JP4850586B2 - スラスト軸受構造体及び台車 - Google Patents

スラスト軸受構造体及び台車 Download PDF

Info

Publication number
JP4850586B2
JP4850586B2 JP2006148513A JP2006148513A JP4850586B2 JP 4850586 B2 JP4850586 B2 JP 4850586B2 JP 2006148513 A JP2006148513 A JP 2006148513A JP 2006148513 A JP2006148513 A JP 2006148513A JP 4850586 B2 JP4850586 B2 JP 4850586B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axle
bearing
wheel
thrust bearing
bearing structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006148513A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007315571A (ja
Inventor
竜太郎 岡
智広 伊藤
弘之 林
憲暁 徳田
勲 岡本
晃秀 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Toshiba Corp
Nippon Sharyo Ltd
Railway Technical Research Institute
West Japan Railway Co
Kyushu Railway Co
Original Assignee
NTN Corp
Toshiba Corp
Nippon Sharyo Ltd
Railway Technical Research Institute
West Japan Railway Co
Kyushu Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, Toshiba Corp, Nippon Sharyo Ltd, Railway Technical Research Institute, West Japan Railway Co, Kyushu Railway Co filed Critical NTN Corp
Priority to JP2006148513A priority Critical patent/JP4850586B2/ja
Publication of JP2007315571A publication Critical patent/JP2007315571A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4850586B2 publication Critical patent/JP4850586B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

本発明は、スラスト軸受構造体及び台車に係り、特に、複列アンギュラ玉受軸と皿バネとから構成されたスラスト軸受構造体と、このスラスト軸受構造体を具備する台車に関する。
わが国では、鉄道の左右のレール間隔、すなわち軌間として種々の軌間寸法が採用されており、例えば、新幹線には軌間寸法1435mmのいわゆる標準軌が、また在来線には軌間寸法1067mmのいわゆる狭軌がそれぞれ用いられている。
近年、新幹線が在来線に乗り入れるなど、軌間が異なる路線間の相互乗り入れが構想され、それに向けて軌間可変台車の開発が進められている。相互乗り入れを行うためには、改軌等の方法もあるが、改軌には工事費や工事期間がかかる等の種々の問題が生じていた。
そこで、これらの問題を解決すべく、軌間に応じて台車における車輪間隔を変更する軌間変換機構が具備された軌間可変台車の開発が進められている。このような軌間可変台車の駆動方式としては、各車輪に直接取り付けられた電動機を駆動することにより、固定車軸上において車輪及び電動機を一体にスライド移動させて軌間変更を行う独立車輪方式と、台車に架装された電動機を駆動することにより、車輪を圧入した外筒との間に設けられたころスプラインを介して左右の車輪を一体にスライド移動させることで軌間変更を行う平行カルダン方式とが挙げられる。
