JP2006077359A - 混抄系湿式不織布およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 天然繊維およびスルホネート基含有アクリル繊維が配合されてなる混抄系湿式不織布。天然繊維およびスルホネート基含有アクリル繊維を水中に均一分散させた後、抄造し、乾燥する上記混抄系湿式不織布の製造方法。
【選択図】なし
Description
均一な混抄系湿式不織布を得るためには、一般に、より細い繊維が好んで使用されるが、従来の細い疎水性合成繊維は配合時に折れ曲がって塊状異物の発生原因になる傾向があった。しかしながら、本発明では合成繊維と水、天然繊維との親和性を向上させるので、配合時の繊維の折れ曲りからの塊状異物発生を抑制し、良好な地合いの不織布を提供できる。
またアクリル繊維は構成モノマーとして少なくともアクリロニトリルを含有するポリマーからなる繊維を意味するものとする。
スルホネート基フリーアクリル繊維の配合量は、全アクリル繊維の構成モノマーの総数に対するスルホネート基の含有割合が前記範囲内となるような範囲であればよい。
本発明の混抄系湿式不織布が有するそのような特徴は感熱孔版印刷原紙用薄葉紙等の薄物不織布において特に有効に発揮される。
坪量は、不織布の取り扱い性およびインクの通過性をさらに向上させ、かつ繊維の脱落をより有効に防止する観点から、より好ましくは5〜15g/m2、特に7〜12g/m2である。
坪量は、通常5〜90g/m2である。
電気掃除機集塵袋:
坪量は、通常5〜60g/m2である。
貼合方法はフィルム側に塗布して薄葉紙と積層する方法、薄葉紙側に塗布してフィルムと積層する方法、又は両者に塗布した後積層する方法の何れの方法も選択可能である。
JIS P 8124(1998)に準拠して測定した。[単位:g/m2]
<厚さと密度>
JIS P 8118(1991)に準拠して測定した。[単位:mm(厚さ)、g/cm3(密度)]
<引張強度>
JIS P 8113(1998)に準拠して測定した。[単位:kgf/15mm]
薄葉紙から200mm×500mmの試験片を採取しJIS L 1096(1999)に準拠して測定した。[単位:cc/cm2/sec]
POROUS MATERIALS,INC.製「Perm Porometer」を使用しJIS K 3832(1990、バブルポイント法)に準拠して測定した。[単位:μm]
感熱孔版原紙の中央部を150mm×200mmの寸法に切り抜いて、その開口部に各実施例の薄葉紙を貼り付けて理想科学工業(株)製RISO−GRAPH GR275デジタル印刷機で黒ベタ印刷を行った。開口部はフィルムが無いので直接の黒ベタ印刷となり、薄葉紙中に一定面積以上の非繊維成分(結束繊維群や塊状繊維群)があれば、その部分だけ白く点状に抜けた印刷物が得られる。得られた黒ベタ印刷物について白抜け状態を目視判定した。
○:黒ベタ部での白抜けがないもの;
△:○と×の中間程度で実用上使用可レベルのもの;
×:黒ベタ部での白抜けが目立つもの。
アクリロニトリル、アクリル酸メチルおよびメタリルスルホン酸ナトリウムをモル比95:4:1でジメチルスルホキシド溶液中、ラジカル重合し、[η]=1.3、ポリマー濃度22%の重合体溶液を調製した。得られた重合体溶液を紡糸原液とし、紡糸口金を通じて凝固浴中へ吐出することで糸条を凝固せしめた。凝固浴はジメチルスルホキシドの55%水溶液であった。ついで、水洗した後、3段階で7倍延伸した。その後、さらに、油剤を付与後、160℃で乾燥してアクリル繊維Aを得た。アクリル繊維Aの平均繊度は0.6dtexであり、平均繊維長5mmにカットして用いた。
凝固浴中への紡糸原液の吐出量を調整したこと以外、アクリル繊維Aの製造方法と同様の方法によりアクリル繊維B〜Cを得た。アクリル繊維Bの平均繊度は1.3dtexであり、平均繊維長5mmにカットして用いた。アクリル繊維Cの平均繊度は1.7dtexであり、平均繊維長5mmにカットして用いた。
アクリロニトリルの単独重合体([η]=1.3)を用いたこと以外、それぞれアクリル繊維A〜Cの製造方法と同様の方法により、アクリル繊維a〜cを得た。アクリル繊維aの平均繊度は0.6dtexであり、平均繊維長5mmにカットして用いた。アクリル繊維bの平均繊度は1.3dtexであり、平均繊維長5mmにカットして用いた。アクリル繊維cの平均繊度は1.7dtexであり、平均繊維長5mmにカットして用いた。
凝固浴中への紡糸原液の吐出量を調整したこと以外、アクリル繊維Aの製造方法と同様の方法によりアクリル繊維Dを得た。アクリル繊維Dの平均繊度は0.11dtexであり、平均繊維長3mmにカットして用いた。
凝固浴中への紡糸原液の吐出量を調整したこと以外、アクリル繊維aの製造方法と同様の方法によりアクリル繊維dを得た。アクリル繊維dの平均繊度は0.11dtexであり、平均繊維長3mmにカットして用いた。
