JP4859711B2 - 水素供給ステーション - Google Patents

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本発明は、燃料電池自動車、水素エンジン自動車等の水素を燃料として走行する車両に搭載される車載用水素充填タンクに水素を供給するための水素供給ステーションに関するものである。
このような水素供給ステーションとしては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
特開2006−96174号公報
さて、近年稼働している水素供給ステーションのうち、水素貯蔵タンク内に液体水素が貯蔵されている水素供給ステーションでは、水素を充填しにきた車両の車載用水素充填タンク(燃料ボンベ)内の圧力が水素貯蔵タンク内の圧力と略等しいかあるいはそれ以上である場合、車載用水素充填タンク内の圧力および水素貯蔵タンク内の圧力を一旦大気開放し、水素貯蔵タンクから車載用水素充填タンクに水素がスムーズに流れる状態を作ってから車両への水素充填作業を開始するようにしている。
しかしながら、このような水素貯蔵タンク内の圧力が大気開放されると、そのたび(すなわち、車両に水素を充填するたび)に水素貯蔵タンク内の液体水素が瞬時に蒸発してしまう、いわゆる「フラッシュロス」と呼ばれる現象が発生し、水素の利用効率(エネルギー効率)が大幅に低下してしまうといった問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、水素の利用効率(エネルギー効率)を向上させることができる水素供給ステーションを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明に係る水素供給ステーションは、水素を燃料として走行する車両に搭載された車載用水素充填タンクに水素を供給するための水素供給ステーションであって、その内部にスラッシュ水素が貯蔵されたスラッシュ水素貯蔵タンクと、前記車載用水素充填タンクに取り付けられた車載側カプラと接続可能に構成されたディスペンサ側カプラを有するディスペンサ側ホースが接続された水素ガスディスペンサと、前記車載用水素充填タンクに取り付けられた車載側カプラと接続可能に構成されたディスペンサ側カプラを有するディスペンサ側ホースが接続されたスラッシュ水素・液体水素ディスペンサと、前記スラッシュ水素貯蔵タンクと前記水素ガスディスペンサとを連通する第1の水素供給ラインと、前記スラッシュ水素貯蔵タンクと前記スラッシュ水素・液体水素ディスペンサとを連通する第2の水素供給ラインと、前記スラッシュ水素貯蔵タンクの内部圧力を低減させる減圧ポンプと、前記減圧ポンプにより吸引された前記スラッシュ水素貯蔵タンク内の低温の水素ガスを蓄冷および吸蔵する蓄冷・吸蔵装置と、前記蓄冷・吸蔵装置の内部に貯蔵された低温の水素ガスを圧縮して昇圧させた後、前記第1の水素供給ラインの途中に圧送する低温コンプレッサと、前記スラッシュ水素貯蔵タンク内の低温の水素ガスを、前記減圧ポンプ、前記蓄冷・吸蔵装置、前記低温コンプレッサを介して前記第1の水素供給ラインの途中に導く第3の水素供給ラインと、を具備している。
本発明に係る水素供給ステーションによれば、スラッシュ水素貯蔵タンク内にフラッシュロスを起こしにくいスラッシュ水素が貯蔵されていることとなるので、車両に搭載された車載用水素充填タンクに水素を充填する際に、水素供給ラインの大気開放が行われたとしても、スラッシュ水素貯蔵タンク内におけるフラッシュロスの発生を抑制(防止)することができて、水素の利用効率(エネルギー効率)を向上させることができる。