近年においては、使用実績があり、かつ、自己操舵機能を有する平行カルダン方式を採用した軌間可変台車の研究開発が盛んに行われている。この平行カルダン方式を採用した軌間可変台車には、車軸及び当該車軸に軸支された車輪の一体的な回転を許容するとともに、車軸の延在方向における車輪の相対位置を固定するスラスト軸受構造体が具備されており、最近では、深溝玉軸受とこの深溝玉軸受の両端側に配設された球面軸受とから構成されたスラスト軸受構造体を具備し、高速での連続走行を可能とした軌間可変台車が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−327121号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載のスラスト軸受構造体の場合、深溝玉軸受の軸受内部に形成された間隙の寸法が大きいため、走行時において生ずる軌道上に敷設された枕木の長手方向(以下、左右方向Yとする。)から付加される荷重によって、車軸における車輪の相対位置が左右方向Yに移動することにより、走行時における走行安定性、特に、高速域での走行安定性が低下するといった問題が生じている。
また、球面軸受は、軸受自体の重量が大きいため、台車の軽量化を図ることが非常に困難であり、ひいては、台車の重量に起因した輪重変動や、地盤振動を増大させる要因となるといった問題も生じている。
さらに、長時間使用した場合、磨耗によって間隙が拡大されることにより、走行安定性を低下させるおそれが生じている。
本発明は、前記した点に鑑みてなされたものであり、高速域での走行安定性の向上とともに、台車の重量に起因した輪重変動や、地盤振動の軽減を図ることが可能なスラスト軸受構造体及び台車を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係るスラスト軸受構造体は、
所定の方向に延在する車軸及び当該車軸に軸支された車輪の一体的な回転を許容するとともに、当該車軸の延在方向における当該車輪の相対位置を固定するスラスト軸受構造体において、
凹部が形成された本体部と、
径寸法の異なる複数の環状部材と各環状部材の間に形成された軌道空間部に配列された複数の転動体とを備え、前記凹部に設けられた軸受部と、
可撓性を有し、前記軸受部における前記車軸の延在方向の両端側に配設された可撓部と、
前記凹部と前記軸受部との間に形成された空間部とを具備し、
前記空間部は、前記車軸の軸心を含む水平面との直交方向から付加される荷重によって前記本体部が押圧され、前記空間部の内方に変位することで、前記軸受部が当該本体部の変位に付随して当該直交方向に押圧されることを阻止し、
前記可撓部は、皿バネからなるとともに、前記車軸の延在方向から付加される荷重によって圧縮され、当該延在方向に変位することで当該荷重を受け、
前記軸受部は、2以上のアンギュラ玉軸受の背面側が接合された組合せアンギュラ玉軸受又は複列アンギュラ玉軸受からなることを特徴とする。
請求項に記載の発明に係る台車は、請求項1記載のスラスト軸受構造体を具備することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、スラスト軸受構造体における軸受部が、径寸法の異なる複数の環状部材と各環状部材の間に形成された軌道空間部に配列された複数の転動体とを備えるので、軸受部に従来用いられていた深溝玉軸受と比較して軸受内部の間隙寸法が小さい軸受を用いて間隙寸法を低減することで、車軸における車輪の相対位置が車軸の延在方向に移動することを阻止することができる。
また、空間部は、本体部が車軸の軸心を含む水平面との直交方向から付加される荷重によって押圧され、空間部の内方に変位することで、軸受部が本体部の変位に付随して直交方向に押圧されることを阻止するので、直交方向からの荷重が軸受部に対して付加されることを防止することができる。
さらに、可撓性を有する可撓部が、車軸の延在方向から付加される荷重によって圧縮され、延在方向に変位することで延在方向から付加される荷重を受けるので、従来用いられていた球面軸受と比較して形状寸法及び重量の小さい部材を用いて形状寸法及び重量の低減を図ることで、スラスト軸受構造体の小型化及び軽量化を図ることができる。
また、軸受部が、2以上のアンギュラ玉軸受の背面側が接合された組合せアンギュラ玉軸受又は複列アンギュラ玉軸受からなるので、請求項1に記載の発明と同様に、軸受内部の間隙寸法を低減することで、車軸における車輪の相対位置が車軸の延在方向に移動することを阻止することができる。
また、可撓部が、皿バネからなるので、簡素かつ廉価な皿バネを用いることで、スラスト軸受構造体の簡素化及び製造コストの抑制を図ることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1記載のスラスト軸受構造体を有するので、車軸における車輪の相対位置が車軸の延在方向に移動することを阻止するとともに、台車の小型化及び軽量化を図ることが可能となる。
そのため、台車走行時における走行安定性、特に、高速域での走行安定性の向上を図ることができる。また、台車の輪重変動や、地盤振動の軽減を図ることができる。さらに、磨耗による間隙の拡大に起因した走行安定性の低下を防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
