JP4867458B2 - オートテンショナ設計システムおよびオートテンショナ設計方法 - Google Patents

オートテンショナ設計システムおよびオートテンショナ設計方法 Download PDF

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Description

本発明は、駆動源の回転軸に設けられる駆動プーリと、回転体に固設される従動プーリとに掛け渡される駆動ベルトに対して張力を与えるオートテンショナを設計するオートテンショナ設計システムおよびその方法に関する。
例えば、エンジン用の補機は、エンジンのクランク軸に設けられる駆動プーリと、補機の回転軸に固設される従動プーリとに駆動ベルトを掛け渡すことによって動力が伝達される。この駆動ベルトを回転させた場合、駆動プーリおよび従動プーリに対して生じるすべりを抑制する、或いは、異音・騒音の発生を抑制するとの観点から、駆動ベルトの経路上にはオートテンショナが配置され、このオートテンショナによって必要なテンション(張力)が駆動ベルトに対して自動的に与えられている。オートテンショナを設計する場合には、補機を駆動するために必要な負荷量などから駆動ベルトに与えるべき張力を算出し、この算出された張力を与え得るオートテンショナを選定する必要がある。また、従動プーリや他部品との間に存在する空間を検討し、オートテンショナのタイプ(形状など)や設置場所が決定される。このようなオートテンショナの設計に関する一連の処理は、設計者によって手動で計算・作図を行うことにより種々の検討を行い、この検討結果に従って決定される。なお、例えば、特許文献1には、作業者がCADソフトウェアを用いて行う設計を管理、支援するシステムが開示されている。
特開2004−295787号公報
しかしながら、従来の手法によれば、手作業でオートテンショナの設計を行う必要があり、最終的な決定に至るまでに多くの工数を要するという不都合がある。また、手作業のため、ヒューマンエラーが生じる可能性もある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、駆動ベルトに対して張力を与えるオートテンショナの設計を自動的に行うことである。
かかる課題を解決するために、本発明は、駆動源の回転軸に設けられる駆動プーリと、回転体に固設される従動プーリとに掛け渡される駆動ベルトに対して張力を与えるオートテンショナを設計するオートテンショナ設計システムを提供する。このオートテンショナ設計システムは、作図手段と、記憶手段と、演算手段とを主体に構成されている。ここで、作図手段は、座標情報が関連付けられているとともに、駆動源とこの駆動源の回転軸に設けられた駆動プーリが作図された作図領域において、オペレータからの配置要求に応じて、回転体とこの回転体に固設された従動プーリとを示す作図データを配置する。記憶手段は、回転体を駆動するために必要な負荷量に関する情報が記述された第1のデータベースと、異なる種類のオートテンショナに関する情報が記述された第2のデータベースとを有する。演算手段は、記憶手段における第1のデータベースを検索することにより、作図データとして作図領域に配置された回転体を駆動するために必要な負荷量を特定し、この特定された負荷量に基づいて、駆動ベルトに与える張力を算出するとともに、記憶手段における第2のデータベースを検索することにより、算出された張力を駆動ベルトに与えることができるオートテンショナの候補を抽出する。
本発明によれば、作図領域において回転体を配置することにより、この回転体に固設される従動プーリと、駆動源の駆動プーリとに掛け渡される駆動ベルトに与えるべき必要張力を満たすオートテンショナの候補が自動的に抽出される。これにより、手作業にともなう演算・作図等に要する工数の低減を図ることができるとともに、コンピュータ処理によって、一連の処理が行われるので、ヒューマンエラーの発生を抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態にかかるオートテンショナ設計システムの全体構成を示すブロック図である。このオートテンショナ設計システムは、駆動プーリと従動プーリとに掛け渡される駆動ベルトに張力を与えるオートテンショナを設計するシステムである。ここで、駆動プーリは駆動源の回転軸に設けられ、従動プーリはそれぞれが異なる回転体に固設されており、駆動ベルトによって個々の回転体に動力が伝達される。
