JP4853011B2 - 駆動装置の製造システム、及び駆動装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、形状記憶合金を伸縮させることで駆動対象物を駆動させる駆動装置に関する。
形状記憶合金(SMA)ワイヤや箔等の伸縮を利用して駆動対象物を駆動させる駆動装置が知られている。そして、この駆動装置を製造する際には、SMAを架設した初期状態を検査するが、架設時の張力調整のばらつきや、SMAの取り付け状態に起因する張力変動等により、駆動装置内における駆動対象物の初期位置にばらつきが生じるといった問題点があった。
このような問題に対して、駆動対象物の初期位置を調整するために、調整機構を設けた駆動装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平10−160997号公報
しかしながら、特許文献1で提案された技術を用いても、架設時の応力変動によりSMAの伸びが一定しない。そして、この状態でSMAの応力を調整する為に所定の応力をSMAに付与しても、初回の加熱、冷却による伸縮駆動時にSMAの応力が変動してしまい、駆動対象物の初期位置がずれてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、駆動対象物の初期位置がずれないようにする技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、形状記憶合金を伸縮させることで駆動対象物を駆動させる駆動装置を製造する駆動装置の製造システムであって、駆動装置本体と前記駆動対象物との間に前記形状記憶合金を架設する架設手段と、前記架設手段によって前記駆動装置本体と前記駆動対象物との間の架設経路上に配された前記形状記憶合金を所定の温度域まで加熱する加熱手段と、前記架設手段によって前記駆動装置本体と前記駆動対象物との間に架設された前記形状記憶合金に対して応力を付与する応力付与手段と、前記架設手段によって前記駆動装置本体と前記駆動対象物との間に架設された前記形状記憶合金を、前記駆動装置本体に対して取り付ける取付手段とを備え、前記加熱手段が、前記形状記憶合金が前記駆動装置本体に対して取り付けられる前に、前記応力付与手段により前記形状記憶合金に対して規定応力が付与された状態で、当該形状記憶合金を前記所定の温度域まで加熱し、前記取付手段が、前記応力付与手段により前記形状記憶合金に対して前記規定応力が付与された状態で、当該形状記憶合金を前記駆動装置本体に対して取り付けることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、形状記憶合金を伸縮させることで駆動対象物を駆動させる駆動装置を製造する駆動装置の製造システムであって、駆動装置本体と前記駆動対象物との間に前記形状記憶合金を架設する架設手段と、前記架設手段によって前記駆動装置本体と前記駆動対象物との間の架設経路上に配された前記形状記憶合金を所定の温度域まで加熱する加熱手段と、前記架設手段によって前記駆動装置本体と前記駆動対象物との間に架設された前記形状記憶合金に対して応力を付与する応力付与手段と、前記架設手段によって前記駆動装置本体と前記駆動対象物との間に架設された前記形状記憶合金を、前記駆動装置本体に対して取り付ける取付手段とを備え、前記加熱手段が、前記形状記憶合金が前記駆動装置本体に対して取り付けられる前に、当該形状記憶合金を前記所定の温度域まで加熱し、前記応力付与手段が、前記加熱手段によって前記形状記憶合金を前記所定の温度域まで加熱した後に、前記駆動装置において設計上決められた当該形状記憶合金に掛けられる基準応力に、当該駆動装置において当該形状記憶合金の初回伸縮駆動によって発生する当該形状記憶合金に掛けられた応力の減少分に対応する所定応力が加算された規定応力を、当該形状記憶合金に対して付与し、前記取付手段が、前記応力付与手段により前記形状記憶合金に対して前記規定応力が付与された状態で、当該形状記憶合金を前記駆動装置本体に対して取り付けることを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項または請求項に記載の駆動装置の製造システムであって、前記応力付与手段により前記形状記憶合金に対して付与された応力を検出する応力検出手段と、前記応力検出手段による検出結果に応じて、前記応力付与手段により前記形状記憶合金に対して付与される応力を前記規定応力に制御する応力制御手段と、を更に備えることを特徴する。
また、請求項の発明は、請求項または請求項に記載の駆動装置の製造システムであって、前記応力付与手段が、前記形状記憶合金を所定距離だけ引っ張ることで、前記形状記憶合金に対して前記規定応力を付与することを特徴する。
また、請求項の発明は、請求項または請求項に記載の駆動装置の製造システムであって、前記応力付与手段が、バネを備えるとともに、当該バネのバネ定数に応じた弾性力を利用して前記形状記憶合金に対して前記規定応力を付与することを特徴する。
また、請求項の発明は、請求項または請求項に記載の駆動装置の製造システムであって、前記応力付与手段が、所定の磁力を発する電磁石または磁石を有するとともに、前記所定の磁力によって前記形状記憶合金に対して前記規定応力を付与することを特徴する。
また、請求項の発明は、請求項1から請求項のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置の製造システムであって、前記所定の温度域が、前記形状記憶合金の結晶組織がオーステナイトとなる温度域であることを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項1から請求項のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置の製造システムであって、前記加熱手段が、前記形状記憶合金に対して電流を印加することで、当該形状記憶合金を加熱することを特徴とする。
また、請求項の発明は、形状記憶合金を伸縮させることで駆動対象物を駆動させる駆動装置の製造方法であって、(a)駆動装置本体と前記駆動対象物との間の架設経路上に前記形状記憶合金を配するステップと、(b)前記(a)ステップにおいて前記架設経路上に配された前記形状記憶合金を所定の温度域まで加熱するステップと、(c)前記形状記憶合金に対して規定応力を付与した状態で、当該形状記憶合金を前記駆動装置本体に対して取り付けるステップとを備え、前記(b)ステップにおいて、前記形状記憶合金に対して前記規定応力を付与した状態で、当該形状記憶合金を前記所定の温度域まで加熱することを特徴とする。
また、請求項1の発明は、形状記憶合金を伸縮させることで駆動対象物を駆動させる駆動装置の製造方法であって、(a)駆動装置本体と前記駆動対象物との間の架設経路上に前記形状記憶合金を配するステップと、(b)前記(a)ステップにおいて前記架設経路上に配された前記形状記憶合金を所定の温度域まで加熱するステップと、(c)前記(b)ステップにおいて前記形状記憶合金を前記所定の温度域まで加熱した後に、当該形状記憶合金に対して、前記駆動装置において設計上決められた前記形状記憶合金に掛けられる基準応力に、当該駆動装置において当該形状記憶合金の初回伸縮駆動によって生じる当該形状記憶合金に掛けられた応力の減少分に対応する所定応力が加算された規定応力を付与した状態で、当該形状記憶合金を前記駆動装置本体に対して取り付けるステップとを備えることを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項9または請求項10に記載の駆動装置の製造方法であって、前記(b)ステップにおいて、前記形状記憶合金を前記駆動装置本体に対して取り付ける前に、当該形状記憶合金を前記所定の温度域まで加熱することを特徴とする。
また、請求項1の発明は、請求項9から請求項11のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置の製造方法であって、前記(b)及び(c)ステップにおいて、前記形状記憶合金に対して付与された応力の検出結果に応じて、前記形状記憶合金に付与される応力を前記規定応力に制御することを特徴する。
