JP4865588B2 - 検査デバイスの標識体部の形成方法及びラテラルフロー免疫測定用検査デバイス - Google Patents
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Description
特に、医療現場で検体中の被検出物を迅速で高感度に測定することができる。
コール酸ナトリウム、
デオキシコール酸ナトリウム、
ラウリル硫酸ナトリウム、
スクロースモノコレート、
β-D-フラクトピラノシル-α-D-グルコピラノシドモノドデカノエート、
β-D-フラクトピラノシル-α-D-グルコピラノシドモノデカノエート、
n-オクタノイル-N-メチルグルカミド、
n-ノナノイル-N -メチルグルカミド、
n-デカノイル-N-メチルグルカミド、
n-オクチル-β-D-チオグルコピラノシド、
n-オクチル-β-D-マルトピラノシド、
n-オクチル-β-D-グルコピラノシド、
n-ノニル-β-D-チオマルトピラノシド、
n-ドデシル-β-D-マルトピラノシド、
n-デシル-β-D-マルトピラノシド、
N,N-ビス(3-D-グルコンアミドプロピル)コラミド、
N,N-ビス(3-D-グルコンアミドプロピル) デオキシコラミド、
3-[(3-コラミドプロピル)ジメチルアンモニオ]プロパンスルホン酸、
3-[(3-コラミドプロピル)ジメチルアンモニオ]-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸、
ツビッタージェント (ZWITTERGENT )3-10デタージェント (商品名) カルビオケム製、
ツビッタージェント 3-12デタージェント (商品名) カルビオケム製、
ツビッタージェント 3-14デタージェント (商品名) カルビオケム製。
ラテラルフロー免疫測定法によるインフルエンザウイルス抗原の検出
1.抗インフルエンザウイルスモノクローナル抗体の作製
(1)抗A型インフルエンザウイルスNP抗体
A型インフルエンザウイルス抗原をBALB/cマウスに免疫し、一定期間飼育したマウスから脾臓を摘出し、ケラーらの方法(Kohler et al., Nature, vol, 256, p495-497(1975))によりマウスミエローマ細胞(P3×63)と融合した。得られた融合細胞(ハイブリドーマ)を、37℃インキュベーター中で維持し、A型インフルエンザウイルスNP抗原を固相したプレートを用いたELISAにより上清の抗体活性を確認しながら細胞の純化(単クローン化)を行った。取得した該細胞2株をそれぞれプリスタン処理したBALB/cマウスに腹腔投与し、約2週間後、抗体含有腹水を採取した。得られた腹水からプロティンAカラムを用いたアフィニティークロマトグラフィーにより、それぞれIgGを精製し、2種類の精製抗A型インフルエンザウイルスNP抗体を得た。
B型インフルエンザウイルス抗原を用い、(1)と同様の方法で、2種類の精製抗B型インフルエンザウイルスNP抗体を得た。
精製抗A型インフルエンザウイルスNP抗体及び精製抗B型インフルエンザウイルスNP抗体のうちそれぞれ1種類ずつを使用した。粒径0.394μmの青色ラテックス粒子(CM/BL セラダイン製)に抗A型インフルエンザウイルス抗体を共有結合させ、デオキシコール酸ナトリウム0.5w/v%、ウシ血清アルブミン0.04w/v%及びマルトース7.5w/v%を含む5mMトリス緩衝液、pH9.4にラテックス粒子の濃度が0.025w/v%になるように懸濁し、ソニケーションを行って充分に分散浮遊させた抗A型ラテックス浮遊液を調製した。また、同様に抗B型インフルエンザウイルス抗体を共有結合させた抗B型ラテックス浮遊液を調製した。抗A型ラテックス浮遊液と抗B型ラテックス浮遊液とを混合し、大きさが20cm×1cmのガラス繊維(33GLASS NO.10539766 Schleicher & Schuell製)に1平方センチメートルあたり50μLになる量を塗布し、温風下で良く乾燥させて、乾燥混合物を形成した標識体パッドを作製した。
検査デバイスは、図1に示すものと同様の構成のものを用いた。ニトロセルロースメンブラン(Hiflow Plus HF120 ミリポア製)を2cm×20cmの大きさに裁断し接着剤がついたプラスチック板でバッキングした、下端から 0.6cmと1.0cmの位置に約1mm幅になる量の抗A型インフルエンザウイルス抗体(上記と別の抗体)液、並びに抗B型インフルエンザウイルス抗体(上記と別の抗体)液を各々20cm塗布し、温風下で良く乾燥させて抗体を固相化した(検出部)。次に、3cm×20cmの大きさの濾紙(WF1.5 ワットマン製)をニトロセルロースメンブランの上端に5mm重ねて吸収パッド部を設けた。更に、標識体パッドをニトロセルロースメンブランの下端に2mm重ねて標識体部を設け、更に、大きさが2.0cm×20cmのガラス繊維(F075-14、ワットマン製)を標識体パッドの上端から7mm離れた位置に合わせて重ね、検体試料滴下部を設けた。次いで、カッターで幅5mmの短冊に裁断して一体化された検査デバイスを作製した。
