JP4853924B2 - 負荷感応変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、負荷感応変速機に関する。
従来、負荷のトルク、速度を計測して、それに応じて変速機を切り替える自動変速機は知られている。本発明者らは、自動変速機として、2つの動力伝達経路を負荷変動に応じてクラッチで切り替えることにより、2段階の自動変速を行う負荷感応型変速機をすでに提案している。(特許文献1、2参照)。この負荷感応型変速機の特徴は、補助動力や電子回路等の付属機器が不要なことで、小型軽量かつシンプルな構成の自動変速機を実現可能とすることである。
図9(a)は、本発明者がすでに提案した従来の負荷感応変速機の概念図を示し、図9(b)はこの従来の負荷感応型変速機の構成の模式図を示す。
この従来の負荷感応型変速機は、図9(a)に示すように、動力源よりの入力は、出力の負荷に応じて切換動作が行われるクラッチにより、直接又は減速機を介して出力される構成である。このような構成によって、高速低トルク負荷時には入力は、直接出力され、低速高トルク負荷時には入力は、減速機を介して出力される。
この従来の負荷感応型変速機121は、図9(b)に示すように、入力軸122、減速機123、直結軸124、磁気クラッチ125、クラッチ切換機構139、出力軸126とから構成される。
減速機123は、内歯車127と、内歯車127に噛み合いキャリア128に回転可能に取り付けられた遊星歯車129と、入力軸122に同心的に固定され遊星歯車129に噛み合う太陽歯車130と、キャリア128に同心的に固定された減速機出力軸131とから構成される。直結軸124は、入力軸122の延長線上にあり、入力軸122と一体の軸でもよいし、入力軸122に同心的に固定された軸でもよい。
磁気クラッチ125は、減速機123の出力軸131に同心的に固定され内周にヨーク133を有する減速機側伝達環134と、直結軸124に同心的に固定され外周にヨーク135を有する直結軸側伝達板136と、周囲に磁気環137を有し出力軸126に同心の中間円板138とから成る。
また、変速機は負荷トルクに応じて前記の磁気クラッチ機構を切換えるために、図10に示すクラッチ切換機構139を内蔵する。このクラッチ切換機構は前述の中間円板138および変速機の出力軸126に同心的に固定した出力円板140から構成される。両円板138、140は、軸回りの相対回転が可能で、さらに中間円板は軸方向にもスライド可能である。
両円板138、140は、磁気的なバネ要素等により結合し、あるは両者間に例えば引っ張りバネ等のスプリングを設け、両者間に所定トルク以上の力がかかると相対位置が移動し、そのトルクが低下すると元に戻すように両者を結合する。
中間円板138には永久磁石M1を、出力円板140には中間円板移動用磁石MOA 、MOA’ と、この中間円板移動用磁石の両側において中間円板に戻し力を与える磁気バネ用磁石MOB、MOB’をそれぞれ配置する。
最初に負荷トルクが小さい場合は、各磁石は図10(a)、(b)に示す位置関係にあり、中間円板138に配置した磁石M1及び出力円板140に配置した磁石MOA、MOA’の同極同士が対向して反発する。このため中間円板138を出力円板140から引き離す方向にスラストが発生し、中間円板138は軸方向にスライドする。
この場合、直結軸側伝達板136のヨーク135と中間円板138の磁気環137が対向して両者が磁気的に結合する。その結果、直結軸124側の出力が出力軸126から出力される。
このとき、中間円板の磁石M1のS極は、磁気バネ用磁石MOBのS極に対向し、磁石M1のN極は磁気バネ用磁石MOB’のN 極に対向するため、前記のような中間円板移動用磁石MOA、MOA’と反発している状態においては、磁石M1が両側から受ける反発力による磁気的バネ作用によって所定位置が保持される。
なお、前記のように、両者間を実際に引っ張りバネ等のスプリングによって連結し、所定位置に保持するように構成しても良い。
図9(b)は高速低トルク負荷時の動力伝達状態にあり、直結軸側伝達板136のヨーク135と中間円板138の磁気環137が対向する位置にあり、直結軸124側の出力が出力軸126から出力される。
次に負荷トルクが増大すると、中間円板138と出力円板140を結合する前記のようなバネ要素において捩れ力が生じ、その力が前記磁気バネやスプリングの保持力を越えると、両円板が相対回転する。
その結果、磁石の位置関係が図10(a)、(b)に示す状態から図10(c)、(d)に示す状態のように変化し、磁石M1が図示の例においては中間円板移動用磁石MOA側に移動し、両磁石の異極同士が対向するため、相互に吸引し、中間円板138に作用するスラスト方向が反転する。
