JP4855867B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、挿入部を構成する湾曲部に第1湾曲部と第2湾曲部とを有する内視鏡に関する。
内視鏡は細長な挿入部を有している。この挿入部は、胃、腸等の管腔内に挿入される。管腔は、立体的に複雑に屈曲した形状である。このため、挿入部を管腔内深部まで挿入する際には、この挿入部を管腔形状に沿わせて立体的に屈曲させる必要がある。
例えば、特開2004−283618号公報には、細長な挿入部の先端側に複数の関節駒を回動自在に連接して構成した第1湾曲部及び第2湾曲部と、挿入部の基端側に第1湾曲部及び第2湾曲部をそれぞれ湾曲操作するための湾曲ノブを設けた操作部とを備えた内視鏡が示されている。この内視鏡によれば、第1湾曲部と第2湾曲部とを、それぞれ独立させて湾曲させることによって、複雑に屈曲した管腔内への挿入をスムースに行える。
特開2004−283618号公報
しかしながら、前記特開2004−283618号公報の内視鏡においては、図36の第1湾曲部と第2湾曲部との連結部分の構成を説明する図に示すように湾曲部100を構成する第1湾曲部110と第2湾曲部120とがツナギ部材130を介して連設されていた。そして、この湾曲部100においては、ツナギ部材130に第1湾曲部110を湾曲操作するための第1湾曲操作ワイヤ111が挿通される第1ワイヤ挿通コイル112の先端部が固定されるとともに、第2湾曲部120を湾曲操作するための第2湾曲操作ワイヤ121の先端部が固定されている。
この固定状態において、第1ワイヤ挿通コイル112の先端部固定位置と第2湾曲操作ワイヤ121の先端部固定位置とを可能な限り湾曲方向である例えば上下方向に対応させて配置させる必要がある。そのため、第1ワイヤ挿通コイル112の先端部固定位置と第2湾曲操作ワイヤ121の先端部固定位置とを軸方向に対して位置ずれさせていた。
したがって、ツナギ部材130の長さ寸法(L)は、第1ワイヤ挿通コイル112を固定するための固定代分と、第2湾曲操作ワイヤ121を固定するための固定代分とが必要になっていた。
また、図37の第1湾曲部と第2湾曲部とを有する湾曲部の湾曲状態を説明する図に示すように第1湾曲部110と第2湾曲部120とを有する湾曲部100を湾曲状態にさせたとき、第1湾曲部110と第2湾曲部120との間に配置されているツナギ部材130の前後(図中の点線に示す部分)が略直線的になって、滑らかな略曲線形状の湾曲状態を得られなかった。これは、ツナギ部材130の長さ寸法、言い換えれば硬質長が、長いためであった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、第1湾曲部と第2湾曲部とを有する湾曲部の湾曲形状を滑らかな略曲線形状にして挿通性に優れた内視鏡を提供することを目的にしている。
本発明の内視鏡は、細長な挿入部の先端側に設けられ、複数の湾曲駒を連接して少なくとも上下方向に湾曲自在に構成した第1湾曲部と、前記第1湾曲部の基端側にツナギ部を介して連設され、複数の湾曲駒を連接して少なくとも上下方向に湾曲自在に構成した第2湾曲部と、前記第1湾曲部を湾曲操作するための第1湾曲部湾曲操作用ワイヤと、前記第2湾曲部を湾曲操作するための第2湾曲部湾曲操作用ワイヤと、前記第1湾曲部湾曲操作用ワイヤが挿通される第1ワイヤ挿通コイルと、前記第2湾曲部湾曲操作用ワイヤが挿通される第2ワイヤ挿通コイルとを具備する内視鏡であって、
前記ツナギ部は、前記第1湾曲部の基端を構成する第1湾曲部基端駒と、前記第2湾曲部の先端を構成する第2湾曲部先端駒と、前記第1ワイヤ挿通コイルの先端部が固定されるリング部材とを具備し、前記第2湾曲部湾曲操作用ワイヤの先端部を、前記ツナギ部を除く第1湾曲部又は第2湾曲部を構成する湾曲駒に固定している。
この構成によれば、第1ワイヤ挿通コイルの先端部が固設されるツナギ部と、第2湾曲部湾曲操作用ワイヤの先端部が固定される湾曲駒とが別部材になる。したがって、ツナギ部の長さ寸法は、第2湾曲部湾曲操作用ワイヤを固定するための固定代分を不要にした、第1ワイヤ挿通コイルの先端部を固設するのに必要な固定代分だけになる。
本発明によれば、第1湾曲部と第2湾曲部とを有する湾曲部の湾曲形状を滑らかな略曲線形状にして挿通性に優れた内視鏡を実現できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1ないし図35は本発明の一実施例に係り、図1は第1湾曲部と第2湾曲部とを有して構成される湾曲部を挿入部に備える内視鏡を説明する図、図2は湾曲部の構成を説明する長手方向断面図、図3は第2湾曲ワイヤ固定駒より基端側の第1湾曲部の構成を説明する図、図4は図3のA−A線断面図、図5は図3の矢印B方向から見た第2湾曲ワイヤ固定駒を示す図、図6は図5のG−G線断面図、図7は図5のH−H線断面図、図8は図3の矢印C方向から見た第2湾曲ワイヤ固定駒を説明する図、図9は図3の矢印D方向から見た上下左右湾曲駒を説明する図、図10は図9のI−I線断面図、図11は図9のK−K線断面図、図12は図3の矢印E方向から見た上下湾曲駒を説明する図、図13は図12のM−M線断面図の先端側部とN−N線断面図の基端側部とを合成した説明断面図、図14は図3の矢印F方向から見た第1湾曲部に配置されたワイヤガイド部材の配置位置関係を説明する図、図15は湾曲部に設けられたツナギ部近傍の構成を説明する拡大図、図16は図15の矢印P方向から見た湾曲部に設けられたツナギ部近傍の構成を説明する図、図17は図15のQ−Q線断面図、図18はツナギ部を構成するリング部材を先端側から見たときの正面図、図19は図18のR−R線断面図、図20は第2湾曲部先端駒の構成を説明する図、図21は図20のS−S線断面図、図22は第1湾曲部と第2湾曲部とをツナギ部で連結した湾曲部の湾曲状態を説明する図、図23は段付の湾曲被覆ゴムが配置されている湾曲部の湾曲状態を説明する図、図24は第1湾曲部を湾曲させて先端部をS状結腸内に配置させた状態を説明する図、図25は第1湾曲部を湾曲させて先端部をS状結腸内に配置させた状態で第2湾曲部を湾曲操作した状態を説明する図、図26は第1湾曲部と第2湾曲部とを連結するツナギ部近傍を滑らかな曲線形状にして挿入部を深部に導入している状態を示す図、図27は第2湾曲上下ノブに加えて第1湾曲上下ノブを操作して先端部を目的方向に向けた状態を説明する図、図28は段付の湾曲被覆ゴムが配置された湾曲部の構成を説明する長手方向断面図、図29は段付の湾曲被覆ゴムが配置されている湾曲部の湾曲状態を説明する図、図30は複数の湾曲被覆ゴムを配置した湾曲部の構成例を説明する図、図31は複数の湾曲被覆ゴムを配置した湾曲部の構成例を説明する図、図32は湾曲被覆ゴムと段付の湾曲被覆ゴムとを配置した湾曲部の構成例を説明する図、図33は一部に弾性接着剤を塗布した網管に湾曲被覆ゴムを配置した湾曲部の構成例を説明する図、図34は一部に弾性接着剤を塗布した網管に複数の湾曲被覆ゴムを配置した湾曲部の構成例を説明する図、図35は一部に糸巻き接着部を設けた網管に複数の湾曲被覆ゴムを配置した湾曲部の構成例を説明する図である。
