JP2007269526A - 水素精製装置とその運転方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】水素ガス貯蔵タンクの小容量化を図るとともに、圧力スイング吸着法の各工程における温度変化の特性を有効に利用して、たとえ外気温度の高い夏季などにおいても、高純度の水素ガスを精製することのできる水素精製装置とその運転方法。
【解決手段】複数の吸着塔1,2,3において吸着、均圧、減圧、洗浄、昇圧の各工程を繰り返しながら、水素リッチガスから水素ガスを精製して水素ガス貯蔵タンクに貯蔵する圧力スイング吸着法による水素精製装置とその運転方法であって、水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4cが、その内部に水素吸蔵合金を収容して吸着塔1,2,3の外周部に接するように設けられている水素精製装置と、水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4c内の水素ガスを洗浄工程において洗浄用水素ガスとして使用する運転方法。
【選択図】図1
【解決手段】複数の吸着塔1,2,3において吸着、均圧、減圧、洗浄、昇圧の各工程を繰り返しながら、水素リッチガスから水素ガスを精製して水素ガス貯蔵タンクに貯蔵する圧力スイング吸着法による水素精製装置とその運転方法であって、水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4cが、その内部に水素吸蔵合金を収容して吸着塔1,2,3の外周部に接するように設けられている水素精製装置と、水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4c内の水素ガスを洗浄工程において洗浄用水素ガスとして使用する運転方法。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の吸着塔において吸着、均圧、減圧、洗浄、昇圧の各工程を繰り返しながら、水素リッチガスから水素ガスを精製して水素ガス貯蔵タンクに貯蔵する圧力スイング吸着法による水素精製装置とその運転方法に関する。
このような水素精製装置は、例えば、13Aなどの都市ガスを原料として改質、変成された水素リッチガスから高純度の水素ガスを連続的に精製し、その精製した水素ガスを水素ガス貯蔵タンク内に貯蔵しておき、需要に応じて供給するもので、従来の水素精製装置では、水素ガス貯蔵タンクが吸着塔とは無関係に別個に設けられて、精製した水素ガスをガス状態のままで貯蔵するように構成されていた。そして、洗浄工程においては、その水素ガス貯蔵タンクに貯蔵された水素ガスが洗浄用水素ガスとして使用されていた(例えば、特許文献1参照)。
従来の水素精製装置では、水素ガス貯蔵タンクが高純度の水素ガスをガス状態のままで貯蔵していたので、どうしても大容量の水素ガス貯蔵タンクが必要となり、また、通常、吸着塔が外気に曝されているため、外気温度の高い夏季などでは吸着塔自体の温度が高くなって、精製される水素ガスの純度が低下するという問題があった。
すなわち、吸着剤が水素リッチガス中の不純物を吸着する吸着工程は発熱を伴うため、高温下では吸着剤の吸着能が低下することになり、外気温度の高い夏季などでは不純物の吸着が所望どおりに行われず、精製される水素ガスの純度が低下するおそれがあった。
すなわち、吸着剤が水素リッチガス中の不純物を吸着する吸着工程は発熱を伴うため、高温下では吸着剤の吸着能が低下することになり、外気温度の高い夏季などでは不純物の吸着が所望どおりに行われず、精製される水素ガスの純度が低下するおそれがあった。
本発明は、このような従来の問題点に着目したもので、その目的は、水素ガス貯蔵タンクの小容量化を図るとともに、圧力スイング吸着法の各工程における温度変化の特性を有効に利用して、たとえ外気温度の高い夏季などにおいても、高純度の水素ガスを精製することのできる水素精製装置とその運転方法を提供することにある。