この場合、中間円板138は図10(a)、(b)と逆方向にスライドし、減速機側伝達板134のヨーク133と中間円板138の磁気環137が対向して両者が磁気的に結合する。その結果、減速機123の出力が出力軸126から出力される。
またこの時、図10(c)、(d)に示すように、磁石M1 、磁気バネ用磁石MOBの同極が接近して反発し、円板の前記のような相対回転に対して復元モーメントを発生する磁気的なバネ要素として働く。このため負荷トルクが減少するとクラッチ切換機構139は図10(a)、(b)の状態に復帰する。この復元力は、このような磁気バネのほか、前記のようなスプリングによって与えることができる。
このような負荷感応型変速機を動力源と負荷の間に組込むことにより、運転条件によって変動する負荷を常に効率良く駆動することができる。このことを動力源および負荷の速度・トルクを平面上にプロットして、模式的に表す。
図11は、電動モータのような比較的高速・低トルクの動力源により、負荷を駆動する状況を表す。ここでは負荷が高速低トルク負荷(○で図示、例えば荷役機械が空荷で位置合わせ、平坦地での車両走行等)、および低速高トルク負荷(●で図示、例えば荷物を持上げる、坂道を上る等)の2通りに変化する状況を考える。
まず、図9及び図10に示すような負荷感応変速機を使用せずに高速低トルク負荷を駆動する場合には、図11(a)のように、動力源が出力しうる速度・トルク(□で図示)および負荷駆動に必要な速度・トルクがそれぞれ整合するため、効率良く負荷を駆動することができる。
ところが負荷が低速高トルク負荷に変化すると、負荷駆動に必要なトルクは動力源が出力しうるトルクを上回ってしまう。その一方で動力源は高速で回転しうるにもかかわらず、負荷駆動にとってそれは過剰であるという無駄が生じる。すなわち動力源および負荷の速度・トルクが整合しないため、駆動効率が極めて低くなってしまう(例えば坂道をトップギアで上ろうとする状況)。
これに対して、図9及び図10に示すような負荷感応変速機を使用して、図11(b)のように、高速低トルク負荷時には動力源と負荷を直結(図9(a)上側の経路)する一方、低速高トルク負荷時には変速機で減速を行う駆動(図9(a)下側の経路)を考える。この場合、まず高速低トルク負荷に対しては前述の変速機を使用しない駆動と同様に、動力源および負荷の速度・トルクが整合して効率良く駆動することができる。
次に、負荷が低速高トルク負荷に変化すると、変速機がそれに応じて減速比Rに切換わる。その結果、動力源の速度は1/R倍、トルクはR倍に変換される(■で図示)。これは低速高トルク負荷に関しても動力源および負荷の速度・トルクが整合することを意味する。すなわち変速機を使用することにより、高速低トルク負荷および低速高トルク負荷の双方においてそれぞれ効率良く負荷を駆動することが可能となり、必要最小限の動力源を用いて各種作業を短時間に達成することができる。
特許3584396号公報 特開2004−347027号公報
上記従来の負荷感応変速機は、2つの動力伝達経路を、低負荷時には入力を出力に直結し、高負荷時には減速機を介して入力を出力に接続する構成である。このような構成の変速機は、電動モータのように比較的高速・低トルクの動力源により負荷を駆動する場合には有効である。
しかしながら、低速・高トルクの動力源(例.人力)に対しては、
(1)低負荷時には、入力を出力に直結するため、低負荷にもかかわらず、低速かつ必要以上の高トルクで駆動し、
(2)高負荷時には、減速機を介して入力を出力に接続し、減速機により駆動速度がさらに低下してしまう、
という効率の悪い駆動になってしまう。
この点を、図12を参照して説明する。まず高速低トルク負荷(図12中○)に動力源を直結(図12中□)した場合には、負荷駆動に対して動力源が出力しうる速度では不足する一方、トルクは過剰となるため両者は整合しない(平坦地をローギアで走行するような状況)。また負荷が低速高トルク負荷(図中●)に変化して、それに応じて変速機が減速した場合(図中■)も同様に、速度は不足する一方でトルクは過剰という不整合状態が継続し、動力源の能力を有効に利用することができない。
本発明は、上記従来の負荷感応変速機の問題を解決することを目的とするものであり、多様な動力源(電動モータのような高速低トルク動力、あるいは人力のような低速高トルク動力)および負荷に対応して、動力源の能力を最大限に利用しうる高効率駆動システムを実現するものである。
