JP4859403B2 - 電子写真用トナーの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる電子写真用トナー及びその製造方法に関する。
近年、廃棄物低減や生産コスト低減等の目的のため、トナーの製造工程で発生した粉体、例えば分級工程で除去された微粉を回収し、トナーの原料として再利用することが広く行われている。しかしながら、回収した粉体を再利用したトナーは、帯電不安定から生じる環境依存性等によりトナーの品質が低下しやすく、カブリやトナー飛散といった画質劣化の原因となりやすい。そこで、トナーの製造工程で発生した微粉トナーを使用するトナーの製造法において、溶融混練する前に原料を混合する工程(予備混合工程)を2段階に分けて、微粉トナーを第2の混合工程で添加する方法が提案されている(特許文献1、2参照)。
特開2004−138931号公報 特開2003−43740号公報
本発明の課題は、トナーの製造工程で発生した粉体を再利用しても、帯電安定性に優れた電子写真用トナーを製造し得る方法及び該方法により得られる電子写真用トナーを提供することにある。
本発明は、
〔1〕 結着樹脂、着色剤及び荷電制御剤を含む原料と、該原料由来の粉体とを含むトナー用原料組成物を用い、混合工程、溶融混練工程、冷却工程、粉砕工程、分級工程及び表面処理工程を有する電子写真用トナーの製造方法であって、前記混合工程が、少なくとも、
第一混合工程:前記トナー用原料組成物のうち、結着樹脂の80重量%以上と、原料由来の粉体の80重量%以上を混合する工程、並びに
第二混合工程:工程(I)で得られた混合物と、残りのトナー用原料組成物とを混合する工程
からなる電子写真用トナーの製造方法、並びに
〔2〕 前記製造方法により得られる電子写真用トナー
に関する。
本発明により、トナーの製造工程で発生した粉体を再利用しても、帯電安定性に優れた電子写真用トナーを製造することができる。
本発明において用いるトナー用原料組成物は、結着樹脂、着色剤及び荷電制御剤を含む原料と、該原料由来の粉体とを含むものである。
本発明に用いられる前記原料由来の粉体は、結着樹脂、着色剤、荷電制御剤等を含む原料が、トナーの製造とは別に、溶融混練され、粉砕されて準備されたものであってもよいが、生産効率の観点から、トナーを製造する際の分級工程により排出された粉砕物を回収した回収粉体であることがより好ましく、分級工程により微粉として排出された粉砕物を回収した回収微粉であることがさらに好ましい。
原料由来の粉体の体積中位粒径(D50)は、2〜6μmが好ましく、3〜5μmがより好ましい。なお、本明細書において、体積中位粒径(D50)とは、体積分率で計算した累積体積頻度が粒径の小さい方から計算して50%になる粒径を意味する。
トナー用原料組成物中の原料由来の粉体の含有量は、5〜50重量%が好ましく、10〜40重量%がより好ましく、15〜30重量%がさらに好ましい。
結着樹脂としては、ポリエステル、ポリエステルポリアミド、スチレン-アクリル樹脂等のビニル系樹脂、2種以上の樹脂成分を有するハイブリッド樹脂、これらの混合物等が挙げられ、これらの中では、定着性の観点から、ポリエステル及びポリエステル成分とビニル系樹脂成分とが部分的に化学結合したハイブリッド樹脂が好ましく、ポリエステルがより好ましい。
ポリエステルは、原料モノマーとしてアルコール成分とカルボン酸成分とを用い、それらを縮重合させて得られる。
アルコール成分としては、ポリオキシプロピレン(2.2)-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.2)-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェノールAのアルキレン(炭素数2〜3)オキサイド(平均付加モル数1〜16)付加物、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、水素添加ビスフェノールA、ソルビトール、又はそれらのアルキレン(炭素数2〜4)オキサイド(平均付加モル数1〜16)付加物等が挙げられる。
