JP4857767B2 - 発券装置およびコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
図1は,本実施の形態にかかる発券装置を含む発券システムの概略構成を示す説明図である。発券システム10は,図1に示したように,係員が操作を行う発券装置100と,列車の情報を管理するホスト200を含んで構成されている。自動発券機100とホスト200とは,空間的に離れた位置に設置されており,何らかの形で通信を行い,情報の授受を行うことができるようにシステム構成されている。図1では,自動発券機100とホスト200とが通信回線300を介して通信を行う例について示している。以下に,これらシステム構成要素について説明する。
発券装置100は,図1に示したように,乗車券を発券するための情報を表示するとともに,係員による情報入力操作を受け付ける操作部110(本発明の表示入力部の一例)と,装置全体の制御を行う制御部120と,操作部110に入力された情報および後述のホスト200で管理される情報に基づき,乗車券に所定の情報を記録して発券する発券部130とを含んで構成されている。
操作部110は,本発明の表示入力部の一例であり,乗車券を発券するための情報を表示するとともに,係員による情報入力操作を受け付ける機能を有する。図2は,操作部110の構成を示す説明図である。操作部110は,図2に示したように,タッチパネル付き表示部112と,キー入力部114を含む。
ホスト200は,通信回線300を介して発券装置100と接続されており,乗車券発券のための各種情報を管理する。ホスト200が管理する情報には,列車座席の予約情報や空席情報などが含まれる。ホスト200は,発券装置100からの要求に応じて,列車の空席情報を返信する機能や,列車座席(指定席など)の予約を行う機能を有する。
通信回線300は,発券装置100とホスト200とを接続するネットワークであり,例えば専用線などを用いることが可能である。あるいは,何らかのセキュリティ手段(例えば,SSL等)を施すことで,公衆回線を介したインターネットを利用することも可能である。
次いで,本実施の形態の動作について,図3〜図12を参照しながら説明する。
図3は,本実施の形態の動作を示すフローチャートである。図4〜図12は,発券装置100のタッチパネル付き表示部112に表示される情報を示す説明図である。
利用者が窓口等で指定券の購入を申し出ると,係員は指定券・自由席券の発券操作業務を選択する。このとき,図4に示した必須項目入力画面が表示される。図4において,画面中の入力フィールド(入力項目)11は,切符を発券するための情報を入力するためのエリアである。ボタン13は,入力フィールド11に入力する情報を選択するためのものである。ガイド12は,表示するボタン13を切り替えるためのボタンである。なお本実施形態では,入力項目として,情報入力が必須である「必須項目」と,情報入力が任意である「任意項目」とがある場合について説明する。そして,タッチパネル付き表示部112には,まず必須項目のみが表示され,その後,利用者の要求がある度に,任意項目を追加表示していくものとする。
係員は続けて問答形式などで,利用者から任意項目について要望を受ける。任意項目とは,情報入力が任意である項目,すなわち,係員が業務(本実施形態では,指定席券の発券)を遂行するのに必ずしも必要ではない項目である。本実施形態の任意項目は,図7に一例として示したように,「個室」,「割引」,「後払」,「座席」,「支払」,「付帯条件」,「販売条件」などからなる。任意項目は,係員が遂行する業務によって異なるものとすることができる。図7には,各任意項目について,利用者の要望の一例と,項目の概要の一例について示している。
(1)画面右の「個室」ボタンをクリックする。
(2)画面左に「個室」入力欄が表示される。
(3)“▼”(逆三角形記号)の表示される項目の場合は,“▼”に触れるとプルダウンメニューが表示されるので,メニューの中から「2人個室」を選択することで入力できる。あるいは,入力欄の表示後,キー入力部114(図2)から直接入力することも可能である。また,画面右に「2人個室」キーを設ければ,このキーを選択(例えば,ポインティングデバイスによりクリック)することで,入力を完了した項目を表示させることも可能である。
任意項目については,利用者の要望に従って入力されるため,どの時点ですべての任意項目の入力が完了したかを判定する必要がある。係員はタッチパネル付き表示部112またはキー入力部114の入力完了指示ボタンを用いて,入力完了を指示する。入力が完了すると,発券処理へと遷移する(ステップS160)。発券処理についてはさらに後述する。
図10に示した例では,「支払」項目L14まで入力した時点で,画面に表示できる行数が一杯になっている。画面が一杯になった場合には,以下のフォントサイズ変更(ステップS150)を行う。なお,画面が一杯になっていない場合には,任意項目入力(ステップS120)および全項目入力完了判定(ステップS130)を繰り返す。
係員がさらに利用者の要望に従い「付帯条件」項目L15を入力すると,図11に示したように,任意項目の入力フィールドのフォントサイズが小さくなった上で,項目が追加される。このフォントサイズの調整は以下のアルゴリズムによる。
(1)通常サイズで一画面に表示できる項目の「総ライン数」を登録しておく。本実施形態では,一例として「総ライン数」=14とする。
