JPH0627535A - 透過式スクリーンおよび背面投影型表示装置 - Google Patents
透過式スクリーンおよび背面投影型表示装置Info
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- JPH0627535A JPH0627535A JP20296492A JP20296492A JPH0627535A JP H0627535 A JPH0627535 A JP H0627535A JP 20296492 A JP20296492 A JP 20296492A JP 20296492 A JP20296492 A JP 20296492A JP H0627535 A JPH0627535 A JP H0627535A
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- Japan
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- incident
- transmissive screen
- projection lens
- projection
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 表示体が表示する画像を投影レンズにより拡
大して投影表示する透過式スクリーンにおいて、入射光
と出射光の角度差の大きなものに対して、光の減衰を少
なくし、光軸に対する角度を有利に変えられるようにす
る。 【構成】 透過式スクリーン２０における投影レンズか
らの光１が仰角θ1を持って入射される入射面に、入射
光１を入射する面２２と、その入射した光２が直進して
当たる面２３との交わりによる頂角αを持った反射型プ
リズム２１を形成する。そして、この反射型プリズム２
１の入射した光２が直進して当たる面２３を、出射面２
５側に光を反射３させる反射面２４として形成する。こ
の反射面２４は、臨界角を持たせたり、反射材を蒸着し
てなる薄膜により形成する。さらに、反射型プリズム２
１の集合を、スクリーン延長平面に対して投影レンズの
焦点からの垂線が交わる正射影点を中心とする扇状に形
成する。
大して投影表示する透過式スクリーンにおいて、入射光
と出射光の角度差の大きなものに対して、光の減衰を少
なくし、光軸に対する角度を有利に変えられるようにす
る。 【構成】 透過式スクリーン２０における投影レンズか
らの光１が仰角θ1を持って入射される入射面に、入射
光１を入射する面２２と、その入射した光２が直進して
当たる面２３との交わりによる頂角αを持った反射型プ
リズム２１を形成する。そして、この反射型プリズム２
１の入射した光２が直進して当たる面２３を、出射面２
５側に光を反射３させる反射面２４として形成する。こ
の反射面２４は、臨界角を持たせたり、反射材を蒸着し
てなる薄膜により形成する。さらに、反射型プリズム２
１の集合を、スクリーン延長平面に対して投影レンズの
焦点からの垂線が交わる正射影点を中心とする扇状に形
成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、背面投影型表示装置用
の透過式スクリーンと、その透過式スクリーンを備えた
背面投影型表示装置に関するものである。
の透過式スクリーンと、その透過式スクリーンを備えた
背面投影型表示装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】テレビジョン受像機等の画像表示装置と
して、液晶表示パネルやブラウン管等による表示体と投
影レンズおよび投影ミラーを収容したケース前面の表示
窓に、表示体が表示する画像を投影レンズにより拡大し
て投影表示する透過式スクリーンを設けた背面投影型表
示装置がある。この背面投影型表示装置は、ケース内に
複数の投影ミラーを順次斜めに対向するように配置し
て、投影レンズを通った画像光をその複数枚のミラーに
より順次反射させて、スクリーンに拡大して投影するも
のであり、スクリーンと投影レンズの直線距離を短くで
きるため、装置が薄型のものとなる。
して、液晶表示パネルやブラウン管等による表示体と投
影レンズおよび投影ミラーを収容したケース前面の表示
窓に、表示体が表示する画像を投影レンズにより拡大し
て投影表示する透過式スクリーンを設けた背面投影型表
示装置がある。この背面投影型表示装置は、ケース内に
複数の投影ミラーを順次斜めに対向するように配置し
て、投影レンズを通った画像光をその複数枚のミラーに
より順次反射させて、スクリーンに拡大して投影するも
のであり、スクリーンと投影レンズの直線距離を短くで
