JP2005517622A5 - - Google Patents

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水素リッチの供給ガスから水素を製造するための方法および装置
本発明は水素リッチの供給混合物から水素を製造するための方法に関する。
近年、このような供給混合物からの水素の回収は、一般的にPSA(圧力スイング吸着)タイプの吸着処理方法によって達成されている。このような装置は、少なくとも1つの吸着器が、連続的に、実質的に高サイクル圧での吸着段階、および低サイクル圧に減圧する工程と前記高サイクル圧に再圧入する工程とを具備する再生段階のあるサイクルに従って使用される方法を用いる。
圧力は以下、絶対barで示される。
供給ガスの組成に従い、従来のPSA装置は実質的に純粋な水素(水素含有率95%以上を持つ)のフローを高圧で製造する能力を有するが、非常に水素に富んだ供給混合物(例えば水素含有率が90〜98%)の場合でさえ、約90%の水素収率に限定されるという欠点がある。
供給ガスが蒸気改質装置から来る場合では、PSA装置に達する水素収率は一般的に90%程度である。この収率を上回るためにはPSA装置から放出される放出ガス中の水素含有率を20%以下にする必要があるが、それは現在では、処理される供給ガスに良好に適し、かつそれ故に高価である選択的な吸着剤の使用のみで達成されると見られている。
さらに、改良された水素回収方法は、PSA装置内で、PSA装置からの様々な量の排ガスを供給ガスに再循環させることからなる文献EP−A−1 023 934から知られている。より正確には、この文献において、再生段階は圧力を吸着器と再生中完全に釣り合わせることによる第1共流(cocurrent)減圧副工程をもって開始し、次に、その間に第2共流減圧副工程で吸着器から来るガスがその他の吸着器吸着剤材料を抽出するためのガスとして使用される、第2共流減圧副工程が続く。この最後の吸着器から抽出の間に出るフローは、PSA装置に供給するガスと混合させられるために、それから高サイクル圧に加圧される。
PSA装置のサイクルを操作するためのこのような配置は水素リッチである排ガスの一部を様々な程度に再循環することを保証する。しかし、このような再循環はPSA装置の生産性に対して不利益であることを立証し得る。
本発明の課題は、この方法をなすPSA装置の生産性を一定に保ち、または一層改善しながらおよび/またはこの装置での出費を抑えながら、所望の供給ガスからの水素の回収率を改善する上述のタイプの方法を提供することである。
この目的のために、本発明は主にN個、Nは1より大きいまたはそれと等しい、の吸着器が使用される水素リッチの供給混合物からの水素製造方法に関し、この方法は、実質的に高サイクル圧での吸着段階と再生段階が連続的にあるサイクルに時間遅れを伴ってそれぞれ従い、この再生段階は低サイクル圧への共流減圧副工程を含む減圧工程、前記低サイクル圧での抽出工程、および前記高サイクル圧への再圧入工程を含むものであり、ここで共流減圧中に1つまたは複数の吸着器から出る全ての1つまたは複数のフローは1つまたは複数の前記吸着器に前記抽出段階中に送達され、かつ前記再生段階において1つまたは複数の吸着器から出る1つまたは複数のフローの少なくとも一部は、高サイクル圧まで加圧し、かつ前記吸着段階の1つまたは複数の前記吸着器に供給することによって再循環される。
本発明はまた主たる水素リッチ供給混合物からの水素の製造方法に関し、前記方法はN個、Nは1より大きいまたはそれと等しい、の吸着器が使用され、実質的に高サイクル圧での吸着段階および再生段階が連続的にあるサイクルに時間遅れを伴ってそれぞれ従うものであり、この再生工程は低サイクルへの共流減圧副工程を含む減圧副工程、前記低サイクル圧での抽出工程、および前記高サイクル圧への再圧入工程を含む方法であって、ここで前記減圧工程中、前記圧力の部分的平衡化は共流減圧の開始の少なくとも1つの吸着器と前記再圧入工程での少なくとも1つの吸着器との間で、共流減圧の前記開始での前記吸着器の圧力が部分的平衡圧、厳密には前記高サイクル圧より低くなるまで行われ、かつ前記圧力が前記部分的平衡圧より低い、共流減圧において1つまたは複数の前記吸着器から出るフローは、前記抽出工程における1つまたは複数の前記吸着器に送達され、かつここで、再生段階において1つまたは複数の前記吸着器から出る少なくとも一部の1つまたは複数のフローは、前記高サイクル圧に加圧し、かつ前記吸着段階の1つまたは複数の前記吸着器に前記部分を供給することによって再循環される。
これらの方法の別の特徴に従い、単独に、または技術的に可能な全ての組合せに従ってなされる:
−前記吸着段階中、前記主たる供給混合物の吸着によって処理するための実質的に前記高サイクル圧の工程、および前記再生段階中に前記吸着器から出る1つまたは複数のフローの前記加圧され再循環される部分の吸着によって処理するための実質的に同様の前記高サイクル圧の工程が連続的にある;
−前記減圧工程は、前記共流減圧副工程後に逆流(countercurrent)減圧副工程を含み、かつ前記共流減圧副工程の開始で1つまたは複数の前記吸着器から出る1つまたは複数のフローは少なくとも部分的に再循環される;
