JP4867068B2 - ゴム用配合薬品マスターバッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムをゴム成分とし、ロール加工性及び押出加工性等の加工性に優れたゴム用配合薬品マスターバッチに関する。
本発明のゴム用配合薬品マスターバッチは、ホース材、スポンジ材、シール材、パッキン、電線被覆材などの各種工業用ゴム製品、土木・建築用ゴム製品を製造する際に好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴム用配合薬品は、単独で粉末或いは液状のままゴム材料の混練り時に配合されるケースが多かったが、昨今、作業環境改善の目的でマスターバッチ化したものを使用するケースが増えている。
これらゴム用薬品マスターバッチのゴム薬品の高濃度化や得られたゴム用薬品マスターバッチのシート成形性或いは押し出し加工性の向上が望まれている。
【0003】
従来、これらゴム用薬品マスターバッチの製造には加工性に優れたゴム材料として、エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムを用いる場合、低分子量の共重合体を用いるか、あるいはエチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムにプロセスオイルを配合して用いることが行なわれている。
しかしながら、低分子量のエチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムは、ゴム用薬品マスターバッチの腰がなく成形性の低下を伴う問題がある。また、プロセスオイルを使用すると、ブリードアウトによる粘着が発生する等の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ロール加工性及び押出加工性等の加工性に優れ、成形表面肌が良好で、ゴム用薬品濃度の高いゴム用薬品マスターバッチが得られるエチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴム系ゴム用薬品マスターバッチを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、特定の低分子量エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムと特定の高分子量エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムとを組み合わせたゴムが上記目的を達成し得ること見いだし、本発明に至った。
即ち、本発明によれば、下記構成のゴム用薬品マスターバッチが提供されて、本発明の上記目的が達成される。
A)(イ)低分子量共重合ゴム(a)と高分子量共重合ゴム(b)からなり、
(ロ)低分子量共重合ゴム(a)は、135℃のデカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.7〜1.8dl/g、エチレン含量が40〜60重量%およびヨウ素価が5〜35であるエチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムであり、
(ハ)高分子量成分共重合ゴム(b)は、ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が60〜150、エチレン含量が60〜80重量%およびヨウ素価が5〜35であるエチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムであり、
(ニ)低分子量共重合ゴム(a)と高分子量共重合ゴム(b)とのヨウ素価の差が5以下であり、
(ホ)低分子量共重合ゴム(a)と高分子量共重合ゴム(b)の重量割合((a)/(b))が50/50〜80/20であり、そして
(ヘ)ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が20〜50であるエチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴム100重量部に対し
B)ゴム用配合薬品を100〜500重量部、
を混合することを特徴とするゴム薬品マスターバッチ。
2.上記1.に記載のB)ゴム用配合薬品が、加硫剤、加硫促進剤、架橋助剤、奪水剤、発泡剤、発泡助剤であることを特徴とするゴム薬品マスターバッチ、を要旨とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき詳述する。
A)エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムとしてはイ)低分子量共重合ゴム(a)は、135℃のデカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.7〜1.8dl/g、好ましくは0.8〜1.5dl/g、エチレン含量が40〜60重量%、好ましくは45〜55重量%およびヨウ素価が5〜35、好ましくは7〜30であるエチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムである。
