JP4864299B2 - 電界電子放出素子およびその製造方法ならびに照明装置 - Google Patents

電界電子放出素子およびその製造方法ならびに照明装置 Download PDF

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Description

本発明は、電界電子放出素子に係り、より詳しくは、高輝度ランプなどの照明光源や薄型ディスプレイ等の電子ビーム放出源に適用することができる電界電子放出素子と、その製造方法ならびに該電界電子放出素子を用いた照明装置に関する。
電界電子放出素子(陰極)に設けた多数の電子放出部(エミッタ) から電子を陽極に向かって放出させ、該放出させた電子を陽極に塗布した蛍光体に高速で加速しつつ衝突させて、該蛍光体をその電子衝撃により発光させ、この発光を照明光として用いる構成とした照明装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このような照明装置は、電界電子放出素子からの電子放出形態から、発光面が平面的な面状光源、例えば、平面ディスプレイ等には適用できても、一般的な発光面が線状的な線状光源型、例えば、直管型の照明装置に適用するには技術的に解決すべき課題があった。
特開平10−255699号公報
本発明により解決すべき主たる課題は、線状光源に適した電界電子放出素子を提供することである。
本発明の電界電子放出素子は、複数の線を撚ってなる線材を備え、上記複数の線は、上記電子放出部の形成の触媒となる触媒金属の導線を含み、該触媒金属の導線上に、電子伝導性を有する電子放出部を形成してなるものである。
電子伝導性を有する電子放出部は、炭素系の材料、例えば、カーボンナノチューブ、カーボンナノウォール、ダイヤモンドライクカーボン、グラファイト、フラーレンなどからなるのが、比較的低い電界で電子を放出させることができるので好ましい。
触媒金属は、Ni、Fe、Coの少なくともいずれか1種からなるものであるのが好ましい。
また、触媒金属の導線は、触媒金属からなる導線が好ましいが、他の金属からなる導線の表面に、触媒金属が形成された導線であってもよい。
本発明によると、撚られた複数の線の内の触媒金属の導線に、電子伝導性を有する電子放出部が選択的に形成されることになり、線状の導線に電子放出部を選択的に形成することができる。
また、本発明の電界電子放出素子は、線状の導線と、上記導線の表面にアイランド状に形成した,下記電子放出部の形成の触媒となる触媒金属層と、上記触媒金属層の表面に形成した,電子伝導性を有する電子放出部と、を具備したことを特徴とするものである。
ここで、上記「線状」とは、直線状に限定されず、螺旋線状や波線状等の曲線状、直線状と曲線状とが混合した線状形状を含む。
上記「導線」は、中実、中空を問うものではなく、また、その断面形状は、特に限定されず、円形に限らず、楕円形、矩形やその他の形状であってもよい。
また、本発明の電界電子放出素子の製造方法は、線状の導線と触媒金属の導線とを撚り、上記触媒金属の導線上に、電子伝導性を有する電子放出部を形成するものである。
さらに、本発明の電界電子放出素子の製造方法は、線状の導線の表面に、下記電子放出部の形成の触媒となる触媒金属層をアイランド状に形成し、上記触媒金属層の表面に電子伝導性を有する電子放出部を形成するものである。
ここで、電子放出部は、カーボンナノチューブやカーボンナノウォールからなるのが好ましく、この電子放出部は、直接金属表面に成膜するため及びプラズマ空間に高いエネルギーを投入できるDCプラズマCVD法によって形成するのが好ましい。
触媒金属は、Ni、Fe、Coの少なくともいずれか1種からなるものであるのが好ましい。
本発明の照明装置は、内部を真空封止した真空外囲器と、上記真空外囲器内部に収納配置した金属棒と、上記金属棒の外周面に設けた蛍光体と、上記蛍光体の外周側に当該蛍光体から所要距離離隔して配置した電界電子放出素子とを備え、上記電界電子放出素子は、本発明に係る電界電子放出素子である。
ここで、真空外囲器は、長手形状であるのが好ましく、金属棒を、長手方向に収納配置し、電界電子放出素子を、長手方向に沿って金属棒と対向配置するのが好ましい。