図1に示すように内視鏡1は、細長な挿入部11と、把持部を兼ねる操作部12と、ユニバーサルコード13とを備えて構成されている。挿入部11は先端側から順に、先端部21と、湾曲部22と、長尺で可撓性を有する可撓管部23とを連設して構成されている。
本実施形態の湾曲部22は第1湾曲部24と第2湾曲部25とを有して構成されている。第1湾曲部24は挿入部11の先端側に設けられ、例えば上下左右方向に湾曲自在に構成されている。これに対して、第2湾曲部25は第1湾曲部24の基端部に対して後述するツナギ部(図2等の符号26)を介して連設され、上下方向に湾曲自在に構成されている。
操作部12は、主湾曲操作部14と副湾曲操作部15とを有して構成されている。副湾曲操作部15は、主湾曲操作部14より図中上側である操作部12の基端側、つまり挿入部11の反対側に設けられている。
主湾曲操作部14には第1湾曲部上下操作用ノブ(以下、第1湾曲上下ノブと略記する)14aと、第1湾曲部左右操作用ノブ(以下、第1湾曲左右ノブと略記する)14bと、第1湾曲部上下方向固定レバー(以下、第1湾曲上下固定レバーと略記する)14cと、第1湾曲部左右方向固定ツマミ(以下、第1湾曲左右固定ツマミと略記する)14dとが設けられるとともに、送気送水釦16a、吸引操作釦16b、複数の操作釦16cとが備えられている。
第1湾曲上下ノブ14aは第1湾曲部24を上下方向に湾曲操作するためのノブである。第1湾曲左右ノブ14bは第1湾曲部24を左右方向に湾曲操作するためのノブである。第1湾曲上下固定レバー14cは第1湾曲上下ノブ14aを所望の回動位置に固定して第1湾曲部24の上下方向湾曲状態を保持するためのレバーである。第1湾曲左右固定ツマミ14dは第1湾曲左右ノブ14bを所望の回動位置に固定して第1湾曲部24の左右方向湾曲状態を保持するためのツマミである。
送気送水釦16aは送気、送水操作を行うための釦である。吸引操作釦16bは吸引操作を行うための釦である。複数の操作釦16cは、ビデオプロセッサ(不図示)を遠隔操作するための釦である。
なお、符号17は処置具挿入口である。処置具挿入口17は、通常、鉗子栓17aにより閉塞される。処置具挿入口17は、挿入部11を構成する先端部21に設けられている吸引口(不図示)に処置具挿通用チャンネルチューブ(後述する図17の符号53参照)を介して連通している。
一方、副湾曲操作部15には第2湾曲部上下操作用ノブ(以下、第2湾曲上下ノブと略記する)15aと、第2湾曲部上下方向固定ツマミ(以下、第2湾曲上下固定ツマミと略記する)15bとが設けられている。第2湾曲上下ノブ15aは第2湾曲部25を上下方向に湾曲操作するためのノブである。第2湾曲上下固定ツマミ15bは第2湾曲上下ノブ15aを所望の回動位置に固定して第2湾曲部25の上下方向湾曲状態を保持するためのツマミである。
図2に示すように湾曲部22は、複数の湾曲駒を連接する第1湾曲部24と、複数の湾曲駒を連接する第2湾曲部25と、第1湾曲部24の基端部と第2湾曲部25の先端部とを連設するツナギ部26と、第1湾曲部24、ツナギ部26及び第2湾曲部25を一体的に被覆する網管27と、この網管27を被覆するように配置される湾曲被覆ゴム28(以下、湾曲ゴム28と記載する)とで構成されている。湾曲ゴム28は肉厚が均一に構成され、概湾曲ゴム28の先端部が第1湾曲部24の先端側部に例えば糸巻き接着によって固定され、基端部を第2湾曲部25の基端側部に例えば糸巻き接着によって固定されている。
つまり、本実施形態における網管27と湾曲ゴム28とは、第1湾曲部24と第2湾曲部25とを一纏めで覆う長さ寸法に設定されている。これに対して、従来の湾曲部に第1湾曲部と第2湾曲部とを設けた構成においては、第1の湾曲部と第2の湾曲部とが別々に構成していた。即ち、第1の網管を被覆した後、第1の湾曲ゴムを糸巻き接着固定して第1の湾曲部を構成し、第2の網管を被覆した後、第2の湾曲ゴムを糸巻き接着固定して第2の湾曲部を構成していた。このため、本実施形態の第1湾曲部24と第2湾曲部25とを有する湾曲部22においては従来に比べて部品点数の削減と、組立性の向上を図れる構成になっている。
第1湾曲部24は、第1湾曲部先端駒4aと、第1湾曲部第2駒4bと、複数の上下左右湾曲駒4cと、複数の上下湾曲駒4dと、第2湾曲ワイヤ固定駒4eと、第1湾曲部基端駒4fとで主に構成されている。一方、第2湾曲部25は、第2湾曲部先端駒5aと、複数の上下左右湾曲駒5bと、複数の上下湾曲駒5cと、第2湾曲部基端駒5dとで主に構成されている。第1湾曲部基端駒4f及び第2湾曲部先端駒5aはツナギ部26を構成する部材である。
まず、図2乃至図14を参照して第1湾曲部24の構成を説明する。
図2に示すように第1湾曲部先端駒4aは第1湾曲部24の先端に配置される。これに対して、第1湾曲部基端駒4fは第1湾曲部24の基端に配置される。第1湾曲部第2駒4bは第1湾曲部先端駒4aに連設される。第2湾曲ワイヤ固定駒4eは第1湾曲部24の中途部に配置される。そして、第1湾曲部第2駒4bと第2湾曲ワイヤ固定駒4eとの間、及び第2湾曲ワイヤ固定駒4eと第1湾曲部基端駒4fとの間に、上下左右湾曲駒4cと上下湾曲駒4dとが、適宜配置される。このことによって、第湾曲部2の長さ寸法が所望する寸法に設定されるとともに、所望する滑らかな湾曲形状が得られる。
第1湾曲部24の最先端を構成する第1湾曲部先端駒4aは管状部材を加工して所定形状に形成したものである。第1湾曲部先端駒4aの所定部位である上下左右方向にはそれぞれ第1湾曲ワイヤ配設用切り曲げ部(以下、第1ワイヤ用切曲部と略記する)31が設けられている。それぞれの第1ワイヤ切曲部31には、第1湾曲上下ノブ14a及び第1湾曲左右ノブ14bによって牽引弛緩操作される上、下、左、右方向にそれぞれ対応する第1湾曲部湾曲操作用ワイヤ(以下、第1湾曲ワイヤと略記する)の端部が配置される。そして、それぞれの第1ワイヤ切曲部31に配置された状態のワイヤ端部は、例えばロウ付けによって第1湾曲部先端駒4aに一体的に固定される。
なお、本実施形態においては、上方向用第1湾曲ワイヤを第1湾曲ワイヤ5Uと記載し、下方向用第1湾曲ワイヤを第1湾曲ワイヤ5Dと記載し、左方向用第1湾曲ワイヤを第1湾曲ワイヤ5Lと記載し、右方向用第1湾曲ワイヤを第1湾曲ワイヤ5Rと記載する。また、以下の説明において上方向用のものには符号の後にUを記載し、下方向用のものには符号の後にDを記載し、左方向用のものには符号の後にLを記載し、右方向用のものには符号の後にRを記載して、上方向用、下方向用、左方向用、右方向用の文言を省略する。
第1湾曲部先端駒4aの基端側所定位置には第1湾曲部第2駒4bを上下方向に回動自在に連結するための連結突起部が一対、向かい合った位置関係で設けられている。これら連結突起部には隣り合う湾曲駒どうしを回動自在に軸支するための連結部材であるリベット6a及びピン6bがそれぞれ配設される透孔が設けられている。そして、第1湾曲部先端駒4aの右側面に設けられた連結突起部の透孔の中心と、左側面に設けられた連結突起部の透孔の中心とを結ぶ直線は上下回動軸に対応している。
