JP2020176195A - ビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物及びその製造方法並びにこれを含む組成物及び硬化物 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気中の水分と速やかに反応して硬化被膜を形成し、高い撥水性を示す湿分硬化性ビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物を提供する。【解決手段】下記一般式(1)(R1は1価炭化水素基、R2は2価炭化水素基である。R3及びR4は1価炭化水素基であり、R3とR4が互いに結合して、それらが結合するケイ素原子及びそのケイ素原子が直接結合する窒素原子とともに環構造を形成していてもよい。R5は1価炭化水素基である。pは0又は1であり、qは0、1又は2であり、a及びbは、0<a≦1、0≦b<1、a+b=1を満たす数である。)で示される分子量が500〜100,000のビスシリルアミノポリシラザン化合物。【選択図】なし

Description

本発明は、ビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物及びその製造方法並びにこれを含む組成物及び硬化物に関する。
ポリシラザン化合物には、無機ポリシラザン化合物と有機ポリシラザン化合物とがある。無機ポリシラザン化合物は、ジクロロシラン(H2SiCl2)から得られ、有機ポリシラザン化合物は、有機置換基を持つクロロシラン化合物のアンモノリシス重合で得られる。
有機ポリシラザン化合物は、有機置換基の変更によって様々な特性を付与することができる化合物群である。このような有機ポリシラザン化合物としては、ジメチルジクロロシランやメチルジクロロシランをアンモノリシス重合したものが代表として挙げられる(特許文献1)。
また、特許文献1に記載のポリシラザンと、1級又は2級アミノ基を有するシランカップリング剤とを反応させることにより、分子内にアルコキシシリル基を持つ有機ポリシラザン化合物も開発されている(特許文献2)。
一般的なポリシラザンである無機ポリシラザンは、空気中の酸素や水分と速やかに反応して、Si−N結合やSi−H基がSi−O−Si結合に変換されて硬化する。無機ポリシラザンは有機置換基を有しないため、得られた被膜はガラス様のものとなり、親水性を示す。
一方、特許文献1記載のポリシラザンは、無機ポリシラザンと同様に空気中の水分と反応してシロキサン(Si−O−Si)へと誘導されるが、分子内にメチル基を有するため、得られた硬化被膜は撥水性を示す。
撥水性は、カーコーティングや外壁塗料等の分野において強く求められる性能の一つである。撥水性被膜形成処理を施された素材表面では、空気の対流等の小さな作用や、その素材表面が有する勾配によって、付着した水滴が流れ落ちるため、容易に水滴を素材表面から取り除くことができる。また、外壁塗料の分野においては、撥水性被膜を外壁面に被覆させることにより、内部への水の侵入を防ぎ、建築物等の耐久性を高めることもできる。
一般的に、被膜形成処理剤は、一液型と二液型に分類される。一液型は他の成分と混合せずに使用することができ、かつ保存安定性にも優れているが、二液型は被覆直前に材料を混ぜ合わせる必要があり、一度混合すると反応して硬化が進んでしまうため、混合後は未硬化のままで保存できない。
撥水性被膜形成処理剤は、作業効率の観点から、短時間で被膜が硬化できることも重要であるため、保存安定性に優れた一液型で、かつ短時間での被膜形成能を有するものが強く求められている。
特表2003−514822号公報 特表2004−532318号公報
しかし、無機ポリシラザンは速やかに硬化被膜を形成できるが、得られる被膜は親水性を示すため、撥水性能は不十分であった。
一方、特許文献1及び2に記載の有機ポリシラザンは、有機置換基がメチル基であるため、撥水効果は小さい。また、アミノ基と反応してしまう官能基を有する化合物は、硬化が速くなる場合があるため、これを一液型組成物とすると反応が進んでしまうため、一液型組成物とすることができないという問題があった。
有機ポリシラザンの有機置換基として、例えばプロピル基のようなメチル基よりも長いアルキル基を導入すれば、より高い撥水性を示す硬化被膜が得られると考えられる。しかしながら、ポリシラザンは加水分解を受けて硬化被膜を形成することから、長いアルキル基を導入するとそれだけ水と反応し難くなり、硬化被膜形成にかかる時間が長くなってしまう。このため、短時間での硬化被膜形成と高い撥水性の両立は困難な課題として考えられていた。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、空気中の水分と速やかに反応して硬化被膜を形成し、その硬化被膜が高い撥水性を示すビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物及びその製造方法並びにこれを含む組成物及び硬化物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、アミノ基を保護したビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物が、遊離のアミノ基とは反応してしまう官能基を持つ化合物と混合しても、一液型組成物として安定に保存できること、さらに、その組成物が迅速な硬化被膜を与え、その硬化被膜が高い撥水性を有することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
[1] 下記一般式(1)
Figure 2020176195