また、請求項1の発明は、請求項9から請求項11のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置の製造方法であって、前記(b)及び(c)ステップにおいて、前記形状記憶合金を所定距離だけ引っ張ることで、当該形状記憶合金に対して前記規定応力を付与することを特徴する。
また、請求項1の発明は、請求項9から請求項11のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置の製造方法であって、前記(b)及び(c)ステップにおいて、バネのバネ定数に応じた弾性力を利用して前記形状記憶合金に対して前記規定応力を付与することを特徴する。
また、請求項1の発明は、請求項9から請求項11のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置の製造方法であって、前記(b)及び(c)ステップにおいて、電磁石または磁石が発する所定の磁力によって前記形状記憶合金に対して前記規定応力を付与することを特徴する。
また、請求項1の発明は、請求項から請求項1のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置の製造方法であって、前記所定の温度域が、前記形状記憶合金の結晶組織がオーステナイトとなる温度域であることを特徴とする。
また、請求項17の発明は、請求項から請求項1のいずれかに記載の駆動装置の製造方法であって、前記(b)ステップにおいて、前記形状記憶合金に対して電流を印加することで、当該形状記憶合金を加熱することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、駆動装置本体と駆動対象物との間の架設経路上に形状記憶合金を配するとともに、所定の温度域まで加熱して、当該形状記憶合金を駆動装置本体に取り付けることにより、形状記憶合金に対して生じる架設時の応力変動を解消することができるため、駆動対象物の初期位置がずれないようにすることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、形状記憶合金を駆動装置本体に取り付ける前に、形状記憶合金を加熱することで、形状記憶合金に対して生じる架設時の応力変動を容易に解消することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、駆動装置本体と駆動対象物との間に架設された形状記憶合金に対して規定応力が付与された状態で加熱を行い、規定応力が付与された状態で形状記憶合金を駆動装置本体に対して取り付けることで、形状記憶合金に対して生じる架設時の応力変動を解消することができるとともに、形状記憶合金が初回の伸縮によってたるむ現象を防止することができる。また、例えば、形状記憶合金に規定応力が付与されることで、形状記憶合金の反応温度が上昇するため、形状記憶合金に掛ける応力を適切に選択することによって、周囲温度による不用意な動作を回避することができる。
請求項2に記載の発明によれば、駆動装置本体と駆動対象物との間の架設経路上に形状記憶合金を配するとともに、所定の温度域まで加熱して、当該形状記憶合金を駆動装置本体に取り付けることにより、形状記憶合金に対して生じる架設時の応力変動を解消することができるため、駆動対象物の初期位置がずれないようにすることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、形状記憶合金を駆動装置本体に取り付ける前に、形状記憶合金を加熱することで、形状記憶合金に対して生じる架設時の応力変動を容易に解消することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、形状記憶合金を駆動装置本体に取り付ける前に加熱し、その後、駆動装置の設計上決められた形状記憶合金に掛けられる基準応力に、駆動装置において形状記憶合金の初回伸縮駆動によって発生する形状記憶合金に付与された応力の減少分に対応する所定応力が加算された規定応力を形状記憶合金に付与した状態で、形状記憶合金を駆動装置本体に対して取り付けることで、形状記憶合金が初回の伸縮によってたるむ現象を防止することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、形状記憶合金に対して付与される応力を検出しつつ、形状記憶合金に対して規定応力を付与するような構成を採用することで、精度良く形状記憶合金に付与する応力を規定応力に調整することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、形状記憶合金を所定距離だけ引っ張ることで、形状記憶合金に対して規定応力を付与するような構成を採用することで、精度良く形状記憶合金に付与する応力を規定応力に調整することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、バネのバネ定数に応じた弾性力を利用して、形状記憶合金に対して規定応力を付与するような構成を採用することで、精度良く形状記憶合金に付与する応力を規定応力に調整することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、電磁石または磁石が発する所定の磁力によって、形状記憶合金に対して規定応力を付与するような構成を採用することで、精度良く形状記憶合金に付与する応力を規定応力に調整することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、駆動装置本体と駆動対象物との間の架設経路上に形状記憶合金を配するとともに、形状記憶合金の結晶組織がオーステナイトとなる温度域まで加熱することで、形状記憶合金に対して生じる架設時の応力変動を解消することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、形状記憶合金に対して電流を印加することで、当該形状記憶合金を所定の温度域まで加熱するような構成を採用することで、均一に形状記憶合金を加熱することができるため、形状記憶合金に対して生じる架設時の応力変動を確実に解消することができる。
また、請求項9および請求項11に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様な効果を得ることができる。
また、請求項10および請求項11に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様な効果を得ることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、請求項に記載の発明と同様な効果を得ることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、請求項に記載の発明と同様な効果を得ることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、請求項に記載の発明と同様な効果を得ることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、請求項に記載の発明と同様な効果を得ることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、請求項に記載の発明と同様な効果を得ることができる。
また、請求項17に記載の発明によれば、請求項に記載の発明と同様な効果を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
形状記憶合金(SMA)を用いた駆動装置では、SMAの組織がマルテンサイトとオーステナイトとの間における相変態により、比較的軟らかい状態と比較的硬い状態との間で性質を異ならせることで駆動を行う。SMAは、軟らかい弾性係数が比較的小さな状態で張力が掛けられると、全長に対して最大数%の伸びを生じる。この状態で加熱を行って弾性係数を比較的大きな状態にするとSMAは元の長さに戻るという性質がある。この性質を利用した駆動装置が搭載された撮像装置1を図1に示す。
<撮像装置の概略構成>
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置1の概略構成を示す断面模式図である。