(2)「必須項目全てのライン数」を登録しておく。本実施形態では,一例として「必須項目全てのライン数」=8とする。
(3)各任意項目ごとに「ライン数」を登録しておく。例えば,「割引」:1ライン,「付帯条件」:1ライン,「座席」:一人分1ラインなどとする。このライン数は適宜変更可能である。例えば,多くの付帯条件を扱う場合は,「付帯条件」:2ライン等とすることも可能である。また,必須項目と任意項目を区別するためのフラグを各ラベルおよびテキストフィールドに付加することも可能である。
(4)画面上に表示されている全ての任意項目の「ライン数」と「総ライン数」を随時記憶しておき,任意項目の増減の度に「総ライン数」も増減させる。ここで,任意項目を減じる場合とは,例えば,一旦表示した項目をキャンセルして削除する場合である。
(5)任意項目を増加し,「総ライン数」が14ラインを超える場合,任意項目の入力フィールドサイズを小さくする。任意項目フラグを持つテキストフィールドおよびラベルのプロパティにおいて,例えば,文字・行間ポイントを通常サイズ(14ポイント)から縮小サイズ(12ポイント)へ縮小する。入力フィールドサイズを小さくした結果,一画面に表示できる「総ライン数」は14ライン(図12)から16ライン(図14)となる。
ステップS130において全項目の入力が完了すると,係員は入力した内容に誤りがないことを確認した上で,発券処理を行う。発券指示ボタン(図示せず)を押下すると,発券部130(図1)から切符を発券する。指定席券を発券する場合は,ホスト200に空席を照会したり,ホスト200に座席の予約をしたり等も行う。係員は発券された券片を代金と引き換えに利用者に渡す。
以上説明したように,本実施形態によれば,係員が操作端末を操作するに当たり,一画面に表示できる項目数(必須項目+任意項目)以上の項目が追加された場合に,自動的に任意項目の文字フォントサイズを一段階下げて,一画面に表示できる項目数を増やすことができる。これにより,画面のスクロール等を行うことなしに,発券するための情報の全てを一画面に表示することが可能となり,係員の視認性・操作性が向上する。特に,利用者に内容を確認する際の作業性が向上する。さらに,発券する上で特に重要な情報である必須項目は従来通りの視認性を確保しているので,重大なミスを防止することが可能である。
100 発券装置
110 操作部
112 タッチパネル付き表示部
114 キー入力部
120 制御部
130 発券部
200 ホスト
300 通信回線
Claims (7)
- 利用者の要望に基づき係員が情報を入力して乗車券を発券する発券装置であって,
乗車券を発券するための発券情報を表示するとともに,係員による情報入力操作を受け付ける表示入力部を備え,
前記表示入力部に対する発券情報の入力を受け付ける項目には,入力が必須である必須項目と入力が任意である任意項目とが含まれており,
前記表示入力部は,一画面に,すべての前記必須項目を表示させるとともに,前記任意項目が表示しきれなくなると,前記任意項目のフォントを前記必須項目のフォントよりも小さくすることによりすべての前記任意項目を表示させることを特徴とする,発券装置。 - 前記表示入力部は,前記任意項目のフォントを変える際,前記任意項目の文字表示方向の長さは変えないことを特徴とする,請求項1に記載の発券装置。
- 前記表示入力部は,前記必須項目および前記任意項目のフォントを変えることを特徴とする,請求項1に記載の発券装置。
- 利用者の要望に基づき係員が情報を入力して乗車券を発券する発券装置であって,
乗車券を発券するための発券情報を表示するとともに,係員による情報入力操作を受け付ける表示入力部を備え,
前記表示入力部に対する発券情報の入力を受け付ける項目には,入力が必須である必須項目と入力が任意である任意項目とが含まれており,
前記表示入力部は,一画面に,すべての前記必須項目と,入力されたすべての前記任意項目とを表示させ,前記表示入力部の画面が一杯になった場合に,前記任意項目のフォントを前記必須項目のフォントよりも小さくすることにより入力されたすべての前記任意項目を表示させることを特徴とする,発券装置。 - 利用者の要望に基づき係員が情報を入力して乗車券を発券する発券装置であって,
乗車券を発券するための発券情報を表示するとともに,係員による情報入力操作を受け付ける表示入力部を備え,
前記表示入力部は,入力する情報を選択するためのボタンを含み,
前記表示入力部に対する発券情報の入力を受け付ける項目には,入力が必須である必須項目と入力が任意である任意項目とが含まれており,
前記表示入力部は,一画面に,すべての前記必須項目を表示させるとともに,前記任意項目が前記ボタンにより選択されると,前記任意項目を表示させ,前記任意項目が表示しきれなくなると,前記任意項目のフォントを前記必須項目のフォントよりも小さくすることにより選択されたすべての前記任意項目を表示させることを特徴とする,発券装置。 - 前記表示入力部は,タッチパネル方式で情報入力操作を受け付けることを特徴とする,請求項1〜5のいずれかに記載の発券装置。
- コンピュータを,請求項1〜6のいずれかに記載の発券装置として機能させるための,コンピュータプログラム。
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