また、このような水素供給ステーションによれば、動力および設備費の面で非常に有利な減圧ポンプを用いて、いわゆる「間欠減圧法」と呼ばれるスラッシュ水素製造方法によりスラッシュ水素の製造が行われることとなるので、ランニングコストおよび設備費を低減させることができる。
さらに、このような水素供給ステーションによれば、減圧ポンプにより吸引されたスラッシュ水素貯蔵タンク内の低温の水素ガスは、蓄冷・吸蔵装置内に一旦貯蔵された後、低温コンプレッサを介して水素供給ラインを通過する水素ガスとともに車両に搭載された車載用水素充填タンクに充填されるようになっているので、水素の利用効率(エネルギー効率)をさらに向上させることができる。
本発明に係る水素供給ステーションは、水素を燃料として走行する車両に搭載された車載用水素充填タンクに水素を供給するための水素供給ステーションであって、その内部にスラッシュ水素が貯蔵されたスラッシュ水素貯蔵タンクと、前記車載用水素充填タンクに取り付けられた車載側カプラと接続可能に構成されたディスペンサ側カプラを有するディスペンサ側ホースが接続された水素ガスディスペンサと、前記車載用水素充填タンクに取り付けられた車載側カプラと接続可能に構成されたディスペンサ側カプラを有するディスペンサ側ホースが接続されたスラッシュ水素・液体水素ディスペンサと、前記スラッシュ水素貯蔵タンクと前記水素ガスディスペンサとを連通する第1の水素供給ラインと、前記スラッシュ水素貯蔵タンクと前記スラッシュ水素・液体水素ディスペンサとを連通する第2の水素供給ラインと、前記スラッシュ水素貯蔵タンクの内部圧力を低減させる減圧ポンプと、前記減圧ポンプにより吸引された前記スラッシュ水素貯蔵タンク内の低温の水素ガスを蓄冷および吸蔵する蓄冷・吸蔵装置と、前記第1の水素供給ラインおよび前記第2の水素供給ラインの冷却を終えた水素ガスを回収し、かつ、貯蔵する水素ガス回収装置と、前記水素ガス回収装置の内部に貯蔵された水素ガスを圧縮して昇圧させた後、前記第1の水素供給ラインの途中に圧送するコンプレッサと、前記スラッシュ水素貯蔵タンク内の低温の水素ガスを、前記減圧ポンプ、前記蓄冷・吸蔵装置、前記水素ガス回収装置、前記コンプレッサを介して前記第1の水素供給ラインの途中に導く第3の水素供給ラインと、を具備している。
本発明に係る水素供給ステーションによれば、スラッシュ水素貯蔵タンク内にフラッシュロスを起こしにくいスラッシュ水素が貯蔵されていることとなるので、車両に搭載された車載用水素充填タンクに水素を充填する際に、水素供給ラインの大気開放が行われたとしても、スラッシュ水素貯蔵タンク内におけるフラッシュロスの発生を抑制(防止)することができて、水素の利用効率(エネルギー効率)を向上させることができる。
また、このような水素供給ステーションによれば、動力および設備費の面で非常に有利な減圧ポンプを用いて、いわゆる「間欠減圧法」と呼ばれるスラッシュ水素製造方法によりスラッシュ水素の製造が行われることとなるので、ランニングコストおよび設備費を低減させることができる。
さらに、このような水素供給ステーションによれば、減圧ポンプにより吸引されたスラッシュ水素貯蔵タンク内の低温の水素ガスは、蓄冷・吸蔵装置内に一旦貯蔵された後、水素供給ラインを冷却した後、コンプレッサを介して水素供給ラインを通過する水素ガスとともに車両に搭載された車載用水素充填タンクに充填されるようになっているので、水素の利用効率(エネルギー効率)をさらに向上させることができる。
本発明によれば、水素の利用効率(エネルギー効率)を向上させることができるという効果を奏する。