図1に示すように、撮像装置1は、被写体からの光を撮影レンズユニット2を介して撮像装置本体3に導くことで、被写体に係る撮影画像を得ることができるように構成される。撮影レンズユニット2の光軸L上には、複数の撮影レンズからなるレンズ群が配設される。
また、撮像装置本体3には、手振れに起因する撮像装置1の移動方向及び移動量を検出するジャイロ機構等の手振れ検出部(不図示)が設けられている。そして、この手振れ検出部による検出結果に応じて、駆動対象物5である手振れ補正用の撮影レンズを適宜駆動させることで手振れを補正するアクチュエータ(駆動装置)100が搭載されている。
<駆動装置の構成>
図2は、第1実施形態に係る駆動装置100を示す模式図である。
図2に示すように、駆動装置100は、第1および第2固定部材110,120と、駆動対象物5と、ワイヤ状の形状記憶合金(SMA)130と、弾性力付与部140とを備えたバイアスばね方式の駆動装置である。
駆動対象物5は、例えば、撮影レンズユニット2の本体によって摺動自在に保持される。そして、駆動対象物5では、主な駆動対象物である手振れ補正用レンズに対してボス状(円柱状)の転回部(係止部)51が突設されている。
第1および第2固定部材110,120は、撮像装置1に含まれる撮影レンズユニット2に対して駆動装置100を固定するものである。
SMA130は、駆動対象物5を駆動させる駆動源として機能する。このSMA130は、その一端側が第1固定部材110に対して一方の電極を兼ねた第1取付部材111により取り付け固定され、その長手方向中央部付近で略半周回されるような態様で転回部51に引っ掛けられ、その他端側が第1固定部材110に対して他方の電極を兼ねた第2取付部材112によって取り付け固定されている。つまり、SMA130が、第1固定部材110と駆動対象物5との間に架設されている。
なお、第1および第2取付部材111,112として、図3(a)に示すようなかしめ部材111aを用いて、図3(b)に示すように、かしめ部材111aを折り曲げてSMA130を挟み込むことで、かしめにより第1固定部材110に対してSMA130を取り付け固定するようにすれば良い。また、第1および第2取付部材111,112として、図4(a)の断面図に示すような圧入固定部材111bの穴部にSMA130を入れて、図4(b)の断面図に示すような圧入ピン111cで押さえつけて、圧入ピン111cと圧入固定部材111bとの間にSMA130を挟み込むことで、図4(c)の断面図に示すように、圧入により第1固定部材110に対してSMA130を取り付け固定するようにしても良い。このような、かしめや圧入により、高精度にSMA130を取り付け固定することができる。
また、SMA130は、形状を記憶するための所定の温度(以下「形状記憶温度」とも称する)において、所望の形状(すなわち記憶長さ)が記憶されているものとする。なお、「形状記憶温度」は、一般的には数百℃である。
また、SMA130は、図示を省略する制御回路による制御下での通電加熱と冷却により、その組織がマルテンサイトとオーステナイトとの間で変態することで、長手方向の長さが伸縮される。
弾性力付与部140は、例えば、バネ(例えば、コイルスプリング)などの弾性部材を用いて構成される。弾性力付与部140は、その一端側が第2固定部材120に対して取り付け固定され、その他端側が転回部51に対して取付部材52によって取り付け固定されている。そして、弾性力付与部140は、駆動対象物5に対して、SMA130による張力とは略反対側に張力を掛けるように構成される。つまり、弾性力付与部140は、第2固定部材120と駆動対象物5との間に架設されて、SMA130に対し駆動対象物5を介して力を付与する。
よって、駆動対象物5は、非動作時には、SMA130の張力と弾性力付与部140の応力とがつり合う位置(基準位置)で停止している。
ここで、図2(a)〜(c)を参照しつつ、駆動装置100における駆動について説明する。
図2(a)は、SMA130の弾性係数が比較的低い状態であり、SMA130に対して弾性力付与部140から所定の張力が掛かり、SMA130が伸びを生じている状態を示している。
図2(a)の状態で、第1取付部材111から第2取付部材112に掛けてSMA130に電流を印加すると、SMA130は自身の持つ抵抗値によってジュール熱を発生する。そして、発生した熱によりSMA130が相変態を起こし、弾性係数が比較的高い状態になり、記憶された長さの状態(元の状態)に戻ろうとして、長手方向に縮む。このとき、SMA130が縮もうとする力が、駆動対象物5に対して弾性力付与部140が与えている所定の張力に打ち勝つ。その結果、駆動対象物5が第1固定部材110の方向(図中左方)に向かって駆動する。図2(b)は、駆動対象物5が第1固定部材110の方向に向かって駆動した後の状態を示している。
また、図2(b)の状態で、SMA130に印加していた電流を取り除くと、SMA130は放熱による冷却によって相変態を起こし、弾性係数が比較的低い状態になる。すると、SMA130に対して弾性力付与部140から所定の張力が掛かり、SMA130が伸びを生じている状態となる。このとき、駆動対象物5が第2固定部材120の方向に向かって駆動する。図2(c)は、駆動対象物5が第2固定部材120の方向に向かって駆動した後の状態を示している。なお、図2(a)の状態と図2(c)の状態とは等価な状態である。
このようにして、加熱冷却によるSMA130の伸縮により、駆動対象物5が図2中の左右へ駆動する動作を適宜繰り返すことで、駆動装置としての機能を果たす。
<製造システム>
図5は、駆動装置100を製造する製造システム500の構成を例示するブロック図である。
製造システム500は、主に、制御部501、クランプ・架設ユニット502、電流付与ユニット503、応力付与ユニット504、及びSMA取付固定ユニット505を備える。この製造システム500では、例えば、載置エリア550に弾性力付与部140、駆動対象物5及びSMA130が取り付けられていない状態の撮影レンズユニット2が載置されると、弾性力付与部140及び駆動対象物5が取り付けられるとともに、SMA130が架設され、駆動装置100が完成させる。
なお、図5では、製造システム500のうち、SMA130の架設および取り付け固定に係る機能に着目して示している。また、以下では、駆動装置100の完成前の状態、具体的には、弾性力付与部140、駆動対象物5及びSMA130が取り付けられていない状態のものを、「駆動装置本体」とも称する。
制御部501は、CPU、RAM、及びROM等を内蔵し、例えば、ROM内に格納されたプログラムをCPUが読み込んで実行することで、製造システム500全体の動作を制御する。
クランプ・架設ユニット502は、制御部501からの信号に応じて駆動装置本体に対してSMA130を架設する。具体的には、駆動対象物5に対して弾性力付与部140の一端が取付部材52によって取り付け固定されたものを第2固定部材120に固定した状態で、SMA130を、第1取付部材111上から、転回部51に引っ掛け、第2取付部材112上に至る経路(架設経路)上にSMA130を配置する。
図6は、クランプ・架設ユニット502の主要な機械的構成を示す。図6に示すように、クランプ・架設ユニット502は、主に、引出ロールRL、ロールR1〜R3、テンションロールTR、張力付与ばねSP1、ガイド筒GF、第1及び第2クランプ部材CL1,CL2を備える。
引出ロールRLは、SMA130が巻き付けられ、製造システム500の本体部に対して回動自在に構成され、引出ロールRLが製造システム500の本体部に対して回動することで、引出ロールRLからSMA130が引き出される。
引出ロールRLから引き出されたSMA130は、ロールR3、テンションロールTR、ロールR2、ロールR1の順に引っ掛けられた状態で巻き付けられ、更に、円筒状のガイド筒GFの中空部分を通過して、SMA130の端部がクランプ部CL1によって固定される。そして、ガイド筒GFの中空部分のエッジ部FPにおいてSMA130の経路が大きく屈折しており、SMA130は、エッジ部FPとの接触部で摩擦力を受ける。更に、テンションロールTRを張力付与ばねSP1が所定の力で引っ張ることで、クランプ部材CL1と引出ロールRLとの間で、SMA130は、ある程度の張力が付加された状態で保たれる。