−前記抽出工程の終わりで1つまたは複数の前記吸着器から出る1つまたは複数のフローは少なくとも一部再循環される;
−前記逆流減圧副工程の最初の3分の1間に逆流減圧で1つまたは複数の前記吸着器から出る1つまたは複数の前記フローおよび/または抽出工程の残りの3分の2の間に抽出で1つまたは複数の前記吸着器から出る1つまたは複数のフローは、少なくとも部分的に再循環される;
−前記吸着段階は、前記供給混合物を処理するための前記工程後、前記供給ガスの含有量よりも低い水素含有量を有する少なくとも1種の補助供給ガスの吸着により処理するための高サイクル圧の工程を含み、前記補助ガスを処理するための工程は前記補助ガスの水素含有量が前記再循環された部分を下回るとき前記再生段階で1つまたは複数の前記吸着器から出る1つまたは複数のフローの前記再循環された部分を処理するための前記工程後に設置されるか、または前記補助ガスの水素含有率が前記再循環された部分を上回るとき前記第2ガスを処理するための前記工程前に設置される;
−前記供給混合物を下回る水素含有量を有する燃料ガスは、前記再生段階で1つまたは複数の前記吸着器から出る1つまたは複数のフローの前記再循環された部分と混合される。
本発明はまた、N個、Nは1より大きいまたはそれと等しい、の吸着器を具備する、主たる水素リッチ混合物からの水素を製造するための装置に関し、実質的に高サイクル圧での吸着段階および再生段階が連続的にあるサイクルに時間遅れを伴ってそれぞれ従い、この再生段階は逆流減圧副工程を含む低サイクル圧への減圧工程と、前記低サイクル圧での抽出工程と、前記高サイクル圧への再圧入工程とを含み、前記装置は燃料ガスネットワークに関連しており、この装置は再生段階中1つまたは複数の前記吸着器から出る少なくとも1つのフローを再循環するための再循環コンプレッサに供されたライン、および前記燃料ガスの一部を前記燃料ガスネットワークから前記再循環ラインに運ぶために適応された分岐を含む。
本発明は図面の参照と共に例の方法により単に、以下の記載を解釈することでより理解されるだろう。
図1において、装置1は例えば石油の製油所に設置された水素リッチなガスからの水素の製造に対して示される。例として、この供給ガスは75体積%の水素、および不純物、すなわち11体積%のメタン、7体積%のエタン、4体積%のプロパン、2.9体積%のブタンおよび0.1体積%の硫化水素(H2S)を含む。このような供給ガスは触媒作用の改質装置から来て、かつ約26barの圧力で入手できる。このガスのタイプの変形例は以下の、特に図6から図8に関して、拡張されるであろう。
装置1は、排ガスのフローをそれから排出ネットワークに接続されるために設計された排出ライン4を通して約6barで排出する間、ライン2を通って導入される供給ガスから、高純度の水素のフロー(99体積%の水素含有率を有する)を出力ライン3を経由して製造するために適合されており、現在石油製油所に設置されている。
装置1は吸着純化装置5を含み、再循環ライン6を供されている。この再循環ラインは、上昇気流から下降気流にかけて、タンク7および加圧装置8、例えばコンプレッサを供されている。
従来技術を参照すると、装置1は点線で描かれた随意のコンプレッサ9を排気ライン4上に含む。このコンプレッサは具体的にはライン4を通るフローを、もしこれが十分な圧力にないなら、排気ネットワークで約6barの圧力にすることに専念する。本発明の特徴の1つは、以下で説明されるように、このコンプレッサ9なしに済ませ、むしろコンプレッサ8を使用することである。
純化装置5は、供給混合物内に含まれる不純物(炭化水素および硫化水素)を吸着によって固定させるために適合された吸着剤材料を各々含んだ6つの吸着器R1からR6を具備する。活性炭、シリカゲルおよび/またはモレキュラーシーブスのような、異なるタイプの吸着剤材料が考えられ得る。
純化装置5はPSAタイプである。それはこの目的のために、ライン、バルブ、および、示していないが、R1からR6のそれぞれの吸着器を、連続的な同様の間隔の6つのフェイズタイムからなり、かつその第1例が図2に示される、周期Tのサイクルに従わせるために適合された制御手段を具備する。示されたサイクルはt=0の瞬間からt=Tに吸着器R6において適用することを考えると、吸着器R5の操作はこれからT/6の時間遅れによって推論され、吸着器R4の操作はこれから2T/6の時間遅れによって推論され、かつ吸着器R1の操作が5T/6の時間遅れによって得られるなどである。フェイズタイム/吸着器の相対関係により、これは図2において、吸着器R6はt=0の瞬間からt=Tの間に示される第1フェイズタイムに従い、吸着器R5はt=T/6の瞬間からt=2T/6の間に示される第2フェイズタイムに従い、かつt=5/6Tの瞬間とt=Tの間に示される第6フェイズタイムに従う吸着器R1と考えるに達する。