本実施形態における駆動ベルトは、自動車等に用いられるエンジン用の補機を駆動するための駆動ベルト(タイミングベルト)である。エンジン用の補機としては、例えば、ウォータポンプ、オルタネータ、パワーステアリング用オイルポンプ、エアコン用コンプレッサが挙げられる。駆動ベルトは、エンジンの回転軸(クランク軸)に設けられる駆動プーリと、それぞれが異なる補機(具体的には、補機の回転軸)に固設される複数の従動プーリとに掛け渡されることにより、それぞれの補機に動力を伝達する。駆動ベルトには、この駆動ベルトを回転させた場合に、駆動プーリおよび従動プーリに対してすべりが生じないように、或いは、異音・騒音抑制の観点から、その経路上にオートテンショナが配置され、このオートテンショナによって必要なテンション(張力)が駆動ベルトに対して与えられる。
オートテンショナ設計システムは、キーボードやマウス等の入力装置10、CRTや液晶ディスプレイ等の表示装置20、コンピュータ30および磁気ディスク等の記憶装置40を主体に構成されている。このオートテンショナ設計システムは、エンジン用の補機を駆動する駆動ベルトに張力を与えるオートテンショナを設計する、具体的には、駆動ベルトに与える要求張力を満たすオートテンショナのタイプと、その配置場所を自動的に決定する。オートテンショナ設計システムにおいて、オペレータは、表示装置20に表示された情報に基づき、入力装置10を操作することにより、オートテンショナの設計に関する種々の処理を行うことができる。
図2は、コンピュータ30のブロック構成図である。コンピュータ30は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェースを主体に構成されており、制御プログラムに従って各種の処理を行う。本実施形態との関係において、コンピュータ30は、オートテンショナの設計を行うための主たる機能を担っており、これを機能的に捉えた場合、作図を行う機能を担う作図部31と、作図部31によって作図された情報および記憶装置40に格納されている情報を用いて種々の演算を行う演算部32とを有している。このコンピュータ30では、作図部31と、演算部32とが互いに協同することによって、補機レイアウトに応じたオートテンショナの設計を自動的に実行することができる。
作図部31は、周知のCAD(コンピュータ支援設計)システムがこれに該当する。作図部31は、例えば、表示装置20に作図領域を表示させると、入力装置10を介してオペレータから入力された指示に応じて、この作図領域において作図を行う。本実施形態との関係において、作図部31は、作図領域において、補機毎に、オペレータからの配置要求に応じて、補機とこの補機に固設された従動プーリとを示す作図データを配置する。この作図領域には、座標情報(例えば、三次元座標情報)が関連付けられており、エンジンと、このエンジンのクランク軸に設けられた駆動プーリとが予め作図されている。
演算部32は、作図データとして作図領域に配置された補機を処理対象として、記憶装置40を参照し、この補機を駆動するために必要な負荷量を特定し、この特定された負荷量に基づいて、駆動ベルトに与える張力(必要張力)を算出する。また、演算部32は、記憶装置40を参照し、算出された必要張力を与えることができるオートテンショナの候補を抽出する。
記憶装置40には、駆動ベルトの作図を行うために必要な各種のデータベースが格納されているが、本実施形態では、補機データベース41および補機部品データベース42が重要になる。
図3は、補機データベース41の説明図である。補機データベース41は、異なる種類の従動プーリに関する情報が集合したデータベースであり、それぞれに個別の識別番号(以下「補機レコード番号」という)が付された補機情報レコード群で構成されている。個々の補機情報レコード41aには、補機に固設される従動プーリに関する情報である補機情報として、補機の種類、プーリタイプ、プーリ径、材質、負荷量、座標情報等が関連付けて記述されている。
