JP4862799B2 - 防塵ガラスおよびそれを用いた電気光学装置、投射型映像装置 - Google Patents

防塵ガラスおよびそれを用いた電気光学装置、投射型映像装置 Download PDF

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Description

本発明は、投射型表示装置などに使用される防塵ガラスおよびそれを用いた電気光学装置、投射型映像装置に関する。
投射型表示装置などには、透過型液晶パネルを備えた電気光学装置が使用されている。投射型表示装置では、透過型液晶パネルを透過した光が投射レンズによってスクリーン等に投射される。ここで、透過型液晶パネルの光入射面の傷や光入射面に付着した塵等は、フォーカス状態の液晶に距離が近いため、スクリーンに映し出され、表示品質が低下する。このような傷や塵等の影響を少なくするために、透過型液晶パネルの光入射面に防塵ガラスを貼り、フォーカス状態の液晶と塵等との距離を離すことにより焦点位置をずらして、スクリーン等に投射されても見えにくくしている。また、透過型液晶パネルの表示領域外に光が入射することを防止するために防塵ガラスには、遮光膜が設けられる。
この防塵ガラスの遮光膜が、透過型液晶パネルである液晶ライトバルブ側(以下、防塵ガラスの光出射面と表示する)に設けられた配置と、外部からの入射光を反射する反射膜と液晶ライトバルブ側からの光を吸収する吸収層とを備えた2層の遮光膜の構造が知られている(特許文献1参照)。
特許第3799829号公報(22頁、図14)
防塵ガラスの光出射面に反射膜を設けた場合、入射光は防塵ガラスの表面を透過して反射膜に到達し、反射膜で反射された入射光の一部は、再び防塵ガラスの表面へと向かう。防塵ガラスの表面では、再び反射が起こり、入射光の一部が透過型液晶パネルへと進む。しかし、この光は、通常の光線とは入射角が異なるため、透過型液晶パネルで反射して戻り光となったり、迷光となって、表示コントラストの低下、表示ムラ等の表示品質の低下を招きやすい。
本発明の目的は、表示品質を向上できる防塵ガラスおよびそれを用いた電気光学装置、投射型映像装置を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例の防塵ガラスは、透過型液晶パネルの光入射面に設けられる防塵ガラスであって、前記防塵ガラスは、前記防塵ガラスの光入射面の外縁に設けられた反射部と、前記防塵ガラスの光出射面の外縁に形成された切り欠き部と、を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、反射部が防塵ガラスの光入射面に設けられているので、光入射面の外縁に向かう入射光は、反射部によって外部に向かって反射される。したがって、再び透過型液晶パネルに向かう光が減少し、迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
また、本適用例では、切り欠き部は、防塵ガラスの光出射面よりくぼんでいるので、透過型液晶パネルの内側から切り欠き部に向かう戻り光は、切り欠き部の切り欠き面で反射されて端面に向かい、不要な迷光とはならない。したがって、迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
[適用例2]
適用例1に係る本適用例では、前記防塵ガラスの光入射面と概ね直角に交わり、且つ前記切り欠き部の切り欠き面と交わる法線の長さが、前記防塵ガラスの端面に近づくにしたがって短くなっているのが好ましい。
本適用例では、切り欠き面が戻り光を外部に向かって反射するように傾斜しているので、透過型液晶パネルの内側から切り欠き部に向かう戻り光の多くは、外部に向かって反射される。したがって、迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
[適用例3]
適用例1または適用例2に係る本適用例では、前記切り欠き面の表面粗さRaが、0.5μm〜20μmであるのが好ましい。
本適用例では、切り欠き部の切り欠き面の表面粗さRaが0.5μm〜20μmで表される表面の凹凸によって可視域の光は散乱するので、特定の方向に向かう光が減少する。したがって、表示ムラ等が少なくなり表示品質が向上する。
[適用例4]
適用例1〜3のいずれか一項に係る本適用例では、前記反射部は、金属膜であるのが好ましい。
本適用例では、金属膜は可視域の反射率が高いので、金属膜を透過する光量即ち液晶パネルの表示領域外に入射する光が減少するため、迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
[適用例5]
適用例1〜4のいずれか一項に係る本適用例では、前記切り欠き部は、光吸収層を備えているのが好ましい。
本適用例では、切り欠き部が反射を制御するだけでなく、光吸収層が光を吸収するため切り欠き部での反射率が減少する。したがって、切り欠き部で反射して透過型液晶パネルに向かう光が減少し、迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
[適用例6]
本適用例の電気光学装置は、透過型液晶パネルと、前記透過型液晶パネルの光入射面に
設けられる防塵ガラスと、前記防塵ガラスの光入射面の外縁を覆う反射部と、前記透
過型液晶パネルおよび前記防塵ガラスを備えた液晶装置の外周を覆うケースと、前記液晶