きるため、装置が薄型のものとなる。
【０００３】この背面投影型表示装置において、透過式
スクリーンには、光が斜めに入射されるので、スクリー
ンを透過する光を垂直に出射させるため、フレネルレン
ズを用いたものがある。そして、従来のフレネルレンズ
を用いた透過式スクリーンは、階段状に屈折角が異なっ
た同心円状の形態をとっており、断面の一つは、図５に
示すような構造である。即ち、図５において、５０は透
過式スクリーンであり、入射光５１は、その第１境界面
５２に入射し、１回目の屈折５３をする。そして、第２
境界面５４から出射する際、２回目の屈折５５をする。
これらの屈折により、目的とする方向に光が曲げられ
て、出射光５６となる。
スクリーンには、光が斜めに入射されるので、スクリー
ンを透過する光を垂直に出射させるため、フレネルレン
ズを用いたものがある。そして、従来のフレネルレンズ
を用いた透過式スクリーンは、階段状に屈折角が異なっ
た同心円状の形態をとっており、断面の一つは、図５に
示すような構造である。即ち、図５において、５０は透
過式スクリーンであり、入射光５１は、その第１境界面
５２に入射し、１回目の屈折５３をする。そして、第２
境界面５４から出射する際、２回目の屈折５５をする。
これらの屈折により、目的とする方向に光が曲げられ
て、出射光５６となる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の透過式スクリーン５０では、ｆ値の小さなフ
レネルレンズの場合、入射光５１と出射光５６との角度
差５７が大きくなり、第１境界面５２での鏡面反射５８
が増すため、出射光５６の出力が弱くなってしまうとい
う欠点があった。
うな従来の透過式スクリーン５０では、ｆ値の小さなフ
レネルレンズの場合、入射光５１と出射光５６との角度
差５７が大きくなり、第１境界面５２での鏡面反射５８
が増すため、出射光５６の出力が弱くなってしまうとい
う欠点があった。
【０００５】そこで、本発明の目的は、入射光と出射光
の角度差の大きなものに対して、光の減衰をより少なく
し、光軸に対する角度を有利に変えられるようにした透
過式スクリーンを提供すると共に、その透過式スクリー
ンを備えた背面投影型表示装置を提供することにある。
の角度差の大きなものに対して、光の減衰をより少なく
し、光軸に対する角度を有利に変えられるようにした透
過式スクリーンを提供すると共に、その透過式スクリー
ンを備えた背面投影型表示装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
本発明は、表示体が表示する画像を投影レンズにより拡
大して投影表示する透過式スクリーンにおいて、前記投
影レンズからの光が仰角を持って入射される入射面に、
入射光を入射する面と、その入射した光が直進して当た
る面との交わりによる頂角を持った反射型プリズムを形
成すると共に、この反射型プリズムの前記入射した光が
直進して当たる面を、出射面側に光を反射させる反射面
として形成したことを特徴とする。以上において、前記
反射面は、臨界角を持たせることにより形成され、もし
くは、反射材を蒸着してなる薄膜により形成されてい
る。そして、本発明は、前記反射型プリズムの集合を、
スクリーン延長平面に対して前記投影レンズの焦点から
の垂線が交わる正射影点を中心とする扇状に形成したこ
とも特徴とする。なお、前記投影レンズからの光の仰角
を、θ1とした場合、前記反射面の水平線に対する傾斜
角度θ2は、θ1／２であり、前記反射型プリズムの頂角
αは、９０−θ1／２である。さらに、本発明は、表示
体と投影レンズおよび投影ミラーを収容したケース前面
の表示窓に、表示体が表示する画像を投影レンズにより
拡大して投影表示する透過式スクリーンを備えてなる背
面投影型表示装置において、前記投影レンズからの光が
仰角を持って前記透過式スクリーンに対し斜め下方から
入射されるよう配置構成し、前記透過式スクリーンの入
射面に、斜め下方からの入射光を入射する面と、その入
射した光が直進して当たる面との交わりによる頂角を持
った反射型プリズムを形成して、この反射型プリズムの
前記入射した光が直進して当たる面を、出射面側に光を
反射させる反射面として形成し、かつこの反射型プリズ
ムの集合を、スクリーン延長平面に対して前記投影レン
ズの焦点からの垂線が交わる正射影点を中心とする扇状
に形成すると共に、前記投影レンズからの光の仰角を、
θ1とした場合、前記反射面の水平線に対する傾斜角度
θ2を、θ1／２とし、前記反射型プリズムの頂角αを、
９０−θ1／２として構成したことを特徴とする。