本発明の第1の特徴構成は、複数の吸着塔において吸着、均圧、減圧、洗浄、昇圧の各工程を繰り返しながら、水素リッチガスから水素ガスを精製して水素ガス貯蔵タンクに貯蔵する圧力スイング吸着法による水素精製装置であって、前記水素ガス貯蔵タンクが、その内部に水素吸蔵合金を収容して前記吸着塔の外周部に接するように設けられているところにある。
本発明の第1の特徴構成によれば、水素リッチガスから精製した水素ガスを貯蔵する水素ガス貯蔵タンクが、その内部に水素吸蔵合金を収容しているので、精製した水素ガスは水素吸蔵合金に吸蔵されて貯蔵される。したがって、ガス状態のままで貯蔵していた従来に比して、水素ガス貯蔵タンクの容量を小さくしてコンパクト化が可能となる。
そして、その水素ガス貯蔵タンクが、吸着塔の外周部に接するように設けられているので、吸着工程が終了した後の均圧工程において、吸着塔内に残存している水素ガスをその吸着塔の外周部に接している水素ガス貯蔵タンクに供給して貯蔵し、その貯蔵した水素ガスを吸着工程の際に放出することによって、圧力スイング吸着法の各工程における温度変化の特性を有効に利用した合理的な運転が可能となる。
そして、その水素ガス貯蔵タンクが、吸着塔の外周部に接するように設けられているので、吸着工程が終了した後の均圧工程において、吸着塔内に残存している水素ガスをその吸着塔の外周部に接している水素ガス貯蔵タンクに供給して貯蔵し、その貯蔵した水素ガスを吸着工程の際に放出することによって、圧力スイング吸着法の各工程における温度変化の特性を有効に利用した合理的な運転が可能となる。
すなわち、水素吸蔵合金は、低温下において水素ガスを吸蔵し、高温下において水素ガスを放出する。それに対して、吸着塔の方は、吸着工程では昇圧により温度が高くなり、吸着工程終了後の均圧工程では減圧により温度が低下する。
したがって、均圧工程にある吸着塔内の残存水素ガスをその外周部に接している水素ガス貯蔵タンクに供給すれば、温度が低下した吸着塔によって水素ガス貯蔵タンクが冷やされるので、水素ガスは水素吸蔵合金に確実に吸蔵される。
そして、吸着工程では吸着塔の温度が高くなるので、その外周部に接している水素ガス貯蔵タンクは加温され、水素ガスは水素吸蔵合金から確実に放出されるとともに、吸着塔の方は冷やされることになり、吸着剤による不純物の吸着が確実に行われる。
その結果、圧力スイング吸着法の各工程における温度変化の特性を有効に利用して、たとえ外気温度の高い夏季などにおいても、高純度の水素ガスを精製することができる。
したがって、均圧工程にある吸着塔内の残存水素ガスをその外周部に接している水素ガス貯蔵タンクに供給すれば、温度が低下した吸着塔によって水素ガス貯蔵タンクが冷やされるので、水素ガスは水素吸蔵合金に確実に吸蔵される。
そして、吸着工程では吸着塔の温度が高くなるので、その外周部に接している水素ガス貯蔵タンクは加温され、水素ガスは水素吸蔵合金から確実に放出されるとともに、吸着塔の方は冷やされることになり、吸着剤による不純物の吸着が確実に行われる。
その結果、圧力スイング吸着法の各工程における温度変化の特性を有効に利用して、たとえ外気温度の高い夏季などにおいても、高純度の水素ガスを精製することができる。
本発明の第2の特徴構成は、上述の水素精製装置において、前記吸着塔の外周部の壁体が、前記水素ガス貯蔵タンクの壁体の一部を兼用しているところにある。
本発明の第2の特徴構成によれば、吸着塔の外周部の壁体が、その外周部に接する水素ガス貯蔵タンクの壁体の一部を兼用しているので、吸着塔と水素ガス貯蔵タンクとの間の熱の伝達は非常に迅速に無駄なく行われる。
その結果、第1の特徴構成に関連して言及した作用効果が顕著となり、より一層高純度の水素ガスを確実に精製することができる。
その結果、第1の特徴構成に関連して言及した作用効果が顕著となり、より一層高純度の水素ガスを確実に精製することができる。
本発明の第3の特徴構成は、上述の水素精製装置において、前記水素ガス貯蔵タンクが少なくとも吸着塔と同じ数だけあって、各吸着塔の外周部にそれぞれ水素ガス貯蔵タンクが接するように設けられているところにある。
