JP4856071B2 - 20(S)−ジンセノサイドRh2の合成方法 - Google Patents

20(S)−ジンセノサイドRh2の合成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4856071B2
JP4856071B2 JP2007522899A JP2007522899A JP4856071B2 JP 4856071 B2 JP4856071 B2 JP 4856071B2 JP 2007522899 A JP2007522899 A JP 2007522899A JP 2007522899 A JP2007522899 A JP 2007522899A JP 4856071 B2 JP4856071 B2 JP 4856071B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
reaction
compound
protopanaxadiol
ginsenoside
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007522899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008508194A (ja
Inventor
ヒュイ,ヨンツェン
ヤン,ツィキ
リュー,ユンヤオ
テン,ジンジュン
シィー,ヒュイキン
チャン,ジー
Original Assignee
シャンハイ イノベイティブ リサーチ センター オブ トラディショナル チャイニーズ メディスン
シャンハイ ファームバレー コープ.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シャンハイ イノベイティブ リサーチ センター オブ トラディショナル チャイニーズ メディスン, シャンハイ ファームバレー コープ. filed Critical シャンハイ イノベイティブ リサーチ センター オブ トラディショナル チャイニーズ メディスン
Publication of JP2008508194A publication Critical patent/JP2008508194A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4856071B2 publication Critical patent/JP4856071B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J17/00Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen, having an oxygen-containing hetero ring not condensed with the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J9/00Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen substituted in position 17 beta by a chain of more than two carbon atoms, e.g. cholane, cholestane, coprostane

