JP4088262B2 - 燃料ガス製造装置の始動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、炭化水素又はアルコールを含む含水素燃料を改質することにより、水素リッチな燃料ガスを精製する燃料ガス製造装置の始動方法に関する。
例えば、天然ガス等の炭化水素燃料やメタノール等のアルコールを含む含水素燃料を改質して水素含有ガス(改質ガス)を得た後、この水素含有ガスから燃料ガスを精製して燃料電池等に供給する水素製造装置(燃料ガス製造装置)が採用されている。
例えば、特許文献1に開示されている水素製造装置は、図6に示すように、基本的に都市ガス等の燃料が圧縮機1から供給される水添脱硫部2、脱硫後の燃料を水蒸気改質して高濃度な水素含有ガス(水素リッチガス)を製造する水蒸気改質部3、前記水蒸気改質部3の周囲に外装され、水素と空気中の酸素とを触媒燃焼させる触媒燃焼部4、前記水素含有ガス中の一酸化炭素を二酸化炭素及び水素に転換させるガス変成部5、及びガス変成後の水素含有ガスから高純度水素を圧力吸着により分離するPSA(Pressure Swing Adsorption)部6を備えている。
PSA部6には、高純度水素を固体高分子型燃料電池(PEFC)7に供給する前に一時的に貯蔵する水素貯蔵タンク8と、このPSA部6で吸着除去されたオフガス(不要物)を一時的に貯蔵するオフガスホルダ9とが接続されている。オフガスホルダ9は、水蒸気改質部3を加熱するための燃料として、オフガスを触媒燃焼部4に供給している。
この場合、PSA部6は、水素以外の成分を高圧下で選択的に吸着し、減圧下で脱着する吸着剤を充填した複数の吸着塔を設けている。そして、各吸着塔に、それぞれ吸着−脱着−置換−昇圧からなるサイクリック運転を行わせることにより、高純度水素を取り出す一方、他の成分をオフガスとして排出するように構成されている。
特開2002−20102号公報(図1)
上記の水素製造装置では、運転中に何らかの原因による異常停止、あるいはユーザーによる緊急停止操作等、規定停止以外の外部緊急停止が行われる場合がある。さらに、水素製造装置は、停止状態で長期間放置された後、起動される場合もある。
しかしながら、水素製造装置自体の状態や機器の故障等によって、前記水素製造装置の始動ができない状況がある。一方、簡単なメンテナンスを実施すれば、水素製造装置の始動が可能になる場合もあるが、ユーザーにメンテナンス作業を強要することになり、特に家庭用水素製造装置では、ユーザーメンテナンス作業は最小限にする必要がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、起動前に装置異常の自己診断及び自己修復を行うことができ、ユーザーによるメンテナンス作業を可及的に削減することが可能な燃料ガス製造装置の始動方法を提供することを目的とする。
本発明は、含水素燃料を改質して改質ガスを得た後、前記改質ガスから不要物を除去して水素リッチな燃料ガスを精製する燃料ガス製造装置の始動方法である。この場合、含水素燃料とは、例えば、炭化水素又はアルコール等のように、水素を含む燃料をいう。
先ず、燃料ガス製造装置の始動信号が入力されると、PSA機構の各塔内の圧力を検出し、検出された圧力が規定圧よりも高い塔があるか否かが検出される。そして、規定圧よりも高い塔があると判断された際、該規定圧よりも高い塔内の過剰圧分の残留ガスを加熱部に供給して自己修復処理が施される。
そして、自己修復処理が施された後に異常があると判断された際、異常内容表示される
本発明では、燃料ガス製造装置の始動前に、PSA機構の状態に異常がある際、所定の異常状態に対応して自己修復処理が施されるため、ユーザーに過度のメンテナンス作業を強いることがない。従って、燃料ガス製造装置の運転が異常停止された後にも、前記燃料ガス製造装置は、簡単な工程で、正常な始動を確実且つ迅速に開始することができるとともに、ユーザーによるメンテナンス作業を最小限に抑えることが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係る始動方法を実施するための家庭用燃料ガス精製システム(燃料ガス製造装置)10の概略構成図である。
家庭用燃料ガス精製システム10は、含水素燃料、例えば、メタンやプロパン等の炭化水素燃料(以下、改質用燃料ともいう)の改質反応により水素リッチガス(以下、改質ガスという)を得る改質部12と、前記水素リッチガスから高純度の水素ガス(以下、燃料ガスともいう)を精製する精製部14と、前記燃料ガスを貯蔵する貯蔵部16とを備える。
