JP4860158B2 - 椅子の背杆カバー装置 - Google Patents
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Description
(1)座の後方より起立する左右1対の背杆の上端部で背凭れを支持するとともに、前記両背杆の下部同士を左右方向を向く連結部材により連結した椅子における前記両背杆の下部と連結部材とを覆う椅子の背杆カバー装置であって、前記両背杆の下部と連結部材との前面を覆う前部カバーと、それらの後面を覆う後部カバーとを備え、前記前部カバーに連結部材の少なくとも一部が突出する窓孔を設け、この窓孔より前方に突出させた連結部材の一部の後面に、前記窓孔の上縁より垂下するように設けた下向きの係止片を係合させ、かつ前記前部カバーと後部カバーとにより、前記両背杆の下部と連結部材とを前後から挟んで、両カバーを互いに結合する。
(a)請求項1記載の発明によれば、左右1対の背杆の下部同士を左右方向を向く連結部材により連結し、かつ両背杆の上端部で背凭れを支持するようにしたので、強度の大きな両背杆構造および背凭れの支持構造が得られるだけでなく、この連結部材を利用して、その連結部材の上端縁に、前部カバーと後部カバーとのいずれか一方の上部に設けた下向きの係止片を係止し、かつ前部カバーと後部カバーとにより、両背杆の下部と連結部材とを前後から挟んで、両カバーを互いに結合したので、両カバーを、確実に両背杆および連結部材に結合することができ、左右1対の断面形状の小さな杆材で背杆を形成した椅子の場合であっても、背杆に対する両カバーの容易で確実な位置決めを図ることができるとともに、両カバーのがたつきを確実に防止することができる。
また、下向きの係止片を連結部材の上端縁に係止し、かつ前部カバーと後部カバーとにより、両背杆の下部と連結部材とを前後から挟んで、両カバーを互いに結合するだけであるので、両背杆や連結部材に特別な加工を施す必要がなく、製造コストを低減することができる。
さらに、前部カバーに設けた窓孔に、連結部材の少なくとも一部を突出させ、かつその突出した連結部材の一部の後面に、窓孔の上縁より垂下する下向きの係止片を係合させたので、連結部材および両背杆に対する前部カバーおよびそれに結合される後部カバーの位置決めが確実に行え、かつ、がたつきの防止を図ることができる。
図1〜図4は、本発明を適用した椅子を示すもので、図1はその側面図、図2はその背面図、図3は図2のIII−III線に沿う縦断面図、図4は図3の部分拡大図である。
まず、当接面(43a)を前側に向けて、受け材(14)の軸部(44)を背杆(11)(11)の開口部(15)(15)に上方よりそれぞれ挿入し、その後、背杆(11)の外側から取付ボルト(50A)を、取付孔(16)(47)を通して、受け材(14)の軸部(44)内に設けたナット(50B)に螺着させる。これにより、各受け材(14)(14)が、両背杆(11)(11)の上端にそれぞれ取り付けられる。
背杆組立体(8)の背もたれ取付用連結材(12A)および中間材(12B)を覆うようにして、背杆組立体(8)の前上側から前部カバー(10B)を臨ませ、かつ、係止片(42)を背もたれ取付用連結材(12A)の背面側に差し込み、背もたれ取付用連結材(12A)の中央部分(12a)の表裏面を、前部カバー(10B)の内面と係止片(42)とで弾性的に挟んで保持する。この保持により、前部カバー(10B)が背杆組立体(8)の上側(前面側)にがたつき無く仮配置される。また、この状態では、背もたれ取付用連結材(12A)の中央部分(12a)が窓孔(41)を通って前部カバー(10B)の前側に露出する。
受け材(14)の取付孔(45)を、背もたれ(7)のねじ孔(48)に対向させるとともに、窓孔(41)を通って露出している背もたれ取付用連結材(12A)の背もたれ取付孔(18A)を背もたれ(7)のねじ孔(49)に対応させて、背もたれ(7)の背面を受け材(14)の当接面(43a)と背もたれ取付用連結材(12A)にそれぞれ当接させる。その後、取付ねじ(51)を受け部材(14)の背面外側から取付孔(45)を通ってねじ孔(48)に螺合させるとともに、取付ねじ(52)を背もたれ取付用連結材(12A)の背面外側から背もたれ取付孔(18A)を通ってねじ孔(49)に螺合させる。これにより、背もたれ(7)が背杆組立体(8)に取り付けられる。
