JP2009188828A - 固体撮像装置とその製造方法 - Google Patents

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Sachiyuki Hotta
祥之 堀田
Yasushi Nakagiri
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Abstract

【課題】固体撮像装置の薄型化が可能で、簡易に高剛性と精度向上と信頼性の高い固体撮像装置を提供する。
【解決手段】固体撮像装置が、開口部を持つフレキシブル配線板1と、フレキシブル配線板1にフリップチップ実装された固体撮像素子基板10と、固体撮像素子基板10の裏面に形成された樹脂モールド枠部18とを具備する。また、固体撮像素子基板10が実装されたフレキシブル配線板1の面は、固体撮像素子基板10の裏面が一部露出した状態で樹脂モールド枠部18により覆われている。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像装置およびその製造方法に係り、特に、監視カメラ、医療用カメラ、車載用カメラ、情報通信端末用カメラなどの固体撮像素子を用いて形成される小型の固体撮像装置およびその製造方法に関するものである。
近年、携帯電話、車載部品等で小型カメラの需要が急速に進展している。この種の小型カメラは固体撮像素子によりレンズなどの光学系を介して入力される画像を電気信号として出力する固体撮像装置が使用されている。そしてこの撮像装置の小型化、高性能化に伴い、カメラがより小型化し各方面での使用が増え、映像入力装置としての市場を広げている。従来の半導体撮像素子を用いた撮像装置は、レンズ、半導体撮像素子、その駆動回路および信号処理回路などを搭載したLSI等の部品を夫々筐体あるいは構造体に形成してこれらを組み合わせている。このような組み合わせによる実装構造は、平板状のプリント基板上に各素子を搭載することによって形成されていた。しかし、携帯電話等のさらなる薄型化への要求から個別のデバイスに対する薄型化への要求が年々高くなってきており、その要求に答えるために、フレキシブル配線板を用いたり、透光性部材に直接ICをフリップチップ実装したりして、より薄い撮像装置とする試みが行われている。
例えば、特許文献1では、フレキシブル配線板を挟んで透光性部材と光電変換素子が対向配置する構造が開示されている。
特許文献1に開示されている光電変換装置を図11に示す。透光性部材101がフレキシブル配線板102に接着剤103を介して接着されている。フレキシブル配線板102は、樹脂フィルム104に金属配線パターン105が配線されており、開口部106が開いている。透光性部材101および撮像素子112は開口部106を挟んで対向設置されている。撮像エリアにマイクロレンズ115が形成されている固体撮像素子112の電極パッド117にバンプ113があり、異方性導電膜111を介して、フレキシブル基板102の金属配線パターン105に電気接続されている。さらに封止樹脂116により、固体撮像素子112の接着強度を補強している。
また、このように固体撮像装置を薄くすると撮像素子の裏面が外部に露出した状態となり、衝撃への耐久性の問題のため取扱いに大きく注意を払わなければならない。それを避けるためには、撮像素子の裏面から樹脂モールドを行う方法が考えられている。半導体チップ単体での樹脂モールドは、半導体パッケージ品として樹脂の射出成型による方法が良く知られている。しかし、固体撮像装置の場合は、形状が半導体パッケージのようにシンプルではなく、また半導体チップのみではなくCR部品チップが同時に搭載されていることがあり、同様の射出成型方法が困難である。特許文献2では、固体撮像装置用ではなく半導体チップキャリアの樹脂モールド方法として、ディスペンサーで枠状に樹脂を塗布して硬化させてダム部を作り、その後にダム部の内側に光硬化型樹脂をポッティングにより流し込み、露光硬化して、チップ裏面のモールドを完成させるという方法が開示されている。
特許第3207319号 特開平8−37345号公報
しかしながら、特許文献1に示される撮像装置においては、フレキシブル配線板のみで透光性部材と光電変換素子を保持するので、支持強度を十分に保つことができず、携帯電話などの高い衝撃耐久性や押圧耐久性を要求するものに搭載した場合に、撮像素子への強度確保ができず、電気接続に問題が発生することがあった。
