JP4866302B2 - 鍛伸加工の工程設計システムと鍛伸加工方法 - Google Patents

鍛伸加工の工程設計システムと鍛伸加工方法 Download PDF

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Description

この発明は、鋼塊から自由鍛造により丸棒などに成形する鍛伸加工の工程設計システムとそれを用いた鍛伸方法および鍛伸加工装置に関する。
自由鍛造プレスを用いて鋼塊などの加工用素材を、その軸方向に対して垂直方向の、対向する2方向から圧下する動作と軸方向への送り動作を交互に繰り返し、通常、最終4角形状を経て最終8角形状に鍛造された後、丸棒などの軸材に成形する鍛伸加工は、従来、プレス操作者の経験により、圧下量、送り、目標形状などの加工条件が決定されていた。経験豊富なプレス操作者は、経験と勘により被加工材の変形挙動を予測して目標形状を作るのに対し、経験の浅いプレス操作者は、経験豊富なプレス操作者ほどに、被加工材(被鍛伸材)の変形挙動を予測することができない。このため、経験豊富なプレス操作者と経験の浅いプレス操作者では、目標形状を作るのにパス数の差などを生じる結果、鍛造時間などのバラツキが大きいという問題があった。また、経験豊富なプレス操作者でも、その鍛伸パススケジュールが適正なものとは限らない。さらに、従来、被鍛伸材の寸法測定は、1パスの鍛伸加工終了後毎に、または2パスの鍛伸加工終了毎に、通常、被鍛伸材の長手方向の中央部、すなわち定常部の1箇所をプレスゲージなどの寸法測定具を用いて測定するだけであったため、被鍛伸材の長手方向全体の形状のバラツキが大きいという問題があった。
自由鍛造プレスを用いた鍛伸加工については、例えば、特許文献1に、棒材の鍛伸方法が開示されている。この棒材の鍛伸方法は、鍛造時間の短縮や精度の確保を目的として、任意の鋼塊から正8角形の断面材を鍛伸するに際し、鍛伸加工の最終段階において、ほぼ上下左右対称形の4角断面または8角断面形状に成形した後、互いに方向を異にする4パスの圧下により、あらかじめ与えられた寸法の正8角形断面を成形する方法である。また、例えば、特許文献2には、実測金型形状データと、素材形状データや成形条件データに基づいて、鍛造シミュレーションで材料の流れを予測し、この材料流れ予測に基づいて、成形欠陥や成形精度などの解析を行う鍛造成形品の品質予測システムが開示されている。
特開昭63−326332号公報 特開2005−238289号公報
しかし、特許文献1に開示された棒材の鍛伸方法は、例えば、4角形の断面形状の鋼塊から正8角形の断面材に鍛伸する過程で、予め実験的に求めた変形挙動の予測式を用いて、1パス(圧下)毎に形状計算を行なう必要がある。また、前記鋼塊から、正8角形に鍛造する直前段階の4角形の目標形状への鍛伸については、具体的に記載されていない。また、4角形の断面形状の鋼塊から4角形の目標形状への鍛造方法については、従来から種々の方法が存在していたが、目標形状通りに、すなわち設計値通りに鍛造できないため、大きな寸法外れが発生していた。一方、特許文献2に開示された鍛造成形品の品質予測システムでは、3次元解析を行うため、解析コストが嵩み、解析時間も要するため、実機プレスへの適用が難しい。
そこで、この発明の課題は、鋼塊から自由鍛造により丸棒などの軸材に成形する鍛伸加工工程で、プレス操作者の経験の差にかかわらず、簡単な計算により、圧下量、送り量、目標形状などの加工条件を決定し、被加工材の最終8角形状前の最終4角形状を精度よく得ることができる鍛伸加工の工程設計システムとこの工程設計システムを用いた鍛伸加工方法、および被加工材の長手方向の寸法バラツキを少なくできる鍛伸加工装置を提供することである。
前記の課題を解決するために、この発明では以下の構成を採用したのである。
請求項1に係る鍛伸加工の工程設計システムは、加工用素材を、その軸方向に対して垂直方向の、対向する2方向から圧下する動作と軸方向への送り動作を交互に繰り返し、最終4角形状に、または最終4角形状を経て最終8角形状に鍛造した後、軸材に仕上げる鍛伸加工の工程設計システムであって、この工程設計システムが、製品軸材の断面形状から前記最終4角形状および最終8角形状寸法を決定するステップ1と、前記鋼塊から前記最終4角形状寸法までのパス回数およびこの各パスでの目標形状寸法(高さおよび幅)を決定し圧下量および送り量を設定するステップ2と、所要のパス毎に被鍛伸材の高さおよび幅を計測するステップ3と、この計測結果と当該被鍛伸材の目標寸法とを比較し、次パス以降の目標形状寸法に対する圧下量および送り量を修正するステップ4を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る鍛伸加工の工程設計システムは、前記ステップ1で、最終4角形状から少なくとも4パスで最終8角形状に鍛造するための、前記最終4角形状寸法(一辺DS)および8角形状寸法(対辺寸法H)を、以下の式(1)および式(2)を用いて算出することを特徴とする。
DS=SQRT(δ×β×π×(DF)/4)---------------------(1)
DH=SQRT((β×π×(DF)/4)/tan(22.5°)/2) -------(2)
ここで、DFは、製品軸材の直径DAに機械加工代Mを加えた鍛造仕上げ材の寸法(直径)である(DF=DA+2M)。δは、上記少なくとも4パスによる総断面減少率Rtを用いて、δ=1/(1−Rt)で表され、βは、上記最終8角形状寸法から製品軸材の鍛造仕上げ寸法DFへの断面減少率Rfを用いて、β=1/(1−Rf))で表される。
請求項3に係る鍛伸加工の工程設計システムは、前記製品軸材の鍛造仕上がり形状の断面積に対する面積増加率を、5〜20%の範囲で任意に少なくとも2水準抽出して前記最終8角形状の対辺寸法DHをそれぞれ算出するステップS10aと、この算出した対辺寸法DHを変形解析手段のインプットファイルにインプットするステップS10bと、所要のパス数で前記製品軸材の鍛造仕上げ寸法に仕上げる変形解析を行うステップS10cと、この変形解析結果から被鍛伸材の伸び率および断面減少率を算出するステップS10dと、この伸び率と前記抽出した断面積増加率との関係から、前記伸び率に等しくなる断面積増加率を算出するステップS10eから前記最終8角形状の寸法DHを算出し、この最終8角形状の寸法DHを用いて、前記断面減少率Rtを算出することを特徴とする。
請求項4に係る鍛伸加工の工程設計システムは、前記最終8角形状の断面積に対する面積増加率を、5〜20%の範囲で任意に少なくとも2水準抽出して前記最終4角形状の一辺の寸法DSをそれぞれ算出するステップS10fと、この算出した寸法DSを変形解析手段のインプットファイルにインプットするステップS10gと、少なくとも4パスで前記最終8角形状の寸法に鍛造する変形解析を行うステップS10hと、この変形解析結果から被鍛伸材の伸び率を算出するステップS10iと、この伸び率と前記抽出した断面積増加率との関係から、前記伸び率に等しくなる断面積増加率を算出するステップS10jから前記最終4角形状の寸法DSを算出し、この最終4角形状の寸法DSを用いて、前記断面減少率Rfを算出することを特徴とする。