時間tは横軸で、かつ絶対圧力Pは縦軸で与えられる図2において、矢印に沿って向いている線はガスの流れの移動および行き先、および加えて吸着器R1からR6の循環の方向を示す:矢印が縦軸増加の方向にある(ダイアグラムの上側に向いている)とき、流れは吸着器内を共流(cocurrent)すると言われる。もし上向きを示す矢印が吸着器の圧力を示す線の下方に位置するなら、流れは吸着器にこの吸着器の流入端を通して流入する;もし上向きである矢印が圧力を示す線の上方に位置するなら、流れは吸着器から吸着器の流出端を通して出て、それら注入および流出端はそれぞれ、処理されるガスおよび出力として回収されるガスの端である;矢印が縦軸の減少方向にある(ダイアグラムの下側に向いている)とき、流れは吸着器内を逆流(countercurrent)すると言われる。もし下向きを示す矢印吸着器の圧力を示す線の下方に位置するなら、流れは吸着器からこの吸着器の流入端を通して出る;もし下向きを示す矢印が圧力を示す線の上方に位置するなら、流れは吸着器にこの吸着器の流出端を通して流入し、それら注入および流出端はまたそれぞれ、処理されるガスおよび出力として回収されるガスの端である。吸着器の流入端は吸着器の下部端である。
従って、例えば吸着器R6に対して、サイクルはt=0からt=2T/6までの吸着段階およびt=2T/6からt=Tまでの再生段階を含む。さらに正確には、吸着段階は:
− t=0からt=T/6まで、その間に処理される純度の低い水素が吸着器の入口にライン2を通して約26barの高い吸着圧(サイクル上、PH)で到達する、供給ガスを処理する第1工程。実質的に純粋な水素のフローはそれからヘッドで、同様の圧力で回収され、かつ出力ライン3に部分的に供給され、残りは続いて記載される再圧入工程中、その他の吸着器に運ばれる;
− t=T/6からt=2T/6まで、このガスを吸着圧力PHにさせるコンプレッサ8から放出することで形成される、再循環ライン6からのガスを処理する第2工程。上述の工程と同様の方法で、ヘッドで回収される実質的に純粋な水素のフローの一部は3での出力フローを構成し、残りは上で述べた再圧入工程中吸着器に運ばれる
を具備する。
再生段階はt=2T/6からt=4T/6までに:
− t=2T/6からt=t2、t2は3T/6よりも大きくかつ4T/6よりも小さい、までの共流減圧副工程。さらに正確には、t=2T/6からt=t1、t1は3T/6より小さい、まで吸着器R6からの出口は他の吸着器の出口と再圧入工程の開始で、続いて記載されるように、2つの吸着器の圧力が平衡圧PEになるまで接続される。それから、t1からt2まで、R6から出るフローは共流的に減圧され、かつ、続いて記載する抽出工程で、吸着器からの出口に運ばれる;
− t2からt=4T/6までの、その間、t2からt3までに吸着器R6から出たフローは再循環ライン6の入口に移動され、かつt3からt=4T/6までに吸着器から出たフローは排気ライン4に運ばれる逆流減圧副工程。この副工程は低サイクル圧PBまで継続され、かつ1.6barから10barの間、好ましくは6barという値をとり得る、
からなる減圧工程を含む。
再生段階はそれから、t=4T/6からt=5T/6までに、その間に吸着剤材料が抽出ガスにより前もって吸着された不純物のほぼ全てを放出するために純化される、抽出工程を含む。この抽出工程は:
− t=4T/6からt=t4までの、その間吸着器が逆流で排ガスを低圧PBでライン4を通して排気することで純化される、排出するための抽出副工程;および
− t4からt=5T/6までの、その間に、吸着器がまた逆流的で純化され、このとき再循環ガスが低圧PBで作られ、ライン6の入口に運ばれる、再循環に向けた抽出副工程、
を含む。
したがって、開始、すなわちt2からt3までの間、逆流減圧副工程から、および再循環に向けた抽出副工程中、不純物は主に逆流減圧の終わりおよび抽出の開始で放出され、ライン6はフローの再循環のみを行うものであり、排気ライン4に運ばれるガスよりも水素が豊富である、最も水素に富む吸着器から再生段階において逆流で来るガスを受け取る。間隔[t2;t3]と[t4;5T/6]の所要時間は再循環ラインに入る所望のガスの体積に従って改良され得る。図2の6つの吸着器を有するサイクルの重要な選択はt2およびt3を間隔[t2;t3]の所要時間が逆流減圧副工程(すなわちt2から4T/6にわたる工程)の3分の1と実質的に等しくなるように選択すること、およびt4を間隔[t4;5T/6]の所要時間を抽出工程(すなわち4T/6から5T/6にわたる工程)の3分の2と実質等しくなるように選択することからなる。
変形として、示していないが、t3はt2と等しく選択され得て、そうすることでライン6に供給するために再循環に向けた抽出副工程において吸着器から出る利用可能なフローだけを有することになる。同様に、t4は4T/6と等しく選択され得て、そうすることで抽出工程において吸着器から来る全てのフローをライン6に再循環することを可能にする。ライン6からのガスが混合タンク7内で均質化され、かつサイクルの低圧PBから高圧PHまでコンプレッサにより加圧されたらすぐに、それは第2処理工程(上に記載されたようにT/6から2T/6まで)において吸着器に供給するガスを形成する。
図2のサイクルの記載をさらに続けると、再生段階は、t=5T/6からt=Tまで、その間に吸着器吸着段階に吸着器から来るフローの一部を受け取る、逆流再圧入工程を最後に含む。加えて、t=5T/6からt=t5まで、吸着器はまた逆流減圧副工程の開始に吸着器から来るフローを、吸着器の圧力が例えばおよそ(PH+PB)/2の値を持つ全体平衡圧PEに達するまで受ける。