以下、本発明に係る水素供給ステーションの一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態に係る水素供給ステーションの概略全体構成図である。図1に示すように、本実施形態による水素供給ステーション1は、スラッシュ水素貯蔵タンク2と、昇圧ポンプ3と、加熱手段(以下、「熱交換器」という。)4と、第1の水素ディスペンサ(以下、「高圧水素ディスペンサ」という。)5と、第2の水素ディスペンサ(以下、「スラッシュ水素・液体水素ディスペンサ」という。6と、減圧ポンプ7と、蓄冷・吸蔵装置8と、低温コンプレッサ9と、水素ガス回収装置10と、コンプレッサ11と、第1の水素供給ライン12と、第2の水素供給ライン13と、第3の水素供給ライン14とを主たる要素として構成されたものである。
スラッシュ水素貯蔵タンク2は、タンクローリ15等の運搬手段により運ばれてきた液体水素またはスラッシュ水素(スラッシュ状の水素:固体水素と液体水素とがシャーベット状に混合したものであり、液体水素に比べて密度が大きく、保有する寒冷量が大きいもの)、あるいは減圧ポンプ(スラッシュ水素製造装置)7を使用して製造されたスラッシュ水素を一時貯蔵しておくためのものであり、断熱真空層(図示せず)と、低温流体貯蔵槽(図示せず)とを備えている。
断熱真空槽は、その内部が真空とされ、かつ、その内面に、例えば、銅板等の輻射シールド板(図示せず)が貼られた容器であり、この断熱真空槽の内部には、低温流体貯蔵槽が収容されるようになっている。
低温流体貯蔵層は、その内部に、例えば、13.8Kのスラッシュ水素を貯蔵するものである。そして、この低温流体貯蔵層の内部に貯蔵されたスラッシュ水素または過冷却状態の液体水素は、低温流体貯蔵層の内部圧力により、あるいはスラッシュ水素貯蔵タンク2の出口近傍に設けられた水素供給ポンプ(図示せず)により第1の水素供給ライン12内に押し出されるようになっている。
昇圧ポンプ3は、第1の水素供給ライン12を介してスラッシュ水素貯蔵タンク2から流れてきたスラッシュ水素または過冷却状態の液体水素を圧縮して昇圧させる、例えば、ピストン式の昇圧機である。
熱交換器4は、昇圧ポンプ3から吐出された高圧の水素ガスを昇温(あるいは加熱)するものであり、熱交換器4を通過した高圧の水素ガスは、高圧水素ディスペンサ5に供給されるようになっている。
高圧水素ディスペンサ5は、その一端部に、車両(例えば、燃料電池自動車や水素エンジン自動車等)16に搭載された車載用水素充填タンク16aに取り付けられた車載側カプラ(図示せず)と接続可能(着脱可能)に構成されたディスペンサ側カプラ(図示せず)を有するディスペンサ側ホース5aが接続された水素ガス充填装置である。
スラッシュ水素・液体水素ディスペンサ6は、その一端部に、車両(例えば、燃料電池自動車や水素エンジン自動車等)16に搭載された車載用水素充填タンク16aに取り付けられた車載側カプラ(図示せず)と接続可能(着脱可能)に構成されたディスペンサ側カプラ(図示せず)を有するディスペンサ側ホース6aが接続されたスラッシュ水素・液体水素充填装置である。
減圧ポンプ7は、スラッシュ水素貯蔵タンク2内の圧力を間欠的に減圧させるためのポンプであり、いわゆる「間欠減圧法」と呼ばれるスラッシュ水素製造方法によりスラッシュ水素貯蔵タンク2内に貯蔵されたスラッシュ水素(より詳しくは、液体水素)の表面(液面)に固体水素(薄く凍った水素)を適宜必要に応じて繰り返し発生させるためのものである。なお、スラッシュ水素(より詳しくは、液体水素)の表面(液面)に生成された固体水素は、順次その重みでスラッシュ水素貯蔵タンク2の底部に沈降していき、スラッシュ水素貯蔵タンク2の底部に貯蔵されることとなる。