装置の外周と前記ケースとの間隙に、光を吸収または散乱する充填材とを備え、前記防塵
ガラスは、前記防塵ガラスの光出射面の外縁に形成された切り欠き部を備えていることを
特徴とする。
本適用例によれば、反射部が防塵ガラスの光入射面の外縁を覆うように設けられているので、光入射面の外縁に向かう入射光は、反射部によって外部に向かって反射される。したがって、防塵ガラス内部を通過して透過型液晶パネルに向かう迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
また、本適用例では、切り欠き面は、防塵ガラスの光出射面よりくぼんでいるので、透過型液晶パネルの内側から切り欠き面に向かう戻り光は、従来技術の防塵ガラスの光出射面の反射膜で反射される場合と異なり、切り欠き面で反射されて充填材に向かう。充填材では光が吸収または散乱されるので、迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
[適用例7]
適用例6に係る本適用例では、前記充填材は、前記切り欠き部と前記透過型液晶パネルとの間隙にも充填されているのが好ましい。
本適用例では、切り欠き面と透過型液晶パネルとの間隙に充填された充填材によって、戻り光が吸収されるのでより切り欠き部での反射が減少する。したがって、迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
[適用例8]
適用例6または適用例7に係る本適用例では、前記反射部は、前記ケースの端面に設けられ前記防塵ガラスの中心側に延出した延出部であることが好ましい。
本適用例では、ケースの延出部を反射部とするので、ケースの端面に延出部を設けるだけで、容易に表示品質を向上することができる。
[適用例9]
適用例6に係る本適用例では、前記防塵ガラスの光入射面と概ね直角に交わり、且つ前記切り欠き部の切り欠き面と交わる法線の長さが、前記防塵ガラスの端面に近づくにしたがって短くなっているのが好ましい。
本適用例では、切り欠き面が入射光を外部に向かって反射するように傾斜しているので、透過型液晶パネルの内側から切り欠き面に向かう戻り光は、より充填材に向かって反射される。充填材では光が吸収または散乱されるので、迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
[適用例10]
適用例9に係る本適用例では、前記切り欠き部の前記切り欠き面の表面粗さRaが、0.5μm〜20μmであるのが好ましい。
本適用例では、切り欠き面の表面粗さRaが0.5μm〜20μmで表される表面の凹凸によって可視域の光は散乱するので、特定の方向に向かう光が減少する。したがって、表示ムラ等が少なくなり表示品質が向上する。
[適用例11]
適用例6または請求項7に係る本適用例では、前記反射部は、前記防塵ガラスの光入射面の外縁に設けられた金属膜であるのが好ましい。
本適用例では、金属膜は可視域の反射率が高いので、金属膜を透過する光量即ち液晶パネルの表示領域外に入射する光が減少するため、迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
[適用例12]
適用例6〜11のいずれか一項に係る本適用例では、前記切り欠き部は、光吸収層を備えているのが好ましい。
本適用例では、切り欠き部が反射を制御するだけでなく、光吸収層が光を吸収するため切り欠き部での反射率が減少する。したがって、切り欠き部で反射して、再度透過型液晶パネルに向かう光が減少するため、迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
[適用例13]
本適用例の投射型映像装置は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する電気光学装置と、前記電気光学装置で変調された光束を拡大投写する投写レンズとを備えた投射型映像装置であって、前記電気光学装置は、適用例1〜適用例5のいずれか一項に記載の防塵ガラスを備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、投射型映像装置の電気光学装置が上述のような防塵ガラスを備えるので、迷光の発生が少なく表示品質に優れる。
すなわち、反射部が防塵ガラスの光入射面に設けられているので、光入射面の外縁に向かう入射光は、反射部によって外部に向かって反射される。したがって、再び透過型液晶パネルに向かう光が減少し、迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
また、本適用例では、切り欠き部は、防塵ガラスの光出射面よりくぼんでいるので、透過型液晶パネルの内側から切り欠き部に向かう戻り光は、切り欠き部の切り欠き面で反射されて端面に向かい、不要な迷光とはならない。したがって、迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
[適用例14]
本適用例の投射型映像装置は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する電気光学装置と、前記電気光学装置で変調された光束を拡大投写する投写レンズとを備えた投射型映像装置であって、前記投射型映像装置は、適用例6〜12のいずれか一項に記載の電気光学装置を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、投射型映像装置が上述のような電気光学装置を備えるので、迷光の発生が少なく表示品質に優れる。