ライン6を通して運ばれる第2供給ガスは、連続的に吸着段階においてそれぞれの吸着器に供給するとき、ライン2を通して運ばれる主たるガスよりも水素が枯渇し、かつこれらの2つのガスは水素含有量の点から非対称的である。この非対称性は単一供給フローを用いるPSA装置の生産性よりもより高い生産性を達成することを可能にする。さらに、この利益は、この非対称性は第2供給ガスの水素含有量を下げることで増加されるという事実の理由で、装置5の吸着器から来る再循環されたフローの増加があるために、さらに大きくなる。従って、従来技術の場合においては、再循環されたガスの量がPSA装置の水素収率を増加させるために増やされたときに生産性の低下を伴うのだが、それどころかこの生産性が保たれることが観察されるのである。
本発明の他の特徴は、図1に示される装置の原理をさらに参照してここで記載されるが、この装置が漸次詳細に説明される様々な操作サイクルに従いながら、これらのサイクルのいくらかは従来技術から派生したものであり、かつ残りは本発明によるものである。
この目的のために、PSA装置の、再生中に吸着器から来るフローがあるもの、またはないものの、操作の結果は図3にまとめて載せられて、この再循環フローは主たる供給フローと混入するものまたはそこから分離するものであり、以下の記載にて漸次詳細にされるだろう。考え出された装置は上の詳細に説明された組成を有する供給混合物を伴って作動し、かつすべては実質的に純粋な水素(約99.5体積%の水素含有率を有する)を製造し、かつ1000Nm/h(標準立方メートル1時間)程度の出力速度を有する。それら低い再生圧力PBは、上で説明したように、これらの装置が1.6または6barのどちらの低圧力サイクルPBに従うかに従って、表に表される。
図3の表において、以下のことが連続的に示される:
−考え出されたPSA装置からの出力フローの水素の体積%;
−水素の高圧抽出収率、すなわち主たる供給ガス(ライン2)内に含まれる水素の量を上回る、出力フロー内に含まれる水素の量;
−考え出されたPSA装置を操作するのに必要な加圧電力(kW);
−考え出されたPSA装置を操作するのに必要な吸着器毎の吸着剤体積(m3);
−使用される吸着剤の立方メートル当りの製造された水素の標準立方メートルの実数値に相当する、生産性(Nm3/m3/bar);および
−製造されたガスの標準立方メートル当りおよび時間当りの加圧電力に相当する、電力消費量(kW/(Nm3/h))。
図3の表の欄Iは、示していないが、再循環を含まない既知のサイクルに従う、6つの吸着器を有する標準的なPSA装置(このPSA装置はそれ故に図1の装置1用のコンプレッサ8に似た再循環コンプレッサを含む)に該当し、これは、良好な性能と認知されるが、操作に移すにはその複雑さ故に不利である。これは、例えば吸着段階において1つの吸着器を使用し、かつ共流減圧中の吸着器と再圧入中の吸着器の間に3つの全体的な圧力平衡化操作を使用する、一般的に「613サイクル」と呼ばれる場合である。1.6barの低圧PBでのサイクルの場合では、コンプレッサは排気ラインからの出口に、装置1のコンプレッサ9のように置かれる必要がある。
欄IIは、再循環コンプレッサ8がライン2の主供給と吸着器に運ばれる前に混合される再循環ガスを高圧PHで戻すための、PSAサイクルに従う図1の装置1に該当する。これらのサイクルは、613Rおよび612R(Rは再循環の意)と呼ばれ、吸着段階中に1つの吸着器を、共流減圧中の吸着器の間および再圧入中の吸着器の間にそれぞれ3つおよび2つの全体的な圧力平衡化操作を有する6つの吸着器上でのサイクルに相当する。
欄Iの2つの例を別々に解釈すると、小さい低圧PBでの水素収率および生産性は、その圧力よりも大きい低圧PBでの水素収率および生産性よりもとても高いと気付くだろう。吸着による水素の純化はPSA装置のサイクル上の高いPH/PB差により助長を受けること、および低圧に対して高い値は標準的なサイクルにとって非常に不都合であることは実際よく知られる。
一方で、欄IとIIを比較すると、排気ネットワークの圧力(6bar)と等しい低圧PBでのサイクルを有する操作はコンプレッサ9なしで済ますことを可能にし、後者は再循環コンプレッサ8により取り替えられる。このコンプレッサ8は、ガスを高圧PHにすでに約6barである圧力から加圧するこのコンプレッサの電力消費量を制限しながら、十分な水素収率を回復することを可能にする。6barでの613と欄IIの613Rと呼ばれるサイクル間の比較は実際のところ、コンプレッサの購買および生産性の損失という犠牲を払うことで、HP収率が64%から89%に変化することを可能にする。
612Rと呼ばれるサイクルに対して、0.27Nm3/m3/barという生産性は、コンプレッサ8の電力をまた減少させながらも、89%を維持される水素収率に対して回復されることがさらに気付かれるだろう。