本発明の第3の特徴構成によれば、水素ガス貯蔵タンクが少なくとも吸着塔と同じ数だけあって、各吸着塔の外周部にそれぞれ水素ガス貯蔵タンクが接するように設けられているので、例えば、ひとつの吸着塔の外周部に接している水素ガス貯蔵タンクからの水素ガスを他の吸着塔の洗浄用水素ガスとして使用することにより、複数の吸着塔と複数の水素ガス貯蔵タンクとの間で水素ガスを合理的に流動させることができ、水素精製装置全体として圧力スイング吸着法の各工程における温度変化の特性を有効に利用して、高純度の水素ガスを効率良く精製することができる。
本発明の第4の特徴構成は、複数の吸着塔において吸着、均圧、減圧、洗浄、昇圧の各工程を繰り返しながら、水素リッチガスから水素ガスを精製して水素ガス貯蔵タンクに貯蔵する圧力スイング吸着法による水素精製装置の運転方法であって、前記水素ガス貯蔵タンクが、その内部に水素吸蔵合金を収容して前記吸着塔の外周部に接するように設けられ、その水素ガス貯蔵タンク内の水素ガスを前記洗浄工程において洗浄用水素ガスとして使用するところにある。
本発明の第4の特徴構成によれば、水素リッチガスから精製した水素ガスを貯蔵する水素ガス貯蔵タンクが、その内部に水素吸蔵合金を収容しているので、第1の特徴構成と同様に、水素ガス貯蔵タンクの容量を小さくしてコンパクト化を図ることができる。
そして、その水素ガス貯蔵タンクが、吸着塔の外周部に接するように設けられているので、第1の特徴構成に関連して言及したように、均圧工程で吸着塔内に残存している水素ガスをその外周部に接している水素ガス貯蔵タンクに供給して貯蔵し、その貯蔵した水素ガスを吸着工程の際に放出することによって、圧力スイング吸着法の各工程における温度変化の特性を有効に利用した合理的な運転が可能となり、さらに、その放出した水素ガス貯蔵タンク内の水素ガスを洗浄工程において洗浄用水素ガスとして使用するので、吸着塔の洗浄工程も所望どおりに行われる。
そして、その水素ガス貯蔵タンクが、吸着塔の外周部に接するように設けられているので、第1の特徴構成に関連して言及したように、均圧工程で吸着塔内に残存している水素ガスをその外周部に接している水素ガス貯蔵タンクに供給して貯蔵し、その貯蔵した水素ガスを吸着工程の際に放出することによって、圧力スイング吸着法の各工程における温度変化の特性を有効に利用した合理的な運転が可能となり、さらに、その放出した水素ガス貯蔵タンク内の水素ガスを洗浄工程において洗浄用水素ガスとして使用するので、吸着塔の洗浄工程も所望どおりに行われる。
本発明の第5の特徴構成は、上述の水素精製装置の運転方法において、前記水素ガス貯蔵タンクが少なくとも吸着塔と同じ数だけあって、各吸着塔の外周部にそれぞれ水素ガス貯蔵タンクが接するように設けられ、前記各吸着塔の洗浄工程において他の吸着塔の外周部に接する水素貯蔵タンク内の水素ガスを洗浄用水素ガスとして使用するところにある。
本発明の第5の特徴構成によれば、水素ガス貯蔵タンクが少なくとも吸着塔と同じ数だけあって、各吸着塔の外周部にそれぞれ水素ガス貯蔵タンクが接するように設けられ、各吸着塔の洗浄工程において他の吸着塔の外周部に接する水素貯蔵タンク内の水素ガスを洗浄用水素ガスとして使用するので、複数の吸着塔と複数の水素ガス貯蔵タンクとの間で水素ガスを合理的に流動させて、水素精製装置全体として圧力スイング吸着法の各工程における温度変化の特性を有効に利用して、高純度の水素ガスを効率良く精製することができる。
本発明の第6の特徴構成は、上述の水素精製装置の運転方法において、前記各吸着塔の均圧工程において吸着塔内の水素ガスをその吸着塔の外周部に接する水素ガス貯蔵タンクに供給して均圧するところにある。
本発明の第6の特徴構成によれば、各吸着塔の均圧工程において吸着塔内の水素ガスをその吸着塔の外周部に接する水素ガス貯蔵タンクに供給して均圧するので、均圧工程で温度が低下した吸着塔により水素ガス貯蔵タンクが冷やされることになり、水素ガスは水素吸蔵合金に確実に吸蔵される。
本発明による水素精製装置とその運転方法について、実施の形態を図面に基づいて説明する。
この水素精製装置は、吸着、均圧、減圧、洗浄、昇圧の各工程を繰り返しながら、水素リッチガスから高純度の水素ガスを精製する圧力スイング吸着法による水素精製装置で、図1に示すように、第1から第3までの3つの吸着塔1,2,3を備え、各吸着塔1,2,3の外周部には、その内部に水素吸蔵合金を収容した水素ガス貯蔵タンクとしての補助水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4cがそれぞれジャケット化されて配置されている。