ここで、図1は、台車の内部構成を示す縦断面図であり、図2は、車軸の一端を拡大して示す横断面図であり、図3は、スラスト軸受構造体の内部構成を拡大して示す横断面図である。
図1に示すように、本実施形態における台車1は、図示しない台車枠が備えられ、この台車枠には、左右方向Yに延在する略円柱形状の車軸2と、図示しない主電動機の回転トルクを車軸2に伝達する歯車装置3と、略円盤状の車輪4とが配設されている。
ここで、図1における車軸2の軸線Lの上下側では、車輪4などの配設位置が異なっており、軸線Lの上側は狭軌の軌間に対応する車輪間隔を示し、軸線Lの下側は標準軌の軌間に対応する車輪間隔を示す。
上述した構成部材のうち、歯車装置3は、車軸2の左右方向Yにおける中央位置に設けられている。このような歯車装置3には、中心に略円形状の貫通孔が穿設された大歯車5が設けられており、この大歯車5の内径側には、貫通孔より小径である略円筒形状のボス6が形成されている。また、ボス6の両端側には、左右方向Yに沿って延出する略円筒形状のフランジ7が形成されている。フランジ7には、円筒状のスリーブ8が内挿されており、このスリーブ8は、撓み板継手部9を介してフランジ7に固定されている。
車輪4は、その中心部に挿入孔が穿設され、車軸2における歯車装置3の両側に配設されている。車輪4の挿入孔には、車軸2が挿通されており、この車軸2によって車輪4が軸支されるようになっている。また、車輪4における挿入孔の内径側には、略円筒形状の内スリーブ10が設けられ、すべり軸受11を介して車軸2に外嵌されている。
内スリーブ10には、車軸2における中心側に向かって延出する薄肉円筒状の内スリーブ薄肉部12が形成されており、上述したスリーブ8との間には、複数のころ13が介挿されている。また、これらスリーブ8、内スリーブ薄肉部12、ころ13等により、スリーブ8に対する内スリーブ薄肉部12を左右方向Yにのみスライド移動させることが可能なころスプラインが構成されている。
このような構成からなるころスプラインにより、内スリーブ10及び車輪4は、車軸2に対して左右方向Yにスライド可能で、かつ、車軸2の軸線Lを中心とする回転方向に対してスライド不能となっており、車軸2の回転駆動に合わせて回転するようになっている。
また、車軸2の両端部には、略箱状の軸箱体14を備える軸箱15が車軸2の端部を囲繞するように配設されている。軸箱体14の内周壁面上には、転がり軸受である略円筒形状の車軸軸受16が設けられており、車軸2の軸線Lを含む水平面と直交する方向(以下、上下方向Zという。)から付加される荷重を受けながら車軸2を受けるようになっている。軸箱体14の外壁面上には、スライドストッパ受17が設けられており、このスライドストッパ受17の周囲には、図2に示すように、車軸2の軸線Lと直交する方向(以下、前後方向Xという。)に沿って延出する軸箱梁18が設けられ、これらスライドストッパ受17及び軸箱梁18を介して台車枠と軸箱15とが結合されている。
上述した軸箱梁18の上端部には、図示しない軸バネが設けられ、上下方向Zに付加される荷重を受けるようになっている。一方、スライドストッパ受17の前端部には、左右方向Yに沿って、平面視して断面U字形状の第1係合溝19と、第2係合溝20とが配設されている。また、軸箱梁18の一端には、回転軸21が設けられており、軸箱梁18はこの回転軸21を介して台車枠に軸支されている。
スライドストッパ受17における前後方向Xの一端側であって、軸箱梁18の内部には、車軸2における車輪4の相対位置を固定する車輪位置固定装置22が設けられており、この車輪位置固定装置22には、係合突起23が設けれ、上述した第1係合溝19又は第2係合溝20と係合し、車軸2における車輪4の相対位置を固定するようになっている。
また、図1に示すように、軸箱梁18の下端部には、軌間変更時に軌道上に敷設された図示しない台車支持コロと当接する支承装置24が設けられており、この支承装置24を介して台車を支持するようになっている。
また、図1及び図2に示すように、スライドストッパ受17における左右方向Yの一端部には、車軸2及び車軸2に軸支された車輪4の一体的な回転を許容するとともに、車軸2の左右方向Yにおける車輪4の相対位置を固定するスラスト軸受構造体25が設けられており、このスラスト軸受構造体25を介して内スリーブ10と連結されている。
そのため、スライドストッパ受17は、台車枠に対して車軸2を適切な位置に保持するとともに、軸箱梁18の回転軸21を中心に回転することで上下方向Zに移動することにより、上下方向Zに付加される荷重を受けるようになっている。
上述したスラスト軸受構造体25には、図3に示すように、略円筒形状の本体部26が備えられ、この本体部26の内周壁面には、断面形状が凹状の凹部27が形成されている。凹部27の内部には、軸受部をなし、2つの単列アンギュラ玉軸受28の背面同士が接合された背面組合せの構造を有する組合せアンギュラ玉軸受29が設けられている。
