JP4852054B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、枠体に開閉自在に支持された障子を備える建具に関し、詳しくは、枠体および障子の召合せ部同士が見込み方向に重なって障子が閉じる形式の建具に関する。
従来、建具として、建具枠と障子とを備え、障子が片引き形式に開閉可能に支持された浴室出入り口用建具(片引き戸)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された片引き戸における建具枠では、その左右略中央位置において上枠と下枠とに渡って上下に延びる縦骨が架設され、この縦骨と一方の縦枠との間に開口部が形成されるとともに、縦骨と他方の縦枠との間に戸袋(障子収納部)を構成するパネル材が取り付けられている。そして、縦骨の脱衣室側に障子の召合せ框が重なって開口部を覆う閉鎖状態と、縦骨およびパネル材の脱衣室側に沿って開放されて戸袋に収納される開放状態との間を障子が開閉移動可能に構成されている。このような片引き戸において、上枠、下枠、戸先側の縦枠および縦骨の脱衣室側側面には、それぞれ止水材が設けられており、これらの止水材が閉鎖状態の障子に浴室側から当接または摺接することで、浴室内の水が脱衣室側に漏れ出ないようにされた止水構造が構成されている。
特許第3554688号公報
しかしながら特許文献1に記載されたような従来の建具では、建具枠における縦骨の脱衣室側に沿って障子が開閉移動するとともに、この縦骨に止水材が設けられているため、開閉時の障子に縦骨止水材が常に摺接することとなり、摺接音がしたり、摩擦抵抗により開閉操作が重くなったりなどの不都合が生じる。特に、障子の面材を浴室側に偏って設置したような建具において、縦骨止水材が面材に摺接すると、大きな摺接音がしたり、面材表面に傷がついたり、開閉操作が非常に重くなってしまったり等、様々な問題が生じる。
本発明の目的は、障子開閉時の不都合を解消しつつ止水性能を確保することができる建具を提供することにある。
本発明の建具は、枠体と、この枠体に開閉自在に支持された障子とを備え、前記枠体側に設けられた枠体側召合せ部と前記障子側に設けられた障子側召合せ部とが見込み方向に重なって当該障子が閉鎖可能な建具であって、前記障子側召合せ部には、前記障子を閉じた状態で前記枠体側召合せ部に当接するかまたは近接する主止水部材が当該障子側召合せ部の長手方向に沿って設けられ、前記枠体側召合せ部の長手方向両端部には、前記障子に当接するかまたは近接するとともに、前記主止水部材の上下端部に当接可能な一対の副止水部材が設けられ、前記副止水部材は、前記枠体側召合せ部に固定される副止水部材本体部と、この本体部から前記枠体側召合せ部の長手方向に沿って互いに反対向きに突出する一対の当接片部とを有して形成され、前記一対の当接片部は、それぞれ弾性変形可能に構成され、これらの当接片部のうち、一方の当接片部の先端が前記障子の開放方向に曲がって形成されるとともに前記主止水部材の端部に当接可能に設けられ、他方の当接片部の先端が前記障子の閉鎖方向に曲がって形成されていることを特徴とする。
このような本発明によれば、障子を閉じた状態で縦骨等の枠体側召合せ部に当接または近接する主止水部材を障子側召合せ部(召合せ框)に設けたことで、全閉位置から障子を若干開いて障子側召合せ部が枠体側召合せ部からずれることにより、主止水部材が枠体に摺接しないようになる。従って、障子の開閉移動範囲における多くの部分で主止水部材と枠体とが摺接しないようにできるので、摺接音が防止できるとともに、摩擦抵抗を低減して障子の開閉操作性を良好にすることができる。また、枠体側召合せ部の長手方向両端部に一対の副止水部材を設け、障子を閉じた状態で主止水部材の上下端部に副止水部材を当接させることで、主止水部材の上下端部と枠体との間を副止水部材で連結することができ、水漏れの原因となる隙間等ができないことで止水性能を確保することができる。
さらに、副止水部材に副止水部材本体部と一対の当接片部とを設け、一対の当接片部が弾性変形可能かつ互いに逆向きに曲がって形成される、つまり一対の当接片部がS字状(または逆S字状)に形成されている。これにより、一方の当接片部に対しS字状の先端部から主止水部材が当接し、この当接によって当接片部が直線状となるように変形しつつ主止水部材の端部に密接することとなり、止水性能を高めることができる。また、他方の当接片部が障子の閉鎖方向に曲がって形成されているので、水が掛かった場合に、この水を障子の閉鎖方向(例えば、浴室内部側)に向かって戻すことができ、これによっても止水性能を高めることができる。
