JP4863646B2 - 感熱孔版印刷原紙用薄葉紙および原紙 - Google Patents
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Description
1.天然繊維と合成繊維からなる坪量4〜15g/m2の湿式不織布からなり、繊維の表面および繊維の交絡部に0.1〜3.0g/m2の合成樹脂を含有する不織布において、天然繊維を20〜80質量%含み、天然繊維として白色度(ISO Brightness)が88%以上であり、ろ水性を示すショッパーろ水度試験機によるろ水度測定(JIS P8121)で12°SR〜25°SRである平均繊維厚みが2〜8μm、平均繊維幅が9〜20μmの広葉樹木材繊維を5〜50質量%含むことを特徴とする感熱孔版原紙用薄
葉紙、
3.上記1又は2に記載の感熱孔版印刷原紙用薄葉紙とポリエステルフィルムを貼り合わせてなる感熱孔版印刷用原紙、
である。
パー価を10以下とすることで夾雑物を低減することができる、さらに漂白処理を行い漂白後の白色度(ISO Brightness)で88%以上とすることが好ましい。漂白処理は公知の方法を用いることができる。本発明に用いられる広葉樹木材繊維は公知の方法で適宜叩解することが好ましい、叩解を行うことにより広葉樹木材繊維の原料に混在する夾雑物を粉砕し低減することができる。広葉樹木材繊維に施す叩解はパルプのろ水性を示すショッパーろ水度試験機によるろ水度測定(JIS P8121)で12°SR〜25°SRであることが好ましい。この範囲のろ水度を示すパルプを用いることにより良好なインキ通過性が得られる。本発明に用いられる針葉樹木材繊維の種類としては、バルサム・ファー、イースタン・ホワイトシダー、イースタン・ヘムロック、ジャック・パイン、アラバマ・パイン、リブロリー・パイン、イエローパイン、ホワイト・スプルース、タラマック、イチイ、カヤ、イヌマキ、モミ、マツ、ツガ、スギ、ヒノキ、サワラ、ヒバ等が用いられる。
散剤と粘剤(好ましくはポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアマイド)、消泡剤、帯電防止剤及び抄造時の紙力増強剤、サイズ剤等の配合をしてもよいことは言うまでもない。
恒温恒湿(20℃、65%RH)で24時間静置した試験片(31.5cm×31.5cm)10枚の質量を測定した。
(2)厚さ
JISP−8118により測定した。
(3)密度
(密度=坪量÷厚み)の式に従い算出した。
(4)中間調再現性
実施例、及び比較例に基づいて作製した感熱孔版印刷用原紙を感熱孔版印刷機(GR273:理想科学社製)を用い、ファクシミリテストチャートNo.11(画像電子学会)を写真モードで読み取り、標準設定で30枚の印刷を行い、印刷が安定した30枚目の画像について階調ステップパターン15階調のうち5〜10の中間調再現性について目視で比較評価した。
◎:印刷ムラが無く中間調の網点がきれいに再現されているもの
○:僅かに中間調の網点が崩れているもの
△:僅かにムラが見られるが5〜10の階調が十分区別できるもの
×:印刷ムラが多く、異なる階調の区別がつかない部分があるもの
実施例、及び比較例に基づいて作製した感熱孔版印刷用原紙を感熱孔版印刷機(GR273:理想科学社製)を用い標準設定で、一枚の原紙で30枚ベタ印刷を行い、印刷が安定した30枚目の印刷物の裏側に転写された29枚目の印刷物のインキ転移量を目視判定し次のように評価した。
◎:インキの転移が認められない
○:部分的に非常に僅かにインキの転移が認められるが実用上全く問題ないレベル
△:○と×の中間程度の転移量で、実用上何とか使えるレベル
×:インキ転移量が大きく、裏面が非常に汚れている
実施例、及び比較例に基づいて作製した感熱孔版印刷用原紙を感熱孔版印刷機(GR273:理想科学社製)を用い、ファクシミリテストチャートNo.11(画像電子学会)を写真モードで読み取り、標準設定で3000枚の印刷を行い、得られた3000枚目の画像の伸びについて10枚目の画像とを目視で比較評価した。
