JP3221086B2 - 異種機構部品複合機構設計システム - Google Patents

異種機構部品複合機構設計システム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対話形によるCAD図
作成システムと直結して、異種機構部品の複合体である
物体の機構解析、解析モデル作成、解析条件入力、及び
解析結果表示を行う異種機構部品複合機構設計システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の解析入出力システムにおいてはC
AD図(製作図面および計画図面)入出力システムと解
析システムとは直結していなかった。それは、製図シス
テムと個別の解析システムとを結合すると、システムが
大きくなり過ぎ、汎用性が失われるためである。そこ
で、一般には、ファイルを介して、解析入出力システム
にCAD図データを入力し、このデータを用いて解析モ
デルを作成する。このような従来技術の一例としては、
コンピュ−タ・エイデッド エンジニアリング ジャ−
ナル 1990年 11月号 (第141〜148頁)(Computer-
Aided EngineeringJournal October 1990 pp141-148)
に記載がある。すなわち、正面図、側面図、平面図から
なる三面図より3次元形状を作成し、この形状をもとに
ロボットの3次元解析モデルを作成する方法である。
【0003】一方、カムと従動節との接触点の軌跡を表
すカム輪郭線の方程式と従動節の拘束条件とから、カム
機構の挙動を解析する方法が知られている。その一例と
して、日本機械学会第68期全国大会講演会講演論文集
1990年 9月号 Vol.E(第42〜44頁)に記載がある。
【0004】また、特開平3-129479号公報にはリンク機
構の動力学的挙動を解析する方法及び装置が示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の最初の
ものにおいては、3次元解析モデルを作成するために部
品間の立体的な拘束条件を入力する必要があり複雑な処
理を必要とする。そして、3次元の解析モデルをもとに
機構解析を行ない、その解析モデルと対応させて立体形
状のロボットの動きを算出していた。さらに、三面図で
の動作軌跡表示のために、機構解析を行った後で2次元
の図形に戻していた。しかし、三面図で軌跡を作成する
だけならば、3次元の立体形状を作成する必要はなく、
解析入出力処理をおこなう設計者にとって理解しにくい
プロセスになっていた。特に平面内を運動する機構に対
し、解析入出力処理の効率の点で配慮がなされておら
ず、解析処理を行ないながら、製作図面あるいは計画図
を作成、変更したい設計者にとってマンマシン・インタ
フェ−スに欠けるという不具合があった。また、各種機
構系部品の解析を行う場合、部品の種類に応じて計算式
を変更しなければならず汎用性に欠けるところがあっ
た。
【0006】また、一般にカムは1〜2本の輪郭線から
なっている。しかし、上記従来技術の2番目のものにお
いては、複雑な形状をしたカムの場合、輪郭線に沿った
フォロアのローラ中心の軌跡を示す方程式を複雑なカム
輪郭線を構成するすべての線素の数だけ作成する必要が
ある。また、カム形状が変わるごとに輪郭曲線の方程式
を計算するプログラムが必要になり汎用性に欠けるとこ
ろがあった。特に自動的に解析モデルを生成する場合、
種々の形状に対し共通なモデル化手法以外の方法では生
成アルゴリズム導出が複雑となる。
【0007】さらに、上記従来例の3番目のものにおい
ては、リンク機構を設計する場合、複雑な計算を繰り返
す必要があり、また、製作図面に直結した解析方法とは
なっていなかった。また、予め定められたカタログから
形状を選択する必要があり、一般的な形状には必ずしも
対応できないという不具合があった。
【0008】本発明の目的は、CAD図作成システムで
生成された部品形状データを用いて機構部品の各種解析
を行い、部品形状データからの解析モデルデータの生成
の容易化、および機構解析の汎用化によりCAD図面と
解析図面とを直結したマンマシン・インターフェース性
に富む複合機構設計システムを提供することにある。
【0009】本発明は、CAD図作成装置と該CAD図
作成装置により異種機構部品の複合機構系の機構解析お
よび解析入出力を行う異種機構部品複合機構設計手段と
を備えた異種機構部品複合機構設計システムにおいて、
前記異種機構部品複合機構設計手段が、異種機構部品と
等価なリンク機構モデルを対応づける機構部品を構成す
る線素データと、この線素データを等価なリンク機構モ
デルに対応づけるデータとを有しており、入力されたC
AD図のデータと等価なリンク機構モデルを、上記リン
ク機構モデルに対応するデータの中から割り当てる演算
を行う異種機構部品複合機構設計システムである