改質部12は、燃焼触媒を有して改質用燃料を蒸発させる蒸発器18を備える。蒸発器18には、バーナー等の燃焼器(加熱部)20が付設されるとともに、前記蒸発器18には、水供給タンク21が水コンプレッサ23を介して接続される。
蒸発器18の下流には、改質用燃料を改質して改質ガスを得る反応器22が配設される。反応器22の下流には、改質ガスを冷却する冷却器24が配設されるとともに、この冷却器24の下流には、冷却された前記改質ガスをガス成分と水分とに分離する気液分離器26が配設される。この気液分離器26で分離される水は、水供給タンク21に供給される。
改質部12には、空気供給機構28が設けられる。空気供給機構28は、空気コンプレッサ30を備えるとともに、この空気コンプレッサ30には、改質用空気供給路32、燃焼用空気供給路34及びオフガス排出用空気供給路36が接続される。改質用空気供給路32は、改質用空気により改質ガスを吸引するエゼクタ37を介して蒸発器18に接続され、燃焼用空気供給路34は、反応器22に加熱空気を供給するためのバーナー35及び弁37a、37bを介してオフガス排出用空気供給路36の途上に接続されるとともに、前記オフガス排出用空気供給路36は、後述するPSA機構42を経由して前記燃焼器20に接続される。改質用空気供給路32、燃焼用空気供給路34及びオフガス排出用空気供給路36は、弁38a、38b及び38cを介して空気コンプレッサ30に接続可能である。
気液分離器26の下流には、改質ガス供給路40を介して精製部14を構成するPSA機構42が接続され、前記PSA機構42には、水分が分離された改質ガスが供給される。改質ガス供給路40には、三方弁44を介して分岐経路46が接続されるとともに、前記三方弁44の下流には、コンプレッサ48及び冷却器50が設けられる。
図2に示すように、PSA機構42は、コンプレッサ48にそれぞれ接続可能な、例えば、3塔式圧力スイング吸着装置を構成しており、吸着塔60a、60b及び60cを備える。各吸着塔60a〜60cには、塔内の圧力を検出するための圧力センサ62a〜62cが設けられる。各吸着塔60a〜60cの出入口の下部には、弁66a〜66cが配設されるとともに、前記弁66a〜66cを介して前記吸着塔60a〜60cがオフガス排出路68に接続される。
オフガス排出路68には、流量制御弁70、72が併設されるとともに、前記オフガス排出路68は、前記流量制御弁70により始動燃料供給路74を介して燃焼器20に接続される。オフガス排出路68は、エゼクタ76を介してオフガス排出用空気供給路36の途上に接続される。
各吸着塔60a〜60cの出入口の上部には、燃料ガス排出用弁80a〜80cと、均圧(洗浄)用弁82a〜82cとが設けられるとともに、前記吸着塔60a〜60cは、前記弁80a〜80cを介して燃料ガス経路84に連通可能である。
図1に示すように、燃料ガス経路84には、流量制御弁86と圧力調整弁88とが並列に設置されるとともに、コンプレッサ90と弁92とが並列に配置される。燃料ガス経路84は、弁94を介して貯蔵部16を構成する充填タンク96に接続されるとともに、前記燃料ガス経路84の途上に、分岐燃料ガス経路98が設けられ、この分岐燃料ガス経路98には、弁100を介してバッファタンク102が接続される。
充填タンク96は、図示しない燃料電池車両に燃料ガスを供給する一方、バッファタンク102は、家庭内で定置型燃料電池(図示せず)を発電させるために、該定置型燃料電池に燃料ガスを供給するとともに、弁37cを介して始動燃料供給路74に始動燃料を供給する。
家庭用燃料ガス精製システム10には、この家庭用燃料ガス精製システム10の各種状態を検出するために種々のセンサ類が設けられる。具体的には、空気コンプレッサ30に近接して圧力センサ104aが配設され、オフガス排出用空気供給路36には、圧力センサ104bが配設され、さらに水コンプレッサ23に近接して圧力センサ104cが配設される。
燃焼器20、バーナー35、反応器22及び冷却器24には、それぞれ温度センサ106a、106b、106c及び106dが配置されるとともに、前記蒸発器18と前記反応器22との間には、温度センサ106eが配置される。
改質ガス供給路40には、気液分離器26に近接して温度センサ106fが配置される一方、冷却器50に近接して温度160gが配置される。オフガス排出用空気供給路36には、PSA機構42の下流側に温度センサ106hが配置される。
