて原料過飽和度の高い成長条件を用いて、低キャリア濃度及び低炭素濃度のIII族窒化物半導体膜13を成長できる。一方、図4に示されるように、成膜中にシャワーヘッド33等に堆積物Dが付着する。この堆積物Dは望まれないものであるけれども、原料過飽和度の高い成長条件では、堆積物Dの生成が不可避である。シャワーヘッド33上の堆積物は、パーティクルPを生じさせる。パーティクルPのサイズは、例えば50μm以上であり、パーティクルPが、基板11のエピタキシャル成長中に基板11に付着するとき、エピタキシャル膜に表面欠陥を引き起こす。
比率RATIOの条件によれば、シャワーヘッド33上の堆積物に起因するパーティクルを低減できる。III族窒化物半導体膜13はキャリア濃度1×1016cm−3以下の窒化ガリウム半導体からなることができる。故に、原料過飽和度の高い成長条件を用いて、低キャリア濃度の窒化ガリウム半導体が提供される。
また、III族窒化物半導体膜13における成長圧力は200Torr以上であることができる(1Torrは、133.322Pa(パスカル)で換算される)。この条件は、III族窒化物半導体膜13の炭素濃度を低くするために有用である。炭素の低減は、キャリア補償の低減に有効である。III族窒化物半導体膜13は、炭素濃度1×1016cm−3以下の窒化ガリウム半導体からなることができる。この条件を用いて、低炭素濃度の窒化ガリウム半導体が提供される。
本実施例においては、工程S104では、III族窒化物半導体膜13の成長が終了した後に、エピタキシャルウエハE1を成長炉10から取り出す。エピタキシャルウエハE1は基板11及びIII族窒化物半導体膜13を含む。既に説明した有用な例では、III族窒化物半導体膜13はキャリア濃度1×1016cm−3以下及び炭素濃度1×1016cm−3以下の窒化ガリウム半導体からなる。このIII族窒化物半導体膜13はパワー系の電子デバイスに有用である。窒化ガリウム半導体のキャリア濃度が1×1016cm−3以下であるので、高耐圧が可能になる。また、窒化ガリウム半導体の炭素濃度1×1016cm−3以下であるので、高い電子移動度が可能になる。III族窒化物半導体膜13はアンドープであることができる。しかしながら、キャリア濃度1×1016cm−3以下の範囲において、n型ドーパントをIII族窒化物半導体膜13に添加することができる。
III族窒化物半導体膜13をパワー系電子デバイスに適用するために、III族窒化物半導体膜13は3マイクロメートル以上であることができる。この厚さのIII族窒化物半導体膜13を成長するためには、ある程度の成膜時間が必要である。成膜時間に応じてパーティクルの付着頻度が高まるけれども、本実施の形態に係る方法によれば、上記膜厚のIII族窒化物半導体膜13において、表面欠陥によるデバイス歩留まりの低下を避けることができる。デバイス耐圧の観点から、III族窒化物半導体膜13は3マイクロメートル以上であることが良い。また、III族窒化物半導体膜13は、20マイクロメートル以下であることができる。
工程S105では、エピタキシャルウエハE1上に、電子デバイスのための電極を形成する。必要な場合には、III族窒化物半導体膜13上の一又は複数の別のIII族窒化物半導体膜を成長することができる。
図5は、本実施の形態に係る窒化ガリウム系半導体膜を成長する方法、III族窒化物半導体電子デバイスを作製する方法、及びエピタキシャル基板を作製する方法の主要な工程を示す図面である。この工程フローでは工程S103の後に、工程S106において、図6(a)に示されるように、原料ガスG2を成長炉10に供給して、III族窒化物半導体膜13上に別のIII族窒化物半導体膜15を成長する。成膜ガスG2は、原料ガス及びキャリアガスを含む。具体的には、成膜ガスG2は、III族原料、V族原料、及びキャリアガスを含む。III族原料は、ガリウム化合物を含む有機Ga原料を含む。また、必要な場合には、III族原料は、インジウム化合物を含む有機In原料及び/又はアルミニウム化合物を含む有機Al原料を含むことができる。成膜ガスG2の供給においても、(キャリアガスの流量)/((III族原料の流量)+(窒素原料の流量)+(キャリアガスの流量))が0.5以上であることができる。