図1のPSA装置5の操作サイクルの変形は図4に示される。図4のサイクルは図2のものと、共流減圧工程の開始での吸着器と再圧入副工程の開始での吸着器との間の全体的な圧力平衡化が、これらの吸着器間の部分的圧力平衡化と置き換わることを除き同一である。より正確には、図4は全体的な平衡圧PEをもはや示さないが、吸着器が共流副工程の開始にそこまで低下する圧力に相当する、Ppartialで参照される部分的平衡圧(すなわちt=t1の瞬間での吸着器の圧力)を示す。この圧力Ppartialの値は図4のサイクルから選択され得るパラメータである。それはで参照される部分的平衡圧比率を規定することが可能で、以下の等式に従う:
Figure 2005517622
1という値を持つ比率の場合、Ppartialは、(PH+PB)/2という値、すなわち図2のサイクルの値PEを持つことに気付くだろう。=0の場合、Ppartial=PHであれば上述の吸着器間での圧力平衡化工程を持たないサイクルを有するということである。慣習的に、2種の平衡化工程を有するサイクルは(PH+PB)/2より小さいPpartial=(PH+2PB)/3に相当する2という値を持つ比率を有する。
図4のサイクルは図2のサイクルよりも大きな利用可能な抽出能力を持つことを可能にする。実際、厳密に1より小さい比率の場合、共流減圧中に吸着器から来て、かつ抽出工程中吸着器を抽出するために使用されるフローの体積は、図2のサイクルの同様の起源のフローの体積よりも大きい。従って、吸着器の再生を促進し、かつそれによりPSAの生産性を助長することで抽出工程は増強される。さらに、この生産性の増進はライン6を通して再循環される水素の品質の上昇のための広い範囲を補償し、電力消費に何の劣化ももたらさない。
比較として、図3の表の欄IIIは図1のPSA装置5の性能を示し、それは以下のとおりである:
=0(圧力平衡化なし)を有する、620Rと呼ばれる図4のサイクルか;
=1(1つの全体的な圧力平衡化工程)を有する、621Rと呼ばれる図2サイクルか;
=2(2つの全体的な圧力平衡化工程)を有する、622Rと呼ばれるサイクルか、
のいずれかである。
さらに、図5は、比率が、出力フローの一定の収率および一定の水素純度でのPSA装置5の電力消費および生産性に与える影響を示す。比率が0により近く到達すると、PSA装置の生産性の増加は、著しい電力消費の増加なしに(5%未満)、さらに大きくなる。これは図3の欄IIおよび欄IIIの例の両方により確証される。
上で拡張した例は本発明を、全体的な圧力平衡化(図2)を部分的平衡化または平衡化「なし」のサイクルに替えることで改良することに制限するものではない。さらに複雑なサイクル、例えば3つの全体的な平衡化工程を有する、の場合において、このサイクルを3つの全体的平衡化工程の1つまたはそれ以上を部分的平衡化工程のために交換すること、または3つの全体的な平衡化工程の1つまたはそれ以上のものをさらに省くことで変換することは、本発明の範囲から外れることなく考えられ得る。非常に膨大な体積の再生ガスはそういうわけで吸着剤材料の良好な抽出を補償し、かつ少なくとも部分的に水素リッチの再生フローを形成することに有用である。
図6から図8は図1の装置と類似の水素製造装置を組み込んでいる設備の様々な例を示す。これら異なる適用は本発明による方法をなすための技術分野の制限しない例として以下に記載されるだろう。
図6は天然ガスからなる供給ガスから水素を製造するための装置10を示す。装置は天然ガスを処理するためのライン12、水素を製造するためのPSA装置14に接続しているものからの出口を有する。この装置14は図1の装置1と類似である:まず、それは吸着純化装置は6個ではなく10個の吸着器を有することを除く、同様の参照番号を付された同様の要素を含んでおり、かつ2番目には、それは、それが続いて詳細に述べられる10の段階ピリオドを有するサイクルに従うことを除き、実質的に同様の方法で作動する。
処理ライン12は、上流から下流にかけて:
−供給ガスの硫黄含有量を硫化水素(H2S)を除去することで減少させるために適応された脱硫装置12;
−Cnmをメタンおよび一酸化炭素に分解するために適応されたプレリフォーム装置18;
−供給ガス中のメタンを水素に富み(70から75体積%)、かつ一酸化炭素(約10%)および二酸化炭素(10から15%)を含む合成ガスに触媒作用的に変換するために適応させた蒸気改質装置20;
−一酸化炭素を二酸化炭素に変換するための、例えば蒸気を使用する、装置22;および
−有利に使用され得る二酸化炭素のフローを製造しながら、供給ガスの二酸化炭素含有量を強硬に減少させるためのアミンスクラビング装置24、
を有する。
変形として、装置24は二酸化炭素の水素に対する浸透を促進する選択的な膜を有する装置と交換され得る。
PSA装置14の操作サイクルの吸着段階は3期の段階ピリオドにわたり、かつ連続的にライン12から出る合成ガスを処理するための第1工程、再循環ライン16から出る再循環ガスを処理するための第2工程、およびプレリフォーム装置18からの出口において回収されるプレリフォームを受けた天然ガスの一部を処理するための第3随意工程を含む。これら3つの連続供給ガスの水素含有量は減少し、一方これら3つの二酸化炭素含有量は増加する。非対称効果はそれゆえに、水素含有量の観点で、PSA装置の供給ガスに対して、水素製造に対する上述の有利性を有しながらこの時点で見受けられるだろう。
PSA装置14のサイクルの再生段階は7期の段階ピリオドにわたり、かつ連続的に:
−圧力平衡化なしの共流減圧副工程(2期の段階ピリオドにわたる);