【0010】また、機構設計システム端末装置の画面上
に表示された製作図面であるCAD図で表された機構部
品の形状デ−タに基づき機構解析モデルを自動生成する
演算部と、モデル形状をCAD図に変換するCAD図デ
ータと解析モデル関連デ−タとの補助記憶部と、解析結
果をCAD図のデ−タに変換する解析デ−タと解析モデ
ル関連デ−タとを格納する記憶部とを設けたものであ
る。
【0011】
【作用】端末装置の画面上に表示された形状図(CAD
図)上で、任意の機構部品の解析モデルが定義される
と、CAD図の線素を表すデ−タをもとに解析モデル形
状デ−タをジョイント、ループ、リンクの組合せとして
算出する。これにより、機構の動的解析を行う形状が得
られる。この算出した解析モデル形状デ−タを解析入出
力部に入力し、解析専用データに変換して、機構モデル
の静的及び動的解析を行う。その結果により機構モデル
を修正する。この作業を繰返し、最適な機構解析モデル
を得る。解析モデルをCAD図に逆変換し、CAD図入
出力部に入力する。そして、解析結果を2次元のデータ
に変換し、入力された機構部品のCAD図で表示できる
デ−タになる。これにより、任意の機構系部品のCAD
図の作成と作成されたCAD図に基づく機構系部品の解
析を並行して行えるようになり、解析結果を直ちにCA
D図に反映でき、設計効率が向上する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図16によ
り説明する。図1に本発明の一実施例の複合機構設計装
置の基本構成を示す。演算部e3には、CAD図を作成
するCAD図入出力部e32、このCAD図を用いて機
構解析モデルを生成する機構解析モデル自動生成部e3
3、解析専用入力データの生成、または解析結果からの
CAD図用2次元データの生成を行う機構解析入出力部
e34、及び解析を実行する機構解析部e35があり、
判断部e31の指令に基づいてこれら各部が作動する。
記憶部e4には、CAD図、機構解析モデル及び解析結
果などのデータ記憶エリアが設けられている。そして、
各々の演算に必要なデータのみを記憶部に格納し、残り
のデータは補助記憶装置部e5へ送られる。表示部e1
を参照しながら対話型でデータ入出力部e2を介して演
算部へデータを入力し、解析結果もデータ入出力部e2
を介して、表示部e1に出力する。以上の基本構成によ
り図2に示すコマンドの実行が可能となる。
【0013】図2に本発明の一実施例のコマンド体系を
示す。本設計システムは、コンピュータ援用設計(CA
D)図入出力システムと接続されており、解析用入出力
デ−タはCADシステムを用いて作成できる。したがっ
て、機構部品の図面作成と解析実行評価を並行して進め
ることができる。ところで、複雑な形状または多数の異
なる形状が組み合わされて構成される一般の機構を設計
し、製作するための本システムには以下の3つのサブシ
ステムがある。すなわち、サブシステムS1は製作図面
に関するもので、このサブシステムにより現実の部品の
製作が可能になる。図面登録コマンド1により作成した
図面データを格納し、図面検索コマンド2では既に格納
されているデータをメモリ上に呼び出す、層間移動コマ
ンド3では表示用データ格納場所(層)を変更し表示す
る図形を変更する、または部品図合成コマンド4で複数
の部品図形を一つの部品として定義する、等の各種コマ
ンド処理がサブシステムS1で実行される。次に、機構
部品定義サブシステムS2は、部品連結定義5、動作範
囲定義6、機構部品種定義7、外力定義8及び慣性モー
メント定義9、等のコマンド処理があり、機構を構成す
る各機構部品間の関係、及び荷重条件や機構部品の運動
範囲等の制限条件を定める。さらに、第3のサブシステ
ムとして、機構部品定義サブシステムS2で定義された
各部品の挙動を解析する挙動シミュレーションサブシス
テムS3がある。サブシステムS3では機構解析結果を
部品図形を用いてその動作軌跡を表すコマンド10、各
ジョイントの位置、速度及び加速度の時間的変化を示す
時刻歴応答図コマンド11、等の処理コマンドが実行さ
れる。これらのサブシステムは相互に連結されておりオ
ペレーションの順序に制限は無い(r1〜r3)、たとえ
ば、サブシステムS1で検索された図面を用いてサブシ
ステムS2で部品連結定義を行い、それにより生成され
た解析モデル図をサブシステムS1で図面登録するとい
うサブシステムS1・S2間の往復の処理r1が可能で
ある。同様にサブシステムS2・S3間の往復の処理r
2、及びサブシステムS3・S1間の往復の処理r3も自
在に行うことができる。以上より、これらサブシステム
はCAD図入出力システムと連動して複合機構の一連の
設計システムとして作用する。次に、このように構成し
た本実施例の機構部品定義サブシステムS2について、
はじめに、4節リンク機構を例として基本的操作を説明
する。なお、図3以降においては、ジョイント部をJ