すなわち、反射部が電気光学装置の光入射面に設けられているので、光入射面の外縁に向かう入射光は、反射部によって外部に向かって反射される。したがって、再び透過型液晶パネルに向かう光が減少し、迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
また、本適用例では、透過型液晶パネルおよび防塵ガラスを備えた液晶装置の外周を覆うケースと、液晶装置の外周と前記ケースとの間隙に、光を吸収または散乱する充填材とを備えているので、切透過型液晶パネルの内側から切り欠き部に向かう戻り光は、切り欠き部の切り欠き面で反射された後、上述の充填剤で吸収または散乱する。したがって、迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
[適用例15]
適用例13または適用例14に係る本適用例では、前記電気光学装置は、透過型液晶パネルと、前記透過型液晶パネルおよび前記防塵ガラスを備えた液晶装置の外周を覆うケースと、前記液晶装置の外周と前記ケースとの間隙に、光を吸収または散乱する充填材とを備えていることが好ましい。
本適用例では、透過型液晶パネルの内側から切り欠き面に向かう戻り光は、切り欠き面で反射されて充填材に向かう。充填材では光が吸収または散乱されるので、迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
以下、本発明を具体化した各実施形態について図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態にかかる電気光学装置100の平面図である。図2は、電気光学装置100の図1におけるA−A´断面図である。図3は、電気光学装置100の分解斜視図である。
図1および図2において、電気光学装置100は、液晶装置60とケース110とフック130とフレキシブルプリント配線基板120とを備えている。
図2において、液晶装置60の外周部は、ケース110とフック130とによって挟持されている。液晶装置60とケース110との間には、充填材19が充填されている。
また、液晶装置60には、フレキシブルプリント配線基板120が接続され、ケース110から引き出されている。
図2において、入射光200は、紙面に対して上方向から入射し、下方向に出射光300となって出射する。逆に、図3において、入射光200は紙面に対して下方向から上方向へ入射する。図では、入射角が0°のように描かれているが、実際には少し斜めから入射する。例えば、入射角は0°〜15°の間である。
図2および図3において、液晶装置60は、透過型液晶パネル150と透過型液晶パネル150の光入射側に設けられた防塵ガラスとしての光入射側防塵ガラス10と光出射面に設けられた光出射面防塵ガラス70とを備えている。
透過型液晶パネル150は、透明液晶電極基板(以下、透明基板と表示する)90と対向基板80とを備えている。対向基板80は透明基板90よりも小さく、透明基板90の周辺部分は、対向基板80の外周縁よりはみ出た状態で貼り合わされている。
液晶装置60について、図面に基づき、より詳しく説明する。
図4は、液晶装置60の平面図である。図5は、液晶装置60の図4におけるB−B´断面図である。
図4および図5において、透過型液晶パネル150の透明基板90と対向基板80とシール層86とで囲まれた空間に、液晶85が封入されている。液晶85は、液晶注入口93から注入され、液晶注入口93を封止剤92で塞ぐことによって封止されている。
透明基板90の対向基板80に対向する面の、対向基板80の外周縁よりはみ出した部分に、入力端子91、走査線駆動回路95およびデータ線駆動回路94が配置されている。入力端子91には前述のフレキシブルプリント配線基板120が配線接続される。
図5において、入射光200は、紙面に対して上方向から入射し、下方向に出射光300となって出射する。
図4および図5において、光入射側防塵ガラス10は、防塵ガラス基板11と反射部12である反射膜121と切り欠き部14と反射防止膜13とを備えている。
防塵ガラス基板11としては、例えば、石英、水晶、無アルカリガラス等を用いることができる。
反射膜121は、防塵ガラス基板11の光入射面7の外周に設けられている。図4に示すように、反射膜121を光入射側から見た形状は、画像表示領域を囲む矩形環状である。入射光200の多くは防塵ガラス基板11の画像表示領域を透過して、透過型液晶パネル150の内部に入射する。入射光200の一部は反射膜121で反射する。
切り欠き部14は、防塵ガラス基板11の光出射面6の外縁に設けられている。切り欠き部14を光出射面6から見た形状は、図示しないが反射膜121と同様に、画像表示領域を囲む矩形環状である。
図5において、反射防止膜13は、防塵ガラス基板11の光入射面7に形成されている。
光入射側防塵ガラス10と対向基板80とは、接着層81で貼り合わされている。接着層81の屈折率を、光入射側防塵ガラス10の屈折率および対向基板80の屈折率に近づけることにより、接着層81の界面での反射を抑えることができる。