また、特許文献2の方法を固体撮像装置に適用した場合、場所による凹凸形状の差が大きくCRチップ部品も搭載されているために、光硬化型樹脂のポッティング時に適切に樹脂で充填されないことや、光硬化型樹脂であるために硬化後も光を透過し、撮像素子の裏面から入射する光が撮像信号のノイズとなって性能不良が発生するといったことがあった。
さらにポッティングによりモールドした場合、固体撮像素子の裏面の厚みや形状に精度を要求されている場合に対応が難しかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、固体撮像装置の薄型化が可能で、簡易に高剛性と精度向上と信頼性の高い固体撮像装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の固体撮像装置は、開口部を持つ基板と、前記基板にフリップチップ実装された固体撮像素子と、前記固体撮像素子の裏面に形成された樹脂モールド枠部とを具備し、前記固体撮像素子が実装された基板の面は、前記固体撮像素子の裏面が一部露出した状態で前記樹脂モールド枠部により覆われている。
そのため、固体撮像素子が外部物との接触損傷してしまうことを避けることが出来る。また、固体撮像素子背面からの光の入射による誤作動を抑制することができる。
また、本発明の固体撮像装置は、前記樹脂モールド枠部が、前記基板の外形に一部倣った枠状の外枠部と、前記固体撮像素子の裏面の中央部を覆う中央支持部とを有する。
そのため、固体撮像素子が外部物との接触損傷してしまうことを避けることが出来る。また、樹脂モールド枠部を基板もしくは部品に接着することで、樹脂モールド枠部が脱落することなく固定できる。
また、本発明の固体撮像装置は、前記基板上にチップ部品が搭載され、前記チップ部品が前記固体撮像素子とともに前記樹脂モールド枠部により覆われている。
そのため、チップ部品による撮像特性の安定化を図りながら、固体撮像素子と同時に樹脂モールドされて、部品の脱落等の不良を防止することができる。
また、本発明の固体撮像装置は、樹脂モールド枠部の形状が、前記基板の外形に一部倣った枠状の形状であり、前記基板の面の露出部が、モールド用樹脂により充填されている。
そのため、固体撮像素子が外部物との接触損傷してしまうことを避けることが出来る。また、固体撮像素子背面からの光の入射による誤作動を抑制することができる。
また、本発明の固体撮像装置は、前記基板上にチップ部品が搭載され、前記基板の面の露出部が、前記基板および前記チップ部品の凹凸に応じた前記モールド用樹脂の描画塗布により充填されている。
そのため、チップ部品による撮像特性の安定化を図りながら、固体撮像素子と同時に樹脂モールドされて、部品の脱落等の不良を防止することが可能である。また、樹脂モールド枠部の枠により外部にはみ出すことなく固体撮像素子の裏面を部品形状、基板形状に応じて、形状自在に樹脂充填することができる。
また、本発明の固体撮像装置は、前記樹脂モールド枠部が、遮光性を有する。
そのため、固体撮像素子背面からの光の入射による誤作動を抑制することができる。つまり、固体撮像装置裏面からの入射光により撮像信号にノイズが発生することを抑制可能である。
また、本発明の固体撮像装置は、前記モールド用樹脂が、遮光性を有する。
そのため、固体撮像素子背面からの光の入射による誤作動を抑制することができる。つまり、固体撮像装置裏面からの入射光により撮像信号にノイズが発生することを抑制可能である。
本発明の固体撮像装置は、開口部を持つフレキシブル配線板と、前記フレキシブル配線板に積層一体化された補強板とで構成された積層基板と、前記積層基板の前記補強板側に開口部を塞ぐように設置された透光性部材と、前記積層基板の前記フレキシブル配線板側に設置された固体撮像素子基板と、を具備し、前記補強板は固体撮像素子基板設置用の基準穴を具備しており、前記基準穴の周縁で、前記フレキシブル配線板側にも前記補強板が露出しており、前記基準穴を共通基準として、前記積層基板の両面で、固体撮像素子基板と、透光性部材が配置されている。
そのため、薄くても高剛性を持ち、固体撮像素子に対する強度も確保され、高精度な光軸合わせが行えるという効果を有している。
本発明の固体撮像装置は、前記補強板側には前記透光性部材及び光学レンズが装着されており、前記光学レンズと前記固体撮像素子基板とが、表裏から前記基準穴を共通基準として位置あわせされている。