「補機の種類」は、このレコードに該当する従動プーリが固設される補機の種類が記述される領域であり、本実施形態では、ウォータポンプ、オルタネータ、パワーステアリング用オイルポンプ、エアコン用コンプレッサといった補機の種類が記述される。「プーリタイプ」は、このレコードに該当する従動プーリの形状が記述される領域である。具体的には、その従動プーリが駆動ベルトの正面を受ける形状、例えば、V字形状であるか、或いは、駆動ベルトの背面を受ける形状、例えば、フラット形状であるかなどがこれに該当する。「プーリ径」は、このレコードに該当する従動プーリのプーリ径が記述される領域であり、「材質」は、このレコードに該当する従動プーリの材質が記述される領域である。「負荷量」は、このレコードに該当する従動プーリが固設される補機(すなわち、補機の種類に記述されている補機)の回転軸を駆動するための負荷量が記述される領域である。「座標情報」は、このレコードに該当する従動プーリの作図領域における位置(座標情報)が記述される領域であり、上述した「補機の種類」、「プーリタイプ」、「プーリ径」、「材質」および「負荷量」の領域とは異なり、初期的には、この領域には何も記述されていない。なお、補機データベースを構成する補機情報レコード41aは複数存在しており、様々な種類の従動プーリと補機とが組み合わされて、種々のバリエーションが存在するようになっている。
図4は、補機部品データベース42の説明図である。補機部品データベース42は、異なる種類のオートテンショナに関する情報が集合したデータベースであり、それぞれに個別の識別番号(以下「補機部品レコード番号」という)が付された補機部品情報レコード群で構成されている。個々の補機部品情報レコード42aには、オートテンショナに関する情報である補機部品情報として、オートテンショナのタイプ、容量、プーリタイプ、プーリ径、材質等が関連付けて記述されている。
「オートテンショナのタイプ」は、このレコードに該当するオートテンショナの形状的な特徴が記述される領域であり、例えば、ロングタイプ、或いは、ショートタイプといった形式が記述されている。ここで、ロングタイプは、平面方向(長手方向)に延在することにより、高さ方向に対して薄型化された格好を備えるオートテンショナである。一方、ショートタイプは、長手方向にコンパクト化された形状となっているものの、高さ方向に対してロングタイプよりも厚みが大きい格好を備えるオートテンショナである。このような異なるタイプのオートテンショナは、そのオートテンショナの配置位置に存在する空間に応じて適宜選択することができる。「容量」は、このレコードに該当するオートテショナによって駆動ベルトに与えることができる張力の範囲(容量)が記述される領域である。「プーリタイプ」、「プーリ径」、「材質」は、このレコードに該当するオートテンショナのプーリの形状、プーリ径、材質がそれぞれ記述される領域であり、上述した補機情報の対応する項目と同じである。
また、記憶装置40には、作図部31が作図領域において作図を行うための作図データが格納されている。本実施形態との関係において、作図データは、補機と、この補機に固設された従動プーリとを示すデータ(以下「補機データ」という)であり、補機データベース41を構成する各補機情報レコード41aに対応した作図データがそれぞれ格納されている。個々の補機データは、対応する補機情報レコード41aに付与されている補機レコード番号が関連付けられている。また、本実施形態との関係において、作図データは、オートテンショナを示す作図データ(以下「A/Tenデータ」という)をさらに含み、補機部品データベース42を構成する各補機部品情報レコード42aに対応した作図データがそれぞれ格納されている。個々のA/Tenデータは、対応する補機部品情報レコード42aに付与されている補機部品レコード番号が関連付けられている。
図5は、本実施形態にかかるオートテンショナの設計処理の手順を示す説明図である。このフローチャートに示す処理は、コンピュータ30によって実行される。この設計処理が実行されると、まず、ステップ1(S1)において、作図部31は、エンジンデータを読み込む。このエンジンデータは、エンジンとこのエンジンのクランク軸に設けられる駆動プーリとが三次元的な座標情報に関連付けられて作図されているデータである。このエンジンデータは、事前に作成されたデータを読み込んでもよいし、オペレータによる操作に従って、作図部31がエンジンと駆動プーリとの作図を行った後に、このデータをそのまま用いてもよい。読み込まれたエンジンデータは、作図部31によって作図領域に展開され、これにより、エンジンとクランク軸に設けられた駆動プーリとが作図領域に作図される。また、作図部31は、作図結果を表示装置20の表示領域に表示させる。