第1湾曲部第2駒4bは管状部材を加工して所定形状に形成したものであり、その先端側及び基端側に、隣り合う駒同士を上下方向に回動自在に連結するための連結突起部が一対、向かい合った位置関係で設けられている。これら連結突起部にも隣り合う湾曲駒どうしを回動自在に軸支するリベット6a及びピン6bがそれぞれ配設される透孔が設けられている。そして、第1湾曲部第2駒4bの右側面に設けられた連結突起部の透孔の中心と、左側面に設けられた連結突起部の透孔の中心とを結ぶ直線は上下回動軸に対応している。
上下左右湾曲駒4cには2種類のタイプがあり、それぞれ管状部材を加工して所定形状に形成されている。
一方のタイプの上下左右湾曲駒4cには、先端側に隣り合う駒同士を上下方向に回動自在に連結するための連結突起部が一対、向かい合った位置関係で設けられ、基端側に隣り合う駒同士を左右方向に回動自在に連結するための連結突起部が一対、向かい合った位置関係で設けられている。
これに対して他方のタイプの上下左右湾曲駒4cには、先端側に隣り合う駒同士を左右方向に回動自在に連結するための連結突起部が一対、向かい合った位置関係で設けられ、基端側に隣り合う駒同士を上下方向に回動自在に連結するための連結突起部が一対、向かい合った位置関係で設けられている。
そして、それぞれの連結突起部には、隣り合う湾曲駒どうしを回動自在に軸支するリベット6a及びピン6bがそれぞれ配設される透孔が設けられている。上下左右湾曲駒4cの右側面に設けられた連結突起部の透孔の中心と、左側面に設けられた連結突起部の透孔の中心とを結ぶ直線は上下回動軸に対応している。また、上下左右湾曲駒4cの上側面に設けられた連結突起部の透孔の中心と、下側面に設けられた連結突起部の透孔の中心とを結ぶ直線は上下回動軸に対して直交した左右回動軸に対応している。
上下湾曲駒4dは管状部材を加工して所定形状に形成したものであり、その先端側及び基端側には、隣り合う駒同士を上下方向に回動自在に連結するための連結突起部が一対、向かい合った位置関係で設けられている。これら連結突起部には湾曲駒どうしを回動自在に軸支するリベット6a及びピン6bがそれぞれ配設される透孔が設けられている。そして、上下湾曲駒4dの右側面に設けられた連結突起部の透孔の中心と、左側面に設けられた連結突起部の透孔の中心とを結ぶ直線は上下回動軸に対応している。
第1湾曲部基端駒4fは管状部材を加工して所定形状に形成したものであり、先端側に隣り合う駒同士を上下方向に回動自在に連結するための連結突起部が一対、向かい合った位置関係で設けられている。そして、第1湾曲部基端駒4fの側面に設けられた連結突起部の透孔の中心と、側面に設けられた連結突起部の透孔の中心とを結ぶ直線は上下回動軸に対応している。
図2乃至図7を参照して第2湾曲ワイヤ固定駒4eについて説明する。
図2乃至図4、図6及び図7に示すように第2湾曲ワイヤ固定駒4eは、前記上下湾曲駒4dの構成に加えて、先端部側上側面及び先端部側下側面に第2ワイヤ配設用切り曲げ部(以下、第2ワイヤ切曲部)32が設けられている。第2ワイヤ切曲部32には、第2湾曲上下ノブ15aによって牽引弛緩操作される上下方向に対応する第2湾曲部湾曲操作用ワイヤ(以下、第2湾曲ワイヤと略記する)の端部が配置される。そして、それぞれの第2ワイヤ切曲部32に配置された状態のワイヤ端部は、例えばロウ付けによって第2湾曲ワイヤ固定駒4eに一体的に固定される。なお、本実施形態においては、上方向用第2湾曲ワイヤを第2湾曲ワイヤ7Uと記載し、下方向用第2湾曲ワイヤを第2湾曲ワイヤ7Dと記載する。
第2湾曲ワイヤ固定駒4eの基端側部には前記第1湾曲ワイヤ5U、5Dが挿通される管状の第1ワイヤガイド部材8U、8Dが例えば、ロウ付けによって一体的に固定される。
第1ワイヤガイド部材8U、8Dが固定される位置と、第2ワイヤ切曲部32が設けられる位置とは、長手方向に対して所定の間隔だけ離れるように、長手軸方向に対して移動された位置に設定されている。
図5に示すように第1ワイヤガイド部材8Uは、第2湾曲ワイヤ固定駒4eの上側内周面であって左右回動軸2上に固定されている。一方、第1ワイヤガイド部材8Dは、第2湾曲ワイヤ固定駒4eの下側内周面であって左右回動軸2に対して角度θ1だけ左側面側に移動した位置に固定されている。
これに対して、第2湾曲ワイヤ固定駒4eの上側面に設けられる第2ワイヤ切曲部32は、左右回動軸2に対して角度θ2だけ右側面側に移動した位置に設けられている。一方、第2湾曲ワイヤ固定駒4eの下側面に設けられる第2ワイヤ切曲部32は、左右回動軸2に対して角度θ3だけ左側面側に移動した位置に設けられている。
なお、図5の符号3は上下回動軸である。また、図5において、角度θ4と、角度θ2とは異なっており、本実施形態において、角度θ4は角度θ2より大きく設定されている。
さらに、図6及び図7に示す符号9a、9bは連結突起部である。連結突起部9aにはリベット6aが配設される透孔9cが形成され、連結突起部9bにはピン6bが配設される透孔9dが形成される。これは、2つの湾曲駒を回動自在に連結する際、連結突起部9aが内面側に配置され、連結突起部9bが外面側に配置されるためである。そして、各駒4a、4b、4c、4d、4fに設けられている連結突起部の構成は、該連結突起部9a、9bと同様である。
又、図2に示すように第1湾曲部第2駒4bと第2湾曲ワイヤ固定駒4eとの間に配置される上下左右湾曲駒4c及び上下湾曲駒4dにおいても、湾曲駒4c、4dの内周面所定位置には、前記第1湾曲ワイヤ5U、5Dが挿通される一対の第1ワイヤガイド部材8U、8D、又は第1湾曲ワイヤ5L、5Rが挿通される一対の第1ワイヤガイド部材8L、8Rが、例えばロウ付けによって一体的に固定されている。第1ワイヤガイド部材8U、8D、及び第1ワイヤガイド部材8L、8Rの固定位置は、図8に示すように設定されている。
具体的には、図2、及び図8に示すように第1ワイヤガイド部材8Uの固定位置は、上下左右湾曲駒4c、及び上下湾曲駒4dの上側内周面であって左右回動軸2上である。一方、第1ワイヤガイド部材8Dの固定位置は、上下左右湾曲駒4c、及び上下湾曲駒4dの下側内周面であって、左右回動軸2に対して角度θ1だけ左側面側に移動された位置に設定されている。また、第1ワイヤガイド部材8Lの固定位置は、上下左右湾曲駒4cの左側内周面であって、上下回動軸3に対して角度θ5だけ上側面側に移動された位置に設定されている。一方、第1ワイヤガイド部材8Rの固定位置は、上下左右湾曲駒4cの右側内周面であって、上下回動軸3に対して角度θ6だけ上側面側に移動された位置に設定されている。
なお、本実施形態においては、一方のタイプである、先端側に隣り合う駒同士を上下方向に回動自在に連結するための連結突起部9a、9bを一対設けた、上下左右湾曲駒4cに第1ワイヤガイド部材8L、8Rを設けている。そして、他方のタイプでの上下左右湾曲駒4c、及び上下湾曲駒4dには、第1ワイヤガイド部材8U、8Dを設けている。また、図8においては、角度θ5と、角度θ6とは異なる値に設定されており、本図においてはθ6がθ5より大きい値である。
これらに対して、図2乃至図4、及び図9乃至図14に示すように第2湾曲ワイヤ固定駒4eと第1湾曲部基端駒4fとの間に配置される上下左右湾曲駒4c及び上下湾曲駒4dにおいては、湾曲駒4c、4dの内周面所定位置に、第1湾曲ワイヤ5U、5Dが挿通される一対の第1ワイヤガイド部材8U、8D、これら一対の第1ワイヤガイド部材8U、8Dに加えて第1湾曲ワイヤ5L、5Rが挿通される一対の第1ワイヤガイド部材8L、8R、これら一対の第1ワイヤガイド部材8L、8Rに加えて第2湾曲ワイヤ7U、7Dが挿通される一対の第2ワイヤガイド部材10U、10Dが設けられている。