Description

本発明は、生物活性をもつジンセノサイドの合成方法に関し、具体的には、20(S)−ジンセノサイドRh2、即ち、20(S)−プロトパナキサジオール−3−O−β−D−グルコピラノサイド(20(S)−protopanaxdiol−3−O−β−D−glucopyranoside、その構成は次のとおり)の合成方法に関する。
高麗人参は、滋養強壮の貴重な漢方薬と認められており、高麗人参の主な有効成分は、サポニンである。すでに発見されているジンセノサイド(人参サポニン)は34種あり、ジンセノサイドは、サポゲニンにより、プロトパナキサジオール系サポニン(Protopanaxdiol−type Ginsenoside)、プロトパナキサトリオール系サポニン(Protopanaxtriol−type Ginsenoside)、オレアノール系サポニンに分けられる。20(S)−ジンセノサイドRh2は、プロトパナキサジオール系サポニンである。
ジンセノサイドRh2がB16メラノーマ細胞に対し誘導分化作用をもつことを、1985年に、日本のOdashimaが発表して以来(Odashima SらCancer Res.45(6),2781,1985)、各国の科学者が興味を示し、その後の研究により、ジンセノサイドRh2には腫瘍細胞の増殖抑制(Ota TらCancer Lett.110(1−2),193,1996)と腫瘍細胞のアポトーシス促進の作用もあることが証明された。しかし、高麗人参を直接服用して抗腫瘍の治療に用いる効果には限りがある。その原因の一つは、高麗人参には多種のサポニンが含まれており、ジンセノサイドRh2とRg3に抗腫瘍の作用があるが、Rg1、Reなどのその他のサポニンはDNAおよびRNAの合成を促進し、腫瘍の生長を加速する可能性があるため、高麗人参の抗腫瘍作用を有効に利用するには、高純度の単体サポニンRh2を取得する必要がある。もう一つの原因は、ジンセノサイドRh2は二次的なサポニンであり、白参にはほとんど存在しておらず、蒸して作った紅参に0.001%のジンセノサイドRh2がようやく含まれるようになり、含量が少なすぎることが、ジンセノサイドRh2の抗腫瘍の面での応用を直接制約している。
20(S)−ジンセノサイドRh2に関する文献で発表された製造方法には、主に以下のいくつかの点がある。
(1)酵素分解法(中国特許:CN1105781C:金東史ら、大連軽工業学院学報、2001、20(2):99−104)。
サポニン−グルコシダーゼまたは−アラビノシダーゼなどのサポニン酵素を採用し、トチバニンジン属のすべての種類のニンジンのジンセノサイドに対し、加水分解処理を行い、サポニン分子のアグリコン部の糖鎖を加水分解することにより、Rh2を得る。
この方法は、バイオテクノロジを利用しているが、必要なグリコシダーゼの培養時間が比較的長く、加水分解後に得られるもののほとんどが混合サポニンであるため、Rh2単体の収率は高くなく、この方法のコストは比較的高い。
(2)ジンセノサイドジオール系を半合成原料とし、20(S)−ジンセノサイドRh2を合成する
a.中国特許:CN1091448C、2002年
プロトパナキサジオール系サポニンの水溶液をアルカリ金属低級アルコラートまたは金属水酸化物のアルコール溶液と混合し、若しくはプロトパナキサジオール系サポニンの低級アルコール溶液とアルカリ金属アルコラートの低級アルコール溶液を混合し、高温、高圧の下で反応させた後、低級アルコールを用いて抽出し、さらに低圧シリカゲルカラムクロマトグラフィーで純化し、溶出物を収集し、メチルアルコール/水から再結晶し、20(S)−ジンセノサイドRh2を得る。
この方法の主な欠点は、出発原料にプロトパナキサジオール系サポニンが必要であり、かつ反応は高温高圧の下で行う必要があり、条件は比較的厳しく、運用コストは比較的高く、かつ目的生成物である20(S)−ジンセノサイドRh2の収率は高くない。
b.韓国人参煙草研究所は、高麗人参の成分から20(R&S)−ジンセノサイドRh2を製造する方法を開示しており、先ずプロトパナキサジオール系サポニンを得て、さらに酸加水分解を行い、20(R&S)−ジンセノサイドRg3を得てから、ジンセノサイドRg3を処理して、ジンセノサイドRh2を得ることを特徴とする。
この方法の出発原料も、プロトパナキサジオール系サポニンが必要であり、反応工程が比較的煩雑になり、原料の損失は比較的大きく、操作は面倒であるため、コストが増加しており、収率の向上は難しく、加水分解後に得られるのは、(R&S)型の混合サポニンである。
(3)プロトパナキサジオールを半合成原料とし、20(S)−ジンセノサイドRh2を合成する
a.日本特許:特開平8−208688、1996年
この方法の合成プロセスの流れは6工程あり、かつグリコシル化反応において当量の炭酸銀を触媒として使用しており、価格の高さから、この方法のコストを比較的高くしており、かつ該触媒の反応生成物の立体選択性は良好ではない。そのため、コストと収率の2つの面から考慮し、大規模な生産には不利である。
b.韓国人参煙草研究所は、強アルカリのアルコール溶液を用いて高麗人参の葉と根の乾燥粉末を加水分解し、20(S)−ジンセノサイドアグリコンを得た後、炭酸銀などの触媒が存在する下で、ブドウ糖と縮合させ、20(S)−ジンセノサイドRh2を製造する方法を開示している。
この方法も、炭酸銀を触媒として使用しており、価格の高さから、この方法のコストを比較的高くしており、かつ炭酸銀を触媒として使用した反応生成物は、α、βの2種類のグリコシド結合タイプの混合物である。
c.Atopkina,L.N., Denisenko,V.A. Novikov,V.L.,Uvarova,N.I. CHNCA8,Chem.Nat.Compd.(Engl.Transl.),1986,22(3),279−288
プロトパナキサジオールとアセトブロモグルコースを、酸化銀の作用の下で縮合し、20(S)−ジンセノサイドRh2を製造する。
この方法は、プロトパナキサジオールの12位および20位のカルボキシル基がいずれも保護されておらず、グルコシル基に単置換および多置換されやすくなり、得られるのは3位、12位および20位のグルコシル基単置換のプロトパナキサジオールと、3位および12位、3位および20位のグルコシル基二重置換のプロトパナキサジオールの5種類の生成物の混合物であり(そのうち、3位グルコシル基単置換のプロトパナキサジオールの含量は、わずか27%である)、目的生成物である20(S)−ジンセノサイドRh2の分離は難しく、収率は低い。
以上の文献で発表された製造方法は、反応条件、収率、コストまたは反応生成物の立体選択性の面で、いずれもさまざまな欠点があり、大規模な工業化生産には適していない。
そのため、本発明の目的は、20(S)−ジンセノサイドRh2、即ち、20(S)−プロトパナキサジオール−3−O−β−D−グルコピラノサイドの合成方法を提供することである。この方法には、反応条件が温和で、コストが低く、反応生成物のβ型グリコシド結合の選択性が高く、収率が高く、純度が高いという特徴があり、工業化生産に適した方法である。
本発明の方法は、次の反応式で表すことができる。
本発明の合成方法は、先ずプロトパナキサジオール(A1)を選択的に保護し、単置換のプロトパナキサジオール(A2)を得てから、グルコシル基供与体(B3)と単置換のプロトパナキサジオール(A2)が、分子篩の存在とルイス酸の触媒作用の下で、化合物(C1)を生成し、カラムクロマトグラフィーまたは再結晶による純化の後、保護基を除去し、再結晶した後、高純度の20(S)−ジンセノサイドRh2(C2)を得る。
本発明の合成方法は、プロトパナキサジオールを原料とし、次の工程を含む。
1、プロトパナキサジオール(A1)を選択的に保護し、構造式を
とする単置換のプロトパナキサジオール(A2)を得る。構造式におけるR´は、芳香族炭化水素類アシル基またはパラフィン置換の芳香族炭化水素類アシル基、C〜Cのアルキル基置換アシル基、C〜Cのアルキル基置換シリル基、C〜C16のアリール基置換シリル基である。例えば、ベンゾイル基、p−メトキシベンゾイル基、ピバロイル基、tert―ブチルジメチルシリル基またはtert―ブチルジフェニルシリル基などである。反応中の、化合物(A1)と保護基を含む反応物のモル比は、1:3.0〜5.0であり、反応温度は−10〜25℃であり、反応時間は1.5〜12時間であり、反応溶剤はC〜Cの塩素化パラフィン、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルホルムアミドのうちの1種またはそれらの混合物であり、用量は1モルの化合物(A1)に6.5〜10リットルの有機溶剤を用いる。反応の収率は、85〜95%である。
2、有機溶剤の不活性ガスの保護の下、構造式を
とするグルコシル基供与体(B3)と構造式を
とする単置換のプロトパナキサジオール(A2)が、ルイス酸の触媒作用の下で、−20〜40℃においてグリコシル化反応を行い、0.5〜4.5時間反応する。反応中に分子篩を添加して、反応をより完全なものにすることができる。反応終了時に、クエンチャーを加え、反応をクエンチする。溶剤を濃縮し、所定の処理の後、構造式を
とする20(S)−ジンセノサイドRh2の化合物(C1)を得る。
そのうち、化合物(A2)、化合物(B3)、ルイス酸触媒のモル比は、1:0.8〜5.0:0.01〜1.0である。ルイス酸触媒は、C〜Cのハロゲン化アミド、C〜Cのフルオロアルキルスルホン酸、C〜Cのシリルフルオロアルキルスルホン酸エステル、C〜Cのフルオロアルキルスルホン酸銀、三フッ化ホウ素−エチルエーテル錯体またはこれらの混合物であり、例えば、N−ヨードコハク酸イミド(NIS)、N−ヨードコハク酸イミド(NIS)−トリフルオロメタンスルホン酸銀(AgOTf)混合物、N−ヨードコハク酸イミド(NIS)−トリフルオロメタンスルホン酸(TfOH)混合物、トリフルオロメタンスルホン酸銀(AgOTf)、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(TMSOTf)などである。反応中に、分子篩を添加すると反応に有利であり、上記分子篩は3Å−5Å型シリコアルミン酸塩分子篩またはそれらの粉末であり、化合物(A2)と分子篩の重量比は1:0〜7.0である。反応溶剤はC〜Cの塩素化パラフィンまたはトルエンであり、溶剤の用量は1モルの化合物(A2)に4〜12リットルの溶剤を用いる。不活性保護ガスは、窒素、アルゴンまたはヘリウムである。反応終了時に、クエンチャーを加え、反応をクエンチする。クエンチャーは、トリメチルアミン、トリエチルアミンまたはチオ硫酸ナトリウムとする。生成物は、カラムクロマトグラフィーまたは再結晶により純化し、カラムクロマトグラフィー用の充填剤はシリカゲル、酸化アルミニウムまたは大孔径樹脂などとし、シリカゲルがより好ましい。シリカゲルと生成物の重量比は20〜10:1とし、シリカゲルの粒径は40〜60μmがより好ましい。溶出用の溶剤は、石油エーテル、ジクロロメタン、酢酸エチル、トリクロロメタン、メチルアルコールまたはシクロヘキサンのうちの1種またはそれらの混合物である。反応の収率は、70〜85%である。
構造式のうち、R´ は、芳香族炭化水素類アシル基またはパラフィン置換の芳香族炭化水素類アシル基、C〜Cのアルキル基置換アシル基、C〜Cのアルキル基置換シリル基、C〜C16のアリール基置換シリル基である。Rは、C〜Cのアルキル基置換アシル基、ベンゾイル基またはベンジル基である。Xは、OC(NH)CClまたはSEtである。
3、上記の多置換の20(S)−ジンセノサイドRh2(C1)と一価アルカリ金属化合物の水溶液は、極性溶剤の中で脱保護基反応を行い、20(S)−ジンセノサイドRh2(C2)を生成する。一価アルカリ金属化合物は、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、水酸化カリウムまたは水酸化リチウムとし、その水溶液の重量比濃度は、25〜50%が比較的好ましく、化合物(C1)と一価アルカリ金属化合物のモル比は1:4〜10とする。極性溶剤は、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、メチルアルコール、エチルアルコール、水のうちの1種またはそれらの混合物であり、溶剤の用量は1モルの化合物(C1)に10〜30リットルの溶剤を用いる。反応温度は40〜100℃である。反応時間は10〜18時間である。反応生成物は、再結晶を経て、高純度の20(S)−ジンセノサイドRh2を得ることができ、再結晶純化に用いる溶剤は、トリクロロメタン、C〜Cのアルキルアルコール、酢酸エチル、アセトン、水のうちの1種またはそれらの混合物である。反応の収率は、80〜90%である。
