JP4784083B2 - スクリーン及び画像表示装置 - Google Patents

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本発明は、スクリーン及び画像表示装置、特に、画像信号に応じた光を透過させることにより画像を表示する画像表示装置に好適なスクリーンの技術に関する。
画像信号に応じた光を透過させることにより画像を表示する、いわゆるリアプロジェクタには、光を透過させる透過型のスクリーンが用いられる。リアプロジェクタは、スクリーンに対して斜め方向から画像信号に応じた光を入射させる構成とすることで、薄型化が図られている。スクリーンに対して斜め方向から光を入射させる場合、スクリーンは、斜めに入射した光を観察者の方向へ角度変換する構成とする必要がある。また、スクリーンに入射する光の入射角度が大きくなるほど、スクリーンの界面で光が全反射し易くなると考えられる。スクリーンでの全反射によって光がプロジェクタの内部に取り込まれると、明るい画像を表示することが困難になる。さらに、プロジェクタの内部に光が取り込まれると、迷光の多重反射からゴーストを生じる場合もある。このため、スクリーンは、明るく高品質な画像を得るためには、斜めに入射した光を観察者の方向へ効率良く進行させる構成とする必要がある。斜めに入射した光を観察者の方向へ効率良く進行させるためのスクリーンの技術は、例えば、特許文献1に提案されている。
特開2003−149744号公報
特許文献1には、フレネルレンズに入射した光を全反射して観察者の方向へ進行させる技術が提案されている。フレネルレンズは、スクリーンから見てライトバルブが設けられている側である下側の斜面から光を入射し、入射した光を上側の斜面で全反射させる。上側の斜面で全反射した光を観察者の方向へ進行させるためには、上側の斜面及び下側の斜面で構成される部分を、フレネルレンズの法線方向に長い形状とする必要がある。このように、上側の斜面及び下側の斜面で構成される部分が細長いフレネルレンズは、製造が困難である。また、特許文献1の技術では、上側の斜面及び下側の斜面のうち、上側の斜面及び下側の斜面が接合する稜線部付近で光の進行方向を変換する。このため、フレネルレンズは、上側の斜面及び下側の斜面で構成される部分のうち稜線部に近い先端部を細く正確な角度で成形する必要がある。さらに、画像信号に応じて正確な位置から観察者の方向へ光を進行させるためには、フレネルレンズの出射面から稜線部までの高さを正確に揃える必要もある。このような高い精度でフレネルレンズを製造することは非常に困難である。スクリーンを用いて高精細な画像を表示するためには、フレネルレンズのピッチを十分に小さくする必要がある。これに対して、特許文献1で提案されるような反射型のフレネルレンズは、十分に小さいピッチで形成することも困難である。このように、従来の技術では、斜めに入射した光を観察者の方向へ効率良く進行させることが可能であっても、製造が困難であるという問題が生じる。本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、斜めに入射した光を観察者の方向へ効率良く進行させ、かつ容易に製造することが可能なスクリーン、及びそのスクリーンを用いる画像表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、画像信号に応じた光を透過するスクリーンであって、画像信号に応じた光の入射側に設けられた第1面及び第2面と、画像信号に応じた光を出射する出射面と、を備え、画像信号に応じた光を角度変換して出射する角度変換部を有し、第2面は、第1面から入射し出射面で全反射した光を、出射面の方向へ反射することを特徴とするスクリーンを提供することができる。
スクリーンに対して斜めに進行した光は、角度変換部の第1面に入射する。第1面から角度変換部に入射した光は、出射面で全反射した後、第2面に入射する。出射面から第2面に入射した光は、第2面から出射面の方向へ反射する。第2面から出射面の方向へ反射した光は、観察者の方向へ進行する。このようにして、スクリーンに対して斜めに入射した光を観察者の方向へ効率良く進行させることができる。画像信号に応じた光を観察者の方向へ効率良く進行させることにより、迷光の発生も低減できる。