本発明は上記課題を解決するために、動力部からの出力を伝達する入力軸(2)と、増速機(3)と、磁気クラッチ(5)と、負荷側出力軸(6)と、を備えた負荷感応変速機であって、前記増速機(3)の出力軸(11)に同心的に固定され、外周囲にヨーク(13)を有する増速機側伝達板(14)と、前記入力軸(2)に直結する直結軸(4)に固定され、内周囲にヨーク(15)を有する直結軸側伝達環(16)と、周縁に磁気環(17)を有し、前記負荷側出力軸(6)と同心の中間円板(18)とからなる磁気クラッチ(5)と、前記中間円板(18)及び前記負荷側出力軸(6)に同心的に固定した出力円板(20)からなり、両者に設けた磁石間の反発と吸引を、回転方向の相対位置の変化により切り換えることにより、前記中間円板(18)を軸線方向に移動させるクラッチ切換機構(19)とを設け、前記クラッチ切換機構(19)が、負荷トルクの変化に伴う前記中間円板(18)及び前記出力円板(20)の回転方向の相対位置の変化に応答して前記中間円板(18)を移動させ、負荷が高速低トルクのときは、前記中間円板(18)の磁気環(17)を前記増速機側伝達板(14)のヨーク(13)に対向させることにより、前記増速機(3)の出力軸(11)を前記中間円板(18)を介して前記負荷側出力軸(6)に出力させ、かつ、負荷が低速高トルクのときは、前記中間円板(18)の磁気環(17)を前記直結軸側伝達環(16)のヨーク(15)と対向させることにより、前記入力軸(2)を前記負荷側出力軸(6)に直接出力するようにしたことを特徴とする負荷感応変速機を提供する。
本発明は上記課題を解決するために、動力部からの出力を伝達する入力軸(22)と、減速機(25)と、増速機(23)と、磁気クラッチ(27)と、負荷側出力軸(28)と、を備えた負荷感応変速機であって、前記増速機(23)の出力軸(39)に同心的に固定され、外周囲にヨーク(40)を有する増速機側伝達板(41)と、前記減速機(25)の出力伝達機構(26)における被伝達歯車(38)の出力軸(42)に同心的に固定され、内周にヨーク(43)を有する減速機側伝達環(44)と、周縁に磁気環(45)を有し、前記増速機(23)の出力軸(39)と同心の中間円板(46)とからなる磁気クラッチ(27)と、前記中間円板(46)及び前記負荷側出力軸(28)に同心的に固定した出力円板(48)からなり、両者に設けた磁石間の反発と吸引を、回転方向の相対位置の変化により切り換えることにより、前記中間円板(46)を軸線方向に移動させるクラッチ切換機構(47)とを設け、前記クラッチ切換機構(47)が、負荷トルクの変化に伴う前記中間円板(46)及び前記出力円板(48)の回転方向の相対位置の変化に応答して前記中間円板(46)を移動させ、負荷が高速低トルクのときは、前記中間円板(46)の磁気環(45)を前記増速機側伝達板(41)のヨーク(40)に対向させることにより、前記増速機(23)の出力軸(39)を前記中間円板(46)を介して前記負荷側出力軸(28)に出力させ、かつ負荷が低速高トルクのときは、前記中間円板(46)の磁気環(45)を前記減速機側伝達環(44)のヨーク(43)と対向させることにより、前記減速機(25)の出力軸(36)を前記負荷側出力軸(28)に出力するようにしたことを特徴とする負荷感応変速機を提供する。
本発明は上記課題を解決するために、動力部からの出力を伝達する入力軸(52)と、高減速を行う第1の減速機(54)と、低減速を行う第2の減速機(55)と、磁気クラッチ(57)と、負荷側出力軸(58)と、を備えた負荷感応変速機であって、第1の減速機出力伝達機構(56)の被伝達歯車(68)の出力軸(77)に同心的に固定され、内周にヨーク(78)を有する第1の減速機側伝達環(79)と、第2の減速機(55)の出力軸(74)に同心的に固定され、外周にヨーク(75)を有する第2の減速機側伝達環(76)と、周縁に磁気環(80)を有し、前記出力軸(58)と同心の中間円板(81)とからなる磁気クラッチ(57)と、前記中間円板(81)及び前記負荷側出力軸(58)に同心的に固定した出力円板(83)からなり、両者に設けた磁石間の反発と吸引を、回転方向の相対位置の変化により切り換えることにより、前記中間円板(81)を軸線方向に移動させるクラッチ切換機構(82)とを設け、前記クラッチ切換機構(82)が、負荷トルクの変化に伴う前記中間円板(81)及び前記出力円板(83)の回転方向の相対位置の変化に応答して、前記中間円板(81)を移動させ、負荷が高速低トルクのときは、前記中間円板(81)の磁気環(80)を前記第2の減速機側伝達環(76)のヨーク(75)に対向させることにより、前記第2の減速機(55)の出力軸(74)を前記中間円板(81)を介して前記負荷側出力軸(58)に出力させ、かつ負荷が低速高トルクのときは、前記中間円板(81)の磁気環(80)を第1の減速機側伝達環(79)のヨーク(78)と対向させることにより、前記第1の減速機(54)の出力軸(66)を前記負荷側出力軸(58)に出力するようにしたことを特徴とする負荷感応変速機を提供する。