この際、本発明の建具では、前記副止水部材本体部は、見込み方向に延びる板状のヒレ部で周縁部が形成されるとともに、前記障子に向かって開口した全体有孔中空箱状に形成され、前記ヒレ部の先端が前記障子に摺接可能に構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、副止水部材本体部をヒレ部で周縁部が構成された有孔中空箱状に形成したことで、その剛性を高めつつ障子との摺接抵抗の増大を防止することができ、副止水部材の形状を安定させて主止水部材および枠体との当接状態を維持することができる。
さらに、本発明の建具では、前記副止水部材本体部において、前記障子の閉鎖方向端部側に前記一対の当接片部が設けられるとともに、前記障子の開放方向端部側には、前記一方の当接片部と同一方向に突出する突起部が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、副止水部材本体部における障子の閉鎖方向端部側に一対の当接片部を設けたことで、これら一対の当接片部および副止水部材本体部を壁状に連続形成することにより、掛かった水を障子の閉鎖方向(例えば、浴室内部側)に向かってスムーズに戻すことができる。さらに、副止水部材本体部における障子の開放方向端部側に突起部を設けたことで、当接片部と主止水部材との間から水が漏れたとしても、突起部が水返し片として機能し、この突起部よりも障子の開放方向側への流出を防止することができる。
また、本発明の建具では、前記枠体側召合せ部には、前記障子に向かって突出するとともに当該障子の開放方向に折れ曲がった枠体側係合片が形成され、前記障子側召合せ部には、前記障子を閉じた状態で前記枠体側係合片に係合可能な障子側係合片が形成され、前記副止水部材本体部は、前記枠体側係合片に設けた切欠きに圧入して固定され、前記主止水部材は、前記枠体側係合片に当接可能に設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、枠体側召合せ部および障子側召合せ部にそれぞれ枠体側係合片および障子側係合片を設け、枠体側係合片に副止水部材本体部を固定するとともに、枠体側係合片に主止水部材が当接するように構成したことで、障子開閉時における主止水部材と枠体との摺接が確実に防止できる。すなわち、枠体側召合せ部において、見込み方向の障子側に最も突出して位置する枠体側係合片に主止水部材を当接させることで、枠体側係合片以外の位置と主止水部材とのクリアランスが確保でき、障子開閉時に主止水部材が枠体に摺接しないようにできる。また、枠体側係合片に設けた切欠きに圧入して副止水部材本体部を固定することで、副止水部材の取付が容易にできるとともに、枠体側召合せ部への加工も簡単化することができる。
さらに、本発明の建具では、前記枠体は、四周枠組みした上枠、下枠および左右の縦枠と、前記上枠と下枠とに渡って架設した縦骨とを有して構成され、前記縦骨の左右いずれかの側に開放した前記障子を収納する障子収納部が設けられ、前記障子は、上框、下框および左右の縦框を框組みした内部に面材を支持して構成され、前記上框および下框がそれぞれ前記上枠および下枠に案内されて前記縦骨の見込み方向一方側に沿って左右開閉自在に支持され、前記縦骨によって前記枠体側召合せ部が構成されるとともに、前記左右の縦框のうちの一方の縦框によって前記障子側召合せ部が構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、障子収納部に収納されて全開される片引き形式の障子を有した建具において、一方の縦框(召合せ框)に主止水部材を設けた、縦骨に一対の副止水部材を設けることで、障子閉鎖状態における止水性能を確保することができる。そして、障子の開閉操作時に主止水部材が枠体に摺接しないことで、音鳴りや摩擦抵抗を低減するかなくすことができ、操作性を向上させることができる。
また、本発明の建具では、前記枠体の上枠、下枠には、それぞれ見込み方向一方側に突出して前記障子の上框および下框に摺接可能な上止水部材および下止水部材が設けられ、これら上下の止水部材に前記副止水部材の他方の当接片部が接続されていることが好ましい。
