JP2007206394A - レンズシート、スクリーン及びリアプロジェクタ - Google Patents

レンズシート、スクリーン及びリアプロジェクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2007206394A
JP2007206394A JP2006025347A JP2006025347A JP2007206394A JP 2007206394 A JP2007206394 A JP 2007206394A JP 2006025347 A JP2006025347 A JP 2006025347A JP 2006025347 A JP2006025347 A JP 2006025347A JP 2007206394 A JP2007206394 A JP 2007206394A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
microlens
tan
lens sheet
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006025347A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Shinpo
晃 真保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006025347A priority Critical patent/JP2007206394A/ja
Publication of JP2007206394A publication Critical patent/JP2007206394A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】コントラストの低下を低減し、かつ効率的な画像表示を行い、良好な視野角特性
を得るためのレンズシート等を提供すること。
【解決手段】基板の第1面S1に形成されたマイクロレンズ37と、光を遮断する遮光部
、及び光を透過する開口部を備え、基板の第1面S1とは反対側の第2面S2に形成され
た遮光層と、を有し、第1面S1と第2面S2との間の距離をt、特定の方向におけるマ
イクロレンズ37の幅をφ、特定の方向を含む面内において、第1面S1に対して略直交
する向きへ進行しマイクロレンズ37の端部で屈折した光の光線と第1面S1とがなす角
度をθ、とすると、t<φ・tanθを満足する。
【選択図】図4

Description

本発明は、レンズシート、スクリーン及びリアプロジェクタ、特に、リアプロジェクタ
のスクリーンに用いられるレンズシートの技術に関する。
画像信号に応じた光(映像光)を透過させることにより画像を表示する、いわゆるリア
プロジェクタには、光を透過させる透過型スクリーンが用いられる。透過型スクリーンで
反射した外光が観察者の方向へ進行すると、観察者は、映像光と外光とを同時に観察する
ことになる。映像光と同時に外光が観察者の眼に入ると、画像のコントラストが低下する
ことが考えられる。このような画像のコントラストの低下を低減するために、例えば、外
光を吸収する遮光部を有する遮光層をレンズシートに形成する技術が提案されている。遮
光層を有するレンズシートの技術は、例えば、特許文献1に提案されている。
特開平10−83029号公報
遮光層は、外光の反射を効果的に低減する観点からは、できるだけ遮光部を大きくする
ことが望まれる。しかしながら、遮光部の位置や大きさによっては、遮光部への映像光の
吸収が顕著となることが考えられる。遮光部への映像光の吸収が顕著となると、効率的な
画像表示を行うことが困難となる。また、スクリーンの法線との間の角度が大きい映像光
ほど遮光部への吸収が顕著となることで、視野角特性が悪化することも考えられる。この
ように、従来の技術では、コントラストの低下を低減し、かつ効率的な画像表示を行い、
良好な視野角特性を得ることが困難な場合があるという問題を生じる。本発明は、上述の
問題に鑑みてなされたものであり、コントラストの低下を低減し、かつ効率的な画像表示
を行い、良好な視野角特性を得るためのレンズシート、スクリーン、及びリアプロジェク
タを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、基板の第1面に形成
されたマイクロレンズと、光を遮断する遮光部、及び光を透過する開口部を備え、基板の
第1面とは反対側の第2面に形成された遮光層と、を有し、第1面と第2面との間の距離
をt、特定の方向におけるマイクロレンズの幅をφ、特定の方向を含む面内において、第
1面に対して略直交する向きへ進行しマイクロレンズの端部で屈折した光の光線と第1面
とがなす角度をθ、とすると、式(1)を満足することを特徴とするレンズシートを提供
することができる。
t<φ・tanθ (1)
式(1)により基板の第1面及び第2面の間の距離tを決定することにより、第1面に
対して略直交する向きへ進行しマイクロレンズで屈折した光が入射する領域以外の領域に