このようにSMA130に対してある程度の張力が付加された状態で、クランプ部材CL1の位置を製造システム500の本体部に対して固定する一方、引出ロールRL、ロールR1〜R3、テンションロールTR、張力付与ばねSP1、及びガイド筒GFが一体となって、架設経路に沿って移動して、SMA130のうちのガイド筒GFから引き出された直近の部分をクランプ部材CL2によって固定することで、SMA130を架設経路に沿って架設することができる。なお、以下では、引出ロールRL、ロールR1〜R3、テンションロールTR、張力付与ばねSP1、及びガイド筒GFが一体となったものを、「架設ガイド」GDと称する。
電流付与ユニット503は、制御部501からの信号に応答して、第1及び第2クランプ部材CL1,CL2に対して電位差を与えることで、第1及び第2クランプ部材CL1,CL2間に架設されたSMA130に対して電流を付与(印加)する。
応力付与ユニット504は、制御部501からの信号に応答して、第1及び第2クランプ部材CL1,CL2に対してそれぞれ引張力を与えることで、SMA130に対して所定の基準となる応力(基準応力)を付与する。
図7は、応力付与ユニット504によって第1及び第2クランプ部材CL1,CL2に対してそれぞれ付与される引張力の調整方法を示す図である。なお、図7では、第1クランプ部材CL1側の構成を代表例として示している。
図7に示すように、制御部501からパルスモータM1に対してパルス信号を与えると、パルスモータM1がばねSP2を介して第1クランプ部材CL1を引っ張る。このとき、クランプ部材CL1が加重センサ(ロードセル)LCに当接し、ロードセルLCに掛かる加重を制御部501でモニタすることで、SMA130に対して所望の応力(例えば、基準応力)を付与するように制御することができる。このように、SMA130に対して付与される応力を検出しつつ、当該検出結果に応じて、SMA130に対して目標とする応力を付与するような構成を採用することで、精度良くSMA130に付与する応力を所望の応力(例えば、基準応力)に調整することができる。
SMA取付固定ユニット505は、SMA130を第1及び第2取付部材111,112によって取り付け固定させる。例えば、ロボット式のアームで第1及び第2取付部材111,112におけるかしめを実現する。
<製造上の問題点>
駆動装置100の製造時に、SMA130の架設を行うが、この時、SMA130の位置によってSMA130に付与される応力にばらつき(応力変動)が生じる。これは、図6に示すように、SMA130がエッジ部FPからの摩擦力を受けながらガイド筒GFから引き出されて架設される際に、架設速度及び架設方向の変化に応じて、エッジ部FPから受ける摩擦力が変動するためである。
SMA130は、オーステナイト変態温度以下では、上記応力変動に応じた伸びが生じる。そして、上記応力変動に起因して、架設されたSMA130の伸びが一定とはならない。よって、この状態で、SMA130を駆動装置本体に対して取り付け固定すると、架設されたSMA130に残留している応力がばらついてしまう。
そして、この残留応力のばらつきにより、駆動装置100の応答性が安定しない。また、駆動対象物5に対するSMA130の引張力と弾性力付与部140の引張力とがバランスする駆動対象物5の位置(初期位置)がずれてしまう。
このような問題点に対して、以下で説明する製造方法を採用することで、SMA130を駆動装置本体に対して取り付け固定する前に、SMA130における残留応力のばらつき(応力変動)を解消することで、駆動装置100の応答性を向上させる。
<製造方法>
図8は、駆動装置100の製造フローを示すフローチャートであり、当該フローのうち、ステップS3〜S6については制御部501の制御によって実現される。ステップS1及びS2については、制御部501の制御下で各種機構が動作することで実現されても良いし、手動で行われても良いし、他の制御部の制御下で各種機構が動作することで実現されても良い。なお、図9は、駆動装置100の製造方法の一手順を例示する図である。
以下、図9を参照しつつ、図8に示す駆動装置100の製造方法の手順(ステップS1〜S6)について説明する。
まず、ステップS1では、図9(a)に示すように、転回部51が突設された駆動対象物5に対して、弾性力付与部140の一端が取付部材52によって取り付け固定されたものを準備する。
ステップS2では、図9(b)に示すように、弾性力付与部140のうちの駆動対象物5側とは反対側の端部を第2固定部材120に固定することで、弾性力付与部140を駆動対象物5と第2固定部材120との間に架設された状態とする。
ステップS3では、図9(c)に示すように、クランプ・架設ユニット502の動作によって、第1固定部材110と駆動対象物5との間にSMA130を架設する。換言すれば、SMA130が転回部51に対して張力が掛けられた状態で架設され、SMA130が第1固定部材110と第2固定部材120との間、すなわち駆動装置本体に対して架設された状態となる。
ステップS4では、図9(d)に示すように、第1及び第2クランプ部材CL1,CL2に対して引張力が付与されていない状態、すなわちSMA130に対して引張応力が付与されていない状態で、電流付与ユニット503によってSMA130に対して電流を印加することで、SMA130を加熱する。ここでは、SMA130をオーステナイト変態温度以上、すなわちSMA130の結晶組織がオーステナイトとなる温度域(オーステナイト温度域)まで加熱することで、SMA130の長さが記憶長さに調整される。このとき、架設時に生じたSMA130における残留応力のばらつき(応力変動)が解消される。
ステップS5では、図9(e)に示すように、応力付与ユニット504によって第1及び第2クランプ部CL1,CL2を図中左方に引っ張ることで、所定の引張応力(基準応力)をSMA130に付与する。
ここでは、SMA取付固定ユニット505によってSMA130が駆動装置本体に対して取り付け固定される前に、規定の応答性が得られるように、SMA130に対して応力付与ユニット504により予め所定の引張応力(基準応力)が掛けられる。
但し、SMA130に過剰な応力が加えられた場合、SMA130の耐久性が悪化し、SMA130が伸縮駆動する際に破断してしまうといった不具合が生じる虞もある。したがって、駆動装置本体に対して取り付け固定するSMA130に掛ける引張応力は、既定値に管理することが望ましい。また、SMA130が記憶長さに戻った際に塑性変形しない程度の引張応力に設定されることが望ましい。
ステップS6では、図9(e)に示すように、SMA130に対して所定の基準応力が付与された状態で、SMA取付固定ユニット505により、SMA130を第1及び第2取付部材111,112を用いてかしめることで、第1固定部材110にSMA130を取り付け固定する。そして、図9(e)に示す太破線CUの位置でSMA130を切断することで、駆動装置100を完成させることができる。
以上のように、第1実施形態に係る駆動装置100は、駆動装置本体と駆動対象物5との間にSMA130が架設されるとともに、SMA130がオーステナイト温度域まで加熱された後に、駆動装置本体に取り付けられることで製造される。このような手法で製造されることにより、SMA130に対して生じる架設時の応力変動を解消することができる。その結果、駆動装置100の応答性が安定するとともに、駆動対象物5に対するSMA130の引張力と弾性力付与部140の引張力とがバランスする駆動対象物5の初期位置がずれないようになる。
また、SMA130に対して生じる架設時の応力変動を解消することで、駆動装置本体に取り付け固定する際にSMA130に掛かる引張応力(ここでは、基準応力)を正確に付与することができる。その結果、駆動装置100においてSMA130に掛かる応力が安定するため、SMA130を加熱する為の熱源(ここでは、電流)が安定する。
<第2実施形態>
上述した第1実施形態に係る製造方法で製造された駆動装置100では、SMA130を伸縮させる初回の駆動時に所定の基準応力に調整されたSMA130の引張応力が減少してしまうといった問題が生じる。