請求項5に係る鍛伸加工の工程設計システムは、前記ステップ2で、前記素材から前記最終4角形状寸法までの1パスあたりの平均減面率γmを設定し、前記鋼塊および最終4角形状の断面積をそれぞれS0およびSNとしたときに2パスを1パスユニットUとして、以下の(3)式により算出されるNcを切り上げた整数を総パスユニットUtとし、パスユニットUごとの減面率を設定してパスユニットUごとに被鍛伸材の目標形状寸法を決定し、以下の式(4)〜式(11)を用いて、各パスユニットUの第1パス後の高さH1および幅W1を予測し、前記目標形状寸法に鍛伸するための各パスユニットUでの圧下量Hf1およびHf2を算出することを特徴とする。
Nc=1/2×(LOG(SN/S0)/LOG(1−γm)
-------(3)
H1=H2×(W2/(W0×(H1/H0)−L-------------(4)
W1=W0×(H1/H0)―L ------------------------------(5)
L=1+S1-------------------------------------------------(6)
F=1+S2-------------------------------------------------(7)
S1=a0+a1×(B0/W0)+a2×(B0/W0)----------(8)
S2=a0+a1×(B1/H1)+a2×(B1/H1)----------(9)
Hf1=H0−H1-------------------------------------------(10)
Hf2=W1−W2-------------------------------------------(11)
ここで、H0およびW0は、パスユニットUの入側の被鍛伸材の高さおよび幅を、H2およびW2は、パスユニットUの出側の被鍛伸材の幅および高さを、H1は第1パス後の被鍛伸材の高さを示し、B0およびB1は、それぞれ、パスユニットUの第1パスおよび第2パスでの送り量を、S1およびS2は、それぞれ第1パスおよび第2パスでの幅広がり係数を示す。また、a0は定数、a1およびa2は係数である。
請求項6に係る鍛伸加工の工程設計システムは、前記ステップ2で、前記素材から前記最終4角形状寸法までの1パスあたりの平均減面率γmを設定し、前記鋼塊および最終4角形状の断面積をそれぞれS0およびSNとしたときに2パスを1パスユニットUとして、以下の(3)式により算出されるNcを切り上げた整数を総パスユニットUtとし、パスユニットUごとの減面率を設定してパスユニットUごとに被鍛伸材の目標形状寸法を決定し、以下の式(3)、式(4a)〜(7a)および式(10)、式(11)を用いて、各パスユニットUの第1パス後の高さH1および幅W1を予測し、前記目標形状寸法に鍛伸するための各パスユニットUでの圧下量Hf1およびHf2を算出することを特徴とする。
Nc=1/2×(LOG(SN/S0)/LOG(1-γm))
-------(3)
H1=H2×(W2/W1)−Sa2--------------------------------(4a)
W1=W0×(H1/H0)−Sa1 ----------------------------(5a)
Sa1=ζ×(B0/W0)/(1+B0/W0)---------------(6a)
Sa2=ζ×(B1/H1)/(1+B1/H1)---------------(7a)
Hf1=H0−H1-------------------------------------------(10)
Hf2=W1−W2-------------------------------------------(11)
ここで、H0およびW0は、パスユニットUの入側の被鍛伸材の高さおよび幅を、H2およびW2は、パスユニットUの出側の被鍛伸材の幅および高さを、H1は第1パス後の被鍛伸材の高さを示し、B0およびB1は、それぞれ、パスユニットUの第1パスおよび第2パスでの送り量を示し、Sa1およびSa2は、それぞれ第1パスおよび第2パスでの実質幅広がり係数を示す。
請求項7に係る鍛伸加工の工程設計システムは、前記最終4角形状寸法を少なくとも3水準以上抽出するステップS40aと、この抽出した寸法を変形解析手段のインプットファイルにインプットするステップS40bと、素材の変形抵抗および実機鍛造条件に基づいて選択した摩擦係数をインプットファイルにインプットするステップS40cと、前記解析手段により被鍛伸材の平均の伸び率を算出するステップS40dと、この平均の伸び率を用いて幅広がり係数Sを算出するステップS40eと、この幅広がり係数Sと前記の比率(B0/W0)との関係を最小2乗法により決定するステップS40fから、前記定数a0、係数a1およびa2を求めることを特徴とする。
請求項8に係る鍛伸加工の工程設計システムは、前記最終4角形状寸法を少なくとも3水準以上抽出するステップS40aと、この抽出した寸法を変形解析手段のインプットファイルにインプットするステップS40bと、素材の変形抵抗および実機鍛造条件に基づいて選択した摩擦係数をインプットファイルにインプットするステップS40cと、前記解析手段により被鍛伸材の平均の伸び率を算出するステップS40dと、この平均の伸び率を用いて実質幅広がり係数Saを算出するステップS40eと、この実質幅広がり係数Saと噛み込み比(B/W)との関係を回帰分析により決定するステップ40fから、前記係数ζを求めることを特徴とする。
請求項9に係る鍛伸加工の工程設計システムは、前記ステップ3で計測した被鍛伸材の寸法(高さおよび幅)と、前記ステップ2で決定した各パスユニットUの出側の被鍛伸材の寸法(高さおよび幅)を比較した結果に基づいて、次パスユニットUでの圧下量を修正することを特徴とする。
請求項10に係る軸材の鍛伸加工方法は、加工用素材を、その軸方向に対して垂直方向の、対向する2方向から圧下する動作と軸方向への送り動作を交互に繰り返し、前記鋼塊からの初期パスから、2パスを1パスユニットUとして所要のパスユニット数で鍛造する軸材の鍛伸方法であって、請求項4に記載した鍛伸加工の工程設計システムを用いて、計測したパスユニットUの被鍛伸材の寸法(高さおよび幅)から、次パスユニットUの被鍛伸材の目標形状寸法(高さおよび幅)に鍛伸するための圧下量を決定するようにしたことを特徴とする。