また、カルボン酸成分としては、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、n-ドデシルコハク酸、n-ドデセニルコハク酸等の脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン酸;トリメリット酸、ピロリメット酸等の3価以上の多価カルボン酸;及びこれらの酸の無水物、アルキル(炭素数1〜3)エステル等が挙げられ、これらのなかでは、定着性の観点からは、フマル酸が好ましく、帯電性の観点からは、テレフタル酸が好ましい。上記のような酸、これらの酸の無水物、及び酸のアルキルエステルを、本明細書では総称してカルボン酸化合物と呼ぶ。
さらに、アルコール成分及びカルボン酸成分には、分子量調整等の観点から、1価のアルコール及び1価のカルボン酸化合物が適宜含有されていてもよい。
ポリエステルは、例えば、アルコール成分とカルボン酸成分とを不活性ガス雰囲気中にて、要すればエステル化触媒を用いて、180〜250℃の温度で縮重合することにより製造することができる。
ポリエステルの軟化点は、70〜170℃が好ましく、80〜130℃がより好ましい。また、ガラス転移点は、45〜80℃が好ましく、50〜75℃がより好ましい。酸価は、1〜50mgKOH/gが好ましく、2〜30mgKOH/gがより好ましい。
本発明における着色剤としては、トナー用着色剤として用いられている顔料等を使用することができる。カーボンブラック、複合酸化物、フタロシアニンブルー、パーマネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレット、ピグメントグリーンB、ローダミン-Bベース、ソルベントレッド49、ソルベントレッド146、ソルベントブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロー等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
着色剤の配合量は、結着樹脂100重量部に対して、1〜40重量部が好ましく、3〜10重量部がより好ましい。
本発明における荷電制御剤としては、含金属アゾ染料、銅フタロシアニン染料、サリチル酸のアルキル誘導体の金属錯体、ニトロイミダゾール誘導体等の負帯電性荷電制御剤及びニグロシン染料、トリフェニルメタン系染料、4級アンモニウム塩化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等の正帯電性荷電制御剤が挙げられる。荷電制御剤の使用は、負帯電性及び正帯電性のいずれか一方であっても、両方であってもよいが、帯電のバランスの観点から、負帯電性荷電制御剤と正帯電性荷電制御剤を併用することが好ましい。正負の荷電制御剤を併用する場合は、負帯電性荷電制御剤として含金属アゾ染料、正帯電性荷電制御剤としてニグロシンを使用するのが好ましい。特に、原料由来の粉体として回収粉体を使用する場合、回収粉体は帯電性が不安定性であるため、両者を併用することで、回収粉体による影響をより小さくすることができる。
両者の荷電制御剤の重量比は、トナーの帯電性によっても異なるが、例えば、負帯電性トナーにおいては、負帯電性荷電制御剤と正帯電性荷電制御剤の重量比(負帯電性荷電制御剤/正帯電性荷電制御剤)が、30/1〜3/1が好ましく、20/1〜5/1がより好ましい。
荷電制御剤の総配合量は、結着樹脂100重量部に対して、0.01〜10重量部が好ましく、0.05〜5重量部がより好ましい。
本発明においては、さらに、離型剤、流動性向上剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、クリーニング性向上剤、磁性体等の添加剤が原料として配合されていてもよい。
離型剤としては、カルナウバワックス、ライスワックス等の天然エステル系ワックス、ポリプロピレンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプッシュ等の合成ワックス、パラフィンワックス等の石油ワックス、モンタンワックス等の石炭系ワックス、アルコール系ワックス等のワックスが挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して含有されていてもよい。これらのなかでは、耐オフセット性の観点から、ポリプロピレンワックスが好ましい。
離型剤の配合量は、結着樹脂100重量部に対して、0.1〜20重量部が好ましく、0.5〜15重量部がより好ましく、1〜10重量部がさらに好ましい。