極限粘度〔η〕が0.7dl/g未満であると、ゴム用薬品マスターバッチの粘着性が強くなり、一方1.8dl/gを越えるとゴム用薬品マスターバッチの加工性が低下し、低分子量共重合ゴム(a)を用いる効果が低下するので、いずれも好ましくない。極限粘度〔η〕が上記範囲にあるエチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムのムーニー粘度(ML1+4、100℃)は25以下である。
また、エチレン含量が40重量%未満であると配合ゴムの形状保持性がなく、シート計時用、押出し形状の維持が困難となる。一方、60重量%を越えるとシート肌等の加工性に劣り、好ましくない。
ヨウ素価が5未満であると、ゴム用薬品マスターバッチを使用した加硫ゴムの圧縮永久歪が悪化し、ヨウ素価が40を超えると、ゴム用薬品マスターバッチ製造時りの混練りの際、ゲル化を起こしやすくなり、分散不良等のトラブルが発生しやすくなる。
【0007】
(ロ)高分子量成分共重合ゴム(b)は、ムーニー粘度(ML1+4、100℃)が60〜150、好ましくは70〜130、エチレン含量が60〜80重量%、好ましくは65〜78重量%およびヨウ素価が5〜35、好ましくは7〜30であるエチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムである。
ムーニー粘度が60未満であると、ゴム用薬品マスターバッチの形状保持性が低下し、一方150を越えるとゴム用薬品マスターバッチの押出し性、流動性が低下し、いずれも好ましくない。
また、エチレン含量が60重量%未満であると、ゴム用薬品マスターバッチのグリーン強度が低下し、80重量%を越えるとゴム用薬品マスターバッチの低温特性が低下し、好ましくない。
ヨウ素価が5未満であると、ゴム用薬品マスターバッチを使用した加硫ゴムの圧縮永久歪が悪化し、ヨウ素価が40を超えると、ゴム用薬品マスターバッチ製造時りの混練りの際、ゲル化を起こしやすくなり、分散不良等のトラブルが発生しやすくなる。
【0008】
さらに、低分子量共重合ゴム(a)のヨウ素価と高分子量共重合ゴム(b)のヨウ素価との差は5以下、好ましくは3以下である。両者のヨウ素価、即ち非共役ジエン成分の量が同じか、近いことにより、ゴム用薬品マスターバッチを使用した加硫ゴムの架橋が均一に進み、加硫ゴム物性の点で好ましい結果が得られる。
【0009】
本発明は、相対的に分子量が低く、エチレン含量が低い低分子量共重合ゴム(a)と、相対的に分子量が高く、エチレン含量が高い低分子量共重合ゴム(a)とを併用し、且つ両者のヨウ素価の差を小さくすることにより、プロセス油を多量に使用しなくとも、ロール加工性及び押出加工性等の加工性に優れるゴム用薬品マスターバッチが得られる。
【0010】
ゴム用薬品マスターバッチを構成する低分子量共重合ゴム(a)と高分子量共重合ゴム(b)の重量割合((a)/(b))は、50/50〜80/20であり、好ましくは55/45〜80/20である。
そして、低分子量共重合ゴム(a)と高分子量共重合ゴム(b)とを上記割合で含有するエチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムのムーニー粘度(ML1+4,100℃)は20〜50、好ましくは20〜40である。
低分子量共重合ゴム(a)と高分子量共重合ゴム(b)が上記の割合であり、かつムーニー粘度が上記範囲であると、ロール加工性及び押出し加工性が良好である。
【0011】
低分子量共重合ゴム(a)及び高分子量共重合ゴム(b)のα−オレフィンとしては、炭素数3〜20のα- オレフィンが好ましく、具体的には、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−エイコセンなどが挙げられる。これらのα−オレフィンは、単独でまたは組み合わせて用いることができる。これらの中では、プロピレン、1−ブテン、1−オクテン、特にはプロピレンが好ましく用いられる。
非共役ジエンとしては、具体的には、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−プロピリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2−ノルボルネン、ノルボルナジエン等の環状の非共役ジエン;1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,5−ヘプタジエン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、6−メチル−1,7−オクタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン等の鎖状の非共役ジエンが挙げられる。これらは、単独でまたは組み合わせて用いることができる。中でも、1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネンが、特には5−エチリデン−2−ノルボルネンが好ましく用いられる。
【0012】
本発明のエチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムとしては予め低分子量共重合ゴム(a)と高分子量共重合ゴム(b)を、あるいは低分子量共重合ゴム(a)と高分子量共重合ゴム(b)を混合してもよいし、別々に配合して配合ゴム中で混合した状態としてもよい。また、ゴム組成物は二段重合で得られたものでもよく、各々共重合ゴムを含有するポリマー溶液をブレンドして得られたものであってもよい。
【0013】
本発明のゴム用薬品マスターバッチはA)エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴム100重量部に対し