出射面で全反射した光を第2面から出射面の方向へ反射させるため、角度変換部は、第1面及び第2面が出射面に対して小さい角度をなすような形状にできる。このように第1面及び第2面で構成される部分が低い角度変換部は、第1面及び第2面で構成される部分が高く細長い形状の角度変換部より容易に製造することができる。また、角度変換部は、第2面で全反射した光を観察者の方向へ進行させる従来の構成と比較して求められる精度を低減できる点からも、従来の構成より容易に製造できる。さらに、角度変換部は、第1面及び第2面をフラットにできることで、第1面及び第2面を十分小さいピッチで形成することも容易となる。これにより、斜めに入射した光を観察者の方向へ効率良く進行させ、かつ容易に製造することが可能なスクリーンを得られる。
また、本発明の好ましい態様によれば、第2面に、出射面で全反射した光を、出射面の方向へ反射する反射部が設けられることが望ましい。これにより、出射面から第2面に進行した光を出射面の方向へ反射し、光を観察者の方向へ効率良く進行させることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、角度変換部の出射側に、角度変換部を構成する部材の屈折率より小さい屈折率の部材を含む低屈折率層を有することが望ましい。これにより、角度変換部において、第1面から入射した光を出射面で全反射し、光を第2面の方向へ効率良く進行させることができる。さらに、角度変換部の出射側に低屈折率層を設けることにより、低屈折率層の出射側に、屈折率に関わらず他の構成を設けることが可能となる。これにより、スクリーンを自由に構成することができる。スクリーンは、低屈折率層又は他の構成を補強材として用いることで、強度を高めることが可能となる。スクリーンの強度を高めることで、スクリーンを破損から守るほか、角度変換部の歪み、撓みによる画像の劣化を低減できる。
また、本発明の好ましい態様としては、光を拡散する拡散部を有することが望ましい。これにより、観察者の方向へ進行する光を拡散し、良好な視野角特性を得られる。また、拡散部で光を拡散させることで、角度変換部の規則的な構造に起因して生じ得る光の周期性を緩和でき、モアレの発生を低減することもできる。
また、本発明の好ましい態様としては、第1面及び第2面の少なくとも一方は、第1面及び第2面の長辺に略直交する断面において曲線で表される曲面であることが望ましい。これにより、観察者の方向へ進行する光を拡散し、良好な視野角特性を得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、第1面及び第2面は、略同心円状に配置されることが望ましい。これにより、画像信号に応じた光を観察者の方向へ角度変換することができる。
さらに、本発明によれば、光を供給する光源部と、光源部からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、空間光変調装置からの光を透過するスクリーンと、を有し、スクリーンは、上記のスクリーンであることを特徴とする画像表示装置を提供することができる。上記のスクリーンは、斜めに入射した光を観察者の方向へ効率良く進行させ、かつ容易に製造することができる。これにより、薄型で製造が容易である上、明るく視野角特性が良好な画像表示装置を得られる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る画像表示装置であるプロジェクタ100の概略構成を示す。プロジェクタ100は、スクリーン110の一方の面に光を投写し、スクリーン110の他方の面から出射する光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクタである。光源部である超高圧水銀ランプ11は、第1色光である赤色光(以下、「R光」という。)、第2色光である緑色光(以下、「G光」という。)、及び第3色光である青色光(以下、「B光」という。)を含む光を供給する。
インテグレータ12は、超高圧水銀ランプ11からの光の照度分布を略均一にする。照度分布が均一化された光は、偏光変換素子13にて特定の振動方向を有する偏光光、例えばs偏光光に変換される。s偏光光に変換された光は、色分離光学系を構成するR光透過ダイクロイックミラー14Rに入射する。R光透過ダイクロイックミラー14Rは、R光を透過し、G光、B光を反射する。R光透過ダイクロイックミラー14Rを透過したR光は、反射ミラー15に入射する。反射ミラー15は、R光の光路を90度折り曲げる。光路を折り曲げられたR光は、空間光変調装置17Rに入射する。空間光変調装置17Rは、R光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。なお、ダイクロイックミラーを透過しても光の偏光方向は変化しないため、空間光変調装置17Rに入射するR光は、s偏光光のままの状態である。