1、J2、J3…で、第1の部材を、リンクであろう
が、ローラであろうがa1で、以下同様に、第2の部材
をa2、第3の部材をa3、等で表す。図3は4節リン
ク機構のCAD図から解析モデルを作成する手順の概要
を示したものである。同図(A)にて示したCAD図に
おいて、リンク部材a1、a2は静止部と回転可能な状
態で結合している。また、リンク部材a2はリンク部材
a1、a3と回転自由に結合している。この図面から同
図(C)に示す解析モデルを得るためには4回のコマン
ド入力が必要であり、その後、本システムにより自動生
成される。リンク部材同士またはリンク部材と静止部の
結合点であるジョイントは、図2の部品連結定義コマン
ド5を用いて結合されるリンクデ−タを入力することに
より定義される。例えば、図3の(B)に示したジョイ
ントJ1は、結合点を示すCAD図上の一点を指示し、
静止部を示すデ−タ(b;ブランク)をキ−ボ−ドから
入力し、CAD図上のリンク部材a1を示す図形の一部
を指示することにより、システムでは解析モデルのリン
クL2を構成する両端のジョイントデ−タの一つとして
ジョイントJ1を定義し、計算機へ読み込む。それとと
もに、このジョイントの位置を示す座標値、ジョイント
の種類(回転)識別デ−タ及び固定点フラグが入力され
る。また、ジョイントJ2に対応する点、及びリンク部
材a1、a2をCAD図から入力することで、解析モデ
ルのリンクL2、L3を結合するジョイントJ2が定義
される。同様の操作を繰り返し、ジョイントJ3とJ4
を定義し、その結果入力されたデ−タをもとに、図3の
(C)に示した4節リンク機構の解析モデルのデ−タを
自動生成する。
【0014】この解析モデルのデ−タ生成過程につい
て、図3、図4を用いて説明する。CAD図作成装置を
介して入力された部品形状がリンク部品の場合はル−ト
RT2で示した処理を行う。まず、一回の部品連結定義
コマンドにより入力された、ジョイント番号とそれに接
続する2個のリンクの番号を読み込む。つぎに、接続し
ている各リンク番号に対して、そのリンクの片方の端点
として、リンク・ジョイント関連テ−ブルに、読み込ま
れたジョイント番号を入力する。図3の例では、4個の
結合点に部品連結定義コマンドを実行することにより、
図3の(A)で示したCAD図のリンク部材a1、a2
及びa3に対応する同図(C)の解析モデルのリンクL
2、L3及びL4の、各リンクの両端点のジョイント番
号が、各リンクに対応したリンク・ジョイント関連テ−
ブルに入力される。最後に固定ジョイントJ1とJ4か
らなるリンクL1に対応して、ジョイント番号及びリン
ク番号をリンク・ジョイント関連テ−ブルに追加する。
以上により、ル−プp1に対応するリンク・ジョイント
関連テ−ブルが満たされる。これと並行して、各ジョイ
ントの2次元座標値テーブル及びループ・リンク関連テ
ーブルがすべて満たされる。つぎに、CAD図の部品図
形に対して入力された機構系の作動条件や拘束条件を、
上記で定義されたジョイント及びリンクに対応したデー
タに変換して、属性データテーブルに、その属性が与え
られるジョイントまたは、リンクに関連づけるデータ
(ジョイント番号または、リンク番号等)と属性データ
(作動条件や拘束条件)を代入する。以上のプロセスに
より機構解析モデルデータが自動生成される。
【0015】また、図3(A)に示したリンク部品のみ
で構成される4節リンク機構に対し、図5(A)に示す
ころがり接触を伴うリンク機構も、図3(B)とほぼ同
様の操作で解析モデルが自動生成される。図5(B)に
おいてJ1、J2およびJ3は回転ジョイントから、図
3(B)と同様の操作で定義される。ころがり接触部の
場合は、図2の機構部品種定義コマンド7を用いて、ロ
ーラとリンクの組合せを選択する。つぎに、部材a2及
びa3の間の接線g1をジョイントの替わりに指示し、
部材a2及びa3を示すCAD図の一部を指示すること
でころがり接触部が定義される。 以上の操作で解析モ
デルが自動生成される過程について、図3の処理と異な
る接触部の解析モデルの生成処理について、図4と図5
により説明する。ローラとリンクの組合せは異種部品の
ため図4でルートRT1で示した処理を行う。まず、ロ
ーラとリンクの組合せを識別するデータを読み込み、解
析モデルデータベースから対応するデータテーブルを検
索する。ローラとリンクの組合せでは、まず、ローラ及
びリンク各々に対してリンク番号がリンクデータテーブ
ルに代入される。また、接触部をモデル化したときのジ
ョイント(図5のジョイントJ3)については、入力さ
れた接線g1のデータのみからはジョイントの位置はま
だ定まらない。そこで、ジョイント座標値テーブルに
は、接線g1の傾きを一時的に代入する。それと同時
に、ジョイント座標値テーブルのデータが不完全である
ことを識別するデ−タテーブルにこのジョイント番号を
代入する。つぎに、接線g1を含むリンクのもう一方の