工程S107では、III族窒化物半導体膜15の成長が終了した後に、図6(b)に示されるように、エピタキシャルウエハE2を成長炉10から取り出す。エピタキシャルウエハE2は、基板11、III族窒化物半導体膜13及びIII族窒化物半導体膜15を含む。
工程S108では、エピタキシャルウエハE2上に電子デバイスのための電極を形成する。必要な場合には、III族窒化物半導体膜13上の一又は複数の別のIII族窒化物半導体膜を成長することができる。
図7は、図1及び図5に示された工程フローによって作製可能なエピタキシャルウエハ及びパワー系電子デバイスの有用な実施例を示す図面である。図7(a)を参照すると、エピタキシャルウエハE1の有用な実施例では、基板11がn型GaNからなり、III族窒化物半導体膜13がアンドープGaNからなることができる。エピタキシャルウエハE1は、基板11とIII族窒化物半導体膜13との接合JE11を含む。接合JE11はホモ接合であり、またnn接合である。III族窒化物半導体膜13の主面13a上には第1の電極17が形成されると共に、基板11の裏面には第2の電極19が形成される。第1の電極17は、III族窒化物半導体膜13にショットキ接合JSを成す。第2の電極19は、基板11にオーミック接合JH1を成す。このパワー系電子デバイスは、ショットキ接合及びショットキ電極を有する。パワー系電子デバイスは例えばショットキダイオードを含む。
図7(b)を参照すると、エピタキシャルウエハE2の有用な実施例では、基板11がn型GaNからなり、III族窒化物半導体膜13がアンドープGaNからなり、別のIII族窒化物半導体膜15がp型GaNからなることができる。エピタキシャルウエハE2は、基板11とIII族窒化物半導体膜13との接合JE21、及びIII族窒化物半導体膜13と別のIII族窒化物半導体膜15との接合JE22を含む。接合JE21はホモ接合であり、またnn接合である。接合JE12はホモ接合であり、またpn接合である。III族窒化物半導体膜15の主面15a上には第1の電極21が形成されると共に、基板11の裏面には第2の電極19が形成される。第1の電極21は、III族窒化物半導体膜13にオーミック接合JH2を成す。第2の電極19は、基板11にオーミック接合JH1を成す。このパワー系電子デバイスは、pn接合とこのpn接合の両端に設けられたオーミック電極とを有する。パワー系電子デバイスは例えばpn接合ダイオードを含む。
(実験例1)
窒化ガリウム膜をMOCVD法により成膜した。有機ガリウム原料として、TMGを用いた。基板には直径2インチのサファイア基板を準備した。窒素原料としては、高純度アンモニアを用いた。キャリアガスとしては、純化した水素及び窒素を用いた。高純度アンモニアの純度は99.999%以上であり、純化水素及び純化窒素の純度は99.999995%以上であった。まず、サファイア基板を成長炉に配置した後に、摂氏1000度の基板温度及び100Torrの炉内圧力で成長炉に水素を供給して、基板のクリーニングを行った。その後に、摂氏500度の基板温度、500Torrの炉内圧力及び1600のモル比V/IIIで、30nmの窒化ガリウム膜を成長した。基板温度を摂氏1070度に昇温した後に、摂氏1070度の基板温度、200Torrの炉内圧力及び500のモル比V/IIIで、3μmの窒化ガリウム膜を成長した。これらの工程により、3枚の窒化ガリウム系半導体成長用テンプレートを製作した。
その後に、1枚のテンプレートを成長炉のサセプタに配置した。摂氏1050度の基板温度及び100Torrの炉内圧力の条件で、水素(H)及びアンモニア(NH)を供給しながら、この混合ガスの雰囲気中でテンプレート表面の熱クリーニングを行った。次いで、厚さ3μmの窒化ガリウム膜をテンプレート表面にMOCVD法で成膜した。この窒化ガリウム膜はドリフト層として用いることができる。この窒化ガリウム膜の成長条件は以下のものを用いた:
TMG流量:56sccm(320μmol/min.);
NH流量:9slm(0.4mol/min.);
水素ガス:11slm(0.5mol/min.):
成長温度:摂氏1050度;
炉内圧力:200Torr;
RATIO:0.5/(0.5+0.4+320×10 −6
成膜の後に、エピタキシャル基板を成長炉から取り出した。エピタキシャル基板の表面を観察して顕微鏡像マッピングを作成した。マッピングの作成により、ウエハ面内のパーティクル起因欠陥をカウントした。パーティクル起因欠陥は、成長中に表面に付着したパーティクルによって生じる表面欠陥であり、パーティクルは窒化ガリウム膜成長中に基板から離れた場所で生成された堆積物または堆積物の破片である。パーティクル起因の表面欠陥は、エピタキシャル膜の表面モフォロジのラフネスに対応しており、表面欠陥のサイズは、図8(a)に示されるように、直径数100μm程度、例えば50μm〜300μmである。
欠陥数のカウント後に、ドリフト層のためのエピタキシャル膜のフォトルミネッセンス(PL)スペクトルを測定した。励起光として波長325nmのHe−Cdレーザ光を用いた。図8(b)を参照すると、PLスペクトルPL0には、3.4eVにGaNのバンド端発光のピークが観測された。励起光の強度は5W/cm2を用いた。また、イエローバンド発光の2.3eV付近に幅広いピークが観測された。イエローバンド発光は、固有・不純物欠陥により形成される、エネルギバンド中の深い準位の寄与による。発明者らの知見によれば、高純度のGaN膜では、二次イオン質量分析法を用いる不純物量の定量分析により、炭素及び酸素等の不純物量を特定できない。これ故に、結晶性の指標としてバンド端発光強度(「BE」と記す)に対するイエローバンド発光強度(「YL」と記す)の強度比(「YL/BE」と記す)を用いた。
PLスペクトルにおける(YL/BE):0.05;
パーティクル欠陥数:20個/ウエハ。
図9は、エピタキシャル基板の表面の一部を示すスケッチの図面である。図9を参照すると、エピタキシャル基板E0には、1.5mm角サイズの電子デバイスがアレイ状に配置されている。2インチウエハに成長されたGaNエピタキシャル膜上に、約800個の電子デバイスチップのための区画が配列される。このスケッチには、4つの半導体チップのための区画SE1〜SE4と、これらに隣接する区画SE5〜SE16の一部とが示されている。区画SE4にパーティクル起因欠陥P0が形成されている。区画SE1〜SE4の各々にはショットキ電極SHが描かれている。
パーティクル起因欠陥の多くは、微視的な多数の結晶欠陥を含むので、その周囲では、電気伝導を担うキャリアが枯渇した状態となり、その結果、高抵抗化する。これ故に、パーティクル起因欠陥により高抵抗化した領域はPLマッピングにおいて暗部として観測される。発明者らの実験によれば、キャリア枯渇領域のサイズは、破線で示される直径1.6〜1.8mmの範囲である。図9に示された4区画では、区画SE4ではリーク電流の増加が観測される。また、区画SE1〜SE3では、キャリア枯渇によるオン抵抗の増加が観測される。パーティクル起因欠陥を引き起こすパーティクルのサイズにも依存するが、パーティクル起因欠陥周囲の3〜4個の区画がデバイスとして使用できなくなる。欠陥数が20個/ウエハであるとき、デバイス歩留まりは92%程度と見積もられる。
(実験例2)
窒化物ガリウム膜の結晶品質とPLスペクトルにおける(YL/BE)比との相関を以下に示す。n型窒化ガリウム単結晶基板を準備した。この窒化ガリウム基板を成長炉のサセプタに配置した。成長炉に水素及びアンモニアを供給しながら、摂氏1050度の基板温度及び100Torrの炉内圧力で、GaN基板表面の熱クリーニングを行った。その後に、GaN基板上に厚さ3μmの窒化ガリウム膜をMOCVD法で成長した。成長条件は以下のものを用いた:
TMG流量:56sccm(320μmol/mim.)