−その間に、ライン4で作られた排出フローがライン25により、熱を改質装置20の反応をリフォームする吸熱蒸気に供することを負わせるバーナー26に移動させられる、逆流減圧副工程(1期の段階ピリオドにわたる);
−その間に、ライン6に供給する低圧再循環フローを形成しながら、吸着剤材料が上述の共流減圧副工程において吸着器から来るフローによって強硬に取り除かれる、再循環に向けた抽出工程(2期の段階ピリオドにわたる);および
−再圧入工程(2期の段階ピリオドにわたる)
を具備する。
ライン4からの排ガスはバーナー26のための燃焼エネルギーを供するために意図されているので、その発熱値の範囲はバーナーの必要量を上回らないように取り決められる。装置14のサイクルは再生段階において装置14から出るフローの分布を最適化する:水素を空費した排ガスを形成するこれらのフローの一部はバーナーの最も良好な範囲で使用され、かつ水素に最も富む残りの部分は、性能(水素収率、生産性など)が増加する上で説明したようなPSA装置に供給するために再循環される。
図7は天然ガスGNからなる供給ガスから水素および一酸化炭素を兼ね備えた合同製造のための設備40を示す。装置は天然ガスを処理するためのライン42を、二酸化炭素を製造するための低温装置44および水素を製造するための、サイクルが圧力平衡化を含まないPSA装置46が同時に接続されているところからの下流に含む。この装置46は設備10の装置14と同一であり、かつ上では詳しく説明されない。
処理ライン42は、その上流から下流にかけて:
−供給ガスの硫黄含有率を減少させるために適応されている脱硫装置48;
−Cnmをメタンおよび二酸化炭素に分解するために適応されているプレリフォーム装置52;
−触媒作用的に供給ガス中のメタンを一酸化炭素および二酸化炭素を含む水素リッチの合成ガスに変換するために適応されている蒸気改質装置52;
−改質装置52の入口に再循環されるために、二酸化炭素に富んだ残りのフローが少なくとも部分的にそこで加圧される、アミンスクラビング装置54;および
−水分を保持し、かつ二酸化炭素含有量をおよそ1ppm(百万分率)に減少させるための乾燥装置56
を含む。
乾燥装置56からの第1出口58は乾燥装置への返還ライン60を含む低温装置44に接続されている。
乾燥装置56からの第2出口62は、返還ライン60からの一部のフローをと共にこの装置で使用される第1供給混合物を形成するために、PSA装置46に接続されている。
第2供給混合物は装置46の再循環ライン6から回収される。
第3付加的供給混合物は同様の方法で、図6の設備のためのプレリフォーム装置50からの出口で回収され、すなわち天然プレリフォームガスの一部として形成される。
設備40は良好な水素収率(図6に関して説明されたものと同様の理由で)を、および同時に良好な一酸化炭素収率を保証し、それに伴い改質装置52用のバーナー用の燃料ガスとして用いられ得る、PSA装置46からの出口でのメタンに富んだ排ガスを製造する。変形として、図示しないが、排ガスは二酸化炭素を再循環するためのコンプレッサで利益を得ながら、改質装置52の供給フローに部分的に再循環され得る。
図8は重い炭化水素HCX、例えば原油、をリフォームするための設備80を示し、設備80は石油製油所の一部を形成する。この設備の課題はすぐ使用できる石油燃料、例えばディーゼル燃料、を製造するために原油供給物を水素付加および脱硫することである。
このタイプの装置は、実行される化学反応の大部分の基礎原料である水素消費量が極めて高い。これら触媒反応はそのうえ、純度が99%を越える水素フローが使用されるので、使用した水素の部分的な圧力をさらに効率よく、より高くする。標準的なPSA装置のような水素を純化する慣習的な方法は考えられ得るが、おそらくこれら閉鎖サイクル反応によってもたらされる多大な水素損失の理由による経済的な無益さが残り得る。
図1、2および図4に関連して提案された水素製造方法は、多かれ少なかれ水素に富む、これら重い炭化水素供給物の処理に直接適用でき、本発明による方法の水素収率は標準的なPSA装置の収率においての限界を越えることができる。
設備80はこの目的のために:
−供給ライン84および水素供給ライン86に接続されている水素付加脱硫リアクタ82;
−リアクタ82にクーラー90が供されたライン89を経由して接続されている分離ポット88;
−ディーゼル燃料のような液体生成物を分離ポット88の容器内で製造するためのライン92;
−図6の設備10のPSA装置14と実質的に類似なPSA装置96に接続されている、ポット88のヘッドにあるドローオフライン94;および
−PSA装置96の水素製造出口を水素供給ライン86に接続し、かつ圧力損失を補償し、かつ水素リッチガス段階の再循環を保証することを可能にするコンプレッサ100を供されている、水素をリアクタ82に返還するためのライン98
を含む。
PSA装置96の操作サイクルは図6の装置14のものと非常に類似である。吸着段階は、ライン94から出る第1供給ガスを処理するための第1段階、例えば触媒作用の改質装置から来る、加圧されたトップ−アップガスから形成された第2供給ガスを処理するための第2段階、および再循環ライン6から出る第3供給ガスを処理するための第3段階を連続的に含む。圧力平衡化を持たない再生段階は実質的に図6の装置14のサイクルのものと同一であり、ライン4からの放出フロー(硫化水素、炭化水素および少量の水素からなる)は例えば、有利に製油所で使用され得る、燃料ガスネットワークに移動される。