本発明は、トナー用原料組成物を用い、少なくとも、混合工程、溶融混練工程、冷却工程、粉砕工程、分級工程及び表面処理工程を経て電子写真用トナーを製造するにあたって、混合工程が、少なくとも
第一混合工程:トナー用原料組成物のうち、結着樹脂の80重量%以上と、原料由来の粉体の80重量%以上を混合する工程、並びに
第二混合工程:工程(I)で得られた混合物と、残りのトナー用原料組成物とを混合する工程
からなることに大きな特徴を有する。
第一混合工程に供する結着樹脂は、トナー用原料組成物に含まれる結着樹脂の80重量%以上、好ましくは実質的に100重量%が好ましく、原料由来の粉体は、トナー用原料組成物に含まれる原料由来の粉体の80重量%以上、好ましくは実質的に100重量%が好ましい。
従来、トナーの品質、特に実機特性は、着色剤、荷電制御剤等の内添剤の分散状態が大きな要因となっており、2段階の混合工程を経ることで、内添剤の分散性を向上させることができると考えられており、原料由来の粉体は、混合工程が2段階の混合工程からなる場合、軟化点の高い樹脂とともに第2の混合工程で使用されている。一方、通常、軟化点の低い樹脂は、定着性は良好となるものの溶融混練工程で粘度が低下するため、混練時のシェアにかかわらず内添剤の分散性に問題が生じやすく、軟化点の低い樹脂と原料由来の粉体をトナー原料として使用することは困難である。そこで、内添剤の分散性を高めるための手段として、溶融混練工程前の混合工程において、攪拌時間の延長、攪拌具の回転数の高速化等により過度に攪拌力を高める方法があるが、軟化点の低い樹脂は強い攪拌力で混合すると、樹脂が融着し凝集物が発生するため、分散不良等の原因となる。しかしながら、本発明では、予め結着樹脂と原料由来の粉体とを混合した後に、他の原料と混合することにより、トナー表面にシリカ等を外添するように、結着樹脂の表面に原料由来の粉体を外添処理しているような状態となり、結着樹脂の流動性が高まり、他の原料と混合する混合工程において、トナー用原料組成物を均一に混合することができ、着色剤、荷電制御剤等の内添剤の分散性を高めることができるものと推定される。従って、着色剤、荷電制御剤等の結着樹脂及び原料由来の粉体以外のトナー用原料組成物は、第二混合工程で使用することが好ましい。また、このような本発明の作用・効果は、結着樹脂の軟化点にかかわらず得られるが、樹脂の融着が発生しやすい軟化点の低い結着樹脂を用いる場合に、より顕著に発揮される。従って、本発明の方法は、発色性や透明性の観点から、軟化点の低い結着樹脂が好適とされるカラートナーを製造する場合にも有効である。
上記観点から、本発明においては、結着樹脂中、軟化点が80〜130℃、ガラス転移点が45〜70℃のポリエステルを、好ましくは60重量%以上、より好ましくは80重量%以上含有していることが望ましい。カラートナーの発色性及び透明性の観点からは、かかる軟化点の低い樹脂は、線状ポリエステルであることが好ましい。線状ポリエステルは、3価以上の多価アルコールを含まないか、もしくは含んでいる場合でもアルコール成分中に0.05モル%未満及び/又は3価以上の多価カルボン酸化合物を含まないか、もしくは含んでいる場合でもカルボン酸成分中に0.05モル%未満含有した、アルコール成分とカルボン酸成分とを縮重合させて得られる樹脂であることが好ましい。
混合工程においてトナー用原料組成物を混合するための混合機としては、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)、スーパーミキサー(カワタ社製)、ハイスピードミキサー(深江工業社製)、レーディゲミキサー(マツボー社製)等の各種混合機を特に限定することなく使用することができるが、特に、回収微粉の樹脂中への分散性の観点から、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)が好ましい。
溶融混練工程とは、混合工程で得られた混合物を溶融混練する工程である。溶融混練には、密閉式ニーダー、1軸又は2軸の押出機、オープンロール型混練機等の公知の混練機を用いることができる。
混練温度は原料が混ざり合う温度であれば特に限定されない。
冷却工程とは、溶融混練工程で得られた混練物を冷却する工程であり、混練物を冷却する温度は特に限定されず、混練物を粉砕可能な硬度に達するまで適宜冷却すればよい。