空間光変調装置17Rに入射したs偏光光は、p偏光光に変換された後、不図示の液晶パネルに入射する。液晶パネルは、2つの透明基板の間に、画像表示のための液晶層を封入している。液晶パネルに入射したp偏光光は、画像信号に応じた変調によりs偏光光に変換される。空間光変調装置17Rは、変調によりs偏光光に変換されたR光を出射する。このようにして、空間光変調装置17Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム18に入射する。
R光透過ダイクロイックミラー14Rで反射されたG光及びB光は、光路を90度折り曲げられる。光路を折り曲げられたG光及びB光は、B光透過ダイクロイックミラー14Gに入射する。B光透過ダイクロイックミラー14Gは、G光を反射し、B光を透過する。B光透過ダイクロイックミラー14Gで反射されたG光は、空間光変調装置17Gに入射する。空間光変調装置17Gは、G光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。
空間光変調装置17Gに入射するG光は、s偏光光に変換されている。空間光変調装置17Gに入射したs偏光光は、そのまま液晶パネルに入射する。液晶パネルに入射したs偏光光は、画像信号に応じた変調によりp偏光光に変換される。空間光変調装置17Gは、変調によりp偏光光に変換されたG光を出射する。このようにして、空間光変調装置17Gで変調されたG光は、クロスダイクロイックプリズム18に入射する。
B光透過ダイクロイックミラー14Gを透過したB光は、2枚のリレーレンズ16と、2枚の反射ミラー15とを経由して、空間光変調装置17Bに入射する。空間光変調装置17Bは、B光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。なお、B光にリレーレンズ16を経由させるのは、B光の光路がR光及びG光の光路よりも長いためである。リレーレンズ16を用いることにより、B光透過ダイクロイックミラー14Gを透過したB光を、そのまま空間光変調装置17Bへ導くことができる。
空間光変調装置17Bに入射するB光は、s偏光光に変換されている。空間光変調装置17Bに入射したs偏光光は、p偏光光に変換された後液晶パネルに入射する。液晶パネルに入射したp偏光光は、画像信号に応じた変調によりs偏光光に変換される。空間光変調装置17Bは、変調によりs偏光光に変換されたB光を出射する。このようにして、空間光変調装置17Bで変調されたB光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム18に入射する。色分離光学系を構成するR光透過ダイクロイックミラー14RとB光透過ダイクロイックミラー14Gとは、超高圧水銀ランプ11から供給される光を、R光、G光、B光に分離する。
色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム18は、2つのダイクロイック膜18a、18bをX字型に直交するように配置して構成されている。ダイクロイック膜18aは、B光を反射し、R光、G光を透過する。ダイクロイック膜18bは、R光を反射し、B光、G光を透過する。このように、クロスダイクロイックプリズム18は、空間光変調装置17R、17G、17Bでそれぞれ変調されたR光、G光及びB光を合成する。
なお、上述のように、空間光変調装置17R及び空間光変調装置17Bからクロスダイクロイックプリズム18に入射される光は、s偏光光となるように設定される。また、空間光変調装置17Gからクロスダイクロイックプリズム18に入射される光は、p偏光光となるように設定される。このようにクロスダイクロイックプリズム18に入射される光の偏光方向を異ならせることで、クロスダイクロイックプリズム18において各色光用空間光変調装置から出射される光を有効に合成できる。ダイクロイック膜18a、18bは、通常、s偏光光の反射特性に優れる。このため、ダイクロイック膜18a、18bで反射されるR光及びB光をs偏光光とし、ダイクロイック膜18a、18bを透過するG光をp偏光光としている。
