JP4850243B2 - 有機ケイ素化合物及び関連する製造方法 - Google Patents
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Description
Yは置換若しくは非置換アルキル、アリール若しくはアラルキル基であるか、又はZ*と同一であるかであり;
Z*は式Si(OR)3又はOSi(OR)3の少なくとも1個のシラン基を置換基として有するアルキル、アリール又はアラルキル基であり、ここで、Rは(好ましくは1〜6個の炭素原子を有する)直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基である}
の有機ケイ素化合物が開示されている。
mは0、1、2又は3であり、
nは1、2又は3である}
の有機ケイ素化合物が挙げられる。
m、n、o、pはそれぞれ0又は0より大きい整数又は小数を表わし;
qは1又は1より大きい整数又は小数を表わし;
aは0、1、2及び3から選択される整数を表わし;
a'は0、1及び2から選択される整数を表わし;
aとa'との合計a+a'は0〜3の範囲内であり、
但し、
(C1)aが0である場合には
m、n、o及びpの内の少なくとも1つが0以外の数であり且つqが1若しくは1より大きいか;又は
qが1より大きく且つm、n、o及びpのそれぞれが任意の値を有するか;
であり、且つ
記号G0の少なくとも1つがG2について下に与える定義に相当し;
(C2)a+a'が3である場合には、m=n=o=p=0であり;
(C3)有機ケイ素化合物が式(I)においてa=3であり、q=1であり、m=n=o=p=0である化合物から専ら成る場合には、上で定義した通りの式(I*)、(II*)又は(III*)の有機ケイ素化合物を除外するものとし;
記号G0は同一であっても異なっていてもよく、それぞれG2又はG1に対応する基の1つを表わし;
記号G2は同一であっても異なっていてもよく、それぞれがヒドロキシル基若しくは加水分解性一価基を表わすか、又は2個のG2がそれらが結合しているケイ素と一緒になって3〜5個の炭化水素環員を有する環を形成するか(この環は、少なくとも1個のヘテロ原子を含むことができ、且つこれらの環員の少なくとも1個が少なくとも1つの他の炭化水素環又は芳香族環の環員であることもできる)であり;
記号G1は同一であっても異なっていてもよく、それぞれ飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素基;飽和若しくは不飽和及び/若しくは芳香族の単環式若しくは多環式炭素環式基;又は飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素部分と上記の炭素環式部分とを有する基を表わし;
記号Zは飽和又は不飽和脂肪族炭化水素;飽和、不飽和及び/又は芳香族の単環式又は多環式炭素環式基;並びに飽和又は不飽和脂肪族炭化水素部分と上記の炭素環式部分とを有する基:から選択される二価基を表わし、この二価基は随意に酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は窒素原子(この窒素原子は、水素原子;飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素基;飽和若しくは不飽和及び/若しくは芳香族の単環式若しくは多環式炭素環式基;並びに飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素部分と上記の炭素環式部分とを有する基:から選択される一価基1個を有する)で置換され又は中断されていることができ;
記号Aは、
・飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素基;飽和若しくは不飽和及び/若しくは芳香族の単環式若しくは多環式炭素環式基;又は飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素部分と上記の炭素環式部分とを有する基;
・基−X−G3
(ここで、Xは−O−、−S−又は−NG4−を表わし、ここで、G4はG1について上で与えた意味のいずれかを有し;
G3はG4と同一であっても異なっていてもよく、G1について定義した基の内のいずれかを表わし;
さらに基−NG4G3の置換基G3及びG4はそれらが結合している窒素原子と一緒になって5〜7個の環員を有する単環を形成することもでき、この環は3〜6個の炭素原子及び1又は2個の窒素原子を有し且つ随意に1又は2個の不飽和二重結合を有する);或は
・q=1の時に、次式:
の基:
を表わす}