図3及び図4と、図9乃至図11とに示すように一方のタイプである、先端側に隣り合う駒同士を上下方向に回動自在に連結するための連結突起部9a、9bを一対設けた、上下左右湾曲駒4cの内周面には、第1湾曲ワイヤ5L、5Rが挿通される一対の第1ワイヤガイド部材8L、8Rに加えて、第2湾曲ワイヤ7U、7Dが挿通される一対の第2ワイヤガイド部材10U、10Dが、例えばロウ付けによって一体的に固定されている。
図3、図4及び図9に示すように第2ワイヤガイド部材10Uの固定位置は、上下左右湾曲駒4c、及び上下湾曲駒4dの上側面であって、左右回動軸2に対して角度θ2だけ右側面側に移動された位置に設定されている。これに対して、ワイヤガイド部材10Dの固定位置は、上下左右湾曲駒4c、及び上下湾曲駒4dの下側面であって、左右回動軸2に対して角度θ3だけ左側面側に移動された位置に設定されている。
一方、第1ワイヤガイド部材8Lの固定位置は、前記第1湾曲部第2駒4bと第2湾曲ワイヤ固定駒4eとの間に配置される一方のタイプの上下左右湾曲駒4cと同様に、左側内周面であって上下回動軸3に対して角度θ5だけ上側面側に移動された位置に設定されている。これに対して、第1ワイヤガイド部材8Rの固定位置は、一方のタイプの上下左右湾曲駒4cと同様に、右側内周面であって上下回動軸3に対して角度θ6だけ上側面側に移動された位置に設定されている。
そして、図10及び図11に示すように一対の第1ワイヤガイド部材8L、8Rの長手軸方向に対する固定位置は前記上下左右湾曲駒4cの基端側部であって、一対の第2ワイヤガイド部材10U、10Dの長手軸方向に対する固定位置は上下左右湾曲駒4cの先端側部である。
なお、他方のタイプの上下左右湾曲駒4cには、前記第1湾曲部第2駒4bと第2湾曲ワイヤ固定駒4eとの間に配置される他方のタイプの上下左右湾曲駒4cと同様に第1ワイヤガイド部材8U、及び第1ワイヤガイド部材8Dが設けられている。具体的には、第1ワイヤガイド部材8Uについては上側内周面の左右回動軸2上の基端側部であり、第1ワイヤガイド部材8Dについては下側内周面であって左右回動軸2に対して角度θ1だけ左側面側に移動された位置の基端側部である。
図3、図4、図12及び図13に示すように上下湾曲駒4dの内周面には、第1湾曲ワイヤ5U、5Dが挿通される第1ワイヤガイド部材8U、8Dに加えて、第2湾曲ワイヤ7U、7Dが挿通される一対の第2ワイヤガイド部材10U、10Dが、例えばロウ付けによって一体的に固定されている。
図3、図4及び図12に示すように第2ワイヤガイド部材10Uの固定位置は、上下湾曲駒4dの上側面であって、左右回動軸2に対して角度θ2だけ右側面側に移動された位置に設定されている。これに対して、ワイヤガイド部材10Dの固定位置は、上下湾曲駒4dの下側面であって、左右回動軸2に対して角度θ3だけ左側面側に移動された位置に設定されている。
一方、第1ワイヤガイド部材8Uの固定位置は、上下湾曲駒4dの上側内周面であって左右回動軸2上である。これに対して、第1ワイヤガイド部材8Dの固定位置は、上下湾曲駒4dの下側内周面であって、左右回動軸2に対して角度θ1だけ左側面側に移動された位置に設定されている。
更に、図4及び図13に示すように第1ワイヤガイド部材8U、8D、第2ワイヤガイド部材10U、10Dを配置する構成においては、第1ワイヤガイド部材8U、8Dの固定位置を上下湾曲駒4dの長手軸方向の基端側部にする一方、第2ワイヤガイド部材10U、10Dの固定位置を上下湾曲駒4dの長手軸方向の先端側部にしている。このことによって、第2ワイヤガイド部材10U、10Dと第1ワイヤガイド部材8U、8Dとが長手軸方向に対して位置ずれした位置関係になる。
つまり、本実施形態においては、上下湾曲駒4d内で第1ワイヤガイド部材8Uと第2ワイヤガイド部材10Uとが隣り合う位置に配置されること、及び第1ワイヤガイド部材8Dと第2ワイヤガイド部材10Dとが隣り合う位置に配置されることを防止している。
このように、第1ワイヤガイド部材8Uと第2ワイヤガイド部材10U、及び第1ワイヤガイド部材8Dと第2ワイヤガイド部材10Dの配置位置をそれぞれ位置ずれさせたことによって、各駒を大径に形成することなく第1ワイヤガイド部材8Uと第2ワイヤガイド部材10Uとを周方向に対して近接配置させた状態、及び第1ワイヤガイド部材8Dと第2ワイヤガイド部材10Dとを周方向に対して近接配置させた状態にして、且つ、第2ワイヤガイド部材10Uによって第1湾曲ワイヤ5Uの挿通経路が妨げられること、ワイヤガイド部材10Dによって第1湾曲ワイヤ5Dの挿通経路が妨げられること、第1ワイヤガイド部材8Uによって第2湾曲ワイヤ7Uの挿通経路が妨げられること、第1ワイヤガイド部材8Dによって第2湾曲ワイヤ7Dの挿通経路が妨げられることを防止している。
したがって、第1湾曲部24の第2湾曲ワイヤ固定駒4eと第1湾曲部基端駒4fとの間に配置される湾曲駒4c、4dに固定される第1ワイヤガイド部材8U、8Dと、第2ワイヤガイド部材10U、10Dと、第1ワイヤガイド部材8L、8Rの固定位置は、図14に示すような位置関係になる。
つまり、図14に示すように第1ワイヤガイド部材8Uは上側内周面の左右回動軸2上であり、第1ワイヤガイド部材8Dは下側内周面であって左右回動軸2に対して角度θ1だけ左側面側に移動された位置であり、第2ワイヤガイド部材10Uは上側内周面であって左右回動軸2に対して角度θ2だけ右側面側に移動された位置であり、ワイヤガイド部材10Dは下側内周面であって左右回動軸2に対して角度θ3だけ左側面側に移動された位置であり、第1ワイヤガイド部材8Lは左側内周面であって上下回動軸3に対して角度θ5だけ上側面側に移動された位置であり、第1ワイヤガイド部材8Rは右側内周面であって上下回動軸3に対して角度θ6だけ上側面側に移動された位置である。
次に、図2乃至図4、及び図15乃至図21を参照してツナギ部26の構成を説明する。
図2、図15、図16及び図17に示すようにツナギ部26は、前記第1湾曲部基端駒4f及び第2湾曲部先端駒5aに加えて、リング部材33を備えて構成されている。ツナギ部26は、外周面側から順に第1湾曲部基端駒4f、第2湾曲部先端駒5a、リング部材33を配置した状態において、締結部材であるネジ34によって第1湾曲部基端駒4fと、第2湾曲部先端駒5aと、リング部材33とが一体的に固定されて構成される。
最も内周面側に配置されるリング部材33には、図18に示すように後述する内視鏡内蔵物が挿通配置される貫通孔33aが設けられている。貫通孔33aは、複数の曲面部と複数の平面部とを有して所定形状に形成されている。リング部材33は例えば、図中左右内面、左斜め上方内面、及び右斜め下方内面に、平面部を設けることによって、リング部材33の厚みを厚肉に形成して強度を確保している。そして、強度が確保された左斜め上方部33b、及び右斜め下方部33cにはネジ34が螺合する雌ネジ部33dが設けられている。
なお、雌ネジ部33dの形成位置は図中の垂直方向軸に対して例えば角度45度だけ反時計方向に移動した位置に設定されている。