本発明の優れている点:本発明の方法の反応条件は、比較的温和であり、合成プロセスは簡潔で、合理的であり、反応原料は安価で取得しやすく、コストが低いことである。本発明の方法の生成物のβ型グリコシド結合の選択性は高く、かつ生成物の収率は比較的高く、特に鍵反応(グリコシル化反応)の収率は70〜85%に達することができる。
最終生成物である20(S)−ジンセノサイドRh2の純化のプロセスにおいて、再結晶の方法を採用し、純度の比較的高い生成物を得ることができるため、本発明の方法は、工業化の大規模生産に適した方法である。
以下、具体的な実施例により、本発明をより理解することができるが、本発明の内容を制限することはできない。
単置換のプロトパナキサジオール(A2)の合成
(1)R´ をベンゾイル基(Bz)とする(即ち、12−ベンゾイル−プロトパナキサジオール)
プロトパナキサジオール(A1)[中国発明特許(特許番号:200410018038.8)の方法により製造]40g(0.087モル)をピリジン(600ml)に溶かし、0℃の下で塩化ベンゾイル44.51g(0.261モル)を加え、25℃で攪拌し、1晩置き、薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させ、メチルアルコールを添加して反応を終らせ、濃縮後、酢酸エチルを用いて溶解し、さらに飽和NaCl水液で中性になるまで洗い、乾燥させる。濾過後、濃縮し、カラムクロマトグラフィー[勾配溶出:石油エーテルと酢酸エチルの体積比は6:1から3:1まで]で純化し、化合物(A2−1)41.07gを得る。収率は84.3%、HPLC測定純度は93.63%である。
化合物(A2−1)の物理化学データは次のとおり。
H NMR(300 MHz,CDCl):δ7.99−7.37(m,5H),5.2(m,1H),5.13(t,1H),3.9(dd,1H),3.15(m,1H),2.0(m,2H),1.96−1.47(m,16H),1.44−1.24(m,8H),1.16−1.11(m,12H)
(2)R´をp−メトキシベンゾイル基(MBz)とする(即ち、12−p−メトキシベンゾイル−プロトパナキサジオール)
プロトパナキサジオール(A1)[中国発明特許(特許番号:200410018038.8)の方法により製造]40g(0.087モル)をピリジン(600ml)に溶かし、0℃の下でMBzCl59.35g(0.348モル)を加え、20℃で攪拌し、1晩置き、薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させ、メチルアルコールを添加して反応を終らせ、濃縮後、酢酸エチルを用いて溶解し、さらに飽和NaCl水液で中性になるまで洗い、乾燥させる。濾過後、濃縮し、カラムクロマトグラフィー[勾配溶出:石油エーテルと酢酸エチルの体積比は8:1から3:1まで]で純化し、化合物(A2−2)44.6gを得る。収率は88.6%、HPLC測定純度は92.26%である。
化合物(A2−2)の物理化学データは次のとおり。
H NMR300 MHz,CDCl):δ8.1−7.86(m,4H),6.85(m,4H),5.13(t,1H),3.84(t,6H),3.2(s,1H),2.15−1.72(m,12H),1.64−1.22(m,14H),1.05(s,4H),1.01(d,4H),0.81(s,6H), 0.78(s,2H)
(3)R´をピバロイル基(Piv)とする(即ち、12−ピバロイル−プロトパナキサジオール)
プロトパナキサジオール(A1)[中国発明特許(特許番号:200410018038.8)の方法により製造]40g(0.087モル)をジクロロメタン(700ml)、トリエチルアミン(85ml)の混合溶剤に溶かし、塩化ピバロイル36.5g(0.298モル)を加え、−10〜5℃まで冷やし、1.5h反応させ、薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させる。メチルアルコールを添加して反応を終らせ、飽和NaCl水液で洗浄し、この水液をジクロロメタンを用いて抽出し、有機相を合わせ、さらに飽和NaCl水液で中性になるまで洗い、乾燥させる。濾過後、濃縮し、化合物(A2−3)42.5gを得る。収率は89.7%、HPLC測定純度は99.48%である。
化合物(A2−3)の物理化学データは次のとおり。
H NMR(300 MHz,CDCl):δ5.28(d,1H),3.6(m,1H),3.2(s,1H),2.2−1.8(m,6H),1.72−1.38(m,14H),1.28−1.14(m,22H),1.1(s,3H),0.98−0.72(m,9H)
(4)R´をtert―ブチルジメチルシリル基(TBS)とする(即ち、12−tert―ブチルジメチルシリル−プロトパナキサジオール)
プロトパナキサジオール(A1)[中国発明特許(特許番号:200410018038.8)の方法により製造]40g(0.087モル)をトリクロロメタン(700ml)、トリエチルアミン(70ml)の混合溶剤に溶かし、TBSCl52.5g(0.348モル)およびイミダゾール39.7(0.58モル)を加え、20〜25℃で攪拌し、5h反応させ、薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させる。飽和NaCl水液で洗浄し、この水液をジクロロメタンを用いて抽出し、有機相を合わせ、乾燥させる。濾過後、濃縮し、化合物(A2−4)41.2gを得る。収率は84.5%、HPLC測定純度は99.21%である。
化合物(A2−4)の物理化学データは次のとおり。
H NMR(300 MHz,CDCl):δ5.13(t,1H),3.65(m,1H),3.16(m,1H),2.15−1.72(m,6H),1.67−1.58(d,8H),1.55−1.15(m,12H),1.08(s,3H),0.96(d,6H),0.89(s,9H),0.81(s,7H),0.76(s,3H),0.08(s,6H)
(5)R´をtert―ブチルジフェニルシリル基(TBDPS)とする(即ち、12−tert―ブチルジフェニルシリル−プロトパナキサジオール)
プロトパナキサジオール(A1)[中国発明特許(特許番号:200410018038.8)の方法により製造]4g(0.0087モル)を85mlのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かし、TBDPSCl11.96g(0.0435モル)およびイミダゾール3.97g(0.058モル)を加え、20〜25℃で攪拌し、5h反応させ、薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させる。飽和NaCl水液で洗浄し、この水液をジクロロメタンを用いて抽出し、有機相を合わせ、乾燥させる。濾過後、濃縮し、カラムクロマトグラフィー[勾配溶出:石油エーテルと酢酸エチルの体積比は8:1から3:1まで]で純化し、化合物(A2−5)4.9gを得る。収率は82.3%、HPLC測定純度は99.12%である。
化合物(A2−5)の物理化学データは次のとおり。
H NMR(300 MHz,CDCl):δ7.54−7.36(m,10H),5.2(s,1H),3.2(s,1H),3.19(s,1H),1.96−1.71(m,8H),1.56−1.40(m,14H),1.31−1.21(m,9H),1.16−1.11(m,9H),0.86(t,9H)
全保護D−グルコース (B2)の合成
(1)Rをベンゾイル基とする(即ち、1,2,3,4,6−5−O−ベンゾイル−D−グルコース)
D−グルコース(150g、0.833モル)を1650mlの無水ピリジンに溶かし、0℃の下で塩化ベンゾイル532.5g(4.575モル)を加え、室温で攪拌し、1晩置き、薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させた後、それを大量の水の中に入れ、固化するまで浸し、水で洗い、乾燥させて白色の固体、即ち、化合物(B2−1)552.3gを得る。収率は94.9%、HPLC測定純度は97.21%である。その物理化学データは、文献値:Eagle,Andrew J.;et al,J.Chem.Res.,1993,10,2663−2679と合致している。(合成方法は、R.K.Ness,et al,J.Amer.Chem.Soc.,1951,296−299を参照)。
(2)Rをアセチル基とする(即ち、1,2,3,4,6−5−O−アセチル−D−グルコース)
D−グルコース(50g、28ミリモル)を無水酢酸ナトリウム(25g)に溶かし、無水酢酸(350ml)を加え、150〜160℃まで加熱し、固体を溶解させ、それを冷たい水の中に入れ、固体を析出し、固体を水で洗い、エチルアルコールから再結晶し、化合物(B2−2)86gを得る。収率は79%、HPLC測定純度は98%である。その物理化学データは、文献値:Johnson,Carl R.;et al,J.Amer.Chem.Soc.1992,114(24)9414−9418と合致している。(合成方法は、Wolfrom,M.L.;Thompson,A.Methods Carbohydr.Chem.1963,2,211を参照)。
(3)Rをピバロイル基とする(即ち、1,2,3,4,6−5−O−ピバロイル−D−グルコース)
D−グルコース(1.8g、0.01モル)、4−ジメチルアミンピリジンを18mlのピリジンに溶解し、0℃の下で塩化ピバロイル9ml(0.08モル)を加え、70℃で8時間反応させ、薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させ、所定の処理を行い、白色の固体、即ち、化合物(B2−3)5.53gを得る。収率は92.13%、HPLC測定純度は97.62%である。
その物理化学データは次のとおり。
H NMR(300 MHz,CDCl):δ6.66(d,1H),5.25(t,2H),4.78(dd,1H),4.65(dd,1H),4.34(d,1H),4.09(d,1H),4.09(d,1H),1.24(5×s,45H,5C(CHCO)。
(合成方法は、Bing Li,et al,Carbohydrate Research,2001,331,1−7を参照)。
(4)Rをベンジル基とする(即ち、1,2,3,4,6−5−O−ベンジル−D−グルコース)
D−グルコース(1.8g、0.01モル)を25mlの無水N,N−ジメチルホルムアミドに溶解し、それぞれ水素化ナトリウム(0.088g)を加え、加えた後30分攪拌してから、臭化ベンジル(0.5ml)を加え、室温の下で攪拌し、1晩置き、薄層クロマトグラフィーで検査し、メチルアルコールを加えて反応をクエンチし、カラムクロマトグラフィー[勾配溶出:石油エーテルと酢酸エチルの体積比は5:1から3:1まで]で純化し、白色の固体、即ち、化合物(B2−4)5.44gを得る。収率は86.32%、HPLC測定純度は96.82%である。
その物理化学データは次のとおり。
H NMR(300 MHz,CDCl):δ7.19(5×s,25H, 5C),5.27(m,1H),4.63(d,10H),4.24(dd,1H),3.63(m,1H),3.59(m,2H),3.26(s,1H)。
グルコシル基供与体 (B3)の合成
(1)Rをベンゾイル基とし、XをOC(NH)CClとする
a.化合物(B2−1)120g(0.146モル)を600mlのN,N−ジメチルホルムアミドに溶かし、室温で攪拌し、氷酢酸20.6ml(0.36モル)を加え、0℃の下でヒドラジン20.16ml(0.36モル)を加え、室温で攪拌する。薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させ、カラムクロマトグラフィー[勾配溶出:石油エーテルと酢酸エチルの体積比は5:1から3:1まで]で純化し、構造式を
とする白色の固体66gを得る。収率は64.97%、HPLC測定純度は95.89%である。その物理化学データは、文献値:Mikamo,Masatomo; Carbohydr.Res.,1989,191,150−153と合致している。
b.上記工程で得られた化合物59g(0.095モル)に、150mlの無水ジクロロメタンを加え、攪拌して固体を溶解させる。アルゴンの保護の下、トリクロロアセトニトリル17.37ml(0.171モル)と1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)0.708ml(4.75ミリモル)を加え、室温で攪拌し、1.5時間反応させる。反応液を、シリカゲルカラムを介して純化し、無水ジクロロメタンを用いて溶出する。化合物(B3−1)[構造式を