動力部からの出力を伝達する入力軸(92)と、低増速を行う第1の増速機(93)と、高増速を行う第2の増速機(94)と、磁気クラッチ(95)と、負荷側出力軸(116)と、を備えた負荷感応変速機であって、前記第1の増速機(93)の出力軸(107)に固定され、内周囲にヨーク(110)を有する第1の増速機側伝達環(111)と、前記第2の増速機(94)の出力軸(101)に固定され、外周にヨーク(108)を有する第2の増速機側伝達板(109)と、周囲に磁気環(112)を有し、前記負荷側出力軸(116)と同心の中間円板(113)とからなる磁気クラッチ(95)と、前記中間円板(113)及び前記負荷側出力軸(116)に同心的に固定した出力円板(115)からなり、両者に設けた磁石間の反発と吸引を、回転方向の相対位置の変化により切り換えることにより、前記中間円板(113)を軸線方向に移動させるクラッチ切換機構(114)とを設け、前記クラッチ切換機構(114)が、負荷トルクの変化に伴う前記中間円板(113)及び前記出力円板(115)の回転方向の相対位置の変化に応答して、前記中間円板(113)を移動させ、負荷が高速低トルクのときは、前記中間円板(113)の磁気環(112)を、前記第2の増速機側伝達環(109)のヨーク(108)に対向させることにより、前記第2の増速機(94)の出力軸(101)を前記中間円板(113)を介して前記負荷側出力軸(116)に出力させ、かつ負荷が低速高トルクのときは、前記中間円板(113)の磁気環(112)を、前記第1の増速機側伝達環(111)のヨーク(110)と対向させることにより、前記第1の増速機(93)の出力軸(107)を前記中間円板(113)を介して前記負荷側出力軸(116)に出力させるようにしたことを特徴とする負荷感応変速機を提供する。
本発明に係る負荷感応変速機によれば、次のような効果が生じる。
(1)本発明に係る負荷感応変速機は、負荷が変動しても動力源の運転条件(速度・トルク)が極力最適条件に近くなるように伝達比を変更することにより、駆動システム全体の効率を向上することができる。
(2)動力伝達の組み合わせを、直結と減速ではなく、請求項1〜4に示す組み合わせとすれば、それぞれの請求項に係る発明については、多様な動力源(電動モータのような高速低トルク動力、あるいは人力のような低速高トルク動力)および負荷に対応して、動力源の能力を最大限に利用しうる高効率駆動システムが構成可能となる。
本発明に係る負荷感応変速機を実施するための最良の形態を実施例に基づいて図面を参照して、以下に説明する。
図1は、本発明に係る負荷感応変速機の実施例1を説明する概念図である。この実施例1は、図1(b)に示すように、負荷が低速高トルクの場合には、図1(a)に示すように、動力部からの出力を伝達する入力軸からの入力(回転入力)を、直接、負荷側に出力(回転出力)として伝達する。
そして、図1(b)に示すように、負荷が高速低トルクの場合には、図1(a)に示すように、動力部からの出力を伝達する入力軸からの入力を、増速機を介して負荷側に出力として伝達する。
この実施例1の負荷感応変速機1の具体的な構成は、図2に示すように、動力部(図示せず)からの出力を伝達する入力軸2と、増速機3と、直結軸4と、磁気クラッチ5と、クラッチ切換機構19と、出力軸6とを備えて構成される。
図2において、増速機3は、内歯車7と、内歯車7に噛み合い入力軸2に同心的に固定されたキャリア8に回転可能に取り付けられた遊星歯車9と、遊星歯車9に噛み合う太陽歯車10と、太陽歯車10の軸心に固定された増速機の出力軸11とから構成される。直結軸4は、遊星歯車9の支持軸12に固定され環状部材から成る。
磁気クラッチ5は、増速機3の出力軸11に同心的に固定され外周囲にヨーク13を有する増速機側伝達板14と、直結軸4に固定され内周囲にヨーク15を有する直結軸側伝達環16と、周縁に磁気環17を有し出力軸6と同心の中間円板18とから成る。
また、変速機は負荷トルクに応じて前記の磁気クラッチ機構を切換えるために、クラッチ切換機構19を内蔵する。クラッチ切換機構19は、前述の中間円板18および変速機の出力軸6に同心的に固定した出力円板20から構成され、その詳細な機構及び動作は、図9(b)及び図10(a)〜(d)に示す負荷感応型変速機におけるクラッチ切換機構139の構成及び動作と同様であるので、ここではその説明は省略する。
図2は高速低トルク負荷の状態にあり、増速機3を介して出力が伝達される状態を示しており、この状態では、磁気クラッチ5では、増速機側伝達板14のヨーク13と中間円板18の磁気環17が対向するように、増速機側伝達板14と中間円板18の軸方向の位置がクラッチ切換機構19により付勢され位置決めされている。この結果、増速機3側の出力が出力軸6から出力される。
負荷が低速高トルク負荷の状態となると、クラッチ切換機構19が発生するスラストの方向が逆転するため、直結軸側伝達環16のヨーク15と中間円板18の磁気環17が対向する位置に切り替わる。この結果、直結軸4側の出力が出力軸6から出力される。