図5において、光出射面防塵ガラス70は、防塵ガラス基板71と偏光シート73とを備えている。偏光シート73は、防塵ガラス基板71の光出射面に接着層72によって貼り合わされている。また、光出射面防塵ガラス70は接着層74によって、透明基板90と貼り合わされている。接着層72および接着層74においても、接着層81と同様に、貼り合わされる材料の屈折率に近づけることにより、接着層72,74の界面での反射を抑えることができる。ただし、偏光シート73は必ずしも、防塵ガラス基板71に貼付しなくてもよい。
以下、本実施形態にかかる防塵ガラスである光入射側防塵ガラス10について図面に基づいて詳しく説明する。
図6(a)は、光入射側防塵ガラス10の平面図、同図(b)は、(a)のC−C´における断面図である。図7は、反射膜121および切り欠き部14付近の部分拡大図である。
図6において、反射膜121は、防塵ガラス基板11の光入射面7の外周部に形成されている。反射膜121としては、クロム、アルミニウム、銀等の金属膜を用いることができる。
反射膜121を含め、光入射面7には,反射防止膜13が形成されている。反射防止膜13は、単層または多層の膜を用いることができる。
切り欠き部14は、防塵ガラス基板11の光出射面6の外縁部に形成されている。そして、切り欠き部14は、防塵ガラス基板11の光出射面6から端面8に形成されている。切り欠き面140の表面粗さRaは、0.5〜20μmである。
図7において、防塵ガラス基板11は、接着層81によって対向基板80に接着されている。入射光200の一部は、反射膜121によって反射される。一方、図5に示した透過型液晶パネル150の内部に入射した入射光200の一部は、透過型液晶パネル150内部に存在する各部材の界面、電極などの素子等で反射され、戻り光400となる。
以下に、本実施形態の光入射側防塵ガラス10の製造方法について説明する。
図8(a)〜(d)は、本実施形態の光入射側防塵ガラス10の製造工程図を示している。光入射側防塵ガラス10は、反射膜2、反射防止膜3および切り欠き部4の形成された大型ガラス基板1を切断して分割することによって得られる。
図8(a)は、切り欠き部4の形成工程である。
図8(a)において、予め、大型ガラス基板1の光入射面に反射膜2および反射防止膜3を形成する。反射膜2は、クロム、アルミニウム、銀等の金属の蒸着、スパッタによって形成する。図5に示した光入射側防塵ガラス10の反射膜121の矩形環状のパターンは、切りしろ5を挟んで縦横に並ぶように形成されている。
反射防止膜3は、よく知られた単層または多層の誘電体膜を蒸着法、スパッタ法等によって形成することができる。
大型ガラス基板1の反射膜2および反射防止膜3の形成されている面に対向する面9に、ダイシングブレード501を当てて表面を粗面化した切り欠き部4を形成する。ダイシングブレード501を当てる位置は、切りしろ5と切りしろ5を挟んで並ぶ反射膜2に対向する位置である。
ダイシングソーには、パラレルデュアルタイプのDISCO社製DFD600または6000シリーズを用い、ダイシングブレード501としては、DISCO社製のレジンボンドであるK1Aシリーズの#100〜280を用いることができる。
なお、ダイシングソーのほかに、レーザ加工機によって粗面化を行ってもよい。
図8(b)および(c)は、大型ガラス基板1を光入射側防塵ガラス10に切り離す工程である。
図8(b)において、ダイシングブレード502を切りしろ5に当てることによって、切り欠き部4の形成された面9から、切りしろ5の途中まで溝を入れる。
ダイシングソーには、粗面化工程と同様の物を用い、ダイシングブレード502としては、DISCO社製のメタルボンドであるP1Aシリーズの#400〜500を用いて切断することができる。
図8(c)において、大型ガラス基板1の反射膜2および反射防止膜3の形成された面の切りしろ5に形成された溝に対応する位置にダイシングブレード502を当て、大型ガラス基板1を切断することによって、図8(d)に示すように複数の光入射側防塵ガラス10が得られる。
図9(a)は、本実施形態における反射膜121での入射光200の反射および透過の様子を示した図、(b)は、従来例における入射光200の反射および透過の様子を模式的に示した図である。ここでは、反射防止膜13は考慮していない。
図9(a)に示した本実施形態における反射膜121は、防塵ガラス基板11の入射光200の入射側の面に設けられている。反射膜121において、入射光200は反射光Rと透過光Tとなる。反射光Rの光量は入射光200全体の約60〜70%である。よって、入射光200の約60〜70%は反射膜121で遮光され、透過型液晶パネルに到達しない。
図9(b)に示した従来例では、反射膜121は防塵ガラス基板11の光出射側に設けられている。入射光200は、防塵ガラス基板11の表面で反射光R1と透過光T1に分離する。反射光R1の光量は、入射光200全体の約3%〜5%程度である。透過光T1は、防塵ガラス基板11を透過し、反射膜121で反射光R2と透過光T2に分離する。反射光R2は防塵ガラス基板11の内部を透過し、ガラスと空気の界面で透過光T3と反射光R3に分離する。反射光R1と透過光T3の光量は合わされて測定され、それは入射光200全体の約50〜55%である。
よって、入射光200の約50〜55%は反射膜121で遮光され、透過型液晶パネルに到達しない。以上のように、本実施形態では、従来例より防塵ガラスの反射膜121で遮光される光の量は10〜20%高い。
以下、本実施形態の効果を記載する。
(1)反射膜121が防塵ガラス基板11の光入射面7に設けられているので、入射光200を光入射面7で外部に向かって反射できる。したがって、画像表示領域外で遮光される光の光量が向上し、迷光の発生を少なくでき、表示品質を向上できる。