アクリロニトリル−アクリル酸メチル−メタリルスルホン酸ナトリウム共重合体(ランダム共重合体、モル比93:4:3、[η]=1.3)を用いたこと、凝固浴中への紡糸原液の吐出量を調整したこと以外、アクリル繊維Aの製造方法と同様の方法によりアクリル繊維Eを得た。アクリル繊維Eの平均繊度は0.11dtexであり、平均繊維長3mmにカットして用いた。
N−BKP(木材パルプ)を水中に分散させ濃度約3%に希釈する。これをビーターでショッパー濾水度24°SR(JIS P 8121に準拠)に叩解したものに、表1に記載のアクリル繊維を、表1に記載の比率で添加し、パルパーにより60分間混合した。更に湿潤紙力増強剤としてエポキシ化ポリアミド樹脂(住友化学工業(株)製;スミレーズレジン650)を木材パルプに対し2%となるよう水溶液にして添加した。これを紙料として傾斜短網抄紙機により湿式不織布を作成した。
マニラ麻をアルカリ蒸解/水洗して作成したマニラ麻パルプを、水で濃度3%に希釈して、ビーターでショッパー濾水度18°SRに叩解した。この叩解パルプに、表2に記載のアクリル繊維を、表2に記載の比率で添加し、パルパーにより60分間混合した。更に湿潤紙力増強剤として前出のエポキシ化ポリアミド樹脂(スミレーズレジン650)をマニラ麻パルプに対し2%となるよう水溶液にして添加し均一に混合した。これを紙料として傾斜短網抄紙機による湿式法で薄葉紙を作成し、乾燥後、それぞれ約10g/m2の薄葉紙を得た。
実施例5〜9において使用したマニラ麻パルプ(濾水度18°SR)に、表3に記載のアクリル繊維を、表3に記載の比率で添加し、パルパーにより60分間混合した。表3におけるアクリル繊維Eとアクリル繊維dとの混合比率は、全アクリル繊維におけるスルホネート基含有割合が表3に記載の値になるような比率である。更に、前出のエポキシ化ポリアミド樹脂(スミレーズレジン650)をマニラ麻パルプに対し2%となるように添加した後、傾斜短網抄紙機で抄造した。
サイザル麻を実施例5〜9のマニラ麻と全く同じ手法で蒸解しパルプ化した。水洗後、水で濃度3%に希釈しビーターでショッパー濾水度21°SRに叩解することで供試用サイザル麻パルプを調製した。このパルプに、表4に記載のアクリル繊維を、表4に記載の比率で添加し、パルパーにより60分間混合した。更に、前出のスミレーズレジン650をサイザル麻パルプに対して2%になるよう添加した。その紙料から傾斜短網抄紙機による湿式法で薄葉紙(原紙)を作成した。
Claims (8)
- 天然繊維およびスルホネート基含有アクリル繊維が配合されてなる混抄系湿式不織布。
- スルホネート基の含有割合がアクリル繊維の構成モノマーの総数に対して0.05〜5.0個数%である請求項1に記載の混抄系湿式不織布。
- 天然繊維とスルホネート基含有アクリル繊維との配合比率が重量比(天然繊維:スルホネート基含有アクリル繊維)で95:5〜5:95(重量比)である請求項1または2に記載の混抄系湿式不織布。
- 坪量が5〜100g/m2である請求項1〜3のいずれかに記載の混抄系湿式不織布。
- スルホネート基含有アクリル繊維がアクリロニトリルとスルホネート基含有モノマーとの共重合体からなる請求項1〜4のいずれかに記載の混抄系湿式不織布。
- スルホネート基含有アクリル繊維の平均繊度が0.01〜1.70dtex、平均繊維長が1〜10mmである請求項1〜5のいずれかに記載の混抄系湿式不織布。
- 感熱孔版印刷原紙用薄葉紙として使用され、スルホネート基含有アクリル繊維の平均繊度が0.05〜0.60dtexであり、不織布の坪量が5〜15g/m2、平均気孔径が20〜150μmである請求項1〜6のいずれかに記載の混抄系湿式不織布。
- 天然繊維およびスルホネート基含有アクリル繊維を水中に均一分散させた後、抄造し、乾燥することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の混抄系湿式不織布の製造方法。
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JP2008274525A (ja) * | 2007-04-06 | 2008-11-13 | Asahi Kasei Corp | 低目付セルロース不織布 |
JP2014151238A (ja) * | 2013-02-05 | 2014-08-25 | Hokuetsu Kishu Paper Co Ltd | 半透膜支持体用不織布 |
WO2018203446A1 (ja) * | 2017-05-02 | 2018-11-08 | 三菱製紙株式会社 | 印刷用塗工紙 |
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2004
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