JP4850432B2 - 水素製造装置の運転方法と水素製造装置 - Google Patents
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Description
そして、曲線a(以下、「破過曲線」と称する)は、その山型の高さLの範囲内における吸着剤の吸着状態を示すもので、高さLの最下線を含んでその下方に位置する吸着剤は、100%不純物を吸着し終わった状態を示し、最上線を含んでその上方に位置する吸着剤は、未だ不純物を吸着していない状態を示している。
このような破過曲線aが、時間の経過に伴って順次上昇することになり、破過曲線aの傾斜は水素リッチガスの流速に比例する。そして、この破過曲線aが、水素精製塔1の上部から破過すると、つまり、図中bで示す位置よりも上昇すると、不純物の一部が高純度水素中に混入して、高純度水素の純度の低下を招くことになる。したがって、図中bで示す位置で吸着工程を終了しなければならず、多量の吸着剤が不純物を吸着しないままに吸着工程を終了することになる。
つまり、上述した破過曲線aは、図4の(ロ)に示すように、吸着工程の途中においては従来と変わるところはないが、吸着工程の終了前に、図中「c」で示すように、その傾斜角が小さくなって、不純物を吸着しないままで吸着工程を終了する吸着剤の量が少なくなる。
その結果、高純度水素の製造能率を極端に低下させることなく、各水素精製塔に収容された吸着剤を十分に活用し、各水素精製塔の大型化を回避しながら高純度水素の回収率の向上を図ることができるのである。
精製塔において、一部の水素精製塔における前記吸着工程が終了する前に、他の昇圧完了済みの水素精製塔における前記吸着工程が開始するように制御するところにある。
この水素製造装置は、水素リッチガスから高純度水素を製造するもので、図1に示すように、第1から第4までの4つの水素精製塔1,2,3,4を備え、各水素精製塔1,2,3,4は、水素リッチガス供給路5に対してそれぞれ供給用分岐路5a,5b,5c,5dを介して互いに並列に接続されている。各供給用分岐路5a,5b,5c,5dには、それぞれ供給用電磁弁6a,6b,6c,6dが設けられ、水素リッチガス供給路5には、水素リッチガスが供給される。
そして、各水素精製塔1,2,3,4には、加圧下においてその水素リッチガスから水、二酸化炭素、一酸化炭素、メタン、窒素などの不純物を吸着除去して高純度水素を精製する適切な吸着剤が収容されている。
さらに、各水素精製塔1,2,3,4は、均圧用分岐路10a,10b,10c,10dを介して均圧路10に互いに並列に接続され、各均圧用分岐路10a,10b,10c,10dにそれぞれ均圧用電磁弁11a,11b,11c,11dが設けられ、均圧路10の端部は、第4水素精製塔4における排出用分岐路7dとの接続箇所より下流側において高純度水素排出路7に接続され、その接続箇所より上流側の均圧路10にも均圧用電磁弁11eが設けられている。
このような構成からなる水素製造装置は、その作動の全てが自動制御されるように構成され、そのため、制御手段15が、供給用電磁弁6a〜6d、排出用電磁弁8a〜8d、均圧用電磁弁11a〜11e、および、オフガス電磁弁13a〜13dなどを開閉制御するように構成されている。
水素リッチガス供給路5からの水素リッチガスは、第1〜第4の水素精製塔1,2,3,4のいずれかに供給されて高純度水素に精製される。
例えば、第1水素精製塔1において精製される場合であれば、供給用電磁弁6aの開弁によって第1水素精製塔1に水素リッチガスが供給され、加圧下においてその水素リッチガス中に含まれる水、二酸化炭素、一酸化炭素、メタン、窒素などの不純物を吸着剤に吸着させて高純度水素を精製して回収する吸着工程を実行し、精製された高純度水素は、排出用電磁弁8aの開弁に伴って排出用分岐路7aと高純度水素排出路7を通って水素貯蔵タンク9へ送られて貯蔵される。