次に、既に背杆組立体(8)に仮装着されている前部カバー(10B)に対して、背杆組立体(8)の下側から後部カバー(10A)を臨ませ、前部カバー(10B)と後部カバー(10A)との面合わせを行う。このとき、後部カバー(10A)は、当接部(27)(27)を前部カバー(10B)の当接部(33)(33)の位置決め凹所(34)(34)内に係合させて当接するとともに、当接部(29)(29)を前部カバー(10B)の当接部(38)(38)に当接させて、面合わせをする。
また、前部カバー(10B)に設けた窓孔(41)より突出する連結部材(12)の一部の前面に、背もたれ(7)の後面下部を当接させて固着したので、背もたれ(7)を両背杆(11)(11)の上端部だけでなく、連結部材(12)においても支持することができ、背もたれ(7)の支持が安定する。特に背支持面積の大きい大型の背もたれ(7)の支持に有効である。
(2)キャスター
(3)脚
(4)脚柱
(5)支基
(6)座
(7)背もたれ
(8)背杆組立体
(9)ガススプリング
(10)カバー部材
(10A)後部カバー
(10B)前部カバー
(11)背杆
(11a)垂直部
(11b)水平部
(12)連結部材
(12A)背もたれ取付用連結材
(12a)中央部分(係止部)
(12B)中間材
(13)軸
(14)受け材
(15)開口部
(16)取付孔
(17)取付孔
(18A)背もたれ取付孔
(18B)ガスブラケット取付孔
(19)ガスブラケット
(20)座ホルダー
(21)座フレーム
(22a)後軸
(22b)前軸
(23)ステージ
(24A)上側折曲部
(24B)下側折曲部
(25)係合溝
(26)切り込み
(27)当接部
(28)ねじ孔
(29)当接部
(30)ねじ孔
(31A)上側折曲部
(31B)下側折曲部
(32)係合溝
(33)当接部
(34)位置決め凹所
(35)取付孔
(36)天板部
(37)リブ
(38)当接部
(40)取付孔
(41)窓孔
(42)係止片
(43)受け部
(43a)当接面
(44)軸部
(45)取付孔
(46)凹部
(47)取付孔
(48)ねじ孔
(49)ねじ孔
(50A)取付ボルト
(50B)ナット
(51)取付ねじ
(52)取付ねじ
(53)取付ねじ
(54)取付ねじ
Claims (5)
- 座の後方より起立する左右1対の背杆の上端部で背凭れを支持するとともに、前記両背杆の下部同士を左右方向を向く連結部材により連結した椅子における前記両背杆の下部と連結部材とを覆う椅子の背杆カバー装置であって、
前記両背杆の下部と連結部材との前面を覆う前部カバーと、それらの後面を覆う後部カバーとを備え、前記前部カバーに連結部材の少なくとも一部が突出する窓孔を設け、この窓孔より前方に突出させた連結部材の一部の後面に、前記窓孔の上縁より垂下するように設けた下向きの係止片を係合させ、かつ前記前部カバーと後部カバーとにより、前記両背杆の下部と連結部材とを前後から挟んで、両カバーを互いに結合したことを特徴とする椅子の背杆カバー装置。 - 窓孔より前方に突出した連結部材の一部の前面に、背もたれの後面下部を当接させて固着した請求項1記載の椅子の背杆カバー装置。
- 前部カバーと後部カバーとの少なくとも一方の内面に、対向する他方のカバーの内面に向かって突出する当接部を設け、前記前部カバーと後部カバーとの組み合わせ時に、前記当接部が他方のカバーの対向面に当接するようにした請求項1または2記載の椅子の背杆カバー装置。
- 当接部の中心で、前部カバーと後部カバーとを互いにねじ止めした請求項3記載の椅子の背杆カバー装置。
- 両背杆を、水平部と垂直部とを有する側面視L字形に形成し、そのL字形に屈曲された部分において、連結部材の各端部を前記水平部と垂直部の両方に跨らせて固定した請求項1〜4のいずれかに記載の椅子の背杆カバー装置。
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