本発明は、表示体が表示する画像を投影レンズにより拡
大して投影表示する透過式スクリーンにおいて、前記投
影レンズからの光が仰角を持って入射される入射面に、
入射光を入射する面と、その入射した光が直進して当た
る面との交わりによる頂角を持った反射型プリズムを形
成すると共に、この反射型プリズムの前記入射した光が
直進して当たる面を、出射面側に光を反射させる反射面
として形成したことを特徴とする。以上において、前記
反射面は、臨界角を持たせることにより形成され、もし
くは、反射材を蒸着してなる薄膜により形成されてい
る。そして、本発明は、前記反射型プリズムの集合を、
スクリーン延長平面に対して前記投影レンズの焦点から
の垂線が交わる正射影点を中心とする扇状に形成したこ
とも特徴とする。なお、前記投影レンズからの光の仰角
を、θ1とした場合、前記反射面の水平線に対する傾斜
角度θ2は、θ1／２であり、前記反射型プリズムの頂角
αは、９０−θ1／２である。さらに、本発明は、表示
体と投影レンズおよび投影ミラーを収容したケース前面
の表示窓に、表示体が表示する画像を投影レンズにより
拡大して投影表示する透過式スクリーンを備えてなる背
面投影型表示装置において、前記投影レンズからの光が
仰角を持って前記透過式スクリーンに対し斜め下方から
入射されるよう配置構成し、前記透過式スクリーンの入
射面に、斜め下方からの入射光を入射する面と、その入
射した光が直進して当たる面との交わりによる頂角を持
った反射型プリズムを形成して、この反射型プリズムの
前記入射した光が直進して当たる面を、出射面側に光を
反射させる反射面として形成し、かつこの反射型プリズ
ムの集合を、スクリーン延長平面に対して前記投影レン
ズの焦点からの垂線が交わる正射影点を中心とする扇状
に形成すると共に、前記投影レンズからの光の仰角を、
θ1とした場合、前記反射面の水平線に対する傾斜角度
θ2を、θ1／２とし、前記反射型プリズムの頂角αを、
９０−θ1／２として構成したことを特徴とする。
【０００７】
【作用】入射面を反射型プリズムにより形成して、その
入射光を入射する面から入射した光が直進して当たる面
を、臨界角を持たせたり、反射材を蒸着してなる薄膜を
形成する等によって、出射面側に光を反射させる反射面
として形成してなる透過式スクリーンなので、入射面側
での不必要な光の反射をなくして、入射してきた光を反
射面により出射面側に出射させ、有効に出射光として活
用できる。そして、以上の反射型プリズムの集合を、投
影レンズのスクリーン正射影点を中心とする扇状に形成
したので、スクリーンのどの箇所でも出射光の角度を同
一にできる。また、スクリーンに対して斜め下方から光
を入射するものであり、背面投影型表示装置のケースを
薄型化できる。
入射光を入射する面から入射した光が直進して当たる面
を、臨界角を持たせたり、反射材を蒸着してなる薄膜を
形成する等によって、出射面側に光を反射させる反射面
として形成してなる透過式スクリーンなので、入射面側
での不必要な光の反射をなくして、入射してきた光を反
射面により出射面側に出射させ、有効に出射光として活
用できる。そして、以上の反射型プリズムの集合を、投
影レンズのスクリーン正射影点を中心とする扇状に形成
したので、スクリーンのどの箇所でも出射光の角度を同
一にできる。また、スクリーンに対して斜め下方から光
を入射するものであり、背面投影型表示装置のケースを
薄型化できる。
【０００８】
【実施例】以下に、本発明に係る透過式スクリーンの実
施例を図１乃至図４に基づいて説明する。本発明に係る
透過式スクリーンを適用した一例としての背面投影型表
示装置の概略構成を示す図１において、１０は背面投影
型表示装置、１１はそのケース、１２は表示窓、１３は
光源、１４は表示体である液晶表示パネル、１５は投影
レンズ、１６，１７，１８は投影ミラー、２０は本発明
に係る透過式スクリーンである。
施例を図１乃至図４に基づいて説明する。本発明に係る
透過式スクリーンを適用した一例としての背面投影型表
示装置の概略構成を示す図１において、１０は背面投影
型表示装置、１１はそのケース、１２は表示窓、１３は
光源、１４は表示体である液晶表示パネル、１５は投影
レンズ、１６，１７，１８は投影ミラー、２０は本発明
に係る透過式スクリーンである。
【０００９】図示例において、背面投影型表示装置１０
は、ケース１１の前面上半部に大面積の表示窓１２を開
口して、この表示窓１２に透過式スクリーン２０を設け
ている。そして、ケース１１内には、下部に光源１３を
配置して、その斜め上方に液晶表示パネル１４と投影レ
ンズを配置している。即ち、光源１３からの斜め後上方