の1種又はそれより多くの互いに同一であっても異なっていてもよい種を含む官能化された有機ケイ素化合物に関する。
上記において脂肪族炭化水素基とは、本発明の意味においては、直鎖状又は分岐鎖状の基(好ましくは1〜25個の炭素原子を有するもの)であり、随意に置換されていてよい。
・ハロゲン原子、特に塩素原子;
・基−O−G7及び−O−CO−G7(ここで、G7は飽和若しくは不飽和の脂肪族炭化水素基、又は飽和、不飽和及び/若しくは芳香族の単環式若しくは多環式炭素環式基、又は飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素部分と上記の炭素環式部分とを有する基を表わし、G7は随意にハロゲン化されていてもよく且つ/又は1個以上のアルコキシで置換されていてもよい);
・基−O−N=CG8G9(ここで、G8及びG9は独立的にG7について上で与えた意味のいずれかを持ち、G8及びG9はハロゲン化されていてもよく且つ/又は1個以上のアルコキシで随意に置換されていてもよい);
・基−O−NG8G9(ここで、G8及びG9は上で定義した通りである)。
・直鎖状若しくは分岐鎖状C1〜C8アルコキシ(これは随意にハロゲン化されていてよく且つ/若しくは随意に1個以上の(C1〜C8)アルコキシで置換されていてよい);
・C2〜C9アシルオキシ(これは随意にハロゲン化されていてよく若しくは随意に1個以上の(C1〜C8)アルコキシで置換されていてよい);
・C5〜C10シクロアルキルオキシ;又は
・C6〜C18アリールオキシ:
である。例として、加水分解性基は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、メトキシメトキシ、エトキシエトキシ、メトキシエトキシ、β−クロロプロポキシ若しくはβ−クロロエトキシ又はアセトキシである。
・記号G0は同一であっても異なっていてもよく、基G1又はG2について下に与えるものと同じ定義に相当し;
・記号G1は同一であっても異なっていてもよく、それぞれ直鎖状若しくは分岐鎖状C1〜C8アルキル基、C5〜C10シクロアルキル基又はC6〜C18アリール基を表わし;
・記号G2は同一であっても異なっていてもよく、それぞれ随意に1個以上の(C1〜C8)アルコキシで置換された直鎖状又は分岐鎖状のC1〜C8アルコキシ基を表わし;
・Zは二価基Z'−Z''−を表わし、
ここで、
・・Z'はC1〜C8アルキレン鎖;C5〜C10飽和シクロアルキレン基;C6〜C18アリーレン基;又はこれらの基少なくとも2個の組合せを含む二価基を表わし;
・・Z''は−O−又は−NR4−を表わし、ここで、R4は水素原子;直鎖状若しくは分岐鎖状のC1〜C8アルキル基;C5〜C10シクロアルキル基;C6〜C18アリール基;又は(C6〜C18)アリール−(C1〜C8)アルキル基を表わし;
・Aは基−O−G3又は−NG4G3を表わし、ここで、G3及びG4は互いに同一であっても異なっていてもよく、それぞれ直鎖状若しくは分岐鎖状C1〜C8アルキル基;C5〜C10シクロアルキル基又はC6〜C18アリール基を表わす。
・記号G0は同一であっても異なっていてもよく、基G1又はG2について下に与えるものと同じ定義に相当し;
・記号G1は同一であっても異なっていてもよく、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロヘキシル及びフェニル基を含む群から選択され;
・記号G2は同一であっても異なっていてもよく、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、メトキシメトキシ、エトキシエトキシ及びメトキシエトキシ基を含む群から選択され;
・Zは二価基Z'−Z''−を表わし、
ここで、
・・Z'はC1〜C8アルキレン鎖を表わし;
・・Z''は−O−又は−NR4−を表わし、ここで、R4は水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル及びベンジル基を含む群から選択され;
・Aは−O−G3又は−NG4G3を表わし、ここで、G3及びG4は互いに同一であっても異なっていてもよく、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロヘキシル及びフェニル基を含む群から選択される。
・記号G0は同一であっても異なっていてもよく、それぞれG1又はG2について下で選択される基の内の1つを表わし;
・記号G1は同一であっても異なっていてもよく、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロヘキシル及びフェニル基を含む群から選択され;