請求項11に係る軸材の鍛伸加工装置は、加工用素材を、その軸方向に対して垂直方向の、対向する2方向から複数の工具を用いて圧下する動作とマニピュレータを用いて軸方向への送り動作を交互に繰り返して鍛造する軸材の鍛伸加工装置であって、前記鍛伸加工装置が、被鍛伸材の形状を入力および出力するための記憶装置と、入力値から被鍛伸材の鍛造後の形状を予測するための演算部を備え、請求項1から7のいずれかに記載の鍛伸加工の工程設計システムを組み入れて鍛造を行なうようにしたことを特徴とする。なお、前記鍛伸加工装置は、被鍛伸材の形状の入力値および出力値から算出される圧下量の表示装置を備えておくことが望ましい。
請求項12に係る軸材の鍛伸加工装置は、前記鍛造加工装置が、前記工具の出側で被鍛伸材の幅および高さをそれぞれ計測できる手段を備え、鍛伸加工後の被鍛伸材の寸法を計測し、この計測値を前記記憶装置に保持し、前記マニピュレータの走行量と連動させて、次パスの圧下量を決定するようにしたことを特徴とする。
この発明では、軸材の鍛伸加工工程で、製品軸材の断面形状から、最終8角形状寸法およびこの最終8角形状寸法に鍛造する直近の最終4角形状を算出し、加工用素材からこの最終4角形状までのパス回数を決定して目標圧下量および送り量を設定し、加工用素材からの2パスを1パスユニットUとして、1パスユニットUごとに計測した被鍛伸材の寸法を用いて簡単な計算で、次パスユニットUでの被鍛伸材の形状を予測して前記目標圧下量および送り量を修正するように、工程設計システムを構成したので、プレス操作者の経験の差にかかわらず、効率的に鍛伸加工を行うことができ、鍛伸加工に要する鍛造時間を従来よりも短縮することができる。
また、寸法計測用カメラを配置して、金型出側での鍛伸加工後の被鍛伸材の幅および高さをそれぞれ全長にわたって計測するようにしたので、被鍛伸材の全長にわたって幅および高さ寸法のバラツキを小さくすることができる。
以下に、この発明の実施形態を添付の図1および図10に基づいて説明する。
図1は、実施形態の鍛伸加工の工程設計システムを用いた鍛伸加工の流れを示したものである。ステップ1では、鋼塊などを加工用素材とし、この加工用素材を、上下方向など、その軸方向に対して垂直方向の、対向する2方向から圧下する動作と軸方向への送り動作を交互に繰り返し、図2に示すように、最終4角形状から少なくとも4パスで最終8角形状に鍛造した後、タッピング等により丸棒などの製品軸材に仕上げる直前の前記最終8角形状の対辺寸法DH、およびこの最終8角形状に鍛造する直前の前記最終4角形状の一辺の寸法DSを算出する(S10(S10a〜S10j))。すなわち、製品軸材の直径をD0、機械加工代をMとすると、鍛造仕上げ軸材の直径DFは、DF=D0+2Mとなる。前記8角形状の対辺寸法Hおよび最終四角形状の一辺DSは、それぞれ以下の式(1)および式(2)で求めることができる。
DS=SQRT(δ×β×π×(DF)/4)--------------------(1)
DH=SQRT((β×π×(DF)/4)/tan(22.5°)/2) ------(2)
ここで、δは、上記パス数による総断面減少率Rtを用いて、δ=1/(1−Rt)で表され、βは、上記最終8角形状寸法から製品軸材の鍛造仕上げ寸法DFへの断面減少率Rfを用いて、β=1/(1−Rf))で表される。なお、前記最終4角形状から最終8角形状への鍛造におけるパス数の上限範囲は、通常、8〜12パス程度である。
上記式(1)および式(2)のδおよびβは以下のようにして求めることができる。図3は、製品軸材の鍛造仕上げ形状(断面積A2)がφ500mmの場合について、前記最終8形状(断面積A1)から所要のパス数、例えば1パスで鍛造(タッピング)する場合の、最終8角形状の断面積A1の最適値を、変形解析手段(3次元変形解析ソフト)を用いた変形解析により求める方法を示したものである。まず、前記鍛造仕上げ形状(φ500mm)の断面積A2に対する面積増加率を5〜20%の範囲で任意に3水準抽出して最終8角形状の断面積A1を決定してその対辺寸法DHを算出し(ステップS10a)、この算出した対辺寸法DHを前記変形解析のインプットファイルにインプットして(ステップS10b)、被鍛伸材(最終8角形状)に回転と圧下を交互に与えて1周回し、その後軸方向に送る動作を繰り返しながら、1パスで前記鍛造仕上げ形状に仕上げる場合の変形解析を行なう(ステップS10c)。そして、この変形解析結果から、被鍛伸材の伸び率λ(%)と断面減少率Re(=(1−A2/A1)×100(%))をそれぞれ算出する(ステップS10d)。この算出結果をプロット(3点)し、プロットした3点を直線回帰して、前記断面減少率Reと伸びλとの関係を示す予測線Peを求めて図中に記入し、断面減少率Reが伸び率λと等しくなる、すなわち、鍛造(タッピング)に際して被鍛伸材の体積一定条件を満足する、断面減少率の最適値を求め(ステップS10e)、図3から、鍛造仕上げ形状がφ500mmの場合には、この最適値は約9%となる。この断面減少率の最適値が、前記鍛造仕上がり形状に対する最終8角形状の面積増加率の最適値となる(A1=A2/(1−0.09))。すなわち、この断面減少率Reの最適値が、記最終8角形状寸法から製品軸材の鍛造仕上げ寸法DFへの断面減少率Rfとなり、係数βは、β=1/(1−Rf)により求めることができる。したがって、鍛造仕上げ形状がφ500mmの場合には、β=1/(1−0.09)≒1.1となる。前記鍛造仕上げ形状の断面積A2に対して、この最適面積増加率分だけ増加させた最終8角形状の最適の面積A1から、最終8角形状の対辺長さDHを算出し、最終8角形状の寸法を幾何学的に決定することができる。なお、前記最終8形状(断面積A1)から鍛造仕上げ形状(断面積A2)への所要のパス数は、高々2〜3パス程度である。
図4は、前記最終8角形状の対辺長さDHが500mmの場合について、前記最終4角形状(断面積A0)から少なくとも4パスで前記最終8角形状に鍛造する場合の、最終4角形状の断面積A0の最適値を、図3に示した場合と同様に、変形解析手段(3次元変形解析ソフト)を用いた変形解析により求める方法を示したものである。まず、前記最終8角形状(対辺寸法DH=500mm)の断面積A1に対する面積増加率を5〜20%の範囲で任意に4水準抽出して最終4角形状の断面積A0を決定してその一辺の寸法DSをそれぞれ算出し(ステップS10f)、この算出した一辺の寸法DSを前記変形解析のインプットファイルにインプットして(ステップS10g)、被鍛伸材(最終4角形状)を、送り量を工具幅(金敷幅)の1/2以上として、図2に示したように、縦方向(対角方向)圧下を全長にわたり行なう−90°転回横方向圧下を全長にわたり行なう−90°転回縦方向圧下を全長にわたり行なう−90°転回横方向圧下を全長にわたり行なう4パス圧下で前記最終8角形状に仕上げる場合の変形解析を行なう(ステップS10h)。そして、この変形解析結果から、被鍛伸材の伸び率λ(%)と断面減少率Re(=(1−A1/A0)×100(%))をそれぞれ算出する(ステップS10i)。この算出結果をプロット(4点)し、プロットした4点を直線回帰して、前記断面減少率と伸びλとの関係を示す予測線Peを求めて図中に記入し、断面減少率Reが伸び率λと等しくなる、すなわち、鍛造(鍛伸)に際して被鍛伸材の体積一定条件を満足する、断面減少率の最適値を求める(ステップS10j)。図4から、最終8角形状の対辺寸法DHが500mmの場合には、この最適値は約12%となる。この断面減少率Reの最適値が、前記最終8角形状に対する最終4角形状の面積増加率の最適値となる(A0=A1/(1−0.12))。すなわち、この断面減少率の最適値が、記最終4角形状寸法から少なくとも4パス圧下で最終8角形状へ鍛造する工程での断面減少率Rtとなり、係数δは、前述のように、δ=1/(1−Rt)により求めることができる。したがって、最終8角形状の対辺寸法DHが500mmの場合には、δ=1/(1−0.12)≒1.12となる。前記最終8角形状の断面積A1に対して、この最適面積増加率分だけ増加させた最終4角形状の最適の面積A0から、幾何学的に最終4角形状の一辺の長さDSを算出し、最終4角形状の寸法を決定することができる。