図10は、基準応力に調整されたSMA130の引張応力が初回の駆動時に減少する問題を説明するための図である。なお、図10には、駆動対象物5のずれを分かり易くするために、基準となる位置に破線を付している。
図10(a)に示すように製造された駆動装置100において、1回だけ図10(b)に示すようにSMA130に電流を付加して加熱すると、SMA130が縮んで、駆動対象物5が図中左方に移動する。そして、SMA130への電流の付加を停止すると、SMA130が冷却され、SMA130が弾性力付与部140によって図中右方に引っ張られることで、弾性変形する。このとき、SMA130の引張応力が減少して、SMA130がたるんでしまい、駆動対象物5に対するSMA130の引張力と弾性力付与部140の引張力との平衡状態が崩れる。そして、図10(c)に示すように、駆動対象物5の初期位置が弾性力付与部140側にずれてしまう。
このように、図10(c)に示すように駆動対象物5の初期位置が弾性力付与部140側にずれていると、駆動対象物5を図中左方の所望の位置まで駆動させたい場合には、駆動距離が長くなり、応答性が悪くなる。
そこで、第2実施形態に係る製造方法では、初回駆動時に、SMA130に掛かる引張応力が基準応力よりも低下しないような製造方法を採用することで、(i)駆動装置100の応答性が低下する、(ii)駆動対象物5の初期位置が変動する、(iii)SMA130がたるむ、といった問題を解決する。
以下、第2実施形態に係る駆動装置100Bの製造システム500B及び製造方法について説明するが、製造システム500Bは、第1実施形態に係る製造システム500と同様な構成となるため、相違点である製造方法について説明する。
<製造方法>
ここでは、SMA130の初回伸縮駆動時にSMA130に掛かる引張応力が低下しないようにSMA130を架設するために、SMA130を駆動装置本体に取り付け固定する前に、SMA130に対して一様に伸びが生じるような引張応力を付加する。具体的には、SMA130をオーステナイト温度域まで加熱して規定の引張応力(ここでは、所定の基準応力)を付加すると、SMA130に一様な伸びが発生する。その結果、SMA130の初回伸縮駆動による応力減少が著しく低減される。
図11は、第2実施形態に係る駆動装置100Bの製造フローを示すフローチャートである。
駆動装置100Bの製造方法の一手順は、図9で示されたものとほぼ同様となるため、以下、図9を参照しつつ、図11に示す駆動装置100Bの製造方法の手順(ステップS11〜S17)について説明する。
まず、ステップS11〜S13では、図8のステップS1〜S3と同様な動作が行われる。
ステップS14では、図9(d)に示すように、第1及び第2クランプ部材CL1,CL2に対して引張力が付与されていない状態、すなわちSMA130に対して引張応力が付与されていない状態で、電流付与ユニット503によりSMA130に対する電流の付加が開始される。つまり、SMA130の加熱が開始される。ここでは、図8のステップS4と同様に、SMA130がオーステナイト温度域まで加熱されることで、SMA130の長さが記憶長さに調整される。このとき、架設時に生じたSMA130における残留応力のばらつき(応力変動)が解消される。
ステップS15では、ステップS14で開始されたSMA130の加熱を保持したまま、すなわち、SMA130を記憶長さとしたまま、図9(e)に示すように、応力付与ユニット504によって規定の引張応力をSMA130に付与する。
ステップS16では、SMA130の加熱が終了される。このとき、SMA130に対する規定の引張応力の付与は継続される。
ステップS17では、図9(e)に示すように、SMA130に対して規定の引張応力が付与された状態で、SMA取付固定ユニット505により、SMA130を第1及び第2取付部材111,112でかしめることで、第1固定部材110にSMA130を取り付け固定する。そして、図9(e)に示す太破線CUの位置でSMA130を切断することで、駆動装置100Bを完成させることができる。
<具体例>
図12は、上記のような製造方法を用いて製造された駆動装置100Bについて、SMA130の初回伸縮駆動前後におけるSMA130の長さの変化(たるみ)の具体例(実験結果)を示している(実線L1)。なお、図12では、SMA130の長さの変化を下式(1)で求まる伸び率[%]で示している。
具体的には、初回伸縮駆動前のSMA130の冷却時の長さ(マルテンサイト長さ)をL1、その時点におけるSMA130の冷却時の長さ(マルテンサイト長さ)をLx、SMA130の記憶長さ(オーステナイト長さ)をL0とすると、伸び率[%]は、下式(1)で示される。
伸び率[%]={(Lx−L1)/L0}×100・・・(1)。
そして、図12の横軸は、SMA130の初回伸縮駆動前後を左方から時系列で示しており、縦軸は、伸び率[%]を示している。また、図12では、比較の為に、第1実施形態に係る製造方法を用いて製造された駆動装置100のSMA130に係る伸び率[%]の具体例(実験結果)も併せて示している(破線L2)。
図12に示すように、第1実施形態に係る製造方法を用いて製造された駆動装置100では、初回伸縮駆動によってSMA130の伸び率が0.23%上昇した。
これに対して、第2実施形態に係る製造方法を用いて製造された駆動装置100Bでは、初回伸縮駆動によってSMA130の伸び率が0.02%減少し、初回伸縮駆動前後で伸び率に、ほとんど変化がみられなくなった。これは、SMA130に掛かっている引張応力が、初回伸縮駆動前後においてほとんど変化していないことを示している。
以上のように、第2実施形態に係る駆動装置100Bは、駆動装置本体に対してSMA130を架設するとともに、SMA130に対して規定の引張応力が付与された状態で、SMA130に対して加熱を行い、規定の引張応力が付与された状態を維持したままで、SMA130を駆動装置本体に対して取り付け固定することで製造される。このような手法で製造することにより、SMA130を駆動装置本体に対して取り付け固定する前にSMA130に対して生じる架設時の応力変動を解消することができるとともに、SMA130が初回の伸縮駆動によってたるむ現象を防止することができる。その結果、駆動対象物5の初期位置の変動を抑制することができ、ひいては駆動装置100Bの応答性が向上する。
また、例えば、駆動装置100Bのようなバイアスバネ方式の駆動装置では、駆動装置100Bの駆動対象物5はSMA130と弾性力付与部140の引張力が釣り合う位置で停止している。つまり、SMA130に掛かる引張応力は弾性力付与部140によって掛けられていることになる。よって、駆動装置100Bを駆動させるためには、SMA130が弾性力付与部140による引張力に打ち勝つ力を生じる必要がある。
ところで、第2実施形態に係る製造方法では、SMA130に対して加熱時に規定の引張応力を付加するため、駆動装置100Bにおいては、SMA130の引張応力の増加に対応して、弾性力付与部140による引張力が高まる。そして、駆動対象物5を所望の位置に駆動させるために、当該高まった弾性力付与部140による引張力に打ち勝つ引張力をSMA130が出すためには、SMA130をより高い反応温度に加熱しなければならない。したがって、加熱時にSMA130に規定応力が付与されることで、SMA130の反応温度が上昇する。このため、SMA130に掛ける規定の引張応力を適切に選択することによって、周囲温度による不用意な動作を回避することができる。
また、第2実施形態に係る製造方法では、SMA130を駆動装置本体に対して取り付け固定する前に、加熱とともに規定の引張応力をSMA130に付与する。このように、加熱と引張応力の付与とを同時に行うため、特に駆動装置100Bの製造時間が長くなるといった問題も生じない。
<変形例>
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