とする]を含む濾液を、次のグリコシル化反応に直接用いる。(合成方法は、Fukase,K.,et al,S.Chem.Express,1993,8,409を参照)。
(2)Rをアセチル基とし、XをOC(NH)CClとする
a.化合物(B2−2)3.9g(10ミリモル)を、アンモニア飽和させたTHF/MeOH溶液(7:3)20mlに溶かし、室温で3時間攪拌する。薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させ、カラムクロマトグラフィー[勾配溶出:石油エーテルと酢酸エチルの体積比は5:1から4:1まで]で純化し、構造式を

とする白色の固体3.0gを得る。収率は86.17%、HPLC測定純度は99%である。その物理化学データは、文献値:Fernandez−Lorente;Tetrahedron,2003,59(30),5715−5712と合致している。
b.上記工程で得られた化合物3.0g(8.62ミリモル)に、10mlの無水ジクロロメタンを加え、攪拌して固体を溶解させる。アルゴンの保護の下、トリクロロアセトニトリル1.6ml(15.6ミリモル)と炭酸カリウム0.04g(0.4ミリモル)を加え、室温で攪拌し、1.5時間反応させる。反応液を、シリカゲルカラムを介して純化し、無水ジクロロメタンで溶出する。化合物(B3−2)[構造式を
とする]を含む濾液を、次のグリコシル化反応に直接用いる。
(3)Rをアセチル基とし、XをSEtとする
化合物(B2−2)7.74g(19.8ミリモル)を47mlの無水ジクロロメタンに溶かし、エチルメルカプタン1.76ml(23.8ミリモル)を加え、0℃の下で無水SnCl0.35ml(2.99ミリモル)を加え、薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させ、所定の後処理を行い、エチルアルコールで再結晶し、構造式を
とする白色の固体、即ち化合物(B3−3)6.19gを得る。収率は80%である。
その物理化学データは次のとおり。
H NMR(300 MHz,CDCl):δ5.22(t,1H),5.08(t,1H),5.03(t,1H),4.49(d,1H),4.24(dd,1H),4.13(dd,1H),3.71(ddd,1H),2.70(m,2H),2.09,2.07,2.04,2.03(4×s,12H,4CHCO),1.28(t,3H)
(合成方法は、Contour,M.O.,et al,Carbohydr.Res.,1989,193,283を参照)。
(4)Rをピバロイル基とし、XをSEtとする
化合物(B2−3)5.5g(9.16ミリモル)を35mlの無水ジクロロメタンに溶かし、エチルメルカプタン0.81ml(10.99ミリモル)を加え、0℃の下で無水SnCl0.16ml(1.38ミリモル)を加え、薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させ、所定の後処理を行い、構造式を
とする白色の固体、即ち化合物(B3−4)4.21gを得る。収率は82%である。
その物理化学データは次のとおり。
H NMR(300 MHz,CDCl):δ5.25−5.23(m,2H),4.93(t 1H),4.78(t,1H),4.65(t,1H), 4.34−4.09(m,2H),2.48(dd,2H),2.48(dd,2H), 1.24(4×s,36H,4C(CHCO),1.2(m,3H)。
20(S)−ジンセノサイドRh2の合成
(1)Rをベンゾイル基とし、R´ をp−メトキシベンゾイル基とし、XをOC(NH)CClとする
(a)グリコシル化反応
化合物(A2−2、即ち12−p−メトキシベンゾイル−プロトパナキサジオール)3.84g(6.24ミリモル)と化合物(B3−1)約24.7g(29.95ミリモル、実施例3で得られる濾液)を75mlの無水ジクロロメタンに溶かし、4Å型分子篩26.3gと、窒素の保護の下、0.5時間攪拌し、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル0.06ml(0.312ミリモル)を加え、0℃で攪拌し、0.5時間反応させる。反応終了後、トリエチルアミンを加え、反応をクエンチする。濾過し、濾液を濃縮した後で、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出剤:石油エーテルと酢酸エチルの体積比は6:1]で純化し、構造式を
とする白色の固体、即ち化合物(C1−1)4.66gを得る。収率は78.6%、HPLC測定純度は92.8%である。
(b)脱保護基反応
化合物(C1−1)4.66g(0.004モル、HPLC:92.8%)を13.5mlのジクロロメタンと27mlのエチルアルコールの混合溶剤に溶かし、攪拌しながら4.32g(50%、0.04モル)のナトリウムメトキシドの10mlエチルアルコール溶液を加え、80℃で10時間反応させ、薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させる。反応液を濃縮して白色の固体を得て、エチルアルコールと酢酸エチルの混合溶液を用いて再結晶させ、化合物(C2)2.13gを得る。収率は85.4%、HPLC測定純度は99.16%である。その物理化学データは、文献値:Chen Yingjie et al,Journal of Shengyang College of Pharmacy,1987,11(33),282−289と合致している。
化合物(C2)の物理化学データは次のとおり。
H NMR(300 MHz,CN):δ0.89−1.58(24H, 18−C,19−C,21−C,26−C,27−C,28−C,29−C, 30−C×CH),5.24(d,1H),4.83(d,1H),3.98(d,1H),3.36(dd,3H);
13CNMR(300 MHz,CN):130.68,126.3,106.87,88.75,78.7,78.26,75.73,72.91,71.87,70.95,63.07,56.37,54.75,51.68,50.38,48.56,40.0,39.64,39.12,36.95, 35.85,35.14,32.03,31.32,28.13,27.07,26.82,26.81,25.76,23.0,18.43,17.64,17.02,16.75,16.32,15.82;
ESI−MS(m/z),645.3(M+Na)。
(2)Rをアセチル基とし、R´をp−メトキシベンゾイル基とし、XをSEtとする
(a)グリコシル化反応
化合物(A2−2、即ち12−p−メトキシベンゾイル−プロトパナキサジオール)3.84g(6.24ミリモル)と化合物(B3−3)約6.19g(12.48ミリモル)を37.5mlの無水ジクロロメタンに溶かし、5Å分子篩19.2gと、アルゴンの保護の下、室温で0.5時間攪拌する。−20℃まで冷却し、N−ヨードコハク酸イミド固体0.28g(1.24ミリモル)を加え、トリフルオロメタンスルホン酸0.45ml(5ミリモル)を加え、10℃で攪拌し、3時間反応させる。反応終了後、Naを加え、反応をクエンチする。濾過し、所定の後処理を行い、ジクロロメタンとメチルアルコールの混合溶剤で再結晶させ純化し、構造式を
とする白色の固体、即ち化合物(C1−2)4.22gを得る。収率は71.14%、HPLC測定純度は94.25%である。
(b)脱保護基反応
化合物(C1−2)3.92g(3.83ミリモル)を12.8mlのテトラヒドロフランと25.6mlのエチルアルコールの混合溶剤に溶かし、攪拌しながら0.92g(96%、23ミリモル)の水酸化ナトリウムの1.3ml水溶液を加え、50℃で10時間反応させ、薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させる。反応液を濃縮して白色の固体を得て、アセトンを用いて再結晶させ、化合物(C2)1.86gを得る。収率は77.1%、HPLC測定純度は99.43%である。その物理化学データは、実施例4(1)と合致している。
(3)Rをアセチル基とし、R´をp−メトキシベンゾイル基とし、XをSEtとする
(a)グリコシル化反応
化合物(A2−2、即ち12−p−メトキシベンゾイル−プロトパナキサジオール)3.84g(6.24ミリモル)と化合物(B3−3)約3.7g(7.488ミリモル)を50mlの無水ジクロロメタンに溶かし、3Å分子篩8gと、ヘリウムの保護の下、室温で0.5時間攪拌する。−20℃まで冷却し、N−ヨードコハク酸イミド固体0.1gを加え、トリフルオロメタンスルホン酸0.222ml(2.5ミリモル)を加え、反応終了後、Naを加え、反応をクエンチする。濾過し、所定の後処理を行い、酸化アルミニウムカラムクロマトグラフィー[勾配溶出:石油エーテルと酢酸エチルの体積比は8:1から5:1まで]で純化し、構造式を
とする白色の固体、即ち化合物(C1−3)4.17gを得る。収率は70.3%、HPLC測定純度は94.46%である。
(b)脱保護基反応
化合物(C1−3)0.92g(0.9ミリモル)を3mlのテトラヒドロフランと6mlのメチルアルコールの混合溶剤に溶かし、攪拌しながら0.584g(50%、5.4ミリモル)のナトリウムメトキシドの0.3ml水溶液を加え、50℃で18時間反応させ、薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させる。反応液を濃縮して白色の固体を得て、エチルアルコールと酢酸エチルの混合溶液を用いて再結晶させ、化合物(C2)0.46gを得る。収率は81.2%、HPLC測定純度は99.34%である。その物理化学データは、実施例4(1)と合致している。
(4)Rをベンゾイル基とし、R´をピバロイル基とし、XをOC(NH)CClとする
(a)グリコシル化反応
化合物(A2−3、即ち12−ピバロイル−プロトパナキサジオール)42.5g(0.0777モル、HPLC:99.48%)と化合物(B3−1)約83.3g(0.101モル、実施例3で得られる濾液)を850mlの無水ジクロロメタンに溶かし、4Å型分子篩80gを加え、アルゴンの保護の下、0.5時間攪拌し、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル1.43ml(0.0078モル)を加え、室温で攪拌し、0.5時間反応させる。反応終了後、トリメチルアミン1.2ml(0.0086モル)を加え、反応をクエンチする。濾過し、濾液を濃縮した後で、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出剤:石油エーテルと酢酸エチルの体積比は6:1]で純化し、構造式を
とする白色の固体、即ち化合物(C1−4)78.5gを得る。収率は82.7%、HPLC測定純度は91.94%である。
化合物(C1−4)物理化学データは次のとおり。
H NMR(300 MHz,CDCl):δ8.1−7.2(m,20H, 4C),5.92(t,1H),4.86(d,1H),5.53(dd,2H),5.14(s,1H),4.82(d,2H),4.48−4.67(m, 2H),3.0−3.12(dd,1H),2.32,−1.8(m,8H), 1.58−1.0(m,30H),0.98−0.72(m,9H),0.65 (d,6H)
(b)脱保護基反応
化合物(C1−4)78.3g(0.064モル、HPLC:91.94%)を200mlのジクロロメタンと700mlのエチルアルコールの混合溶剤に溶かし、攪拌しながら21g(96%、0.504モル)の水酸化ナトリウムの45ml水溶液を加え、40℃で16時間反応させ、薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させる。反応液を乾燥するまで濃縮して白色の固体を得て、エチルアルコールと酢酸エチルの混合溶液を用いて再結晶させ、化合物(C2)31.95gを得る。収率は80%、HPLC測定純度は99.67%である。その物理化学データは、実施例4(1)と合致している。
(5)Rをアセチル基とし、R´をピバロイル基とし、XをOC(NH)CClとする
(a)グリコシル化反応
化合物(A2−3、即ち12−ピバロイル−プロトパナキサジオール)3.4g(6.24ミリモル)と化合物(B3−2)約3.4g(6.86ミリモル、実施例3で得られる濾液)を50mlの無水ジクロロメタンに溶かし、5Å分子篩8gと、アルゴンの保護の下、三フッ化ホウ素−エチルエーテル錯体0.08mlを加え、室温で攪拌し、1.5時間反応させる。反応終了後、トリメチルアミンを加え、反応をクエンチする。濾過し、濾液を濃縮した後で、5.9gの薄黄色の固体を得る。シリカゲルカラムクロマトグラフィー[勾配溶出:トリクロロメタンとメチルアルコールの体積比は10:1から7:1まで]で純化し、構造式を