上述のようにして、式(1)および式(2)の係数δおよびβを決定することができる。この係数δおよびβは、前記製品軸材の鍛造仕上がり寸法や、それに伴う最終8角形状および最終4角形状の寸法によって異なるが、通常、1〜1.5の範囲にある。また、最終4角形状から最終8角形状へは、通常4パスで成形され、各パスでの圧下量S(i)は、最終4角形状の一辺の寸法DSの10〜50%程度の値(ks(i)=0.1〜0.5)に、送り量B(i)は、前記寸法DSの10〜100%程度の値(kb(i)=0.1〜1.0)にそれぞれ設定される(i:パスNo.)。なお、上記変形解析で用いる被鍛伸材の変形抵抗は、圧縮試験などを活用して、材質(鋼種)、加工温度、ひずみ、ひずみ速度依存性を明らかにしたものを用いる。また、変形解析に用いる素材温度分布は、実機測定値により検証した伝熱計算式により算出する。以下の変形解析においても同様である。
次に、ステップ2では、前記加工用素材から前記最終4角形状までのパス回数を決定する(S20)。前記加工用素材(断面積S0)から前記最終4角形状(断面積SN)までの全パスでの平均減面率γmを設定し、以下の式(3)により算出されるNcを切り上げた整数Nuを総パスユニットUtとする。
Nc=1/2×LOG(SN/S0)/LOG(1−γm)---------(3)
通常、パス回数(総パス数)N(=2×Nu)は偶数となり、このパス回数Nが決定すると、前記加工用素材からの初期パス(第1パス)から2パスを1パスユニットUとして、1パスユニットUごとの減面率Ru(i)(i=1〜Nu)を決定する。この1パスユニットUごとの減面率Ru(i)は、製品軸材の形状に応じて決定することができる。製品軸材が、例えば、丸棒の場合、前記減面率Ru(i)は、鍛造実績データに基づいて、パスユニットの増加とともに直線的に減少するように決定する(図5(a)参照)。また、製品軸材が、型用鋼などの角材の場合には、製品形状に近づくにつれて角形状を形成するために、圧下量を少なくしていく必要がある。したがって、前記減面率Ru(i)は、図5(b)に示すように、鍛造実績データに基づいて、パスユニットの増加とともに2次曲線的に減少するように決定する。さらに、内部欠陥を閉鎖させる必要がある場合には、鍛伸初期過程での減面率を大きくとることが望ましいため、前記減面率Ru(i)は、図5(c)に示すように、鍛造実績データに基づいて、指数曲線的に減少するように決定する。このようにして、各パスユニットUの減面率Ru(i)が決定されると、各パスユニットUの入側および出側の被鍛伸材の断面積Su1およびSu2を算出できる。いま、図6に示すように、各パスユニットUの第1パスが「正方形状角→長方形状角」、第2パスがその逆の「長方形状角→正方形状角」となるパススケジュールで鍛伸を行なうとすれば、前記入側の断面積Su1=H0×W0(H0≒W0)、出側の断面積Su2=H2×W2(H2≒W2)となり、パスユニットUの入側および出側の被鍛伸材の寸法H0、W0およびH2、W2を設定することができる。また、初期形状(素材形状)が正方形状または矩形状4角形であり、型用鋼などのように、製品軸材の断面形状も正方形状または矩形状4角形の場合には、上記のように、パスユニットUの入側および出側の断面積Su1およびSu2を求めなくても、各パスパスユニットUの目標寸法は、前記四角形の一辺の長さを、パスユニットUごとに直線的に減少させるなどして決定することもできる。さらに、図5(a)〜(c)で、縦軸として、断面積のかわりに、被鍛伸材の寸法を表示することも可能である。
前記ステップ3の被鍛伸材の寸法の計測は、各パスユニットUの出側の被鍛伸材の高さH2および幅W2を、熱間パス測定具、CCDまたはCMOS撮像素子を用いたセンサカメラ、レーザー寸法測定装置、およびプレスストローク測定装置等により計測することができる(S30)。
次に、ステップ4では、前記ステップ2で求めた1パスユニットUごとの入側および出側の被鍛伸材の寸法H0、W0およびH2、W2、第1パスおよび第2パスでの送り量B0およびB1を用いて、以下のようにして、第1パス後の被鍛伸材の高さH1および幅W1を予測することができる(S40(S40a〜S40f))。なお、前記送り量B0、B1として、通常、鍛伸加工工程の上流側(素材に近いパスユニットU)では、圧下する工具(金型)幅とほぼ等しい量が、鍛伸加工工程の中程では、工具幅の半分程度の量が、下流側(製品軸材に近いパスユニットU)では、製品軸材に応じて変化させ、工具幅の1/2〜1/5程度の量が、それぞれ用いられる。
一般に、鍛伸加工工程における鍛造では、式(12)の関係が成立する。
W1/W0=(H1/H0)―L -----------------------------(12)
L=1+S1-----------------------------------------------(6)
S1=a0+a1×(B0/W0)+a2×(B0/W0)--------(8)
式(12)から、第1パス後の被鍛伸材の幅W1は、
W1=W0×(H1/H0)―L -----------------------------(5)
一方、第2パス後の被鍛伸材の高さH2は、式(12)と同様の関係が成立することから、
H2=H1×(W2/W1)−F-------------------------------(13)
F=1+S2------------------------------------------------(7)
S2=a0+a1×(B1/H1)+a2×(B1/H1)---------(9)
式(12)と式(13)から、W1を消去すると、
H2=H1×(W2/(W0×(H1/H0)−L―F-----------(14)
式(14)から、
H1=H2×(W2/(W0×(H1/H0)−L-------------(4)