NH流量:9slm(0.4mol/min.);
水素ガス:11slm(0.5mol/min.);
成長温度:摂氏1050度;
炉内圧力:200Torr;
RATIO:0.5/(0.5+0.4+320×10 −6
この窒化ガリウム膜にn導電型を付与するために、成膜中にn型ドーパントしてシリコンを供給して、窒化ガリウム膜にシリコンを添加した。この工程を適用してエピタキシャル基板Aを作製した。また、摂氏1050度の成長温度に替えて、摂氏1000度の基板温度を用いて、GaN基板上に厚さ2μmの窒化ガリウム膜をMOCVD法で成長した。この工程を適用してエピタキシャル基板Bを作製した。これらのエピタキシャル基板A、Bを作製した後に、パワー系電子デバイスのドリフト層として作製したGaNエピタキシャル膜のPLスペクトルPL、PLを測定した。
図10を参照すると、バンド端発光のピーク(BE:3.4eV)が、イエローバンド発光の幅広いピーク(YL:中心2.3eV)がPLスペクトルPL、PLに観測される。上記のスペクトルPL、PLの各々においては、エピタキシャル基板A、Bにおけるイエローバンド発光のピークYE、YEをバンド端発光のピークBE、BEで規格化した。エピタキシャル基板A、Bの各々における強度比(YL/BE)は以下の値であった:
エピタキシャル基板A:0.05
エピタキシャル基板B:0.7。
エピタキシャル基板Aの強度比(YL/BE)を比較すると、エピタキシャル基板Bのイエローバンド強度が強く、これは、エピタキシャル基板Bの窒化ガリウムドリフト層がより多くの不純物を取り込んでいることを示している。イエローバンド発光に寄与する不純物としては炭素、酸素等が報告されている。これらは、それ自身或いは結晶中のガリウム空孔と複合欠陥を形成し、イエローバンド発光に寄与する深い準位を生成する。また、深い準位は電子トラップとして働く。逆バイアス時の空乏層においては、深い準位はキャリアの発生源となり、リーク電流を増大させることがある。さらに、エピタキシャル膜中においてイオン性不純物は、電流を担うキャリアを散乱するので、電子移動度を低下させ、オン抵抗を上昇させる。エピタキシャル基板Aでは、上記の特性を改善できる。
エピタキシャル基板A、Bを利用してショットキーバリアダイオードDS、DSを作製した。エピタキシャル膜に接触を成すショットキ電極はNi/Auからなり、窒化ガリウム基板の裏面に接触を成すオーミック電極はTi/Al/Ti/Auをエピタキシャル基板A、Bに同時に形成した。図11は、ショットキーバリアダイオードDS、DSの電流−電圧特性を示す。特性オン抵抗は、図11(a)に示された順方向特性において電流密度500A/cmにおける微分抵抗を電極面積で規格化した値として規定される。耐圧は、図11(b)に示された逆方向特性においてリーク電流密度1mA/cmにおける印加電圧として定義される。ショットキーバリアダイオードDS、DSの耐圧とオン抵抗は以下に示す。
耐圧 特性オン抵抗
ダイオードDS:200V以上 1.1mΩcm
ダイオードDS:180V以上 1.5mΩcm
上記の電圧-電流特性より、ダイオードDSの逆バイアス時のリークがより小さいことが示された。この特性の違いは、PLスペクトルがダイオードDSのドリフト層はダイオードDSより高純度であることに関連している。窒化ガリウムエピタキシャル層のイエローバンド発光が低減されて窒化ガリウムエピタキシャル層が高純度であるとき、ショットキーバリアダイオードといった電子デバイスをより高性能を提供できる。
(実験例3)
実験例1で製作したテンプレートをサセプタに配置した。摂氏1050度の基板温度及び100Torrの炉内圧力で水素(H)及びアンモニア(NH)を供給しながら、この混合ガスの雰囲気中でテンプレート表面の熱クリーニングを行った。次いで、厚さ3μmの窒化ガリウム膜をテンプレート表面にMOCVD法で成膜した。この窒化ガリウム膜はドリフト層として用いることができる。
その直後に、GaN基板上に厚さ3μmの窒化ガリウム膜をMOCVD法で成長した。成長条件は以下のものを用いた:
TMG流量:56sccm(320μmol/mim.)