図18及び図19に示すようにリング部材33の内周面の所定位置には、第1湾曲ワイヤ5Uが挿通される第1ワイヤ挿通コイル35Uの先端部、第1湾曲ワイヤ5Dが挿通される第1ワイヤ挿通コイル35Dの先端部、第1湾曲ワイヤ5Lが挿通される第1ワイヤ挿通コイル35Lの先端部、及び第1湾曲ワイヤ5Rが挿通される第1ワイヤ挿通コイル35Rの先端部が、例えばロウ付けによって一体的に固定されている。リング部材33の幅寸法は、第1ワイヤ挿通コイル35U、35D、35L、35Rの該リング部材33への取り付け強度を考慮して所定寸法に設定されている。
つまり、雌ネジ部33dが形成される部分、及び第1ワイヤ挿通コイル35U、35D、35L、35Rが取り付けられる部分は厚肉に形成され、他の部分は強度を保てるレベルで極力薄肉に形成されている。
ここで、第1ワイヤ挿通コイル35Uの先端部固定位置は、リング部材33の上側内周面であって垂直方向軸に対して角度θ7だけ左側面側に移動された位置である。一方、第1ワイヤ挿通コイル35Dの先端部固定位置は、下側内周面であって垂直方向軸に対して角度θ8だけ右側面側に移動された位置である。
また、第1ワイヤ挿通コイル35Lの先端部固定位置は、左側内面の平面部上であって図中の水平方向軸に対して角度θ5だけ上側面側に移動された位置である。一方、第1ワイヤ挿通コイル35Rの先端部固定位置は、右側内面の平面部上であって水平方向軸に対して角度θ6だけ上側面側に移動された位置である。
ツナギ部26を構成する第2湾曲部先端駒5aは第2湾曲部25を構成する駒の1つである。図20に示すように第2湾曲部先端駒5aは管状部材を加工して所定形状に形成したものであり、基端側に隣り合う駒同士を上下方向に回動自在に連結するための連結突起部9aが一対、向かい合った位置関係で設けられている。そして、第2湾曲部先端駒5aの右側面に設けられた連結突起部9aに形成された透孔9cの中心と、左側面に設けられた連結突起部9aに形成された透孔9cの中心とを結ぶ直線は上下回動軸に対応している。
図20及び図21に示すように第2湾曲部先端駒5aは段付き形状であり、先端側を構成する太径部41と基端側を構成する細径部42とを備え、太径部41と細径部42との境界部には周状凸部43が設けられている。太径部41の外周面側には第1湾曲部基端駒4fが配置される。周状凸部43の先端側立ち上がり面は、第1湾曲部基端駒4fの基端面が当接する位置決め部になっている。したがって、太径部41の外径は、第1湾曲部基端駒4fの外径寸法を考慮して設定され、周状凸部43の形成位置は第1湾曲部基端駒4fの長さ寸法及び配置位置を考慮して設定される。
また、第2湾曲部先端駒5aの内孔も段付き形状であり、先端側に設けられた大径孔41aと基端側に設けられた小径孔42aとを有している。大径孔41a内にはリング部材33が配置される。そして、大径孔41aと小径孔42aとの境界部である段部41bにはリング部材33の基端面が当接配置される。したがって、大径孔41aの内径はリング部材33の外径寸法を考慮して設定され、大径孔41aの深さ寸法はリング部材33の幅寸法を考慮して設定される。
大径孔41aを備えた太径部41の所定位置には、大径孔41a内に配置されるリング部材33に設けられている雌ネジ部33dに対応する前記ネジ34が挿通される透孔44が設けられている。
一方、小径孔42aの図中左右内面には、リング部材33の左右内面に設けた平面部と略同形状で形成された平面部が設けられている。第2湾曲部先端駒5aの小径孔42aに平面部を設けたことによって、リング部材33の基端面が当接する段部41bの面積を部分的に増加される。このことによって、リング部材33を大径孔41aに配置させた状態において、安定した配置状態が得られる。
なお、図15及び図16に示すようにリング部材33の外径と、第2湾曲部先端駒5aのリング部材33と嵌合する部分の内径は略同寸法に設定されている。図15に示すように小径孔42aの上側内周面には第2ワイヤガイド部材10Uが例えばロウ付けによって一体的に固定され、下側内周面にはワイヤガイド部材10Dが例えばロウ付けによって一体的に固定されている。図17に示すように第2ワイヤガイド部材10Uの固定位置は、垂直方向軸に対して角度θ9だけ右側面側に移動された位置であり、ワイヤガイド部材10Dの固定位置は垂直方向軸に対して角度θ10だけ左側面側に移動された位置である。そして、小径孔42aの長さ寸法は第2ワイヤガイド部材10U、10Dの固定強度を考慮して設定される。
なお、符号41cは第2湾曲部先端駒5aの鉛直方向上部を告知するための指標であり、貫通孔で構成されている。
図15及び図17に示すように第2湾曲部先端駒5aの太径部41に外嵌配置される第1湾曲部基端駒4fは、前述した構成に加えて、太径部41に外嵌配置される基端側に前記ネジ34の頭部が配置される座ぐり穴45が設けられるとともに、前記指標41cと同様に第1湾曲部基端駒4fの鉛直方向上部を告知する指標46が設けられている。この指標46も貫通孔で構成されている。
そして、上述したツナギ部26においては、第2湾曲ワイヤ7U、7Dの先端部を配置させるための第2ワイヤ切曲部32を設けることなく、第1ワイヤ挿通コイル35U、35D、35L、35Rの先端部だけを固定する構成である。したがって、図2に示すようにツナギ部26を構成する第1湾曲部基端駒4fの先端側部に設けられている連結突起部9bの上下回動軸から第2湾曲部先端駒5aの基端側部に設けられている連結突起部9aの上下回動軸までの長さ寸法L1と、左右回動軸で連接された2つの上下左右湾曲駒4cの先端側部に設けられている連結突起部9bの上下回動軸から基端側部に設けられている連結突起部9aの上下回動軸までの長さ寸法L2とが同寸法となるように、第1湾曲部基端駒4f、リング部材33、第2湾曲部先端駒5aの各部の寸法を設定している。
次いで、図2を参照して第2湾曲部25の構成を説明する。
前述した第2湾曲部先端駒5aは第2湾曲部25の先端に配置される。これに対して第2湾曲部基端駒5dは第2湾曲部25の基端に配置される。第2湾曲部先端駒5aと第2湾曲部基端駒5dとの間には第1湾曲部24を構成する上下左右湾曲駒4cと同様の構成の上下左右湾曲駒5bと、第1湾曲部24を構成する上下湾曲駒4dと同様の構成の上下湾曲駒5cとが適宜配置されている。このことによって、第2湾曲部25の長さ寸法が所望する寸法に設定されるとともに、所望する滑らかな湾曲形状が得られる。
なお、上下左右湾曲駒5bについては前記上下左右湾曲駒4cと同様に管状部材を加工して2種類のタイプのものが略同形状で形成されている。そして、上下左右湾曲駒5bのうち、前述したように先端側に隣り合う駒同士を左右方向に回動自在に連結するための連結突起部が一対、向かい合った位置関係で設けられ、基端側に隣り合う駒同士を上下方向に回動自在に連結するための連結突起部が一対、向かい合った位置関係で設けられているタイプの内周面所定位置には第2ワイヤガイド部材10U、10Dが例えばロウ付けによって一体的に固定されている。
また、上下湾曲駒5cについても前記上下湾曲駒4dと同様に管状部材を加工して略同形状で形成されている。そして、上下湾曲駒5cの内周面所定位置には第2ワイヤガイド部材10U、10Dが例えばロウ付けによって一体的に固定されている。