式(4)は、式(7)および式(9)からわかるように、右辺の指数FにもH1が含まれるが、数値計算により解(H1)を求めることができる。このH1を式(5)に代入すると、第1パス後の被鍛伸材の幅W1を算出することができ、パスユニットUの出側(第2パス後)の寸法H2、W2を満たす、第1パス後の寸法H1、W1を算出することができる。なお、式(8)および式(9)の定数a0、係数a1、a2は、変形解析手段(3次元変形解析ソフト)を用いた変形解析により、次のようにして求めることができる。
まず、被鍛伸材の前記最終4角形状の一辺DSの寸法を、実機操業範囲内の寸法(例えば、DS=500mmなど)を3水準(3寸法)以上抽出し(ステップS40a)、前記変形解析手段のインプットファイルにインプットし(ステップS40b)、さらに、素材(被鍛伸材)の変形抵抗および、特願2006−203622号で提案したように、素材(被鍛伸材)の形状、工具(金敷)による圧下量、素材(被鍛伸材)の送り量などの実機鍛造条件に基づいて選択した摩擦係数をインプットファイルにインプットする(ステップS40c)。そして、前記変形解析手段により、素材(被鍛伸材)の平均の伸び率λを求める(ステップS40d)。この伸び(延び)率λは、素材(被鍛伸材)に予め伸び測定のための標準線を付して、圧下後の標準線の延び量を測定することにより求めることができる。すなわち、
λ=L1/L0 -------------------------------------------(15)
ここで、L0:標準線の初期(鍛造前)の長さ、L1:標準線の鍛造後の長さ、である。
前述のように、一般に、鍛伸加工工程における鍛造では、式(12)の関係が成立する。
W1/W0=(H1/H0)―L -----------------------------(12)
L=1+S1-----------------------------------------------(6)
S1=a0+a1×(B0/W0)+a2×(B0/W0)--------(8)
上記式(8)のS1は、平鍛造、すなわち鍛伸加工工程における鍛造時の前記第1パスにおける幅広がり係数Sに相当し、幅広がり係数Sが、被鍛伸材のパス入側の幅W(第1パスでは、パスユニットUの入側での幅W0)に対する送り量B(第1パスでは送り量B0)の比率、すなわち噛み込み比(B/W)を変数とする2次式で表されることは、炭素鋼を用いた鍛伸加工(平鍛造)の実験から知られている(例えば、非特許文献1参照)。パスユニットUの第2パスでは、パス入側の幅Wは、図6に示したように、第1パス後の高さH1になるため、噛み込み比B/Wは、B1/H1となる。
A.Tomlinson, A.Met et al.:Journal of the Iron and Steel Institute,Vol.193(1959),PP.157〜162
上記の式(6)および式(8)の第1パスでの幅広がり係数S1を、幅広がり係数Sと置き直して
L=1+S -----------------------------------------------(6b)
S=a0+a1×(B0/W0)+a2×(B0/W0)---------(8b)
したがって、式(12)は、
W1/W0=(H1/H0)―1−S =(H1/H0) ―1×(H1/H0)−S
---------(16)
鍛伸加工時の被鍛伸材の体積一定の条件から(図6第1パス参照)、
L1×H1×W1=L0×H0×W0 ------------------------(17)
式(15)、式(16)および式(17)から、
λ=L1/L0=(H0×W0)/(H1×W1)=(W0/W1)×
(H0/H1)=(H1/H0) ------------------------------(18)
式(18)において、前記変形解析により、伸び率λ(=L1/L0)は既知であり、また鍛造前後(前記第1パスの入側および出側)の被鍛伸材の高さH0およびH1も既知となる。したがって、変形解析を用いて幅広がり係数Sを逆算することができる(ステップS40e)。
図7は、前記最終四角形状の寸法を、実機操業範囲内で8寸法抽出して、初期のパスユニットUの第1パスについての変形解析結果により求めた幅広がり係数Sを、噛み込み比(B0/W0)に対してプロットしたものである。図中には、これらのプロットを最小2乗法により噛み込み比(B0/W0)の2次式で回帰して幅広がり係数Sの予測式(20)を求め(ステップ40f)、図中に式(20)に基づく幅広がり係数Sの予測線Peを記入している。
S=−0.85+0.54×(B0/W0)−0.080×(B0/W0)
--------(19)
式(20)から、定数a0=−0.85、係数a1=0.54、係数a2=−0.080となる。このようにして、定数a0、係数a1およびa2を決定することができる。これらの定数a0、係数a1およびa2は、被鍛伸材(素材)の材質などに依存する。なお、上記の幅広がり係数Sは、圧下量に対する、式(15)に示した伸び(延び)率λを介して求められる係数であり、延び量が大きい程、係数Sの値は小さくなる、すなわち、幅広がり量が小さくなる。逆に延び量が小さいほど、係数Sの値は大きくなる、すなわち、幅広がり量が大きくなる。このように、幅広がり係数Sは被鍛伸材の幅広がり量に対応する係数である。
前記式(15)および式(5)からそれぞれ求めたH1およびW1を用いて、パスユニットUごとに、以下のように、第1パスおよび第2パスでの目標圧下量Hf1およびHf2を算出することができる。
Hf1=H0−H1-----------(10)
Hf2=W1−W2-----------(11)
そして、ステップ3で計測した被鍛伸材の高さH2aと、ステップ2で設定した第2パス後(パスユニットU出側)の高さH2sとの差ΔH=H2s−H2aを求め、この差が予め設定した値よりも大きい場合には、ステップ3で計測した被鍛伸材の高さH2aと幅W2aを、次パスユニットUの入側寸法H0、W0とし、このH0、W0と、上述のようにして予め設定した次パスユニットUの出側寸法H2、W2とから、次パスユニットUでの第1パス後の寸法H1、W1を算出して、式(16)、式(17)により、次パスユニットUでの圧下量を計算しなおして、この圧下量を実現するように鍛造を行なう。以下、パスユニットUごとに計測した被鍛伸材の寸法に基づいて、目標圧下量Hf1の修正を繰り返えしながら、最終4角形状まで鍛伸加工を継続する。製品軸材が丸棒のように軸対象形状の場合には、この最終4角形状のコーナー部(4隅)を対角方向に交互に圧下しながら、通常4パスで最終8角形状に成形した後、製品軸材に仕上げられる。
