JP4852682B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機の技術分野に属する。
従来の弾球遊技機では、始動口に遊技球が入球した時に抽出される乱数によって大当たりか否かを抽選し、その抽選結果を特別図柄と該特別図柄の疑似演出に使用する疑似図柄により報知することが行われていた。
なお、特別図柄は主制御装置の制御により7セグ表示器などを使用して小さく表示し、疑似図柄は表示制御装置の制御により液晶ディスプレイなどを使用して大きく表示する構成にし遊技者には主に疑似図柄を見せるようにしている。
特別図柄と疑似図柄の関係は、特別図柄が変動するときには必ず疑似図柄も変動し、特別図柄が変動開始すると疑似図柄も同時に変動開始し、特別図柄の変動が終了すると疑似図柄の変動も終了するようになっている。
また、多くの場合疑似図柄は左図柄、中図柄、右図柄があり、それらの図柄が一定の順番に停止していくものが多い。例えば、始めに左図柄が停止し、次に右図柄が停止し、最後に中図柄が停止する。そして該3個の図柄が同じ図柄で停止することで遊技者に大当りであることを報知している。左図柄と右図柄が同じ図柄で停止すると一般的にリーチと呼び、左図柄と右図柄が違う図柄で停止した場合には直ぐに中図柄も停止するが、このリーチ状態になると中図柄が停止するまでの時間が長くなり遊技者は大当りを期待する。
また、最近では、始動口を複数設けた弾球遊技機も開発されている。なお、この複数の始動口を設けた遊技機は、どの始動口に遊技球が入球しても同じ特別図柄(疑似図柄も)が変動する構成になっているものが多い。
特開2001−259179号公報 特開2003−010462号公報 特開2002−000831号公報
従来技術に記載したように、最近では始動口を複数設けた弾球遊技機が開発されているが、どの始動口に遊技球が入っても区別がなく、始動口を複数設けたことを除けば過去の弾球遊技機と何ら変わらず、始動口を複数設けたことを活かしきれていなかった。
複数の始動口を活かすには、各々の始動口で異なる特別図柄を変動させる構成が考えられるのだが、疑似図柄も各々の特別図柄に合わせて変動させる構成であると遊技者は常に2つの異なる疑似図柄を見ることになるので、遊技者は集中が分散され遊技に集中できなくなったり、分けがわからなくなってしまうという問題が発生してしまう。
かといって片方の特別図柄に対応する疑似図柄のみを表示し、他方は特別図柄のみ表示する構成にしてしまうと、疑似図柄を表示しない特別図柄がいつ停止するかが予測できずに無駄球を発射することになったり、チャンスを逃してしまう可能性があるし、変動しているか停止しているかも分からなくなってしまう。
また、疑似図柄を表示しない特別図柄の抽選が期待できるものなのか出来ないものなのかを遊技者に伝えることが出来なくなってしまう。
つまり、せっかく、始動口毎に異なる特別図柄を変動させる構成にしても、片方の特別図柄に対してのみ疑似図柄を表示する構成であると、特別図柄を複数設けた効果がほとんど出ない。
請求項1記載の弾球遊技機は、
遊技領域に配置された第1始動口に入球した遊技球を検出する第1球検出手段と、
遊技領域に配置された第2始動口に入球した遊技球を検出する第2球検出手段と、
第1特別図柄を表示する第1特別図柄表示手段と、
第2特別図柄を表示する第2特別図柄表示手段と、
遊技の進行を司り、
前記第1球検出手段が遊技球を検出すると第1抽選を行い、前記第1特別図柄の変動時間を決定し、前記第1特別図柄表示手段を制御して前記第1特別図柄を変動表示させ、該第1特別図柄の変動開始からの計測時間が前記決定した前記第1特別図柄の変動時間に達すると前記第1抽選の結果を示すための第1特別図柄を停止表示させ、
前記第2球検出手段が遊技球を検出すると前記第1抽選と同確率の第2抽選を行い、前記第2特別図柄の変動時間を決定し、前記第2特別図柄表示手段を制御して前記第2特別図柄を変動表示させ、該第2特別図柄の変動開始からの計測時間が前記決定した前記第2特別図柄の変動時間に達すると前記第2抽選の結果を示すための第2特別図柄を停止表示させる
主制御装置と、
該主制御装置の命令に応じて演出表示装置を制御して、前記第1特別図柄の変動表示に対応した疑似図柄の変動表示を行わせるサブ制御装置とを備えた弾球遊技機において、
前記第2球検出手段に検出された遊技球を遊技盤の裏側への取込口まで誘導する遊技者に視認可能な球流路を設け、
前記主制御装置が決定する前記第2特別図柄の変動時間の上限値を、遊技球が前記第2球検出手段に検出されてから前記取込口に到達するまでに要する時間以下にした
ことを特徴とする。
この弾球遊技機は、遊技球が第1始動口に入球(第1球検出手段が検出)して行われる第1抽選の結果を第1特別図柄で停止表示し、遊技球が第2始動口に入球(第2球検出手段が検出)して行われる第2抽選の結果を第2特別図柄で停止表示する。また、第1特別図柄の変動表示に対応した疑似図柄の変動表示が演出表示装置で行われる。
一方、第2特別図柄の変動表示に対応した疑似図柄の変動表示は行われないが、第2球検出手段に検出された遊技球を遊技盤の裏側への取込口まで誘導する遊技者に視認可能な球流路を設け、主制御装置が決定する第2特別図柄の変動時間の上限値を、遊技球が第2球検出手段に検出されてから取込口に到達するまでに要する時間以下にしたので、遊技者は、球流路で誘導される遊技球の状態から、第2特別図柄の変動が停止するタイミングをある程度予測できる。
つまり、始動口毎に異なる特別図柄にて抽選結果を報知して趣向性の高い遊技機にしつつも、遊技者の集中を分散させないようにできるほか、疑似図柄を表示しない特別図柄の変動停止するタイミングもある程度、遊技者に予測させることが出来るようになる。
なお、球流路には第2始動口以外からは、すなわち第2球検出手段に検出されない限り遊技球は進入できないし、取込口には、球流路を通過しない限り入らない構成にされる。
第1始動口による第1抽選が当りであった場合も第2始動口による第2抽選が当りであった場合も、遊技者には同じ価値(大当り遊技)を与えるのが好ましい。また、大当り遊技の状態(ラウンド数、入球数など)は、第1抽選、第2抽選のどちらで大当りしても演出表示装置にて表示するのが好ましい。
球流路の設置場所に制限はなく、例えばガイドレールに沿わせたり、表示装置ケース球流路の一部にしてもよいし、表示装置ケースにて取込口を形成してもよい。
なお、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動開始からの時間の計測は、一時的に中断されることがあるこの場合、変動表示も一時的に中断して外れを示す態様で停止させるのが好ましい。
従って、主制御装置が決定する第2特別図柄の変動時間の上限値を、遊技球が第2球検出手段に検出されてから取込口に到達するまでに要する時間以下にしてあるが、第2特別図柄の変動時間の計測の中断が行われた場合には、実際の第2特別図柄の変動開始から変動停止までの時間は、遊技球が第2球検出手段から取込口に到達するまでの時間よりも長くなる。
また、第1特別図柄の変動時間の計測が中断される場合、演出表示装置での疑似図柄の変動表示の表示を消すのが望ましい。こうすれば、第1特別図柄が外れ態様で停止しても疑似図柄が消えるので、遊技者は容易に変動時間の計測が中断されたことが分かる。
また、請求項1記載の弾球遊技機において、
前記球流路に沿って複数の発光素子を配置し、
該複数の発光素子の発光パターンを前記第2抽選の結果に応じて変化させる
ことを特徴としても良い。
第1抽選の結果については演出表示装置での疑似図柄の表示によって遊技者に興味(期待感や残念感など)を与えることが出来る。また、球流路に沿って配置した複数の発光素子の発光パターンを第2抽選の結果に応じて変化させるので、第2抽選の結果については、この発光素子の発光パターンによって遊技者に興味(期待感や残念感など)を与えることが出来る。従って、遊技者の集中を分散させないようにできるという、請求項1の効果を向上させる。
また、球流路に発光素子を設けたことで、遊技者は遊技球を見ながら(第2特別図柄の変動時間を確認しながら)抽選結果に対して興味(期待感や残念感など)を抱くことになる。
発光素子は、球流路の遊技球が流下する部分、例えば球流路となる樋の内面に設けられていてもよいし、そうした樋の外側に設けられていてもよい。
発光素子は第2特別図柄が変動している期間以外は発光しない構成とすることが好ましく、そうすることで遊技者が第2特別図柄が変動していると誤解するのを防止できる。
また、請求項1記載の弾球遊技機において、
発射された遊技球の前記遊技領域への進入位置は、該遊技領域の左側であり、
前記第2球検出手段は、前記演出表示装置を囲むように設けられた表示装置ケースの上方に配置され、
前記球流路は前記表示装置ケースの右方を通過し、
前記取込口は前記表示装置ケースの下方に設けられていることを特徴としても良い。
この弾球遊技機では、球流路は、第2球検出手段が配された表示装置ケースの上方から、表示装置ケースの右方を通過し、取込口が配された表示装置ケースの下方に至るので
遊技領域を有効に活用できるようになる。また、球流路を遊技領域の端に設けることで、第1特別図柄に対応する疑似図柄の演出の妨げにならない。更に、球流路を長く設けることができ、第2特別図柄の抽選結果に対して様々な演出が可能になる。
また、請求項1記載の弾球遊技機において、
前記第1特別図柄表示手段と前記第2特別図柄表示手段とは、一方が変動表示中であっても他方も変動表示可能であり、
前記第1特別図柄表示手段と前記第2特別図柄表示手段の一方が当たりを示す第1特別図柄又は第2特別図柄を停止表示すると、他方の前記変動開始からの時間の計測が一旦中断され、
前記第1特別図柄表示手段に当たりを示す第1特別図柄が停止表示されて、前記第2特別図柄の前記変動開始からの時間の計測が前記中断されている間は、該当たりを示す第1特別図柄が停止表示されたときの前記発光素子の発光状態維持するか前記第2特別図柄の前記変動開始からの時間の計測が中断されたときの発光パターンを継続し続ける
ことを特徴としても良い。
この弾球遊技機では、第1特別図柄表示手段と第2特別図柄表示手段とは、一方が変動表示中であっても他方も変動表示可能、つまり第1特別図柄と第2特別図柄の変動表示を並行して実行できる。なお、第1特別図柄及び第2特別図柄は変動が開始すると変動が停止するまで同一の早さで変動し続ける。
しかし、第1特別図柄表示手段と第2特別図柄表示手段の一方が当たりを示す第1特別図柄又は第2特別図柄を停止表示すると、他方の変動開始からの時間の計測が一旦中断される。
この変動時間の計測を一旦中断したときは、他方の特別図柄を外れになる態様で停止するのが好ましい。
本発明の弾球遊技機では第1特別図柄でも第2特別図柄でも当りになる図柄で停止すると大当り遊技が開始される構成で、計測の中断及び外れ態様の図柄の停止を大当り遊技中も継続する。そして、大当り遊技が終了すると計測を再開し、また外れ態様で停止していた図柄も再び変動を開始する。その計測値が変動表示の開始前に決定してあった変動時間に達すると変動を停止させる。
なお、第2特別図柄が当り図柄で停止された場合における第1特別図柄に対応する疑似図柄の表示は、大当り遊技中には表示を行わず、大当り遊技が終了すると第2特別図柄が当り図柄で停止したときの続きから再開して表示を行う。例えば第2特別図柄が当り図柄で停止したとき、疑似図柄が高速変動であったならば、大当り遊技終了後、高速変動の続きから表示し、低速変動であったならば低速変動の続きから、揺れ変動であったならば揺れ変動の続きから、確定表示中であったならば、確定表示の続きから表示する。
また、これに限るわけではなく、第2特別図柄が当った場合における大当り遊技中(第1特別図柄の変動時間の計測の中断中)の、第1特別図柄の疑似図柄の表示を第2特別図柄が当り図柄で停止したときの表示形態を維持する構成にしてもよい。例えば第2特別図柄が当り図柄で停止したとき特別図柄に対応する疑似図柄が高速変動中であれば、大当り遊技中(計測の中断中)は、高速変動を大当り遊技終了(計測の中断が終了)するまで維持する。低速変動、揺れ変動、確定表示中なども同様である。
このように、一旦中断された計測を大当たり遊技の終了後に再開することで、第1、第2特別図柄を設けても同時大当りを防ぐことが出来る。
同時大当りが発生するということは、例えば、大当り遊技中に大当りが発生するということであり、始めの大当りは、本来の終わるべき状態(例えば15ラウンド終了)ではないのに新たな大当りの発生により終了してしまい、2回分の大当りで獲得できる賞球が獲られないので遊技者に損失を与えることになるが、このような不都合を防止できる。
また、疑似図柄を使用しない第2特別図柄の計測が中断されている間は、第1特別図柄が停止表示されたときの発光素子の発光状態維持するか第2特別図柄の計測が中断されたときの発光パターンを継続し続けるので、第2特別図柄の計測が中断されていることを遊技者に容易に報知出来る。
なお、「計測が中断されたときの発光パターンを継続し続ける」とは、例えば2msecごとに発光色が赤、青、黄の変化を繰り返すパターンで発光しているときに変動時間の計測が中断された場合、計測の中断中は、その2msecごとの赤、青、黄の変化を繰り返すことである。
複数の発光素子の発光パターンは、遊技球が第2球検出手段に検出された直後に開始され、遊技球が球流路に存在している間は必ずどれか一つは発光していて、その間は発光素子が発光していない期間を設けない構成が好ましい。この構成にすることで、遊技者に第2特別図柄がまだ停止していないことを報知出来る。
但し、これは「該第1特別図柄が停止表示されたときの前記発光素子の発光状態維持する」構成の場合であり、「前記第2特別図柄の前記変動開始からの時間の計測が中断されたときの発光パターンを継続し続ける」構成の場合には、第2球検出手段に検出された直後に発光されなくてもよいし、発光素子が消えている状態があってもよい(同じ効果が発生するので)。
また、変動時間の計測中断用の発光パターンを予め設けておき、変動時間の計測の中断が行われたら、該変動時間の計測の中断用の発光パターンにて複数の発光素子を点灯される構成にしてもよい。
第1特別図柄のほうは、変動時間の計測が中断される場合、第1特別図柄が外れ態様で停止しても疑似図柄が変動停止前に消えるので、遊技者は容易に変動時間の計測が中断されたことが分かる。一方、第2特別図柄のほうは疑似図柄がないため、変動時間の計測の中断が始まって第2特別図柄が外れ態様で停止したら、本当に外れて停止したのか計測の中断により停止したのか区別がつかなくなってしまう。しかし、上記の構成にすることで、第2特別図柄が計測が中断中であることを容易に分かるようになる。
請求項1の弾球遊技機や、上述の弾球遊技機では、第1、第2特別図柄だけでなく、これらと第1特別図柄に対応する疑似図柄を使用し、主制御装置で両特別図柄の表示を制御し、サブ制御装置で疑似図柄の表示を制御するようにしたので、主制御装置に負担をかけずに複雑で細かい表示が可能になる。
抽選結果は公正でなければならないため抽選結果を報知するための図柄も遊技機全体を司る主制御装置で制御する必要がある。この抽選結果を報知するための図柄のみで遊技者に面白みを与える構成にした場合、主制御装置に過大な負担をかけてしまうことになる。かといって、変動して停止するのみであると遊技者に面白みを与えることが出来なくなってしまう。そこで、第1、第2特別図柄と第1特別図柄に対応する疑似図柄を用いて、主制御装置で特別図柄を制御し(変動して停止するのみの簡単な制御)、サブ制御装置で疑似図柄を制御(複雑で細かい制御)する構成にすることで主制御装置に負担をかけずに遊技者に面白みがある遊技機が作れるようになる。
次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
[実施例]
図1は弾球遊技機の一種である、本実施例のパチンコ機の遊技盤の正面図である。なお、このパチンコ機の全体的な構成は公知技術に従っているので図示及び説明を省略する。
遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。図示しない発射装置によって発射された遊技球は、ガイドレール2a、2bの間を通過して、ガイドレール2bの先端に取り付けられた逆流防止片4を押しのけるようにして遊技領域3に飛び出す。
この遊技領域3には多数の遊技釘5が打ち付けられている。
遊技領域3のほぼ中央部には、表示装置ケース6が配されている。表示装置ケース6は、公知のものと同様に、演出表示装置である演出図柄表示装置7(全体の図示は省略)の画面7aを臨ませる窓6a等を備えている。
表示装置ケース6の頂部には第2始動口8が設けられている。
第2始動口8とガイドレール2aとの間には2本の遊技釘5が配されている。遊技球はこれらの遊技釘5に阻まれて、第2始動口8とガイドレール2aの間を通過できない。
第2始動口8は左側(逆流防止片4側)に開口しており、2本の規制用の遊技釘5a間を通過した遊技球のみが入球できる。
第2始動口8には、第2球検出手段となる第2始動口スイッチ9が付属しており、第2始動口8に入球した遊技球はすべて第2始動口スイッチ9によって検出される。
第2始動口8に入球して第2始動口スイッチ9によって検出された遊技球は、第2始動口8に連接された球流路10に流入する。球流路10は、遊技領域3の輪郭に沿って、表示装置ケース6の上方から右方を通過し、下端部は内側に折れ曲がっている。その下端は、表示装置ケース6の下方に配された取込口11に接続されており、球流路10を通過した遊技球は、取込口11から遊技盤1の裏側に流出する(取込まれる)。なお、球流路10の内法は幅、奥行きとも約15mmで、遊技球1個は通過できるが2個並んでは通過できない。また、遊技球が第2始動口スイッチ9によって検出されてから取込口11に到達するのに要する時間は約5秒である。
球流路10の背壁には多数のフルカラーLED12(発光素子に該当)が、球流路10のほぼ全長にわたって一列に設置されている。
球流路10の前方(遊技者側)は開放されているため、球流路10を通過する遊技球及びフルカラーLED12は遊技者から見える。
なお、これら第2始動口8、球流路10(フルカラーLED12を含む)及び取込口11は表示装置ケース6に設けられて一体化されている。
表示装置ケース6の下方には、共に第1始動口であるA始動口13とB始動口14とがユニット化された複合入賞装置15が配置されている。
複合入賞装置15のA始動口13は、いわゆるチャッカーであり、常時入球可能である。一方、B始動口14は、いわゆる電動チューリップである。B始動口14の上方にA始動口13があるために、B始動口14が閉鎖状態のときは、これに遊技球を入球させることができない。しかし、遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過すると行われる普通図柄抽選で当たり、普通図柄表示装置23に当たりの普通図柄が確定表示されると、B始動口14は開放されて入球容易になる。
複合入賞装置15の下方にはアタッカー式の大入賞口16が配置され、その下方にはアウト穴17が設けられている。
また、遊技領域3には、普通入賞口18、普通図柄作動ゲート19が配置されている。
そして、大入賞口16の左側には、7セグメントLEDの第1特別図柄表示装置20及び4個のLEDからなる第1特別図柄保留記憶表示装置21が設置され、右側には7セグメントLEDの第2特別図柄表示装置22が設置されている。また、取込口11の下方には7セグメントLEDの普通図柄表示装置23及び4個のLEDからなる普通図柄保留記憶表示装置24が設置されている。
本実施例のパチンコ機の電気的構成は、図2のブロック図に示すとおり、主制御装置40を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置40、払出制御装置45、発射制御装置44、音声・ランプ統合制御装置46、演出図柄制御装置47は、いずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。
主制御装置40には、下皿の満タンスイッチ、球タンクの球切れスイッチ、A始動口13に入球した遊技球を検出するA始動口スイッチ13a、B始動口14に入球した遊技球を検出するB始動口スイッチ14a、前述の第2始動口スイッチ9、普通図柄作動ゲート19に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ19a、大入賞口16に入球して特定領域に進入した遊技球を検出するVスイッチ16a、大入賞口16に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ16b、普通入賞口18に入球した遊技球を検出する普通入賞口スイッチ18a等の検出信号が入力される。なお、A始動口スイッチ13a及びB始動口スイッチ14aは第1球検出手段に該当する。
主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置45及び音声・ランプ統合制御装置46に出力する。
また主制御装置40は、図柄中継基板41を介して接続されている第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置22及び普通図柄表示装置23の表示、第1特別図柄保留記憶表示装置21及び普通図柄保留記憶表示装置24の点灯を制御する。
更に、主制御装置40は、大入賞口ソレノイド51を制御することで大入賞口16の開閉を制御し、Vソレノイド52を制御することで大入賞口16内の特定領域の開閉を制御し、普通役物ソレノイド53を制御することでB始動口14の開閉を制御する。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力され、また図柄変動や大当たり等の管理用の信号が盤用外部接続端子に出力されてホールメインコンピュータに送られる。
主制御装置40と払出制御装置45とは双方向通信が可能である。
払出制御装置45は、主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて賞球モータを稼働させて賞球を払い出させる。賞球として払い出される遊技球を計数するための賞球センサーの検出信号は払出制御装置45と主制御装置40とに入力され、払出制御装置45と主制御装置40の双方で賞球の計数が行われる。
パチンコ機にプリペイドカードユニット(CRユニット)が付属する場合、払出制御装置45は、CRユニット及びCR精算表示装置と通信して、球貸ソレノイドを制御して貸球の払い出しも行う。貸球として払い出される遊技球の計数は、球貸しセンサーの検出信号に基づいて払出制御装置45が行う。
また、払出制御装置45は、主制御装置40から送られてきたコマンドを中継して発射制御装置44に送信する。
発射制御装置44は、払出制御装置45経由で主制御装置40から送られてくるコマンド、タッチスイッチのタッチ信号、発射ハンドルの回動量信号及び発射停止スイッチの信号に基づいて発射モータを制御することで遊技球の発射を制御する。
音声・ランプ統合制御装置46はサブ制御装置であり、主制御装置40から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置47に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LEDや各種ランプを制御する。球流路10のフルカラーLED12は各種LEDに含まれており、音声・ランプ統合制御装置46によって点灯、消灯及び発光色を制御される。
音声・ランプ統合制御装置46と演出図柄制御装置47とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置47はサブ制御装置であり、音声・ランプ統合制御装置46から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置40から送信されてきたものと音声・ランプ統合制御装置46が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置7を制御して、疑似図柄等の演出画像を画面7aに表示させる。
演出図柄制御装置47は、演出図柄表示装置7を直接制御して疑似図柄の変動表示を行わせ、音声・ランプ統合制御装置46は演出図柄制御装置47を介して間接的に演出図柄表示装置7を制御するので、音声・ランプ統合制御装置46も演出図柄制御装置47も、演出図柄表示装置7を制御して疑似図柄の変動表示を行わせるサブ制御装置に該当する。
次に、このパチンコ機の基本仕様を図3に従って説明する。なお、この図中で始動口1AとあるのはA始動口13を、始動口1BはB始動口14を、始動口2は第2始動口8を、特別図柄1は第1特別図柄表示装置20に表示される特別図柄(第1特別図柄)を、特別図柄2は第2特別図柄表示装置22に表示される特別図柄(第2特別図柄)をそれぞれ示す。
通常確率状態と高確率状態とは特別図柄の大当たり確率によって区別され、通常確率状態と時間短縮状態とは特別図柄の平均変動時間及び普通図柄の平均変動時間の違い、即ち図柄の変動時間の長短で区別される。
変動短縮機能は時間短縮状態及び高確率状態で作動し、その場合、第1特別図柄の平均変動時間は約6秒、最短変動時間は約5秒になる。また、通常確率状態でも、第1特別図柄の変動開始時に保留記憶が2個以上あると、その第1特別図柄の変動について変動短縮機能が作動して、変動時間は上記と同様になる。
開放延長機能は時間短縮状態及び高確率状態で作動し、その場合、B始動口14の開放時間の上限が基底時間の0.3秒(未作動時)から4秒に延長される。但し、規定数(本実施例では3個)の入球があれば、上限時間に達していなくても閉鎖される。
特別図柄の大当たり確率は、通常確率状態(1/491)と高確率状態(1/49.1)とで異なるが、第1特別(A始動口13及びB始動口14)と第2特別図柄(第2始動口8)とでは差がない。
普通図柄の当たり確率は、通常確率状態、時間短縮状態及び高確率状態とも同じ(1/2)である。
特別図柄の平均変動時間、特別図柄の最短変動時間、普通図柄の平均変動時間及びB始動口14の開放時間(上限)は、図示並びに上述のとおりである。
第1特別図柄又は第2特別図柄が大当たりしたときに高確率状態になる確率(いわゆる確変突入率)は各状態とも同じ(9/10)である。
1入賞あたりの賞球数は図示の通りであり、普通図柄作動ゲート19は通過口であるので賞球はない。
なお、第2特別図柄の平均変動時間が4秒と記載されているが、正確には第2特別図柄の変動時間は当たり外れに関係なく全て4秒(均一)になっている。一方、上述したように遊技球が第2始動口スイッチ9によって検出されてから取込口11に到達するのに要する時間は約5秒であり、この所要時間は第2特別図柄の変動時間よりも長くなっている。
しかし、これに限るわけではなく、第2特別図柄の変動時間が遊技球が第2始動口スイッチ9によって検出されてから取込口11に到達するのに要する時間よりも長くなければよいので、到達時間と変動時間が同じ時間でもよいし、第2特別図柄の変動時間を必ずしも一定にする必要もない。
次に、主制御装置40がメインルーチン(図示と説明は省略)のサブルーチンとして実行する各種処理に従って、パチンコ機の動作を説明する。
図4に示す第1始動口用入賞確認処理では、主制御装置40は、A始動口スイッチ13aとB始動口スイッチ14aの検出信号に基づいて、A始動口13又はB始動口14に遊技球が入賞したか否かを判断する(S11)。
肯定判断なら、第1特別図柄保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S12)。
保留記憶が満杯でなければ(S12:NO)、大当たり抽選用乱数、大当たり図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで第1特別図柄保留記憶として記憶し、第1特別図柄保留記憶表示装置21の点灯数を1増加させる(S13)。既に4個の保留記憶があれば(S12:YES)保留記憶せず、第1特別図柄保留記憶表示装置21の点灯数も増やさない。
このように、A始動口13とB始動口14のどちらに入賞した場合でも同じ処理が行われ、第1特別図柄保留記憶ではA始動口13とB始動口14のどちらに入賞したかの区別はない。
図5〜6に示す第1始動口用当否判定処理では、主制御装置40は、条件装置の作動中か否かを大当たりフラグに基づいて判断する(S21)。
否定判断で、第1特別図柄の変動中でなく(S22:NO)、確定図柄の表示中でもなければ(S23:NO)、第1特別図柄保留記憶(上記、S13による保留記憶)があるか否かを判断する(S24)。
この保留記憶があれば(S24:YES)、確変フラグがセットされているか(高確率状態か)否かを判定する(S25)。
否定判断であれば(S25:NO)、第1特別図柄保留記憶の中で最も古いもの読み込んで(その第1特別図柄保留記憶は保留記憶から消去し)、読み込んだ大当たり抽選用乱数を通常テーブルに記録されている当たり値と照合する(S26)。
肯定判断であれば(S25:YES)、第1特別図柄保留記憶の中で最も古いもの読み込んで(その第1特別図柄保留記憶は保留記憶から消去し)、読み込んだ大当たり抽選用乱数を確変テーブルに記録されている当たり値と照合する(S27)。
本実施例の場合、大当たり抽選用乱数は0〜490の整数値のいずれかであり、確変テーブルに記録されている当たり値は10個、通常テーブルに記録されている当たり値は1個だけであるから、大当たり抽選用乱数が当たり値のいずれかと一致する確率、すなわち大当たりの確率はS26なら1/491、S27なら1/49.1である。
S26又はS27の判定で当たりなら(S28:YES)、大当たり図柄決定用乱数によって大当たり図柄を決定し(S29)、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定する(S30)。
また、外れのときは(S28:NO)、外れ図柄を決定するが(S31)、このとき、リーチ判定用乱数に基づいてリーチ表示の有無を決める。そして、変動パターンを決定する(S32)。
S30又はS32に続くS33では、第1特別図柄表示装置20を制御して第1特別図柄の変動表示を開始させ、その変動開始からの経過時間の計測を開始する。また、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には大当たり図柄又は外れ図柄を示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンドを音声・ランプ統合制御装置46に出力する。この変動開始コマンドに基づけば大当たり図柄又は外れ図柄(以下、まとめて確定図柄)、リーチの有無及び変動時間を判別できる。
変動開始コマンドを受信した音声・ランプ統合制御装置46は、第1特別図柄の変動表示に呼応した音声及びランプの演出制御を行い、また演出図柄制御装置47に変動開始コマンドを送る。
演出図柄制御装置47は、変動開始コマンドを受信すると、確定図柄及び変動パターンに基づいて確定表示する疑似図柄及び変動演出を決定し、演出図柄表示装置7を制御して疑似図柄の変動表示を行わせる。なお、第1特別図柄の確定図柄と疑似図柄の対応は図11に示す通りであり、大当たり図柄と疑似図柄とは図示するように、例えば00と000、11と111というように、一対一で対応している。
主制御装置40は、第1特別図柄の変動中であれば(S22:YES)、図6(a)に示すように、図柄変動時間(S30又はS32の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判断する(S34)。
肯定判断なら図柄停止コマンドを音声・ランプ統合制御装置46に出力し、また第1特別図柄表示装置20を制御して確定図柄を確定表示させる(S35)。
図柄停止コマンドを受信した音声・ランプ統合制御装置46は、第1特別図柄の変動表示に呼応した音声及びランプの演出を終了させ、また演出図柄制御装置47に図柄停止コマンドを送る。演出図柄制御装置47は、図柄停止コマンドを受信すると、演出図柄表示装置7を制御して、変動開始コマンドに従って決めておいた疑似図柄を確定表示させる。
主制御装置40は、確定表示させた第1特別図柄が大当たりになる表示であれば(S36:YES)、確定図柄表示設定(S37)を行い、条件装置作動開始処理(S38)により、大当たりフラグをセットする。
また、変動時間計測中断処理(S39)を行う。
図10(a)に示すように、この変動時間計測中断処理では、まず第1特別図柄が当たりであるか否かを判断する(S121)。ここで、肯定判断で、第2特別図柄表示装置22で第2特別図柄を変動表示中であれば(S122:YES)、第2特別図柄の変動開始からの経過時間の計測を一時中断し、第2特別図柄を外れ態様で停止表示させる(S123)。
一方、当たりは第1特別図柄ではなく、つまり第2特別図柄が当たりなら(S121:NO)、第1特別図柄表示装置20で第1特別図柄を変動表示中か否かを判断する(S124)。第1特別図柄を変動表示中であれば(S124:YES)、第1特別図柄の変動開始からの経過時間の計測を一時中断し、第1特別図柄を外れ態様で停止表示させる(S125)。
S123又はS125に続いては、計測中断開始命令を音声・ランプ統合制御装置46に送信する(S126)。計測中断開始命令には、変動開始からの経過時間の計測を一時中断することを示すデータと、これが第1特別図柄であるか第2特別図柄であるかを示すデータが含まれている。
ここでは、第1特別図柄が当たりで第2特別図柄の変動開始からの経過時間の計測が一時中断されるので、計測中断開始命令を受けた音声・ランプ統合制御装置46は、このときのフルカラーLED12の発光状態維持するか発光パターンを継続し続ける。これにより、第2特別図柄の変動開始からの経過時間の計測が中断されていることが報知されるので、遊技者は、第2特別図柄が外れ態様で停止表示(S123)されていても、これが確定ではないことを認識できる。
変動時間計測中断処理(S39)続いて、確変フラグがセットされているか否かを判定し(S40)、肯定判断なら確変フラグをクリアする(S41)。否定判断なら、時短フラグがセットされているか(時間短縮状態か)否かを判定し(S42)、肯定判断なら時短フラグをクリアし(S43)、時短回数カウンタの値を0にする(S44)。
確定表示させた第1特別図柄が大当たりにならない表示(つまり外れ)のときは(S36:NO)、確定図柄表示設定(S45)を行う。
そして、確変フラグがセットされておらず(S46:NO)、時短フラグがセットされている(時間短縮状態)ときは(S47:YES)、時短回数カウンタを−1して(S48)、このカウンタの値が0になったなら(S49:YES)、時短フラグをクリアする(S50)。S46で肯定判断、S47で否定判断又はS49で否定判断ならリターンする。
S23で確定図柄の表示中であれば(S23:YES)、図6(b)に示すように、確定図柄表示設定(S37又はS45)で設定された確定図柄表示時間を経過したか否かを判断し(S51)、経過していれば(S51:YES)、確定図柄表示終了処理(S52)により第1特別図柄表示装置20を制御して第1特別図柄の確定表示を終了させ、また音声・ランプ統合制御装置46経由で演出図柄制御装置47に指示して、疑似図柄の確定表示を終了させる。
第1特別図柄表示装置20による第1特別図柄の表示と演出図柄制御装置47での疑似図柄の表示との関係を図12〜14に例示する。なお、図12〜14では、長方形の枠内に演出図柄制御装置47での疑似図柄の表示を示しており、その隣に示される2つの7セグメントが第1特別図柄表示装置20による第1特別図柄の表示を示している。
第1特別図柄は(第2特別図柄も同じであるが)、変動が開始されると同時に高速で変動し、停止するまでこの高速変動を継続する。従って、遊技者は第1特別図柄が何で停止するか全く分からない。この高速変動については、第2特別図柄も同様である。
第1特別図柄と疑似図柄とは変動開始と停止については同期しており、第1特別図柄が変動を開始すると疑似図柄も変動を開始する。
疑似図柄は、3個の図柄からなり、変動開始から3個の図柄は高速変動を開始し、少し時間が経過するとまず左図柄が低速変動になってから停止する(図12B、図13B)。但し、正確にいうと完全に停止するのではなくその場で揺れ変動している。
次に右図柄が低速変動になってから揺れ変動で停止する(図12C、図13C)
この時点で左図柄と右図柄が相違すれば(図12C)、次は中図柄が直ぐに低速変動になって揺れ変動で停止し、図12Dに示すように、その後直ぐに3個の図柄は確定表示する(完全に停止する)。
一方、左図柄と右図柄が同じであればいわゆるリーチであり(図13C)、中図柄は直ぐには停止せずにリーチ演出が行われて(図13D〜図14E、F)から中図柄が停止し、3個の図柄は確定表示する(図14G)。
上述したように第1特別図柄と疑似図柄は同期しているので、第1特別図柄が停止すると同時に疑似図柄も停止する。疑似図柄が上述のように停止していくので、遊技者は、ある程度、変動が停止する時間を予測できる。
なお、S125で変動時間の計測の中断が行われると、第1特別図柄は一旦外れ態様で停止し、疑似図柄は、第2特別図柄の当たりによる大当り遊技が開始されるので画面から消える。
また、大当り遊技が終了すると特別図柄は上記の外れ態様から再び変動を開始し、疑似図柄は消去された瞬間の続きから変動表示を再開する。そして、図13、14に示すように同じ時期に停止する。
このように疑似図柄を使用すると遊技者は変動の終了時間をおおよそ予測できる。
なお、第1特別図柄は、図示のように変動開始から停止まで常に高速で変動しているので、第1特別図柄のみでは、遊技者は、どの図柄で停止するか、リーチ状態なのか、いつ停止するのか分からない。
図7〜8に示す第2始動口用当否判定処理では、主制御装置40は、条件装置の作動中か否かを大当たりフラグに基づいて判断する(S61)。
否定判断で、第2特別図柄の変動中でなく(S62:NO)、確定図柄の表示中でもなければ(S63:NO)、第2始動口スイッチ9の検出信号に基づいて、遊技球が第2始動口8に入球したか否かを判断する(S64)。
第2始動口8に入球していれば(S64:YES)、大当たり抽選用乱数、大当たり図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、確変フラグがセットされているか(高確率状態か)否かを判定する(S65)。
否定判断であれば(S65:NO)、上記読み込んだ大当たり抽選用乱数を通常テーブルに記録されている当たり値と照合する(S66)。
肯定判断であれば(S65:YES)、上記読み込んだ大当たり抽選用乱数を確変テーブルに記録されている当たり値と照合する(S67)。
なお、本実施例の場合、大当たり抽選用乱数カウンタ、通常テーブル、確変テーブルは、第1始動口用(A始動口13、B始動口14)及び第2始動口8用で共通である。
第2始動口8への入球に関しては、上述の通り、S61、S62及びS63で否定判断のときに遊技球が第2始動口8に入球したなら(S64:YES)、大当たり図柄決定用乱数等を読み込んで当たり外れを判定する(S67)構成であり、いわゆる保留記憶は行われない。
S66又はS67の判定で当たりなら(S68:YES)、大当たり図柄決定用乱数によって大当たり図柄を決定し(S69)、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定する(S70)。
外れのときは(S68:NO)、外れ図柄を決定し(S71)、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定する(S72)。
S70又はS72に続くS73では、第2特別図柄表示装置22を制御して第2特別図柄の変動表示を開始させ、その変動開始からの経過時間の計測を開始する。また、変動開始コマンドを音声・ランプ統合制御装置46に出力する。
変動開始コマンドを受信した音声・ランプ統合制御装置46は、第2特別図柄の変動表示に呼応した音声及びランプの演出制御を行うが、その一環として球流路10のフルカラーLED12の発光を制御する。
このフルカラーLED12の発光制御は、主制御装置40から送られてきた変動開始コマンド(大当たり図柄又は外れ図柄(特別図柄)、変動パターン)に基づいて音声・ランプ統合制御装置46が決定する発光パターンに従う。
図11に示すとおり、第2特別図柄の大当たり図柄と発光パターン1〜9とが対応しており、外れ図柄に対応して発光パターン10〜30のいずれかが選択される。
また本実施例では、図11に示すとおり、第1特別図柄の大当たり図柄も第2特別図柄の当たり図柄も同じになっている。また、大当たり図柄(大当たり抽選用乱数が当たりであった時の大当り図柄決定用乱数)によって発光パターンが異なっているので、遊技者は発光パターンを見ることで第2特別図柄がどの大当り図柄で大当りするかを判断できる。従って、遊技者は、発光パターンを見て期待したり、諦めたりする。
但し、外れのときの発光パターン10〜30の中には、発光パターン1〜9に類似するものが含まれており、この類似するパターンは、発光パターン1〜9に極めて類似するので、遊技者はどちらのパターンであるか見分けることが難しくなっている。なお、これに限るわけではなく発光パターン10〜30の中に発光パターン1〜9と同じ発光パターンのものを含ませてもよい。
主制御装置40は、第2特別図柄の変動中であれば(S62:YES)、図8(a)に示すように、図柄変動時間(S70又はS72の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判断する(S74)。
肯定判断なら図柄停止コマンドを音声・ランプ統合制御装置46に出力し、また第2特別図柄表示装置22を制御して確定図柄を確定表示させる(S75)。
図柄停止コマンドを受信した音声・ランプ統合制御装置46は、第2特別図柄の変動表示に呼応した音声及びランプの演出を終了させる。
主制御装置40は、確定表示させた第2特別図柄が大当たりになる表示であれば(S76:YES)、確定図柄表示設定(S77)を行い、条件装置作動開始処理(S78)により、大当たりフラグをセットする。
また、変動時間計測中断処理(S79)を行う。
変動時間計測中断処理の詳細は上述したが(図10(a)参照)、ここでは、第2特別図柄が当たりで第1特別図柄の変動開始からの経過時間の計測が一時中断されるので、
計測中断開始命令を受けた音声・ランプ統合制御装置46は、演出図柄制御装置47に指示して、演出図柄表示装置7での疑似図柄の変動表示の表示を消させる。第1特別図柄が外れ態様で停止しても疑似図柄が消えるので、遊技者は、第1特別図柄が外れ態様で停止表示(S125)されていても、これが確定ではないことを認識できる。
続いて、確変フラグがセットされているか否かを判定し(S80)、肯定判断なら確変フラグをクリアする(S81)。否定判断なら、時短フラグがセットされているか(時間短縮状態か)否かを判定し(S82)、肯定判断なら時短フラグをクリアし(S83)、時短回数カウンタの値を0にする(S84)。
確定表示させた第2特別図柄が大当たりにならない表示(つまり外れ)のときは(S76:NO)、確定図柄表示設定(S85)を行う。
そして、確変フラグがセットされておらず(S86:NO)、時短フラグがセットされている(時間短縮状態)ときは(S87:YES)、時短回数カウンタを−1して(S88)、このカウンタの値が0になったなら(S89:YES)、時短フラグをクリアする(S90)。S86で肯定判断、S87で否定判断又はS89で否定判断ならリターンする。なお、時短回数カウンタは、第1始動口用当否判定処理と共通であり、第1特別図柄の変動回数と第2特別図柄の変動回数の合計を数える。
S63で確定図柄の表示中であれば(S63:YES)、図8(b)に示すように、確定図柄表示設定(S77又はS85)で設定された確定図柄表示時間を経過したか否かを判断し(S91)、経過していれば(S91:YES)、確定図柄表示終了処理(S92)により第2特別図柄表示装置22を制御して第2特別図柄の確定表示を終了させる。
図9に示す特別遊技処理では、主制御装置40は、条件装置の作動中か否かを大当たりフラグに基づいて判断する(S101)。
条件装置の作動中なら(S101:YES)、大入賞口16が開放中か否かを判断する(S102)。
大入賞口16の開放中でなく(S102:NO)、大当たり開始演出中でなく(S103:NO)、インターバル中でもなく(S104:NO)、大当たり終了演出中でもなければ(S105:NO)、大当たり図柄及び大当たりした状態を記憶し(S106)、大当たり開始演出処理(S107)により、音声・ランプ統合制御装置46に大当たり開始コマンドを送信し、また大入賞口16を開放させる。
音声・ランプ統合制御装置46は大当たり用の音声及びランプの演出を開始し、また演出図柄制御装置47に大当たり開始コマンドを送る。大当たりコマンドを受信した演出図柄制御装置47は、演出図柄表示装置7を制御して大当たり開始演出(いわゆるファンファーレ画面)を表示させる。上記大入賞口16の開放は、この大当たり開始演出を待って行われる。
S101、S103、S104又はS105で肯定判断のときはリターンする。
S102で肯定判断のときは大入賞口16への入賞球が10個になったか否かをカウントスイッチ16bの検出信号に基づいて判断し(S108)、否定判断なら大入賞口開放時間の終了か否かを判断する(S109)。S109で否定判断ならリターンし、S108又はS109で肯定判断なら大入賞口16を閉鎖させる(S110)。
続いて、最終ラウンドであったか否かを判断し(S111)、否定判断なら遊技球が特定領域を通過していたか否かをVスイッチ16aからの入力信号に基づいて判断する(S112)。肯定判断なら大当たりインターバル処理(S113)により、音声・ランプ統合制御装置46にインターバルコマンドを送信し、音声・ランプ統合制御装置46からインターバルコマンドを受信した演出図柄制御装置47の制御で演出図柄表示装置7の画面表示が変更されるのを待って、大入賞口16を開放させる。
S111で肯定判断又はS112で否定判断のときは大当たり作動は継続しないので、大当たり終了演出処理(S114)を実行してから、条件装置停止処理(S115)により条件装置を停止させる(大当たりフラグをクリアする)。
そして、S35で第1特別図柄表示装置20に確定表示させて、又はS75で第2特別図柄表示装置22に確定表示させて、S106で記憶した大当たりした図柄が確変図柄であれば(S116:YES)、確変フラグ・時短フラグ作動処理(S117)を行い、確変フラグと時短フラグをセットする。
確変図柄でないときは(S116:NO)、時短フラグ作動処理(S118)により時短フラグをセットし(時間短縮状態の開始)、時短回数カウンタを100にセットする。 S117又はS118に続いて、変動時間計測再開処理(S119)を行ってからリターンする。
変動時間計測再開処理(S119)の詳細は図10(b)に示すとおりで、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動時間の計測を中断していて(S131:YES)、それが第1特別図柄の変動時間の計測中断なら(S132:YES)、第1特別図柄の変動時間の計測を再開(第1特別図柄の変動表示を再開)し、(S133)、第2特別図柄の変動時間の計測中断なら(S132:NO)、第2特別図柄の変動時間の計測を再開(第2特別図柄の変動表示を再開)し(S134)、計測中断終了命令を音声・ランプ統合制御装置46に送信する(S135)。
計測中断終了命令を受けた音声・ランプ統合制御装置46は、第1特別図柄の変動開始からの経過時間の計測が再開されるときは、演出図柄制御装置47に指示して、演出図柄表示装置7での疑似図柄の変動表示を再開させ、第2特別図柄の変動開始からの経過時間の計測が再開されるときは、変動開始コマンドで指示された発光パターンでのフルカラーLED12の制御を再開する。
以上説明したように、本実施例のパチンコ機では、遊技球が第1始動口(A始動口13又はB始動口14)に入球して行われる第1抽選の結果を第1特別図柄で表示し、第1特別図柄の変動表示に対応した疑似図柄の変動表示が演出図柄表示装置7で行われる。
一方、遊技球が第2始動口8に入球して行われる第2抽選の結果を第2特別図柄で表示するが、第2特別図柄の変動表示に対応した疑似図柄の変動表示は行われない。
但し、第2始動口スイッチ9に検出された遊技球を遊技盤1の裏側への取込口11まで誘導する遊技者に視認可能な球流路10を設け、主制御装置40が決定する第2特別図柄の変動時間の上限値を4秒として、遊技球が第2始動口スイッチ9に検出されてから取込口11に到達するまでに要する時間(5秒)以下にしたので、遊技者は、球流路10で誘導される遊技球の状態から、第2特別図柄の変動が停止するタイミングをある程度予測できる。
つまり、始動口毎に異なる第1特別図柄と第2特別図柄にて抽選結果を報知して趣向性の高いパチンコ機にしつつも、遊技者の集中を分散させないようにできるほか、疑似図柄を表示しない第2特別図柄の変動停止するタイミングもある程度、遊技者に予測させることが出来るようになる。
また、本実施例のパチンコ機は、第1抽選の結果については演出図柄表示装置7での疑似図柄の表示によって遊技者に興味(期待感や残念感など)を与えることが出来る。一方、球流路10に沿って配置した複数のフルカラーLED12の発光パターンを第2抽選の結果に応じて変化させるので、第2抽選の結果については、このフルカラーLED12の発光パターンによって遊技者に興味(期待感や残念感など)を与えることが出来る。従って、遊技者の集中を分散させないようにできるという、上記の効果を向上させる。しかも、球流路10にフルカラーLED12発光素子を設けたことで、遊技者は球流路10を通過する遊技球を見ながら、つまり第2特別図柄の変動時間を確認しながら、第2抽選の結果に対して興味(期待感や残念感など)を抱くことになる。
更に、本実施例のパチンコ機では、球流路10は、第2始動口スイッチ9が配された表示装置ケース6の上方から、表示装置ケース6の右方を通過し、取込口11が配された表示装置ケース6の下方に至るので、遊技領域3を有効に活用できるようになる。
また、球流路10を遊技領域3の右側の輪郭に沿って設けることで、第1特別図柄に対応する疑似図柄の演出の妨げにならない。更に、球流路10を長く設けることができ、第2特別図柄の抽選結果に対して様々な演出が可能になる。
また、本実施例のパチンコ機では、第1特別図柄表示装置20と第2特別図柄表示装置22とは、一方が変動表示中であっても他方も変動表示可能、つまり第1特別図柄と第2特別図柄の変動表示を並行して実行できる。
しかし、第1特別図柄表示装置20と第2特別図柄表示装置22の一方が当たりを示す第1特別図柄又は第2特別図柄を停止表示すると、他方の変動開始からの時間の計測が一旦中断され、他方の図柄は外れ態様で停止される。
第1特別図柄でも第2特別図柄でも大当り図柄で停止すると大当り遊技が開始され、計測の中断及び外れ態様の停止表示を大当り遊技中も継続する。そして、大当り遊技が終了すると計測を再開し、また外れ態様で停止していた図柄も再び変動を開始する。その計測値が変動表示の開始前に決定してあった変動時間に達すると変動を停止させる。
なお、第2特別図柄が当り図柄で停止された場合における第1特別図柄に対応する疑似図柄の表示は、大当り遊技中には表示を行わず、大当り遊技が終了すると第2特別図柄が当り図柄で停止したときの続きから再開して表示を行う。例えば第2特別図柄が当り図柄で停止したとき、疑似図柄が高速変動であったならば、大当り遊技終了後、高速変動の続きから表示し、低速変動であったならば低速変動の続きから、揺れ変動であったならば揺れ変動の続きから、確定表示中であったならば、確定表示の続きから表示する。
このように、一旦中断された計測を大当たり遊技の終了後に再開することで、第1、第2特別図柄を設けても同時大当りを防ぐことが出来る。同時大当りが発生すると遊技者に損失を与えることがあるが、このような不都合を防止できる。
また、疑似図柄を使用しない第2特別図柄の計測が中断されている間は、第1特別図柄が停止表示されたときのフルカラーLED12の発光状態維持するか第2特別図柄の計測が中断されたときの発光パターンを継続し続けるので、第2特別図柄の計測が中断されていることを遊技者に容易に報知出来る。
第1特別図柄のほうは、変動時間の計測が中断される場合、第1特別図柄が外れ態様で停止しても疑似図柄が変動停止前に消えるので、遊技者は容易に変動時間の計測が中断されたことが分かる。
一方、第2特別図柄のほうは疑似図柄がないため、変動時間の計測の中断が始まって第2特別図柄が外れ態様で停止したら、本当に外れて停止したのか計測の中断により停止したのか区別がつかなくなってしまう。しかし、上記の構成にすることで、第2特別図柄が計測が中断中であることを容易に分かるようになる。
また、本実施例のパチンコ機では、第1、第2特別図柄だけでなく、これらと第1特別図柄に対応する疑似図柄を使用し、主制御装置40で両特別図柄の表示を制御し、サブ制御装置(演出図柄制御装置47)で疑似図柄の表示を制御するようにしたので、主制御装置40に負担をかけずに複雑で細かい表示が可能になる。
抽選結果は公正でなければならないため抽選結果を報知するための図柄もパチンコ機全体を司る主制御装置40で制御する必要がある。この抽選結果を報知するための図柄のみで遊技者に面白みを与える構成にした場合、主制御装置40に過大な負担をかけてしまうことになる。かといって、変動して停止するのみであると遊技者に面白みを与えることが出来なくなってしまう。そこで、第1、第2特別図柄と第1特別図柄に対応する疑似図柄を用いて、主制御装置40で特別図柄を制御し(変動して停止するのみの簡単な制御)、サブ制御装置(演出図柄制御装置47)で疑似図柄を制御(複雑で細かい制御)する構成にすることで主制御装置40に負担をかけずに遊技者に面白みがある遊技機が作れるようになる。
[変形例]
上記実施例では第2特別図柄(第2抽選)の保留記憶を行わない構成であるが、これを保留記憶することも可能である。但し、単に保留記憶するだけであると、第2特別図柄の変動表示と球流路10を流下する遊技球との対応がとれなくなるので、第2始動口スイッチ9で検出された遊技球を一時的に停留させて、第2特別図柄の変動表示に呼応して停留を解除するとよい。その具体的な構成例を図15に示す。
図15の例では、大入賞口16の右側の第2特別図柄表示装置22の付近に、4個のLEDからなる第2特別図柄保留記憶表示装置72が設置されている。そして、第2始動口8に入賞すると(第2始動口スイッチ9が遊技球を検出すると)、第1始動口(A始動口13又はB始動口14)に入賞した場合と同様に(図4参照)、大当たり抽選乱数等がカウンタから読み込まれて第2特別図柄保留記憶として記憶され、その保留記憶数に対応した数の第2特別図柄保留記憶表示装置72が点灯される。
また、球流路10の上流部分にはせき止め壁71が設置されており、せき止め壁71の上流側(但し、第2始動口スイッチ9よりも下流)に、第2特別図柄保留記憶の上限個数(本例では4個)よりも多い個数の遊技球を停留させることが可能である。このせき止め壁71は、例えばソレノイドによって駆動されて、遊技球を1個ずつ排出でき、第2特別図柄の変動が開始される毎にせき止め壁71が動いて、貯留されていた遊技球を1個排出する。
なお、第2特別図柄が変動していないときに、第2始動口8に遊技球が入賞した場合、入賞した遊技球は貯留されずに、そのまま流下する(せき止め壁71によりせき止められない)。
また、図15では、第2特別図柄保留記憶の上限個数よりも多い個数の遊技球を停留可能になっているが、この上限個数と同数の遊技球しか停留出来ない構成にしてもよい。
このように構成すれば、第2特別図柄についても、第1特別図柄と同様に保留記憶できる。
[その他]
実施例では大入賞口を1つにしているが、第1特別図柄が当ったとき用の大入賞口と第2特別図柄が当ったとき用との2つ設けてもよい。
発光素子(実施例ではフルカラーLED12)がサブ制御装置によって制御される構成になっているが、これを主制御装置にて制御するようにしてもよい。
疑似図柄とは、実施例に記載した数字図柄に限定されるわけではなく、キャラクタなどでもよい。
球流路を通過する遊技球に合わせて、つまり、球流路を通過している遊技球の後ろになる発光素子を発光させて、発光素子が上から順番に発光していくように構成してもよい。この場合、遊技球が通過し終わった後の発光素子は、点灯したままにしてもよいし、消灯させてもよい。また、点灯したままにする構成にし、変動時間の計測の中断が始まったら、現在消灯している発光素子(下の方にある発光素子)は、遊技球が上を通っても発光しない構成にし(現在発光している発光素子は変動時間の計測の中断中は点灯し続ける)、計測の中断が終了すると現在点灯していない発光素子を上から、遊技球の流下速度(実際の速度ではない(後述する方法の部分を参照))に合わせて点灯していく構成にしてもよい。この構成にすることで、変動時間の計測の中断があった場合でも、遊技者は残りの変動時間を予測することが出来る。
なお、通過する遊技球に合わせて発光素子を発光させる方法は、球流路を通過する遊技球の速度はほぼ一定なので(球流路が球1個しか通過しない幅であるほか、球流路には障害部材がないため)、遊技球が第2始動口に設けられた球検出手段に検出されるとその一定の速度に合わせて発光素子を上から点灯させていく。しかし、これに限るわけではなく球流路に複数のセンサを設けておき、該センサが流下する遊技球を感知することで発光素子を点灯させる構成にしてもよい。
また、球流路に設けられた複数の発光素子により、第1特別図柄の抽選結果を報知する構成、例えば第1特別図柄の抽選結果を予告する(大当り予告、リーチ予告、期待度の表示)構成にしてもよい。
実施例の遊技盤の正面図。 実施例のパチンコ機の電気ブロック図。 実施例のパチンコ機の仕様説明図。 実施例の主制御装置が実行する第1始動口用入賞確認処理のフローチャート。 実施例の主制御装置が実行する第1始動口用当否判定処理のフローチャート(1)。 実施例の主制御装置が実行する第1始動口用当否判定処理のフローチャート(2)。 実施例の主制御装置が実行する第2始動口用当否判定処理のフローチャート(1)。 実施例の主制御装置が実行する第2始動口用当否判定処理のフローチャート(2)。 実施例の主制御装置が実行する特別遊技処理のフローチャート。 実施例の主制御装置が実行する変動時間計測中断処理(a)及び変動時間計測再開処理(b)のフローチャート。 実施例のパチンコ機における特別図柄、疑似図柄、発光パターンの対応説明図。 実施例のパチンコ機における図柄変動の説明図(その1)。 実施例のパチンコ機における図柄変動の説明図(その2)。 実施例のパチンコ機における図柄変動の説明図(その3)。 変形例の遊技盤の正面図。
符号の説明
1・・・遊技盤、
3・・・遊技領域、
6・・・表示装置ケース、
7・・・演出図柄表示装置、
8・・・第2始動口、
9・・・第2始動口スイッチ、
10・・・球流路、
11・・・取込口、
12・・・フルカラーLED、
13・・・A始動口、
13a・・・A始動口スイッチ、
14・・・B始動口、
14a・・・B始動口スイッチ、
16・・・大入賞口、
20・・・第1特別図柄表示装置、
21・・・第1特別図柄保留記憶表示装置、
22・・・第2特別図柄表示装置、
40・・・主制御装置、
46・・・音声・ランプ統合制御装置、
47・・・演出図柄制御装置、
71・・・止め壁、
72・・・第2特別図柄保留記憶表示装置。

Claims (1)

  1. 遊技領域に配置された第1始動口に入球した遊技球を検出する第1球検出手段と、
    遊技領域に配置された第2始動口に入球した遊技球を検出する第2球検出手段と、
    第1特別図柄を表示する第1特別図柄表示手段と、
    第2特別図柄を表示する第2特別図柄表示手段と、
    遊技の進行を司り、
    前記第1球検出手段が遊技球を検出すると第1抽選を行い、前記第1特別図柄の変動時間を決定し、前記第1特別図柄表示手段を制御して前記第1特別図柄を変動表示させ、該第1特別図柄の変動開始からの計測時間が前記決定した前記第1特別図柄の変動時間に達すると前記第1抽選の結果を示すための第1特別図柄を停止表示させ、
    前記第2球検出手段が遊技球を検出すると前記第1抽選と同確率の第2抽選を行い、前記第2特別図柄の変動時間を決定し、前記第2特別図柄表示手段を制御して前記第2特別図柄を変動表示させ、該第2特別図柄の変動開始からの計測時間が前記決定した前記第2特別図柄の変動時間に達すると前記第2抽選の結果を示すための第2特別図柄を停止表示させる
    主制御装置と、
    該主制御装置の命令に応じて演出表示装置を制御して、前記第1特別図柄の変動表示に対応した疑似図柄の変動表示を行わせるサブ制御装置とを備えた弾球遊技機において、
    前記第2球検出手段に検出された遊技球を遊技盤の裏側への取込口まで誘導する遊技者に視認可能な球流路を設け、
    前記主制御装置が決定する前記第2特別図柄の変動時間の上限値を、遊技球が前記第2球検出手段に検出されてから前記取込口に到達するまでに要する時間以下にした
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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