すなわち、各吸着塔1,2,3の外周部の壁体が、各補助水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4cの壁体の一部を兼用する状態で、各補助水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4cが、各吸着塔1,2,3の外周部に接するように設けられている。
この水素精製装置は、吸着、均圧、減圧、洗浄、昇圧の各工程を繰り返しながら、水素リッチガスから高純度の水素ガスを精製する圧力スイング吸着法による水素精製装置で、図1に示すように、第1から第3までの3つの吸着塔1,2,3を備え、各吸着塔1,2,3の外周部には、その内部に水素吸蔵合金を収容した水素ガス貯蔵タンクとしての補助水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4cがそれぞれジャケット化されて配置されている。
すなわち、各吸着塔1,2,3の外周部の壁体が、各補助水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4cの壁体の一部を兼用する状態で、各補助水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4cが、各吸着塔1,2,3の外周部に接するように設けられている。
各吸着塔1,2,3は、水素リッチガス供給路5に対してそれぞれ供給用分岐路5a,5b,5cを介して互いに並列に接続され、各供給用分岐路5a,5b,5cには、それぞれ供給用電磁弁6a,6b,6cが設けられている。
水素リッチガス供給路5からは、例えば、13Aなどの都市ガスを原料とし、昇圧した都市ガスから硫黄分をppbレベルにまで除去し、水蒸気改質用の触媒によって水素リッチガスに改質するとともに、変成用の触媒によって水素リッチガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に変成し、さらに、余分な水分を除去した後の水素リッチガスが供給される。
その水素リッチガスを精製するため、各吸着塔1,2,3には、加圧下において水素リッチガスから水、二酸化炭素、一酸化炭素、メタン、窒素などの不純物を吸着除去して高純度の水素ガスを精製する吸着剤が収容されている。
水素リッチガス供給路5からは、例えば、13Aなどの都市ガスを原料とし、昇圧した都市ガスから硫黄分をppbレベルにまで除去し、水蒸気改質用の触媒によって水素リッチガスに改質するとともに、変成用の触媒によって水素リッチガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に変成し、さらに、余分な水分を除去した後の水素リッチガスが供給される。
その水素リッチガスを精製するため、各吸着塔1,2,3には、加圧下において水素リッチガスから水、二酸化炭素、一酸化炭素、メタン、窒素などの不純物を吸着除去して高純度の水素ガスを精製する吸着剤が収容されている。
各吸着塔1,2,3は、水素ガス排出路7に対してそれぞれ排出用分岐路7a,7b,7cを介して互いに並列に接続され、各排出用分岐路7a,7b,7cにそれぞれ排出用電磁弁8a,8b,8cが設けられ、水素ガス排出路7には高純度の水素ガスを貯蔵する水素ガス貯蔵タンク9が接続されている。
さらに、各吸着塔1,2,3の排出用分岐路7a,7b,7cには、それぞれ補助排出用分岐路10a,10b,10cが接続され、各補助排出用分岐路10a,10b,10cにそれぞれ補助排出用電磁弁11a,11b,11cが設けられて、それら補助排出用分岐路10a,10b,10cが補助水素ガス排出路10に並列に接続されている。そして、各補助水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4cが、補助供給用分岐路12a,12b,12cを介して補助水素ガス排出路10に並列に接続され、各補助供給用分岐路12a,12b,12cにそれぞれ補助供給用電磁弁13a,13b,13cが設けられている。