第2湾曲部基端駒5dは管状部材を加工して所定形状に形成したものであり、先端側に隣り合う駒同士を上下方向に回動自在に連結するための連結突起部9bが一対、向かい合った位置関係で設けられている。そして、右側面に設けられた連結突起部9bの透孔9dの中心と左側面に設けられた連結突起部9bの透孔9dの中心とを結ぶ直線は上下回動軸に対応する。この第2湾曲部基端駒5dの基端側部は可撓管部23の先端側に配設された連結部材47に一体的に固定されている。
連結部材47の内周面所定位置には、第2湾曲ワイヤ7Uが挿通される第2ワイヤ挿通コイル48Uの先端部及び第2湾曲ワイヤ7Dが挿通される第2ワイヤ挿通コイル48Dの先端部が、例えばロウ付けによって一体的に固定されている。
なお、本実施形態において、例えば第2湾曲部25を第1湾曲部24を構成する上下左右湾曲駒4c及び上下湾曲駒4dを使用して構成するようにしてもよい。
このことによって、ツナギ部26を構成する第2湾曲部先端駒5aの基端側部に設けられている連結突起部9aには、左右回動軸で連接された2つの上下左右湾曲駒5bの代わりに、左右回動軸で連接された2つの上下左右湾曲駒4cの先端側部に設けられている連結突起部9bが配置される。すると、左右回動軸で連接された2つの上下左右湾曲駒4cの先端側部に設けられている連結突起部9bの上下回動軸から基端側部に設けられている連結突起部9aの上下回動軸までの長さ寸法が、前記長さ寸法L1、及び長さ寸法L2に対して同寸法になって、より滑らかな湾曲形状が構成される。
また、図17で示すように湾曲部内には内視鏡内蔵物が挿通配置されている。符号51は信号ケーブルである。信号ケーブルによって先端部21に内蔵された撮像装置(不図示)と外部装置であるカメラコントロールユニット(不図示)とが電気的に接続される。符号52はライトガイド束であり、例えば2本配設されている。ライトガイド束52は光源装置(不図示)に設けられた照明ランプの照明光を伝送するためのものである。符号53は吸引チューブを兼用した処置具挿通用チャンネルチューブである。符号54は送水チューブである。送水チューブ54は先端部21に設けられたノズル(不図示)から噴出される例えば水の供給を行うためのチューブである。符号55は内視鏡挿入部の挿入形状を表示させるための挿入形状検出コイルを備えたプローブである。
本実施形態の内視鏡1の湾曲部22においては、第2湾曲ワイヤ7U、7Dの先端部を第1湾曲部24を構成する駒の1つである第2湾曲ワイヤ固定駒4eに固設している。このため、第1湾曲部基端駒4fとリング部材33と第2湾曲部先端駒5aとで構成されるツナギ部26においては、第2湾曲ワイヤ7U、7Dの先端部を配置させるための第2ワイヤ切曲部32を設けることなく、第1ワイヤ挿通コイル35U、35D、35L、35Rの先端部だけを固定する構成にして、ツナギ部26の長さ寸法を、従来の内視鏡で用いられていたツナギ部材130の長さ寸法より短縮している。
したがって、図22に示すようにツナギ部26と、このツナギ部26の前後に配設された第1湾曲部24の基端側に連接された2つの上下左右湾曲駒4cと、第2湾曲部25の先端側に連接された2つの上下左右湾曲駒5bとで構成される部分が、点線で示す従来の内視鏡の湾曲部100の第1湾曲部110に比べて、滑らかな曲線形状で湾曲する。このことによって、挿入部11を構成する湾曲部22の挿通性の向上を図れる。
また、湾曲部22の有する第1湾曲部24及び第2湾曲部25は、一定の径寸法で構成された湾曲被覆ゴムを被覆して構成されている。このため、第2湾曲部25だけを、湾曲角度が徐々に大きくなるように湾曲A1段階→湾曲B1段階→湾曲C1段階→湾曲D1段階の順に湾曲させたとき、第2湾曲部25は図23で示すように湾曲していく。
つまり、湾曲初期段階である湾曲A1段階においては第2湾曲部25の可撓管部23側である基端部側が僅かに湾曲する。続いて、湾曲B1段階においては第2湾曲部25の基端部から中途部までが湾曲する。次いで、湾曲C1段階においては第2湾曲部25の基端部から先端側部までが湾曲する。そして、湾曲D1段階である最大湾曲状態においては第2湾曲部25から先端側部までが更に湾曲する。
これに対して、第2湾曲上下ノブ15aを湾曲操作することなく、第1湾曲上下ノブ14aだけを湾曲操作したときには図23の一点鎖線に示すようにツナギ部26より先端側に位置する第1湾曲部24が湾曲される。そして、例えば、前記湾曲D1段階等において、即ち第2湾曲部25が最大に湾曲されている状態において、第1湾曲上下ノブ14aが湾曲操作されたときには、同図中の点線に示すように第2湾曲ワイヤ固定駒4eよりも先端側を構成する第1湾曲部24が湾曲される。
上述のように構成した内視鏡1の挿入部11の作用を図24乃至図27を参照して説明する。
内視鏡1の挿入部11の先端部21を肛門61から直腸62を通して屈曲形状のS状結腸63に挿入する際、術者は、第1湾曲上下ノブ14aを適宜湾曲操作するとともに、押し引きやねじりなどの微妙な手元操作を行って、図24に示すように第1湾曲部24を湾曲させた状態にして先端部21をS状結腸63付近まで導入する。
この導入状態において、第1湾曲部24に設けられた、第2湾曲ワイヤ7U、7Dの先端部が固設されている、第2湾曲ワイヤ固定駒4eの位置は、S状結腸63に臨まれる位置になる。一方、湾曲部22に設けられたツナギ部26は直腸62に位置している。
次に、術者は、先端部21をS状結腸63の更に深部に導入するため、微妙な手元操作を行うとともに、第2湾曲上下ノブ15aを湾曲操作する。このとき、内視鏡が従来の構造、言い換えれば湾曲部100を構成する第1湾曲部110と第2湾曲部120とを連結するツナギ部材130に第2湾曲操作ワイヤ121の先端部を固設した構造、においては第2湾曲部120が湾曲されることによって、第1湾曲部110の基端側部或いはツナギ部材130近傍が直腸62の壁に当接する。すると、第2湾曲部120が二点鎖線に示すように直腸62内で湾曲されて、挿入部11の更なる進行が妨げられる。
これに対して、本実施形態においては、第1湾曲部24を構成する第2湾曲ワイヤ固定駒4eに第2湾曲ワイヤ7U、7Dの先端部が固設されている。したがって、第2湾曲上下ノブ15aが湾曲操作された際、図25の一点鎖線に示すように前記第2湾曲ワイヤ7U、7Dの先端部が固設された第2湾曲ワイヤ固定駒4eより基端側を構成する第1湾曲部24の基端側部分、及び第2湾曲部25が湾曲していく。これは、第2湾曲ワイヤ固定駒4eがS状結腸に臨まれる位置に配置されているとともに、第2湾曲部25に加えて、ツナギ部26によって連結された第1湾曲部24の基端側から第2湾曲ワイヤ固定駒4eまでが湾曲されるためである。
そして、第1湾曲部24の基端側部部分、及び第2湾曲部25が湾曲されるにしたがって先端部21がS状結腸63の深部に導入される。ここで、挿入部11を深部に向けて導入する。すると、図26に示すように第1湾曲部24と第2湾曲部25とを連結するツナギ部26近傍が滑らかな曲線形状を形成して湾曲することによって、ツナギ部26近傍が屈曲部をスムースに通過していく。そして、術者は、図27に示すように先端部21を目的方向に向けるように、第2湾曲上下ノブ15aに加えて第1湾曲上下ノブ14aを適宜操作するとともに、挿入部11の押し引きやねじりなどの手元操作を行う。このことによって、挿入部11が屈曲形状に対応したループを形成しながら深部に向けてスムースに導入される。