検体として、ふ化鶏卵内で培養したA型インフルエンザウイルス A/Beijing/32/92(H3N2)及びB型インフルエンザウイルス B/Shangdong/7/97を用いた。検体は、検体浮遊/抽出用緩衝液(50mMトリス緩衝液、pH8.0にTriton X-100(商品名) 1(w/v)%、ウシ血清アルブミン 4(w/v)%、正常マウス免疫グロブリン 0.1(w/v)%、アジ化ナトリウム 0.09(w/v)%に加)を用いて以下のような2倍階段希釈を行い検体試料とした。
1: 200
1: 400
1: 800
1: 1,600
1: 3,200
1: 6,400
なお、陰性対照試料は、検体浮遊/抽出用緩衝液を用いた。
着色ライン有 :陽性(+)
着色ライン無 :陰性(−)
判定は、実施例1と同様にして行った。
得られた結果を下記表1に示す。表1に示すように、A/Beijing/32/92(H3N2)は、5分間の判定では1:1,600までA型検出部が陽性を示し、10分間の判定では1:3,200までA型検出部が陽性を示し、同じ反応時間の比較例1のA型の値と比べ検出感度が高かった。なお、B型検出部は全て陰性を示した。B/Shangdong/7/97は、5分間の判定では,1:800までB型検出部が陽性を示し、10分間の判定では,1:1,600までB型検出部が陽性を示し、同じ反応時間の比較例1のB型の値と比べ検出感度が高かった。なお、A型検出部は全て陰性を示した。なお、陰性対照試料は、全てにおいて陰性を示した。
実施例1に記載のデオキシコール酸ナトリウムに代え、コール酸ナトリウム(実施例2)、n-オクチル-β-D-グルコピラノシド(実施例3)、n-ドデシル-β-D-マルトピラノシド(実施例4)、3-[(3-コラミドプロピル)ジメチルアンモニオ]プロパンスルホン酸(実施例5)、又はツビッタージェント 3-10デタージェント(商品名)(実施例6)をそれぞれ用いた以外は、実施例1と同様に検査デバイスを作製し試験した。その結果、実施例1と同様の成績が得られた。
糖類がラテックス粒子の自己凝集を防止する効果を確かめるために以下のような実験を行った。粒径0.394μmの青色ラテックス粒子(CM/BL セラダイン製)に抗A型インフルエンザウイルス抗体(実施例1と同じ)を共有結合させ、下記の組成の溶液をそれぞれ調製し、ラテックス粒子の濃度が0.025w/v%になるようにそれぞれの溶液に分散浮遊させたA型ラテックス浮遊液を調製した。また、同様にしてB型インフルエンザウイルス抗体(実施例1と同じ)を共有結合させ、ラテックス粒子の濃度が0.025w/v%になるようにそれぞれの溶液に分散浮遊させたB型ラテックス浮遊液を調製した。それぞれの溶液のA型ラテックス浮遊液とB型ラテックス浮遊液とを混合し、実施例1に記載したと同様に乾燥させ、一体化された検査デバイスを作製した。実施例1同様に試験した。ただし判定は、5分間で行った。
比較例2:トリス塩基 5mM pH9.4、ウシ血清アルブミン0.04w/v%、n-オクチル-β-D-マルトピラノシド0.3w/v%
実施例7:トリス塩基 5mM pH9.4、ウシ血清アルブミン0.04w/v%、n-オクチル-β-D-マルトピラノシド 0.3w/v%、マルトース10w/v%
実施例8:トリス塩基 5mM pH9.4、ウシ血清アルブミン0.04w/v%、n-オクチル-β-D-マルトピラノシド0.3w/v%、サッカロース10w/v%
実施例9:トリス塩基 5mM pH9.4、ウシ血清アルブミン0.04w/v%、n-オクチル-β-D-マルトピラノシド0.3w/v%、トレハロース10w/v%
ロ 標識体部
ハ 検出部
ニ 検体試料滴下部
ホ 吸収パッド部
ヘ プラスチック板
Claims (7)
- 液体媒体中に浮遊又は溶解された状態にある、被検出物と抗原抗体反応する抗体又はその抗原結合性断片を結合したラテックス粒子、常態で白色粉末状である界面活性剤及び糖類を、ラテラルフロー免疫測定用検査デバイスの標識体部を構成する多孔性基材に施し乾燥させることを含む、ラテラルフロー免疫測定用検査デバイスの標識体部の形成方法。
- 前記ラテックス粒子、界面活性剤及び糖類を同一の液体媒体中に含む組成物を前記多孔性基材に施す請求項1記載の方法。
- 前記界面活性剤が、分子量200〜900の陰イオン性、非イオン性又は両性界面活性剤である請求項1記載の方法。
- 前記糖類が、単糖及びオリゴ糖並びにそれらの糖アルコールから成る群より選ばれる少なくとも1種である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記糖類が、フルクトース、サッカロース、トレハロース、マルトース、ラクトース、ソルビト−ル及びD−マンニトールから成る群より選ばれる少なくとも1種である請求項4記載の方法。
- 前記ラテックス粒子が着色ラテックス粒子である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
- 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法により形成された標識体部を含むラテラルフロー免疫測定用検査デバイス。
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