蓄冷・吸蔵装置8の内部には、スラッシュ水素貯蔵タンク2内でボイルオフガスとなった低温の水素ガス、および減圧ポンプ7により吸引されたスラッシュ水素貯蔵タンク2内の低温の水素ガスを吸蔵するカーボンナノチューブ(Carbon nanotube)や水素吸蔵合金等の水素吸蔵材(図示せず)、および鉛、銅、ステンレス鋼、磁性材料等の蓄冷材(図示せず)が収容(充填)されている。なお、水素吸蔵材として蓄冷機能を有しているものを使用する場合には、蓄冷材を不要とすることができ、その分、蓄冷・吸蔵装置8の内部により多くの水素吸蔵材を充填することができるようになる。
低温コンプレッサ9は、蓄冷・吸蔵装置8の内部に貯蔵された低温の水素ガス、より詳しくは、水素吸蔵材に取り込まれた(貯えられた)低温の水素ガスを圧縮して昇圧させた後、熱交換器4と高圧水素ディスペンサ5との間に位置する第1の水素供給ライン12の途中に圧送する圧縮機である。
水素ガス回収装置10は、蓄冷・吸蔵装置8から供給されて昇圧ポンプ3、第1の水素供給ライン12、および第2の水素供給ライン13の冷却を終えた水素ガスを回収し、かつ、貯蔵する装置である。
コンプレッサ11は、水素ガス回収装置10の内部に貯蔵された水素ガスを圧縮して昇圧させた後、熱交換器4と高圧水素ディスペンサ5との間に位置する第1の水素供給ライン12の途中に圧送する圧縮機である。
第1の水素供給ライン12は、スラッシュ水素貯蔵タンク2と昇圧ポンプ3、昇圧ポンプ3と熱交換器4、熱交換器4と高圧水素ディスペンサ5とをそれぞれ連通している配管である。
第2の水素供給ライン13は、スラッシュ水素貯蔵タンク2と昇圧ポンプ3との間に位置する第1の水素供給ライン12と、スラッシュ水素・液体水素ディスペンサ6とを連通している配管であり、スラッシュ水素貯蔵タンク2の低温流体貯蔵層の内部に貯蔵されたスラッシュ水素または過冷却状態の液体水素が、略そのままの状態でスラッシュ水素・液体水素ディスペンサ6に供給されるようになっている。
第3の水素供給ライン14は、スラッシュ水素貯蔵タンク2内でボイルオフガスとなった低温の水素ガスを蓄冷・吸蔵装置8に導く第1の導管14a、スラッシュ水素貯蔵タンク2と減圧ポンプ7、減圧ポンプ7と蓄冷・吸蔵装置8とをそれぞれ連通する第2の導管14b、蓄冷・吸蔵装置8と低温コンプレッサ9、低温コンプレッサ9と第1の水素供給ライン12とをそれぞれ連通する第3の導管14c、その一端が蓄冷・吸蔵装置8と低温コンプレッサ9との間に位置する第3の導管14cに接続され、その他端が水素ガス回収装置10に接続されて、その内部を通過する低温の水素ガスにより昇圧ポンプ3および第1の水素供給ライン12を冷却するように配置された第4の導管14d、その一端が第3の導管14cに接続され、その他端が水素ガス回収装置10に接続されて、その内部を通過する低温の水素ガスにより第2の水素供給ライン13を冷却するように配置された第5の導管14e、および水素ガス回収装置10とコンプレッサ11、コンプレッサ11と第1の水素供給ライン12とをそれぞれ連通する第6の導管14fとを備えた配管である。
なお、図1中の符号L1はタンクローリ15等の運搬手段により運ばれてきた液体水素またはスラッシュ水素をスラッシュ水素貯蔵タンク2に移送する際に発生する受入時ロスを、符号L2は昇圧ポンプ3および第1の水素供給ライン12を冷却する際に発生する昇圧ポンプおよび配管予冷ロスを、符号L3は第2の水素供給ライン13を冷却する際に発生する配管予冷ロスを示している。
本実施形態に係る水素供給ステーション1によれば、スラッシュ水素貯蔵タンク2内にフラッシュロスを起こしにくいスラッシュ水素が貯蔵されていることとなるので、車両16に搭載された車載用水素充填タンク16aに水素を充填する際に、第1の水素供給ライン12および/または第2の水素供給ライン13の大気開放が行われたとしても、スラッシュ水素貯蔵タンク2内におけるフラッシュロスの発生を抑制(防止)することができて、水素の利用効率(エネルギー効率)を向上させることができる。