そのため、薄くても高剛性を持ち、固体撮像素子に対する強度も確保され、高精度な光軸合わせが行えるという効果を有している。
本発明の固体撮像装置の製造方法は、開口部を持つ基板に固体撮像素子をフリップチップ実装する工程と、前記固体撮像素子の裏面が一部露出するように金型を用いて射出成型により前記樹脂モールド枠部を形成する工程と、前記樹脂モールド枠部を前記固体撮像素子が実装された基板の面に搭載する工程と、前記基板の面の露出部をモールド用樹脂により充填する工程と充填したモールド用樹脂を硬化する工程と
を含む。
そのため、固体撮像素子が外部物との接触損傷してしまうことを避けることができ、また、固体撮像素子背面からの光の入射による誤作動を抑制することが可能な固体撮像装置を製造することができる。さらに、固体撮像素子側の基板の凹凸形状に応じて、高い自由度で樹脂モールドを行うことができ、機種が変わった場合でも簡単に対応することができ、無駄な樹脂を使うことなく、全体として低コスト化を図ることができる。
また、本発明の固体撮像装置の製造方法は、開口部を持つフレキシブル配線板に固体撮像素子をフリップチップ実装する工程と、金型を用いて射出成型により前記樹脂モールド枠部を形成する工程と、前記固体撮像素子の裏面に遮光性を有する固定用樹脂を塗布する工程と、前記固定用樹脂の塗布後に、前記樹脂モールド枠部を前記固体撮像素子が実装された基板の面に搭載する工程とを含む。
そのため、固体撮像素子が外部物との接触損傷してしまうことを避けることができ、また、固体撮像素子背面からの光の入射による誤作動を抑制することが可能な固体撮像装置を製造することができる。
このように、本発明の固体撮像装置およびその製造方法を用いることにより、固体撮像装置の薄型化が可能で、簡易に高剛性と精度向上と信頼性の高い固体撮像装置を製造することができる。その結果、携帯端末装置の薄型化も可能となる。
本発明によれば、固体撮像装置の薄型化が可能で、簡易に高剛性と精度向上と信頼性の高い固体撮像装置およびその製造方法を提供することができる。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1の固体撮像装置の分解斜視図である。図2は、本実施の形態1の固体撮像装置に用いられるフレキシブル配線板の上面図、図3は、本実施の形態1の固体撮像装置の裏面側から見た分解斜視図、図4は本発明の固体撮像装置の斜視図、図5は本発明の固体撮像装置の裏面側から見た斜視図である。図6は本実施の形態1の固体撮像装置に樹脂モールド枠部を形成する際の製造方法を説明するための図である。
図1および図5に示すように、この固体撮像装置は、開口部8を持つフレキシブル配線板1にフリップチップされた固体撮像素子基板10の裏面に樹脂モールド枠部18を形成したことを特徴とする。この樹脂モールド枠部18は、固体撮像素子基板10の裏面が一部露出するように形成される。図1および図4に示すように、本実施の形態1では、樹脂モールド枠部18の形状を略「田」形状としている。
そしてこの固体撮像装置は、開口部7を有するフレキシブル配線板1と、このフレキシブル配線板1に積層一体化された補強板2とで構成された積層基板と、この積層基板の補強板2側に開口部7を塞ぐように設置された透光性部材14および光学レンズ15と、この積層基板のフレキシブル配線板1側に設置された固体撮像素子基板10とを具備し、この補強板2は固体撮像素子基板設置用の基準穴としての切り込み部3と位置決め穴5とを具備しており、この切り込み部3と位置決め穴5との周縁で、前記フレキシブル配線板1側にも補強板2が露出しており、これら2つの基準穴を共通基準として、積層基板の両面で、固体撮像素子基板と、透光性部材14および光学レンズ15(レンズ筐体16)が配置されている。
本実施の形態では、フレキシブル配線板1と外形形状および大きさが同じ補強板2とを積層して貼り合わせることで一体化している。この場合のフレキシブル配線板1には25μmの厚さのポリイミド樹脂フィルムをフィルム基体(ベースフィルム)1aとして用い、補強板2には200μmの厚さのSUS板を用いた。そして、補強板2には基準穴としての切込み部3が形成されており、その周辺に補強板の露出部4を形成している。また、基準穴としての位置決め穴5があり、その周辺に補強板2の露出部6を形成している。つまり、基準穴としての切り込み部3および位置決め穴5は表からも裏からも補強板2で形成した形状が基準として認識できることになる。そして、開口部7が開けられており、その周辺には補強板2の露出部8を形成している。