に向けられた光は、液晶表示パネル１４を透過して、そ
の表示画像が投影レンズ１５により拡大投影される。
は、ケース１１の前面上半部に大面積の表示窓１２を開
口して、この表示窓１２に透過式スクリーン２０を設け
ている。そして、ケース１１内には、下部に光源１３を
配置して、その斜め上方に液晶表示パネル１４と投影レ
ンズを配置している。即ち、光源１３からの斜め後上方
に向けられた光は、液晶表示パネル１４を透過して、そ
の表示画像が投影レンズ１５により拡大投影される。
【００１０】さらに、ケース１１内には、投影レンズ１
５を通った画像光を透過式スクリーン２０に向けて導く
ため、例えば、３枚の投影ミラー１６，１７，１８を配
置している。この各投影ミラー１６，１７，１８は、投
影レンズ１５に近いものから順にその面積を大きくされ
ている。これらのうち、画像光を最終的に透過式スクリ
ーン２０に向けて反射させる大面積の最終投影ミラー１
８を、透過式スクリーン２０に対し斜めに対向して配置
している。
５を通った画像光を透過式スクリーン２０に向けて導く
ため、例えば、３枚の投影ミラー１６，１７，１８を配
置している。この各投影ミラー１６，１７，１８は、投
影レンズ１５に近いものから順にその面積を大きくされ
ている。これらのうち、画像光を最終的に透過式スクリ
ーン２０に向けて反射させる大面積の最終投影ミラー１
８を、透過式スクリーン２０に対し斜めに対向して配置
している。
【００１１】また、投影レンズ１５の斜め後上方に小面
積の第１投影ミラー１６を配置しており、投影レンズ１
５を通った画像光は、先ず、この第１投影ミラー１６に
より光束を広げながら前方へ向けて反射される。この第
１投影ミラー１６の手前に投影レンズ１５の焦点Ｐがあ
る。そして、第１投影ミラー１６の前方に中面積の第１
投影ミラー１７を配置しており、第１投影ミラー１６で
反射された画像光は、再び、この第２投影ミラー１７に
より光束を広げながら斜め後上方の前記最終投影ミラー
１８に向けて反射される。
積の第１投影ミラー１６を配置しており、投影レンズ１
５を通った画像光は、先ず、この第１投影ミラー１６に
より光束を広げながら前方へ向けて反射される。この第
１投影ミラー１６の手前に投影レンズ１５の焦点Ｐがあ
る。そして、第１投影ミラー１６の前方に中面積の第１
投影ミラー１７を配置しており、第１投影ミラー１６で
反射された画像光は、再び、この第２投影ミラー１７に
より光束を広げながら斜め後上方の前記最終投影ミラー
１８に向けて反射される。
【００１２】第２投影ミラー１７で反射された画像光
は、再び、最終投影ミラー１８により光束を広げながら
前方の透過式スクリーン２０に向けて反射され、この透
過式スクリーン２０に画像が拡大表示される。このよう
に、背面投影型表示装置１０は、投影レンズ１５から透
過式スクリーン２０への投影光路を、複数枚（実施例で
は３枚）の投影ミラー１６，１７，１８の反射による曲
折光路としたものであり、投影レンズ１５から透過式ス
クリーン２０への投影光路長を十分にとりながら、透過
式スクリーン２０と投影レンズ１５との間の直線距離を
短くすることができるため、その分だけケース１１を小
さくして、装置を薄型化することができる。
は、再び、最終投影ミラー１８により光束を広げながら
前方の透過式スクリーン２０に向けて反射され、この透
過式スクリーン２０に画像が拡大表示される。このよう
に、背面投影型表示装置１０は、投影レンズ１５から透
過式スクリーン２０への投影光路を、複数枚（実施例で
は３枚）の投影ミラー１６，１７，１８の反射による曲
折光路としたものであり、投影レンズ１５から透過式ス
クリーン２０への投影光路長を十分にとりながら、透過
式スクリーン２０と投影レンズ１５との間の直線距離を
短くすることができるため、その分だけケース１１を小
さくして、装置を薄型化することができる。
【００１３】次に、本発明に係る透過式スクリーン２０
の構成について説明する。本発明に係る透過式スクリー
ン２０は、先ず、その一部を拡大した図２に示すよう
に、前記投影レンズ１５からの仰角θ1による光１が入
射される背面側の入射面を、反射型プリズム２１…によ
り形成したものである。即ち、入射光１を入射する第１
境界面２２と、その入射した光２が直進して当たる第２
境界面２３との交わりによる頂角αを持った反射型プリ
ズム２１を集合形成しており、その第２境界面２３を、
第１境界面２２から反射型プリズム２１内に入射した光
２を反射３させる反射面２４とすることで、透過式スク
リーン２０前面側の出射面をなす第３境界面２５から出
射光５を得るようにしている。
の構成について説明する。本発明に係る透過式スクリー