表1は、断面形状がΦ1000mmの加工用素材(鋼塊)から、断面形状がΦ500mmの製品軸材(丸棒)に鍛伸加工したときの、素材から製品軸材までの鍛造時間および歩留を、本発明の工程設計システムを組み入れた鍛伸加工装置を用いた鍛伸加工方法による場合(実施例)と、この工程設計システムを組み入れていない鍛伸加工装置を用いてプレス操作者が経験により鍛伸加工を行なった場合(比較例)について、比較した結果を示す。表2に、本発明の工程設計システムを用いた場合の、式(8)および式(9)の定数a0、および係数a1、a2を示す。なお、加工用素材(Φ1000mm)の高さH0および幅W0としては、Φ1000mmと同一断面積の正方形の一辺の寸法(H0=W0=886mm)を用いた。
Figure 0004866302
Figure 0004866302
表1から、上記工程設計システムを用いない比較例の場合、素材〜最終四角形状までのパス回数が多く、また最終四角形状も歪んだ形状であるため、最終四角形状〜最終8角形状までのパス回数も多くなった結果、鍛造時間が60分であるのに対して、上述の工程設計システムを用いた鍛伸加工方法による実施例の場合、素材〜最終四角形状まで、最終四角形状〜最終8角形状まで、のいずれもパス回数が少なくて済む結果、鍛造時間が45分と短縮され、歩留は従来の水準(85%)が維持され、25%程度の短縮効果が得られることを確認した。
前記の幅広がり係数Sは、式(8)および式(9)に示した2次式で近似するほかに、次のようにしても精度よく求めることができる。すなわち、前記幅広がり係数の代わりに、鍛伸加工工程における実質幅広がり係数Saを次のように定義する。
Sa=−ln(W1/W0)/ln(H1/H0)----------------(20)
鍛伸加工時の被鍛伸材の体積一定の条件から、
ln(W1/W0)+ln(L1/L0)=−ln(H1/H0)
----------------(21)
式(20)および式(21)から、
ln(L1/L0)/ln(H1/H0)=−1+Sa------------(22)
式(20)および式(22)から、
W1/W0=(H0/H1)Sa --------------------------------(23)
L1/L0=(H0/H1)1−Sa-------------------------------(24)
式(24)から、幅広がり係数Sの場合と同様に、変形解析結果を用いて式(15)に示した伸び率λを算出することにより、実質幅広がり係数Saを逆算することができる。この実質幅広がり係数Saも噛み込み比B/Wの関数で表され、前記幅広がり係数S(S1またはS2)とは、Sa=1+Sの関係にある。
図8は、前記最終四角形状の寸法を、実機操業範囲内で9寸法抽出して、図7に示した場合と同様に、初期のパスユニットUの第1パスについての変形解析結果により求めた幅広がり係数Saを、噛み込み比(B0/W0)に対してプロットしたものである。図中には、後述の実質幅広がり係数Saの予測式(25a)から求めた実質幅広がり係数Saの予測線Paeを記入している。ここで、噛み込み比B/W=1の場合には、実質幅広がり係数Saと延び係数(1−Sa)(式(24)右辺の指数)は等しいと考えられるため、Sa=1−Saから、Sa=1/2となる。また、噛み込み比B/Wが非常に小さい場合には、幅広がりが生じないため、W1/W0=1から、Sa=0となる。さらに、噛み込み比B/Wが非常に大きい場合では、延び(伸び)がなくなるため、延び係数1−Sa=0から、Sa=1となる。これらの両極限状態を満たす関数Sa=F(B/W)で最も簡単な関数形は、以下の式(25)のようになる。
Sa=ζ×(B/W)/(1+B/W)--------------------------(25)
ここで、ζはデータ回帰によって求まる係数(定数)である。図8に示した噛み込み比と実質幅広がり係数Saのデータを回帰分析、たとえば最小2乗法により回帰して係数ζを求めると、ζ=1.216となる。したがって、実質幅広がり係数Saの予測式は、次のように決定される。
Sa=1.216×(B/W)/(1+B/W)----------------(25a)
ここで、B/Wは、前記パスユニットUの1パス目ではB0/W0に、2パス目ではB1/H1に相当する(図6参照)。
図9は、実機での1パスユニットUの第1パスおよび第2パスの被鍛伸材の寸法測定結果から求めた、噛み込み比B/Wに対する実質幅広がり係数Saをプロットしたもので、図中に、式(25a)の予測式から求めた予測線を実線で、実質幅広がり係数Saを噛み込み比B/Wの2次式で回帰したときの予測式から求めた予測線を破線で示した。表3に、式(25a)および上記2次式回帰の場合の相関係数rをそれぞれ示す。式(25a)の実質幅広がり係数Saの予測式では、前述のように、噛み込み比B/W≒0でSa=0、B/W≒1でSa=1と両極限状態を考慮しているため、2次式回帰による予測式よりも相関係数rが大きく、より高精度の予測式となっている。
Figure 0004866302
上記のようにしても、実質幅広がり係数Saを予測することができ、この実質幅広がり係数Saと伸び(延び)率λ(=L1/L0)から、前記の式(24)により、パスユニットUの第1パス後の被鍛伸材の高さH1を求めることができる。そして、この被鍛伸加工材の高さH1を前記の式(23)に代入することにより、第1パス後の被鍛伸材の幅W1を求めることができる。したがって、これらの高さH1および幅W1を用いることにより、パスユニットUごとに、目標圧下量Hf1およびHf2を精度よく算出することができる。
なお、前記加工用素材(断面積S0)から前記最終4角形状(断面積SN)までの全パスでの平均減面率γmを設定し、以下の式(3a)により算出されるNpを切り上げた整数を総パス回数Nとして、上述の2パスを1パスユニットUとするかわりに、1パスごとに、図5(a)〜(c)に示したようにして断面積を求めて、目標寸法を決定して圧下量を算出するようにすることもできる。
Np=LOG(SN/S0)/LOG(1−γm)-----------(3a)
この1パスごとの目標寸法の決定は、通常、前記最終4角形状に精度よく鍛造するために、鍛伸工程の下流側(製品軸材に近いパス側)で行われる場合が多く、この場合、1パスごとに計測した寸法(高さおよび幅)を用いて、決定した目標寸法、すなわち圧下量を修正することができる。