とする白色の固体、即ち化合物(C1−5)3.98gを得る。収率は72.6%、HPLC測定純度は99.8%である。
化合物(C1−5)物理化学データは次のとおり。
H NMR(300 MHz,CDCl):δ5.21(t,1H),5.14(m,3H),4.81(dd,1H),4.48(d,1H),4.23−4.16(m,2H),3.08(m,1H),2.67−2.44(m,3H),2.12−2.02(4×s,12H,4CHCO),1.73−1.1.54(m,15H),1.35−1.0(m,24H),0.98−0.72(m,9H),0.65(d,6H)
(b)脱保護基反応
化合物(C1−5)0.8g(0.9ミリモル)を3mlのジクロロメタンと6mlのメチルアルコールの混合溶剤に溶かし、攪拌しながら0.449g(90%、7.2ミリモル)の水酸化カリウムの0.4ml水溶液を加え、50℃で18時間反応させ、薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させる。反応液を濃縮して白色の固体を得て、メチルアルコールと酢酸エチルの混合溶液を用いて再結晶させ、化合物(C2)0.45gを得る。収率は80%、HPLC測定純度は99.55%である。その物理化学データは、実施例4(1)と合致している。
(6)Rをアセチル基とし、R´ をピバロイル基とし、XをOC(NH)CClとする
(a)グリコシル化反応
化合物(A2−3、即ち12−ピバロイル−プロトパナキサジオール)3.4g(6.24ミリモル)と化合物(B3−2)約2.47g(4.992ミリモル、実施例3で得られる濾液)を25mlの無水ジクロロメタンに溶かし、窒素の保護の下、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル11.4ml(0.0624ミリモル)を加え、35℃で攪拌し、4.5時間反応させる。反応終了後、トリエチルアミンを加え、反応をクエンチする。濾過し、濾液を大孔径樹脂カラムを用いて吸着させ、メチルアルコールを用いて溶出してから、シクロヘキサンを用いて溶出し、溶出液を得て、構造式を