さらに、各吸着塔1,2,3の排出用分岐路7a,7b,7cには、それぞれ補助排出用分岐路10a,10b,10cが接続され、各補助排出用分岐路10a,10b,10cにそれぞれ補助排出用電磁弁11a,11b,11cが設けられて、それら補助排出用分岐路10a,10b,10cが補助水素ガス排出路10に並列に接続されている。そして、各補助水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4cが、補助供給用分岐路12a,12b,12cを介して補助水素ガス排出路10に並列に接続され、各補助供給用分岐路12a,12b,12cにそれぞれ補助供給用電磁弁13a,13b,13cが設けられている。
各吸着塔1,2,3は、均圧用分岐路14a,14b,14cを介して均圧路14に互いに並列に接続され、各均圧用分岐路14a,14b,14cにはそれぞれ均圧用電磁弁15a,15b,15cが設けられている。そして、均圧路14の端部は、第3吸着塔3における排出用分岐路7cとの接続箇所より下流側において水素ガス排出路7に接続され、その接続箇所より上流側の均圧路14には昇圧・洗浄用電磁弁15dが設けられている。
各吸着塔1,2,3の供給用分岐路5a,5b,5cには、それぞれオフガス用分岐路16a,16b,16cが接続され、各オフガス用分岐路16a,16b,16cにそれぞれオフガス電磁弁17a,17b,17cが設けられて、それらオフガス用分岐路16a,16b,16cがオフガス排出路16に互いに並列に接続され、オフガス排出路16にオフガスタンク18が接続されている。
各吸着塔1,2,3の供給用分岐路5a,5b,5cには、それぞれオフガス用分岐路16a,16b,16cが接続され、各オフガス用分岐路16a,16b,16cにそれぞれオフガス電磁弁17a,17b,17cが設けられて、それらオフガス用分岐路16a,16b,16cがオフガス排出路16に互いに並列に接続され、オフガス排出路16にオフガスタンク18が接続されている。
このような構成からなる圧力スイング吸着法による水素精製装置は、制御手段19による自動制御の下で運転されるのであり、つぎに、その運転方法につき、図2の運転工程図と図3の運転説明図を参照しながら説明する。
水素リッチガス供給路5からの水素リッチガスは、第1〜第3の吸着塔1,2,3のいずれかに供給されて高純度の水素ガスに精製される。
例えば、第1吸着塔1において精製される場合であれば、図3の(イ)に示すように、供給用電磁弁6aの開弁によって第1吸着塔1に水素リッチガスが供給され、加圧下においてその水素リッチガス中に含まれる水、二酸化炭素、一酸化炭素、メタン、窒素などの不純物を吸着剤に吸着させて高純度の水素ガスを精製する吸着工程を実行し、精製された高純度の水素ガスは、排出用電磁弁8aの開弁に伴って排出用分岐路7aと水素ガス排出路7を通って水素ガス貯蔵タンク9へ送られて貯蔵される。
水素リッチガス供給路5からの水素リッチガスは、第1〜第3の吸着塔1,2,3のいずれかに供給されて高純度の水素ガスに精製される。
例えば、第1吸着塔1において精製される場合であれば、図3の(イ)に示すように、供給用電磁弁6aの開弁によって第1吸着塔1に水素リッチガスが供給され、加圧下においてその水素リッチガス中に含まれる水、二酸化炭素、一酸化炭素、メタン、窒素などの不純物を吸着剤に吸着させて高純度の水素ガスを精製する吸着工程を実行し、精製された高純度の水素ガスは、排出用電磁弁8aの開弁に伴って排出用分岐路7aと水素ガス排出路7を通って水素ガス貯蔵タンク9へ送られて貯蔵される。
この第1吸着塔1における吸着工程実行の際、均圧用電磁弁15b,15cの開弁に伴って第3吸着塔3内の高純度の水素ガスが第2吸着塔2に供給され、第2吸着塔2において均圧工程が、第3吸着塔3において均圧工程(1)が実行される。
その後、均圧用電磁弁15b,15cが閉弁されるとともに、図3の(ロ)に示すように、第2吸着塔2においては、排出用電磁弁8bの開弁により第1吸着塔1からの高純度の水素ガスが供給されて昇圧工程が実行され、第3吸着塔3においては、補助排出用電磁弁11cと補助供給用電磁弁13cの開弁により第3吸着塔3内の水素ガスが補助水素ガス貯蔵タンク4cに供給されて均圧工程(2)が実行される。そして、補助水素ガス貯蔵タンク4cに供給された高純度の水素ガスは、水素吸蔵合金に吸蔵されて貯蔵される。