組合せアンギュラ玉軸受29を構成する単列アンギュラ玉軸受28には、略環状の内輪30と、内輪30よりも径寸法の大きい略環状の外輪31とが具備され、内輪30の外径側と外輪31の内径側とが対向するように配設されている。これら内輪30と外輪31との間には、軌道空間部32が形成されており、この軌道空間部32には、周方向に沿って転動体である複数のボール33が配列されている。また、内輪30及び外輪31の内周壁面上には、これら複数のボール33と内輪30及び外輪31との接触角が0°を超え90°未満となるように、軌道溝34がそれぞれ設けられている。
このような構成からなる組合せアンギュラ玉軸受29は、複数のボール33と、内輪30及び外輪31の軌道溝34とが接触することで、左右方向Yから付加される荷重を受けるようになっている。
上述した組合せアンギュラ玉軸受29における外輪31の外径と、本体部26における凹部27との間には、所定の寸法を有する空間部35が形成されている。このような空間部35は、本体部26がスライドストッパ受17を介して上下方向Zから付加される荷重によって空間部35の内方、すなわち、図3に示す矢印A方向に変位することで、組合せアンギュラ玉軸受29が本体部26の変位に付随して矢印A方向に押圧されることを阻止し、上下方向Zの荷重が組合せアンギュラ玉軸受29に対して付加されることを防止することができるようになっている。
一方、組合せアンギュラ玉軸受29における外輪31の正面には、可撓部をなす略環状の皿バネ36が配設されている。この皿バネ36は、左右方向Yから付加される荷重によって圧縮され、左右方向Yに変位することにより、荷重を受けるようになっている。
なお、本実施形態におけるスラスト軸受構造体25には、組合せアンギュラ玉軸受29が具備されているが、左右方向Yから付加される荷重を受けることができるものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、単列アンギュラ玉軸受28を背面組合せとし、内輪30及び外輪31をそれぞれ一体とした構造を有する複列アンギュラ玉軸受であってもよい。
また、スラスト軸受構造体25には、皿バネ36が具備されているが、形状寸法及び重量が小さく、かつ、可撓性を有する部材であれば、特に限定されるものではなく、例えば、他の形状に成形されたバネ状部材等であってもよい。
次に、本実施形態における台車1の作用について説明する。
以下においては、台車1を具備する車両が狭軌のレールから標準軌のレールに向って走行する場合の作用について説明する。
まず始めに、主電動機に電力が供給されると、主電動機が回転することで回転トルクが発生する。発生した回転トルクは、歯車装置3を介して車軸2に伝達された後、フランジ7、スリーブ8、ころ13、内スリーブ10、車輪4へと順次伝達され、車輪4が回転することによって車両が狭軌のレール上を走行する。
走行中の車両は、狭軌のレールが敷設された区間(以下、狭軌区間という。)と標準軌のレールが敷設された区間(以下、標準軌区間という。)との間に設けられた軌間変換区間に進入すると、台車1の支承装置24と、軌道スラブ上に敷設された図示しない台車支持コロとが当接する。このような支承装置24と台車支持コロとの当接に伴って、車軸2が軸箱15に対して相対的に下方に変位し、さらに、図示しない地上側レールによって、係合突起23が上昇することにより、係合突起23が第1係合溝19から抜脱され、係合突起23と第1係合溝19との係合状態が解除される。
係合状態が解除されると、各車輪4が車軸2の左右方向Yに沿って互いに離間する方向に移動することで、車輪間隔が漸次拡大され、軌間変換区間の終端に到達した時点で、車輪間隔は標準軌と同一となる。
その後、車両が標準軌区間に進入すると、地上側レールによって、係合突起23が降下することにより、車軸2が軸箱15に対して相対的に上方に変位し、係合突起23が第2係合溝20に係合される。これによって、車軸2における車輪4の相対位置の移動が規制され、車輪間隔が標準軌の軌間に固定されることにより、車両は標準軌のレール上を走行することができる。
上述したような軌間変換区間への進入前後、すなわち、狭軌区間又は標準軌区間での走行時において、台車1における車軸2に対して左右方向Y及び上下方向Zからの荷重が付加される。車軸2がこれらの荷重を受けると、車軸2における車輪4の相対位置がスラスト軸受構造体25における軸受内部の間隙寸法の大きさに応じて左右方向Yに移動するが、本実施形態におけるスラスト軸受構造体25には、軸受内部における間隙寸法が小さく背面が接合された組合せアンギュラ玉軸受29が用いられているので、間隙寸法を低減することで、車軸2における車輪4の相対位置が左右方向Yに移動することを阻止することができる。