またこのフレキシブル配線板1は図2に上面図を示すように、フィルム基体1a上に金属配線パターン1bが形成されており、固体撮像素子基板10が電気的に接続するように設置されている。フレキシブル配線板1上には金属配線パターン1bと接続するようにチップ部品11やコネクタ12が設置されている。また、金属配線パターン1bの接地部はSUSの補強板2と電気接続がなされている。さらに、このとき用いた固体撮像素子基板10は裏面に遮光膜として黒色のエポキシ樹脂膜(図示せず)を塗布したものを使用してもよい。なおこの遮光膜としては、固体撮像素子基板10の裏面に成膜されたタングステン薄膜などの金属膜であってもよい。
このような構成を持つことにより、フレキシブル基板1の薄さのメリットを活かしながら、樹脂モールド枠部と同じ外形を持つ補強板2とによる高強度性を確保することができる。また、基準穴としての切込み部3や位置決め穴5は、固体撮像素子基板10を設置するときの基準となり、図3に示すように反対側にレンズ筐体16を設置するときにも共通の基準として使用することができるため、固体撮像素子基板10とレンズ15との光軸を高精度で合わせることができる。補強板の露出部4を形成することによりフレキシブル配線板1のズレや端面における突起物等の基準認識の邪魔になるようなものを避けることができ、SUS端面の高精度性での形状を確保することができる。また、開口部7周辺の補強板の露出部8も同様に固体撮像素子基板10の撮像エリアに対する遮蔽物等の発生を抑制し、撮像エリアを高精度で確保することができる。フレキシブル配線板1の表面にチップ部品11を搭載することにより、電気配線設計の自由度が高まる。つまり固体撮像素子近傍にチップ部品11をおくことができ、電気特性の最適化を図ることができる。また、コネクタ12をフレキシブル基板1上に搭載することにより固体撮像素子基板10からの信号を外部に取り出すことができて、携帯機器との接続を自由に行うことができる。フレキシブル配線板1を補強板2よりも大きくしてそのままフレキシブル配線として使用した場合には、補強板2との段差部での強度不足が発生してしまう。この場合、コネクタ12のかわりに、別のフレキシブル配線板を直接接続しても良い。また、金属配線パターン1bをSUSの補強板2に電気接続しているので、ノイズ抑制や静電遮蔽を行うことができるので電気特性の安定性を得ることができる。さらに、固体撮像素子基板10の裏面にタングステンなどの金属薄膜からなる遮光性膜が塗布されている場合、固体撮像素子基板10の裏面からの光入射による撮像信号のノイズを無くすことができる。
図3は、本実施の形態1の固体撮像装置の分解斜視図であり、図1の固体撮像装置を裏面から見たものである。
フレキシブル配線板1と外形形状が同じ大きさの補強板2とを積層一体化しており、基準穴としての切込み部3と位置決め穴5とを形成している。そして、補強板2にも開口部7が開けてあり、その周辺には補強板2の全体厚みよりも薄い段差部13を形成している。透光性部材14をこの段差部13に落とし込んで補強板2に設置する。透光性部材14には、赤外線カットフィルタ機能を持つガラスを使用した。そして、光学レンズ15と一体化したレンズ筐体16には、基準突起部17が形成されている。図に示している基準突起部17は基準穴としての位置決め穴5に嵌合するものであり、切込み部3に嵌合する基準となる突起は図示していないが同様に形成されている。
このような構成を持つことにより、透光性部材14の位置ずれを無くし、接着用の接着剤の余分なエリアへの拡がりも抑制しながら、透光性部材14を開口部7を塞ぐように段差部13へと接着することができる。また、レンズ筐体16の基準突起部17を基準穴としての位置決め穴5や基準穴としての切り込み部3へと嵌合することにより、反対側の固体撮像素子基板10と共通の基準とすることができるため、高精度な光軸合わせを行うことができる。
図4は本実施の形態1の固体撮像装置の斜視図であり、図1と同じ側から見た図である。