とする白色の固体、即ち化合物(C1−6)2.84gを得る。収率は71.2%、HPLC測定純度は99.2%である。
(b)脱保護基反応
化合物(C1−6)2.84g(3.19ミリモル)を32mlのテトラヒドロフランと64mlのメチルアルコールの混合溶剤に溶かし、攪拌しながら0.866g(56%、12.76ミリモル)の水酸化リチウムの1.1ml水溶液を加え、50℃で12時間反応させ、薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させる。反応液を濃縮して白色の固体を得て、トリクロロメタンとアセトンの混合溶液を用いて再結晶させ、化合物(C2)1.64gを得る。収率は82.3%、HPLC測定純度は99.24%である。その物理化学データは、実施例4(1)と合致している。
(7)Rをピバロイル基とし、R´をピバロイル基とし、XをSEtとする
(a)グリコシル化反応
化合物(A2−3、即ち12−ピバロイル−プロトパナキサジオール)5.11g(9.375ミリモル)と化合物(B3−4)約4.2g(7.5ミリモル)を40mlの無水ジクロロメタンに溶かし、ヘリウムの保護の下、室温で0.5時間攪拌する。−20℃まで冷却し、N−ヨードコハク酸イミド固体0.15gを加え、AgOTf0.964g(0.75ミリモル)のトルエン溶液(28ml)を加え、10℃で攪拌し、2.5時間反応させる。反応終了後、Naを加え、反応をクエンチする。濾過し、所定の後処理を行い、ジクロロメタンとメチルアルコールの混合溶剤で再結晶させ純化し、構造式を
とする白色の固体、即ち化合物(C1−7)5.9gを得る。収率は75.36%、HPLC測定純度は96.13%である。
(b)脱保護基反応
化合物(C1−2)5.9g(5.66ミリモル)を19.2mlのテトラヒドロフランと38.4mlのエチルアルコールの混合溶剤に溶かし、攪拌しながら2.12g(90%、33.96ミリモル)の水酸化カリウムの2ml水溶液を加え、55℃で12時間反応させ、薄層クロマトグラフィーで検査し、完全に反応させる。反応液を濃縮して白色の固体を得て、メチルアルコールと酢酸エチルの混合溶液を用いて再結晶させ、化合物(C2)2.9gを得る。収率は82.34%、HPLC測定純度は99.12%である。その物理化学データは、実施例4(1)と合致している。