また、本実施形態に係る水素供給ステーション1では、動力および設備費の面で非常に有利な減圧ポンプ7を用いてスラッシュ水素の製造が行われることとなるので、ランニングコストおよび設備費を低減させることができる。
さらに、スラッシュ水素貯蔵タンク2内でボイルオフガスとなった低温の水素ガス、および減圧ポンプ7により吸引されたスラッシュ水素貯蔵タンク2内の低温の水素ガスは、蓄冷・吸蔵装置8内に一旦貯蔵された後、低温コンプレッサ9を介して第1の水素供給ライン12を通過する水素ガスとともに車両16に搭載された車載用水素充填タンク16aに充填され、あるいは昇圧ポンプ3、第1の水素供給ライン12、および第2の水素供給ライン13を冷却した後、コンプレッサ11を介して第1の水素供給ライン12を通過する水素ガスとともに車両16に搭載された車載用水素充填タンク16aに充填されるようになっているので、水素の利用効率(エネルギー効率)をさらに向上させることができる。
さらにまた、熱交換器4を出て高圧水素ディスペンサ5に入る水素ガスに、第3の導管14cを介して低温の水素ガスおよび/または第6の導管14fを介して水素ガス(第3の導管14cを介して供給される低温の水素ガスよりも温度の高い(例えば、常温の)水素ガス)を供給(混合)することができるので、高圧水素ディスペンサ5から車両16に供給される水素ガスの温度(例えば、車載用水素充填タンク16aの入口における水素ガスの温度)が、水素ガスを急速に充填した場合でも車載用水素充填タンク16aのタンク温度がその上限値を越えないように、所望の温度(例えば、−40℃〜−20℃)に維持することができる。これにより、車両16への水素ガスの充填速度を速めることができ、充填作業に要する作業時間を短縮することができるとともに、満充填することができる。
すなわち、車載用水素充填タンク16aの入口における水素ガスの温度を、例えば、−40℃〜−20℃に維持することができ、水素ガスを急速に充填した場合でも車載用水素充填タンク16aのタンク温度を、例えば、80℃程度に抑えることができて、充填速度を途中で落とすことなく充填することができ、車両16へ水素ガスを急速に充填することができるとともに、満充填することができる。
また、充填圧力が上がり、車載用水素充填タンク16aのタンク温度が上がって、車載用水素充填タンク16aのタンク温度がその上限値に近づいたら(その上限値を越えてしまいそうな時には)、高圧水素ディスペンサ5から車両16に供給される水素ガスの温度をさらに下げてやることにより、タンク温度を低下させることができ、タンク温度がその上限値を超えてしまうことを防止することができて、タンク内により高圧(例えば、80MPa)の水素ガスを充填することができる。
なお、上述した本実施形態において、当該水素供給ステーション1とは別の場所に設けられたスラッシュ水素製造工場で製造されたスラッシュ水素をタンクローリ15等の運搬手段により運搬し、当該水素供給ステーション1のスラッシュ水素貯蔵タンク2に移送するようにするとさらに好適である。
これにより、タンクローリ15等の運搬手段により運ばれてきたスラッシュ水素をスラッシュ水素貯蔵タンク2に移送する際に発生するフラッシュロスを抑制(防止)することができ(すなわち、図1中の受入時ロスL1を低減させることができ)、水素の利用効率(エネルギー効率)をさらに向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る水素供給ステーションの概略全体構成図である。
符号の説明
1 水素供給ステーション