ジョイント(図5におけるジョイントJ4)及びローラ
の回転中心に対するジョイント(図5におけるジョイン
トJ2)が入力された時点で、ジョイントJ4を通る上
記接線への平行線と、これに垂直なジョイントJ2を通
る直線との交点が、二つの部品を接続するすべりジョイ
ントとして定義され(図5におけるジョイントJ3)、
その点の座標値及びジョイント種類(すべり)の識別デ
−タが各々対応するテーブルに入力される。それと同時
に、ジョイント座標値テーブルのデータが不完全である
ことを識別するデ−タテーブルから当該ジョイント番号
を削除する。以上により、接触部に関連する解析モデル
データが自動生成される。
【0016】次に、すべりジョイントに関して、上記以
外の他のモデル化について図6を用いて説明する。例え
ば、ピストン・シリンダ間の相対運動は、図6の(A)
の回転及びすべりを伴う運動とみなすことができる。そ
こで、すべり運動に関しては、図2の部品連結定義コマ
ンド5において、摺動部を示す直線g1を指示し、ピス
トン(部材a3)を指示しシリンダに対応してブランク
(固定部のため)を入力することによりすべり方向を示
す傾きが入力される。つぎに、ピストンピンを示す点を
指示し、連結する部材a3(コンロッド)、部材a2
(ピストン)を指示すると、回転ジョイントJ3が定義
される。このとき、同時にすべりジョイントJ4の位置
がジョイントJ3と同一の位置に定義される。したがっ
て、ジョイントJ4とジョイントJ3を有するリンクL
4は長さが0のリンクとなる。さらに、長さが0である
とすべる方向が算出できないので、すべり方向の一点K
4の座標値をすべり方向を示す傾きとジョイントJ4
(ジョイントJ3)の座標値から算出する。図6の
(B)はリンク部材自体(部材a3)がすべる場合であ
る。同図の(A)と同様に図2の部品連結定義コマンド
5を用いて、すべりジョイントの定義を行う。まず、摺
動部を示す直線g1を指示し、部材a2及び部材a3を
指示するとすべり方向を示す傾きが入力される。つぎ
に、部材a2と部材a3の各々の他のジョイントが定義
された時点で2個のジョイントJ2及びJ4の中点とし
てすべりジョイントJ3の座標値が定まる。
【0017】次に上記した解析モデル化を実際の製品に
応用した一例を図7以下に示す。図7は金融自動機の紙
幣搬送部の外観図(a)及びCAD図による断面図
(b)である。金融自動機では、紙幣はベルト(外観図
では51、断面図では53に示す)により搬送される。
またベルトが巻きついているプーリはフレームに固定さ
れた軸52に支えられる。断面図において点線で示した
ベルトが搬送ベルト51、実線で示したベルトは駆動用
ベルト54を表している。紙幣搬送部では入出金モード
別、紙幣の種類別、紙幣の表裏または良・不良の区別に
より処理が異なるため搬送路上には多くの分岐点55が
存在する。各分岐点には、このための紙幣搬送ガイドの
位置切り換え用駆動機構が設置されている。金融自動機
では、この他にも、入出金用ふたの開閉機構など各種の
機構部品が使われている。本システムでは、これらの機
構部品のCAD図を作成しながら、その挙動解析を行い
性能や信頼性の評価を行うことができる。その一例とし
て、図8以下に銀行端末装置に用いられる紙幣ガイド切
り換え機構のCAD図とそのモデル化手法について示
す。図8においてカム軸21が回転することにより、カ
ム23を介して従動節22が回転軸24回りに揺動回転
する。これにより、ガイド25も左右に回転して紙幣の
搬送路を切り換える。従動節22のフォロアロ−ラ(以
下、ロ−ラと記す)20の取り付け位置と反対側の一端
には、ばね26が取り付けられており、ロ−ラ20をカ
ム23面に押し付けている。したがって、この機構はカ
ム・フォロアの組合せを構成するカム機構部とフォロア
ロ−ラ20を取り付けている従動節22と拘束ばね27
から成るリンク機構部とから構成されていると考えるこ
とができる。そこで、このような考えに基づいて機構解
析モデル化を行う。
【0018】ここで、カム機構のリンクモデル化の生成
オペレ−ション及び解析モデルデータ自動生成方法につ
いて、図9〜11を用いて説明する。カムはリンクを含
んでいないので、機構部品種定義コマンド7を用いて、
カム・ロ−ラの組合せを定義する。ここで、機構部品種
データベースでのリンク以外の部品種の等価リンクモデ
ル形状の一例を図9に示す。リンク以外の部品として
は、ばね、ソレノイド、ローラ/リンク及びローラ/カ
ムなど各種考えられる。また、代表的な部品種のメニュ
−(例えば、端末上のコマンド名称群)だけを備え、必
要なコマンドが生じた場合に設計者が自由に付加するこ
ともできる。また、各部品種に対して解析モデルはジョ
イントとリンクの接続状態のみをデータベースに置き、
ジョイント座標値は図形が入力された時点で自動的に入
力される。さらに、メニューとしては、図9に示すば
ね、ソレノイドなどの項目名称を表示するか、または、