B)ゴム用配合薬品を100重量部以上
を用い、好ましくはゴム用配合薬品を200〜1000重量部、更に好ましくはゴム用配合薬品を300〜800重量部である。
【0014】
また、本発明はB)ゴム用配合薬品が、加硫促進剤、加硫剤、架橋助剤、奪水剤、発泡剤、発泡助剤であると好適なゴム薬品マスターバッチが得られる。
【0015】
本発明のゴム薬品マスターバッチは通常用いられるゴム用配合薬品に適応できるが、特に好適なゴム用配合薬品は、加硫剤、加硫促進剤、架橋助剤、奪水剤、発泡剤、発泡助剤である。
【0016】
加硫剤としては、イオウ、イオウ系化合物および有機過酸化物を挙げることができる。
イオウとしては、具体的には、粉末イオウ、沈降イオウ、コロイドイオウ、表面処理イオウ、不溶性イオウなどが挙げられる。イオウ系化合物としては、具体的には、塩化イオウ、二塩化イオウ、高分子多硫化物などが挙げられる。また、加硫温度で活性イオウを放出して加硫するイオウ化合物、たとえばモルホリンジスルフィド、アルキルフェノ−ルジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド、ジメチルジチオカルバミン酸セレンなどが挙げられる。
【0017】
有機過酸化物としては、たとえば、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルヒドロパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシン)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−モノ(t−ブチルパーオキシ)−ヘキサン、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼンなどが挙げられる。なかでも、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが好ましく用いられる。これらの有機過酸化物は1種または2種以上組み合わせて用いられる。
【0018】
また、加硫促進剤としては、具体的には、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド等のスルフェンアミド系化合物;2−メルカプトベンゾチアゾ−ル、2−(2’,4’−ジニトロフェニル)メルカプトベンゾチアゾ−ル、2−(4’−モルホリノジチオ)ベンゾチアゾ−ル、ジベンゾチアジルジスルフィド等のチアゾ−ル系化合物;ジフェニルグアニジン、ジオルソトリルグアニジン、ジオルソニトリルグアニジン、オルソニトリルバイグアナイド、ジフェニルグアニジンフタレ−ト等のグアニジン化合物;アセトアルデヒド−アニリン反応物、ブチルアルデヒド−アニリン縮合物、ヘキサメチレンテトラミン、アセトアルデヒドアンモニア等のアルデヒドアミンまたはアルデヒド−アンモニア系化合物;2−メルカプトイミダゾリン等のイミダゾリン系化合物;チオカルバニリド、ジエチルチオユリア、ジブチルチオユリア、トリメチルチオユリア、ジオルソトリルチオユリア等のチオユリア系化合物;テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィド、ペンタメチレンチウラムテトラスルフィド等のチウラム系化合物;ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフェニルジチオカルバミン酸亜鉛、ブチルフェニルジチオカルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジメチルジチオカルバミン酸セレン、ジメチルジチオカルバミン酸テルル等のジチオ酸塩系化合物;ジブチルキサントゲン酸亜鉛等のザンテ−ト系化合物;亜鉛華等の化合物を挙げることができる。
【0019】
さらに、架橋助剤としては、具体的には、イオウ;p- キノンジオキシム等のキノンジオキシム系化合物;ポリエチレングリコ−ルジメタクリレ−ト等のメタクリレ−ト系化合物;ジアリルフタレ−ト、トリアリルシアヌレ−ト等のアリル系化合物;その他マレイミド系化合物;ジビニルベンゼンなどが挙げられる。
【0020】
奪水剤としては酸化カルシウムが上げられる。
【0021】
発泡剤としては、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、N、N'−ジメチルN、N'−ジニトロンテレフタルアミド、N、N'−ジニトロンペンタメチレンテトラミン、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾシクロヘキシルニトリル、アゾジアミノネンゼン、バリウムアゾジカルボキシレート、ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラジド、P,P'−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ジフエニルスルホン−3、3'−ジスルホニルヒドラジド、カルシウムアジド、4、4'−ジフエニルジスルホニルアジドバラトルエンマルホニルアジドを挙げることができる。
【0022】
発泡助剤としては、たとえば、尿素化合物が挙げられる。
【0023】
本発明のゴム用薬品マスターバッチは充填剤にも適用できる。たとえば、カーボンブラック、微粉ケイ酸、ガラス粉末、ガラスビーズ、マイカ、炭酸カルシウム、チタン酸カリウムウイスカー、タルク、クレー、硫酸バリウム、ガラスフレーク等を挙げることができる。