ステップ2(S2)において、補機の配置処理が行われる。まず、演算部32は、補機データベース41から、各補機情報レコード41aに記述された補機情報を読み込み、この読み込んだ補機情報を表示装置20の表示領域に表示する。この際、個々の補機情報レコード41aに記述されている、補機とこの補機に固設された従動プーリとを示すシンボルを、対応する補機情報と関連付けて表示させてもよい。この場合、オペレータが補機と従動プーリとの組み合わせをビジュアル的に選択することができるという長所を有する。
各補機情報を参照した上で、オペレータが入力装置10を操作することにより、ある補機レコード番号に対応する補機とそれに固設される従動プーリとの組み合わせを選択したことを演算部32が特定すると、選択された補機レコード番号が演算部32から作図部31へと出力される。作図部31は、補機レコード番号に基づいて記憶装置40を検索し、この補機レコード番号に対応する作図データを抽出する。また、演算部32は、配置する補機の選択が全て終了したか否かを選択させるコマンドを表示装置20の表示領域に表示させる。オペレータによる入力装置10の操作により、補機の選択が終了していない旨の入力がなされた場合には、演算部32は、補機情報を表示させ続け、再度、補機と従動プーリとの組み合わせを選択させる。一方、補機の選択が終了した旨のコマンドが入力された場合には、演算部32は、表示装置20への補機情報の表示を終了させ、また、作図部31は、抽出された個々の補機データを作図領域の所定の位置に配置する。これにより、例えば、個々の補機データが表示装置20の表示領域における右端側に配置されるといった如くである。
つぎに、演算部32は、オペレータに対して作図データの配置開始を指示する(例えば、表示装置20にメッセージを表示させる)。オペレータは、表示装置20に映し出される作図領域のデータ(例えば、エンジン等)を参照しながら、マウスといった入力装置10を操作して、補機データを作図領域上の任意の場所、すなわち、その補機の配置候補となる位置に配置する。あるいは、キーボードといった入力装置10を操作して、作図領域上の座標情報を入力させることにより、補機データを作図領域上の任意の場所に配置してもよい。入力装置10からユーザの操作に応じた信号を入力すると、作図部31は、この入力に基づいて補機データを移動して、オペレータの配置要求に応じた作図領域上の位置に補機データを配置する。この際、作図部31は、作図領域において、エンジンと補機とが機械的に干渉するような場合には、その配置を許可しないようにしてもよい。また、駆動プーリと、従動プーリとが同一平面上に位置するように、部品データの移動を二次元方向のみに制限してもよい。そして、抽出された補機データのうち、配置が未完了の補機データを対象として、同様の処理が行われる。
以上のようにして各作図データの配置が完了すると、作図部31は、作図領域上の補機データの座標情報、例えば、従動プーリの中心座標を特定する。特定された座標情報は、補機データと対応する補機レコード番号と関連付けた上で、演算部32に対して出力される。演算部32は、補機レコード番号に基づいて、補機データベース41を検索し、該当する補機レコード番号が付与されている補機情報レコード41aの「座標情報」の領域に座標情報を記述する。
ステップ3(S3)において、演算部32は、作図領域に配置された補機データに関連付けられているレコード番号に基づいて補機データベース41を検索し、各補機データに対応する補機情報を抽出する。
ステップ4(S4)において、演算部32は、駆動ベルトに対して与える必要張力を算出する。具体的には、演算部32は、読み込まれた補記情報のうち「負荷量」に基づいて、補機データとして配置された各補機の負荷量を特定する。そして、特定された負荷量に、補機データとした配置された従動プーリのそれぞれに関する作図領域における座標情報、駆動ベルトの諸元(ベルトの材質、ベルトの山数、ベルトの幅など)等も考慮して、駆動ベルトにすべりが生じないとの観点から、この駆動ベルトに対して与えるべき張力(必要張力)が算出される。そして、ステップ5(S5)において、ステップ4において算出された張力(必要張力)を発生し得る、オートテンショナの張力の容量が算出される。このような必要張力、オートテンショナの張力の容量に関する演算は、実験やシミュレーションを通じて演算式などを取得しておくことにより、一義的に算出ことができる。
ステップ6(S6)において、演算部32は、補機部品データベース42を検索し、ステップ5において算出された容量を具備するオートテンショナのそれぞれを、オートテンショナの候補として抽出する。この際、演算部32は、抽出されたオートテンショナの候補に関連付けられた補機部品レコード番号をベースに、オートテンショナの候補を抽出する。