粉砕工程とは、冷却工程により冷却した混練物を粉砕する工程である。冷却した混練物の粉砕は、一度に行っても、複数回に分けて行ってもよいが、粉砕効率及び生産効率の観点から、粗粉砕と微粉砕とを含むことが好ましく、予め粒径を体積中位粒径(D50)10〜1000μm程度に粗粉砕した後、得られた粗粉際物をさらに目的のトナー粒径を考慮して微粉砕することが好ましい。
混練物の粗粉砕には、アトマイザー、ロートプレックス等を用いることができる。
また、粗粉砕物の微粉砕には、流動層式ジェットミル、気流式ジェットミル等のジェット式粉砕機、ターボミル等の機械式粉砕機等を用いることができる。
分級工程とは、粉砕工程により得られた粉砕物から粗粉及び微粉を除去し、所望の粒径を有する粒子を分取する工程である。本発明により得られるトナーの体積中位粒径(D50)は、3〜15μmが好ましい。
分級工程に用いられる分級機としては、風力分級機、慣性式分級機、篩式分級機等が挙げられる。
表面処理工程とは、トナーを外添剤と混合し、トナー表面に外添剤を付着させる工程である。
外添剤としては、シリカ、チタニア、アルミナ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化セリウム、酸化鉄、酸化銅、酸化錫等の無機酸化物が好ましく、これらの中では、帯電性付与の観点から、シリカが好ましい。また、外添剤の表面には疎水化処理が施されていてもよい。
外添剤の配合量は、帯電性及び流動性の観点から、処理対象となるトナー100重量部に対して、0.01〜10重量部が好ましく、0.1〜5重量部がより好ましい。
本発明により得られるトナーの100℃における貯蔵弾性率(25mmパラレルプレート)は、定着性の観点から、5.0×104Pa以下が好ましく、2.0×104〜4.9×104Paがより好ましい。
本発明により得られる電子写真用トナーは、単独で一成分現像用トナーとして、またキャリアと混合される二成分現像用トナーとして、特に限定されることなく、いずれの現像方法にも用いることができる。
〔軟化点〕
フローテスター(島津製作所、CFT-500D)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押出する。温度に対し、フローテスターのプランジャー降下量をプロットし、試料の半量が流出した温度を軟化点とする。
〔ガラス転移点〕
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却したサンプルを昇温速度10℃/分で測定した際の、最高吸熱ピーク温度以下のベースラインの延長線と、ピークの立ち上がり部分からピークの頂点まで最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移点とする。
〔酸価〕
JIS K0070の方法により測定する。
〔貯蔵弾性率〕
粘弾性測定装置(レオメーター)RDA-III型(レオメトリックス社製)を用いて測定を行う。
測定治具:直径25mmのパラレルプレートを使用する。
測定試料:トナーを加圧し、直径約8mm、高さ2〜5mmの円柱状試料及び直径約25mm、厚さ2〜3mmの円盤状試料を成型して使用する。
測定装置の条件については下記の通り設定する。
Geometry:Parallel Plate(25mm)
Radius:12.5(mm)
Gap:80℃の時のGap
サンプルを一度120℃でPlateに密着させた後80℃まで温度を下げ、
Axal Forceを0としたところのGapを入力する。
1.Dynamic Mechanical Analysis
Frequency/Temperature Sweep
2.Test Parameters
Strain:0.1(%)
Initial Temperature:80(℃)
3.Sweep Paramerters
Sweep Type:Discrete
Final temperature:120(℃)
Step Size:1(℃)
Soak Time:30(s)
First Frequency:1.0(rad/s)
Second Frequency:6.28(rad/s)
Third Frequency:100(rad/s)
Fourth Frequency:250(rad/s)
Fifth Frequency:500(rad/s)