Claims (11)

  1. プロトパナキサジオール(A1)を原料とし、次の(a)から(c)の工程を経て20(S)−ジンセノサイドRh2を合成する方法であって、
    (a)プロトパナキサジオール(A1)を選択的に保護する工程、
    即ち、構造式を
    とする単置換のプロトパナキサジオール(A2)を得ること、
    ここで、当該構造式における保護基R´は、芳香族炭化水素アシル基またはパラフィン置換の芳香族炭化水素アシル基、基全体として 〜C であるアルキル基置換アシル基、基全体として 〜C であるアルキル基置換シリル基、基全体として〜C16 であるアリール基置換シリル基からなる群から選択されるものであり、
    この選択的保護のための反応中の、化合物(A1)と保護基(R´)を含む反応物のモル比は、1:3.0〜5.0であり、反応温度は−10〜25℃であり、反応時間は1.5〜12時間であり、反応有機溶剤はC〜Cの塩素化パラフィン、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルホルムアミドのうちの1種またはそれらの混合物であり、用量は1モルの化合物(A1)に6.5〜10リットルの有機溶剤を用いること
    (b)単置換のプロトパナキサジオール(A2)をグリコシル化する工程、
    即ち、構造式を
    とする単置換のプロトパナキサジオール[化合物(A2)]と、
    構造式を
    とするグルコシル基供与体[化合物(B3)]と、
    ルイス酸触媒と、分子篩とを、不活性ガスの保護の下、有機溶剤の中でグリコシル化反応を行い、構造式を
    とする多置換の20(S)−ジンセノサイドRh2[化合物(C1)]を生成すること、
    ここで、このグリコシル化反応において、化合物(A2)、化合物(B3)、ルイス酸触媒のモル比は、1:0.8〜5.0:0.01〜1.0であり、化合物(A2)と分子篩の重量比は1:0〜7.0であり、反応温度は−20〜40℃であり、反応時間は0.5〜4.5時間であり、反応溶剤の用量は1モルの化合物(A2)に4〜12リットルの有機溶剤を用い、反応終了時に、クエンチャーを加え、反応をクエンチし、生成物をカラムクロマトグラフィーまたは再結晶により純化し、
    上記構造式のうち、R´は、芳香族炭化水素アシル基またはパラフィン置換の芳香族炭化水素アシル基、基全体として 〜C であるアルキル基置換アシル基、基全体として 〜C であるアルキル基置換シリル基、基全体として〜C16 であるアリール基置換シリル基からなる群から選択されるものであり、
    Rは、基全体として〜C であるアルキル基置換アシル基、ベンゾイル基またはベンジル基であり、Xは、OC(NH)CClまたはSEtであること
    (c)保護基を離脱させる工程、
    即ち、化合物(C1)と一価アルカリ金属化合物とを極性溶剤の中で脱保護基反応を行い、20(S)−ジンセノサイドRh2(C2)を生成すること、
    ここで、脱保護基反応中の、化合物(C1)と一価アルカリ金属化合物のモル比は1:4〜10とし、反応温度は40〜100℃であり、反応時間は10〜18時間であり、極性溶剤の用量は1モルの化合物(C1)に10〜30リットルの溶剤を用い、生成された生成物を、再結晶を経て純化すること
    特徴とする20(S)−ジンセノサイドRh2の合成方法。
  2. 上記グリコシル化反応において用いるルイス酸触媒が、C〜Cのハロゲン化アミド、C〜Cのフルオロアルキルスルホン酸、C〜Cのシリルフルオロアルキルスルホン酸エステル、C〜Cのフルオロアルキルスルホン酸銀、三フッ化ホウ素−エチルエーテル錯体またはこれらの混合物であることを特徴とする請求項1記載の合成方法。
  3. 上記グリコシル化反応における上記不活性保護ガスが、窒素、アルゴンまたはヘリウムであることを特徴とする請求項1記載の合成方法。
  4. 上記グリコシル化反応における上記有機溶剤が、C〜Cの塩素化パラフィンまたはトルエンであることを特徴とする請求項1記載の合成方法。
  5. 上記グリコシル化反応において加えるクエンチャーが、トリメチルアミン、トリエチルアミンまたはチオ硫酸ナトリウムであることを特徴とする請求項1記載の合成方法。
  6. 上記グリコシル化反応において用いる分子篩が、3Å〜5Å型のシリコアルミン酸塩分子篩またはそれらの粉末であることを特徴とする請求項1記載の合成方法。
  7. 上記グリコシル化反応におけるカラムクロマトグラフィーで用いる充填剤が、シリカゲル、酸化アルミニウムまたは大孔径樹脂であることを特徴とする請求項1記載の合成方法。
  8. 上記グリコシル化反応における上記カラムクロマトグラフィー純化で用いる溶出用の溶剤が、石油エーテル、ジクロロメタン、酢酸エチル、トリクロロメタン、メチルアルコールまたはシクロヘキサンのうちの1種またはそれらの混合物であることを特徴とする請求項1記載の合成方法。
  9. 上記脱保護基反応における上記一価アルカリ金属化合物が、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、水酸化カリウムまたは水酸化リチウムであることを特徴とする請求項1記載の合成方法。
  10. 上記脱保護基反応における上記極性溶剤が、テトラヒドロフラン、メチルアルコール、ジクロロメタン、エチルアルコール、水のうちの1種またはそれらの混合物であることを特徴とする請求項1記載の合成方法。
  11. 上記脱保護基反応後の再結晶純化に用いる溶剤が、トリクロロメタン、C〜Cのアルキルアルコール、酢酸エチル、アセトン、水のうちの1種またはそれらの混合物であることを特徴とする請求項1記載の合成方法。
JP2007522899A 2004-07-29 2005-05-16 20(S)−ジンセノサイドRh2の合成方法 Expired - Fee Related JP4856071B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CNB2004100532692A CN1252083C (zh) 2004-07-29 2004-07-29 20(S)-人参皂苷Rh2的合成方法
CN200410053269.2 2004-07-29
PCT/CN2005/000675 WO2006010307A1 (fr) 2004-07-29 2005-05-16 Synthese du 20 (s)-ginsenoside rh2