(2)切り欠き部14は、防塵ガラス基板11の光出射面6よりくぼんでいるので、透過型液晶パネル150の内側から切り欠き部14に向かう戻り光400は、防塵ガラス基板11の光出射面6で反射される場合と比較して、切り欠き面140で反射される光は外部に向かう。したがって、迷光の発生を少なくでき、表示品質を向上できる。
(3)切り欠き面140の表面粗さRaが0.5μm〜20μmで表される表面の凹凸によって可視域の光を散乱できるので、特定の方向に向かう光を減少できる。したがって、表示ムラ等を少なくでき表示品質を向上できる。
(4)反射膜121が金属膜で、可視域の反射率が高いので、金属膜を透過する光量を小さくでき、迷光の発生を少なくでき、表示品質を向上できる。
(5)反射膜121が金属膜であるので、反射機能に特化できる。したがって、反射膜121を単層でできるため、反射膜121の形成が容易にできる。
(6)反射膜121が防塵ガラス基板11の光入射面7に設けられているので、光出射面6に設けられている場合と比較して、反射膜121と透過型液晶パネル150との距離を長く出来る。したがって、反射膜121の温度が光の吸収によって上昇しても、透過型液晶パネル150への温度の影響を少なくでき、液晶動作の低下による表示品質の低下を低減できる。
(7)切り欠き部14の形成は、大型ガラス基板1を光入射側防塵ガラス10に切り離す工程の中で、ダイシングブレード501を用いて行うことができ、工程を簡略にできる。
(第2実施形態)
図10(a)は、本実施形態の光入射側防塵ガラス20の平面図、同図(b)は、(a)のD−D´における断面図である。図11は、反射膜121および切り欠き部14付近の部分拡大図である。
本実施形態では、切り欠き面140の表面に光吸収層である黒色層15を設けたことが第1実施形態と異なる。
黒色層15には、墨塗りやカーボンブラックを分散させた材料を用いることができる。例えば、富士フィルムエレクトロニクスマテリアルズ(株)製CK−7800L等を用いることができる。
以下、本実施形態の効果を記載する。
(8)切り欠き部14が戻り光400の反射を制御するだけでなく、黒色層15が戻り光400を吸収するため切り欠き部14での反射率を減少できる。したがって、切り欠き部14で反射して透過型液晶パネル150に向かう光を減少でき、迷光の発生を少なくでき、表示品質を向上できる。
(第3実施形態)
図12(a)は、本実施形態の光入射側防塵ガラス30の平面図、同図(b)は、(a)のE−E´における断面図である。図13は、反射膜121および切り欠き部16付近の部分拡大図である。
図13において、本実施形態では、切り欠き部16が凹面であることが第1実施形態と異なる。この切り欠き部16は、ダイシングブレードの形状を変えることによって形成できる。ここで、切り欠き部16の凹面の形状は、光入射側防塵ガラス30の光入射面7と概ね直角に交わり、且つ切り欠き面160と交わる法線の長さが、光出射面6から端面8に近づくにしたがって短くなっている。切り欠き面160の表面は粗面であってもよいし、滑らかな面であってもよい。
以下、本実施形態の効果を記載する。
(9)切り欠き面160が戻り光400を外周に向かって反射するように傾斜しているので、透過型液晶パネル150の内部から切り欠き部16に向かう戻り光400を、より充填材19に向かって反射できる。充填材19では光が吸収または散乱されるので、迷光の発生を少なくでき、表示品質を向上できる。
(第4実施形態)
図14(a)は、本実施形態の光入射側防塵ガラス40の平面図、同図(b)は、(a)のF−F´における断面図である。図15は、反射膜121および切り欠き部17付近の部分拡大図である。
図15において、本実施形態では、切り欠き部17に充填材19が充填されている点が第1実施形態と異なる。切り欠き部17の切り欠き面170は粗面であってもよいし、滑らかな面であってもよい。
以下、本実施形態の効果を記載する。
(10)切り欠き部17に充填された充填材19によって、戻り光400が吸収または散乱されるのでより切り欠き部17での反射を減少できる。したがって、迷光の発生を少なくでき、表示品質を向上できる。
(11)充填材19が光を吸収して発生した熱はケース110に伝えることができる。したがって、ケース110を通じて放熱することができ、透過型液晶パネル150の冷却効果を高めることができる。
(第5実施形態)
図16(a)は、本実施形態の光入射側防塵ガラス50の平面図、同図(b)は、(a)のG−G´における断面図である。図17は、反射膜121および切り欠き部18付近の部分拡大図である。
図17において、本実施形態の切り欠き部18は、光入射面7と概ね直角に交わり、且つ切り欠き面180と交わる法線の長さが、端面8に近づくしたがって短くなっている点が第4実施形態と異なる。また、切り欠き面180は、平坦な面である。切り欠き面180の表面は粗面であってもよいし、滑らかな面であってもよい。
以下、本実施形態の効果を記載する。
(12)第3実施形態および第4実施形態の効果に加えて、切り欠き面180が平坦な面であるので、加工を行いやすくできる。
(第6実施形態)
図18は、本実施形態の光入射側防塵ガラス50の、反射部12および切り欠き部16付近の部分拡大図である。
図18において、本実施形態の反射部12は、ケース110の端面に設けられ光入射側防塵ガラス50の中心側に延出した延出部122である点が第3実施形態と異なる。