本発明によると、線状の導線に電子放出部が形成された電界電子放出素子を、蛍光体を設けた金属棒と共に、真空外囲器に収納配置して直管型などの照明装置を構成することができる。
本発明によれば、線状光源として、各種の照明装置などに好適である。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
参考例1)
図1は、本発明の参考例に係る製造方法によって製造された電界電子放出素子を備える照明装置の斜視図であり、図2は、同照明装置の縦断側面を示す断面図であり、図3は、図2の矢符A−A線方向から見た断面図である。
この照明装置1は、外観が一方向に長手の管形状として直管形状をなして内部を真空気密とされた真空外囲器10を備える。真空外囲器10は、直管状ガラス管10aと該直管状ガラス管10aの両端開口を封止する円板型蓋体10b,10bとにより構成されている。参考例では、ガラス管10aを用いたが、材料はガラスに特に限定されず、ガラス管10aでなくても、発光光を透過、半透過、あるいは所要の透過率で透過可能な材料を用いることができる。この参考例以外の形状として、例えば、円板型蓋体10b,10bの両側または一方側を省略して両端が閉塞したガラス管、あるいは一端側が閉塞したガラス管10aの構成とすることができる。
直管状ガラス管10aの内部に、当該ガラス管10aの長手方向に沿って、上記円板型蓋体10b,10bに両端を固定した断面円形の金属棒11が配備され、この金属棒11の両端側近傍を除く外周面全面に蛍光体12が塗布等により設けられているとともに、該蛍光体12を取り囲む形態で電界電子放出素子13が配備されている。金属棒11は、陽極として作用するものであり、参考例では中実構造であるが、これに限定されず中空構造でもよく、また、その素材は、特に限定されないが、例えば、アルミニウム、銅、Ni、SUS等からなる。また、金属棒11の表面は蛍光体12の接着性と、蛍光体12の発光を反射特性に優れた例えば鏡面仕上げとなっている。
蛍光体12の形成は特に限定されないが、例えば、吹きつけ塗装や、蛍光体膜あるいはシート状としたものを接着やその他により設けることができる。蛍光体12の材料は、電子衝撃により発光可能であればよく、特に限定されないが、公知のものを用いることができる。蛍光体12の外周面は、発光面となる。蛍光体12の素材は、白色蛍光体材料、緑色蛍光材料、青色蛍光材料、赤色蛍光体材料、その他、等があり、照明装置1が意図する照明色に応じて適宜に選択ないし組み合わせることができる。蛍光体12は、1色に限定されず、各種の色の蛍光体12を金属棒11の外周面に形成して多色の照明装置1とすることもできる。
電界電子放出素子13は、陰極をなし、ガラス管10a内部をその長手方向としかつ表面に形成順序は特に限定されないが例えば長手方向交互に凹部21と凸部22を有する外径は特に限定されないが例えば1mm程度の直線状の導線20と、該導線20に形成した電子伝導性を有する電子放出部29とにより構成されている。導線20の表面の凹部21と凸部22の形成手法は特に限定されないが、例えば、導線20に対してネジ切り加工により形成している。電子放出部29は、電子放出形態に特に限定されないが、好ましくは、カーボンナノチューブまたはカーボンナノウォール、等により構成されている。
電子放出部29は、カーボンナノチューブに限定されるものではなく、カーボンナノウォール、等、他の電子放出形態でもよい。電界電子放出素子13の形状は、参考例では直線状であるが、直線状に特に限定されるものではなく、ガラス管10aの形状に合わせ、例えば、ガラス管10aが曲線形状をなすのであれば、この形状に合わせて曲線形状にすることができる。
電界電子放出素子13は、蛍光体12の円周方向等間隔に複数、例えば、4本配置されている。参考例では、電界電子放出素子13の配置本数は、4本としたが、この配置本数に限定されず、1本でも3本以上でもよい。
電界電子放出素子13の素材は、電子放出特性に優れた金属であればよい。
また、蛍光体12の全面を電子衝撃により発光させるには、電界電子放出素子13と蛍光体12との間隔を広げて高電位を印加可能とするか、あるいは、電界電子放出素子13の上記のごとくその設置本数を増やして蛍光体12の円周方向相互間隔を狭め、蛍光体12の全面に電子放出可能な構成とすることができる。