4.Options
Delay Before Test:30(s)
Correlation Delay:0.0(Cycles)
1Cycle Correlation:No
Auto tension:Yes
樹脂製造例1
ポリオキシプロピレン(2.2)-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン1040g、ポリオキシエチレン(2.0)-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン10g、テレフタル酸199g及び酸化ジブチル錫(エステル化触媒)4gを窒素雰囲気下、常圧下230℃で5時間反応させ、さらに8.3kPaで反応させた。反応溶液を210℃に冷却し、フマル酸209g及びハイドロキノン1gを添加し、5時間反応させた後、さらに8.3kPaで反応させて樹脂Aを得た。得られた樹脂Aの軟化点は109.5℃、酸価は21.3mgKOH/g、ガラス転移点は64.4℃であった。
樹脂製造例2
ポリオキシプロピレン(2.2)-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン1050g、フマル酸355g、ハイドロキノン(重合禁止剤)1g及び酸化ジブチル錫(エステル化触媒)1.4gを窒素雰囲気下、常圧下、210℃で5時間反応させた後、さらに8.3kPaで減圧下、210℃で反応させて樹脂Bを得た。得られた樹脂Bの軟化点は102.0℃、酸価は19.8mgKOH/g、ガラス転移点は58.0℃であった。
樹脂製造例3
ポリオキシプロピレン(2.2)-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン210g、ポリオキシエチレン(2.0)-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン780g、テレフタル酸458g及び酸化ジブチル錫(エステル化触媒)4gを窒素雰囲気下、常圧下、230℃で5時間反応させた後、さらに8.3kPaで反応させて樹脂Cを得た。得られた樹脂Cの軟化点は106.5℃、酸価は2.3mgKOH/g、ガラス転移点は64.0℃であった。
実施例1〜7(実施例6、7は参考例である)
〔第一混合工程〕
表1に示す結着樹脂100重量部及び回収微粉20重量部を、ヘンシェルミキサーを用い、2300r/minで60秒間混合した。なお、実施例及び比較例で使用した回収微粉は、予め各実施例及び比較例で使用するトナー原料組成物を使用して、トナーを製造した際に、分級工程により微粉として排出された粉砕物を回収したものである。
〔第二混合工程〕
第二混合工程で得られた混合物120重量部、カーボンブラック「モーガルL」(キャボット社製)11重量部、離型剤「ビスコール 550P」(ポリプロピレンワックス;三洋化成社製)1重量部及び表1に示す使用量の負帯電性荷電制御剤「ボントロン S-34」(含金属アゾ染料;オリエント化学工業社製)及び正帯電性荷電制御剤「ボントロン N-07」(ニグロシン;オリエント化学工業社製)を、ヘンシェルミキサーを用い、表1に示す混合条件で混合した。
〔溶融混練工程及び冷却工程〕
第二混合工程で得られた混合物を、二軸混練機「PCM-45」(池貝社製)を用いて、フィード量40kg/min、回転数200r/min、100℃で溶融混練した後、室温まで冷却した。
〔粉砕工程及び分級工程〕
冷却物を、ロートプレックス(アルバイン社製)で粗粉砕し、ジェットミルで微粉砕した後、気流式分級機で分級して、体積中位粒径(D50)8.5μmの粉体を得た。
〔表面処理工程〕
得られた粉体100重量部に対して、疎水性シリカ「アエロジル R-972」(日本アエロジル社製、BET比表面積:130m2/g)1重量部を、ヘンシェルミキサーを用いて混合付着させ、負帯電性のトナーを得た。
比較例1
第一混合工程及び第二混合工程の代わりに、以下の混合工程を行った以外は、実施例1と同様にして、負帯電性のトナーを得た。
〔混合工程〕
結着樹脂として樹脂A 100重量部、回収微粉20重量部、カーボンブラック「モーガルL」(キャボット社製)11重量部、離型剤「ビスコール 550P」(ポリプロピレンワックス;三洋化成社製)1重量部及び負帯電性荷電制御剤「ボントロン S-34」(含金属アゾ染料;オリエント化学工業社製)1重量部及び正帯電性荷電制御剤「ボントロン N-07」(ニグロシン;オリエント化学工業社製)0.2重量部を、ヘンシェルミキサーを用い、2300r/minで60秒間混合した。