家庭用燃料ガス精製システム10は、各補機類と通信及び制御を行うとともに、特に本実施形態では、前記家庭用燃料ガス精製システム10の各種状態を、例えば、圧力センサ104a〜104c及び温度センサ106a〜106hの検出信号に基づいて検出するとともに、検出された状態が異常であるか否かを判断し且つ所定の異常状態に対応して自己修復処理を施すための制御を行う制御部として、例えば、制御ECU(Electronic Control Unit)108を備える。
制御ECU108は、自己修復処理が施された後に異常があると判断された際、異常内容を操作パネル110に送ることにより、前記操作パネル110に警告を表示させる。
このように構成される家庭用燃料ガス精製システム10の動作について、以下に説明する。
家庭用燃料ガス精製システム10では、制御ECU108を介して空気コンプレッサ30が運転されており、改質用空気、燃焼用空気及びオフガス排出用空気が、それぞれ改質用空気供給路32、燃焼用空気供給路34及びオフガス排出用空気供給路36に送られる。
改質用空気供給路32に供給される改質用空気は、蒸発器18に供給されるとともに、この蒸発器18には、例えば、天然ガス等の改質用燃料と水とが供給される。一方、燃焼器20では、燃焼用空気及び必要に応じて水素等が供給されて燃焼が行われ、蒸発器18では、改質用燃料及び水が蒸発する。
蒸発した改質用燃料は、反応器22に送られる。この反応器22では、改質用燃料中の、例えば、メタン、空気中の酸素及び水蒸気によって、酸化反応であるCH+2O→CO+2HO(発熱反応)と、燃料改質反応であるCH+2HO→CO+4H(吸熱反応)とが同時に行われる(オートサーマル方式)。
上記のように、反応器22により改質された改質ガスは、冷却器24によって冷却された後、気液分離器26に供給される。この気液分離器26で水分が分離された改質ガスは、改質ガス供給路40を介してPSA機構42に送られ、コンプレッサ48で圧縮されて前記PSA機構42を構成する吸着塔60a〜60cに選択的に供給される(図2参照)。
その際、図3に示すように、PSA機構42では、例えば、吸着塔60aで吸着工程、吸着塔60bでパージ工程及び吸着塔60cで減圧工程が同時に行われる。このため、吸着塔60a内では、水素以外の成分が吸着されて高濃度の水素(水素リッチ)を含む燃料ガスが精製され、この燃料ガスが燃料ガス経路84に供給される。燃料ガスは、図1に示すように、コンプレッサ90の作用下に充填タンク96とバッファタンク102とに選択的に貯蔵される。
さらに、図3に示すように、吸着塔60aで吸着工程、吸着塔60bで均圧工程及び吸着塔60cで均圧工程を経た後、前記吸着塔60aで吸着工程、前記吸着塔60bで昇圧工程及び吸着塔60cでブローダウン工程が実施される。従って、吸着塔60cでのブローダウン工程によるオフガス(不要物)は、弁66cの開放作用下にオフガス排出路68に排出される(パージ工程)。
オフガス排出路68は、図1に示すように、オフガス排出用空気供給路36に接続されており、該オフガス排出路68に排出されたオフガスは、このオフガス排出用空気供給路36に沿って流動するオフガス排出用空気を介して燃焼器20に送られる。このオフガスは、燃焼器20の燃焼用燃料として使用される。
上記のように、吸着塔60a〜60cでは、吸着工程、減圧工程、均圧工程、ブローダウン工程及びパージ工程が、順次、行われることにより、PSA機構42で燃料ガスが連続的に精製される。この燃料ガスは、燃料ガス経路84から貯蔵部16に供給される。
ところで、家庭用燃料ガス精製システム10では、家庭内における需要に応じて運転を行うため、起動及び停止が繰り返し行われるとともに、運転時間及び停止時間が一定とはならない。さらに、家庭用燃料ガス精製システム10において、運転中に何らかの原因により異常停止が起こることがある。
そこで、本実施形態では、図4に示すフローチャートに沿って家庭用燃料ガス精製システム10の始動が行われる。
先ず、図示しない起動スイッチ(イグニッションスイッチ)がオンされると、制御ECU108では、このオン信号の入力によって家庭用燃料ガス精製システム10のステータスチェックを開始する。具体的には、制御ECU108を介して圧力センサ104b、104cによる圧力検出が行われ、検出されたそれぞれの圧力が所定圧P1(例えば、10)kPaより低いか否かの判断が行われる(ステップS1)。
圧力センサ104bによる検出圧力がP1kPaを超えると判断されると(ステップS1、NO)、オフガス排出用空気供給路36に障害物が存在する一方、圧力センサ104cの検出圧力がP1kPa超えていると、水供給路に障害物があると判断される。制御ECU108は、操作パネル110に異常部位を表示してユーザーに異常の発生を告知する。このため、ユーザーは、操作パネル110に表示された異常部位に伴う部品交換作業を自ら行うことができる。