入射光200の多くは防塵ガラス基板11の画像表示領域を透過して、透過型液晶パネル150の内部に入射するが、入射光200の一部は、図18に示すように、反射部12で反射する。
以下、本実施形態の効果を記載する。
(13)第3実施形態の効果に加えて、ケース110の延出部122を反射部12とするので、ケース110の端面に延出部122を設けるだけで、容易に表示品質を向上することができる。
(第7実施形態)
図19は、本実施形態の投射型映像装置600の構成を模式的に示した平面図である。投射型映像装置600は、上述の各実施形態に示されるような電気光学装置100を備える。
投射型映像装置600は、図19に示すように、光源であるインテグレータ照明光学系61と、色分離光学系62と、リレー光学系63と、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する電気光学装置100と、電気光学装置100で変調された光束を拡大投写する投写レンズ66とを備えて構成される。
インテグレータ照明光学系61は、電気光学装置100を構成する3枚の透過型液晶パネル150(赤、緑、青の色光毎にそれぞれ液晶パネル150R,150G,150Bとする)の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、光源装置611と、第1レンズアレイ612と、第2レンズアレイ613と、偏光変換素子614と、重畳レンズ615とを備えている。
光源装置611は、輻射光源としての光源ランプ616と、リフレクタ617とを備え、光源ランプ616から射出された輻射状の光線をリフレクタ617で反射して平行光線とし、この平行光線を外部へと射出する。
光源ランプ616としては、ハロゲンランプを採用している。なお、ハロゲンランプ以外に、メタルハライドランプや高圧水銀ランプ等も採用できる。
リフレクタ617としては、放物面鏡を採用している。なお、放物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組み合わせたものを採用してもよい。
第1レンズアレイ612は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ランプ616から射出される光束を、複数の部分光束に分割している。各小レンズの輪郭形状は、透過型液晶パネル150の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。たとえば、透過型液晶パネル150の画像形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定する。
第2レンズアレイ613は、第1レンズアレイ612と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ613は、重畳レンズ615とともに、第1レンズアレイ612の各小レンズの像を透過型液晶パネル150上に結像させる機能を有する。
偏光変換素子614は、第2レンズアレイ613と重畳レンズ615との間に配置されるとともに、第2レンズアレイ613と一体でユニット化されている。このような偏光変換素子614は、第2レンズアレイ613からの光を1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、電気光学装置100での光の利用効率が高められている。
具体的に、偏光変換素子614によって1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ615によって最終的に電気光学装置100の透過型液晶パネル150上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの透過型液晶パネル150を用いた投射型映像装置600では、1種類の偏光光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ616からの光のほぼ半分が利用されない。このため、偏光変換素子614を用いることにより、光源ランプ616から射出された光束を全て1種類の偏光光に変換し、電気光学装置100での光の利用効率を高めている。
なお、このような偏光変換素子614は、たとえば特開平8−304739号公報に紹介されている。
色分離光学系62は、2枚のダイクロイックミラー621,622と、反射ミラー623とを備え、ダイクロイックミラー621、622によりインテグレータ照明光学系61から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学系63は、入射側レンズ631と、リレーレンズ633と、反射ミラー632、634とを備え、色分離光学系62で分離された色光である赤色光を透過型液晶パネル150Rまで導く機能を有している。
この際、色分離光学系62のダイクロイックミラー621では、インテグレータ照明光学系61から射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、青色光成分が反射する。ダイクロイックミラー621によって反射した青色光は、反射ミラー623で反射し、フィールドレンズ618を通って、青色用の透過型液晶パネル150Bに到達する。このフィールドレンズ618は、第2レンズアレイ613から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の透過型液晶パネル150G、150Rの光入射側に設けられたフィールドレンズ618も同様である。