・記号G2は同一であっても異なっていてもよく、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ及びn−ブトキシ基を含む群から選択され;
・Zが二価基Z'−Z''−を表わし、 ここで、
・・Z'はメチレン、エチレン及びプロピレン二価基を含む群から選択され;
・・Z''は−O−又は−NR4−を表わし、ここで、R4は水素原子であり;
・Aは基−O−G3を表わし、ここで、G3はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロヘキシル及びフェニル基を含む群から選択される。
・(i)式(I)においてa+a'=3;m=n=o=p=0;且つq=1であるものに相当する官能化オルガノシラン;
・(2i)式(I)においてa+a'=1又は2;mが1〜2の範囲であり;n=p=o=0;且つq=1であるものに相当する官能化シロキサンオリゴマー;
・(3i)少なくとも1つの種(i)及び/又は少なくとも1つの種(2i)の混合物。
・(2i.1)式(I)においてa+a'=2;m=1;n=p=o=0;且つq=1であるものに相当する官能化シロキサンオリゴマー;
・(2i.2)式(I)においてa+a'=1;m=2;n=p=o=0;且つq=1であるものに相当する官能化シロキサンオリゴマー。
・(i)式(I)においてa+a'=3;m=n=o=p=0;且つq=1であるものに相当する官能化オルガノシラン;
・(2i.1)式(I)においてa+a'=2;m=1;n=p=o=0;且つq=1であるものに相当する官能化シロキサンオリゴマー;
・(2i.2)式(I)においてa+a'=1;m=2;n=p=o=0;且つq=1であるものに相当する官能化シロキサンオリゴマー;
・(3i)少なくとも1つの種(i)及び/又は少なくとも1種の下位種(2i.1)及び/又は少なくとも1種の下位種(2i.2)の混合物。
・記号G0は同一であっても異なっていてもよく、G1、G2について下に与える定義に相当し;
・記号G1は同一であっても異なっていてもよく、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロヘキシル及びフェニル基を含む群から選択され;
・記号G2は同一であっても異なっていてもよく、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ及びn−ブトキシ基を含む群から選択され;
・Aは基−O−G3を表わし、ここで、G3はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロヘキシル及びフェニル基を含む群から選択され、
・Zは二価基Z'−NR4−を表わし、
ここで、
・・Z'はメチレン、エチレン及びプロピレン二価基を含む群から選択され;
・・R4は水素原子である:
化合物(i)及び/又は(2i.1)及び/又は(2i.2)を含む少なくとも1種の混合物(3i)を含むことができる。
・シラン(i)30〜95モル%、好ましくは60〜90モル%;
・シロキサン(2i.1及び/又は2i.2)5〜70モル%、好ましくは5〜40モル%。
・a=3、a'=0、m=n=o=p=0且つq=1である種(i):
m、n、o、pはそれぞれ0又は0より大きい整数又は小数を表わし;
qは1又は1より大きい整数又は小数を表わし;
aは0、1、2及び3から選択される整数を表わし;
a'は0、1及び2から選択される整数を表わし;
aとa'との合計a+a'は0〜3の範囲内であり、
但し、
(C1)aが0である場合には
m、n、o及びpの内の少なくとも1つが0以外の数であり且つqが1若しくは1より大きいか;又は
qが1より大きく且つm、n、o及びpのそれぞれが任意の値を有するか;
であり、且つ
記号G0の少なくとも1つがG2について下に与える定義に相当し;
(C2)a+a'が3である場合には、m=n=o=p=0であり;
記号G0は同一であっても異なっていてもよく、それぞれG2又はG1に対応する基の1つを表わし;
記号G2は同一であっても異なっていてもよく、それぞれがヒドロキシル基若しくは加水分解性一価基を表わすか、又は2個のG2がそれらが結合しているケイ素と一緒になって3〜5個の炭化水素環員を有する環を形成するか(この環は、少なくとも1個のヘテロ原子を含むことができ、且つこれらの環員の少なくとも1個が少なくとも1つの他の炭化水素環又は芳香族環の環員であることもできる)であり;