圧力センサ104b、104cの検出圧力がP1kPaより低いと判断されると(ステップS1中、YES)、ステップS2に進んで、温度センサ106dの検出温度が所定温度T1℃以下であるか否かが判断される。温度センサ106dの検出温度がT1℃を超えると判断されると(ステップS2中、NO)、ステップS3及びステップS4に進んで、冷却器24の自己修復処理が行われる。
具体的には、冷却液であるロングライフクーラント(LLC)が冷却器24に所定時間だけ循環されて、この冷却器24の温度低下を促す。そして、LLCの循環が所定の時間N1分だけ行われても、温度センサ106dの検出温度がT1℃以上であると判断されると(ステップS4中、NO)、ステップS5に進んで、LLCの循環が停止されるとともに、操作パネル110に異常表示がなされる。この異常表示には、例えば、冷却器24のラジエータファンの故障、水ポンプの故障、冷却水の不足又は冷却水の詰まり等、冷却水系機器の故障表示が含まれる。
一方、温度センサ106dの検出温度がT1℃以下であると判断されると(ステップS2中、YES)、ステップS6に進んで、圧力センサ104aの検出圧力がP2kPa以下であるか否かが判断される。圧力センサ104aの検出圧力がP2kPa以上であると判断されると(ステップS6中、NO)、自己修復処理であるステップS7に進み、弁38cが開度をM1%に設定される。
この状態で、所定時間N2分だけ経過しても、圧力センサ104aの検出圧力がP2kPa以上であると判断されると(ステップS8中、YES)、操作パネル110に異常表示がなされる。この異常表示には、システム内圧異常及び機器故障の表示が含まれる。
また、ステップS6において、圧力センサ104aの検出圧力がP2KPa以下であると判断されると(ステップS6中、YES)、ステップS9に進んで、温度センサ106a、106hが、それぞれ設定温度T2℃以下、T3℃以下であるか否かが判断される。温度センサ106a、106hの検出温度が上記の設定温度T2℃、T3℃よりも高いと判断されると(ステップS9中、NO)、ステップS10に進んで、空気コンプレッサ30がオンされる。
さらに、弁38cの開度が100%に調整されて(ステップS11)、所定の時間N2分だけオフガス排出用空気供給路36から燃焼器20にオフガス排出用空気が供給される。そして、所定時間N2分が経過した後にも、温度センサ106a、106hの検出温度が設定温度T2℃、T3℃以上であると判断されると(ステップS12中、NO)、ステップS13に進んで、空気コンプレッサ30がオフされるとともに、弁38cの開度がM2%に調整されて、操作パネル110に異常が表示される。この異常表示には、蒸発器18の触媒温度異常及び空気コンプレッサ30の異常が含まれる。
ステップS9において、温度センサ106a、106hの検出温度が設定温度T2℃、T3℃以下であると判断されると(ステップS9、YES)、ステップS14に進んで、温度センサ106b、106c、106e、106f及び106gがそれぞれ設定温度T4℃、T5℃、T6℃、T7℃及びT8℃以下であるか否かが判断される。
そして、温度センサ106b、106c、106e〜106gの少なくともいずれかの検出温度が、設定温度以上であると判断されると(ステップS14中、NO)、蒸発器(BN)18の暖機処理が開始される。この暖機処理が所定時間N3秒だけ経過しても、設定温度以下にならないと判断されると(ステップS16中、YES)、操作パネル110に異常表示がなされる。この異常表示には、蒸発器18の暖機用機器の故障表示が含まれる。
一方、ステップS14において、全ての検出温度が設定位置以下であると判断されると(ステップS14中、YES)、ステップS17に進んで、PSA機構42のステータスチェックが行われる。具体的には、PSA機構42を構成する各吸着塔60a〜60cの内部圧力が、圧力センサ62a〜62cを介して検出される。制御ECU108には、吸着塔60a〜60cの正常始動位置、例えば、図3中、位置T1〜T3におけるそれぞれの始動用規定圧が予め記憶されており、検出された前記吸着塔60a〜60cの圧力Pが、前記規定圧であるP3kPa〜P4kPaの範囲内にあるか否かが判断される(ステップS18)。