また、ダイクロイックミラー621を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー622によって反射し、フィールドレンズ618を通って、緑色用の透過型液晶パネル150Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー622を透過してリレー光学系63を通り、さらにフィールドレンズ618を通って、赤色光用の透過型液晶パネル150Rに到達する。
なお、赤色光にリレー光学系63が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ631に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ618に伝えるためである。
電気光学装置100は、上述の各実施形態と同様の構成を備えるものであるから、以下に概略のみを説明し、詳細な説明は省略する。
電気光学装置100は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、光変調装置としての透過型液晶パネル150R,150G,150Bと、各透過型液晶パネル150R,150G,150Bの光入射面に設けられる光入射側防塵ガラス10(20,30,40,50)と、光入射側防塵ガラス10(20,30,40,50)の光入射面7の外縁を覆う反射部12と、透過型液晶パネル150R,150G,150Bおよび光入射側防塵ガラス10(20,30,40,50)を備えた液晶装置60の外周を覆うケース110と、液晶装置60の外周とケース110との間隙に、光を吸収または散乱する充填材19と、を備える。
また、電気光学装置100は、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム190とを備える。
そして、光入射側防塵ガラス10(20,30,40,50)は、光入射側防塵ガラス10(20,30,40,50)の光出射面6の外縁に形成された切り欠き部14(16,17,18)を備えている。
なお、図19においては、透過型液晶パネル150R,150G,150Bと、クロスダイクロイックプリズム190のみを図示し、その他の構成の表示は省略した。
クロスダイクロイックプリズム190は、液晶装置60から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。
クロスダイクロイックプリズム190には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
投写レンズ66は、電気光学装置100のクロスダイクロイックプリズム190で合成されたカラー画像を拡大して投写する。
以下、本実施形態の効果を記載する。
(14)投射型映像装置600の電気光学装置100が上述の各実施形態と同様の構成を備えるので、迷光の発生が少なく表示品質に優れる。
すなわち、電気光学装置100の反射部12が光入射側防塵ガラス10(20,30,40,50)の光入射面7の外縁を覆うように設けられているので、光入射面7の外縁に向かう入射光は、反射部12によって外部に向かって反射される。したがって、光入射側防塵ガラス10(20,30,40,50)内部を通過して透過型液晶パネル150に向かう迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
また、光入射側防塵ガラス10(20,30,40,50)の切り欠き部14(16,17,18)は、光入射側防塵ガラス10(20,30,40,50)の光出射面6よりくぼんでいるので、透過型液晶パネル150の内側から切り欠き部14(16,17,18)に向かう戻り光は、従来技術の防塵ガラスの光出射面の反射膜で反射される場合と異なり、切り欠き部14(16,17,18)で反射されて充填材19に向かう。充填材19では光が吸収または散乱されるので、迷光の発生が少なくなり、表示品質が向上する。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、反射膜121は、多層膜であってもよい。防塵ガラス基板11の表面に接着膜を設け、その表面の光入射側に金属膜を形成してもよい。
本発明の第1実施形態にかかる電気光学装置の平面図。 電気光学装置の図1におけるA−A´断面図。 電気光学装置の分解斜視図。 液晶装置の平面図。 液晶装置の図4におけるB−B´断面図。 (a)は、本発明の第1実施形態にかかる光入射側防塵ガラスの平面図、(b)は、(a)におけるC−C´断面図。 反射膜および切り欠き部付近の部分拡大図。 (a)〜(d)は、光入射側防塵ガラスの製造工程図。 (a)は、入射光の反射および透過の様子を示した図、(b)は、従来例における入射光の反射および透過の様子を示した図。 (a)は、本発明の第2実施形態にかかる光入射側防塵ガラスの平面図、(b)は、(a)におけるD−D´断面図。 反射膜および切り欠き部付近の部分拡大図。 (a)は、本発明の第3実施形態にかかる光入射側防塵ガラスの平面図、(b)は、(a)におけるE−E´断面図。 反射膜および切り欠き部付近の部分拡大図。 (a)は、本発明の第4実施形態にかかる光入射側防塵ガラスの平面図、(b)は、(a)におけるF−F´断面図。 反射膜および切り欠き部付近の部分拡大図。 (a)は、本発明の第5実施形態にかかる光入射側防塵ガラスの平面図、(b)は、(a)におけるG−G´断面図。 反射膜および切り欠き部付近の部分拡大図。 本発明の第6実施形態にかかる光入射側防塵ガラスの反射部および切り欠き部付近の部分拡大図。 本発明の第7実施形態にかかる投射型映像装置の構成を模式的に示した平面図。