投写レンズ20は、クロスダイクロイックプリズム18で合成された光を反射ミラー105の方向へ投写する。反射ミラー105は、筐体107の内面であって、スクリーン110に対向する位置に設けられている。反射ミラー105は、投写レンズ20からの投写光をスクリーン110の方向へ反射する。スクリーン110は、画像信号に応じた光を透過することにより鑑賞者側の面に投写像を表示する、透過型スクリーンである。スクリーン110は、筐体107の所定の一面に設けられている。筐体107は、筐体107内部の空間を密閉する。投写レンズ20は、スクリーン110に対して下側の位置から斜め方向へ光を入射させる。プロジェクタ100は、スクリーン110に対して斜め方向から画像信号に応じた光を入射させる構成とすることで、筐体107を薄型にすることができる。
図2は、スクリーン110の要部断面構成を示す。スクリーン110は、フレネルレンズ201及び低屈折率層203を有する。フレネルレンズ201は、画像信号に応じた光の入射側に設けられた第1面S1及び第2面S2と、画像信号に応じた光を出射する出射面S3と、を備え、画像信号に応じた光を角度変換して出射する角度変換部である。フレネルレンズ201は、凸レンズの凸面を切り出した輪状の切片を、高さを揃えて平面上に並べた形状を有する。
図3の平面構成に示すように、第1面S1及び第2面S2は、略同心円状に配置されている。第1面S1及び第2面S2を配置する同心円の中心は、スクリーン110に対して下側、即ちマイナスY側の位置である。かかる構成により、フレネルレンズ201は、スクリーン110に対して下側の位置から斜め方向へ進行した光を観察者の方向へ角度変換することができる。なお、フレネルレンズ201は、第1面S1及び第2面S2を略同心円状に配置する構成に限られない。例えば、第1面S1及び第2面S2を、略同一位置に焦点を有する楕円状に配置することとしても良い。
フレネルレンズ201の入射側の面は、第1面S1及び第2面S2を交互に、例えば約0.1mmピッチで配置して構成されている。第1面S1及び第2面S2を設けるピッチは、スクリーン110へ入射する光の入射角に応じて設定されている。フレネルレンズ201の第1面S1は、スクリーン110から見て投写レンズ20(図1参照)が設けられている側である下側の斜面である。フレネルレンズ201の第2面S2は、上側の斜面である。第1面S1及び第2面S2の傾きは、スクリーン110へ入射する光の入射角に応じて設定されている。第1面S1及び第2面S2は、稜線部205で接合している。
図2に戻って、フレネルレンズ201の第2面S2には、反射部202が設けられている。反射部202は、高反射性の金属膜や誘電体多層膜により構成できる。低屈折率層203は、フレネルレンズ201の出射側に設けられている。低屈折率層203は、フレネルレンズ201を構成する部材の屈折率より小さい屈折率の部材を含む平行平板である。低屈折率層203を補強材として用いることで、スクリーン110は、強度を高めることができる。スクリーン110の強度を高めることで、スクリーン110を破損から守るほか、フレネルレンズ201の歪み、撓みによる画像の劣化を低減できる。
反射ミラー105(図1参照)からスクリーン110の方向へ進行した光は、フレネルレンズ201の第1面S1に入射する。第1面S1から入射した光は、出射面S3に対して臨界角以上の角度で入射する。出射面S3はフレネルレンズ201と低屈折率層203との界面であるため、出射面S3に臨界角以上の角度で入射した光は、出射面S3で全反射する。出射面S3で全反射した光は、第2面S2に入射する。出射面S3から第2面S2に入射した光は、反射部202で反射した後、出射面S3の方向へ進行する。出射面S3の方向へ進行した光は、低屈折率層203を透過した後観察者の方向へ進行する。
第1面S1の傾きは、反射ミラー105からの光が小さい入射角で入射するように設定される。第1面S1を通過した光はスクリーンに対して斜めに進行することから、出射面S3に対して臨界角以上の角度で容易に入射させることができる。また、第2面S2に反射部202を設けることにより、出射面S3から第2面S2に進行した光を観察者の方向へ進行させることができる。フレネルレンズ201は、画像信号に応じた光を観察者の方向へ効率良く進行させるとともに、プロジェクタ100における迷光の発生を低減できる。これにより、迷光に起因するゴーストの発生を低減でき、明るく高品質な画像を得られる。
第2面S2の傾きは、入射光を観察者の方向へ角度変換できるように、スクリーン110に入射する光の入射角に応じて設定される。スクリーン110へ入射する光の入射角の最大値が90度であるとすると、第2面S2と出射面S3とがなす角度の最大値は45度であると考えることができる。フレネルレンズ201は、第1面S1及び第2面S2が、出射面S3に対して45度以下の小さい角度をなすような形状となる。従って、フレネルレンズ201は、稜線部205を頂点として第1面S1及び第2面S2で挟まれた部分を、低くフラットにできる。