ン２０は、先ず、その一部を拡大した図２に示すよう
に、前記投影レンズ１５からの仰角θ1による光１が入
射される背面側の入射面を、反射型プリズム２１…によ
り形成したものである。即ち、入射光１を入射する第１
境界面２２と、その入射した光２が直進して当たる第２
境界面２３との交わりによる頂角αを持った反射型プリ
ズム２１を集合形成しており、その第２境界面２３を、
第１境界面２２から反射型プリズム２１内に入射した光
２を反射３させる反射面２４とすることで、透過式スク
リーン２０前面側の出射面をなす第３境界面２５から出
射光５を得るようにしている。
【００１４】そして、第１境界面２２は、入射光１が垂
直に入射するようにすると共に、第３境界面２５も、第
２境界面２３による反射面２４から反射した光３が垂直
に入射するようにする。さらに、第２境界面２３の水平
線に対する傾斜角度θ2は、θ1／２に設定する。このと
き、頂角αは、９０−θ1／２となる。ここで、θ2が臨
界角以内であれば、第２境界面２３は、それ自体でほぼ
１００％反射できる反射面２４となり、そうでない場合
には、第２境界面２３に、例えば、反射材を蒸着してな
る薄膜を形成する等、反射膜を設けて反射面２４とする
ことで、十分な反射特性を得るようにする。
直に入射するようにすると共に、第３境界面２５も、第
２境界面２３による反射面２４から反射した光３が垂直
に入射するようにする。さらに、第２境界面２３の水平
線に対する傾斜角度θ2は、θ1／２に設定する。このと
き、頂角αは、９０−θ1／２となる。ここで、θ2が臨
界角以内であれば、第２境界面２３は、それ自体でほぼ
１００％反射できる反射面２４となり、そうでない場合
には、第２境界面２３に、例えば、反射材を蒸着してな
る薄膜を形成する等、反射膜を設けて反射面２４とする
ことで、十分な反射特性を得るようにする。
【００１５】このように、透過式スクリーン２０におい
て、その入射面を反射型プリズム２１の集合により形成
することで、仰角θ1の光１が第１境界面２２に入射
し、その光２が直進して第２境界面２３で反射３され、
第３境界面２５から出射５されるという過程を経る。そ
して、第１境界面２２に入射光１が垂直に入射し、第３
境界面２５にも反射光３が垂直に入射して、従来のフレ
ネルレンズのような鏡面反射（図５の５２，５８参照）
がないため、入射してきた光を有効に活用できる。ま
た、出射光５の角度を水平方向にすることができる。
て、その入射面を反射型プリズム２１の集合により形成
することで、仰角θ1の光１が第１境界面２２に入射
し、その光２が直進して第２境界面２３で反射３され、
第３境界面２５から出射５されるという過程を経る。そ
して、第１境界面２２に入射光１が垂直に入射し、第３
境界面２５にも反射光３が垂直に入射して、従来のフレ
ネルレンズのような鏡面反射（図５の５２，５８参照）
がないため、入射してきた光を有効に活用できる。ま
た、出射光５の角度を水平方向にすることができる。
【００１６】図３は仰角θ1で出射された光１が透過式
スクリーン２０により水平に出射５された状態を示して
おり、図中、Ａ点は、透過式スクリーン２０の延長平面
Ｌに対して前記投影レンズ１５の焦点Ｐからの垂線Ｎが
交わる正射影点である。そして、本発明に係る透過式ス
クリーン２０においては、前記反射型プリズム２１…の
集合を、図４に示すように、前記正射影点Ａと中心とす
る扇状に配列したものとなっている。このように、正射
影点Ａを中心とする扇状の反射プリズム２１の集合配列
による透過式スクリーン２０としたことにより、その透
過式スクリーン２０の中心部、端部等を問わず、どの箇
所でも出射光５の角度を同一にすることができる。
スクリーン２０により水平に出射５された状態を示して
おり、図中、Ａ点は、透過式スクリーン２０の延長平面
Ｌに対して前記投影レンズ１５の焦点Ｐからの垂線Ｎが
交わる正射影点である。そして、本発明に係る透過式ス
クリーン２０においては、前記反射型プリズム２１…の
集合を、図４に示すように、前記正射影点Ａと中心とす
る扇状に配列したものとなっている。このように、正射
影点Ａを中心とする扇状の反射プリズム２１の集合配列
による透過式スクリーン２０としたことにより、その透
過式スクリーン２０の中心部、端部等を問わず、どの箇
所でも出射光５の角度を同一にすることができる。
【００１７】以上の通り、本発明に係る透過式スクリー
ン２０によれば、プリズム２１の反射を利用することに
より、入射光１と出射光５の角度を大きくとれるという
利点があり、入射面側での不必要な反射がないように設
計できるので、光軸に対する透過式スクリーン２０の角