ある例として、この「リアクタ82上の閉鎖したループサイクル」は、PSA装置の主たる供給ライン94での95体積%の純粋な水素の40,000Nm/hの流速、および約75体積%と等しい水素含有量を有するトップ−アップガスの8,000Nm/hの流速で、約45体積%と等しい水素含有量を有する6中の再循環ガスに対して、作動する。
図9は、図1の装置1のある変形である、水素を製造するための装置120を示す。これら二つの装置に共通の要素は同じ参照番号を付し、かつ再び詳しく説明するつもりはない。
装置120は合成ガスの高圧のソースおよび燃料ガスネットワーク124と関連付けられており、バーナー126の下流端に供されている。石油製油所の環境範囲内では、その高圧のソースは例えば触媒作用のリフォーマであり、かつそのネットワーク124はいわゆる、具体的には約6barの圧力で、現在製油所に設置されているリフォームおよび化学処理装置から、およびバーナー126が熱を生成することから放出される、製油所で有利に利用される排ガスを収集する燃料ガスネットワークである。
例として、触媒作用の改質装置122から出される合成ガスの26barの圧力でのフローは75体積%の水素含有量を有し、かつ1,100Nm3/h程度の流速を示す。約6barでの燃料ガスネットワーク124は、約4,000Nm3/hの流速に対して30〜60%の水素含有率を有する。ネットワーク124のフローの組成の例は:50.3%の水素、14.5%のメタン、25.2%のエタン、7.8%のブタン、2.1%のプロパンおよび0.1%硫化水素である。
装置120は充填材料をソース122から、我々の例では約1,100Nm3/hのフローを送達するライン128を通して供される。それはまた中間圧力ネットワーク124に接続されている:まず、燃料ガスの一部が分岐130を経由し、再循環ライン6に運ばれ、ライン6の上流部分(すなわち再生段階において吸着器から来る再循環されたフローを収集する部分)は6Aと参照される:かつ次に、排気ライン4からの出口は放出ライン132により、燃料ガスネットワークの分岐130より下流側に接続されている。
PSA装置120の操作サイクルは、図4のサイクルに対してと同様の表記様式で図2に示され、その低圧PBは約6barの値を有する。それは図4のサイクルと、分岐130の再循環ライン6への接続を除いて、同一である。分岐130のライン6への接続点は、図12に示されるように、混合タンク7の上流に位置する。
変形として、燃料ガスの高圧ソースはコンプレッサ8からの出口と直接混合され得る。
燃料ガスの一部を有する再循環ガスの製油所で利用できる補給は装置120の水素製造、図3の表の欄IVに挙げられている性能を非常に増加させる。120%と示されるこの装置の収率は、燃料ネットワーク124による水素の有利な使用により説明され、表の計算収率は3における製造された水素の量と2における導入された水素の量との間の比率である。全体の水素収率(加えられた水素の量/出力として放出された水素の量)は89%という値を有する。例として、上で詳細に説明された燃料ガスのフローの組成に対して、図11の設備の物質収支(体積%で)は以下のとおりである:
Figure 2005517622
より低いエネルギー消費量が求められる場合には、再生の間吸着器から来る再循環ガスの一部を減少させ、かつそれにより必要な加圧電力を減少させることは可能であり、そうすると全体の水素収率は89から76%に減少させられる。このような場合は図3の表の欄IV’に相当する。相当する物質収支は以下のとおりである:
Figure 2005517622
本発明によるPSA装置の様々なレイアウトはこの技術分野の熟練者に本発明の範囲から逸れずに利用される。従って、少数の吸着器、または単一の吸着器のみを有するPSA装置の場合、1つまたは複数の緩衝タンクは、一時的な保管または1つまたは複数の吸着器から出るフローの延出された使用を許容するために、供され得る。
PSA装置の模式図。 本発明の1つの見地による図1の装置の操作サイクルのダイアグラム。 従来技術および本発明による水素を製造するための装置の性能に相当するデータの表。 本発明による方法の変形の図2のダイアグラムに類似の操作ダイアグラム。 図4のサイクルのパラメータの図4のサイクルを実行するためのPSA装置の電力消費量および生産性に対する影響を図示したダイアグラム。 本発明によるサイクルを実行するための装置を含む水素製造のための設備の模式図。 本発明によるサイクルを実行するための装置を含む、水素および一酸化炭素の複合製造設備の模式図。 本発明によるサイクルを実行するための水素の製造のための装置を含む、炭化水素水素化脱硫法設備の模式図。 図1と類似な、本発明による装置の変形の図。 第2の低圧供給の輸送を有する図9の装置の操作サイクルのダイアグラム。

Claims (7)