遮光部を形成することが可能となる。マイクロレンズからの光が入射する領域以外の領域
に遮光部を形成することで、遮光部への映像光の入射を低減する。遮光部で遮光される映
像光を低減することにより、映像光を効率良く透過させることが可能となる。また、広い
角度範囲の映像光を透過させることにより、良好な視野角特性を得ることもできる。これ
により、コントラストの低下を低減し、かつ効率的な画像表示を行い、良好な視野角特性
を得るためのレンズシートを得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、特定の方向における開口部の幅をDとすると、
t≦(φ・tanθ)/2のとき、式(2)を満足し、(φ・tanθ)/2<t<φ・
tanθのとき、式(3)を満足することが望ましい。
D≧φ−(2t/tanθ) (2)
D>(2t/tanθ)−φ (3)
t≦(φ・tanθ)/2のとき、遮光層は、マイクロレンズの焦点から第1面までの
間に形成される。このとき式(2)を満足する幅Dの開口部を形成することで、第1面に
対して略直交する向きへ進行しマイクロレンズで屈折した光が入射する領域以外の領域に
遮光部が形成される。(φ・tanθ)/2<t<φ・tanθのとき、遮光層は、マイ
クロレンズの焦点よりも第1面から遠い位置に形成される。このとき式(3)を満足する
幅Dの開口部を形成することで、第1面に対して略直交する向きへ進行しマイクロレンズ
で屈折した光が入射する領域以外の領域に遮光部が形成される。これにより、遮光部への
映像光の入射を低減することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、tは、(φ・tanθ)/2に略同一であるこ
とが望ましい。tが(φ・tanθ)/2に略同一であるとき、遮光層は、マイクロレン
ズの焦点上、又は焦点近傍に形成される。このとき、開口部の幅を最小とし遮光部のスペ
ースを最大限確保することにより、遮光部での外光の反射を十分に低減することが可能と
なる。これにより、さらにコントラストの低下を低減することができる。
さらに、本発明によれば、上記のレンズシートを有することを特徴とするスクリーンを
提供することができる。上記のレンズシートを用いることで、コントラストの低下を低減
し、かつ効率的な画像表示を行い、良好な視野角特性を得ることが可能である。これによ
り、コントラストの低下を低減し、かつ効率的な画像表示を行い、良好な視野角特性を得
るためのスクリーンを得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、基板の第1面に形成されたマイクロレンズと、
光を遮断する遮光部、及び光を透過する開口部を備え、基板の第1面とは反対側の第2面
に形成された遮光層と、光を拡散させる拡散部と、を有し、拡散部は、遮光層に対してマ
イクロレンズが設けられる側とは反対側に設けられることが望ましい。拡散部によりレン
ズシートからの映像光を拡散させる構成とすることで、さらに良好な視野角特性を得るこ
とができる。また、遮光層よりマイクロレンズ側に拡散部を設けることとすると、拡散部
により拡散した後遮光部へ入射する映像光が増加することが考えられる。遮光部に対して
マイクロレンズが設けられる側とは反対側に拡散部を設けることにより、拡散部で拡散し
た後遮光部へ入射する映像光を低減させ、映像光を効率良く透過させることができる。
さらに、本発明によれば、画像信号に応じた光を上記のスクリーンに透過させることに
より画像を表示することを特徴とするリアプロジェクタを提供することができる。上記の
スクリーンを用いることで、コントラストの低下を低減し、かつ効率的な画像表示を行い
、良好な視野角特性を得ることが可能である。これにより、良好な視野角特性で明るく高
コントラストな画像を表示することが可能なリアプロジェクタを得られる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係るリアプロジェクタ10の概略構成を示す。リアプロジェ
クタ10は、スクリーン25の一方の面に光を投写し、スクリーン25の他方の面から出
射する光を観察することで画像を鑑賞するものである。光源部である超高圧水銀ランプ1
1は、第1色光である赤色光(以下、「R光」という。)、第2色光である緑色光(以下
、「G光」という。)、及び第3色光である青色光(以下、「B光」という。)を含む光
を供給する。
インテグレータ12は、超高圧水銀ランプ11からの光の照度分布を空間光変調装置上
で均一化させる。インテグレータ12を経た光は、偏光変換素子13にて特定の振動方向
を有する偏光光、例えばp偏光光に変換される。p偏光光に変換された光は、色分離光学
系を構成するR光透過ダイクロイックミラー14Rに入射する。R光透過ダイクロイック
ミラー14Rは、R光を透過し、G光、B光を反射する。R光透過ダイクロイックミラー
14Rを透過したR光は、反射ミラー15に入射する。反射ミラー15で光路を略90度
折り曲げられたR光は、R光用空間光変調装置17Rに入射する。R光用空間光変調装置