フレキシブル配線板1と外形形状が同じ大きさの補強板2とを積層一体化しており、基準穴としての切込み部3と基準穴としての位置決め穴5を形成している。さらに、固体撮像素子基板10の一部または全部とともに、チップ部品11を覆うように樹脂モールド枠部18を形成してもよい。また、この樹脂モールド枠部18は基準穴としての切込み部3を避けるように樹脂モールド切込み部19を形成している。また、コネクタ11からフラットケーブルからなる配線ケーブル20を引き出している。
このような構成をとることにより、固体撮像素子基板10の裏面に樹脂モールド枠部18を形成することにより、強度の向上をはかることができる。また、この樹脂を遮光性にすることで固体撮像素子基板10の裏面からの透過光によるノイズを抑制することができる。また固体撮像素子基板10やチップ部品11の部品脱落を防ぎ、強固に接着しておくことができる。固体撮像素子基板10の裏面からの透過光をより抑制するために、固体撮像素子基板10の裏面に前述したように遮光膜が形成されていても良い。樹脂モールド枠部18についても樹脂モールド切込み部19を確保するようにモールドすることにより、基準穴としての切り込み部3への遮蔽物の進入を無くすことができる。またコネクタ12を避けてモールドすることによりレンズ筐体16を搭載した後に配線ケーブル20を取り付けることができる。事前に配線ケーブル20を取り付けた場合には基準穴としての位置決め穴5を避けながらコネクタ12と配線ケーブル20の上までモールドして、配線ケーブル20の接続補強を行っても良い。
図5は、本実施の形態1の固体撮像装置の斜視図であり、図3と同じ側から見た図である。
樹脂モールド枠部18が形成されたフレキシブル配線板1と補強板2の上からレンズ筐体16が搭載されている。固体撮像素子基板10の設置と同じ基準を用いているので、高精度の光軸合わせを行うことができる。
次に、図6を参照しながら、本実施の形態1の固体撮像装置に樹脂モールド枠部を形成する際の製造方法の一例について説明する。
まず、あらかじめ、金型を用いて射出成型により、固体撮像素子基板10の裏面が一部露出するように樹脂モールド枠部18を形成する。ここでは、図6のように「田」形状の樹脂モールド枠部としている。ただし、基準穴5および基準切り込み部3を塞がないように、樹脂モールド切込み部19を設けている。樹脂モールド枠部18を形成するための樹脂としては、ABS樹脂などの熱溶解性樹脂を用いる。
また、あらかじめ、仮止め用として固定用樹脂21を固体撮像素子基板10の裏面に少量塗布しておく。また、あらかじめ、樹脂モールド枠部18を載せた際にフレキシブル配線板1と接するフレキシブル配線板1の位置においても、固定用樹脂を塗布しておく(図示せず)。固体撮像素子基板10の裏面に塗布される固定用樹脂21は、遮光性のものである。また、フレキシブル基板1に塗布される固定用樹脂は、遮光性のものでなくてもよい。遮光性を有する固定用樹脂には、エポキシ樹脂の内部に遮光性のフィラー(図示せず)が含有されている。また、固定用樹脂の材料として、粘度は1.0Pa・sの材料を用いた。
続いて、中央に固定部を持つ樹脂モールド枠部18をフレキシブル配線板1上に搭載する。その後、加熱により固定用樹脂を硬化する。その時の条件は、100℃、60分で行った。
なお、樹脂モールド枠部18は、遮光性を有してもよい。
このように作製することにより固体撮像素子基板10が外部に直接接触することを抑制し、なおかつ厚みや形状を精度良く合わせることができる。
なお、図6の露出エリア(黒太線で囲まれた部分)の大きさは一例であり、これより大きくても小さくても良い。
なお、本実施の形態1の樹脂モールド枠部18は、「田」形状の枠部でなくても、フレキシブル配線板1の外形に一部倣った枠状の外枠部と、固体撮像素子基板10の裏面の中央部を覆う中央支持部を有するように構成すれば、他の形状であってもよい。
(実施の形態2)
図7は、本実施の形態2の固体撮像装置の分解斜視図である。図8および図9は、本実施の形態2の固体撮像装置の斜視図である。図10は本実施の形態2の固体撮像装置に樹脂モールド枠部を形成する際の製造方法を説明するための図である。
実施の形態1との違いは、図7のように、樹脂モールド枠部18の形状が「田」形状でなく、略枠状の形状である、つまり「口」状の形状としていることである。また、「口」形状の樹脂モールド枠部18の内部(内側)である露出部がモールド用樹脂22により充填していることである。ここで、モールド用樹脂22は、露出部を充填するための樹脂であり、樹脂モールド枠部18とは異なるものである。