ステップ7(S7)において、演算部32は、抽出されたオートテンショナの候補の中から、駆動ベルト上に配置する配置対象オートテンショナを選定する。具体的には、演算部32は、抽出されたオートテンショナの候補に関連付けられている補機部品レコード番号に基づいて、補機部品データベース42を検索し、抽出されたオートテンショナの補機部品情報を抽出する。一方、演算部32は、作図領域におけるデータの座標情報等を作図部31から取得し、プーリ(従動プーリおよび駆動プーリを含む)や周辺部品との間に存在している空間を特定する。つぎに、演算部32は、抽出された補機部品情報に基づいて、オートテショナの候補の中から、特定された空間内に配置し得る、すなわち、プーリや他の部品と干渉しないようなオートテンショナを、配置対象オートテンショナとして選定する。
ステップ8(S8)において、演算部32は、選定された配置対象オートテンショナの配置場所(作図領域における座標)を決定する。演算部32は、選定された配置対象オートテンショナに関連付けられている補機部品レコード番号と、決定された配置場所とを作図部31に対して出力する。作図部31は、記憶装置40を検索し、補機部品レコード番号に関連付けられたA/Tenデータを抽出し、決定された配置場所にA/Tenデータを配置する。
ステップ9(S9)において、演算部32は、駆動ベルトの経路を特定する。具体的には、演算部32は、まず、ステップ3において抽出された補記情報を参照し、「プーリタイプ」に基づいて、駆動ベルトの掛かり方向、すなわち、当該従動プーリに駆動ベルトが掛け渡される際に、駆動ベルトの正面側がその従動プーリに掛け渡されるのか、或いは、背面がその従動プーリに掛け渡されるのかを、作図データとして配置された従動プーリ毎に特定する。また、演算部32は、配置対象オートテンショナに関する補機部品情報を参照し、「プーリタイプ」に基づいて、駆動ベルトの掛かり方向を特定する。そして、演算部32は、各プーリの座標情報、プーリ径、配置対象オートテンショナの配置場所、および、オートテンショナのプーリ径を考慮した上で、特定された駆動ベルトの掛かり方向を満足するような、駆動ベルトの一連の経路を特定する。なお、この際、オペレータに対して、駆動ベルトが掛け渡される順番の入力を要求させることで、演算部32は、この入力された順番に従って、駆動ベルトの経路を特定することが好ましい。特定された駆動ベルトの経路は作図部31に対して出力され、作図部31は、これを作図領域に作図する。
ステップ10(S10)において、演算部32は、配置対象オートテンショナによって与えられる張力によって、駆動ベルトにすべりが生じることなく回転するか否かを判定する。この判定を行う前提として、演算部32は、作図部31において作図されたデータを参照した上で、プーリに巻き付いている駆動ベルトの角度、駆動ベルトに与えられている張力等に基づいて、個々のプーリ毎に、駆動ベルトとプーリとの間のすべり率であるスリップ係数を算出する。そして、算出されたスリップ係数に基づいて、スリップありか否かが判定される。このステップ10において否定判定された場合、すなわち、すべてのプーリにおいてすべりが生じない場合には、ステップ11(S11)に進む。一方、ステップ10において肯定判定された場合、すなわち、プーリのいずれかにおいてすべりが生じる場合には、ステップ12(S12)に進む。
ステップ11において、作図部31は、作図されているデータを表示装置20に表示させ、本処理を終了する。これに対して、ステップ12において、演算部32は、表示装置20に所定のメッセージを表示させることにより、配置対象オートテンショナが必要な条件を具備していない旨をオペレータに対して提示した上で(NG判定)、本処理を終了する。
このように本実施形態によれば、オートテンショナ設計システムは、駆動源の回転軸に設けられる駆動プーリと、回転体に固設される従動プーリとに掛け渡される駆動ベルトに対して張力を与えるオートテンショナを設計するシステムであり、作図部31と、記憶装置40と、演算部32とを有している。ここで、作図部31は、作図領域において、オペレータからの配置要求に応じて、補機とこの補機に固設された従動プーリとを示す作図データを配置する。ここで、作図領域には、座標情報が関連付けられているとともに、駆動源とこの駆動源の回転軸に設けられた駆動プーリが作図されている。記憶装置40は、補機を駆動するために必要な負荷量に関する情報が記述された補機データベース41と、異なる種類のオートテンショナに関する情報が記述された補機部品データベース42とを有している。演算部32は、補機データベース41を検索することにより、作図データとして作図領域に配置された補機を駆動するために必要な負荷量を特定し、この特定された負荷量に基づいて、駆動ベルトに与える張力を算出する。また、演算部32は、補機部品データベース42を検索することにより、算出された張力を駆動ベルトに与えることができるオートテンショナの候補を抽出する。