比較例2〜4
第一混合工程及び第二混合工程として、以下の混合工程を行った以外は、実施例1と同様にして、負帯電性のトナーを得た。
〔第一混合工程〕
結着樹脂として樹脂A 100重量部、カーボンブラック「モーガルL」(キャボット社製)11重量部、離型剤「ビスコール 550P」(ポリプロピレンワックス;三洋化成社製)1重量部、負帯電性荷電制御剤「ボントロン S-34」(含金属アゾ染料;オリエント化学工業社製)1重量部及び正帯電性荷電制御剤「ボントロン N-07」(ニグロシン;オリエント化学工業社製)0.2重量部を、ヘンシェルミキサーを用い、2300r/minで60秒間混合した。
〔第二混合工程〕
第二混合工程で得られた混合物113.2重量部及び回収微粉20重量部を、ヘンシェルミキサーを用い、表2に示す混合条件で混合した。
試験例1
トナー5重量部とキャリア(コア材:銅−亜鉛−マグネシウムフェライト、被覆樹脂:ジメチルシリコン、平均粒径:60μm)95重量部とをVブレンダーで混合し、二成分現像剤を調製し、得られた二成分現像剤を2分割した。
調製した二成分現像剤の、それぞれの現像剤の帯電量(μC/g)を、エッピング社製のQ/Mメーターを用いた以下の方法により測定した後、一方を、温度25℃、相対湿度55%の通常(NN)環境下で、もう一方を温度40℃、相対湿度90%の高温高湿(HH)環境下で、それぞれ2時間放置した。
〔帯電量の測定方法〕
Q/Mメーター付属のセルに規定量の現像剤を投入し、目開き32μmのふるい(ステンレス製、線径:0.035mm)に通して、トナーのみを90秒間吸引する。そのとき発生したキャリア上の電圧変化をモニターし、〔90秒後の総電気量(μC)〕/〔吸引されたトナーの重量(g)〕の値を帯電量(μC)として算出する。
放置後、各二成分現像剤を再びターブラーミキサーで5分間攪拌し、帯電量(μC/g)を測定し、下記式に基づいて、HH/NN帯電量残存率を求め、以下の評価基準に従って、帯電安定性を評価した。結果を表1、2に示す。なお、NN環境下での帯電量の変化(放置後/放置前)は0.8〜0.95の範囲内であった。
Figure 0004859403
〔評価基準〕
HH/NN帯電量残存率が、
◎:70%以上
○:50%以上、70%未満
△:40%以上、50%未満
×:40%未満
Figure 0004859403
Figure 0004859403
以上の結果より、トナー用原料組成物を一度に混合した比較例1や、回収微粉を第二混合工程で使用した比較例2〜4と対比して、実施例では帯電安定性に優れたトナーが得られていることが分かる。
本発明により得られる電子写真用トナーは、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像等に好適に用いられるものである。

Claims (2)

  1. 結着樹脂、着色剤及び荷電制御剤を含む原料と、該原料由来の粉体とを含むトナー用原料組成物を用い、混合工程、溶融混練工程、冷却工程、粉砕工程、分級工程及び表面処理工程を有する電子写真用トナーの製造方法であって、前記混合工程が、少なくとも、
    第一混合工程:前記トナー用原料組成物のうち、結着樹脂の100重量%と、原料由来の粉体の実質的に100重量%のみを混合する工程、並びに
    第二混合工程:工程(I)で得られた混合物と、残りのトナー用原料組成物とを混合する工程
    からなり、
    前記結着樹脂が軟化点が80〜130℃のポリエステルであり、
    前記原料由来の粉体が、トナーを製造する際の分級工程により排出された粉砕物を回収した、体積中位粒径が2〜6μmの回収粉体であり、
    前記荷電制御剤が負帯電性荷電制御剤と正帯電性荷電制御剤とからなり、その重量比(負帯電性荷電制御剤/正帯電性荷電制御剤)が30/1〜3/1である、負帯電性の電子写真用トナーの製造方法。
  2. 電子写真用トナーの100℃における貯蔵弾性率(25mmパラレルプレート)が5.0×104Pa以下である請求項1記載の電子写真用トナーの製造方法。
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