図3は、本発明に係る負荷感応変速機の実施例2を説明する概念図である。この実施例2は、図3(b)に示すように、負荷が低速高トルクの場合には、図3(a)に示すように、動力部からの入力(回転入力)を、減速機を介して、負荷側に出力として伝達する。
そして、図3(b)に示すように、負荷が高速低トルクの場合には、図3(a)に示すように、動力部からの入力を、増速機を介して負荷側に出力として伝達する。
この実施例2の負荷感応変速機21の具体的な構成は、図4に示すように、動力部(図示せず)からの出力を伝達する入力軸22と、増速機23と、減速機入力伝達機構24と、減速機25と、減速機出力伝達機構26と、磁気クラッチ27と、クラッチ切換機構47と、出力軸28とを備えて構成される。
増速機23は、実施例1と同じ構成である。減速機入力伝達機構24は、入力軸22に同心的に固定された伝達歯車29及び被伝達歯車30とから成る。減速機25は、内歯車31と、被伝達歯車30とともに回転する太陽歯車32と、内歯車31と太陽歯車32との間に噛み合うように配置された遊星歯車33と、遊星歯車33の支持軸34を固定する減速機出力板35と、減速機出力軸36とから成る。
減速機出力伝達機構26は、減速機出力軸36に同心的に固定された伝達歯車37及び被伝達歯車38とから成る。
磁気クラッチ27は、増速機23の出力軸39に同心的に固定され外周にヨーク40を有する増速機側伝達板41と、被伝達歯車38の出力軸42に同心的に固定され内周にヨーク43を有する減速機側伝達環44と、周縁に磁気環45を有し出力軸28と同心の中間円板46とから成る。
また、変速機は負荷トルクに応じて前記の磁気クラッチ機構を切換えるために、クラッチ切換機構47を内蔵する。クラッチ切換機構47は、前述の中間円板46および変速機の出力軸28に同心的に固定した出力円板48から構成され、その詳細な機構及び動作は、図9(b)及び図10(a)〜(d)に示す負荷感応型変速機におけるクラッチ切換機構139の構成及び動作と同様であるので、ここではその説明は省略する。
図4は高速低トルク負荷の状態にあり、増速機23を介して出力が伝達される状態を示しており、この状態では、磁気クラッチ27では、増速機側伝達板41のヨーク40と中間円板46の磁気環45が対向するように、増速機側伝達板41と中間円板46の軸方向の位置がクラッチ切換機構47により付勢され位置決めされている。この結果、増速機23側の出力が出力軸28から出力される。
負荷が低速高トルクの負荷の状態となると、クラッチ切換機構47が発生するスラストの方向が逆転するため、減速機側伝達環44のヨーク43と中間円板46の磁気環45が対向する位置に切り替わる。この結果、減速機25側の出力が出力軸28から出力される。
図5は、本発明に係る負荷感応変速機の実施例3を説明する概念図である。この実施例3は、図5(b)に示すように、負荷が低速高トルクの場合には、図5(a)に示すように、動力部から入力(回転入力)を、高減速を行う第1の減速機を介して、負荷側に出力(回転出力)として伝達する。
そして、図5(b)に示すように、負荷が高速低トルクの場合には、図5(a)に示すように、動力部からの入力を、低減速を行う第2の減速機を介して負荷側に出力として伝達する。
この実施例3の負荷感応変速機51の具体的な構成は、図6に示すが、実施例2の負荷感応変速機21の増速機23に替えて減速機を設けたものに相当する。負荷感応変速機51は、動力部(図示せず)からの出力を伝達する入力軸52と、第1の減速機入力伝達機構53と、第1の減速機54(高減速を行う減速機)と、第2の減速機55(低減速を行う減速機)と、第1の減速機出力伝達機構56と、磁気クラッチ57と、クラッチ切換機構82と、出力軸58とを備えて構成される。
第1の減速機入力伝達機構53は、入力軸52に固定された伝達歯車59及び被伝達歯車60とから成る。第1の減速機54は、実施例2の減速機25と同じ構成であり、内歯車61と、被伝達歯車60とともに回転する太陽歯車62と、内歯車61と太陽歯車62との間に噛み合うように配置された遊星歯車63と、遊星歯車63の支持軸64を固定する第1の減速機出力板65と、第1の減速機出力板65に同心的に固定された第1の減速機出力軸66とから成る。
第1の減速機出力伝達機構56は、第1の減速機出力軸66に同心的に固定された伝達歯車67及び被伝達歯車68とから成る。
第2の減速機55は、内歯車69と、入力軸52に同心的に固定された太陽歯車70と、内歯車69と太陽歯車70との間に噛み合うように配置された遊星歯車71と、遊星歯車71の支持軸72を固定する第2の減速機出力板73と、第2の減速機出力軸74とから成る
磁気クラッチ57は、第2の減速機55の出力軸74に同心的に固定され外周にヨーク75を有する第2の減速機側伝達板76と、被伝達歯車68の出力軸77に同心的に固定され内周にヨーク78を有する第1の減速機側伝達環79と、周囲に磁気環80を有し出力軸58と同心の中間円板81とから成る。