このような構成によれば、上枠および下枠に設けた上止水部材および下止水部材と、一対の副止水部材の他方の当接片部とが接続されているので、この接続部における水漏れを防止して止水性能を向上させることができる。ここで、副止水部材の他方の当接片部は、上止水部材および下止水部材に直接接触する形態で接続されていてもよく、また、上枠および下枠の枠材の一部(例えば、止水材保持部等)を介して接続されていてもよい。
また、本発明の建具では、前記障子の上框、下框および左右の縦框は、それぞれ見付け方向内方に開口して前記面材の端縁を保持する凹溝部を有して形成され、前記凹溝部は、前記面材を見込み方向一方側から保持する第1保持部および他方側から保持する第2保持部を有して形成され、この第2保持部は、前記上下左右の各框における見込み方向他方側の端面と略同一面に設けられた突片で構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、面材を見込み方向一方側(例えば、脱衣室側)から保持する第1保持部と、面材を他方側(縦骨側であり、例えば、浴室側)から保持する第2保持部とを有した凹溝部において、第2保持部を突片で構成し、この突片が上下左右の框の端面と略同一面に設けられていることで、他方側に偏った位置に面材を支持することができる。このように面材を縦骨側に偏らせた場合でも、前述のように主止水部材が縦骨に設けられていないことで、主止水部材が面材に摺接することがなく、音鳴りを防止しつつフラットな外観による優れた意匠性の建具が構成できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る建具である浴室出入り口用の片引き戸1を示す横断面図であり、障子10を閉じた状態を示す横断面図である。図2は、片引き戸1において、障子10を若干開いた状態を示す横断面図である。図3は、片引き戸1を示す縦断面図である。図4および図5は、それぞれ障子10を示す縦断面図および横断面図である。
図1〜図3において、本実施形態の片引き戸1は、繊維強化プラスチック製の浴槽(不図示)や浴室床F1(防水パン)、浴室壁等からなる浴室ユニットで構成された浴室と、この浴室に隣接する脱衣室との出入り口に用いられる建具である。この片引き戸1は、上枠2、下枠3および左右の縦枠4,5を枠組みした枠体としての建具枠6と、この建具枠6内部に片引き形式に開閉可能に支持された1枚の障子10と、建具枠6内部に固定される固定面材8とを備えて構成されている。建具枠6の上枠2、下枠3および縦枠4,5は、脱衣室の天井材Cや床材F2、額縁材G等に固定されており、建具枠6の内部には、上枠2と下枠3とに渡って上下に延びる縦骨7が架設されている。
そして、建具枠6の内部における図1、2の左側略半分の領域には、左右の縦枠のうち左側(図1の左側)の縦枠4と縦骨7との間に出入り用の開口部6Aが形成され、建具枠6の内部における図1の右側略半分の領域に固定面材8が支持され、この固定面材8の脱衣室側に障子10を収納する障子収納部8Aが形成されている。
障子10は、上框11、下框12および左右の縦框13,14を四周框組みした障子枠15に、面材としての樹脂パネル16を嵌めこんで構成されている。そして、図1、2の左側の縦框13(戸先框)には、障子10を開閉操作するためのハンドル17が固定されている。このような障子10は、上枠2に設けられた上レール2Aと下枠3に設けられた下レール3Aとに、それぞれ上框11と下框12の戸車とが案内されて左右にスライド開閉できるようになっている。そして、障子10は、縦框13が縦枠4に当接し、かつ障子側召合せ部としての一方の縦框14が枠体側召合せ部としての縦骨7の脱衣室側に重なって開口部6Aを覆う閉鎖位置と、当該障子10の略全体が障子収納部8Aに収納される開放位置と、の間を開閉移動可能に構成されている。
また、建具枠6の上枠2には、上レール2Aよりも浴室側に位置して止水材保持部2Bが形成され、この止水材保持部2Bには、脱衣室側に突出した上止水部材としての上枠AT材2Cが設けられている。また、下枠3には、下レール3Aよりも浴室側に位置して止水材保持部3Bが形成され、この止水材保持部3Bには、脱衣室側に突出した下止水部材としての下枠AT材3Cが設けられている。これらの上枠AT材2Cおよび下枠AT材3Cは、それぞれ障子10の上框11および下框12に摺接可能に設けられている。また、図1、2の左側の縦枠4には、縦枠AT材4Aが設けられ、この縦枠AT材4Aが閉鎖位置にある障子10の縦框13に当接可能に構成されている。そして、上枠AT材2C、下枠AT材3Cおよび縦枠AT材4Aは、見込み方向の略同一位置に設けられるとともに、縦枠AT材4Aの上端部が上枠AT材2Cに接続され、縦枠AT材4Aの下端部が下枠AT材3Cに接続されることで、これらによってタイトラインが形成されるようになっている。