概略図形を表示する。
【0019】次に、図10にカム形状とロ−ラの各種組
合せ(同図で(a)で示した図)及び等価なリンク機構
モデル(同図で(b)で示した図)を示す。図に示すよ
うに、カム輪郭線の各々の形状に対応して、各々等価な
リンクモデルが割り当てられ、本例ではAからIまで9
種類を示した。A〜Cはカムと従動節が回転する場合、
D〜Fはカムが回転し、従動節が直線運動する場合、及
びG〜Iはカムと従動節が直線運動する場合のリンクモ
デル化を示す。また、A、D、Gはカム輪郭線が円弧の
場合、B、E、Hはカム輪郭線が直線の場合、及びC、
F、Iはカム輪郭線が角部を有する形状の場合のリンク
モデル化を示す。一般にカムの輪郭線は、円弧、直線、
または角部などを含むことになる。したがって、カムと
ローラの組合せではカム一回転に対して、複数のモデル
を切り換える必要が生じる。しかし、本実施例において
はすべての部品を統一したデ−タ構造を持った解析プロ
グラムで解析できるので、種々の部品への拡張が容易に
なる。また、解析モデルの自動生成に対し汎用的な手法
を用いることも可能となる。
【0020】つぎに、解析モデルの切り換え位置につい
て図11を用いて説明する。ローラがカムの輪郭線上を
移動する場合の、ローラ中心、カム軸中心及び従動節回
転軸中心の間の相対位置の変化をカム軸中心を固定して
表したものが図11である。〜はモデル番号、θM1
〜θM2はモデル切り換え点での、カム軸中心に対し従動
節回転軸中心が公転する角変位、aM1〜aM2はモデル切
り換え点でのカムに対するローラの相対位置、J4M1
J4M2はモデル切り換え点での、カム軸中心に対する従
動節回転軸中心の相対位置を、各々表す。実際はカムが
回転するため、各解析モデルでのローラ中心、及び等価
モデル化により生成されたジョイントの位置は、従動節
回転軸中心が図面で示された固定位置に一致するまで各
モデル図形を回転移動して、各モデルでのジョイントの
座標値を求める。
【0021】つぎに、実際にCAD図から機構モデルを
生成し、解析を行う手順について説明する。図12は、
図8のCAD図を用いて作成した機構解析モデルを示し
た図である。カム機構部を、リンクL1〜L4で構成さ
れるル−プp1でモデル化する。リンク機構部はリンク
L5〜L8で構成されたル−プp2でモデル化する。ま
ず、図9〜11に述べた方法を用いたカム機構部のモデ
ル化について説明する。図9のCAD図面上に表示され
ているカム図形から、カム軸21中心を指示し、ブラン
クを入力する。これにより、カム図形が指示され、カム
軸21中心に対応するジョイントJ1が固定点として定
義される。次に、ロ−ラが接しているカムの輪郭線とロ
−ラの図形を指示する。これにより、その姿勢でのリン
クモデルのうちリンクL1とリンクL2及びジョイント
J2が定義できる。そして、リンク部品の接続条件入力
コマンド5を用いてジョイントJ4を指示する。また、
ブランクを入力し、従動節22を指示して、リンクモデ
ルのL3及びジョイントJ4(固定点)を定義する。次
に、リンク機構部では、まず機構部品種定義コマンド7
を入力し、ばね識別デ−タを入力する。さらに、部品連
結定義コマンド5を入力し、ジョイントJ5を指示し、
従動節22とばね27を指示することでリンクL5、L
6、L7及びジョイントJ6が定義される。次いで、ジ
ョイントJ7を指示し、ブランクを入力し、ばね27を
指示することで固定点となるジョイントJ7が定義され
る。
【0022】以上のデ−タが端末から入力されると、シ
ステムは解析モデルを図3の生成手順に従って自動生成
する。カムとばねとは、異種部品であるので図3の生成
手順においてル−トRT1の処理を行う。カムについて
は、部品種の識別デ−タに基づいて、図9〜11を用い
て既に説明したように、カム輪郭線に対応したモデル数
の解析モデルデ−タを自動生成する。また、ばねについ
ては、すべりジョイントで結合された互いに一直線をな
す二本のリンクL6、L7が自動生成される。さらに、
ジョイントJ3及びJ4からなるリンクL3と、ジョイ
ントJ3及びJ5からなるリンクL5とは、同一の従動
節22をモデル化しているので、一体運動するフラグを
代入する。
【0023】以上により、ル−プデ−タ生成処理が完了
し、リンクL4とリンクL8のデ−タが生成され、ル−
プp1及びp2が生成される。図13に図12のモデル
と互いに等価な解析モデルの形状を示す。すなわち、図
12において、リンクL3、L5と、ジョイントJ3と
J5を両端に持つリンクL7とにより三角形が形成さ
れ、これらは一体で運動するため、リンクL5の代わり
にリンクL7の運動を調べても機構解析上等価である。
そこで、リンクL3、L7、ジョイントJ3、J5を含
む解析モデルとなる。これら互いに等価なモデルを用い
て動挙動解析を行った結果の比較を図14に示す。図1
3に示す解析モデルでは固定点のずれは生じないが、図