図10(a)および(b)は、実施形態の鍛伸加工装置を模式的に示したものである。図10(a)に示したように、加工用素材、すなわち被鍛伸材1をその軸方向に対して垂直方向の、対向する2方向から圧下するための工具である金型2、2の出側で、被鍛伸材1の幅Wおよび高さHをそれぞれ計測できる手段である、CCD撮像素子を用いたラインセンサカメラ3および4が、鍛伸加工装置のセンサー取付け部(図示省略)に設置されている。このカメラ3、4による幅Wおよび高さHの計測結果は、図10(b)に示したように、1回の被鍛伸材1の圧下ごとに、送り量Bだけ被鍛伸材1を鍛伸加工方向に引き出すマニピュレータ5の走行量Tmとともに、鍛伸加工工程を制御するコンピュータの記憶装置6に取り込まれる。この記憶装置6には、上述の工程設計システムの構成要素が格納されている。金型2、2の出側で、すなわち圧下直後に計測した被鍛伸材1の幅Wおよび高さHの計測データおよびマニピュレータ5の走行量Tmデータを用いて、前記コンピュータの演算装置7で、被鍛伸材1の長手方向の各位置での圧下量を算出することができる。具体的に説明すると、前記幅Wおよび高さHの計測データとマニピュレータ5の走行量Tmを連動すなわち対応付けて記憶装置6に記憶・保持させることにより、被鍛伸材1の全体形状を把握することができる。前記高さHの計測データは、金型2、2の圧下(間隔)設定により一定値となるが、幅Wの計測データは、圧下量が異なるため、被鍛伸材1の長手方向で変化する。このように、次パスである被鍛伸材1を90°回転させてその幅W(W1)を圧下するパスユニットUの第2パスにおいて(図6参照)、被鍛伸材1の幅Wおよび高さHの計測データとマニピュレータ5の走行量Tmを対応付けて記憶・保持することにより、この次パスでの目標形状(高さHおよび幅)に対して、マニピュレータ5の走行量Tmを操作して、すなわち金型2、2への噛み込み量を操作して、被鍛伸材1の長手方向の位置ごとに、手動または自動で圧下調整を行なうことができる。それにより、被鍛伸材1の全長にわたって、幅Wおよび高さHの寸法バラツキを少なくすることができる。そして、このバラツキの少ない幅Wおよび高さHの寸法を、上述の工程設計システムにおける各パスユニットUの出側での計測データとして用いることができる。なお、前記カメラ3、4として、CMOS撮像素子を用いたカメラでもよく、また、撮像素子を1次元に配列したラインセンサカメラのみならず、2次元に配列したカメラも用いることができる。
実施形態の工程設計システムを用いた鍛伸加工の流れを示す説明図である。 鍛伸加工の最終4角形状から鍛造仕上げ形状までを模式的に示す説明図である。 最終8角形状の最適断面積を求める方法を示す説明図である。 最終4角形状の最適断面積を求める方法を示す説明図である。 (a)〜(c)実施形態の工程設計システムで、各パスユニットUの出側の被鍛伸材の断面積を決定する方法を模式的に示す説明図である。 各パスユニットUでの第1パス目と第2パス目の変形状態を模式的に示す説明図である。 幅広がり係数Sと噛み込み比B0/W0との関係を示す説明図である。 実質幅広がり係数Saと噛み込み比B0/W0との関係を示す説明図である。 実機データに基づいた実質幅広がり係数Saと噛み込み比B/Wとの関係を示す説明図である。 (a)実施形態の鍛伸加工装置を模式的に示す説明図(斜視図)である。(b)同上(側面図)
符号の説明
1、1a〜1c:被鍛伸材 2:金型 3、4:ラインセンサカメラ
5:マニピュレータ 6:記憶装置 7:演算装置

Claims (12)

  1. 加工用素材を、その軸方向に対して垂直方向の、対向する2方向から圧下する動作と軸方向への送り動作を交互に繰り返し、最終4角形状に、または最終4角形状を経て最終8角形状に鍛造した後、軸材に仕上げる鍛伸加工の工程設計システムであって、この工程設計システムが、製品軸材の断面形状から前記最終4角形状および最終8角形状寸法を決定するステップ1と、前記鋼塊から前記最終4角形状までのパス回数およびこの各パスでの目標形状寸法(高さおよび幅)を決定し圧下量および送り量を設定するステップ2と、所要のパス毎に被鍛伸材の高さおよび幅を計測するステップ3と、この計測結果と当該被鍛伸材の目標寸法とを比較し、次パス以降の目標形状寸法に対する圧下量および送り量を修正するステップ4を備えたことを特徴とする鍛伸加工の工程設計システム。
  2. 前記ステップ1で、最終4角形状から少なくとも4パスで最終8角形状に鍛造するための、前記最終4角形状寸法(一辺DS)および8角形状寸法(対辺寸法DH)を、以下の式(1)および式(2)を用いて算出することを特徴とする請求項1に記載の鍛伸加工の工程設計システム。
    DS=SQRT(δ×β×π×(DF)/4)--------(1)
    DH=SQRT((β×π×(DF)/4)/tan(22.5°)/2) -------(2)
    ここで、DFは、製品軸材の直径DAに機械加工代Mを加えた鍛造仕上げ材の寸法(直径)である(DF=DA+2M)。δは、上記パス数による総断面減少率Rtを用いて、δ=1/(1−Rt)で表され、βは、上記最終8角形状寸法から製品軸材の鍛造仕上げ寸法DFへの断面減少率Rfを用いて、β=1/(1−Rf))で表される。
  3. 前記製品軸材の鍛造仕上がり形状の断面積に対する面積増加率を、5〜20%の範囲で任意に少なくとも2水準抽出して前記最終8角形状の対辺寸法DHをそれぞれ算出するステップS10aと、この算出した対辺寸法DHを変形解析手段のインプットファイルにインプットするステップS10bと、所要のパス数で前記製品軸材の鍛造仕上げ寸法に仕上げる変形解析を行うステップS10cと、この変形解析結果から被鍛伸材の伸び率および断面減少率を算出するステップS10dと、この伸び率と前記抽出した断面積増加率との関係から、前記伸び率に等しくなる断面積増加率を算出するステップS10eから前記最終8角形状の寸法DHを算出し、この最終8角形状の寸法DHを用いて、前記断面減少率Rtを算出することを特徴とする請求項2に記載の鍛伸加工の工程設計システム。
  4. 前記最終8角形状の断面積に対する面積増加率を、5〜20%の範囲で任意に少なくとも2水準抽出して前記最終4角形状の一辺の寸法DSをそれぞれ算出するステップS10fと、この算出した寸法DSを変形解析手段のインプットファイルにインプットするステップS10gと、少なくとも4パスで前記最終8角形状の寸法に鍛造する変形解析を行うステップS10hと、この変形解析結果から被鍛伸材の伸び率を算出するステップS10iと、この伸び率と前記抽出した断面積増加率との関係から、前記伸び率に等しくなる断面積増加率を算出するステップS10jから前記最終4角形状の寸法DSを算出し、この最終4角形状の寸法DSを用いて、前記断面減少率Rfを算出することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の鍛伸加工の工程設計システム。
  5. 前記ステップ2で、前記素材から前記最終4角形状寸法までの1パスあたりの平均減面率γmを設定し、前記鋼塊および最終4角形状の断面積をそれぞれS0およびSNとしたときに2パスを1パスユニットUとして、以下の(3)式により算出されるNcを切り上げた整数を総パスユニットUtとし、パスユニットUごとの減面率を設定してパスユニットUごとに被鍛伸材の目標形状寸法を決定し、以下の式(4)〜式(11)を用いて、各パスユニットUの第1パス後の高さH1および幅W1を予測し、前記目標形状寸法に鍛伸するための各パスユニットUでの圧下量Hf1およびHf2を算出することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鍛伸加工の工程設計システム。
    Nc=1/2×(LOG(SN/S0)/LOG(1-γm))