蛍光体12と電界電子放出素子13との離隔間隔を所定の大きさに設定するにはスペーサ14を用いる。スペーサ14は、蛍光体12の両端それぞれに外嵌した一対の環体14aと、各環体14aそれぞれの円周方向所要間隔で設けた径方向外向きの複数の突片14bとにより構成されている。電界電子放出素子13は、蛍光体12両端それぞれのスペーサ14の突片14b間に架設され、これにより、電界電子放出素子13が、蛍光体12表面との間に径方向に対して所定間隔を開けて配置される。この場合、環体14aを蛍光体12に接着してもよい。
この場合、スペーサ14は、必須となるものではなく、例えば、ガラス管10aの内周側に電界電子放出素子13を設置することも可能である。ガラス管10aの内径を細径とすると、この場合の設置に好ましい。また、各電界電子放出素子13それぞれは、環状の導体15にて互いに、電気的に接続される。金属棒11と電界電子放出素子13の一端側との間には、電線16を介して、電源17が接続される。この電源17は、パルス電圧を発生出力することができるのが好ましい。
以上の構成を備えた本参考例の照明装置1においては、電源17から、金属棒11に正の電圧、例えば、正のパルス電圧を印加すると、電界電子放出素子13を構成する導線20の凹凸(凹部21と凸部22)表面に素材する電子放出部29に強い電界集中が生じて陰極である電界電子放出素子13の導線から電子が引き出されて放出され、さらに、この放出した電子は、陽極である金属棒11の高電位により加速されて蛍光体12に電子衝突して、当該蛍光体12が発光する。これによって、当該照明装置1においての照明が行われる。
すなわち、上記参考例の電界電子放出素子においては、導線20の外周面の長手方向に均等に凹凸形状を付けて、電子放出部29であるカーボンナノチューブの発生密度がその長手方向に高く均等にわたっているから、電界電子放出素子13から放出する電子の放出強度や放出量は均等とすることができ、照明装置1としては、真空外囲器10の長手方向全体に均等に高輝度で発光光(照明光)を発することができる。
以下において、上記電界電子放出素子13の製造方法を説明する。
まず、図4に示すように、例えば、外径1mmのNiからなる中空の導線20に、M1のネジ切り加工を施し、谷21と山22とからなる凹凸を形成する。
この参考例では、M1並目ネジのネジ切り加工を施しており、外径が1mm、ピッチが0.25mm、谷の径が0.729mmとなっている。
次に、M1のネジ切り加工を施したNiからなる導線20に対して、図5に示すDCプラズマCVD装置を用いて、電子放出部としてのカーボンナノチューブを形成する。
上記DCプラズマCVD装置は、真空室23内に、Mo金属製のカソード電極板24とアノード電極板25とを、上下に対向配置して平行平板電極を構成し、アノード電極板(φ60)25とカソード電極板(φ60)24との間に直流電源26から例えば、700Vの直流電圧を印加する構成となっている。また、真空室23は、図示略の真空ポンプが接続する排気口27を備えるとともに、原料ガスを導入するガス導入口28を備えている。
上記のようにネジ切り加工した導線20をカソード電極板24上の図示略の基板上に載置する。そして、例えば、原料ガスとして、水素とメタンとの混合ガス、あるいは、水素と一酸化炭素との混合ガスを用い、該原料ガスをガス導入口28から真空室23内に導入するとともに、直流電源26によりアノード電極板25とカソード電極板24との間に直流電圧を印加する。これによって、該真空室23内に600℃〜1000℃前後の高温のプラズマを発生させ、導線20をその高温のプラズマに晒すことによって、導線20にカーボンナノチューブあるいはカーボンナノウォールを成膜する。このカーボンナノチューブあるいはカーボンナノウォールは、例えば、数μm程度の長さに成長させるのが好ましい。
図6は、以上のようにして、例えば、カーボンナノチューブ29による電子放出部を形成した導線20、すなわち、電界電子放出素子13を部分拡大して示す断面図である。