NH流量:11slm(0.5mol/min.);
水素ガス:9slm(0.4mol/min.);
成長温度:摂氏1060度;
炉内圧力:200Torr;
RATIO:0.4/(0.4+0.5+320×10 −6
実験例1の条件と異なり、成長温度を上げると共にアンモニア流量を増加している。この条件により、エピタキシャル成長表面からの炭素不純物の脱離を誘起でき、これ故にエピタキシャル層の純度を向上できる。エピタキシャル基板を成長炉から取り出した。実験例1と同様に顕微鏡像マッピングを行って、エピタキシャル基板面内のパーティクル起因欠陥のカウントを行った:
パーティクル欠陥数:60個/ウエハ。
また、欠陥数の計上の後に、図12に示されるように、GaNドリフト層のPLスペクトルPLを測定した:
PLスペクトルPLにおけるYL/BE:0.03。
実験例1と比較して、強度比YL/BEが小さいので、より高純度のドリフト層が得られた。しかしながら、原料流量の増加と成長温度の上昇とにより、サセプタ上の基板から離れた位置において原料の過剰な反応が誘起される。その結果、窒化物の堆積物の生成が促進されて、これがパーティクルとしてエピタキシャル層に混入することになった。これ故に、パーティクル起因欠陥による表面モフォロジ荒れが生じた。例えば、パーティクル起因欠陥がショットキバリアダイオードの電極領域に含まれるとき、逆方向バイアス時のリーク電流を顕著に増大させる。このため、ウエハ面内に形成された素子の歩留まりを低下させる。実験例1において説明したように1.5mm角の半導体チップの配置においてデバイス歩留まりを見積るとき、その値は73%程度となった。
(実験例4)
実験例1で製作したテンプレートをサセプタに配置した。摂氏1050度の基板温度及び100Torrの炉内圧力で水素(H)及びアンモニア(NH)を供給しながら、この混合ガスの雰囲気中でテンプレート表面の熱クリーニングを行った。次いで、厚さ3μmの窒化ガリウム膜をテンプレート表面にMOCVD法で成膜した。この窒化ガリウム膜はドリフト層として用いることができる。
その直後に、GaN基板上に厚さ3μmの窒化ガリウム膜をMOCVD法で成長した。成長条件は以下のものを用いた:
TMG流量:56sccm(320μmol/mim.)
NH流量:15slm(0.67mol/min.);
水素ガス:17slm(0.76mol/min.);
成長温度:摂氏1060度;
炉内圧力:200Torr;
RATIO:0.76/(0.76+0.67+320×10 −6 )。
実験例1、3と比較してV族原料のアンモニア流量を増加すると共に、キャリアガス(水素)流量を増加した。水素キャリアガス流量の増加させたとき、炭素不純物の取り込みが多くなる。しかしながら、さらに、成長温度を上昇させると共に、アンモニア流量を増加した。これらの上昇により、エピタキシャル成長表面からの炭素不純物の脱離を促進できる。加えて、キャリアガス(水素)流量を増加させることにより、反応炉内の原料濃度を低減できる。このため、基板より離れた位置における原料の過剰な反応を抑制できると共に窒化ガリウム系の堆積物を水素により分解を促進できる。故に、パーティクルの生成を低減できる。したがって、GaNエピタキシャル膜のパーティクル起因欠陥を低減できる。エピタキシャル基板を取り出した後に、このエピタキシャル基板に顕微鏡像マッピングを行い、ウエハ面内のパーティクル起因欠陥のカウントを行った:
パーティクル欠陥数:16個/ウエハ。
また、欠陥数の計上の後に、図13に示されるようにGaNドリフト層のPLスペクトルPLDを測定した:
PLスペクトルPLDにおけるYL/BE:0.02。
実験例1と比較して、強度比YL/BEが小さいので、より高純度のドリフト層が得られた。実験例1において説明したように1.5mm角の半導体チップの配置においてデバイス歩留まりを見積るとき、その値は93%程度となった。
以上の実験例の説明から理解されるように、原料の過剰反応を誘起する高純度エピタキシャル層のための成長条件においても、キャリアガスの流量を増加することにより、窒化ガリウム系半導体膜の結晶品質を向上できる。キャリアガス流量の増加によって、キャリアガスによる反応炉内の原料を希釈でき、さらに水素キャリアガスを用いることによってパーティクルの分解を促進できる。これによって、ウエハ面内のパーティクル起因欠陥を低減できる。総流量に対してキャリアガスを50%以上の割合で供給することによって、原料の過剰反応を抑制でき、パーティクル起因欠陥の抑制が可能である(図15)。