    -------(3)
    H1=H2×(W2/(W0×(H1/H0)−L-------------(4)
    W1=W0×(H1/H0)―L ------------------------------(5)
    L=1+S1-------------------------------------------------(6)
    F=1+S2-------------------------------------------------(7)
    S1=a0+a1×(B0/W0)+a2×(B0/W0)----------(8)
    S2=a0+a1×(B1/H1)+a2×(B1/H1)----------(9)
    Hf1=H0−H1-------------------------------------------(10)
    Hf2=W1−W2-------------------------------------------(11)
    ここで、H0およびW0は、パスユニットUの入側の被鍛伸材の高さおよび幅を、H2およびW2は、パスユニットUの出側の被鍛伸材の幅および高さを、H1は第1パス後の被鍛伸材の高さを示し、B0およびB1は、それぞれ、パスユニットUの第1パスおよび第2パスでの送り量を、S1およびS2は、それぞれ第1パスおよび第2パスでの幅広がり係数を示す。また、a0は定数、a1およびa2は係数である。
  6. 前記ステップ2で、前記素材から前記最終4角形状寸法までの1パスあたりの平均減面率γmを設定し、前記鋼塊および最終4角形状の断面積をそれぞれS0およびSNとしたときに2パスを1パスユニットUとして、以下の(3)式により算出されるNcを切り上げた整数を総パスユニットUtとし、パスユニットUごとの減面率を設定してパスユニットUごとに被鍛伸材の目標形状寸法を決定し、以下の式(3)、式(4a)〜(7a)および式(10)、式(11)を用いて、各パスユニットUの第1パス後の高さH1および幅W1を予測し、前記目標形状寸法に鍛伸するための各パスユニットUでの圧下量Hf1およびHf2を算出することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鍛伸加工の工程設計システム。
    Nc=1/2×(LOG(SN/S0)/LOG(1-γm))
    -------(3)
    H1=H2×(W2/W1)−Sa2--------------------------------(4a)
    W1=W0×(H1/H0)−Sa1 ----------------------------(5a)
    Sa1=ζ×(B0/W0)/(1+B0/W0)---------------(6a)
    Sa2=ζ×(B1/H1)/(1+B1/H1)---------------(7a)
    Hf1=H0−H1-------------------------------------------(10)
    Hf2=W1−W2-------------------------------------------(11)
    ここで、H0およびW0は、パスユニットUの入側の被鍛伸材の高さおよび幅を、H2およびW2は、パスユニットUの出側の被鍛伸材の幅および高さを、H1は第1パス後の被鍛伸材の高さを示し、B0およびB1は、それぞれ、パスユニットUの第1パスおよび第2パスでの送り量を示し、Sa1およびSa2は、それぞれ第1パスおよび第2パスでの実質幅広がり係数を示す。
  7. 前記最終4角形状寸法を少なくとも3水準以上抽出するステップS40aと、この抽出した寸法を変形解析手段のインプットファイルにインプットするステップS40bと、素材の変形抵抗および実機鍛造条件に基づいて選択した摩擦係数をインプットファイルにインプットするステップS40cと、前記解析手段により被鍛伸材の平均の伸び率を算出するステップS40dと、この平均の伸び率を用いて幅広がり係数Sを算出するステップS40eと、この幅広がり係数Sと前記の比率(B0/W0)との関係を最小2乗法により決定するステップ40fから、前記定数a0、係数a1およびa2を求めることを特徴とする請求項5に記載の鍛伸加工の工程設計システム。
  8. 前記最終4角形状寸法を少なくとも3水準以上抽出するステップS40aと、この抽出した寸法を変形解析手段のインプットファイルにインプットするステップS40bと、素材の変形抵抗および実機鍛造条件に基づいて選択した摩擦係数をインプットファイルにインプットするステップS40cと、前記解析手段により被鍛伸材の平均の伸び率を算出するステップS40dと、この平均の伸び率を用いて幅広がり係数Sを算出するステップS40eと、この幅広がり係数Sと噛み込み比(B/W)との関係を回帰分析により決定するステップ40fから、前記係数ζを求めることを特徴とする請求項6に記載の鍛伸加工の工程設計システム。
  9. 前記ステップ3で計測した被鍛伸材の寸法(高さおよび幅)と、前記ステップ2で決定した各パスユニットUの出側の被鍛伸材の寸法(高さおよび幅)を比較した結果に基づいて、次パスユニットUでの圧下量を修正することを特徴とする請求項5から8のいずれかに記載の鍛伸加工の工程設計システム。
  10. 加工用素材を、その軸方向に対して垂直方向の、対向する2方向から圧下する動作と軸方向への送り動作を交互に繰り返し、前記素材を鍛造する初期パスから、2パスを1パスユニットUとして所要のパスユニット数で鍛造する軸材の鍛伸方法であって、請求項4に記載した鍛伸加工の工程設計システムを用いて、計測したパスユニットUの被鍛伸材の寸法(高さおよび幅)から、次パスユニットUの被鍛伸材の目標形状寸法(高さおよび幅)に鍛伸するための圧下量および送り量を決定するようにしたことを特徴とする軸材の鍛伸加工方法。
  11. 加工用素材を、その軸方向に対して垂直方向の、対向する2方向から複数の工具を用いて圧下する動作とマニピュレータを用いて軸方向への送り動作を交互に繰り返して鍛造する軸材の鍛伸加工装置であって、前記鍛伸加工装置が、被鍛伸材の形状を入力および出力するための記憶装置と、入力値から被鍛伸材の鍛造後の形状を予測するための演算部を備え、請求項1から9のいずれかに記載の鍛伸加工の工程設計システムを組み入れて鍛造を行なうようにしたことを特徴とする軸材の鍛伸加工装置。
  12. 前記鍛造加工装置が、前記工具の出側で被鍛伸材の幅および高さをそれぞれ計測できる手段を備え、鍛伸加工後の被鍛伸材の寸法を計測し、この計測値を前記記憶装置に保持し、前記マニピュレータの走行量と連動させて、次パスの圧下量を決定するようにしたことを特徴とする請求項11に記載の軸材の鍛伸加工装置。
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