12に示すモデルでは固定点のずれが時間とともに増加
し計算誤差が生じていることが分かる。
【0024】図12及び図13において、紙幣ガイド切
り換え機構の解析モデルは二つの4節リンク機構からな
っている。また、上述したようにリンクL3とL5、ま
たはL3とL7は一体で動作するので、片方の4節リン
ク機構の姿勢が決まればもう一方のリンク機構の姿勢も
決まる。このため、自由度1の機構となりいずれか一つ
のジョイントの角度あるいはすべり量が与えられると姿
勢を計算できる。このジョイント変数を独立変数と呼ぶ
ことにする。図12と図13に示すモデルでは独立変数
としてカム軸中心となるジョイントJ1を選んでいる。
この理由は、カムは360゜のすべての姿勢をとれるの
で、独立変数を用いて動解析した後で、ジョイントが動
作範囲を満足しているかどうか調べることが不要とな
り、解析時間の短縮を図ることができるためである。こ
れは機構解析上の問題なので、システムで自動的に選択
する必要がある。本実施例の場合には部品種デ−タよ
り、自動的にカム軸中心となるジョイントJ1を独立変
数とする。ここで、独立変数を与えるジョイントの選定
条件について、図15により説明する。E1の動作範囲
の広い場合の例として、上記のカムが該当する。すなわ
ち、カム軸の回転範囲が360゜のためカム軸中心に対
応するジョイントJ1が独立変数として選択される。E
2の駆動点を選ぶ例として簡単な4節リンクの場合を示
した。リンク機構の姿勢及びリンク機構を構成するジョ
イントの種類によっては概略図に示すように駆動不可の
ジョイントが生ずる。したがって、初めに変位を与える
独立変数としては選択できないことになる。一般的には
駆動可能なジョイントに荷重が加えられることになるた
め、システムにおいて、入力された荷重点に対するジョ
イントを自動的に独立変数として選ぶことが可能とな
る。E3のループの共有点を独立変数に選ぶ理由につい
ては、図16以下に述べる理由と同様、高精度解析モデ
ルを得るためである。以上の法則から決められた独立変
数は、図12ではル−プp1だけに含まれるのに対し、
図13のモデルではル−プp1及びル−プp2の両方に
含まれることになる。ここで、J.J.Wickerらにより行わ
れている、最小2乗法を用いた姿勢計算法について、2
次元のベクトルを用いて概説する。図16は、互いに連
動する2個の4節リンク機構を示したものである。解析
モデルAについてジョイント及びリンクの構成について
説明する。ジョイントJ4で連結している2本のリンク
L3及びL7は、互いに一体で回転するものとする。こ
れにより、2個の4節リンク機構が連動する。また、こ
の機構を構成するジョイントはすべて回転ジョイントと
する。そして、L1からL4までのリンクによるル−プ
p1と、L5からL8までのリンクで閉じられたル−プ
p2で構成されている。各リンクの傾きを、各ジョイン
トにおける入力リンクに対する出力リンクの角度θi
表す。ここで、ル−プの方向を考慮した場合、ジョイン
トに向かうリンクを入力リンク、ジョイントから出る場
合を出力リンクと呼ぶことにする。これらの角度θiにつ
いては、図からも明らかのようにループが閉じているの
で、次の(式1)〜(式6)が成立する。
【0025】
【数1】
【0026】ここで、ジョイントJ1を独立変数とする
と、θ1が既知となり、変数θ2〜θ7を求めればよい。
汎用的に解を得るために、(式1)、(式2)、(式
4)及び(式5)をテ−ラ−展開してル−プごとに線形
化すると、(式7)〜(式10)を得る。
【0027】
【数2】
【0028】ここで、θSiは近似値、dθiは補正値を
示す。以上の連立方程式の解dθiを近似値θSiに代入
し、これらの連立方程式の係数の精度を向上させる。こ
の操作を繰返し、最終的に連立方程式の解dθiがほぼ
0になった時のθSiが求める値となる。
【0029】ここで、ル−プp1に対応する(式7)、
(式8)と、ル−プp2に対応する(式9)、(式1
0)の精度について検討する。ル−プp1では、入力デ
−タとして正確な値であるθ1が与えられている。一
方、ル−プp2では、入力デ−タとしてはル−プp2で
求められた近似解θS4が使われる。このため、ル−プp
2の変数の精度はル−プp1の変数の精度より悪くな
る。以上の理由により、独立変数がル−プp1にのみ含
まれる図12の場合より、独立変数がル−プp1、及び
p2の両方に含まれている図13の方が高精度となる。
本システムでは、ル−プ形状を探索しながら、すべての
ル−プに独立変数が含まれるかどうかを調べ、必要な場
合は等価なリンクを生成する機能を備える。一方、すべ
てのル−プに独立変数が含まれるようなループ構成とす
ると、1ループが有するリンク数が多くなり、それに伴
い計算時間も増す場合がある。また、静解析を行なう場
合または多モデルの解析を行なわない場合は、計算誤差