さらに、第1水素精製塔1における吸着工程が進行し、吸着工程が終了する直前になると、図3の(ロ)に示すように、第2水素精製塔2が吸着工程を開始し、そのとき、第3水素精製塔3は均圧入(2)工程にあり、第4水素精製塔4は均圧出(2)工程にある。
そのとき、第4水素精製塔4では、オフガス電磁弁13dの開弁に伴って洗浄工程の一態様である減圧(1)工程が実行される。すなわち、減圧下において吸着剤に吸着された不純物が脱離されて取り除かれ、その不純物を含むオフガスがオフガス分岐路12dとオフガス排出路12を通ってオフガスタンク14に貯蔵される。
その後、第1水素精製塔1では、図3の(ホ)に示すように、オフガス電磁弁13aの開弁に伴って洗浄工程の一態様である減圧(1)工程が実行され、引き続いて洗浄工程の一態様である減圧(2)工程も実行されて、減圧下において吸着剤に吸着された不純物が脱離されて取り除かれ、その不純物を含むオフガスがオフガス分岐路12aとオフガス排出路12を通ってオフガスタンク14に貯蔵される。
そのとき、第2水素精製塔2は休止工程にあり、第3水素精製塔3は吸着工程にあり、第4水素精製塔4においては、排出用電磁弁8dが開弁されて第3水素精製塔3からの高純度水素が供給される昇圧工程が実行される。
そして、各水素精製塔1,2,3,4において、このような各工程が繰り返し実行されて、水素リッチガスから高純度水素が連続的に製造され、オフガスタンク14に貯蔵されたオフガスは、必要に応じて燃料などに供される。
先の実施形態では、合計4つの水素精製塔1,2,3,4を備えた水素製造装置を例示して説明したが、水素精製塔の個数は任意であり、本発明による運転方向と装置は、2つ以上の水素精製塔を備えた水素製造装置において適用可能である。
さらに、先の実施形態では、ひとつの水素精製塔における吸着工程が終了する前に、他のひとつの水素精製塔における吸着工程が開始するように運転制御する例を示したが、例えば、ひとつの水素精製塔における吸着工程が終了する前に、他の2つ以上の水素精製塔における吸着工程が開始するように運転制御したり、逆に、2つ以上の水素精製塔における吸着工程が終了する前に、他のひとつの水素精製塔における吸着工程が開始するように運転制御することもできる。
また、制御手段15が水素製造装置の作動を自動的に制御するように構成した例を示したが、本発明による運転方法に関しては、手動操作によって実施することも可能である。
5 水素リッチガス供給路
15 制御手段
Claims (2)
- 吸着剤を収容する複数の水素精製塔が水素リッチガス供給路に並列に接続され、各水素精製塔において、加圧下で前記吸着剤に水素リッチガス中の不純物を吸着させて高純度水素を精製して回収する吸着工程と、減圧下で前記吸着剤に吸着された不純物を取り除く洗浄工程を繰り返して水素リッチガスから高純度水素を連続的に製造する水素製造装置の運転方法であって、
前記複数の水素精製塔において、一部の水素精製塔における前記吸着工程が終了する前に、他の昇圧完了済みの水素精製塔における前記吸着工程が開始するように運転する水素製造装置の運転方法。 - 吸着剤を収容する複数の水素精製塔と、その複数の水素精製塔に並列に接続される水素リッチガス供給路を備え、前記複数の水素精製塔における作動を制御する制御手段が、各水素精製塔において、加圧下で前記吸着剤に水素リッチガス中の不純物を吸着させて高純度水素を精製して回収する吸着工程と、減圧下で前記吸着剤に吸着された不純物を取り除く洗浄工程を繰り返して水素リッチガスから高純度水素を連続的に製造するように制御する水素製造装置であって、
前記制御手段が、前記複数の水素精製塔において、一部の水素精製塔における前記吸着工程が終了する前に、他の昇圧完了済みの水素精製塔における前記吸着工程が開始するように制御する水素製造装置。
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