障子10の上框11、下框12および左右の縦框13,14は、図4、5に示すように、それぞれ中空断面を有したアルミ形材製であり、樹脂パネル16は、半透明の樹脂製板材から構成されている。上框11、下框12および縦框13,14は、見付け方向内方に開口した凹溝部111,121,131,141を有して形成され、これらの凹溝部111,121,131,141で樹脂パネル16の四周端縁を保持するように構成されている。そして、凹溝部111,121,131,141は、樹脂パネル16を脱衣室側(一方側)から保持する第1保持部112,122,132,142と、樹脂パネル16を浴室側(他方側)から保持する第2保持部としての突片113,123,133,143とを有して形成されている。第1保持部112,122,132,142と樹脂パネル16の脱衣室側側面との間には、弾性変形可能な接着剤が介挿され、これらの接着剤で樹脂パネル16が接着固定されている。また、突片113,123,133,143は、各框11,12,13,14の見込み方向他方側の端面(浴室側の側面)と略同一面に設けられ、つまり障子枠15に対して樹脂パネル16が浴室側にオフセットした位置に支持され、障子10の浴室側の側面が全体略フラットに形成されるようになっている。
また、障子10の召合せ框である縦框14の浴室側側面には、図5に示すように、後述する縦骨7の枠体側係合片73と係合可能な障子側係合片部144が形成されている。この障子側係合片部144は、縦框14の浴室側側面から浴室側に突出するとともに障子10の閉鎖方向(図5の左側)に折れ曲がって形成されている。そして、障子側係合片部144の基端部には、浴室側に開口した止水材保持部145が形成され、この止水材保持部145には、浴室側に突出した主止水部材としての縦AT材146が設けられている。すなわち、縦AT材146は、障子側係合片部144の内部である障子10の閉鎖方向側に隣接して設けられている。この縦AT材146は、障子10を閉鎖した状態で縦骨7の枠体側係合片73に当接可能に構成され、障子10を開放した状態では、図2に示すように、縦骨7や固定面材8などの建具枠6には摺接しないように構成されている。
次に、縦骨7の構造および召合せ部の止水構造について、図6〜図8も参照して詳しく説明する。ここで、図6は、縦骨7を一方側(脱衣室側)から見た側面図である。図7は、縦骨7と障子10との召合せ部の止水構造を示す側面図である。図8は、縦骨7に設けられる副止水部材を示す三面図である。
縦骨7の一方側(脱衣室側)の側面における障子10の閉鎖方向側の端部には、縦骨7の長手方向(上下方向)に沿って延びかつ脱衣室側に開口したモヘア保持部71が形成され、このモヘア保持部71には、図1、2に示すように、脱衣室側に延びて障子10の浴室側側面に摺接可能なモヘア72が設けられている。また、モヘア保持部71の脱衣室側先端部には、障子収納部8A側に延びる枠体側係合片73が形成され、この枠体側係合片73に障子10の障子側係合片部144が係合可能になっている。すなわち、枠体側係合片73は、縦骨7の脱衣室側側面から脱衣室側に突出するとともに障子10の開放方向(図2、6の右側)に折れ曲がって形成されている。
縦骨7の長手方向両端部(上下端部)には、障子10の浴室側側面に摺接可能で、かつ障子10を閉じた状態で縦AT材146の上下端部に当接可能な一対の副止水部材20が設けられている。これらの副止水部材20は、縦骨7の枠体側係合片73に固定されて脱衣室側に突出して設けられている。副止水部材20は、比較的軟質なゴムや合成樹脂から一体成形されたものであり、図8に示すように、副止水部材本体部21と、この副止水部材本体部21から縦骨7の長手方向に沿って互いに反対向きに突出する第1および第2の当接片部22,23と、副止水部材本体部21の浴室側に設けられた圧入部24と、副止水部材本体部21から第1当接片部22と対向して突出した突起部25とを有して形成されている。この副止水部材20を構成する素材としては、例えば、ニトリルゴム(NBR)などが好適であり、射出成形などによって形成された副止水部材20の表面に塗装剤がコーティングされていることが好ましい。一方、縦骨7の枠体側係合片73には、副止水部材20の圧入部24が圧入される切欠き73Aが形成されている。