このように、内視鏡の挿入部に設けられる湾曲部に第1湾曲部と第2湾曲部とを設け、この第2湾曲部と第1湾曲部とをツナギ部によって連結する構成において、第1湾曲部を湾曲操作するための第1湾曲ワイヤが挿通される第1ワイヤ挿通コイルの先端部をツナギ部を構成するリング部材に一体的に固定する一方、第2湾曲部を湾曲操作する第2湾曲ワイヤの先端部を例えば第1湾曲部を構成する駒の1つに固定することによって、ツナギ部から第2湾曲ワイヤの先端部を固定するための第2ワイヤ切曲部を不要にして、ツナギ部の長さ寸法を短縮することができる。
このことによって、ツナギ部近傍が滑らかな曲線形状に湾曲されるので、第1湾曲部と第2湾曲部とをツナギ部によって連結した構成の湾曲部の挿通性が向上する。
また、ツナギ部を第1湾曲部を構成する第1湾曲部基端駒と、第2湾曲部を構成する第2湾曲部先端駒と、リング部材とで構成し、これら第1湾曲部基端駒、第2湾曲部先端駒、リング部材を外周面側から第1湾曲部基端駒、第2湾曲部先端駒、リング部材の順に配置して締結部材であるネジによって一体的に固定したことによって、連結部の固定強度を向上させることができるとともに、第1湾曲部と第2湾曲部とを連結させる際の作業性の向上を図ることができる。
さらに、ツナギ部を構成する第2湾曲部先端駒の外周面に、第1湾曲部基端駒の基端面が当接する位置決め部を設ける一方、第2湾曲部先端駒の内孔にリング部材の基端面が当接する段部を設けたことによって、第1湾曲部基端駒と、第2湾曲部先端駒と、リング部材との組み付けを容易に行うことができる。このことによって、第1湾曲部と第2湾曲部とを連結させる際の作業性をさらに向上させることができる。
なお、湾曲ゴム28の代わりに、図28に示すように細径部28aと、この細径部28より肉厚を厚く形成した太径部28bとを備える段付きの湾曲ゴム28Aを被覆して湾曲部22Aを構成するようにしてもよい。
具体的には、図に示すように内視鏡1の湾曲部22Aにおいては最外装に細径部28aと太径部28bとを備える湾曲ゴム28Aを配設する。そして、太径部28bを湾曲部22を構成する第2湾曲部25の中央部付近から基端側部までの間に配置する。このことによって、第2の湾曲部25には細径部28aが配置された部分と太径部28bが配置された部分が構成される。つまり、第2湾曲部25では太径部28bが配置された中央部付近から第2湾曲部25の基端側部までの部分の曲がり性と、細径部28aが配置された中央部付近から第2湾曲部25の先端側部までの部分の曲がり性とを比較したとき、中央部付近から基端部までの部分が曲がり難くなる。即ち、第2湾曲部25は湾曲状態が二段階で変化する。
したがって、第1湾曲上下ノブ14aを操作することなく第2湾曲上下ノブ15aだけを湾曲操作したとき、言い換えれば、第1湾曲部24を湾曲させることなく第2湾曲部25の湾曲角度だけを湾曲A段階→湾曲B段階→湾曲C段階→湾曲D段階の順に徐々に大きくしていくとき、第2湾曲部25は図29の実線で示すように湾曲していく。
つまり、湾曲初期段階である湾曲A段階においては第2湾曲部25のうち細径部28aの被覆されている中央部から先端側部までの部分が湾曲する。続いて、湾曲B段階においては第2湾曲部25のうち細径部28aが被覆されている部分が更に湾曲する。次いで、湾曲C段階においては第2湾曲部25のうち細径部28aが被覆されている部分が更に湾曲するとともに、第2湾曲部25のうち太径部28bが配置されている中途部から基端側部までの部分も僅かに湾曲する。そして、湾曲D段階である最大湾曲状態においては第2湾曲部25のうち細径部28aが被覆されている部分が更に湾曲するとともに、第2湾曲部25のうち太径部28bが配置されている部分も更に湾曲する。
これに対して、最外装が湾曲ゴム28で構成されて第1湾曲部24及び第2湾曲部25を備える湾曲部22では、前述した通り、第2湾曲部25だけを湾曲角度が徐々に大きくなるように湾曲A1段階→湾曲B1段階→湾曲C1段階→湾曲D1段階の順に湾曲させたとき、図の一点鎖線で示すように第2湾曲部25は湾曲していく。
このように、湾曲部22Aを構成する第2湾曲部25を被覆する湾曲ゴム28Aに細径部28aと太径部28bとを設け、その太径部28bを第2湾曲部25の中央部付近から基端側部までに配置させて、第2湾曲部25において中央部より先端側部までの部分を湾曲し易く構成したことにより、言い換えれば、第2湾曲部25において中央部より基端側部までの湾曲性能を規制することにより、第2湾曲部25をより確実に先端側から湾曲させることができる。このことによって、挿入性のさらなる向上を図れる。
本実施形態の構成の湾曲部22Aにおいては、第2湾曲ワイヤ7U、7Dの先端部を第2湾曲ワイヤ固定駒4eに固設しているので、第1湾曲上下ノブ14aを湾曲操作することなく、第2湾曲上下ノブ15aだけを湾曲操作したとき、第2湾曲部25に加えて、ツナギ部26によって連結された第1湾曲部24の基端側から第2湾曲ワイヤ固定駒4eまでが湾曲される。
これに対して、第2湾曲上下ノブ15aを湾曲操作することなく、第1湾曲上下ノブ14aだけを湾曲操作したときには図の一点鎖線に示すようにツナギ部26より先端側に位置する第1湾曲部24が湾曲される。そして、例えば、前記湾曲D段階等において、即ち第2湾曲部25が最大に湾曲されている状態において、第1湾曲上下ノブ14aが湾曲操作されたときには、同図中の点線に示すように第2湾曲ワイヤ固定駒4eよりも先端側を構成する第1湾曲部24が湾曲される。
また、以下の図30乃至図35に示すように湾曲部を構成して第2湾曲部25を先端側から湾曲させるようにしてもよい。
図30に示す湾曲部22Bにおいては、湾曲ゴム28を、第2湾曲部25の中央部付近から基端部に配置するとともに、湾曲ゴム28を第1湾曲部24及び第2湾曲部25の全長に渡って配置している。
このことによって、第2湾曲部25の湾曲状態が上述の湾曲部22Aと同様に二段階で変化するように構成して、先端側から湾曲させることができるようになっている。
図31に示す湾曲部22Cにおいては、湾曲ゴム28を第2湾曲部25の基端部から例えば1/3までの範囲に配置し、さらに湾曲ゴム28を基端部から例えば2/3までの範囲に配置したのち、さらに湾曲ゴム28を第1湾曲部24及び第2湾曲部25の全長に渡って配置している。
このことによって、第2湾曲部25の湾曲状態を三段階に変化させて、より確実に第2湾曲部25を先端側から湾曲させることができる。
図32に示す湾曲部22Dにおいては、湾曲ゴム28Aを第2湾曲部25の基端部から例えば2/3までの範囲に配置する一方、湾曲ゴム28を第1湾曲部24及び第2湾曲部25の全長に渡って配置している。なお、湾曲ゴム28Aの細径部28aを第2湾曲部25の基端部から1/3までの範囲、また湾曲ゴム28Aの細径部28bを第2湾曲部25の基端部から1/3から2/3までの範囲を覆うように設けることで、第2湾曲部25の湾曲性能を前記湾曲部22Cと同様に三段階に変化させて、より確実に第2湾曲部25を先端側から湾曲させることができる。