フレネルレンズ201は、第1面S1及び第2面S2で構成される部分が低いことから、切削加工や射出成形等によって容易に形成できる。このため、フレネルレンズ201は、第1面S1及び第2面S2で構成される部分が高く細長い形状とする場合より容易に製造することができる。また、フレネルレンズ201は、第2面S2で全反射した光を観察者の方向へ進行させる従来の構成と比較して、求められる精度を低減できる点からも、従来の構成より容易に製造できる。さらに、フレネルレンズ201は、第1面S1及び第2面S2で構成される部分が低い形状とすることで、第1面S1及び第2面S2を十分小さいピッチで形成することも容易となる。これにより、斜めに入射した光を観察者の方向へ効率良く進行させ、かつ容易に製造することができるという効果を奏する。さらに、プロジェクタ100は、薄型で製造が容易である上、明るく視野角特性が良好な画像を表示することができる。
フレネルレンズ201は、出射面S3から第2面S2へ入射する光が第2面S2に対して臨界角以上の角度で入射させることが可能であれば、反射部202を省略しても良い。反射部202を設けない場合、出射面S3から第2面S2へ入射した光は、第2面S2で全反射した後出射面S3の方向へ進行する。また、スクリーン110は、低屈折率層203を設ける構成に限られず、低屈折率層203を省略する構成としても良い。
図4は、実施例の変形例1に係るスクリーン410の要部断面構成を示す。スクリーン410は、低屈折率層403の出射側に、基板404が設けられていることを特徴とする。低屈折率層403は、上記のスクリーン110の低屈折率層203より薄く形成されている。基板404は、硝子や透明樹脂等の透明部材で形成された平行平板である。基板404は、スクリーン410を補強するために設けられている。フレネルレンズ201の出射側に低屈折率層403を設けることにより、低屈折率層403の出射側に、屈折率に関わらず基板404等の他の構成を設けることが可能となる。これにより、スクリーン410を自由に構成することができる。
図5は、実施例の変形例2に係るスクリーン510の要部断面構成を示す。スクリーン510は、拡散材を含む低屈折率層503を有することを特徴とする。本変形例では、低屈折率層503は、光を拡散する拡散部として機能する。拡散材は、低屈折率層503中において微粒子となって分散している。フレネルレンズ201から低屈折率層503に入射した光は、拡散材で進行方向を曲げられることにより拡散する。これにより、観察者の方向へ進行する光を拡散し、視野角特性が良好な画像を得られる。また、低屈折率層503で光を拡散させることで、フレネルレンズ201の規則的な構造に起因して生じ得る光の周期性を緩和でき、モアレの発生を低減することもできる。
なお、低屈折率層503は、微粒子状の拡散材を含む構成に限られない。例えば、低屈折率層503は、微小な凹凸が形成された拡散面を備えたシート状の構造物を、拡散部として設ける構成としても良い。また、スクリーン510は、低屈折率層503以外に拡散部を設ける構成や、低屈折率層503以外の他の構成に拡散材を分散させる構成としても良い。例えば図4に示すスクリーン410において、基板404に拡散材を分散させ、基板404を拡散部として機能させることとしても良い。
図6は、実施例の変形例3に係るスクリーン610の要部断面構成を示す。角度変換部であるフレネルレンズ601は、上記の図3に示すフレネルレンズ201と同様に、第1面S1及び第2面S2を略同心円状に配置している。第1面S1及び第2面S2を配置する同心円の一部である円弧は、第1面S1及び第2面S2の長辺である。フレネルレンズ601は、第1面S1及び第2面S2の長辺に略直交する断面において、第1面S1及び第2面S2が曲線で表される曲面をなすような形状を有する。図6に示す断面は、Y軸に略平行かつスクリーン610の略中心を通過する断面であって、第1面S1及び第2面S2の長辺に略直交する断面である。
第2面S2は、図6に示す断面において曲率を有する凸面である。反射部602は、第2面S2の形状に合わせて凸面形状をなしている。第2面S2を曲面とすることにより、観察者の方向へ進行する光を拡散することができる。これにより、良好な視野角特性を得られる。なお、第2面S2の曲面は、凸面とする場合に限られない。第2面S2は、図7に示すように、凹面としても良い。図7に示すスクリーン710のフレネルレンズ701は、凹面形状の第2面S2を有する。第2面S2は、図7に示す断面において曲率を有する。反射部702は、第2面S2の形状に合わせて凹面形状をなしている。第2面S2を凹面としても、観察者の方向へ進行する光を拡散することができる。