副止水部材本体部21は、枠体側係合片73に当接する底部211と、この底部211から見込み方向脱衣室側に延びる板状のヒレ部212とを有し、ヒレ部212が四周を囲むとともに脱衣室側に向かって開口した有孔中空箱状に形成されている。そして、ヒレ部212の先端が障子10に摺接可能に構成されている。第1および第2の当接片部22,23は、それぞれ弾性変形可能に構成され、図6に示すように、副止水部材本体部21における障子10の閉鎖方向側端縁に連続して形成されている。そして、第1当接片部22は、副止水部材本体部21から離れた先端部が副止水部材本体部21側、つまり障子10の開放方向に曲がって形成されている。一方、第2当接片部23は、副止水部材本体部21から離れた先端部が副止水部材本体部21から離れる側、つまり障子10の閉鎖方向に曲がって形成されている。すなわち、第1および第2の当接片部22,23は、脱衣室側から見て略S字状に形成されており、上側の副止水部材20と下側の副止水部材20とは、上下対称形となるように形成されている。
副止水部材20の圧入部24は、切欠き73Aの側端縁に係合する第1係合部241と、切欠き73Aの凸部73Bに係合する一対の第2係合部242とを有して形成されている。第2係合部242は、圧入部24における障子10の閉鎖方向端部の上下に形成されており、切欠き73Aの凸部73Bに第2係合部242を合わせて圧入部24を圧入することで、副止水部材20の取付方向が正規の向きとなるように構成されている。また、副止水部材20の突起部25は、副止水部材本体部21における障子10の開放方向端部に設けられ、第1当接片部22と同一方向に突出して形成されている。すなわち、下側の副止水部材20においては、突起部25が上方に突出して形成されており、この突起部25が水返し片として機能するようになっている。
以上のような副止水部材20の第1当接片部22には、図6、7に示すように、閉鎖した障子10の縦AT材146上下端部が当接可能とされ、この当接により、第1当接片部22が直線状に弾性変形して縦AT材146に密接するようになっている。また、上側の副止水部材20の第2当接片部23は、その先端が上枠2の止水材保持部2B底面に当接し、下側の副止水部材20の第2当接片部23は、その先端が下枠3の止水材保持部3B上面に当接して設けられている。すなわち、上側の副止水部材20の第2当接片部23は、止水材保持部2Bを介して上枠AT材2Cに接続され、下側の副止水部材20の第2当接片部23は、止水材保持部3Bを介して下枠AT材3Cに接続され、障子閉鎖時において、上枠AT材2C、下枠AT材3Cおよび縦枠AT材4Aと、障子10の縦AT材146とが上下の副止水部材20を介して接続され、四周連続したタイトラインが形成されるようになっている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、障子10の召合せ框である縦框14に設けた縦AT材146が縦骨7の枠体側係合片73に当接するとともに、障子10を開けば縦AT材146が建具枠6に摺接しないよう構成されている。従って、障子10の開閉移動時に縦AT材146と建具枠6とが摺接しないようにできるので、摺接音が防止できるとともに、摩擦抵抗を低減して障子10の開閉操作性を良好にすることができる。また、縦骨7における枠体側係合片73の上下端部に一対の副止水部材20が設けられ、障子10を閉じた状態で縦AT材146の上下端部と副止水部材20とが当接することで、召合せ部における縦のタイトラインを連続させることができ、水漏れの原因となる隙間等ができないことで止水性能を確保することができる。
(2)さらに、副止水部材20の第1および第2の当接片部22,23が略S字状に形成され、S字状の先端部から縦AT材146が第1当接片部22に当接して直線状となるように第1当接片部22が変形することで、第1当接片部22と縦AT材146とを密接させることができ、止水性能を高めることができる。また、第2当接片部23が障子10の閉鎖方向に曲がって形成され、上枠2または下枠3に当接されているので、浴室側から水が掛かった場合に、この水を障子10の閉鎖方向である浴室内部側に向かって戻すことができ、これによっても止水性能を高めることができる。