17Rは、R光を画像信号に応じて変調する透過型液晶表示装置である。なお、ダイクロ
イックミラーを透過しても、光の偏光方向は変化しないため、R光用空間光変調装置17
Rに入射するR光は、p偏光光のままの状態である。
R光用空間光変調装置17Rに入射したp偏光光は、不図示の液晶パネルに入射する。
液晶パネルは、2つの透明基板の間に、画像表示のための液晶層を封入している。液晶パ
ネルに入射したp偏光光は、画像信号に応じた変調によりs偏光光に変換される。R光用
空間光変調装置17Rは、変調によりs偏光光に変換されたR光を出射する。このように
して、R光用空間光変調装置17Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイ
クロイックプリズム18に入射する。
R光透過ダイクロイックミラー14Rで反射されたG光及びB光は、光路を90度折り
曲げられる。光路を折り曲げられたG光及びB光は、B光透過ダイクロイックミラー14
Gに入射する。B光透過ダイクロイックミラー14Gは、G光を反射し、B光を透過する
。B光透過ダイクロイックミラー14Gで反射されたG光は、G光用空間光変調装置17
Gに入射する。G光用空間光変調装置17Gは、G光を画像信号に応じて変調する透過型
液晶表示装置である。
G光用空間光変調装置17Gに入射したp偏光光は、液晶パネルにおける画像信号に応
じた変調によりs偏光光に変換される。G光用空間光変調装置17Gは、変調によりs偏
光光に変換されたG光を出射する。このようにして、G光用空間光変調装置17Gで変調
されたG光は、クロスダイクロイックプリズム18に入射する。
B光透過ダイクロイックミラー14Gを透過したB光は、2枚のリレーレンズ16、及
び2枚の反射ミラー15を経由して、B光用空間光変調装置17Bに入射する。B光用空
間光変調装置17Bは、B光を画像信号に応じて変調する透過型液晶表示装置である。な
お、B光にリレーレンズ16を経由させるのは、B光の光路がR光及びG光の光路よりも
長いためである。リレーレンズ16を用いることにより、B光透過ダイクロイックミラー
14Gを透過したB光を、そのままB光用空間光変調装置17Bに導くことができる。
B光用空間光変調装置17Bに入射したp偏光光は、液晶パネルにおける画像信号に応
じた変調によりs偏光光に変換される。B光用空間光変調装置17Bは、変調によりs偏
光光に変換されたB光を出射する。このようにして、B光用空間光変調装置17Bで変調
されたB光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム18に入射する。色分
離光学系を構成するR光透過ダイクロイックミラー14RとB光透過ダイクロイックミラ
ー14Gとは、超高圧水銀ランプ11から供給される光を、R光、G光、B光に分離する
クロスダイクロイックプリズム18は、互いに略直交するように配置された2つのダイ
クロイック膜18a、18bを有する。第1ダイクロイック膜18aは、B光を反射し、
R光及びG光を透過する。第2ダイクロイック膜18bは、R光を反射し、G光及びB光
を透過する。かかる構成により、クロスダイクロイックプリズム18は、R光、G光及び
B光を合成する。
投写レンズ20は、クロスダイクロイックプリズム18で合成された光を反射ミラー2
1の方向へ投写する。反射ミラー21は、投写レンズ20からの投写光をスクリーン25
の方向へ反射する。スクリーン25は、画像信号に応じた光である映像光を透過すること
により鑑賞者側の面に画像を表示するための透過型スクリーンである。スクリーン25は
、フレネルレンズ22、レンズシート23、及び透明層24を有する。
フレネルレンズ22は、反射ミラー21からの光を略平行な光に角度変換する角度変換
部である。フレネルレンズ22は、略同心円状に配置された複数のプリズム部26を有す
る。各プリズム部26は、凸レンズの凸面を切り出した輪状の切片と同様の形状を有する
。プリズム部26は、例えば0.11mmのピッチで配置されている。フレネルレンズ2
2は、略同心円状に配置された各プリズム部26により、映像光を略平行な光に角度変換
する。なお、プリズム部26は、略同心円状に配置する場合に限られず、例えば楕円状に
配置することとしても良い。
図2は、スクリーン25のうちレンズシート23及び透明層24の要部断面構成を示す
。図2に示す断面は、特定の方向であるY方向、及びZ方向を含むYZ断面である。レン
ズシート23は、マイクロレンズアレイ31、基板32、及び遮光層33を有する。マイ
クロレンズアレイ31は、基板32の第1面S1に形成されている。マイクロレンズアレ
イ31は、二次元方向にアレイ状に設けられた複数のマイクロレンズ37を有する。マイ
クロレンズ37は、球面若しくは非球面形状を有する。また、XY平面において、マイク
ロレンズ37の外形は、略円形状をなしている。フレネルレンズ22で平行化された映像
光L1は、マイクロレンズ37の屈折作用により、開口部34の付近で絞られた後観察者
OBS側にて拡散する。なお、マイクロレンズ37の外形は、レンズ占有率に応じて、例