記号G1は同一であっても異なっていてもよく、それぞれ飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素基;飽和若しくは不飽和及び/若しくは芳香族の単環式若しくは多環式炭素環式基;又は飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素部分と上記の炭素環式部分とを有する基を表わし;
記号Zは飽和又は不飽和脂肪族炭化水素;飽和、不飽和及び/又は芳香族の単環式又は多環式炭素環式基;並びに飽和又は不飽和脂肪族炭化水素部分と上記の炭素環式部分とを有する基:から選択される二価基を表わし、この二価基は随意に酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は窒素原子(この窒素原子は、水素原子;飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素基;飽和若しくは不飽和及び/若しくは芳香族の単環式若しくは多環式炭素環式基;並びに飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素部分と上記の炭素環式部分とを有する基:から選択される一価基1個を有する)で置換され又は中断されていることができ;
記号Aは、
・飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素基;飽和若しくは不飽和及び/若しくは芳香族の単環式若しくは多環式炭素環式基;又は飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素部分と上記の炭素環式部分とを有する基;
・基−X−G3
(ここで、Xは−O−、−S−又は−NG4−を表わし、ここで、G4はG1について上で与えた意味のいずれかを有し;
G3はG4と同一であっても異なっていてもよく、G1について定義した基の内のいずれかを表わし;
さらに基−NG4G3の置換基G3及びG4はそれらが結合している窒素原子と一緒になって5〜7個の環員を有する単環を形成することもでき、この環は3〜6個の炭素原子及び1又は2個の窒素原子を有し且つ随意に1又は2個の不飽和二重結合を有する);或は
・q=1の時に、次式:
の基:
を表わす}
の1種又はそれより多くの互いに同一であっても異なっていてもよい化合物を含む有機ケイ素化合物{特に本発明の第1の主題を構成するもの(しかしそれに限定されない)}の製造方法であって、
⇒該方法が、
・少なくとも1種の有機ケイ素化合物(I)の少なくとも1種の前駆体(II)を用い、この前駆体が次式(II):
に相当するものであり、
・前駆体(II)のヒドラジノ基を、少なくとも1種の酸化剤(Ox)及び少なくとも1種の塩基(B)を含む酸化系によって酸化して、有機ケイ素化合物(I)に属するアゾ基にする
ことを含むタイプのものであり、
⇒該方法が、
・塩基Bを無機塩基から、好ましくは式(B):M2CO3(ここで、Mは金属、好ましくはアルカリ金属である)の無機塩基から選択し、
・Oxをヒドラジン基を酸化してアゾ基にすることができる酸化剤から、好ましくはハロゲン、シアヌル酸誘導体及び塩素含有化合物並びにそれらの混合物から、より一層好ましくは臭素、次亜塩素酸t−ブチル、トリクロロイソシアヌル酸、塩素及びそれらの混合物を含む群から選択し、
・次式(III):
記号G0は同一であっても異なっていてもよく、それぞれ:飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素基;飽和若しくは不飽和及び/若しくは芳香族の単環式若しくは多環式炭素環式基;又は飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素部分と上記の炭素環式部分とを有する基;又はポリシロキサン残基:を表わし;
記号G2'は同一であっても異なっていてもよく、式(I)に関して記載した記号G2について上で与えたものと同じ定義に相当する加水分解性一価基を表わし、
p1は1及び2から選択される整数、好ましくは1を表わす)
の(単独で又は互いに混合物して用いられる)シランから選択される追加の試薬を用いる:
ことを特に構想することを特徴とする、前記製造方法にある。
・(i)式(I)においてa+a'=3;m=n=o=p=0;且つq=1であるものに相当する官能化オルガノシラン;
・(2i)式(I)においてa+a'=1又は2;mが1〜2の範囲であり;n=p=o=0;且つq=1であるものに相当する官能化シロキサンオリゴマー;
・(3i)少なくとも1つの種(i)及び/又は少なくとも1つの種(2i)の混合物。
・前駆体(II)、塩基(B)、追加の試薬(III)、有機溶媒及び酸化剤(Ox)を混合する(後者は数分〜数時間かけて反応混合物に徐々に添加するのが好ましい);