◎例えば、上記第2実施形態では、SMA130の加熱を開始した後に、SMA130に対して規定の引張応力を付与して、SMA130を駆動装置本体に対して取り付け固定した。しかしながら、これに限られず、例えば、SMA130を駆動装置本体に対して架設し、SMA130に対して規定の引張応力を付与し始めた後に、SMA130の加熱を行い、SMA130を駆動装置本体に対して取り付け固定することで駆動装置100Bを製造しても良い。つまり、SMA130の加熱とSMA130に対する規定の引張応力の付与との順番を入れ替えても良い。なお、このような製造方法は、第2実施形態に係る製造システム500Bを採用することで実現することができる。そして、このような構成を採用しても、第2実施形態と同様な効果を得ることができる。
図13は、SMA130の加熱よりも先に、SMA130に規定の引張応力を付与し始める駆動装置の製造フローを示すフローチャートである。
ステップS21〜S23では、図11に示すステップS11〜S13と同様な処理を行う。そして、駆動装置本体に対して架設されたSMA130に対して、規定の引張応力を付与する(ステップS24)。次に、SMA130に対して規定の引張応力を付与したまま、オーステナイト温度域までSMA130を加熱し(ステップS25)、所定時間経過後に加熱を終了する(ステップS26)。更に、SMA130に対して規定の引張応力が付与された状態で、SMA130を第1及び第2取付部材111,112でかしめることで、第1固定部材110にSMA130を取り付け固定する(ステップS27)。このとき、第1クランプ部材CL1と第2取付部材112との間、第2クランプ部材CL2と第1取付部材111との間で、SMA130を切断することで、駆動装置100Bを完成させることができる。
また、SMA130に対して、初回伸縮駆動によるSMA130の引張応力減少分を考慮した引張応力をSMA130に付与した状態で、SMA130を第1固定部材110に取り付け固定するようにしても良い。なお、このような製造方法は、第2実施形態に係る製造システム500Bを採用することで実現することができる。そして、このような構成を採用しても、第2実施形態と同様な効果を得ることができる。
図14は、SMA130に対して初回伸縮駆動によるSMA130の引張応力減少分を考慮した引張応力をSMA130に付与した状態で、SMA130を第1固定部材110に取り付け固定する駆動装置の製造フローを示すフローチャートである。
ステップS31〜S34では、図11に示すステップS11〜S14と同様な処理を行う。
ステップS35では、SMA130に対する加熱を終了する。
ステップS36では、規定の引張応力を付与する。ここで、付与される規定の引張応力は、駆動装置が完成した後、SMA130が初回伸縮駆動後に冷却された状態で、駆動対象物5が設計上決められた初期位置に来るような基準となる応力(基準応力)に、初回伸縮駆動によってSMA130の引張応力が減少する分に対応する所定応力が加算された応力である。
ステップS37では、SMA130に対して規定の引張応力が付与された状態で、SMA130を第1及び第2取付部材111,112でかしめることで、第1固定部材110にSMA130を取り付け固定する。このとき、第1クランプ部材CL1と第2取付部材112との間、第2クランプ部材CL2と第1取付部材111との間で、SMA130を切断することで、駆動装置100Bを完成させることができる。
以上のように、SMA130の初回伸縮駆動によって減少する引張応力分を初めに上乗せした引張応力をSMA130に加えて、駆動装置本体に取り付け固定することで、SMA130に対して初回伸縮駆動後に所望の引張応力が掛かった状態となる。つまり、SMA130が初回の伸縮によってたるむ現象を防止することができる。
◎また、上記実施形態では、駆動装置本体に対してSMA130を架設した後に、オーステナイト温度域まで加熱したが、これに限られず、SMA130を駆動装置本体に対して架設する途中に、SMA130のうちの架設経路上に配置された部分、すなわち架設経路が決定された部分を加熱するようにしても、SMA130を架設する際にSMA130に対して生じる応力変動を解消することができる。
◎また、上記実施形態では、図7に示すように、応力付与ユニット504に含まれるロードセルLCに掛かる加重を制御部501でモニタすることで、SMA130に対して所望の応力(例えば、基準応力)を付与するように制御した。しかしながら、これに限られず、図15及び図16に示すように、応力付与ユニット504がばね50a,50bを備えて構成され、ばね50a,50bのばね定数に応じた弾性力を第1及び第2クランプ部材CL1,CL2に付与することで、SMA130に対して所望の応力(例えば、規定の引張応力)を付与するように制御しても良い。そして、このような構成を採用することで、精度良くSMA130に付与する応力を所望の応力(例えば、規定の引張応力)に調整することができる。
また、図17及び図18に示すように、応力付与ユニット504が電磁石50c,50dを備え、第1及び第2クランプ部材CL1,CL2が磁石によって引き寄せられる素材で構成され、第1クランプ部材CL1が電磁石50cに引き寄せられる力又は距離と、第2クランプ部材CL2が電磁石50dに引き寄せられる力又は距離とを適宜調整することで、SMA130に対して所望の応力を付与するように制御しても良い。
例えば、図18(a)に示す状態から、図18(b)に示すように、第1クランプ部材CL1を電磁石50cに吸い付かせて、第1及び第2クランプ部材CL1,CL2を所定距離だけ引っ張って移動させることで、SMA130に対して所望の応力を付与することができる。また、例えば、図18(a)に示す状態から、図18(c)に示すように、第1クランプ部材CL1が電磁石50cに引き寄せられる力と、SMA130に掛かる引張応力とが釣り合う位置まで第1クランプ部材CL1を引き寄せることで、SMA130に対して所望の応力を付与することができる。
そして、このような構成を採用することで、精度良くSMA130に付与する応力を所望の応力(例えば、規定の引張応力)に調整することができる。特に、電磁石を利用した手法では、非接触方式で、SMA130に引張応力を付与することができる。
なお、上記電磁石50c,50dの代わりに、単なる永久磁石等の他の磁石を利用しても良い。
また、図19に示すように、加重ゲージLGを利用して、SMA130に掛かる引張応力をモニタするようにしても良い。
◎また、上記実施形態では、SMA130に通電することで加熱したが、これに限られず、例えば、図20に示すように、ランプLPによってSMA130を加熱しても良いし、図21に示すように、温風発生器WWからの温風によってSMA130を加熱するようにしても良い。
但し、SMA130を均一に加熱するといった観点から言えば、上記実施形態のように、SMA130に通電することでSMA130を加熱することが好ましい。
◎また、上記実施形態では、駆動装置100が、バイアスばね方式のものであったが、これに限られず、本発明は、所謂プッシュプル方式の駆動装置に対しても適用することができる。
図22は2本のSMA130,131の伸縮を利用して駆動対象物5Bを駆動させるプッシュプルタイプの駆動装置100Cの概略構成を示す図である。なお、プッシュプルタイプの駆動装置100Cは、第1及び第2実施形態に係る駆動装置100,100Bと同様な部分が多いため、同様な部分については同様な符号を付して適宜説明を省略する。
ここで、駆動装置100Cについて、第1及び第2実施形態に係る駆動装置100,100Bと異なる点を主に説明する。
図22に示すように、駆動装置100Cでは、第2固定部材120BがSMA131を取り付け固定するものとなっている。また、駆動対象物5Bのうちの第1固定部材110側に第1転回部51aが設置され、駆動対象物5Bのうちの第2固定部材120B側に第2転回部51bが設置されている。
そして、SMA130が第1転回部51aに対して引っ掛けられた状態で第1固定部材110と駆動対象物5Bとの間に架設されている。また、SMA131が転回部51bに引っ掛けられた状態で第2固定部材120と駆動対象物5Bとの間に架設されている。なお、SMA131は、かしめや圧入等の手法を用いた第3取付部材121及び第4取付部材122によって、第2固定部材120Bに対して取り付け固定される。
なお、ここでは、SMA130とSMA131とは同様なものを使用しており、SMA130,131は、互いに駆動対象物5Bを介して引張力を作用させる。