えば、矩形形状や多角形形状としても良い。また、マイクロレンズアレイ31は、マイク
ロレンズ37を格子状に配置する他、千鳥状に配置することとしても良い。
遮光層33は、基板32の第1面S1とは反対側の第2面S2に形成されている。遮光
層33は、光を遮断する遮光部35、及び光を透過する開口部34を有する。開口部34
は、マイクロレンズ37に対応して配置されている。遮光部35は、開口部34の周辺に
形成されている。遮光部35は、観察者OBS側からスクリーン25へ入射する外光L2
を吸収することにより、観察者OBSの方向への外光L2の反射を低減させる。遮光部3
5により外光L2の反射を低減することで、画像のコントラストの低下を低減することが
可能となる。透明層24は、遮光層33から見てマイクロレンズアレイ31とは反対側に
設けられている。透明層24は、透明部材を備える平行平板である。
図3は、レンズシート23の基板32の第1面S1及び第2面S2の距離tについて説
明するものである。距離tは、Z方向における基板32の厚みに相当する。第1面S1に
対して略直交する向きで入射した光のうちマイクロレンズ37で最も大きく屈折されるの
は、マイクロレンズ37の端部へ入射した光である。第1面S1に対して略直交する向き
へ進行しマイクロレンズ37の端部で屈折した光の光線と第1面S1とがなす角度をθと
する。角度θの光は、第1面S1からZ方向へ距離tだけ進行するとともに、Y方向につ
いてt/tanθだけシフトする。Y方向におけるマイクロレンズ37の幅をφとすると
、第1面S1に対して略直交する向きへ進行しマイクロレンズ37で屈折した光が入射す
る領域以外の領域に遮光部35を形成するためには、少なくともφ>t/tanθが成立
することを要する。よって、レンズシート23は、距離tが式(1)を満足するように構
成することが望ましい。
t<φ・tanθ (1)
図4及び図5は、Y方向についての開口部34の幅Dについて説明するものである。t
≦(φ・tanθ)/2のとき、図4に示すように、遮光層33が形成される第2面S2
は、マイクロレンズ37の焦点Fから第1面S1までの間に位置することとなる。この場
合、開口部34の幅Dは、第1面S1に対して略直交する向きへ進行しマイクロレンズ3
7で屈折した光が入射する領域の幅以上とする必要がある。よって、t≦(φ・tanθ
)/2のとき、レンズシート23は、開口部34の幅Dが式(2)を満足するように構成
することが望ましい。
D≧φ−(2t/tanθ) (2)
(φ・tanθ)/2<t<φ・tanθのとき、図5に示すように、遮光層33が形
成される第2面S2は、マイクロレンズ37の焦点Fよりも第1面S1から遠くに位置す
ることとなる。この場合、開口部34の幅Dは、焦点Fで一旦絞られた後広げられたマイ
クロレンズ37からの光が入射する領域の幅以上とする必要がある。よって、(φ・ta
nθ)/2<t<φ・tanθのとき、レンズシート23は、開口部34の幅Dが式(3
)を満足するように構成することが望ましい。
D>(2t/tanθ)−φ (3)
式(1)、さらに式(2)又は式(3)を満足するようにレンズシート23を構成する
ことにより、第1面S1に対して略直交する向きへ進行しマイクロレンズ37で屈折した
光が入射する領域以外の領域に遮光部35を形成することが可能となる。マイクロレンズ
37からの光が入射する領域以外の領域に遮光部35を形成することで、遮光部35への
映像光の入射を低減する。遮光部35への映像光の入射を低減することで、遮光部35で
吸収される映像光を低減し、映像光を効率良く透過させることが可能となる。また、広い
角度範囲の映像光を透過させることにより、良好な視野角特性を得ることもできる。これ
により、コントラストの低下を低減し、かつ効率的な画像表示を行い、良好な視野角特性
を得られるという効果を奏する。また、リアプロジェクタ10により、良好な視野角特性
で明るく高コントラストな画像を表示することができる。
開口部34は、特定の方向であるY方向の幅Dに加えて、Y方向に略直交するX方向の
幅についても式(2)、(3)を満足する構成としても良い。例えば、開口部34は、X
Y平面において、マイクロレンズ37の円形状に略相似する円形状とすることができる。
これにより、Y方向のみならずX方向についても遮光部35における映像光の吸収を低減
し、良好な視野角特性を得られる。開口部34は、円形状とする場合に限らず、マイクロ
レンズ37の形状に合わせて矩形形状や多角形形状に変形する他、水平方向及び垂直方向
の視野角に応じた楕円形状等としても良い。
図6は、さらに望ましいレンズシート23の構成を説明するものである。tが(φ・t
anθ)/2に略同一であるとき、第2面S2は、マイクロレンズ37の焦点F上、又は
焦点F近傍に形成される。このとき、開口部34の幅を最小とし遮光部35のスペースを
最大限確保することにより、遮光部35での外光L2の反射を十分に低減することが可能
となる。これにより、さらにコントラストの低下を低減することができる。
スクリーン25は、映像光を拡散させる拡散部を設ける構成としても良い。拡散部によ