また、本体部26が、スライドストッパ受17を介して上下方向Zから付加される荷重により、空間部35の内方、すなわち、図3に示す矢印A方向に変位することで、組合せアンギュラ玉軸受29が本体部26によって上下方向Zに押圧されることを阻止し、上下方向Zの荷重が組合せアンギュラ玉軸受29に対して付加されることを防止することができる。
さらに、組合せアンギュラ玉軸受29の左右方向Yの両端側には、皿バネ36が配設されているので、皿バネ36が左右方向Yから付加される荷重によって圧縮され左右方向Yに変位することにより、左右方向Yから付加される荷重を受けることができる。
このように、本実施形態における皿バネ36は、従来用いられていた球面軸受と同様の効果を奏するが、球面軸受と比較して形状寸法及び重量が小さいため、スラスト軸受構造体25の小型化及び軽量化を図ることができる。
以上より、本実施形態におけるスラスト軸受構造体25及び台車1によれば、スラスト軸受構造体25における軸受部が組合せアンギュラ玉軸受29からなるので、軸受に従来用いられていた深溝玉軸受と比較して軸受内部の間隙寸法が小さい組合せアンギュラ玉軸受29を用いて間隙寸法を低減することで、車軸2における車輪4の相対位置が左右方向Yに移動することを阻止することが可能となる。
そのため、台車走行時における走行安定性、特に、高速域での走行安定性の向上を図ることができる。
また、本体部26が、スライドストッパ受17を介して上下方向Zから付加される荷重により、図3に示す矢印A方向に変位することで、組合せアンギュラ玉軸受29が本体部26によって上下方向Zに押圧されることを阻止し、上下方向Zの荷重が組合せアンギュラ玉軸受29に対して付加されることを防止することができる。
そのため、高速域での走行安定性の更なる向上を図ることができる。
さらに、組合せアンギュラ玉軸受29の左右方向Yの両端側に配設された皿バネ36が、左右方向Yから付加される荷重によって圧縮され、左右方向Yに変位することで荷重を受けるので、従来の球面軸受と比較して形状寸法及び重量の小さい皿バネ36を用いて形状寸法及び重量の低減を図ることで、スラスト軸受構造体25の小型化及び軽量化を図ることができる。
そのため、台車1の小型化及び軽量化が図られ、台車1の重量に起因した輪重変動や、地盤振動の軽減を図ることができる。また、皿バネ36を用いることで、構造の簡素化や、製造コストの抑制を図ることもできる。さらに、磨耗による間隙の拡大に起因した走行安定性の低下を防止することができる。
台車の内部構成を示す縦断面図である。 車軸の一端を拡大して示す横断面図である。 スラスト軸受構造体の内部構成を拡大して示す横断面図である。
符号の説明
1 台車
2 車軸
4 車輪
25 スラスト軸受構造体
26 本体部
27 凹部
28 単列アンギュラ玉軸受
29 組合せアンギュラ玉軸受
30 内輪
31 外輪
33 ボール
35 空間部
36 皿バネ
X 前後方向
Y 左右方向
Z 上下方向

Claims (2)

  1. 所定の方向に延在する車軸及び当該車軸に軸支された車輪の一体的な回転を許容するとともに、当該車軸の延在方向における当該車輪の相対位置を固定するスラスト軸受構造体において、
    凹部が形成された本体部と、
    径寸法の異なる複数の環状部材と各環状部材の間に形成された軌道空間部に配列された複数の転動体とを備え、前記凹部に設けられた軸受部と、
    可撓性を有し、前記軸受部における前記車軸の延在方向の両端側に配設された可撓部と、
    前記凹部と前記軸受部との間に形成された空間部とを具備し、
    前記空間部は、前記車軸の軸心を含む水平面との直交方向から付加される荷重によって前記本体部が押圧され、前記空間部の内方に変位することで、前記軸受部が当該本体部の変位に付随して当該直交方向に押圧されることを阻止し、
    前記可撓部は、皿バネからなるとともに、前記車軸の延在方向から付加される荷重によって圧縮され、当該延在方向に変位することで当該荷重を受け、
    前記軸受部は、2以上のアンギュラ玉軸受の背面側が接合された組合せアンギュラ玉軸受又は複列アンギュラ玉軸受からなることを特徴とするスラスト軸受構造体。
  2. 請求項1記載のスラスト軸受構造体を具備することを特徴とする台車。
JP2006148513A 2006-05-29 2006-05-29 スラスト軸受構造体及び台車 Active JP4850586B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006148513A JP4850586B2 (ja) 2006-05-29 2006-05-29 スラスト軸受構造体及び台車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006148513A JP4850586B2 (ja) 2006-05-29 2006-05-29 スラスト軸受構造体及び台車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007315571A JP2007315571A (ja) 2007-12-06