図33に示す湾曲部22Eにおいては、この湾曲部22Eを構成する網管27の第2湾曲部25の中央部付近から基端側部までの範囲に湾曲ゴム28Aを被覆する代わりに弾性接着剤56を全周に渡って塗布し、湾曲ゴム28を第1湾曲部24及び第2湾曲部25の全長に渡って配置している。
このことによって、第2湾曲部25を前記湾曲部22Aと略同様に二段階で変化するように構成して、先端側から湾曲させることができるようになっている。
なお、網管27の第2湾曲部25の中央部付近から基端側部までの範囲に弾性接着剤を塗布する代わりに、例えばウレタン系の樹脂を熱溶着し、その後、湾曲ゴム28を第1湾曲部24及び第2湾曲部25の全長に渡って配置することによって、第2湾曲部の根元側を規制して、同様の作用、及び効果を得るようにしてもよい。
図34に示す湾曲部22Fにおいては、湾曲部22Eを構成する網管27の第2湾曲部25の基端側部から例えば1/3までの範囲に弾性接着剤56を塗布する一方、湾曲ゴム28を基端部から例えば2/3までの範囲に配置したのち、湾曲ゴム28を第1湾曲部24及び第2湾曲部25の全長に渡って配置している。
このことによって、第2湾曲部25の湾曲状態を前記湾曲部22Cと同様に三段階に変化させて、より確実に第2湾曲部25を先端側から湾曲させることができる。
図35に示す湾曲部22Gおいては、湾曲部22Eを構成する網管27の第2湾曲部25の基端側部から例えば1/3までの範囲に弾性接着剤56を塗布する代わりに、糸巻き接着部57を設ける一方、湾曲ゴム28を基端部から例えば2/3までの範囲に配置したのち、湾曲ゴム28を第1湾曲部24及び第2湾曲部25の全長に渡って配置している。
このことによって、第2湾曲部25の湾曲性能を前記湾曲部22Fと同様に三段階に変化させて、より確実に第2湾曲部25を先端側から湾曲させることができる。
尚、本発明は前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
第1湾曲部と第2湾曲部とを有して構成される湾曲部を挿入部に備える内視鏡を説明する図 湾曲部の構成を説明する長手方向断面図 第2湾曲ワイヤ固定駒より基端側の第1湾曲部の構成を説明する図 図3のA−A線断面図 図3の矢印B方向から見た第2湾曲ワイヤ固定駒を示す図 図5のG−G線断面図 図5のH−H線断面図 図3の矢印C方向から見た第2湾曲ワイヤ固定駒を説明する図 図3の矢印D方向から見た上下左右湾曲駒を説明する図 図9のI−I線断面図 図9のK−K線断面図 図3の矢印E方向から見た上下湾曲駒を説明する図 図12のM−M線断面図の先端側部とN−N線断面図の基端側部とを合成した説明断面図 図3の矢印F方向から見た第1湾曲部に配置されたワイヤガイド部材の配置位置関係を説明する図 湾曲部に設けられたツナギ部近傍の構成を説明する拡大図 図15の矢印P方向から見た湾曲部に設けられたツナギ部近傍の構成を説明する図 図15のQ−Q線断面図 ツナギ部を構成するリング部材を先端側から見たときの正面図 図18のR−R線断面図 第2湾曲部先端駒の構成を説明する図 図20のS−S線断面図 第1湾曲部と第2湾曲部とをツナギ部で連結した湾曲部の湾曲状態を説明する図 湾曲被覆ゴムが配置されている湾曲部の湾曲状態を説明する図 第1湾曲部を湾曲させて先端部をS状結腸内に配置させた状態を説明する図 第1湾曲部を湾曲させて先端部をS状結腸内に配置させた状態で第2湾曲部を湾曲操作した状態を説明する図 第1湾曲部と第2湾曲部とを連結するツナギ部近傍を滑らかな曲線形状にして挿入部を深部に導入している状態を示す図 第2湾曲上下ノブに加えて第1湾曲上下ノブを操作して先端部を目的方向に向けた状態を説明する図 段付の湾曲被覆ゴムが配置された湾曲部の構成を説明する長手方向断面図 段付の湾曲被覆ゴムが配置されている湾曲部の湾曲状態を説明する図 複数の湾曲被覆ゴムを配置した湾曲部の構成例を説明する図 複数の湾曲被覆ゴムを配置した湾曲部の構成例を説明する図 湾曲被覆ゴムと段付の湾曲被覆ゴムとを配置した湾曲部の構成例を説明する図 一部に弾性接着剤を塗布した網管に湾曲被覆ゴムを配置した湾曲部の構成例を説明する図 一部に弾性接着剤を塗布した網管に複数の湾曲被覆ゴムを配置した湾曲部の構成例を説明する図 一部に糸巻き接着部を設けた網管に複数の湾曲被覆ゴムを配置した湾曲部の構成例を説明する図 第1湾曲部と第2湾曲部との連結部分の構成を説明する図 第1湾曲部と第2湾曲部とを有する湾曲部の湾曲状態を説明する図
符号の説明
1…内視鏡 4e…第2湾曲ワイヤ固定駒 5a…第2湾曲部先端駒
5U…上方向用第1湾曲ワイヤ 5D…下方向用第1湾曲ワイヤ
5L…左方向用第1湾曲ワイヤ 5R…右方向用第1湾曲ワイヤ
7U…上方向用第2湾曲ワイヤ 7D…下方向用第2湾曲ワイヤ
8U…上方向用第1ワイヤガイド部材 8D…下方向用第1ワイヤガイド部材
8L…左方向用第1ワイヤガイド部材 8R…右方向用第1ワイヤガイド部材
10U…上方向用第2ワイヤガイド部材 10D…下方向用第2ワイヤガイド部材
11…挿入部 22…湾曲部 24…第1湾曲部 25…第2湾曲部
26…ツナギ部 33…リング部材 34…ネジ
35U…上方向用第1ワイヤ挿通コイル 35D…下方向用第1ワイヤ挿通コイル
35L…左方向用第1ワイヤ挿通コイル 35R…右方向用第1ワイヤ挿通コイル
48U…上方向用第2ワイヤ挿通コイル 48D…下方向用第2ワイヤ挿通コイル

Claims (3)

  1. 細長な挿入部の先端側に設けられ、複数の湾曲駒を連接して少なくとも上下方向に湾曲自在に構成した第1湾曲部と、前記第1湾曲部の基端側にツナギ部を介して連設され、複数の湾曲駒を連接して少なくとも上下方向に湾曲自在に構成した第2湾曲部と、前記第1湾曲部を湾曲操作するための第1湾曲部湾曲操作用ワイヤと、前記第2湾曲部を湾曲操作するための第2湾曲部湾曲操作用ワイヤと、前記第1湾曲部湾曲操作用ワイヤが挿通される第1ワイヤ挿通コイルと、前記第2湾曲部湾曲操作用ワイヤが挿通される第2ワイヤ挿通コイルとを具備する内視鏡において、
    前記ツナギ部は、前記第1湾曲部の基端を構成する第1湾曲部基端駒と、前記第2湾曲部の先端を構成する第2湾曲部先端駒と、前記第1ワイヤ挿通コイルの先端部が固定されるリング部材とを具備し、
    記第2湾曲部湾曲操作用ワイヤの先端部を、前記ツナギ部を除く第1湾曲部又は第2湾曲部を構成する湾曲駒に固定することを特徴とする内視鏡。
  2. 記第1湾曲部基端駒の内面側に前記第2湾曲部先端駒を配置するとともに、この第2湾曲部先端駒の内面側に前記リング部材を配置して、該第1湾曲部基端駒と該第2湾曲部先端駒と該リング部材とを締結部材で一体的に固定することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記第2湾曲部先端駒は、内孔に前記リング部材の基端面が当接配置さる段部を備え、
    外周面側に第1湾曲部基端駒の基端面が当接する位置決め部を備えることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
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