が小さいため、すべてのル−プに独立変数が含まれる必
要はない。そこで、図17に示すようなルールを設けて
場合分けをし、最適ル−プの探索を行う。C1〜C5に
示したような計算条件に対して、D1、D2などのルー
プ条件が選択される。例えば、ループ数が少なくて(計
算誤差が小さい)、計算時間が制限されている場合は、
短時間で計算できるように、ループの有するリンク本数
の少ない方が選択される。
【0030】図18に、本システムの一例として、機構
解析モデル、属性、図面、部品種及びこれらデ−タ間の
関連性を備えたデ−タ構造を示す。基本的な機構解析モ
デルは等価リンク機構であり、ル−プ、リンク、及びジ
ョイントからなる。また、ジョイント以外にリンク部品
上の任意の点の挙動を調べたい場合、その点の番号及び
その座標値がリンクデータテーブルに補助点データとし
て備えられている。属性はリンク及びジョイントに与え
る。リンクには慣性モ−メントなど、またジョイントに
はジョイント種(回転、すべり等)、駆動力、ばね定数
及び動作範囲などを与える。図面管理データ100は製
作図面から抽出した部品図110等を管理し、その機構
部品の図面番号あるいは図面名称を持つ。この図面と解
析モデルは図面・解析モデル関連デ−タテ−ブル130
により対応づけられている。解析モデル管理デ−タ12
0は、解析モデル名称、解析モデル番号を持ち、その下
に解析モデルデ−タ121、図面関連デ−タ122、及
び解析関連デ−タ123などが、それぞれデータテーブ
ルとして格納されている。解析モデル形状デ−タ121
は形状データと属性データからなる。形状データは階層
構造をしたサブモデル211、ループ212、リンク2
13およびジョイント214を有している。そして、サ
ブモデル211によりカムのような複数のモデルを必要
とする部品にも適用できる構造となる。また、カムの場
合、ロ−ラがカム輪郭線の直線部を移動するとき、その
方向の一点をこの直線部に対応するリンク上の定点とし
て与えることになる。そこで、リンク213の下にはジ
ョイント214の他に補助点215を必要とする。
【0031】また、図面関連データ122は図面上の個
々の部品と解析モデルとを互いに関連づける。たとえ
ば、図19に示すように各部品種を示す、カム/ローラ
221、ばね222、及びリンク223などのデータの
中に、部品番号とリンク番号の対応表を持つ。また、カ
ム/ローラでは複数のモデルを必要とするため、サブモ
デル形状と部品番号との関連表を持っている。さらに、
ばねの場合は図7に示したリンク以外の部品種の等価リ
ンクモデル形状により、図面の部品番号に対し2個のリ
ンク番号が対応するデータを持つことになる。
【0032】また、属性管理216及び属性データ21
7は各リンクに与える慣性モ−メントやジョイントに与
える駆動トルクやばね定数などの属性デ−タを格納す
る。
【0033】また、解析関連デ−タ123は各種解析結
果と解析モデルとの関連を示すものである。このデ−タ
により解析モデル形状から求められた軌跡解析結果を、
そのまま、図面の部品の動作軌跡として表示する場合2
31とグラフ表示する場合232とがある。軌跡表示を
行う場合、解析モデルと解析結果の対応表231と図面
関連データ122とにより、解析モデルに対応した部品
図形を、解析結果データテーブル300から検索した、
各ステップごとのジョイントの位置のデータにより座標
変換し、その部品図形の軌跡として表示する。軌跡表示
での各部品と解析モデルのリンクとの対応づけは部品種
により異なる、例えば、カムの場合、複数の解析モデル
と1個のカム図形とが対応する。また、複数の部品が一
体で動く場合であれば、解析モデルの1個のリンクに複
数の部品図形が対応することになる。以上のデ−タテ−
ブルを備えることにより、リンク及びそれ以外の機構部
品からなる機構系について、CAD図を用いた解析結果
の表示が可能となる。また、種々の形状の機構部品に対
し、すべてリンク機構解析モデル(ル−プ、リンク及び
ジョイント)を基本にしているので、解析モデルの自動
生成が汎用的に行える。以上により作成した解析モデル
は解析専用入力データへ変換し、機構解析を実行する。
さらに、解析結果は解析入出力部でCAD図データに変
換し、CAD図入出力部で表示データに変換する。この
データは表示部に送られ図20に代表的に示したグラフ
(各ジョイントの位置、速度、加速度及び反力の時刻歴
応答図など)あるいは図21のリンク機構部品による軌
跡(図21(a)に機構部品図、(b)に機構部品の挙
動軌跡図を示す。)として表示される。設計者は得られ
た結果をもとに、CAD図上で機構部品形状などを修正
して、また、解析を実行できる。これにより、設計図面
を作成しながら簡単に解析評価ができ、十分に性能や強
度を検討することができるので図面が出来上がった後で
の変更が少なくなり、設計効率が上がる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、リンク及び他の機構部