JP4850586B2 true JP4850586B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=38849608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006148513A Active JP4850586B2 (ja) 2006-05-29 2006-05-29 スラスト軸受構造体及び台車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4850586B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6446293B2 (ja) * 2015-03-06 2018-12-26 川崎重工業株式会社 鉄道車両の軌間可変台車
CN106740964B (zh) * 2016-12-07 2019-05-03 中车株洲电力机车有限公司 一种变轨距轮对及其锁紧机构
CN110001700B (zh) * 2019-04-19 2023-11-28 中车洛阳机车有限公司 一种两轴工程车转序用轮轴装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE439961B (sv) * 1983-04-22 1985-07-08 Alfa Laval Separation Ab Upphengningsanordning for en roterbar spindel
JP4154134B2 (ja) * 2001-05-11 2008-09-24 日産自動車株式会社 回転電機の軸支持構造
JP4216000B2 (ja) * 2002-05-15 2009-01-28 財団法人鉄道総合技術研究所 軌間可変機構付輪軸及び台車
JP4235827B2 (ja) * 2004-11-02 2009-03-11 日本精工株式会社 車両用軸受装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007315571A (ja) 2007-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7036932B2 (ja) 軌道車両用の高速列車軌間可変台車
WO2014136449A1 (ja) 平行カルダン駆動方式の操舵台車
JP6034254B2 (ja) 鉄道車両用台車
JP2011148367A (ja) 鉄道車両用台車
JP2013023092A (ja) 鉄道車両用操舵台車
JP4850586B2 (ja) スラスト軸受構造体及び台車
KR890001990B1 (ko) 철도차량용 대차
KR101073583B1 (ko) 철도차량용 대차와 차체의 연결구조체
JP2014144710A (ja) 軌道式車両
JPH08253147A (ja) 鉄道車両の軌間可変台車
JP2010070000A (ja) 鉄道車両用回転抵抗可変台車
JP4216000B2 (ja) 軌間可変機構付輪軸及び台車
JP5259999B2 (ja) 高速鉄道車両用台車の軸箱支持装置
JP2007314133A (ja) 輪軸及び台車
JP3529741B2 (ja) 鉄道車両用台車の駆動装置
JPH10278783A (ja) 鉄道車両用軌間可変台車の駆動装置
JP6370514B2 (ja) 車輪支持装置および車両
JP2008247174A (ja) 軸箱支持装置
JP2008230488A (ja) 鉄道車両用台車の軸箱支持装置及び台車
JP5562882B2 (ja) 鉄道車両
JPH08169338A (ja) 鉄道車両の軌間可変台車及び軌間変更装置
JP5869403B2 (ja) 鉄道車両用台車及びその製造方法
JP2007314125A (ja) 輪軸及び台車
JP7298978B2 (ja) 台車および車両
JP2006273078A (ja) 台車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110314

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110701

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110927

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4850586

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250