また、変速機は負荷トルクに応じて前記の磁気クラッチ機構を切換えるために、クラッチ切換機構82を内蔵する。クラッチ切換機構82は、前述の中間円板81および変速機の出力軸58に同心的に固定した出力円板83から構成され、その詳細な機構及び動作は、図9(b)及び図10(a)〜(d)に示す負荷感応型変速機におけるクラッチ切換機構139の構成及び動作と同様であるので、ここではその説明は省略する。
図6は高速低トルク負荷の状態にあり、第2の減速機55を介して出力が伝達される状態を示しており、この状態では、磁気クラッチ57では、第2の減速機側伝達板76のヨーク75と中間円板81の磁気環80が対向するように、第2の減速機側伝達板76と中間円板81の軸方向の位置がクラッチ切換機構82により付勢され位置決めされている。この結果、第2の減速機55側の出力が出力軸58から出力される。
負荷が低速高トルクの負荷の状態となると、クラッチ切換機構82が発生するスラストの方向が逆転するため、第1の減速機側伝達環79のヨーク78と中間円板81の磁気環80が対向する位置に切り替わる。この結果、第1の減速機54側の出力が出力軸58から出力される。
図7は、本発明に係る負荷感応変速機の実施例4を説明する概念図である。この実施例4は、図7(b)に示すように、負荷が低速高トルクの場合には、図7(a)に示すように、動力部からの入力(回転入力)を、第1の増速機(低増速)を介して、負荷側に出力として伝達する。
そして、図7(b)に示すように、負荷が高速低トルクの場合には、図7(a)に示すように、動力部からの出力を伝達する入力軸からの入力を、第2の増速機(高増速)を介して負荷側に出力として伝達する。
この実施例4の負荷感応変速機91の具体的な構成は、図8に示すように、動力部(図示せず)からの出力を伝達する入力軸92と、第1の増速機93と、第2の増速機94と、磁気クラッチ95と、クラッチ切換機構114と、出力軸116とを備えて構成される。
図8において、第2の増速機94は、実施例1の増速機と同じ構成であり、内歯車97と、内歯車97に噛み合い入力軸92に同心的に固定されたキャリア98に回転可能に取り付けられた遊星歯車99と、遊星歯車99に噛み合う太陽歯車100と、太陽歯車100に同心的に固定された第2の増速機出力軸101とから構成される。第2の増速機の遊星歯車99の支持軸102に、第1の増速機の支持軸103が固定されて設けられている。
第1の増速機93は、実施例2の増速機23と同様の構成であり、内歯車104と、内歯車104に噛み合い支持軸103に回転可能に取り付けられた遊星歯車105と、遊星歯車105に噛み合う太陽歯車106と、太陽歯車106に同心的に固定された第1の増速機出力軸107とから構成される。
磁気クラッチ95は、第2の増速機出力軸101に固定され外周にヨーク108を有する第2の増速機側伝達板109と、第1の増速機出力軸107に固定され内周にヨーク110を有する第1の増速機側伝達環111と、周囲に磁気環112を有し出力軸116と同心の中間円板113とから成る。
また、変速機は負荷トルクに応じて前記の磁気クラッチ機構を切換えるために、クラッチ切換機構114を内蔵する。クラッチ切換機構114は、前述の中間円板113および変速機の出力軸116に同心的に固定した出力円板115から構成され、その詳細な機構及び動作は、図9(b)及び図10(a)〜(d)に示す負荷感応型変速機におけるクラッチ切換機構139の構成及び動作と同様であるので、ここではその説明は省略する。
図8は高速低トルク負荷の状態にあり、第2の増速機94を介して出力が伝達される状態を示しており、この状態では、磁気クラッチ95では、第2の増速機側伝達板109のヨーク108と中間円板113の磁気環112が対向するように、第2の増速機側伝達板109と中間円板113の軸方向の位置がクラッチ切換機構114により付勢され位置決めされている。この結果、第2の増速機94側の出力が出力軸116から出力される。
負荷が低速高トルクの負荷の状態となると、クラッチ切換機構114が発生するスラストの方向が逆転するため、第1の増速機側伝達環111のヨーク110と中間円板113の磁気環112が対向する位置に切り替わる。この結果、第1の増速機93側の出力が出力軸116から出力される。
以上、本発明に係る負荷感応変速機を実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内で、いろいろな実施例があることは言うまでもない。