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008508194A JP2008508194A (ja) 2008-03-21
JP4856071B2 true JP4856071B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=34602800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007522899A Expired - Fee Related JP4856071B2 (ja) 2004-07-29 2005-05-16 20(S)−ジンセノサイドRh2の合成方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20080275225A1 (ja)
JP (1) JP4856071B2 (ja)
KR (1) KR100913010B1 (ja)
CN (1) CN1252083C (ja)
WO (1) WO2006010307A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1651451B (zh) * 2004-12-10 2011-06-08 海南亚洲制药有限公司 20(s)-原人参二醇衍生物、含有它们的药物组合物及其应用
KR101098027B1 (ko) * 2009-09-18 2011-12-27 한국과학기술원 로다노박터 진세노시디뮤탄스 kctc22231t 유래의 진세노시드 글리코시다제 및 이의 용도
CN102731604A (zh) * 2011-03-31 2012-10-17 上海兰蒂斯生物医药科技有限公司 20(R)-人参皂苷Rh2的合成方法
CN102336800B (zh) * 2011-07-22 2014-03-05 中国科学院上海有机化学研究所 一种20位接糖的原人参三醇类人参皂苷及类似物的合成方法
CN103360442B (zh) * 2012-03-30 2016-03-30 中国科学院上海有机化学研究所 一种原人参三醇类人参皂苷的制备方法
US9976167B2 (en) 2012-12-06 2018-05-22 Shanghai Institutes For Biological Sciences, Chinese Academy Of Sciences Group of glycosyltransferases and use thereof
JP6201823B2 (ja) * 2014-03-05 2017-09-27 株式会社ツムラ 4’−o−グルコシル−5−o−メチルビサミノールの製造方法
CN105461767B (zh) * 2014-08-07 2019-03-12 富力 一种连翘苷的化学合成方法
CN104447895B (zh) * 2014-10-24 2017-08-29 济南尚博生物科技有限公司 一种五特戊酰基吡喃葡萄糖的制备方法
CN105801661A (zh) * 2016-04-29 2016-07-27 吉林省君诚生物科技开发有限公司 一种人参皂苷新衍生物的合成方法和生产的产品及其应用
CN113480591A (zh) * 2021-05-27 2021-10-08 吉林大学 一种人参皂苷衍生物及其合成方法与应用
CN114702540A (zh) * 2022-01-23 2022-07-05 吉林农业大学 化合物20(s)-原人参二醇ppd的制备新方法与应用

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08208688A (ja) * 1994-11-18 1996-08-13 Neos Co Ltd ジンセノサイドRh2の製造方法
WO1998040399A1 (fr) * 1997-03-12 1998-09-17 Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. Composes a base de sterol

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR940004066B1 (ko) * 1991-09-20 1994-05-11 재단법인 한국인삼연초연구소 인삼 성분으로부터 20(r & s) 진세노사이드를 제조하는 방법
KR940008291B1 (ko) * 1991-09-20 1994-09-10 재단법인 한국인삼연초연구소 신물질 20(R)-전세노사이드 Rh₂
KR950007250B1 (ko) * 1992-04-15 1995-07-07 주식회사대웅제약 사포닌의 제조방법
KR960003662B1 (ko) * 1993-08-25 1996-03-21 대우전자주식회사 220v용 브이 씨 알의 110v 입력시 동작 방지 회로
KR0148717B1 (ko) * 1995-08-30 1998-08-01 박명규 진세노사이드 유도체 및 그것의 제조방법
CN1091448C (zh) * 1998-02-05 2002-09-25 沈阳天马医药科技开发有限公司 20(S)-人参皂甙-Rh2的制备
KR100293968B1 (ko) * 1998-12-30 2001-09-17 박명규 20(에스)-진세노사이드알에이취투의제조방법
US6753414B2 (en) * 2001-08-07 2004-06-22 University Of Iowa Research Foundation, Inc. Process for preparing saponin compounds

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08208688A (ja) * 1994-11-18 1996-08-13 Neos Co Ltd ジンセノサイドRh2の製造方法
WO1998040399A1 (fr) * 1997-03-12 1998-09-17 Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. Composes a base de sterol

Also Published As

Publication number Publication date
US20080275225A1 (en) 2008-11-06
CN1252083C (zh) 2006-04-19
JP2008508194A (ja) 2008-03-21
KR20070040327A (ko) 2007-04-16
CN1587273A (zh) 2005-03-02
WO2006010307A1 (fr) 2006-02-02
KR100913010B1 (ko) 2009-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4856071B2 (ja) 20(S)−ジンセノサイドRh2の合成方法
Kaskiw et al. Structural analogues of diosgenyl saponins: synthesis and anticancer activity
JP2518739B2 (ja) 腫瘍抑制サツカライド包合体
Udodong et al. n-pentenyl glycosides in the efficient assembly of the blood group substance B tetrasaccharide
Wang et al. Synthesis and cytotoxic activity of the N-acetylglucosamine-bearing triterpenoid saponins
HIGUCHI et al. Pericarp saponins of Akebia quinata Decne. II. Arjunolic and norarjunolic acids, and their glycosides
CN113527388B (zh) 一种β-2-脱氧糖、2-脱氧-2-叠氮糖和葡萄糖苷键立体选择性合成的方法
Wang et al. Synthesis of a chlorogenin glycoside library using an orthogonal protecting group strategy
Ghosh et al. Synthesis of the hexasaccharide repeating unit corresponding to the cell wall lipopolysaccharide of Azospirillum irakense KBC1
JPH0651715B2 (ja) シアロシルセレブロシド類及びその製造法
Minato et al. Synthesis and antitumor activity of des-AB analogue of steroidal saponin OSW-1
Mukhopadhyay et al. Convergent synthesis of a trisaccharide as its 2-(trimethylsilyl) ethyl glycoside related to the flavonoid triglycoside from Gymnema sylvestre
Budhadev et al. Synthesis of two trisaccharides related to the hepatoprotective phenylethanoids leonoside E and F isolated from Leonurus japonicus Houtt
CN101456885A (zh) 玫瑰红景天中活性成份rosavin的制备方法
Li et al. Synthesis, cytotoxicity, and hemolytic activity of 6′-O-substituted dioscin derivatives
Khong et al. Total synthesis of phenylpropanoid glycoside osmanthuside-B 6 facilitated by double isomerisation of glucose–rhamnose orthoesters
CN100494216C (zh) 20(s)-原人参二醇糖基化衍生物及其制备方法和应用
Matsumura et al. Rapid glycosylations under extremely mild acidic conditions. Use of ammonium salts to activate glycosyl phosphites via P-protonation
Zhang et al. Total synthesis of cleistetroside-2, partially acetylated dodecanyl tetrarhamnoside derivative isolated from Cleistopholis patens and Cleistopholis glauca
CN106167496B (zh) 一种桥环内酯类化合物及其制备方法和在构建β-甘露糖苷键中的应用
CN114644679B (zh) 葡萄糖醛酸糖苷类化合物、其制备方法及应用
WO2005082924A1 (fr) 23-hetero-analogues de saponine ornithogalum caudatum osw-1, leur preparation et leur application
Li et al. Synthesis of two natural oleanolic acid saponins
CN111978360B (zh) 石莼b3s型硫酸寡糖类化合物及其制备方法和应用
CN114644678B (zh) 葡萄糖醛酸糖苷类化合物、其制备方法及应用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080514

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110927

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111027

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees