JP4852349B2 - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板上に半導体素子が形成されてなる半導体装置に係り、特には該半導体素子が封止構造体により封止された構造を有する半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
近年、情報通信技術の急速な進歩発展により、データ通信速度の向上やデータ通信量の拡大が実現し、携帯電話やノートパソコンなどのモバイル系の電子機器にはCCD(電荷結合素子)イメージセンサやCMOSイメージセンサなどの半導体装置(撮像装置)が組み込まれているものが普及してきている。これらのモバイル機器は、文字データのほかに、上記の撮像装置により撮像した画像データを送受信することが可能になっている。
上記のモバイル機器に用いられる半導体装置(撮像装置)の構成の一例について図1に示す。
図1を参照するに、本図に示す半導体装置(撮像装置)100の概要は、基板101上に、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどの光電変換素子よりなる半導体素子102が設置され、当該半導体素子102を封止する封止構造体201が、当該基板101上に設置された構造となっている。
封止構造体201は、例えば、径の異なる略円筒形状が接続された構造を有する構造体本体202と、当該構造体本体202の開口部を塞ぐように設置された、例えばレンズなどの集光手段203より構成されている。
構造体本体202は、集光手段203が設置された側の反対側の開口部を、基板101上に接するようにして設置されている。また、構造体本体202と基板101は、熱硬化型の接着剤104で接着され、基板101上の、半導体素子102を含む内部空間103を封止している。このため、内部空間103は外気より隔絶され、例えば半導体素子102上に、ごみが付着するなどして半導体素子に入射する入射光がさえぎられることを防止している。
上記接着剤104を塗布した後は、加熱することで構造体本体202の内側及び外側に塗布された接着剤104を硬化させてして構造体本体202を基板101上に接着する。その際、上記加熱処理(キュア処理)において、内部空間103の圧力が上昇することを防止するため、構造体本体202の段部202Aには、内部空間103の気体を外部に排出する通気孔204が貫通している。そのため、加熱処理の際は、温度上昇に伴う内部空間103の内外の圧力差により内部空間103の気体が通気孔204から外部に排出されて内部空間103の圧力上昇が防止される。
この通気孔204は、上記加熱処理が終了した後に紫外線硬化型の接着剤が滴下され、その後紫外線が照射されて接着剤が硬化することで閉塞される。
特開2005−39152号公報
しかし、上記の半導体装置100において、通気孔204を閉塞する作業としては、紫外線硬化型の接着剤を通気孔204に流し込んで閉塞する方法が行われているが、上記半導体素子102及び構造体本体202の小型化により通気孔204の内径が小さく形成される傾向にある。一方、接着剤の供給量は、接着剤を供給するディスペンサーより一滴ずつ通気孔204に滴下するため、通気孔204の内径に比例して減少させることが難しい。
そのため、従来は、通気孔204に接着剤を滴下させた際、接着剤の一部が通気孔204から段部202Aに溢れてしまい、構造体本体202の外壁面にはみ出してしまう問題が生じていた。
また、通気孔204から溢れた接着剤が段部202Aから突出した状態で硬化した場合、例えば、段部202Aを半導体装置100が組み込まれるケースなどの位置合わせ面に当接させる際に段部202Aが位置合わせ面から浮いてしまい、組み付け精度が低下するおそれがあった。
また、構造体本体202は、半導体素子102の電磁シールドの機能を兼ねているため、当該構造体本体202は接地されていることが好ましい。例えば、構造体本体202の接地を行う場合に、当該構造体本体202の外壁面を介して行う場合、外壁面に絶縁性の樹脂からなる接着剤が付着していると、接地回路の電気的な接続の信頼性に問題が生じる場合があった。このため、接地が不十分となって、電磁シールド効果が得られず、半導体素子にノイズの影響が生じる懸念があった。
そこで、本発明では上記の問題を解決した、新規で有用な半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することを統括的課題としている。
本発明の具体的な課題は、基板上で半導体素子が封止された構造を有する半導体装置であって、半導体素子を封止する構造の信頼性が良好であり、電気的な接続の信頼性が高い半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明の第1の観点では、上記の課題を、半導体素子が設置された基板と、前記半導体素子を覆うように前記基板に接着剤により接合される封止構造体と、前記接着剤により前記封止構造体を前記基板に接合する際、当該接着剤の硬化に伴って発生する気体を外部に排気し、前記封止構造体と前記基板の接合後に外側から滴下される接着剤により閉塞される通気孔と、を有する半導体装置であって、前記封止構造体に他の部分より前記通気孔の延在方向に厚く、且つ前記封止構造体の内側に向けて形成された肉厚部を設け、前記通気孔の一端を前記封止構造体の外側に開口し、前記通気孔の他端を前記肉厚部の内側の前記基板近傍で開口するよう前記封止構造体の内側に延在形成することを特徴とする半導体装置により、解決する。
前記通気孔は、前記一端の開口を前記他端の開口よりも大きくすることが望ましい。
前記通気孔は、前記一端の内径が前記他端の内径よりも大径となるようテーパ状に形成されていることが望ましい。
前記通気孔は、前記一端の開口が前記他端の開口よりも大径となるよう異なる内径の孔を連通することが望ましい。
前記通気孔は、前記一端の開口が拡径されるテーパ状に形成され、前記他端の開口が前記一端よりも小径に形成されていることが望ましい。
また、前記半導体素子は光電変換素子であると、光電変換素子を封止する構造の信頼性が良好であり、電気的な接続の信頼性が高い半導体装置を提供することが可能となる。
また、前記封止構造体は、前記半導体素子に入射光を集光するための集光手段を有することで、電気的な接続の信頼性が高い撮像機能を有する半導体装置を提供することが可能となる。
また、前記封止構造体は、前記通気孔が設けられた構造体本体を有し、前記構造体本体は、導電材料を含、当該構造体本体が前記半導体素子の電磁シールドとして機能する。
また、本発明の第2の観点では、上記の課題を、基板上に半導体素子を設置する工程と、前記半導体素子を封止する封止構造体に通気孔を形成し、前記封止構造体に他の部分より前記通気孔の延在方向に厚く、且つ前記封止構造体の内側に向けて形成された肉厚部を設け、前記通気孔の一端を前記封止構造体の外側に開口し、前記通気孔の他端を前記肉厚部の内側の前記基板近傍で開口するよう前記封止構造体の内側に延在形成する工程と、前記封止構造体の縁部を接着剤により前記基板上に接着する工程と、前記接着剤を加熱して硬化させると共に、前記封止構造体の内部に形成された内部空間の気体を前記封止構造体に設けられた通気孔より排出させる工程と、前記通気孔の一端開口に接着剤を滴下して前記通気孔を閉塞する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法により、解決する。
また、前記半導体素子は光電変換素子であると、光電変換素子を封止する構造の信頼性が良好であり、電気的な接続の信頼性が高い半導体装置を提供することが可能となり、さらに封止構造体は、光電変換素子に入射光を供給するための集光手段を有することで、電気的な接続の信頼性が高い撮像機能を有する半導体装置の製造方法を提供することが可能となる。
本発明によれば、封止構造体に他の部分より通気孔の延在方向に厚く、且つ封止構造体の内側に向けて形成された肉厚部を設け、通気孔の一端を封止構造体の外側に開口し、通気孔の他端を肉厚部の内側の基板近傍で開口するように封止構造体の内側に延在形成することより、接着剤が通気孔から溢れて封止構造体の段部や外側にはみ出すことを防止することができ、半導体装置の小型化により通気孔が小径化されても通気孔を閉塞する際に封止構造体の外側に絶縁性を有する接着剤が付着することを防止できるので、半導体素子を封止する構造の信頼性が良好であり、且つ電気的な接続の信頼性が高い半導体装置を提供することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面に基づき、以下に説明する。
図2は、本発明の実施例1による半導体装置10を、模式的に示した断面図である。図2を参照するに、本実施例による半導体装置10の概要は、基板11上に、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどの光電変換素子よりなる半導体素子12が実装され、当該半導体素子12を封止する封止構造体21が、当該基板11上に設置された構造となっている。
封止構造体21は、例えば、径の異なる略円筒形状が接続されたキャップ状の構造を有する構造体本体22と、当該構造体本体22のレンズ取付部22Aに設けられた集光手段23より構成されている。
集光手段23は、レンズ部23Aと取り付け部23Bを含む構造を有しており、取り付け部23Bには、ねじ部が形成してある。また、取り付け部23Bが接する構造体本体22の内壁面には、取り付け部23Bの雄ねじ部に対応する雌ねじ部が形成されている。このため、集光手段23を回転させることにより、集光手段23と、半導体素子12の距離fを調整することが可能な構造とされている。よって、集光手段23は、光電変換素子である半導体素子12に対する焦点距離が調節可能となっている。
また、集光手段23の下方には、赤外線を吸収または反射して入射光の赤外線領域を遮断するIRカットガラス24が取り付けられている。
構造体本体22は、レンズ取付部22Aと反対側の下部周縁部22Bを、基板11上に接するようにして設置されている。構造体本体22の下部周縁部22Bと基板11は、接着剤14で接着され、基板11上の、半導体素子12を含む内部空間13を封止している。このため、内部空間13は外気より隔絶され、例えば半導体素子12上に、ごみが付着するなどして半導体素子に入射する入射光が遮られることを防止している。
さらに、構造体本体22は、レンズ取付部22Aの外周側に形成された段部22Cを有しており、この段部22CにはZ軸方向に延在する通気孔25が貫通している。また、段部22Cの下方には、Z軸方向の肉厚部22Dが形成されている。通気孔25は、一端25aが段部22Cに開口し、他端25bが肉厚部22Dの下面に開口しており、基板11の近傍で開口するように封止構造体22の内側に延在形成されている。
この肉厚部22DのZ軸方向寸法L1は、他の段部22CのZ軸方向寸法L2(従来の長さ)よりも長く(厚く)なっている(L1>L2)。そのため、通気孔25もZ軸方向寸法L1の長さで形成されており、通気孔25の内部容積が増大されている。本実施例では、Z軸方向寸法L1がZ軸方向寸法L2の2倍以上に設定されているので、通気孔25の内部に注入可能な接着剤の注入量も2倍以上となる。
通気孔25は、接着剤14を加熱して硬化させる際に内部空間13の気体を外部に排出させて内部空間13の圧力上昇を防止するものである。そして、加熱処理が終了して接着剤14が硬化すると、通気孔25に紫外線硬化型の接着剤を滴下して閉塞する。
図3は通気孔25を閉塞した状態を示す縦断面図である。図3に示されるように、構造体本体22を基板11上に接合した後、通気孔25に紫外線硬化型の接着剤26(梨地模様で示す)を注入する。接着剤26は、接着剤を供給するディスペンサーのノズル(図示せず)の先端口から一滴が滴下される。半導体装置10は小型化されており、通気孔25の孔径も小径(例えば、内径=200μm程度)になっており、一滴以上滴下された場合には、接着剤26が通気孔25から溢れる可能性がある。しかしながら、本実施例では、通気孔25のZ軸方向の全長が寸法L1に延長されているため、通気孔25の全体の内部容積が増大している分、接着剤26の収納可能量が増大しているので、接着剤26が通気孔25から溢れることが防止される。
このため、接着剤14は、構造体本体22の外壁面にはみ出すことがなく、当該外壁面が接着剤で覆われることがない。また、本実施例による半導体装置では、接着剤26が通気孔25から溢れることがないので、上記段部22Cを位置合わせ面に当接させる際の位置合わせが正確に行える。また、構造体本体22の外壁面が汚れることが防止されるのみならず、高密度に半導体装置を実装することが可能になっている。例えば、はみ出した接着剤が、他の電子部品等に干渉することを防止できるため、半導体装置10を、マザーボード上などに高密度に設置することが可能になっている。
また、構造体本体22は、例えばポリカーボネード樹脂に、導電性材料(Niとカーボンの粒子)を添加して、射出成型して形成している。このため、構造体本体22は、半導体素子12の電磁シールドの機能を有し、半導体素子12がノイズの影響を受けることを抑制している。また、射出成型により形成されるため、例えばねじ部などの微細な加工に対応することが可能になっている。
また、上記の電磁シールド機能を良好とするために、構造体本体22は、接地されていることが好ましい。本実施例による半導体装置10では、構造体本体22の外壁面での接着剤のはみ出しが抑制されているため、当該外壁面を用いて当該構造体本体22を接地する場合の接地回路の電気的な接続の信頼性が良好となる。このため、十分な電磁シールド効果を得ることが可能となり、半導体素子に対するノイズの影響を排除して信頼性の高い半導体装置を構成することが可能となっている。
また、構造体本体22の表面の電気抵抗値をさらに低減するために、当該構造体本体表面に、金属材料よりなる導電性の薄膜(例えばAl膜など)を、例えばスパッタリングなどの方法により、形成するとさらに好ましい。
例えば、図4は、上記の半導体装置10が実装される構造の一例を模式的に示した図である。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図4を参照するに、半導体装置10は、例えば金属製の保持容器(ソケット)31に収納されるようにして当該保持容器31を介してマザーボート40に設置される。保持容器31は、金属の弾性力によって半導体装置10を挟持するようにして保持する接地部31Aを有している。接地部31Aは、弾性力によって構造体本体22を保持すると共に、構造体本体22に接触することで構造体本体22を接地している。
この場合、本実施例による構造体本体22では、接着剤14のはみ出しが抑制されているため、接地回路の接続の信頼性が良好となって、構造体本体22の電磁シールド効果が良好となっている。また、溝部22Aは、接地部31Aと構造本体22との電気的な接続に干渉しないように、接触部31Aと構造本体22の接触部よりも基板11の側に形成されていることが好ましい。
また、保持容器31の底部には、例えば接続ピン33が形成された基板32が設置され、前記半導体素子12とマザーボード40の回路が接続可能に構成されている。
次に、上記の半導体装置10の製造方法の一例について、図5A〜図5Fに基づき、手順を追って説明する。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
まず、図5Aに示す工程では、前記基板11上に、半導体素子12を実装する。例えば、半導体素子12は、ボンディングワイヤ(図示せず)で、基板11の配線と電気的に接続される。
次に、図5Bに示す工程において、前述した封止構造体21(図2参照)を用意する。この封止構造体21は、構造体本体22と、集光手段23とより構成されており、構造体本体22は樹脂成型法により一体成型される。そして、構造体本体22の段部22C及び肉厚部22Dを貫通する通気孔25を貫通させる。また、通気孔25は、構造体本体22を成型した後に機械加工により切削しても良いし、あるいは構造体本体22を成型する金型に通気孔25を成型するためのピンを設けることで構造体本体22を成型する過程で同時に成型する方法を用いて良い。
また、構造体本体22の下部周縁部22Bには、基板11の凹部(図示せず)に嵌合する突起22Eが突出している。この突起22Eは、基板11上の構造体本体22の取付位置を位置決めするものである。
次に、図5Cに示す工程では、基板11上の所定位置にディスペンサーDを用いて接合用の接着剤14を配設する。この接着剤14の配設位置は、構造体本体22の下端の形状と対応するようにされている。また、接合用の接着剤14としては、接合性が良好であって接合信頼性の高い熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。
次に、図5Dに示す工程において、構造体本体22の下部周縁部22Bを接着剤14の配設位置に押し付け、これにより構造体本体22の下部周縁部22Bを基板11に接着する。その際、上記下部周縁部22Bの突起22Eを基板11の凹部(図示せず)に嵌合させて構造体本体22の取付位置が位置決めされる。
次に、図5Eに示す工程において、構造体本体22が接着された基板11をキュア装置に装着し、加熱処理(キュア処理)をすることにより、接着剤14を硬化させて接着力を良好とする。尚、加熱処理の加熱温度は、接着剤14の材質に応じた硬化温度に応じた加熱温度となるように設定されている。その際、構造体本体22の内部空間13においては、温度上昇に伴う内部空間13の内外の圧力差により内部空間103の気体が通気孔25から外部に排出されて内部空間13の圧力上昇が防止される。
次に、図5Fに示す工程において、ディスペンサーDのノズルを通気孔25の上方に移動させ、紫外線硬化型の接着剤26を滴下する。通気孔25は、小径であるが、毛管現象により液状の接着剤26が流入する。そして、接着剤26は、構造体本体22の段部22Cに開口する通気孔25の一端から通気孔25の内部に流入して下方の他端へ降下する。また、通気孔25は、前述したようにZ軸方向の長さが寸法L1に延長されており、通気孔25の内部容積が増大されている。そのため、構造体本体22の段部22Cに滴下された接着剤26は、全て通気孔25に浸透される。
次に、図5Gに示す工程において、構造体本体22が接着された基板11を紫外線照射装置に装着し、構造体本体22に対して紫外線灯50から紫外線を照射して紫外線照射処理をすることにより、通気孔25に注入された接着剤26を硬化させて通気孔25を閉塞する。このようにして、図2に示す半導体装置10を形成することができる。
図6は実施例2による半導体装置を示す縦断面図である。尚、図6において、上記実施例1と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、通気孔125は、一端125aの内径が他端125bの内径よりも大径となるようテーパ状に形成されている。このように、テーパ状に形成された通気孔125は、一端125aの開口面積が大きくなっているため、ディスペンサーDのノズルの位置が若干ずれたとしても吐出された接着剤26が外れることがないので、ディスペンサーDのノズルの位置制御が容易に行える。
さらに、通気孔125は、半径方向の容積も拡大されているので、例えディスペンサーDのノズルから2滴の接着剤26が滴下されてとしても接着剤26が通気孔125から溢れることが防止される。
図7は実施例3による半導体装置を示す縦断面図である。尚、図7において、上記実施例1と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、通気孔225は、一端225aの内径が他端225bの内径よりも大径となるよう異なる孔径に形成されている。このように、内部が段差形状に形成された通気孔225は、一端225aの開口面積が大きくなっているため、ディスペンサーDのノズルの位置が若干ずれたとしても吐出された接着剤26が外れることがないので、ディスペンサーDのノズルの位置制御が容易に行える。
さらに、通気孔225は、一端225aの半径方向の容積も拡大されているので、例えディスペンサーDのノズルから2滴の接着剤26が滴下されてとしても接着剤26が通気孔225から溢れることが防止される。
図8は実施例4による半導体装置を示す縦断面図である。図9は実施例4による半導体装置を示す平面図である。尚、図8及び図9において、上記実施例1と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
図8及び図9に示されるように、通気孔325は、一端325aが上方からみると円弧状に幅広凹部形状に形成されている。従って、通気孔325の一端325aは、孔よりも大幅に拡大された開口であり、且つ内面が擂り鉢状に湾曲しているので、滴下された接着剤26を幅広凹部の傾斜面により他端325bへ導くことが可能である。
そして、通気孔325の他端325bは小径な孔としてZ方向に延在形成されている。
このように、通気孔325の一端325aが幅広凹部形状に形成されているため、ディスペンサーDのノズルの位置が若干ずれたとしても吐出された接着剤26が外れることがないので、ディスペンサーDのノズルの位置制御が容易に行える。
さらに、通気孔325は、一端325aの半径方向(面方向)の容積も拡大されているので、例えディスペンサーDのノズルから2滴の接着剤26が滴下されてとしても接着剤26が通気孔325から溢れることが防止される。
また、上記に示した半導体装置の構造およびその製造方法は、本発明の一例であり、様々に変形・変更することが可能である。例えば、前記構造体本体22を構成する樹脂材料は、ポリカーボネート樹脂に限定されず、他の樹脂材料を用いることが可能である。同様に、当該樹脂材料に添加される導電材料や、また表面に形成される金属膜は、上記の実施例に記載した材料に限定されず、様々な材料を用いて形成することが可能である。
本発明によれば、基板上で半導体素子が封止された構造を有する半導体装置であって、半導体素子を封止する構造の信頼性が良好であり、電気的な接続の信頼性が高い半導体装置を提供することが可能となる。
また、上記実施例では、半導体素子としてCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどの光電変換素子を例示したが、これに限らず、他の半導体素子あるいは光を受光すると信号を出力するように構成された光電変換素子にも適用することができるのは勿論である。
従来の半導体装置の構造を示す図である。 実施例1による半導体装置の構造を示す図である。 実施例1による半導体装置の通気孔を閉塞した状態を示す図である。 図2の半導体装置の実装の一例である。 図2の半導体装置の製造方法を示す図(その1)である。 図2の半導体装置の製造方法を示す図(その2)である。 図2の半導体装置の製造方法を示す図(その3)である。 図2の半導体装置の製造方法を示す図(その4)である。 図2の半導体装置の製造方法を示す図(その5)である。 図2の半導体装置の製造方法を示す図(その6)である。 図2の半導体装置の製造方法を示す図(その7)である。 実施例2による半導体装置を示す縦断面図である。 実施例3による半導体装置を示す縦断面図である。 実施例4による半導体装置を示す縦断面図である。 実施例4による半導体装置を示す平面図である。
符号の説明
10 半導体装置
11 基板
12 半導体素子
13 内部空間
14,26 接着剤
21 封止構造体
22 構造体本体
22A レンズ取付部
22B 下部周縁部
22C 段部
22D 肉厚部
23 集光手段
23A レンズ部
23B 取り付け部
25 通気孔
25a 一端
25b 他端
31 保持容器
31A 接地部
32 基板
33 ピン
40 マザーボード

Claims (10)

  1. 半導体素子が設置された基板と、
    前記半導体素子を覆うように前記基板に接着剤により接合される封止構造体と、
    前記接着剤により前記封止構造体を前記基板に接合する際、当該接着剤の硬化に伴って発生する気体を外部に排気し、前記封止構造体と前記基板の接合後に外側から滴下される接着剤により閉塞される通気孔と、を有する半導体装置であって、
    前記封止構造体に他の部分より前記通気孔の延在方向に厚く、且つ前記封止構造体の内側に向けて形成された肉厚部を設け、
    前記通気孔の一端を前記封止構造体の外側に開口し、前記通気孔の他端を前記肉厚部の内側の前記基板近傍で開口するよう前記封止構造体の内側に延在形成することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記通気孔は、前記一端の開口を前記他端の開口よりも大きくすることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記通気孔は、前記一端の内径が前記他端の内径よりも大径となるようテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記通気孔は、前記一端の開口が前記他端の開口よりも大径となるよう異なる内径の孔を連通することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記通気孔は、前記一端の開口が拡径されるテーパ状に形成され、前記他端の開口が前記一端よりも小径に形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 前記半導体素子は光電変換素子であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  7. 前記封止構造体は、前記光電変換素子に入射光を集光するための集光手段を有することを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  8. 前記封止構造体は、前記通気孔が設けられた構造体本体を有し、
    前記構造体本体は、導電材料を含み、当該構造体本体が前記半導体素子の電磁シールドとして機能することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  9. 基板上に半導体素子を設置する工程と、
    前記半導体素子を封止する封止構造体に通気孔を形成し、前記封止構造体に他の部分より前記通気孔の延在方向に厚く、且つ前記封止構造体の内側に向けて形成された肉厚部を設け、前記通気孔の一端を前記封止構造体の外側に開口し、前記通気孔の他端を前記肉厚部の内側の前記基板近傍で開口するよう前記封止構造体の内側に延在形成する工程と、
    前記封止構造体の縁部を接着剤により前記基板上に接着する工程と、
    前記接着剤を加熱して硬化させると共に、前記封止構造体の内部に形成された内部空間の気体を前記封止構造体に設けられた通気孔より排出させる工程と、
    前記通気孔の一端開口に接着剤を滴下して前記通気孔を閉塞する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 前記半導体素子は光電変換素子であり、
    前記封止構造体は、前記光電変換素子に入射光を供給するための集光手段を有することを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。
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