その後、均圧用電磁弁15b,15cが閉弁されるとともに、図3の(ロ)に示すように、第2吸着塔2においては、排出用電磁弁8bの開弁により第1吸着塔1からの高純度の水素ガスが供給されて昇圧工程が実行され、第3吸着塔3においては、補助排出用電磁弁11cと補助供給用電磁弁13cの開弁により第3吸着塔3内の水素ガスが補助水素ガス貯蔵タンク4cに供給されて均圧工程(2)が実行される。そして、補助水素ガス貯蔵タンク4cに供給された高純度の水素ガスは、水素吸蔵合金に吸蔵されて貯蔵される。
第3吸着塔3においては、上述した均圧工程(2)が終了した後、図3の(ハ)に示すように、オフガス電磁弁17cの開弁に伴って減圧工程が実行され、減圧下において吸着剤に吸着された不純物が脱離されて取り除かれ、その不純物を含むオフガスがオフガス用分岐路16cとオフガス排出路16を通ってオフガスタンク18に貯蔵される。
その後、第3吸着塔3では、図3の(ニ)に示すように、補助供給用電磁弁13aと補助排出用電磁弁11cの開弁により、第1吸着塔1の補助水素ガス貯蔵タンク4aからの高純度の水素ガスが供給されて洗浄工程(1)が実行され、その後、図3の(ホ)に示すように、補助供給用電磁弁13aと補助排出用電磁弁11cが閉弁され、排出用電磁弁8cの開弁に伴って第1吸着塔1からの高純度の水素ガスが供給されて洗浄工程(2)が実行される。この洗浄工程(1)、(2)においては、減圧下で吸着剤に吸着された不純物を脱離させて水素ガスで洗浄し、その際に発生したオフガスもオフガスタンク18に貯蔵される。
その後、第3吸着塔3では、図3の(ニ)に示すように、補助供給用電磁弁13aと補助排出用電磁弁11cの開弁により、第1吸着塔1の補助水素ガス貯蔵タンク4aからの高純度の水素ガスが供給されて洗浄工程(1)が実行され、その後、図3の(ホ)に示すように、補助供給用電磁弁13aと補助排出用電磁弁11cが閉弁され、排出用電磁弁8cの開弁に伴って第1吸着塔1からの高純度の水素ガスが供給されて洗浄工程(2)が実行される。この洗浄工程(1)、(2)においては、減圧下で吸着剤に吸着された不純物を脱離させて水素ガスで洗浄し、その際に発生したオフガスもオフガスタンク18に貯蔵される。
その後、第1吸着塔1では、均圧工程(1)(2)、減圧工程、洗浄工程(1)(2)が実行され、減圧工程と洗浄工程(1)(2)時に発生したオフガスがオフガスタンク18に貯蔵され、そのとき、第2吸着塔2は吸着工程にあり、第3吸着塔3は均圧工程から昇圧工程にある。
その後、第1吸着塔1では、均圧工程、昇圧工程が実行され、第2吸着塔2においては、均圧工程(1)(2)、減圧工程、洗浄工程(1)(2)が実行され、そのとき、第3吸着塔3においては、吸着工程が実行される。
各吸着塔1,2,3において、このような各工程が繰り返し実行されて、水素リッチガスから高純度の水素ガスが連続的に精製されて水素ガス貯蔵タンク9および補助水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4cに貯蔵されるとともに、その一部が洗浄工程における洗浄用水素ガスとして使用され、オフガスタンク18に貯蔵されたオフガスは、例えば、図外のバーナへ供給されてバーナの燃料に供される。
その後、第1吸着塔1では、均圧工程、昇圧工程が実行され、第2吸着塔2においては、均圧工程(1)(2)、減圧工程、洗浄工程(1)(2)が実行され、そのとき、第3吸着塔3においては、吸着工程が実行される。
各吸着塔1,2,3において、このような各工程が繰り返し実行されて、水素リッチガスから高純度の水素ガスが連続的に精製されて水素ガス貯蔵タンク9および補助水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4cに貯蔵されるとともに、その一部が洗浄工程における洗浄用水素ガスとして使用され、オフガスタンク18に貯蔵されたオフガスは、例えば、図外のバーナへ供給されてバーナの燃料に供される。