本発明の実施例1を説明する概念図である。 本発明の実施例1の構成を説明する図である。 本発明の実施例2を説明する概念図である。 本発明の実施例2の構成を説明する図である。 本発明の実施例3を説明する概念図である。 本発明の実施例3の構成を説明する図である。 本発明の実施例4を説明する概念図である。 本発明の実施例4の構成を説明する図である。 従来の技術を説明する図である。 従来の技術を説明する図である。 従来の技術を説明する図である。 本発明の課題を説明する図である。
符号の説明
1、21、51、91 負荷感応変速機
2、22、52、92 入力軸
3、23 増速機
4 直結軸
5、27、57、95 磁気クラッチ
6、28、58、116 出力軸
7、31、61、69、97、104 内歯車
8、98 キャリア
9、33、63、71、99、105 遊星歯車
10、32、62、70、100、106 太陽歯車
11、39 増速機の出力軸
13、40 増速機側伝達板のヨーク
14、41 増速機側伝達板
15 直結軸側伝達環のヨーク
16 直結軸側伝達環
17、45、80、112 出力円板の磁気環
18、46、81、113 中間円板
19、47、82、114 クラッチ切換機構
20、48、83、115 出力円板
24 減速機入力伝達機構
25 減速機
26 減速機出力伝達機構
29、37、59、67 伝達歯車
30、38、60、68 被伝達歯車
12、34、64、72、102、103 支持軸
35 減速機出力板
36 減速機出力軸
42、77 被伝達歯車の出力軸
43 減速機側伝達環のヨーク
44 減速機側伝達環
53 第1の減速機入力伝達機構
54 第1の減速機(高減速を行う減速機)
55 第2の減速機(低減速を行う減速機)
56 第1の減速機出力伝達機構
65 第1の減速機出力板
66 第1の減速機出力軸
73 第2の減速機出力板
74 第2の減速機出力軸
75 第2の減速機側伝達板のヨーク
76 第2の減速機側伝達板
78 第1の減速機側伝達環のヨーク
79 第1の減速機側伝達環
93 第1の増速機
94 第2の増速機
101 第2の増速機出力軸
107 第1の増速機出力軸
108 第2の増速機側伝達板のヨーク
109 第2の増速機側伝達板
110 第1の増速機側伝達環のヨーク
111 第1の増速機側伝達環
(従来例)
121 負荷感応型変速機
122 入力軸
123 減速機
124 直結軸
125 磁気クラッチ
126 出力軸
127 内歯車
128 キャリア
129 遊星歯車
130 太陽歯車
131 減速機出力軸
133 減速機側伝達板のヨーク
134 減速機側伝達板
135 直結軸側伝達板のヨーク
137 出力円板の磁気環
138 中間円板
139 クラッチ切換機構
140 出力円板

Claims (4)

  1. 動力部からの出力を伝達する入力軸(2)と、増速機(3)と、磁気クラッチ(5)と、負荷側出力軸(6)と、を備えた負荷感応変速機であって、
    前記増速機(3)の出力軸(11)に同心的に固定され、外周囲にヨーク(13)を有する増速機側伝達板(14)と、前記入力軸(2)に直結する直結軸(4)に固定され、内周囲にヨーク(15)を有する直結軸側伝達環(16)と、周縁に磁気環(17)を有し、前記負荷側出力軸(6)と同心の中間円板(18)とからなる磁気クラッチ(5)と、
    前記中間円板(18)及び前記負荷側出力軸(6)に同心的に固定した出力円板(20)からなり、両者に設けた磁石間の反発と吸引を、回転方向の相対位置の変化により切り換えることにより、前記中間円板(18)を軸線方向に移動させるクラッチ切換機構(19)とを設け、
    前記クラッチ切換機構(19)が、負荷トルクの変化に伴う前記中間円板(18)及び前記出力円板(20)の回転方向の相対位置の変化に応答して前記中間円板(18)を移動させ、負荷が高速低トルクのときは、前記中間円板(18)の磁気環(17)を前記増速機側伝達板(14)のヨーク(13)に対向させることにより、前記増速機(3)の出力軸(11)を前記中間円板(18)を介して前記負荷側出力軸(6)に出力させ、かつ、負荷が低速高トルクのときは、前記中間円板(18)の磁気環(17)を前記直結軸側伝達環(16)のヨーク(15)と対向させることにより、前記入力軸(2)を前記負荷側出力軸(6)に直接出力するようにしたことを特徴とする負荷感応変速機。
  2. 動力部からの出力を伝達する入力軸(22)と、減速機(25)と、増速機(23)と、磁気クラッチ(27)と、負荷側出力軸(28)と、を備えた負荷感応変速機であって、
    前記増速機(23)の出力軸(39)に同心的に固定され、外周囲にヨーク(40)を有する増速機側伝達板(41)と、前記減速機(25)の出力伝達機構(26)における被伝達歯車(38)の出力軸(42)に同心的に固定され、内周にヨーク(43)を有する減速機側伝達環(44)と、周縁に磁気環(45)を有し、前記増速機(23)の出力軸(39)と同心の中間円板(46)とからなる磁気クラッチ(27)と、