・(好ましくは撹拌しながら)反応させる;
・反応混合物を濾過して、過剰分の塩基(B)を塩MOxを生成させることによって取り除く;
・随意に濃縮する。
(i)式(IV)の前駆体シラン:
(これら式中、記号G0、G1、G2、m、n、o、p、q、a、a'及びAは上で定義した通りであり、
L1及びL2は互いに反応して真ん中の結合−Z−CO−を生成して式(II):
(ii)式(II)の前駆体をヒドラゾ基−HN−NH−を酸化してアゾ基−N=N−にする反応に付す工程。
(i)式(IV)の前駆体シラン:
(ii)式(II)の化合物をヒドラゾ基−HN−NH−を酸化してアゾ基−N=N−にする反応に付す。
・式(V)の前駆体ヒドラゾ誘導体及び溶媒を反応器中で周囲温度において不活性雰囲気下で用いる。
・数百回転/分で撹拌し、T=40〜100℃に加熱する。
・式(IV)の前駆体シランを数十分で添加する。
・室温に戻す前にT=40〜100℃において撹拌しながら数時間反応させる。
・室温において数時間放置する。
・式(II)の(例えば)固体状の前駆体を回収し、濾過し、洗浄し、乾燥させる。
・前駆体(II)、Ox(例えばOx2)及び溶媒を反応器中で周囲温度において不活性雰囲気下で用いる。
・Ox(例えばOx1)を30℃以下、好ましくは25℃以下の温度において数十分で反応器に添加する。
・室温において数時間撹拌する。
・濃縮する。
・活性アゾ官能基含有有機ケイ素化合物(I)を回収する。
・洗浄し、濾過する。
・濃縮する。
・次式のシラン種:
(ia):(C2H5O)3Si−(CH2)3−NH−CO−N=N−COOC2H5
・次式のシロキサン種:
Claims (11)
- 次式(I):
・m、n、o、pはそれぞれ0又は0より大きい整数又は小数を表わし;
・qは1又は1より大きい整数又は小数を表わし;
・aは0、1、2及び3から選択される整数を表わし;
・a'は0、1及び2から選択される整数を表わし;
・aとa'との合計a+a'は0〜3の範囲内であり、
但し、
(C1)aが0である場合には
m、n、o及びpの内の少なくとも1つが0以外の数であり且つqが1若しくは1より大きいか;又は
qが1より大きく且つm、n、o及びpのそれぞれが任意の値を有するか;
であり、且つ
記号G0の少なくとも1つがG2について下に与える定義に相当し;
(C2)a+a'が3である場合には、m=n=o=p=0であり;
記号G0は同一であっても異なっていてもよく、それぞれG2又はG1に対応する基の1つを表わし;
記号G2は同一であっても異なっていてもよく、それぞれがヒドロキシル基若しくは加水分解性一価基を表わすか、又は2個のG2がそれらが結合しているケイ素と一緒になって3〜5個の炭化水素環員を有する環を形成するか(この環は、少なくとも1個のヘテロ原子を含むことができ、且つこれらの環員の少なくとも1個が少なくとも1つの他の炭化水素環又は芳香族環の環員であることもできる)であり;
記号G1は同一であっても異なっていてもよく、それぞれ飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素基;飽和若しくは不飽和及び/若しくは芳香族の単環式若しくは多環式炭素環式基;又は飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素部分と上記の炭素環式部分とを有する基を表わし;
記号Zは飽和又は不飽和脂肪族炭化水素;飽和、不飽和及び/又は芳香族の単環式又は多環式炭素環式基;並びに飽和又は不飽和脂肪族炭化水素部分と上記の炭素環式部分とを有する基:から選択される二価基を表わし、この二価基は随意に酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は窒素原子(この窒素原子は、水素原子;飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素原子;飽和若しくは不飽和及び/若しくは芳香族の単環式若しくは多環式炭素環式基;並びに飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素部分と上記の炭素環式部分とを有する基:から選択される一価基1個を有する)で置換され又は中断されていることができ;
記号Aは、
・飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素基;飽和若しくは不飽和及び/若しくは芳香族の単環式若しくは多環式炭素環式基;又は飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素部分と上記の炭素環式部分とを有する基;