〔別実施形態〕
(1)先の実施形態では、合計3つの吸着塔1,2,3を備えた水素製造装置を例示して説明したが、吸着塔の塔数は任意であり、2つ以上の吸着塔を備えた水素製造装置であれば適用可能である。
また、複数の吸着塔1,2,3の外周部のそれぞれに水素ガス貯蔵タンクとしての補助水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4cを配置した構成を示したが、例えば、複数の吸着塔1,2,3のうち、特定の吸着塔にのみ補助水素ガス貯蔵タンクを配置して実施することもできる。
(1)先の実施形態では、合計3つの吸着塔1,2,3を備えた水素製造装置を例示して説明したが、吸着塔の塔数は任意であり、2つ以上の吸着塔を備えた水素製造装置であれば適用可能である。
また、複数の吸着塔1,2,3の外周部のそれぞれに水素ガス貯蔵タンクとしての補助水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4cを配置した構成を示したが、例えば、複数の吸着塔1,2,3のうち、特定の吸着塔にのみ補助水素ガス貯蔵タンクを配置して実施することもできる。
(2)先の実施形態では、吸着塔1,2,3の外周部に配置した補助水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4cに加えて、水素ガス貯蔵タンク9を設けた例を示したが、例えば、補助水素ガス貯蔵タンク4a,4b,4cの容量を大きくすることにより、水素ガス貯蔵タンク9を廃して実施することもできる。
また、水素ガス貯蔵タンク9を設ける場合であれば、その水素ガス貯蔵タンク9に水素吸蔵合金を収容して実施することも、水素吸蔵合金を収容せずに実施することもできる。
また、水素ガス貯蔵タンク9を設ける場合であれば、その水素ガス貯蔵タンク9に水素吸蔵合金を収容して実施することも、水素吸蔵合金を収容せずに実施することもできる。
1,2,3 吸着塔
4a,4b,4c 水素ガス貯蔵タンク
4a,4b,4c 水素ガス貯蔵タンク
Claims (6)
- 複数の吸着塔において吸着、均圧、減圧、洗浄、昇圧の各工程を繰り返しながら、水素リッチガスから水素ガスを精製して水素ガス貯蔵タンクに貯蔵する圧力スイング吸着法による水素精製装置であって、
前記水素ガス貯蔵タンクが、その内部に水素吸蔵合金を収容して前記吸着塔の外周部に接するように設けられている水素精製装置。 - 前記吸着塔の外周部の壁体が、前記水素ガス貯蔵タンクの壁体の一部を兼用している請求項1に記載の水素精製装置。
- 前記水素ガス貯蔵タンクが少なくとも吸着塔と同じ数だけあって、各吸着塔の外周部にそれぞれ水素ガス貯蔵タンクが接するように設けられている請求項1または2に記載の水素精製装置。
- 複数の吸着塔において吸着、均圧、減圧、洗浄、昇圧の各工程を繰り返しながら、水素リッチガスから水素ガスを精製して水素ガス貯蔵タンクに貯蔵する圧力スイング吸着法による水素精製装置の運転方法であって、
前記水素ガス貯蔵タンクが、その内部に水素吸蔵合金を収容して前記吸着塔の外周部に接するように設けられ、その水素ガス貯蔵タンク内の水素ガスを前記洗浄工程において洗浄用水素ガスとして使用する水素精製装置の運転方法。 - 前記水素ガス貯蔵タンクが少なくとも吸着塔と同じ数だけあって、各吸着塔の外周部にそれぞれ水素ガス貯蔵タンクが接するように設けられ、前記各吸着塔の洗浄工程において他の吸着塔の外周部に接する水素貯蔵タンク内の水素ガスを洗浄用水素ガスとして使用する請求項4に記載の水素精製装置の運転方法。
- 前記各吸着塔の均圧工程において吸着塔内の水素ガスをその吸着塔の外周部に接する水素ガス貯蔵タンクに供給して均圧する請求項5に記載の水素精製装置の運転方法。
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2006
- 2006-03-30 JP JP2006095435A patent/JP2007269526A/ja active Pending
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