そして、駆動装置100Cの駆動は、SMA130,131の弾性係数が高い状態と低い状態とを用いるが、2つのSMA130,131の弾性係数が同じ状態にならないように駆動する。具体的には、SMA130の弾性係数が高い状態にある場合には、SMA131の弾性係数が低い状態にあり、SMA131の弾性係数が高い状態にある場合には、SMA130の弾性係数が低い状態にあるように駆動させる。
ここで、図22(a)〜(c)を参照しつつ、駆動装置100Cにおける駆動について説明する。
図22(a)に示すように、まず2本のSMA130,131が、弾性係数が低い状態で既定の張力が掛けられて、互いに若干伸びた状態で駆動対象物5Bに係止されている。このとき、SMA130に対して第1固定部材110から電流を印加する。このとき電流の流れる方向は特にどちらでも構わない。
電流が印加されたSMA130は、自身の電気抵抗によりジュール熱を生じ、弾性係数の高い状態となる。このため、SMA130は、駆動対象物5Bを第1固定部材110側に引っ張るような引張力を生じる。このとき、SMA131には電流を印加しないため、SMA131は、弾性係数の低い状態にあり、SMA130が駆動対象物5Bに付与する引張力の影響で伸びを生じる。その結果、図22(b)に示すように、駆動対象物5Bが図中矢印で示す左方(第1固定部材110側)に移動する。
次に、SMA130に対する電流の印加を停止し、SMA131に対して第2固定部材120Bから電流を印加する。なお、このときも電流の流れる方向は特にどちらでも構わない。
電流を印加されたSMA131は、自身の電気抵抗によりジュール熱を生じ、弾性係数の高い状態となる。このため、SMA131は、駆動対象物5Bを第2固定部材120B側に引っ張るような引張力を生じる。このとき、SMA130には電流を印加しないため、SMA130は、弾性係数の低い状態にあり、SMA131が駆動対象物5Bに付与する引張力の影響で伸びを生じる。その結果、図22(c)に示すように、駆動対象物5Bが図中矢印で示す右方(第2固定部材120B側)に移動する。
このようにして、加熱冷却によるSMA130,131の伸縮により、駆動対象物5Bが図22中の左右へ駆動する動作を適宜繰り返すことで、駆動装置としての機能を果たす。
このようなプッシュプルタイプの駆動装置100Cについては、SMAが2本になっただけで、それぞれのSMA130,131を第2実施形態と同様な手法によって、駆動装置本体に対して架設及び取り付け固定することで、製造することができる。つまり、第1及び第2実施形態に係る駆動装置100,100Bを製造する構成、すなわち、図5に示す制御部501、クランプ・架設ユニット502、電流付与ユニット503、応力付与ユニット504、及びSMA取付固定ユニット505を、各SMA130,131を架設、取り付け固定するために備えた製造システムによって、駆動装置100Cを製造することができる。
そして、図23に示すように、架設ガイドGDによって、駆動対象物5Bと第1固定部材110との間にSMA130を架設するとともに、架設ガイドGDBによって、駆動対象物5Bと第2固定部材120Bとの間にSMA131を架設する。
そして、第1及び第2クランプ部材CL1,CL2をそれぞれ応力付与ユニット504によって引っ張ることで、適宜引張応力をSMA130に対して付与する。また、電流付与ユニット503によって適宜SMA130に対して電流を付与することで、SMA130を加熱する。一方、第3及び第4クランプ部材CL3,CL4をそれぞれ応力付与ユニット504Bによって適宜引っ張ることで、引張応力をSMA131に対して付与する。また、電流付与ユニット503Bによって適宜SMA131に対して電流を付与することで、SMA131を加熱する。
また、SMA130,131の架設、及びSMA130,131に対する加熱と引張応力の付与のタイミングについては、例えば、SMA130,131のそれぞれについて、図11に示す製造フローを並行して実行すれば良い。
◎また、本発明は、レンズ等を保持する駆動対象物5Dの円筒部700の側面の相互に異なる位置に引っ掛けられた4本のSMA130a〜130dの伸縮によって駆動対象物5Dを駆動させる駆動装置100Dの製造に適用しても良い。
駆動装置100Dを製造する際には、まず、各SMA130a〜130dの端部をそれぞれ各クランプ部材CLa〜CLdによってクランプして、各SMA130a〜130dをそれぞれ各架設ガイドGDa〜GDdによって架設する。そして、各SMA130a〜130dに対してそれぞれ各応力付与ユニット504a〜504dによって所望の引張応力を付与する。また、各電流付与ユニット503a〜503dによって、各クランプ部材CLa〜CLdと各電流付与ユニット503a〜503dの間に電位差を与えることで、各SMA130a〜130dに対してそれぞれ所望の電流を付与することができる。
なお、各SMA130a〜130dの架設、及び各SMA130a〜130dに対する加熱と引張応力の付与のタイミングについては、例えば、各SMA130a〜130dについて、図11に示す製造フローを並行して実行すれば良い。
◎また、上記実施形態では、SMA130は、ワイヤ状であったが、これに限られず、例えば、帯状や箔状等の他の形状のものであっても良い。
本発明の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す断面模式図である。 バイアスばね方式の駆動装置の概略構成を示す平面図である。 SMAの取り付け固定方法を例示する図である。 SMAの取り付け固定方法のバリエーションを示す図である。 駆動装置を製造する製造システムの構成を例示する図である。 SMAを架設するユニットの概略構成を示す図である。 SMAに対して引張応力を付与する手法を例示する図である。 駆動装置の製造フローを示すフローチャートである。 駆動装置の製造工程を例示する図である。 初回駆動による基準位置の変動を示す図である。 駆動装置の製造フローを示すフローチャートである。 初回駆動によるSMAの伸び率の変化の具体例を示す図である。 変形例に係る駆動装置の製造フローを示すフローチャートである。 変形例に係る駆動装置の製造フローを示すフローチャートである。 SMAに引張応力を付与する構成のバリエーションを示す図である。 SMAに引張応力を付与する構成のバリエーションを示す図である。 SMAに引張応力を付与する構成のバリエーションを示す図である。 SMAに引張応力を付与する構成のバリエーションを示す図である。 SMAに引張応力を付与する構成のバリエーションを示す図である。 SMAの加熱方法のバリエーションを示す図である。 SMAの加熱方法のバリエーションを示す図である。 プッシュプル方式の駆動装置の概略構成を示す平面図である。 プッシュプル方式の駆動装置の製造工程を例示する図である。 変形例に係る駆動装置の概略構成を示す平面図である。
符号の説明
1 撮像装置
2 撮影レンズユニット
3 撮像装置本体
5,5B,5D 駆動対象物
100,100B,100C,100D 駆動装置
130,131,130a〜130d 形状記憶合金(SMA)
500,500B 製造システム
501 制御部
502 クランプ・架設ユニット
503,503B,503a〜503d 電流付与ユニット
504,504B,504a〜504d 応力付与ユニット
50c,50d 電磁石
LC ロードセル
LG 加重ゲージ
LP ランプ
M1 パルスモータ
WW 温風発生器

Claims (17)

  1. 形状記憶合金を伸縮させることで駆動対象物を駆動させる駆動装置を製造する駆動装置の製造システムであって、
    駆動装置本体と前記駆動対象物との間に前記形状記憶合金を架設する架設手段と、
    前記架設手段によって前記駆動装置本体と前記駆動対象物との間の架設経路上に配された前記形状記憶合金を所定の温度域まで加熱する加熱手段と、
    前記架設手段によって前記駆動装置本体と前記駆動対象物との間に架設された前記形状記憶合金に対して応力を付与する応力付与手段と、
    前記架設手段によって前記駆動装置本体と前記駆動対象物との間に架設された前記形状記憶合金を、前記駆動装置本体に対して取り付ける取付手段と、
    を備え
    前記加熱手段が、
    前記形状記憶合金が前記駆動装置本体に対して取り付けられる前に、前記応力付与手段により前記形状記憶合金に対して規定応力が付与された状態で、当該形状記憶合金を前記所定の温度域まで加熱し、