かかる構成によれば、所望とする補機のレイアウトに応じてオペレータが入力装置10を操作して、作図領域において補機を配置することにより、この補機に固設される従動プーリと、エンジンのクランク軸に設けられた駆動プーリとに掛け渡される駆動ベルトに与えるべき必要張力を満たすオートテンショナの候補が自動的に抽出される。これにより、手作業による演算・作図等に要する工数の低減を図ることができるとともに、コンピュータ処理によって、一連の処理が行われるので、ヒューマンエラーの発生を抑制することができる。
また、本実施形態において、補機部品データベース42は、オートテンショナの形状を含むオートテンショナのタイプと、このオートテンショナによって与えることができる張力の容量とが関連付けて記述されているレコードが、異なる種類毎に集合して構成されている。これらの情報を参照することにより、オートテンショナの候補の抽出を精度よく行うことができる。
また、本実施形態において、演算部32は、作図部31において作図された作図領域において、オートテンショナを配置することができる配置エリアを特定する。演算部32は、抽出されたオートテンショナの候補の中から、オートテンショナのタイプに基づいて、配置エリアに配置可能なオートテンショナを配置対象オートテンショナとして選定する。そして、この選定された配置対象オートテンショナの作図領域における配置場所が決定される。かかる構成によれば、駆動ベルトに与えるべき必要張力を満たすオートテンショナの候補の中から、空間的に配置可能なオートテンショナと、このオートテンショナの配置場所とが自動的に決定される。これにより、手作業による演算・作図等に要する工数の低減を図ることができるとともに、コンピュータ処理によって、一連の処理が行われるので、ヒューマンエラーの発生を抑制することができる。
さらに、本実施形態において、演算部32は、決定された配置場所に配置対象オートテンショナを配置した場合に、駆動プーリ、従動プーリおよび配置対象オートテンショナに掛け渡される駆動ベルトにすべりが生じるか否かを判定する。かかる構成によれば、配置対象オートテンショナによって駆動ベルトに与えられる張力により、すべりが生じないか否かが判定される。これにより、オートテンショナにより必要な張力が与えられているかを適切にチェックすることができる。
なお、上述した実施形態では、エンジン用の補機を駆動する駆動ベルトに対して張力を与えるオートテンショナの設計方法を説明したが、本発明はこれに限定されず、種々のシステムに用いられる駆動ベルトに対して張力を与えるオートテンショナの設計に適用することができる。
また、上述した実施形態のオートテンショナの設計処理を実行する方法、並びに、この設計処理をコンピュータが実行可能なプログラム自体も本発明の一部として機能する。当然ながらこのコンピュータ・プログラムを記録した記録媒体を、図1のような構成を有するシステムに対して供給してもよい。この場合、このシステム中のコンピュータ30が、記録媒体に格納されたコンピュータ・プログラムを読み取り実行することによって、本発明の目的を達成することができる。コンピュータ・プログラム自体が本発明の新規な機能を実現するため、そのプログラムを記録した記録媒体も本発明を構成する。コンピュータ・プログラムを記録した記録媒体としては、例えば、CD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、メモリカード、光ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM等が挙げられる。
オートテンショナ設計システムの全体構成図 コンピュータ30の構成図 補機データベース41の説明図 補機部品データベース42の説明図 本実施形態にかかるオートテンショナの設計処理の手順を示す説明図 コンピュータ30による作図結果を二次元的に示す説明図 コンピュータ30による作図結果を三次元的に示す説明図