度を大きくとることができ、これにより、投影レンズ１
５と透過式スクリーン２０との最短距離をより短くする
ために利用することが可能である。従って、背面投影型
表示装置１０において、ケース１１のより一層の薄型化
が可能である。
ン２０によれば、プリズム２１の反射を利用することに
より、入射光１と出射光５の角度を大きくとれるという
利点があり、入射面側での不必要な反射がないように設
計できるので、光軸に対する透過式スクリーン２０の角
度を大きくとることができ、これにより、投影レンズ１
５と透過式スクリーン２０との最短距離をより短くする
ために利用することが可能である。従って、背面投影型
表示装置１０において、ケース１１のより一層の薄型化
が可能である。
【００１８】なお、以上の実施例においては、表示体と
して１枚の液晶表示パネルを使用した背面投影型表示装
置としたが、Ｒ（赤）成分、Ｇ（緑）成分、Ｂ（青）成
分に対応する３枚の液晶表示パネルを使用したものでも
よく、さらに、表示体としては、例えば、ブラウン管で
もよく、その場合、光源は不要となる。また、本発明に
係る透過式スクリーンの具体的な適用対象機種を含め、
その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能
であることは勿論である。
して１枚の液晶表示パネルを使用した背面投影型表示装
置としたが、Ｒ（赤）成分、Ｇ（緑）成分、Ｂ（青）成
分に対応する３枚の液晶表示パネルを使用したものでも
よく、さらに、表示体としては、例えば、ブラウン管で
もよく、その場合、光源は不要となる。また、本発明に
係る透過式スクリーンの具体的な適用対象機種を含め、
その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能
であることは勿論である。
【００１９】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る透過式スク
リーンによれば、入射面を反射型プリズムにより形成し
て、その入射光を入射する面から入射した光が直進して
当たる面を、例えば、臨界角を持たせたり、反射材を蒸
着してなる薄膜を形成する等によって、出射面側に光を
反射させる反射面として形成してなるため、入射面側で
の不必要な光の反射をなくして、入射してきた光を反射
面により出射面側に出射させ、有効に出射光として活用
することができる。そして、本発明では、以上の反射型
プリズムの集合を、投影レンズのスクリーン正射影点を
中心とする扇状に形成してなる透過式スクリーンとした
ため、そのスクリーンの中心部、端部等を問わず、どの
箇所でも出射光の角度を同一にすることができる。従っ
て、本発明によれば、プリズムの反射を利用することに
より、入射光と反射光の角度を大きくとれるといった利
点が得られ、入射面側での不必要な反射がないように設
計できるため、光軸に対する透過式スクリーンの角度を
大きくとることができ、これにより、投影レンズと透過
式スクリーンとの最短距離をより短くして、背面投影型
表示装置のより一層の薄型化も可能となる。
リーンによれば、入射面を反射型プリズムにより形成し
て、その入射光を入射する面から入射した光が直進して
当たる面を、例えば、臨界角を持たせたり、反射材を蒸
着してなる薄膜を形成する等によって、出射面側に光を
反射させる反射面として形成してなるため、入射面側で
の不必要な光の反射をなくして、入射してきた光を反射
面により出射面側に出射させ、有効に出射光として活用
することができる。そして、本発明では、以上の反射型
プリズムの集合を、投影レンズのスクリーン正射影点を
中心とする扇状に形成してなる透過式スクリーンとした
ため、そのスクリーンの中心部、端部等を問わず、どの
箇所でも出射光の角度を同一にすることができる。従っ
て、本発明によれば、プリズムの反射を利用することに
より、入射光と反射光の角度を大きくとれるといった利
点が得られ、入射面側での不必要な反射がないように設
計できるため、光軸に対する透過式スクリーンの角度を
大きくとることができ、これにより、投影レンズと透過
式スクリーンとの最短距離をより短くして、背面投影型
表示装置のより一層の薄型化も可能となる。
【図１】本発明に係る透過式スクリーンを適用した一例
としての背面投影型表示装置の概略構成を示す縦断側面
図である。
としての背面投影型表示装置の概略構成を示す縦断側面
図である。
【図２】本発明に係る透過式スクリーンの一部を示す拡
大側面図である。
大側面図である。
【図３】同じく透過式スクリーンに対する光の仰角と正
射影点を説明する概略側面図である。