次に、図8〜10を参照しながら、本実施の形態2の固体撮像装置に樹脂モールド枠部18を形成する際の製造方法の一例について説明する。
まず、あらかじめ、金型を用いて射出成型により、固体撮像素子基板10の裏面が一部または全体が露出するように樹脂モールド枠部18を形成する。ここでは、図6のように「口」形状の樹脂モールド枠部としている。ただし、基準穴5および基準切り込み部3を塞がないように、樹脂モールド切込み部19を設けている。樹脂モールド枠部18を形成するための樹脂としては、ABS樹脂などの熱溶解性樹脂を用いる。また、あらかじめ、樹脂モールド枠部18を載せた際にフレキシブル配線板1と接する位置に固定用樹脂を塗布しておく(図示せず)。
続いて、図8に示すように、樹脂モールド枠部18をフレキシブル配線板1に塗布された固定用樹脂の上部に搭載する。
続いて、樹脂モールド枠部18の内側の露出部をモールド用樹脂22により充填する。このとき、図10の矢印のように、ディスペンサー(図示せず)の位置を移動しながら一筆書きで全体が埋まるように描画を行う。フレキシブル配線板1上には固体撮像素子基板10やチップ部品11があり、表面の凹凸があるために、必要に応じて、場所に応じて塗布高さや塗布スピードを変えたプログラムを用いて、最終的に全体的に均一にモールド樹脂23で充填されるように調整する。このときのモールド用樹脂22は、遮光性のものでもよい。樹脂が遮光性を有する場合、遮光性を得るためにエポキシ樹脂の内部に遮光性のフィラー(図示せず)が含有されている。粘度は1.0Pa・sの材料を用いた。
なお、樹脂モールド枠部18は、遮光性を有してもよい。
続いて、全体を加熱することにより樹脂を硬化する。その時の条件は、100℃、60分で行った。硬化後の固体撮像装置の一例を図9に示している。
このような手順で、図4に示すように固体撮像素子10、チップ部品11を覆うモールド部18の形成およびモールド用樹脂22の硬化を行う。そして、コネクタ12と配線ケーブル20を接続することにより電気信号を外部に取り出すことができる。
また、上記説明した材料と製造方法により、固体撮像装置のように固体撮像素子基板10とチップ部品11が搭載されて、平坦部も存在しているような複雑な形状に対して、均一にモールドを行うことができる。形状が異なった場合には、モールド用樹脂22により充填する際の描画プログラムを変更すればよく、無駄な材料を使わずに低コストで製造を行うことができる。そして、モールド部18の形成およびモールド用樹脂22の硬化を行うことにより、固体撮像素子基板10やチップ部品11の外部からの衝撃に対する補強を行い、キズ、断線、落下、等の不良発生を無くすことができ、取扱いの注意も緩和することができる。また、枠状の樹脂モールド枠部18を用いているため厚み、形状とも精度良く合わせることができる。
さらに、遮光性の樹脂モールド枠部18およびモールド用樹脂22を用いた場合には、固体撮像素子基板10の背面からの光の入射による誤作動を抑制することができる。
なお、本実施の形態2の樹脂モールド枠部18の形状は、「口」形状ではなくても、フレキシブル配線板1の外形に一部倣った枠状の形状であれば、他の形状であってもよい。
本発明は、固体撮像装置の薄型化が可能で、固体撮像装置の薄型化が可能で、簡易に高剛性と精度向上と信頼性の高い固体撮像装置およびその製造方法等として有用である。
本発明の固体撮像装置の分解斜視図の一例 本発明の固体撮像装置の平面図の一例 本発明の固体撮像装置の分解斜視図の一例 本発明の固体撮像装置の斜視図の一例 本発明の固体撮像装置の斜視図の一例 本発明の固体撮像装置に樹脂モールド枠部を形成する際の製造方法を説明するための図の一例 本発明の固体撮像装置の分解斜視図の一例 本発明の固体撮像装置の斜視図の一例 本発明の固体撮像装置の斜視図の一例 本発明の固体撮像装置に樹脂モールド枠部を形成する際の製造方法を説明するための図の一例 従来の固体撮像装置の断面図
符号の説明
1 フレキシブル配線板
1a フィルム基体
1b 金属配線パターン
2 補強板
3 基準切込み部
4、6、8、 補強板の露出部
5 基準穴
7 開口部
8 露出部
10 固体撮像素子基板
11 チップ部品
12 コネクタ
13 段差部
14 透光性部材
15 光学レンズ
16 レンズ筐体
17 基準突起部
18 樹脂モールド枠部
19 モールド樹脂切込み部
20 配線ケーブル
21 固定用樹脂