(3)また、副止水部材20の副止水部材本体部21が底部211と四周のヒレ部212とによって中空箱状に形成されているので、副止水部材本体部21の剛性を高めることができ、副止水部材20の形状を安定させて縦AT材146との当接状態を維持することができる。さらに、ヒレ部212の先端が障子10に摺接することで、それらの摺接抵抗の増大を防止することができ、障子10の開閉操作性を良好に維持することができる。また、副止水部材本体部21における障子10の開放方向端部側に突起部25が設けられているので、下側の副止水部材20において、突起部25が水返し片として機能し、縦AT材146に沿って流れ落ちた水を受け止めることができ、障子収納部8Aへの水の流出を防止することができる。
(4)また、縦骨7において脱衣室側に最も突出して位置する枠体側係合片73に副止水部材20が固定されるとともに、この枠体側係合片73に縦AT材146が当接するように構成されているので、枠体側係合片73を外れた位置における建具枠6と縦AT材146との摺接が確実に防止できる。また、枠体側係合片73に設けた切欠き73Aに圧入部24を圧入して副止水部材20が固定されるので、副止水部材20の取付が脱衣室側から容易にできるとともに、枠体側係合片73への加工も簡単化することができる。さらに、切欠き73Aに凸部73Bが設けられ、この凸部73Bに第2係合部242を合わせて圧入部24を圧入することで、取付ミスを防止して副止水部材20を正規の取付方向に取り付けることができる。
(5)また、障子10において、上下左右の框11,12,13,14に第2保持部である突片113,123,133,143を設け、これらの突片113,123,133,143で樹脂パネル16の浴室側側面を保持することで、浴室側に偏った位置に樹脂パネル16を支持することができる。このように樹脂パネル16を浴室側に偏らせた場合でも、縦骨7に縦止水材が設けられていないことで、縦止水材が樹脂パネル16に摺接することがなく、音鳴りを防止しつつフラットな外観による優れた意匠性の片引き戸1を構成することができる。
なお、本発明は前記実施形態の構成に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、浴室出入り口用の建具としての片引き戸1を例示して説明したが、本発明の建具は、浴室出入り口用の建具に限らず、建物の窓や出入り口に用いられるものであってもよい。また、前記実施形態では、1枚の障子10を有した片引き形式の建具について説明したが、これに限らず、2枚以上の障子が開閉自在に支持された二枚建てや三枚建ての引き戸でもよい。
また、前記実施形態では、樹脂パネル16を浴室側に偏らせた障子10を備えた建具について説明したが、これに限らず、本発明の建具としては、障子10の見込み方向略中央に面材が支持されたものでもよく、さらに一方側(脱衣室側)に偏った面材を備えて構成されていてもよい。また、障子としては、上下左右の框11,12,13,14と、面材である樹脂パネル16を備えたものに限らず、フラットな側面を有した板状部材で構成されたものであってもよく、この場合には、板状部材の側端縁によって障子側召合せ部が構成されていればよい。
さらに、枠体としては、前記実施形態のように縦骨7を備え、この縦骨7によって枠体側召合せ部が構成されたものに限らず、例えば、袖壁などの面状体で障子収納部(戸袋)が構成され、この面状体の側端縁によって枠体側召合せ部が構成されていてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含
まれるものである。
本発明の実施形態に係る建具を示す横断面図である。 前記建具において障子を開いた状態を示す横断面図である。 前記建具を示す縦断面図である。 前記建具における障子を拡大して示す縦断面図である。 前記障子を拡大して示す横断面図である。 前記建具における縦骨を一方側から見た側面図である。 前記縦骨と障子との召合せ部の止水構造を示す側面図である。 前記縦骨に設けられる副止水部材を示す三面図である。
符号の説明