符号の説明
10 入力装置
20 表示装置
30 コンピュータ
30 表示装置
31 作図部
32 演算部
40 記憶装置
41 補機データベース
41a 補機情報レコード
42 補機部品データベース
42a 補機部品情報レコード

Claims (6)

  1. 駆動源の回転軸に設けられる駆動プーリと、回転体に固設される従動プーリとに掛け渡される駆動ベルトに対して張力を与えるオートテンショナを設計するオートテンショナ設計システムにおいて、
    座標情報が関連付けられているとともに、前記駆動源と当該駆動源の回転軸に設けられた前記駆動プーリが作図された作図領域において、オペレータからの配置要求に応じて、前記回転体と当該回転体に固設された前記従動プーリとを示す作図データを配置する作図手段と、
    前記回転体を駆動するために必要な負荷量に関する情報が記述された第1のデータベースと、異なる種類のオートテンショナに関する情報が記述された第2のデータベースとを有する記憶手段と、
    前記記憶手段における前記第1のデータベースを検索することにより、前記作図データとして前記作図領域に配置された前記回転体を駆動するために必要な負荷量を特定し、当該特定された負荷量に基づいて、前記駆動ベルトに与える張力を算出するとともに、前記記憶手段における前記第2のデータベースを検索することにより、前記算出された張力を前記駆動ベルトに与えることができる前記オートテンショナの候補を抽出する演算手段と
    を有することを特徴とするオートテンショナ設計システム。
  2. 前記駆動源は、エンジンであり、
    前記回転体は、前記エンジン用の補機であることを特徴とする請求項1に記載されたオートテンショナ設計システム。
  3. 前記第2のデータベースは、オートテンショナの形状を含むオートテンショナのタイプと、当該オートテンショナによって与えることができる張力の容量とが関連付けて記述されているレコードが、異なる種類毎に集合して構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載されたオートテンショナ設計システム。
  4. 前記演算手段は、前記作図手段において作図された作図領域において、前記オートテンショナを配置することができる配置エリアを特定するとともに、前記オートテンショナのタイプに基づいて、前記抽出されたオートテンショナの候補の中から、前記配置エリアに配置可能なオートテンショナを配置対象オートテンショナとして選定するとともに、当該選定された配置対象オートテンショナの前記作図領域における配置場所を決定することを特徴とする請求項3に記載されたオートテンショナ設計システム。
  5. 前記演算手段は、前記決定された配置場所に前記配置対象オートテンショナを配置した場合に、前記駆動プーリ、前記従動プーリおよび前記配置対象オートテンショナに掛け渡される前記駆動ベルトにすべりが生じるか否かを判定することを特徴とする請求項4に記載されたオートテンショナ設計システム。
  6. 駆動源の回転軸に設けられる駆動プーリと、回転体に固設される従動プーリとに掛け渡される駆動ベルトに対して張力を与えるオートテンショナを設計するオートテンショナ設計方法において、
    座標情報が関連付けられているとともに、前記駆動源と当該駆動源の回転軸に設けられた前記駆動プーリが作図された作図領域を表示手段に表示し入力手段によって入力されたオペレータからの配置要求に応じて、コンピュータが前記回転体と当該回転体に固設された前記従動プーリとを示す作図データを第1のデータベースから読み出して前記作図領域に配置するステップと、
    前記回転体を駆動するために必要な負荷量に関する情報が記述された前記第1のデータベースを検索することにより、前記コンピュータが前記作図データとして配置された前記回転体を駆動するために必要な負荷量を特定するステップと、
    前記特定された負荷量に基づいて、前記コンピュータが前記駆動ベルトに与える張力を算出するステップと、
    異なる種類のオートテンショナに関する情報が記述された第2のデータベースを検索することにより、前記コンピュータが、前記算出された張力を前記駆動ベルトに与えることができる前記オートテンショナの候補を抽出するステップと
    を有することを特徴とするオートテンショナ設計方法。
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