22 モールド用樹脂

Claims (11)

  1. 開口部を持つ基板と、
    前記基板にフリップチップ実装された固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子の裏面に形成された樹脂モールド枠部とを具備し、
    前記固体撮像素子が実装された基板の面は、前記固体撮像素子の裏面が一部露出した状態で前記樹脂モールド枠部により覆われている
    固体撮像装置。
  2. 請求項1に記載の固体撮像素子であって、
    前記樹脂モールド枠部は、前記基板の外形に一部倣った枠状の外枠部と、前記固体撮像素子の裏面の中央部を覆う中央支持部とを有する
    固体撮像装置。
  3. 請求項2に記載の固体撮像装置であって、
    前記基板上にチップ部品が搭載され、
    前記チップ部品が前記固体撮像素子とともに前記樹脂モールド枠部により覆われている
    固体撮像装置。
  4. 請求項1に記載の固体撮像素子であって、
    樹脂モールド枠部の形状は、前記基板の外形に一部倣った枠状の形状であり、
    前記基板の面の露出部は、モールド用樹脂により充填された
    固体撮像素子。
  5. 請求項4に記載の固体撮像素子であって、
    前記基板上にチップ部品が搭載され、
    前記基板の面の露出部は、前記基板および前記チップ部品の凹凸に応じた前記モールド用樹脂の描画塗布により充填された
    固体撮像装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の固体撮像装置であって、
    前記樹脂モールド枠部は、遮光性を有する
    固体撮像装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の固体撮像装置であって、
    前記モールド用樹脂は、遮光性を有する
    固体撮像装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の固体撮像装置であって、
    開口部を持つフレキシブル配線板と、前記フレキシブル配線板に積層一体化された補強板とで構成された積層基板と、
    前記積層基板の前記補強板側に開口部を塞ぐように設置された透光性部材と、
    前記積層基板の前記フレキシブル配線板側に設置された固体撮像素子基板と、
    を具備し、
    前記補強板は固体撮像素子基板設置用の基準穴を具備しており、
    前記基準穴の周縁で、前記フレキシブル配線板側にも前記補強板が露出しており、前記基準穴を共通基準として、前記積層基板の両面で、固体撮像素子基板と、透光性部材が配置された固体撮像装置。
  9. 請求項8に記載の固体撮像装置であって、
    前記補強板側には前記透光性部材及び光学レンズが装着されており、
    前記光学レンズと前記固体撮像素子基板とが、表裏から前記基準穴を共通基準として位置あわせされた固体撮像装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の固体撮像装置を製造する方法であって、
    開口部を持つ基板に固体撮像素子をフリップチップ実装する工程と、
    前記固体撮像素子の裏面が一部露出するように金型を用いて射出成型により前記樹脂モールド枠部を形成する工程と、
    前記樹脂モールド枠部を前記固体撮像素子が実装された基板の面に搭載する工程と、
    前記基板の面の露出部をモールド用樹脂により充填する工程と
    充填したモールド用樹脂を硬化する工程と
    を含む固体撮像装置の製造方法。
  11. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の固体撮像装置を製造する方法であって、
    開口部を持つフレキシブル配線板に固体撮像素子をフリップチップ実装する工程と、
    金型を用いて射出成型により前記樹脂モールド枠部を形成する工程と、
    前記固体撮像素子の裏面に遮光性を有する固定用樹脂を塗布する工程と、
    前記固定用樹脂の塗布後に、前記樹脂モールド枠部を前記固体撮像素子が実装された基板の面に搭載する工程と
    を含む固体撮像装置の製造方法。
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