◎:画像の変化がなく良好なレベル
○:若干画像に変化があるが実用上問題ないレベル
△:○と×の中間程度の差で、実用上何とか使えるレベル
×:原紙の破れ等により画像が著しく乱れている
材繊維の平均繊維厚みは4μm、平均繊維幅は12μmであった。上記により得られたマニラ麻20質量%と広葉樹木材繊維40質量%を混合機により混合した。次に平均繊維径12μm、長さ3mmの未延伸ポリエステル繊維10質量%、平均繊維径8μm、長さ3mmのポリエステル繊維を20重量%、平均繊維径4μm長さ3mmのポリエステル繊維と10質量%を水で濃度3%に希釈して混合機により混合した。このようにして得られた天然繊維混合物と合成繊維混合物を混合機で混合し、これにエポキシ化ポリアミドポリアミン樹脂を繊維に対して2%となるように水溶液にして添加し均一に混合し、さらにカルボキシルメチルセルロースを繊維に対して2%となるように水溶液にして添加し均一に混合した。これを紙料として水で濃度0.05%となるよう希釈し、傾斜短網抄紙機による湿式抄紙法にて樹脂加工前の薄葉紙を得た。さらにこの薄葉紙に、グラビア塗工機を用いて、水系エマルジョンタイプのウレタン樹脂を塗工量1.0g/m2となるように塗工し原紙の支持体とした。このようにして得られた支持体の坪量は8g/m2、支持体厚さは27μmであった。次に支持体と2軸延伸した厚み1.5μmのポリエステルフィルムとをウエットラミネ−ト用接着剤(エポキシ樹脂とポリアミン樹脂を重量比で17:83になるように配合し溶媒としてイソプロピルアルコ−ルを用いた濃度10重量%溶液)を用いて、接着剤量0.5g/m2となるようにウエットラミネ−タ−で貼り合わせ感熱孔版印刷用原紙とした。
[実施例3]実施例1と同様の製法を用いて、天然繊維及び合成繊維の配合組成を表2に示すように変えて支持体、及び原紙を得た。
[実施例4]実施例1と同様の製法を用いて、天然繊維及び合成繊維の配合組成を表2に示すように変えて支持体、及び原紙を得た。
[比較例3]比較例1と同様の製法を用いて、天然繊維及び合成繊維の配合組成を表2に示すように変えて支持体、及び原紙を得た。
の裏写りを抑え、印刷時の寸法安定性が良好である。また、この薄葉紙と熱可塑性樹脂フィルム等から作製された原紙は独立穿孔性に優れるため良好な中間調再現性を示し、写真等の複写にも用いる感熱孔版印刷用原紙として好適に利用できる。
Claims (3)
- 天然繊維と合成繊維からなる坪量4〜15g/m2の湿式不織布からなり、繊維の表面および繊維の交絡部に0.1〜3.0g/m2の合成樹脂を含有する不織布において、天然繊維を20〜80質量%含み、天然繊維として白色度(ISO Brightness)が88%以上であり、ろ水性を示すショッパーろ水度試験機によるろ水度測定(JIS P8121)で12°SR〜25°SRである平均繊維厚みが2〜8μm、平均繊維幅が9〜20μmの広葉樹木材繊維を5〜50質量%含むことを特徴とする感熱孔版原紙用薄葉紙。
- 天然繊維を20〜80質量%含み、天然繊維として白色度(ISO Brightness)が88%以上であり、ろ水性を示すショッパーろ水度試験機によるろ水度測定(JIS P8121)で12°SR〜25°SRである平均繊維厚みが2〜8μm、平均繊維幅が9〜20μmの広葉樹木材繊維を5〜50質量%含み、かつ平均繊維厚みが5〜15μm、平均繊維幅が20〜60μmの針葉樹木材繊維を5〜20質量%含むことを特徴とする請求項1に記載の感熱孔版印刷原紙用薄葉紙。
- 請求項1又は請求項2に記載の感熱孔版印刷原紙用薄葉紙とポリエステルフィルムを貼り合わせてなる感熱孔版印刷用原紙。
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