以上説明したように、本実施の形態に係る方法では、図1に示されるように、III族窒化物半導体膜11はGaInAl1−X−YN(0<X≦1、0≦Y<1、X+Y<1)からなることができる。III族窒化物半導体膜13における(窒素原料の供給モル量)/(III族原料の供給モル量)は1250以上であることができ、また、この比は10000以下であることができる。III族窒化物半導体膜13における成長温度は摂氏1050度以上であることができる。また、この成長温度は摂氏1100度以下であることができる。III族窒化物半導体膜13における成長圧力は200Torr以上であることができる。また、この成長圧力は300Torr以下であることができる。
上記の成膜条件を用いる成膜では、(キャリアガスの流量)/((III族原料の流量)+(窒素原料の流量)+(キャリアガスの流量))が0.5未満であるとき、成長炉のシャワーヘッドに付着する堆積物が増加する。図14(a)は、堆積物が付着したシャワーヘッドの全体を示す図面である。図14(b)は、堆積物が付着したシャワーヘッドを示す部分拡大図である。この付着物は、シャワーヘッド上の堆積物から分離されてパーティクルを生成する。
上記の成膜条件の範囲で、パワー系電子デバイスに有用なIII族窒化物半導体膜13が成長される。この成膜条件において、(キャリアガスの流量)/((III族原料の流量)+(窒素原料の流量)+(キャリアガスの流量))が0.5以上であるとき、この比率のキャリアガスにより反応炉内の原料ガスを希釈できる。この希釈により、成長炉において、望まれない原料消費による堆積物が生成されることを低減できる。堆積物の低減により、成長炉においてパーティクルが生成されにくくなる。これ故に、パーティクルに起因する表面欠陥がIII族窒化物半導体膜に生成されることを低減できる。したがって、表面欠陥によるデバイス歩留まりの低下を避けることができる。また、パワー系電子デバイスとしてショットキバリアダイオード及びpn接合ダイオードを説明しているけれども、本発明は、実施例として説明された特定のデバイス構造に限定されるものではない。
上記の説明では、縦型成長炉を参照しながら本発明の実施の形態を説明したけれども、本実施の形態は横型成長炉にも適用可能である。横型成長炉は例えば以下の構造を有することができる。成長炉は、基板を搭載するための支持部を有するサセプタと、前記サセプタを収容するフォローチャネルとを含むことができる。このフォローチャネルは原料供給孔及び排気孔を有する。III族原料、窒素原料、及びキャリアガスはフォローチャネルの原料供給孔を通して供給される。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
電子デバイス用のドリフト層のための窒化物半導体エピタキシャル膜をより高純度化して成長する場合、原料ガスの流量を増加すること又はより高温での成長を行うことが必要である。この成膜条件は、原料ガスの過剰な反応を誘起し、パーティクルを生じさせる。パーティクルがエピタキシャル表面に取り込まれるとき、エピタキシャル基板にパーティクル起因の欠陥を引き起こす。
窒化物半導体ドリフト層のためのエピタキシャル膜には、例えば炭素不純物が不可避的に含まれる。この不純物は、電気特性の劣化要因となり、またIII族原料の有機金属原料から供給される。炭素不純物はドリフト層のためのエピタキシャル膜の成長の際に、より高温での成膜又はV族原料を増加させた成膜により成長中のエピタキシャル膜内の炭素不純物から炭化水素を形成して、成長中のエピタキシャル膜から脱離させることができる。しかしながら、この成膜条件は原料の過剰反応を誘起する。主に原料ガス供給口付近といった成長炉内部に反応生成物が付着する。これがパーティクルとしてエピタキシャル基板に混入するとき、エピタキシャル基板にパーティクル起因欠陥が生成される。これらの欠陥は、デバイス歩留まりを低下させる。
パワー系電子デバイスでは、パーティクル起因欠陥は、逆バイアス印加時においてリーク電流を引き起こす。また、パーティクル起因欠陥は、パーティクル起因欠陥周囲に多数の微視的な結晶欠陥を生成するので、これらの微視的な結晶欠陥はキャリア補償して、ドリフト層のためのエピタキシャル膜に高抵抗にする。この結果、単なる外観上の欠陥としてだけでなく、より広い範囲においてデバイス特性を改変してしまい、大幅にデバイス歩留まりを低下させる。
一方、反応炉内の原料ガスを希釈することにより基板より離れた場所における原料の過剰反応を抑制できる。過剰反応の制御により、エピタキシャル基板にパーティクル起因の表面欠陥の発生を低減できる。