り映像光を拡散させる構成とすることで、さらに良好な視野角特性を得ることができる。
遮光層33よりマイクロレンズアレイ31側に拡散部を設けることとすると、拡散部によ
り拡散した後遮光部35へ入射する映像光が増加することが考えられる。そこで、図7に
示すように、拡散部71は、遮光層33と透明層24との間に設けることが望ましい。遮
光層33に対してマイクロレンズアレイ31が設けられる側とは反対側に拡散部71を設
けることにより、拡散部71で拡散した後遮光部35へ入射する映像光を低減させ、映像
光を効率良く透過させることができる。
拡散部71としては、例えば、光を拡散させる拡散剤を分散させた平板を用いることが
できる。拡散剤には、平板を構成する部材とは異なる屈折率の部材を用いることができる
。また、拡散部71として、微小な凹凸を施した拡散面を有するフィルム等を用いること
としても良い。スクリーン25は、拡散部を別途設ける他、透明層24に拡散剤を分散さ
せる、透明層24に拡散面を作り込む等により、透明層24に拡散機能を持たせることと
しても良い。
レンズシートは、二次元方向についてマイクロレンズ37をアレイ状に配列させたマイ
クロレンズアレイ31を用いる構成に限られず、レンチキュラーレンズを一方向であるX
方向又はY方向に配列させたレンチキュラーレンズアレイを用いる構成としても良い。レ
ンチキュラーレンズアレイを用いるレンズシートには、レンチキュラーレンズに対応して
遮光部をストライプ状に形成した遮光層が用いられる。レンチキュラーレンズアレイ、及
び遮光部をストライプ状に形成した遮光層を用いるレンズシートの場合も、基板の第1面
及び第2面の距離、遮光部の幅を上記と同様に設定することができる。この場合も、映像
光の吸収を低減することで、効率的な画像表示を行い、良好な視野角特性を得られる。
リアプロジェクタ10は、光源部として超高圧水銀ランプを用いる他、例えば、発光ダ
イオード素子(LED)等の固体発光素子を用いても良い。また、リアプロジェクタ10
は、3つの透過型液晶表示装置を設ける場合に限らず、例えば、1つの透過型液晶表示装
置や、反射型液晶表示装置、微小ミラーアレイデバイスを設けることとしても良い。
以上のように、本発明に係るレンズシートは、リアプロジェクタのスクリーンに用いる
場合に適している。
本発明の実施例に係るリアプロジェクタの概略構成を示す図。 レンズシート及び透明層の要部断面構成を示す図。 基板の第1面及び第2面の距離について説明する図。 開口部の幅について説明する図。 開口部の幅について説明する図。 マイクロレンズの焦点又はその近傍に第2面が形成される構成の説明図。 拡散部を設ける構成を説明する図。
符号の説明
10 リアプロジェクタ、11 超高圧水銀ランプ、12 インテグレータ、13 偏
光変換素子、14R R光透過ダイクロイックミラー、14G B光透過ダイクロイック
ミラー、15 反射ミラー、16 リレーレンズ、17R R光用空間光変調装置、17
G G光用空間光変調装置、17B B光用空間光変調装置、18 クロスダイクロイッ
クプリズム、18a 第1ダイクロイック膜、18b 第2ダイクロイック膜、20 投
写レンズ、21 反射ミラー、22 フレネルレンズ、23 レンズシート、24 透明
層、25 スクリーン、26 プリズム部、31 マイクロレンズアレイ、32 基板、
33 遮光層、34 開口部、35 遮光部、37 マイクロレンズ、S1 第1面、S
2 第2面、71 拡散部

Claims (6)

  1. 基板の第1面に形成されたマイクロレンズと、
    光を遮断する遮光部、及び光を透過する開口部を備え、前記基板の前記第1面とは反対
    側の第2面に形成された遮光層と、を有し、
    前記第1面と前記第2面との間の距離をt、特定の方向における前記マイクロレンズの
    幅をφ、前記特定の方向を含む面内において、前記第1面に対して略直交する向きへ進行
    し前記マイクロレンズの端部で屈折した光の光線と前記第1面とがなす角度をθ、とする
    と、t<φ・tanθを満足することを特徴とするレンズシート。
  2. 前記特定の方向における前記開口部の幅をDとすると、
    t≦(φ・tanθ)/2のとき、D≧φ−(2t/tanθ)を満足し、
    (φ・tanθ)/2<t<φ・tanθのとき、D>(2t/tanθ)−φを満足
    することを特徴とする請求項1に記載のレンズシート。
  3. tは、(φ・tanθ)/2に略同一であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    レンズシート。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のレンズシートを有することを特徴とするスクリー
    ン。
  5. 基板の第1面に形成されたマイクロレンズと、
    光を遮断する遮光部、及び光を透過する開口部を備え、前記基板の前記第1面とは反対
    側の第2面に形成された遮光層と、
    光を拡散させる拡散部と、を有し、