【0024】
本発明のゴム用薬品配合マスターバッチはエチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムと上記ゴム用配合薬品を、従来から公知の混練機を用いて混練することにより配合ゴムを調製することができる。すなわち、これらの成分を、オープンロールミル、バンバリーミキサー、ニーダーなどを用い混練してゴム用薬品配合マスターバッチとすることができ、その後、ゴム用薬品配合マスターバッチをロールや押出機により所望の形状に成形することができる。
【0025】
【実施例】
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する。但し、本発明は、これらの実施例に何ら制約されるものではない。
実施例および比較例における各測定・評価は、下記の手順で行なった。
(1)エチレン含量(重量%)
赤外線吸収スペクトル法により測定した。
(2)ヨウ素価
赤外線吸収スペクトル法により測定した。
(3)ムーニー粘度(ML1+4、100℃)
測定温度100℃、余熱時間1分、粘度を読んだときまでの時間4分で測定した。
(4)押出加工性(ガーベダイ評点)
表1に示される低分子量共重合ゴム成分(a)および高分子量共重合ゴム成分(b)を表2のように配合した配合ゴムについて、ASTM−D2230Aに準拠して評価した。
(5)ロール加工性および表面肌
前ロール及び後ロールの温度を50℃にして、表1に示す低分子量共重合ゴム(a)および高分子量共重合ゴム(b)を表2のように配合した配合ゴムを5分間巻き付け、加工性を3段階評価した。また、5分後に切り取ったシートから目視により表面肌を3段階評価した。
<ロール加工性評価>
3:ゴムバンドがロールに完全に密着しており、バンクがスムーズに回転している。
2:ロールの頂点からバンクの間でゴムバンドがロール表面から時々離れる。
1:ロールの頂点からバンクの間でゴムバンドがロール表面から離れる。
<表面肌評価>
○:表面凸凹がなく、光沢が良好である。
△:表面凸凹がなく、光沢がない。
×:表面凸凹があり、光沢がない。
(6)タッキネス
表1に示される低分子量ゴム成分(a)および高分子量ゴム成分(b)を表2のように配合した配合ゴムを2mmシートに調整し、東洋精機製ピクマタックテスターを用いて、25℃の雰囲気下で荷重500g、加圧時間40秒、剥離速度20mm/分の条件で測定した。
【0026】
実施例1〜6、比較例1〜4
表1に示される低分子量共重合ゴム成分(a)および高分子量共重合ゴム成分(b)の合計量100重量部に対し、表2に示される配合処方に従って、50℃に設定したBR型バンバリーミキサー(内容量1.7リットル)により、回転数60rpmで4分間混練して、ゴム用配合薬品マスターバッチを得た。このゴム用配合薬品マスターバッチを用いロール加工性およびシート肌の評価を行った。
また、ゴム用配合薬品マスターバッチから、タッキネス評価用試料を確保した。その後、50mm押出機にガーベダイ(ASTM−D2330A法に準拠したもの)を装着し、シリンダー温度60℃、ダイ温度80℃に設定して、コンパウンドの押出しを行って、押出加工性を評価した。結果を表3に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【発明の効果】
本発明のゴム用配合薬品マスターバッチは、ロール加工性、押出加工性、成形表面肌に優れる。
したがって、ホース、スポンジ材、シール材、パッキン、電線被覆材などの各種工業用ゴム製品、土木・建築用ゴム製品の製造の際に有用である。
Claims (2)
- A)(イ)低分子量共重合ゴム(a)と高分子量共重合ゴム(b)からなり、
(ロ)低分子量共重合ゴム(a)は、135℃のデカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.7〜1.8dl/g、エチレン含量が40〜60重量%およびヨウ素価が5〜35であるエチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムであり、
(ハ)高分子量成分共重合ゴム(b)は、ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が60〜150、エチレン含量が60〜80重量%およびヨウ素価が5〜35であるエチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴムであり、
(ニ)低分子量共重合ゴム(a)と高分子量共重合ゴム(b)とのヨウ素価の差が5以下であり、
(ホ)低分子量共重合ゴム(a)と高分子量共重合ゴム(b)の重量割合((a)/(b))が50/50〜80/20であり、そして
(ヘ)ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が20〜50である
エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合ゴム100重量部に対し
B)ゴム用配合薬品を100重量部以上
を混合することを特徴とするゴム薬品マスターバッチ。 - 請求項1に記載のB)ゴム用配合薬品が、加硫剤、加硫促進剤、架橋助剤、奪水剤、発泡剤、発泡助剤であることを特徴とするゴム薬品マスターバッチ。
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