射影点を説明する概略側面図である。
【図４】同じく透過式スクリーンの概略正面図である。
【図５】従来の透過式スクリーンの一部を示す拡大側面
図である。
図である。
１０ 背面投影型表示装置 １１ ケース １２ 表示窓 １３ 光源 １４ 表示体（液晶表示パネル） １５ 投影レンズ １６，１７，１８ 投影ミラー ２０ 本発明に係る透過式スクリーン ２１ 反射型プリズム ２２ 第１境界面 ２３ 第２境界面 ２４ 反射面 ２５ 第３境界面 Ａ 正射影点 α 頂角 θ1 仰角
Claims (5)
- 【請求項１】 表示体が表示する画像を投影レンズによ
り拡大して投影表示する透過式スクリーンにおいて、 前記投影レンズからの光が仰角を持って入射される入射
面に、入射光を入射する面と、その入射した光が直進し
て当たる面との交わりによる頂角を持った反射型プリズ
ムを形成すると共に、 この反射型プリズムの前記入射した光が直進して当たる
面を、出射面側に光を反射させる反射面として形成した
ことを特徴とする透過式スクリーン。 - 【請求項２】 前記反射面は、臨界角を持たせることに
より形成され、もしくは、反射材を蒸着してなる薄膜に
より形成されていることを特徴とする請求項１記載の透
過式スクリーン。 - 【請求項３】 前記反射型プリズムの集合を、スクリー
ン延長平面に対して前記投影レンズの焦点からの垂線が
交わる正射影点を中心とする扇状に形成してなることを
特徴とする請求項１または２記載の透過式スクリーン。 - 【請求項４】 前記投影レンズからの光の仰角を、θ1
とした場合、 前記反射面の水平線に対する傾斜角度θ2は、θ1／２で
あり、 前記反射型プリズムの頂角αは、９０−θ1／２である
ことを特徴とする請求項１、２または３記載の透過式ス
クリーン。 - 【請求項５】 表示体と投影レンズおよび投影ミラーを
収容したケース前面の表示窓に、表示体が表示する画像
を投影レンズにより拡大して投影表示する透過式スクリ
ーンを備えてなる背面投影型表示装置において、 前記投影レンズからの光が仰角を持って前記透過式スク
リーンに対し斜め下方から入射されるよう配置構成し、 前記透過式スクリーンの入射面に、斜め下方からの入射
光を入射する面と、その入射した光が直進して当たる面
との交わりによる頂角を持った反射型プリズムを形成し
て、この反射型プリズムの前記入射した光が直進して当
たる面を、出射面側に光を反射させる反射面として形成
し、かつこの反射型プリズムの集合を、スクリーン延長
平面に対して前記投影レンズの焦点からの垂線が交わる
正射影点を中心とする扇状に形成すると共に、 前記投影レンズからの光の仰角を、θ1とした場合、前
記反射面の水平線に対する傾斜角度θ2を、θ1／２と
し、前記反射型プリズムの頂角αを、９０−θ1／２と
して構成したことを特徴とする背面投影型表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20296492A JPH0627535A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 透過式スクリーンおよび背面投影型表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20296492A JPH0627535A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 透過式スクリーンおよび背面投影型表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0627535A true JPH0627535A (ja) | 1994-02-04 |
Family
ID=16466083
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20296492A Pending JPH0627535A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 透過式スクリーンおよび背面投影型表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0627535A (ja) |
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-
1992
- 1992-07-06 JP JP20296492A patent/JPH0627535A/ja active Pending
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