    前記拡散部は、前記遮光層に対して前記マイクロレンズが設けられる側とは反対側に設
    けられることを特徴とする請求項4に記載のスクリーン。
  6. 画像信号に応じた光を請求項4又は5に記載のスクリーンに透過させることにより画像
    を表示することを特徴とするリアプロジェクタ。
JP2006025347A 2006-02-02 2006-02-02 レンズシート、スクリーン及びリアプロジェクタ Withdrawn JP2007206394A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006025347A JP2007206394A (ja) 2006-02-02 2006-02-02 レンズシート、スクリーン及びリアプロジェクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006025347A JP2007206394A (ja) 2006-02-02 2006-02-02 レンズシート、スクリーン及びリアプロジェクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007206394A true JP2007206394A (ja) 2007-08-16

Family

ID=38485920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006025347A Withdrawn JP2007206394A (ja) 2006-02-02 2006-02-02 レンズシート、スクリーン及びリアプロジェクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007206394A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009086078A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Hitachi Ltd 投射型映像表示装置
JP2013242360A (ja) * 2012-05-18 2013-12-05 Seiko Epson Corp マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、及び電子機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009086078A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Hitachi Ltd 投射型映像表示装置
JP2013242360A (ja) * 2012-05-18 2013-12-05 Seiko Epson Corp マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、及び電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7931377B2 (en) Screen and projection system
KR100805515B1 (ko) 스크린 및 화상 표시 장치
JP6127912B2 (ja) 画像表示装置
JP2005070631A (ja) スクリーン及びプロジェクタ
JP5119680B2 (ja) スクリーン及びプロジェクションシステム
JP2005202346A (ja) 投写光学装置及びそれを用いた画像表示装置
JP2006126312A (ja) スクリーン、スクリーンの製造方法及びプロジェクタ
KR100729890B1 (ko) 스크린 및 프로젝터
JP2007025652A (ja) 画像表示装置
JP2007206394A (ja) レンズシート、スクリーン及びリアプロジェクタ
JP2006337712A (ja) スクリーン及び画像表示装置
JP4784083B2 (ja) スクリーン及び画像表示装置
JP2007328218A (ja) ディスプレイ装置
JP2007171561A (ja) スクリーンおよび背面投写型表示装置
JP2008076483A (ja) スクリーン及びプロジェクタ
JP2008158173A (ja) スクリーンおよびリアプロジェクタ
JP2007188041A (ja) プロジェクタ
JP2006313187A (ja) スクリーン及び画像表示装置
JP2007279205A (ja) スクリーン及びリアプロジェクタ
CN216772179U (zh) 投影设备
JP2011002663A (ja) 立体表示装置
JP2006195123A (ja) フレネルレンズ、スクリーン及び画像表示装置
JP2010191133A (ja) 投射装置及び画像表示装置
JP2008145729A (ja) 反射ミラー、およびリアプロジェクタ
JP2006330336A (ja) スクリーン及び画像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090407