    前記取付手段が、
    前記応力付与手段により前記形状記憶合金に対して前記規定応力が付与された状態で、当該形状記憶合金を前記駆動装置本体に対して取り付けることを特徴とする駆動装置の製造システム。
  2. 形状記憶合金を伸縮させることで駆動対象物を駆動させる駆動装置を製造する駆動装置の製造システムであって、
    駆動装置本体と前記駆動対象物との間に前記形状記憶合金を架設する架設手段と、
    前記架設手段によって前記駆動装置本体と前記駆動対象物との間の架設経路上に配された前記形状記憶合金を所定の温度域まで加熱する加熱手段と、
    前記架設手段によって前記駆動装置本体と前記駆動対象物との間に架設された前記形状記憶合金に対して応力を付与する応力付与手段と、
    前記架設手段によって前記駆動装置本体と前記駆動対象物との間に架設された前記形状記憶合金を、前記駆動装置本体に対して取り付ける取付手段と、
    を備え、
    前記加熱手段が、
    前記形状記憶合金が前記駆動装置本体に対して取り付けられる前に、当該形状記憶合金を前記所定の温度域まで加熱し、
    前記応力付与手段が、
    前記加熱手段によって前記形状記憶合金を前記所定の温度域まで加熱した後に、前記駆動装置において設計上決められた当該形状記憶合金に掛けられる基準応力に、当該駆動装置において当該形状記憶合金の初回伸縮駆動によって発生する当該形状記憶合金に掛けられた応力の減少分に対応する所定応力が加算された規定応力を、当該形状記憶合金に対して付与し、
    前記取付手段が、
    前記応力付与手段により前記形状記憶合金に対して前記規定応力が付与された状態で、当該形状記憶合金を前記駆動装置本体に対して取り付けることを特徴とする駆動装置の製造システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の駆動装置の製造システムであって、
    前記応力付与手段により前記形状記憶合金に対して付与された応力を検出する応力検出手段と、
    前記応力検出手段による検出結果に応じて、前記応力付与手段により前記形状記憶合金に対して付与される応力を前記規定応力に制御する応力制御手段と、
    更にえることを特徴する駆動装置の製造システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載の駆動装置の製造システムであって、
    前記応力付与手段が、
    前記形状記憶合金を所定距離だけ引っ張ることで、前記形状記憶合金に対して前記規定応力を付与することを特徴する駆動装置の製造システム。
  5. 請求項または請求項に記載の駆動装置の製造システムであって、
    前記応力付与手段が、
    バネを備えるとともに、当該バネのバネ定数に応じた弾性力を利用して前記形状記憶合金に対して前記規定応力を付与することを特徴する駆動装置の製造システム。
  6. 請求項または請求項に記載の駆動装置の製造システムであって、
    前記応力付与手段が、
    所定の磁力を発する電磁石または磁石を有するとともに、前記所定の磁力によって前記形状記憶合金に対して前記規定応力を付与することを特徴する駆動装置の製造システム。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置の製造システムであって、
    前記所定の温度域が、
    前記形状記憶合金の結晶組織がオーステナイトとなる温度域であることを特徴とする駆動装置の製造システム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置の製造システムであって、
    前記加熱手段が、
    前記形状記憶合金に対して電流を印加することで、当該形状記憶合金を加熱することを特徴とする駆動装置の製造システム。
  9. 形状記憶合金を伸縮させることで駆動対象物を駆動させる駆動装置の製造方法であって、
    (a)駆動装置本体と前記駆動対象物との間の架設経路上に前記形状記憶合金を配するステップと、
    (b)前記(a)ステップにおいて前記架設経路上に配された前記形状記憶合金を所定の温度域まで加熱するステップと、
    (c)前記形状記憶合金に対して規定応力を付与した状態で、当該形状記憶合金を前記駆動装置本体に対して取り付けるステップと、
    を備え
    前記(b)ステップにおいて、
    前記形状記憶合金に対して前記規定応力を付与した状態で、当該形状記憶合金を前記所定の温度域まで加熱することを特徴とする駆動装置の製造方法
  10. 形状記憶合金を伸縮させることで駆動対象物を駆動させる駆動装置の製造方法であって、
    (a)駆動装置本体と前記駆動対象物との間の架設経路上に前記形状記憶合金を配するステップと、
    (b)前記(a)ステップにおいて前記架設経路上に配された前記形状記憶合金を所定の温度域まで加熱するステップと、
    (c)前記(b)ステップにおいて前記形状記憶合金を前記所定の温度域まで加熱した後に、当該形状記憶合金に対して、前記駆動装置において設計上決められた前記形状記憶合金に掛けられる基準応力に、当該駆動装置において当該形状記憶合金の初回伸縮駆動によって生じる当該形状記憶合金に掛けられた応力の減少分に対応する所定応力が加算された規定応力を付与した状態で、当該形状記憶合金を前記駆動装置本体に対して取り付けるステップと、
    を備えることを特徴とする駆動装置の製造方法
  11. 請求項9または請求項10に記載の駆動装置の製造方法であって、
    前記(b)ステップにおいて、
    前記形状記憶合金を前記駆動装置本体に対して取り付ける前に、当該形状記憶合金を前記所定の温度域まで加熱することを特徴とする駆動装置の製造方法。
  12. 請求項9から請求項11のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置の製造方法であって、
    前記(b)及び(c)ステップにおいて、
    前記形状記憶合金に対して付与された応力の検出結果に応じて、前記形状記憶合金に付与される応力を前記規定応力に制御することを特徴する駆動装置の製造方法。
  13. 請求項9から請求項11のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置の製造方法であって、
    前記(b)及び(c)ステップにおいて、
    前記形状記憶合金を所定距離だけ引っ張ることで、当該形状記憶合金に対して前記規定応力を付与することを特徴する駆動装置の製造方法。
  14. 請求項9から請求項11のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置の製造方法であって、
    前記(b)及び(c)ステップにおいて、
    バネのバネ定数に応じた弾性力を利用して前記形状記憶合金に対して前記規定応力を付与することを特徴する駆動装置の製造方法。
  15. 請求項9から請求項11のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置の製造方法であって、
    前記(b)及び(c)ステップにおいて、
    電磁石または磁石が発する所定の磁力によって前記形状記憶合金に対して前記規定応力を付与することを特徴する駆動装置の製造方法。
  16. 請求項9から請求項15のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置の製造方法であって、
    前記所定の温度域が、
    前記形状記憶合金の結晶組織がオーステナイトとなる温度域であることを特徴とする駆動装置の製造方法。
  17. 請求項9から請求項16のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置の製造方法であって、
    前記(b)ステップにおいて、
    前記形状記憶合金に対して電流を印加することで、当該形状記憶合金を加熱することを特徴とする駆動装置の製造方法。
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