  1. 複数の吸着器が使用され、各々の吸着器が、高サイクル圧(PH)での吸着段階および再生段階が連続的に存在する周期Tのサイクルに従うタイプの、主たる水素リッチ供給混合物から水素を製造するための方法であって、
    処理されるべき主たる水素リッチ供給混合物は、前記吸着段階にある前記吸着器に送られ、そこで一部が前記吸着器に吸着され、残りが純粋な水素のフローとして回収され、
    前記再生段階は、並流減圧副工程を含む低サイクル圧(PB)への減圧工程、前記低サイクル圧(PB)での抽出工程および前記高サイクル圧(PH)への再圧入工程を含んでおり
    前記並流減圧副工程において、前記吸着器は、前記再圧入工程にある1つまたは複数の他の吸着器と圧力平衡化されて、前記並流減圧副工程にある前記吸着器から出る全ての1つまたは複数のフローが前記再圧入工程にある前記他の吸着器に送達され、次に、前記並流減圧副工程にある前記吸着器は、並流的に減圧されて、前記並流減圧副工程にある前記吸着器から出る全ての1つまたは複数のフローが前記抽出工程にある1つまたは複数の他の吸着器に送達されることと、
    記再生段階において1つまたは複数の前記吸着器から出る1つまたは複数のフローの少なくとも一部は、前記高サイクル圧(PH)へと加圧され、かつ前記吸着段階にある1つまたは複数の前記吸着器に供給されることによって再循環されることと、
    前記吸着段階は、前記主たる水素リッチ供給混合物が、前記吸着器に供給されて、そこで一部が前記吸着器に吸着され、残りが純粋な水素のフローとして回収される第1工程と、前記第1工程に続く第2工程であって、前記再生段階において1つまたは複数の前記吸着器から出る前記1つまたは複数のフローの少なくとも一部が、前記吸着器に供給されて、そこで一部が前記吸着器に吸着され、残りが純粋な水素のフローとして回収される第2工程とを含んでいることと、
    前記複数の吸着器は、1つの吸着器が前記並流減圧副工程にある期間と他の1つまたは複数の吸着器が前記再圧入工程にある期間とが、少なくとも部分的に重なり合い、1つの吸着器が前記並流減圧副工程にある期間と他の1つまたは複数の吸着器が前記抽出工程にある期間とが、少なくとも部分的に重なり合い、1つの吸着器が前記吸着段階にある期間と他の1つまたは複数の吸着器が前記再生段階にある期間とが、少なくとも部分的に重なり合うように互いに時間差を設けて、前記周期Tのサイクルに従うことと
    を特徴とする方法。
  2. 前記減圧工程は前記並流減圧副工程後に向流減圧副工程を含むことと並流減圧副工程の最初に1つまたは複数の前記吸着器から出る1つまたは複数の前記フローは少なくとも部分的に再循環されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記抽出工程の終わりに1つまたは複数の前記吸着器から出る1つまたは複数のフローは、少なくとも部分的に再循環されることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
  4. 前記抽出工程の終わりに1つまたは複数の前記吸着器から出る1つまたは複数のフローは、少なくとも部分的に再循環されることと、
    前記向流減圧副工程の最初の3分の1の間に向流減圧で1つまたは複数の前記吸着器から出る1つまたは複数のフローおよび/または抽出工程の最後の3分の2の間に抽出で1つまたは複数の前記吸着器から出る1つまたは複数のフローは、少なくとも部分的に再循環されること
    を特徴とする請求項2記載の方法。
  5. 前記吸着段階は、前記供給混合物を処理するための前記工程後、前記供給混合物の含有量よりも低い水素含有量を有する少なくとも1種の補助供給ガスの吸着によって処理するための高サイクル圧(PH)の工程を含み、前記補助ガスを処理するための工程は、前記補助ガスの水素含有量が前記再循環された部分を下回る場合には、前記再生段階で1つまたは複数の前記吸着器から出る1つまたは複数のフローの前記再循環された部分を処理するための前記工程後に設置され、または、前記補助ガスの水素含有量が前記再循環された部分を上回る場合には、前記第2ガスを処理するための前記工程前に設置されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の方法。
  6. 前記供給混合物を下回る水素含有量を有する燃料ガスは、前記再生段階で1つまたは複数の前記吸着器から出る1つまたは複数のフローのうち前記再循環された部分と混合されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つ記載の方法。
  7. 請求項1から6のいずれか1つ記載の方法を実行する、主たる水素リッチ供給混合物から水素を製造するための装置であって、前記装置は燃料ガスネットワーク(124)に関連しており、それは前記再生段階で1つまたは複数の前記吸着器から出る少なくとも1つのフローを再循環するための、再循環コンプレッサ(8)を備えたライン(6)と、前記燃料ガスネットワーク(124)の前記燃料ガスの一部を前記再循環ライン(6)に運ぶために適応された分岐(130)を含むことを特徴とする装置。
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