    前記中間円板(46)及び前記負荷側出力軸(28)に同心的に固定した出力円板(48)からなり、両者に設けた磁石間の反発と吸引を、回転方向の相対位置の変化により切り換えることにより、前記中間円板(46)を軸線方向に移動させるクラッチ切換機構(47)とを設け、
    前記クラッチ切換機構(47)が、負荷トルクの変化に伴う前記中間円板(46)及び前記出力円板(48)の回転方向の相対位置の変化に応答して前記中間円板(46)を移動させ、負荷が高速低トルクのときは、前記中間円板(46)の磁気環(45)を前記増速機側伝達板(41)のヨーク(40)に対向させることにより、前記増速機(23)の出力軸(39)を前記中間円板(46)を介して前記負荷側出力軸(28)に出力させ、かつ負荷が低速高トルクのときは、前記中間円板(46)の磁気環(45)を前記減速機側伝達環(44)のヨーク(43)と対向させることにより、前記減速機(25)の出力軸(36)を前記負荷側出力軸(28)に出力するようにしたことを特徴とする負荷感応変速機。
  3. 動力部からの出力を伝達する入力軸(52)と、高減速を行う第1の減速機(54)と、低減速を行う第2の減速機(55)と、磁気クラッチ(57)と、負荷側出力軸(58)と、を備えた負荷感応変速機であって、
    第1の減速機出力伝達機構(56)の被伝達歯車(68)の出力軸(77)に同心的に固定され、内周にヨーク(78)を有する第1の減速機側伝達環(79)と、第2の減速機(55)の出力軸(74)に同心的に固定され、外周にヨーク(75)を有する第2の減速機側伝達環(76)と、周縁に磁気環(80)を有し、前記出力軸(58)と同心の中間円板(81)とからなる磁気クラッチ(57)と、
    前記中間円板(81)及び前記負荷側出力軸(58)に同心的に固定した出力円板(83)からなり、両者に設けた磁石間の反発と吸引を、回転方向の相対位置の変化により切り換えることにより、前記中間円板(81)を軸線方向に移動させるクラッチ切換機構(82)とを設け、
    前記クラッチ切換機構(82)が、負荷トルクの変化に伴う前記中間円板(81)及び前記出力円板(83)の回転方向の相対位置の変化に応答して、前記中間円板(81)を移動させ、負荷が高速低トルクのときは、前記中間円板(81)の磁気環(80)を前記第2の減速機側伝達環(76)のヨーク(75)に対向させることにより、前記第2の減速機(55)の出力軸(74)を前記中間円板(81)を介して前記負荷側出力軸(58)に出力させ、かつ負荷が低速高トルクのときは、前記中間円板(81)の磁気環(80)を第1の減速機側伝達環(79)のヨーク(78)と対向させることにより、前記第1の減速機(54)の出力軸(66)を前記負荷側出力軸(58)に出力するようにしたことを特徴とする負荷感応変速機。
  4. 動力部からの出力を伝達する入力軸(92)と、低増速を行う第1の増速機(93)と、高増速を行う第2の増速機(94)と、磁気クラッチ(95)と、負荷側出力軸(116)と、を備えた負荷感応変速機であって、
    前記第1の増速機(93)の出力軸(107)に固定され、内周囲にヨーク(110)を有する第1の増速機側伝達環(111)と、前記第2の増速機(94)の出力軸(101)に固定され、外周にヨーク(108)を有する第2の増速機側伝達板(109)と、周囲に磁気環(112)を有し、前記負荷側出力軸(116)と同心の中間円板(113)とからなる磁気クラッチ(95)と、
    前記中間円板(113)及び前記負荷側出力軸(116)に同心的に固定した出力円板(115)からなり、両者に設けた磁石間の反発と吸引を、回転方向の相対位置の変化により切り換えることにより、前記中間円板(113)を軸線方向に移動させるクラッチ切換機構(114)とを設け、
    前記クラッチ切換機構(114)が、負荷トルクの変化に伴う前記中間円板(113)及び前記出力円板(115)の回転方向の相対位置の変化に応答して、前記中間円板(113)を移動させ、負荷が高速低トルクのときは、前記中間円板(113)の磁気環(112)を、前記第2の増速機側伝達環(109)のヨーク(108)に対向させることにより、前記第2の増速機(94)の出力軸(101)を前記中間円板(113)を介して前記負荷側出力軸(116)に出力させ、かつ負荷が低速高トルクのときは、前記中間円板(113)の磁気環(112)を、前記第1の増速機側伝達環(111)のヨーク(110)と対向させることにより、前記第1の増速機(93)の出力軸(107)を前記中間円板(113)を介して前記負荷側出力軸(116)に出力させるようにしたことを特徴とする負荷感応変速機。
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