符号の説明
7…光入射面、8…端面、10,20,30,40,50…防塵ガラスとしての光入射側防塵ガラス、12…反射部、13…反射防止膜、14,16,17,18…切り欠き部、15…光吸収層である黒色層、19…充填材、60…液晶装置、100…電気光学装置、110…ケース、140,160,170,180…切り欠き面、150…透過型液晶パネル。

Claims (15)

  1. 透過型液晶パネルの光入射面に設けられる防塵ガラスであって、
    前記防塵ガラスは、
    前記防塵ガラスの光入射面の外縁に設けられた反射部と、
    前記防塵ガラスの光出射面の外縁に形成された切り欠き部と、を備えている
    ことを特徴とする防塵ガラス。
  2. 請求項1に記載の防塵ガラスにおいて、
    前記防塵ガラスの光入射面と概ね直角に交わり、且つ前記切り欠き部の切り欠き面と交わる法線の長さが、前記防塵ガラスの端面に近づくにしたがって短くなっている
    ことを特徴とする防塵ガラス。
  3. 請求項1または請求項2に記載の防塵ガラスにおいて、
    前記切り欠き面の表面粗さRaが、0.5μm〜20μmである
    ことを特徴とする防塵ガラス。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の防塵ガラスにおいて、
    前記反射部は、金属膜である
    ことを特徴とする防塵ガラス。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の防塵ガラスにおいて、
    前記切り欠き部は、光吸収層を備えている
    ことを特徴とする防塵ガラス。
  6. 透過型液晶パネルと、
    前記透過型液晶パネルの光入射面に設けられる防塵ガラスと、
    前記防塵ガラスの光入射面の外縁を覆う反射部と、
    前記透過型液晶パネルおよび前記防塵ガラスを備えた液晶装置の外周を覆うケースと、
    前記液晶装置の外周と前記ケースとの間隙に、光を吸収または散乱する充填材とを備え、
    前記防塵ガラスは、
    前記防塵ガラスの光出射面の外縁に形成された切り欠き部を備えている
    ことを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項6に記載の電気光学装置において、
    前記充填材は、前記切り欠き部と前記透過型液晶パネルとの間隙にも充填されている
    ことを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の電気光学装置において、
    前記反射部は、前記ケースの端面に設けられ前記防塵ガラスの中心側に延出した延出部である
    ことを特徴とする電気光学装置。
  9. 請求項6に記載の電気光学装置において、
    前記防塵ガラスの光入射面と概ね直角に交わり、且つ前記切り欠き部の切り欠き面と交わる法線の長さが、前記防塵ガラスの端面に近づくにしたがって短くなっている
    ことを特徴とする電気光学装置。
  10. 請求項9に記載の電気光学装置において、
    前記切り欠き部の前記切り欠き面の表面粗さRaが、0.5μm〜20μmである
    ことを特徴とする電気光学装置。
  11. 請求項6または請求項7に記載の電気光学装置において、
    前記反射部は、前記防塵ガラスの光入射面の外縁に設けられた金属膜である
    ことを特徴とする電気光学装置。
  12. 請求項6〜11のいずれか一項に記載の電気光学装置において、
    前記切り欠き部は、光吸収層を備えている
    ことを特徴とする電気光学装置。
  13. 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する電気光学装置と、
    前記電気光学装置で変調された光束を拡大投写する投写レンズとを備えた投射型映像装置であって、
    前記電気光学装置は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の防塵ガラスを備えている
    ことを特徴とする投射型映像装置。
  14. 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する電気光学装置と、
    前記電気光学装置で変調された光束を拡大投写する投写レンズとを備えた投射型映像装置であって、
    前記投射型映像装置は、請求項6〜12のいずれか一項に記載の電気光学装置を備えている
    ことを特徴とする投射型映像装置。
  15. 請求項13または請求項14に記載の投射型映像装置において、
    前記電気光学装置は、
    透過型液晶パネルと、
    前記透過型液晶パネルおよび前記防塵ガラスを備えた液晶装置の外周を覆うケースと、
    前記液晶装置の外周と前記ケースとの間隙に、光を吸収または散乱する充填材とを備え
    ている
    ことを特徴とする投射型映像装置。
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