・基−X−G3
(ここで、Xは−O−、−S−又は−NG4−を表わし、ここで、G4はG1について上で与えた意味のいずれかを有し;
G3はG4と同一であっても異なっていてもよく、G1について定義した基の内のいずれかを表わし;
さらに基−NG4G3の置換基G3及びG4はそれらが結合している窒素原子と一緒になって5〜7個の環員を有する単環を形成することもでき、この環は3〜6個の炭素原子及び1又は2個の窒素原子を有し且つ随意に1又は2個の不飽和二重結合を有する);或は
・q=1の時に、次式:
の基:
を表わす}
の1種又はそれより多くの互いに同一であっても異なっていてもよい化合物を含む有機ケイ素化合物の製造方法であって、
⇒該方法が、
・少なくとも1種の有機ケイ素化合物(I)の少なくとも1種の前駆体(II)を用い、この前駆体が次式(II):
に相当するものであり、
・前駆体(II)のヒドラジノ基を、少なくとも1種の酸化剤(Ox)及び少なくとも1種の塩基(B)を含む酸化系によって酸化して、有機ケイ素化合物(I)に属するアゾ基にする
ことを含むタイプのものであり、
⇒該方法が、
・塩基Bを無機塩基から選択し、
・Oxをヒドラジン基を酸化してアゾ基にすることができる酸化剤から選択し、
・次式(III):
記号G0は同一であっても異なっていてもよく、それぞれ:飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素基;飽和若しくは不飽和及び/若しくは芳香族の単環式若しくは多環式炭素環式基;又は飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素部分と上記の炭素環式部分とを有する基;又はポリシロキサン残基:を表わし;
記号G2'は同一であっても異なっていてもよく、式(I)に関して記載した記号G2について上で与えたものと同じ定義に相当する加水分解性一価基を表わし、
p1は1及び2から選択される整数を表わす)
の(単独で又は互いに混合して用いられる)シランから選択される追加の試薬を用いる:
ことを含むことを特徴とする、前記製造方法。 - 前記酸化剤Oxを臭素、次亜塩素酸t−ブチル、トリクロロイソシアヌル酸、塩素及びそれらの混合物を含む群から選択することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 無水媒体中で実施することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
- 室温且つ/又は大気圧において実施することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 前駆体(II)、塩基(B)、追加の試薬(III)、有機溶媒及び酸化剤(Ox)を互いに混合し;
これを反応させ;
反応混合物を濾過して、過剰分の塩基(B)を塩MOxを生成させることによって取り除き;
随意に濃縮する:
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。 - Oxを前駆体(II)に対して化学量論的量で用いることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
- Bを反応によって放出される酸の量に対して化学量論的量で用いることを特徴とする、請求項5又は6に記載の方法。
- 前駆体(II)に対する追加の試薬(III)の使用量が少なくとも0.1Mであることを特徴とする、請求項5〜7のいずれかに記載の方法。
- 得られる有機ケイ素化合物が痕跡量のアルコールを含有するだけであり又はアルコールを含有しないことを特徴とする、請求項5〜8のいずれかに記載の方法。
- 次の一般的方法:
工程(i):
・式(V)の前駆体ヒドラゾ誘導体及び溶媒を反応器中で周囲温度において不活性雰囲気下で用い、
・数百回転/分で撹拌し、T=40〜100℃に加熱し、
・式(IV)の前駆体シランを数十分で添加し、
・室温に戻す前にT=40〜100℃において撹拌しながら数時間反応させ、
・室温において数時間放置し、
・式(II)の固体状前駆体を回収し、濾過し、洗浄し、乾燥させる;
工程(ii):
・前駆体(II)、Ox及び溶媒を反応器中で周囲温度において不活性雰囲気下で用い、
・Oxを30℃以下の温度において数十分で反応器に添加し、
・室温において数時間撹拌し、
・濃縮し、
・化合物(I)を回収し、
・洗浄し、濾過し、
・濃縮する:
に従うことを特徴とする、請求項10に記載の方法。
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