そこで、例えば、吸着塔60b内の圧力が規定圧P3kPaよりも低いと判断されると、弁94を開放して充填タンク96に貯蔵されている燃料ガス(水素ガス)をPSA機構42に送る。PSA機構42では、弁80bが開放されており、弁92の作用下に、燃料ガスが吸着塔60b内に供給される。吸着塔60b内への燃料ガスの供給量は、流量制御弁86により所定の量に規制される。
吸着塔60a、60cにおいても同様に、検出されたそれぞれ内部圧力が規定圧P3kPaよりも低い際には、弁80a、80cを開放し、各吸着塔60a、60cに所定量の燃料ガスが供給される。
上記の燃料ガスの供給が所定時間N4秒だけ経過しても、吸着塔60a〜60cの圧力が規定圧P3kPa以上にならないと判断されると(ステップS20中、YES)、操作パネル110に異常表示がなされる。この異常表示には、PSA機構42の故障表示が含まれる。
一方、ステップS18において、例えば、吸着塔60b内の圧力が規定圧P4kPaよりも高いと判断されると、ステップS21に進んで、弁66b、70が開放される。このため、吸着塔60b内の過剰圧力分のオフガス(残留ガス)が燃焼器20に供給され、この燃焼器20で燃焼されることにより排出される。
上記のオフガスの排出が所定時間N5秒だけ経過しても、吸着塔60a〜60cの圧力が規定圧P4kPa以下にならないと判断されると(ステップS22中、YES)、操作パネル110に異常表示がなされる。この異常表示には、PSA機構42の故障表示が含まれる。
そして、PSA機構42のステータスチェックが終了すると、ステップS23に進んで、弁38a、38cの開度がM3%に調整される。次いで、家庭用燃料ガス精製システム10の始動が開始される。
このように、本実施形態では、家庭用燃料ガス精製システム10の運転が異常停止された後にも、前記家庭用燃料ガス精製システム10の始動前に、該家庭用燃料ガス精製システム10の各種状態に異常があるか否かが判断されている。そして、所定の異常状態が検出されると、自己修復処理が施されている。
これにより、ユーザーに過度のメンテナンス作業を強いることがなく、家庭用燃料ガス精製システム10は、簡単な工程で、正常な始動を確実且つ迅速に開始することができるという効果が得られる。しかも、ユーザーによるメンテナンス作業を最小限に抑えることが可能になる。
さらに、制御ECU108では、自己修復処理が施された後に異常があると判断された際、異常内容を操作パネル110に送って、前記操作パネル110に故障部位及び異常内容を含む警告を表示させている。従って、ユーザーは、操作パネル110の表示から異常の状態を詳細且つ確実に知ることができ、例えば、ユーザーによる部品交換作業が最小限になり、該ユーザーの負担が可及的に軽減されるという利点が得られる。
本発明の実施形態に係る始動方法を実施するための家庭用燃料ガス精製システムの概略構成図である。 前記家庭用燃料ガス精製システムを構成するPSA機構の要部構成説明図である。 前記PSA機構の動作を説明するタイムチャートである。 前記始動方法を説明するフローチャートの上流部の説明図である。 前記フローチャートの下流部の説明図である。 特許文献1の概略系統図である。
符号の説明
10…家庭用燃料ガス精製システム 12…改質部
14…精製部 16…貯蔵部
18…蒸発器 20…燃焼器
22…反応器 24、50…冷却器
26…気液分離器 28…空気供給機構
30…空気コンプレッサ 36…オフガス排出用空気供給路
40…改質ガス供給路 42…PSA機構
60a〜60c…吸着塔
62a〜62c、104a〜104c…圧力センサ
66a〜66c、70、72、80a〜80c、82a〜82c、94、100…弁
68…オフガス排出路 84…燃料ガス経路
96…充填タンク 102…バッファタンク
106a〜106h…温度センサ 108…制御ECU

Claims (1)

  1. 含水素燃料を改質して改質ガスを得た後、前記改質ガスをPSA機構に供給することにより、前記改質ガスから不要物を除去して水素リッチな燃料ガスを精製する燃料ガス製造装置の始動方法であって、
    前記燃料ガス製造装置の始動信号が入力された際、前記PSA機構の各塔内の圧力を検出し、検出された圧力が規定圧よりも高い塔があるか否かを判断する工程と、
    前記規定圧よりも高い塔があると判断された際、該規定圧よりも高い塔内の過剰圧分の残留ガスを加熱部に供給して自己修復処理を施す工程と、
    前記自己修復処理が施された後に異常があると判断された際、異常内容を表示する工程と、
    を有することを特徴とする燃料ガス製造装置の始動方法。
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