M1のネジ切り加工を施した導線20では、DCプラズマCVD装置によってカーボンナノチューブ29を成長させる際に、ネジの谷と山とによる凹凸、特に突出した凸部で、カーボンナノチューブ29の核の発生が促進され、発生した核が合体成長してカーボンナノチューブ29が形成されることになり、これによって、カーボンナノチューブ29を、導線20上に形成することができる。このカーボンナノチューブ29は、基板上に載置される導線20の下面側を除いて当該導線20の略全周に亘って形成される。
このように、線状の導線20にネジ切り加工を施して凹凸を形成しているので、表面に凹凸が無い平らな導線に比べて、凹凸が多数存在する電子放出部としてのカーボンナノチューブを容易に成膜することが可能となる。しかも、上述の照明装置を構成したときに、ネジ山22の部分でカーボンナノチューブ29が突出した先端に電界集中が起こって電子放出が促進されることになり、低電圧駆動が可能になる。
具体的には、上述の図1ないし図3と同様に、外径1mm、長さ10cmの電界電子放出素子13に、3mm間隔で、外径2mmで長さ10cmの蛍光体付き金属アノードを構成し、10−6Torrの真空下でパルス電圧6kV(1kHz)を印加することで1mA/cm2の電流が流れ、20万cd/mの発光輝度を得た。
この参考例では、JIS(日本工業規格)に規定されたM1のネジに対応するネジ切り加工を行ったけれども、M1ネジに限らず、その他のネジ切り加工を適用してもよい。
(参考例2)
図7は、本発明の参考例2に係る電界電子放出素子の製造方法により得た電界電子放出素子の図6に対応する部分拡大断面図である。
参考例2の電界電子放出素子は、図8(a)に示すように、例えば、外径1mmのCuからなる導線30の表面に、カーボンナノチューブの成長を促す触媒金属層として、例えば、Ni層31を、蒸着や電解めっきなどの手法によって形成する。このNi層31の厚さは、例えば、数μm程度であるのが好ましい。
次に、Ni層31を形成した導線31の表面に、図8(b)に示すように、溝加工を螺旋状に施す。この溝加工によって形成される溝32の深さ、幅および形状は、任意に選択することができるが、この参考例では、溝の32のピッチL1は0.2mm、深さL2は0.11〜0.15mm、凸部分の幅L3は、0.05〜0.1mmである。この溝加工によって、導線30の表面には、凹凸が形成されるとともに、溝32が形成されていない凸部分には、溝加工で切削されることなく、触媒金属層であるNi層31が残存している。
この溝加工が施された導線30に、上述の参考例1と同様に、図5のDCプラズマCVD装置を用いて電子放出部であるカーボンナノチューブを成膜する。
このDCプラズマCVD装置によるカーボンナノチューブの成膜の際に、図7に示すように、Ni層31が存在し、かつ、突出した凸部分で、核の発生が促進され、発生した核が合体成長してカーボンナノチューブ33が形成されることになり、これによって、カーボンナノチューブ33を、導線30上に選択的に形成することができる。
このように、カーボンナノチューブ33は、図7に示すように、Ni層31が存在している突出した凸部分に形成されるので、照明装置などを構成したときに、凸部分のカーボンナノチューブ33の先端に電界が集中するので、電子放出が促進されることになる。
また、溝が形成されていないNi層31上に、カーボンナノチューブ33を選択的に形成できるので、カーボンナノチューブが密集して配置されることがなく、適度な間隔で配置することができ、良好な電子放出特性を得ることができる。
(実施形態3)
図9は、本発明の実施形態3に係る電界電子放出素子の製造方法により得た電界電子放出素子を示す図である。実施形態3の電界電子放出素子は、触媒金属であるNiからなる、例えば、外径1mmの導線34と、Cuからなる導線35とを撚り合わせた線材を構成し、この撚り合わせた線材に、上述の参考例1と同様に、図5のDCプラズマCVD装置を用いて電子放出部であるカーボンナノチューブを成膜する。
このDCプラズマCVD装置によるカーボンナノチューブの成膜の際に、触媒金属であるNiの導線34に、カーボンナノチューブ36が選択的に形成されることになり、これによって、カーボンナノチューブ36を、導線34上に形成することができる。
(実施形態4)