キャリアガスとして水素を用いるとき、反応炉内の原料ガスを希釈すると共に原料の過剰反応によって生じたパーティクルを分解できる。これ故に、パーティクル起因の表面欠陥がエピタキシャル基板に生成されることを低減できる。この知見によれば、MOCVD法を用いて窒化物半導体を堆積する際に、デバイス特性低下を招く表面欠陥の少なくかつより高純度なエピタキシャル基板を提供できると共に良好な表面モフォロジを提供できる。また、より高純度の窒化物半導体膜を得るための原料過飽和度の高い成長条件を用いるとき、キャリアガス流量を上記の比率に保つことにより、パーティクル起因の欠陥導入を低減できる。
したがって、この成長条件を満たすことにより、より高純度でかつパーティクル起因の表面欠陥の少ないエピタキシャル基板を作製できる。
図1は、本実施の形態に係る窒化ガリウム系半導体膜を成長する方法、III族窒化物半導体電子デバイスを作製する方法、及びエピタキシャル基板を作製する方法の主要な工程を示す図面である。 図2は、これらの製造方法における主要な工程を概略的に示す図面である。 図3は、有機金属気相成長法を用いた成膜を提供できる縦型成膜装置を概略的に示す図面である。 図4は、成膜中にシャワーヘッド等に付着する堆積物を概略的に示す図面である。 図5は、本実施の形態に係る窒化ガリウム系半導体膜を成長する方法、III族窒化物半導体電子デバイスを作製する方法、及びエピタキシャル基板を作製する方法の主要な工程を示す図面である。 図6は、これらの製造方法における主要な工程を概略的に示す図面である。 図7は、図1及び図5に示された工程フローによって作製可能なエピタキシャルウエハ及びパワー系電子デバイスの有用な実施例を示す図面である。 図8は、実施例1におけるエピタキシャル膜の特性を示す図面である。 図9は、エピタキシャル基板の表面の一部のスケッチを示す図面である。 図10は、実施例2におけるエピタキシャル膜の特性を示す図面である。 図11は、実施例2におけるエピタキシャル膜を用いたダイオードの特性を示す図面である。 図12は、実施例3におけるエピタキシャル膜の特性を示す図面である。 図13は、実施例4におけるエピタキシャル膜の特性を示す図面である。 図14は、堆積物が付着したシャワーヘッドを示す図面である。 図15は、キャリアガス流量比とパーティクル起因欠陥数の関係を示すグラフである。
10…成長炉、10a…縦型成膜装置、11…基板、11a…基板主面、11b…基板裏面、G0…プロセスガス、G1…成膜ガス、G2…原料ガス、13…III族窒化物半導体膜、15…別のIII族窒化物半導体膜、17…第1の電極、19…第2の電極、31…チャンバ、33…サセプタ、33a…基板支持部、35…シャワーヘッド、35a…シャワーヘッド供給面、35b…供給孔、37…排気装置、39…原料供給装置、39a…キャリアガス供給系、39b…III族原料ガス供給系、39c…V族原料ガス供給系、E1…エピタキシャルウエハ、E2…エピタキシャルウエハ、JS…ショットキ接合、JE11、JH1、JE21、JE22…接合

Claims (17)

  1. III族窒化物半導体膜を成長する方法であって、
    ガリウム化合物を含むIII族原料、窒素原料、及びキャリアガスを成長炉に供給して、III族窒化物半導体膜を有機金属気相成長法で基板上に成長する工程を備え、
    (前記キャリアガスの流量)/((前記III族原料の流量)+(前記窒素原料の流量)+(前記キャリアガスの流量))が0.5以上であり、
    前記成長炉は、前記基板を支持する基板支持部を有するサセプタと、前記サセプタの前記基板支持部に対向するシャワーヘッドとを含み、
    前記基板の主面はIII族窒化物半導体領域からなり、
    前記III族原料、窒素原料、及びキャリアガスは前記シャワーヘッドを通して前記基板上に供給され、
    前記III族窒化物半導体膜は1×10 16 cm −3 以下のキャリア濃度を有する、ことを特徴とする方法。
  2. 前記キャリアガスは、水素、窒素、ヘリウム、及びアルゴンの少なくともいずれか一つを含む、ことを特徴とする請求項1に記載された方法。
  3. 前記キャリアガスは水素を含む、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された方法。
  4. 前記III族窒化物半導体膜はGaInAl1−X−YN(0<X≦1、0≦Y<1、X+Y≦1)からなり、
    前記III族窒化物半導体膜の成長における(窒素原料の供給モル量)/(III族原料の供給モル量)は1250以上であり、
    前記III族窒化物半導体膜の成長における成長温度は摂氏1050度以上である、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載された方法。