品からなる機構系の設計に対し、CAD図入出力システ
ムと直結して解析入出力デ−タが自動生成されるので、
解析モデル作成に精通していない設計者でも機構解析な
どのシミュレ−ションを容易に行なうことが可能とな
る。また、解析シミュレ−ションを行うと同時に製作図
面を作成することができるので、解析検討した結果をす
ぐに図面の修正に使うことができ、設計効率を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の基本構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例のコマンド体系を示す図であ
る。
【図3】本発明の一実施例の解析システムのオペレ−シ
ョンの手順を示す図である。。
【図4】本発明の一実施例の解析モデルデ−タの自動生
成過程を示す図である。
【図5】本発明の一実施例の解析システムのオペレ−シ
ョンの手順を示す図である。
【図6】リンク機構解析における、すべりジョイントの
モデル化方法の一例を説明する図である。
【図7】銀行端末装置の紙幣搬送部の外観図及び断面図
(CAD図)である。
【図8】銀行端末装置の紙幣ガイド切り換え機構の平面
図である。
【図9】異種機構部品種のモデル化方法を説明する図で
ある。
【図10】カム・ロ−ラ機構の各種組合せとこれに対す
る等価リンク機構モデルの一例を示す図である。
【図11】カム機構の各等価リンクモデルにおけるロ−
ラの移動範囲を説明する図である。
【図12】図6の銀行端末装置の紙幣ガイド切り換え機
構について、点線で示したCAD図から実線で示した機
構解析モデルを作成するのを説明する図である。
【図13】図7の解析モデルとル−プ形状が異なる解析
モデルを説明する図である。
【図14】動解析における時間の経過にともなう固定点
のずれ量の変化について、図12及び図13の解析モデ
ルによる計算誤差を比較したグラフである。
【図15】本発明の一実施例における、独立変数を与え
るジョイントの選定条件を説明する図である。
【図16】互いに連動する2個の4節リンク機構を説明
する図である。
【図17】本発明の一実施例における、最適ル−プ形状
の選定条件を説明する図である。
【図18】本発明の一実施例のデ−タ構造を示す図であ
る。
【図19】本発明の一実施例のデ−タ構造の中の図面関
連データの詳細なデータ構造の例を示す図である。
【図20】本発明の一実施例の解析結果の中のグラフ表
示例について示した図である。
【図21】本発明の一実施例の解析結果の中の機構部品
の動作軌跡表示例について示した図である。
【符号の説明】
1・・・図面登録、2・・・図面検索、3・・・層間移
動、4・・・部品図合成、5・・・部品連結定義、6・
・・動作範囲定義、7・・・異種部品入力、8・・・外
力入力、9・・・慣性モ−メント入力、10・・・部品
動作軌跡、11・・・時刻歴応答図などの入力コマン
ド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北野 穂波 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (56)参考文献 日本機械学会[No.910−39(II I A)]機械力学・計測制御講演論文 集(Vol.A)401−405頁 小沢寛ほ か「カム・リンク複合機構系のモデル化 と解析手法の検討」 日本機械学会[No.920−55]機械 力学・計測制御講演論文集(Vol. A)126−131頁 小沢寛ほか「機構解析 のためのループ構成自動探索システム」 日本機械学会論文集(C編)58巻 548号 1203−1208頁 塩幡宏規ほか 「二次元CADシステムを用いたベル ト・歯車軸系の静的伝達トルクの解析方 法」 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 612 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CAD図作成装置と該CAD図作成装置に
    より異種機構部品の複合機構系の機構解析および解析入
    出力を行う異種機構部品複合機構設計手段とを備えた異
    種機構部品複合機構設計システムにおいて、前記異種機
    構部品複合機構設計手段が、異種機構部品と等価なリン
    ク機構モデルを対応づける機構部品を構成する線素デー
    タと、この線素データを等価なリンク機構モデルに対応
    づけるデータとを有しており、入力されたCAD図のデ
    ータと等価なリンク機構モデルを、上記リンク機構モデ
    ルに対応するデータの中から割り当てる演算を行う異種
    機構部品複合機構設計システム。
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