1…片引き戸(建具)、2…上枠、2C…上枠AT材(上止水部材)、3…下枠、3C…下枠AT材(下止水部材)、4,5…縦枠、6…建具枠(枠体)、7…縦骨(枠体側召合せ部)、8A…障子収納部、10…障子、11…上框、12…下框、13,14…縦框、16…樹脂パネル(面材)、20…副止水部材、21…副止水部材本体部、22…第1当接片部、23…第2当接片部、25…突起部、73…枠体側係合片、73A…切欠き、111,121,131,141…凹溝部、112,122,132,142…第1保持部、113,123,133,143…突片(第2保持部)、144…障子側係合片部、146…縦AT材(主止水部材)、212…ヒレ部。

Claims (7)

  1. 枠体と、この枠体に開閉自在に支持された障子とを備え、前記枠体側に設けられた枠体側召合せ部と前記障子側に設けられた障子側召合せ部とが見込み方向に重なって当該障子が閉鎖可能な建具であって、
    前記障子側召合せ部には、前記障子を閉じた状態で前記枠体側召合せ部に当接するかまたは近接する主止水部材が当該障子側召合せ部の長手方向に沿って設けられ、
    前記枠体側召合せ部の長手方向両端部には、前記障子に当接するかまたは近接するとともに、前記主止水部材の上下端部に当接可能な一対の副止水部材が設けられ、
    前記副止水部材は、前記枠体側召合せ部に固定される副止水部材本体部と、この本体部から前記枠体側召合せ部の長手方向に沿って互いに反対向きに突出する一対の当接片部とを有して形成され、
    前記一対の当接片部は、それぞれ弾性変形可能に構成され、これらの当接片部のうち、一方の当接片部の先端が前記障子の開放方向に曲がって形成されるとともに前記主止水部材の端部に当接可能に設けられ、他方の当接片部の先端が前記障子の閉鎖方向に曲がって形成されている建具。
  2. 前記副止水部材本体部は、見込み方向に延びる板状のヒレ部で周縁部が形成されるとともに、前記障子に向かって開口した全体有孔中空箱状に形成され、前記ヒレ部の先端が前記障子に摺接可能に構成されている請求項1に記載の建具。
  3. 前記副止水部材本体部において、前記障子の閉鎖方向端部側に前記一対の当接片部が設けられるとともに、前記障子の開放方向端部側には、前記一方の当接片部と同一方向に突出する突起部が形成されている請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 前記枠体側召合せ部には、前記障子に向かって突出するとともに当該障子の開放方向に折れ曲がった枠体側係合片が形成され、前記障子側召合せ部には、前記障子を閉じた状態で前記枠体側係合片に係合可能な障子側係合片が形成され、前記副止水部材本体部は、前記枠体側係合片に設けた切欠きに圧入して固定され、前記主止水部材は、前記枠体側係合片に当接可能に設けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載の建具。
  5. 前記枠体は、四周枠組みした上枠、下枠および左右の縦枠と、前記上枠と下枠とに渡って架設した縦骨とを有して構成され、前記縦骨の左右いずれかの側に開放した前記障子を収納する障子収納部が設けられ、
    前記障子は、上框、下框および左右の縦框を框組みした内部に面材を支持して構成され、前記上框および下框がそれぞれ前記上枠および下枠に案内されて前記縦骨の見込み方向一方側に沿って左右開閉自在に支持され、
    前記縦骨によって前記枠体側召合せ部が構成されるとともに、前記左右の縦框のうちの一方の縦框によって前記障子側召合せ部が構成されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の建具。
  6. 前記枠体の上枠、下枠には、それぞれ見込み方向一方側に突出して前記障子の上框および下框に摺接可能な上止水部材および下止水部材が設けられ、これら上下の止水部材に前記副止水部材の他方の当接片部が接続されている請求項5に記載の建具。
  7. 前記障子の上框、下框および左右の縦框は、それぞれ見付け方向内方に開口して前記面材の端縁を保持する凹溝部を有して形成され、
    前記凹溝部は、前記面材を見込み方向一方側から保持する第1保持部および他方側から保持する第2保持部を有して形成され、この第2保持部は、前記上下左右の各框における見込み方向他方側の端面と略同一面に設けられた突片で構成されている請求項5または請求項6に記載の建具。
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