  5. 前記III族窒化物半導体膜の成長における成長圧力は200Torr以上である、ことを特徴とする請求項4に記載された方法。
  6. 前記III族窒化物半導体膜はキャリア濃度1×1016cm−3以下の窒化ガリウム半導体からなる、ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載された方法。
  7. 前記III族窒化物半導体膜は、炭素濃度1×1016cm−3以下の窒化ガリウム半導体からなる、ことを特徴とする請求項6に記載された方法。
  8. 前記窒素原料は、アンモニア、ヒドラジン系窒素原料、及びアミン系窒素原料の少なくともいずれか一つを含む、ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載された方法。
  9. 前記シャワーヘッドは、前記III族原料、前記窒素原料、及び前記キャリアガスを混合し、前記シャワーヘッド内で混合されたガスは、前記シャワーヘッドの供給面に配列された複数の供給孔を介して前記サセプタに供給される、ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載された方法。
  10. III族窒化物半導体電子デバイスを作製する方法であって、
    ガリウムを含むIII族原料、窒素原料、及びキャリアガスを成長炉に有機金属気相成長法で供給して、III族窒化物半導体膜を基板上に成長する工程を備え、
    (前記キャリアガスの流量)/((前記III族原料の流量)+(前記窒素原料の流量)+(前記キャリアガスの流量))が0.5以上であり、
    前記成長炉は、前記基板を支持する基板支持部を有するサセプタと、前記サセプタの前記基板支持部に対向するシャワーヘッドとを含み、
    前記基板の主面はIII族窒化物半導体領域からなり、
    前記III族原料、窒素原料、及びキャリアガスは前記シャワーヘッドを通して前記基板上に供給され、
    前記III族窒化物半導体膜は1×10 16 cm −3 以下のキャリア濃度を有する、ことを特徴とする方法。
  11. 前記キャリアガスは、水素、窒素、ヘリウム、及びアルゴンの少なくともいずれか一つを含む、ことを特徴とする請求項10に記載された方法。
  12. 前記III族窒化物半導体膜はGaInAl1−X−YN(0<X≦1、0≦Y<1、X+Y≦1)からなり、
    前記III族窒化物半導体膜の成長における(窒素原料の供給モル量)/(III族原料の供給モル量)は1250以上であり、また10000以下であり、
    前記III族窒化物半導体膜の成長における成長温度は摂氏1050度以上であり、また摂氏1100度以下であり、
    前記III族窒化物半導体膜の成長における成長圧力は200Torr以上であり、300Torr以下である、ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載された方法。
  13. 前記III族窒化物半導体膜は窒化ガリウム半導体からなり、
    前記窒化ガリウム半導体は1×1016cm−3以下の炭素濃度及び1×1016cm−3以下のキャリア濃度を有する、ことを特徴とする請求項10〜請求項12のいずれか一項に記載された方法。
  14. 前記III族窒化物半導体膜の厚みは3マイクロメートル以上である、ことを特徴とする請求項10〜請求項13のいずれか一項に記載された方法。
  15. 前記III族窒化物半導体膜上にショットキ電極を形成する工程を更に備え、
    前記基板は、導電性を有するIII族窒化物基板である、ことを特徴とする請求項10〜請求項14のいずれか一項に記載された方法。
  16. 前記III族窒化物半導体膜は第1導電型を有しており、
    当該方法は、前記III族窒化物半導体膜上に第2導電型III族窒化物半導体膜を前記成長炉で成長する工程と、
    前記第2導電型III族窒化物半導体膜上にオーミック電極を形成する工程と
    を更に備え、
    前記第2導電型III族窒化物半導体膜は前記III族窒化物半導体膜とpn接合を成し、
    前記基板は、導電性を有するIII族窒化物基板である、ことを特徴とする請求項10〜請求項15のいずれか一項に記載された方法。
  17. 前記シャワーヘッドは、前記III族原料、前記窒素原料、及び前記キャリアガスを混合し、前記シャワーヘッド内で混合されたガスは、前記シャワーヘッドの供給面に配列された複数の供給孔を介して前記サセプタに供給される、ことを特徴とする請求項10〜請求項16のいずれか一項に記載された方法。
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