2 スラッシュ水素貯蔵タンク
5 高圧水素ディスペンサ(ディスペンサ)
5a ディスペンサ側ホース
7 減圧ポンプ
8 蓄冷・吸蔵装置
9 低温コンプレッサ
10 水素ガス回収装置
11 コンプレッサ
12 第1の水素供給ライン(水素供給ライン)
16 車両
16a 車載用水素充填タンク

Claims (2)

  1. 水素を燃料として走行する車両に搭載された車載用水素充填タンクに水素を供給するための水素供給ステーションであって、
    その内部にスラッシュ水素が貯蔵されたスラッシュ水素貯蔵タンクと、
    前記車載用水素充填タンクに取り付けられた車載側カプラと接続可能に構成されたディスペンサ側カプラを有するディスペンサ側ホースが接続された水素ガスディスペンサと、
    前記車載用水素充填タンクに取り付けられた車載側カプラと接続可能に構成されたディスペンサ側カプラを有するディスペンサ側ホースが接続されたスラッシュ水素・液体水素ディスペンサと、
    前記スラッシュ水素貯蔵タンクと前記水素ガスディスペンサとを連通する第1の水素供給ラインと、
    前記スラッシュ水素貯蔵タンクと前記スラッシュ水素・液体水素ディスペンサとを連通する第2の水素供給ラインと、
    前記スラッシュ水素貯蔵タンクの内部圧力を低減させる減圧ポンプと、
    前記減圧ポンプにより吸引された前記スラッシュ水素貯蔵タンク内の低温の水素ガスを蓄冷および吸蔵する蓄冷・吸蔵装置と、
    前記蓄冷・吸蔵装置の内部に貯蔵された低温の水素ガスを圧縮して昇圧させた後、前記第1の水素供給ラインの途中に圧送する低温コンプレッサと、
    前記スラッシュ水素貯蔵タンク内の低温の水素ガスを、前記減圧ポンプ、前記蓄冷・吸蔵装置、前記低温コンプレッサを介して前記第1の水素供給ラインの途中に導く第3の水素供給ラインと、を具備してなることを特徴とする水素供給ステーション。
  2. 水素を燃料として走行する車両に搭載された車載用水素充填タンクに水素を供給するための水素供給ステーションであって、
    その内部にスラッシュ水素が貯蔵されたスラッシュ水素貯蔵タンクと、
    前記車載用水素充填タンクに取り付けられた車載側カプラと接続可能に構成されたディスペンサ側カプラを有するディスペンサ側ホースが接続された水素ガスディスペンサと、
    前記車載用水素充填タンクに取り付けられた車載側カプラと接続可能に構成されたディスペンサ側カプラを有するディスペンサ側ホースが接続されたスラッシュ水素・液体水素ディスペンサと、
    前記スラッシュ水素貯蔵タンクと前記水素ガスディスペンサとを連通する第1の水素供給ラインと、
    前記スラッシュ水素貯蔵タンクと前記スラッシュ水素・液体水素ディスペンサとを連通する第2の水素供給ラインと、
    前記スラッシュ水素貯蔵タンクの内部圧力を低減させる減圧ポンプと、
    前記減圧ポンプにより吸引された前記スラッシュ水素貯蔵タンク内の低温の水素ガスを蓄冷および吸蔵する蓄冷・吸蔵装置と、
    前記第1の水素供給ラインおよび前記第2の水素供給ラインの冷却を終えた水素ガスを回収し、かつ、貯蔵する水素ガス回収装置と、
    前記水素ガス回収装置の内部に貯蔵された水素ガスを圧縮して昇圧させた後、前記第1の水素供給ラインの途中に圧送するコンプレッサと、
    前記スラッシュ水素貯蔵タンク内の低温の水素ガスを、前記減圧ポンプ、前記蓄冷・吸蔵装置、前記水素ガス回収装置、前記コンプレッサを介して前記第1の水素供給ラインの途中に導く第3の水素供給ラインと、を具備してなることを特徴とする水素供給ステーション。
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