フレネルレンズ601、701は、第1面S1及び第2面S2の少なくとも一方を曲面とする構成であれば良い。このため第2面S2を曲面とする構成に限らず、第1面S1を曲面とする構成や、第1面S1及び第2面S2を曲面とする構成であっても良い。第1面S1及び第2面S2の少なくとも一方を曲面とする構成であれば、観察者の方向へ進行する光を拡散することができる。さらに、フレネルレンズ601、701は、第1面S1及び第2面S2の一方を凸面、他方を凹面としても良い。
なお、実施例のプロジェクタは、光源部として超高圧水銀ランプを用いているが、これに限られない。例えば、発光ダイオード素子(LED)等の固体発光素子を用いても良い。また、3つの透過型液晶表示装置を設けた、いわゆる3板式のプロジェクタに限らず、例えば、反射型液晶表示装置を用いたプロジェクタやティルトミラーデバイスを用いたプロジェクタであっても良い。
以上のように、本発明に係るスクリーンは、画像信号に応じた光を透過させるプロジェクタのスクリーンとして用いる場合に有用であり、特に、薄型なプロジェクタに用いる場合に好適である。
本発明の実施例に係るプロジェクタの概略構成図。 スクリーンの要部断面構成図。 フレネルレンズの平面構成図。 実施例の変形例1に係るスクリーンの要部断面構成図。 実施例の変形例2に係るスクリーンの要部断面構成図。 実施例の変形例3に係るスクリーンの要部断面構成図。 凹面形状の第1面及び第2面を有するフレネルレンズの説明図。
符号の説明
100 プロジェクタ、11 超高圧水銀ランプ、12 インテグレータ、13 偏光変換素子、14R R光透過ダイクロイックミラー、14G B光透過ダイクロイックミラー、15 反射ミラー、16 リレーレンズ、17R、17G、17B 空間光変調装置、18 クロスダイクロイックプリズム、18a、18b ダイクロイック膜、20 投写レンズ、105 反射ミラー、107 筐体、110 スクリーン、201 フレネルレンズ、202 反射部、203 低屈折率層、205 稜線部、S1 第1面、S2 第2面、S3 出射面、403 低屈折率層、404 基板、410 スクリーン、503 低屈折率層、510 スクリーン、601 フレネルレンズ、602 反射部、610 スクリーン、701 フレネルレンズ、702 反射部、710 スクリーン

Claims (6)

  1. 画像信号に応じた光を透過するスクリーンであって、
    前記画像信号に応じた光の入射側に設けられた第1面及び第2面と、前記画像信号に応じた光を出射する出射面と、を備え、前記画像信号に応じた光を角度変換して出射する角度変換部を有し、
    前記第1面は、前記出射面に対して斜面であり、
    前記第2面は、前記第1面から入射し前記出射面で全反射した光を、前記出射面の方向へ反射する、高反射性の膜により構成された反射部が設けられることを特徴とするスクリーン。
  2. 前記角度変換部の出射側に、前記角度変換部を構成する部材の屈折率より小さい屈折率の部材を含む低屈折率層を有することを特徴とする請求項に記載のスクリーン。
  3. 光を拡散する拡散部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のスクリーン。
  4. 前記第1面及び前記第2面の少なくとも一方は、前記第1面及び前記第2面の長辺に略直交する断面において曲線で表される曲面であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のスクリーン。
  5. 前記第1面及び前記第2面は、略同心円状に配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のスクリーン。
  6. 光を供給する光源部と、
    前記光源部からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、
    前記空間光変調装置からの光を透過するスクリーンと、を有し、
    前記スクリーンは、請求項1〜のいずれか一項に記載のスクリーンであることを特徴とする画像表示装置。
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