図10は、本発明の実施形態に係る電界電子放出素子の製造方法により得た電界電子放出素子を示す図である。実施形態では、図11(a)に示すように、例えば、外径1mmのCuなどの導線37上に、カーボンナノチューブの成長を促す触媒金属層として、例えば、Ni層38を、蒸着などの手法によって形成する。このNi層38の膜厚は、例えば、2μmであるのが好ましい。
次に、高温、例えば、600℃程度で加熱処理することにより、図11(b)に示されるように、Ni層38を形成していたNi38が間隔をもってアイランド状に析出する。このNi38の析出のパターンは、Niの蒸着膜の厚みなどによって変化させることができる。
次に、導線37に、上述の参考例1と同様に、図5のDCプラズマCVD装置を用いて電子放出部であるカーボンナノチューブを成膜する。
このDCプラズマCVD装置によるカーボンナノチューブの成膜の際に、図10に示すように、触媒金属であるNi38上に、カーボンナノチューブ39が形成されることになり、これによって、カーボンナノチューブ39を、導線37上に選択的に形成することができる。
このようにNi38上に、カーボンナノチューブ39を選択的に形成できるので、カーボンナノチューブが密集して配置されることがなく、適度な間隔で配置することができ、良好な電子放出特性を得ることができる。
なお、上述の実施形態では、ネジ切り加工や溝加工を行って導線の表面に凹凸を形成したけれども、他の実施形態として、例えば、針状体の微小な先端を、導線に押圧してその表面に凹部を形成したり、微粒子を導線に吹き付けてその表面に凹凸を形成してもよい。また、上述の実施形態では、電子放出部としてカーボンナノチューブを成膜したけれども、カーボンナノチューブに限らず、カーボンナノウォールやダイヤモンドライクカーボンなどの他の炭素系の材料を成膜してもよい。さらに、上述の実施形態では、DCプラズマCVDによって電子放出部を形成したけれども,本発明は、DCプラズマCVDに限らず、熱CVD、RFプラズマCVD、マイクロ波プラズマCVDあるいはカソーディックアークなどによって形成してもよい。
上述の実施の形態では、直管状の光源に適用して説明したけれども、本発明の電界電子放出素子を構成する導線を、環状等にすることにより、環状の光源に適用できるようにしてもよい。
本発明は、高輝度ランプなどの照明装置として有用である。
本発明の参考例1に係る電界電子放出素子を有する照明装置の斜視図である。 図1の縦断側面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 電界電子放出素子を構成する導線の拡大斜視図である。 DCプラズマCVD装置の概略構成図である。 図1の電界電子放出素子の一部拡大断面図である。 本発明の参考例2に係る電界電子放出素子の一部拡大断面図である。 図7の電界電子放出素子の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施形態3に係る電界電子放出素子の拡大斜視図である。 本発明の実施形態4に係る電界電子放出素子の一部拡大断面図である。 図10の電界電子放出素子の製造工程を説明するための断面図である。
符号の説明
20,30,37 導線
29,33,36,39 カーボンナノチューブ
31,38 Ni層
32 溝

Claims (3)

  1. 複数の線を撚ってなる線材を備え、上記複数の線は、電子放出部の形成の触媒となる触媒金属の導線を含み、該触媒金属の導線上に、電子伝導性を有する電子放出部を形成している、ことを特徴とする電界電子放出素子。
  2. 内部を真空封止した真空外囲器と、
    上記真空外囲器内部に収納配置した金属棒と、
    上記金属棒の外周面に設けた蛍光体と、
    上記蛍光体の外周側に当該蛍光体から所要距離離隔して配置した電界電子放出素子とを備え、
    上記電界電子放出素子は、請求項1に記載した電界電子放出素子であることを特徴とする照明装置。
  3. 線状の導線と触媒金属の導線とを撚り、上記触媒金属の導線上に、電子伝導性を有する電子放出部を形成する、ことを特徴とする電界電子放出素子の製造方法。
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