(式中、R1はそれぞれ独立して炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、R2はそれぞれ独立してO、S又はSiのヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜20の2価炭化水素基である。また、R3及びR4はそれぞれ独立して炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、R3とR4が互いに結合して、それらが結合するケイ素原子及びそのケイ素原子が直接結合する窒素原子とともに環構造を形成していてもよい。R5はそれぞれ独立してO又はSを含んでいてもよい炭素数1〜50の置換又は非置換の1価炭化水素基である。さらに、pは0又は1であり、qは0、1又は2であり、a及びbは、0<a≦1、0≦b<1、a+b=1を満たす数である。)
で示される平均組成を有し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算の数平均分子量が500〜100,000であるビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物。
[2] 下記一般式(2)
Figure 2020176195
(式中、R1〜R4及びpは上記と同じ意味である。)
で示されるビスシリルアミノ基を有するクロロシラン化合物と、必要により下記一般式(3)
Figure 2020176195
(式中、R5、qは上記と同じ意味である。)
で示されるクロロシラン化合物とを混合し、アンモノリシス重合を行う工程を含む[1]に記載のビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物の製造方法、
[3] 前記アンモノリシス重合の後に、アルカリ水溶液を添加して分液する工程を含む[2]に記載のビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物の製造方法、
[4] [1]記載のビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物と、溶媒とを含む組成物、
[5] さらに、下記一般式(4)で示されるジカルボン酸無水物、又は下記一般式(5)で示されるシロキサン含有ジカルボン酸無水物を含む[4]に記載の組成物、
Figure 2020176195
[式中、Aは炭素数2〜10の3価炭化水素基であり、Bは単結合又はN、OもしくはSのヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜10の2価炭化水素基である。R6はそれぞれ独立して炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、R7はそれぞれ独立して、炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、R8はそれぞれ独立して炭素数1〜20の2価炭化水素基、又は下記一般式(6)
Figure 2020176195
(式中、R9はそれぞれ独立して炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、kは1〜10の整数である。)
で示されるシロキサン含有基である。また、rは0、1又は2であり、m及びnは、m≧1、n≧1、3≦m+n≦8を満たす整数である。]
[6] さらに、チタン化合物、アルミニウム化合物、亜鉛化合物、スズ化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属化合物を含む[4]又は[5]に記載の組成物、
[7] [5]又は[6]に記載の組成物が硬化した硬化物
を提供する。
本発明で得られるビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物は、多様な官能基と反応可能なアミノ基を保護して分子内に有しているため、通常はアミノ基と反応してしまう化合物とも一液型組成物を作製することができる。また、前記ポリシラザン化合物を含む組成物は、通常の保存方法で安定に保存できる。さらに、前記組成物に酸無水物を添加することで、空気中の水分と反応して被膜形成が速やかに行われるだけでなく、有機置換基に由来する高い撥水性を示す被膜も得られる。
実施例1−3で得られた組成物の29Si−NMRスペクトルである。 実施例1−5で得られた組成物の29Si−NMRスペクトルである。
以下、本発明について具体的に説明する。
[ポリシラザン化合物]
ビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物は、下記一般式(1)で示される平均組成を有する。
Figure 2020176195
上記一般式(1)において、R1はそれぞれ独立して炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜5の1価炭化水素基である。R1の1価炭化水素基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−デシル基等の直鎖状のアルキル基;イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ネオペンチル基、テキシル基、2−エチルヘキシル基等の分岐鎖状のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の環状のアルキル基;ビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基等が挙げられる。
上記一般式(1)において、R2はそれぞれ独立してO、S又はSiのヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜10、より好ましくは1〜5の2価炭化水素基を表す。
2の2価炭化水素基の具体例としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基等の直鎖状アルキレン基;プロピレン(メチルエチレン)基、メチルトリメチレン基等の分岐状アルキレン基;シクロヘキシレン基等の環状アルキレン基;プロペニレン基、1−ブテニレン基、2−ブテニレン基等のアルケニレン基;フェニレン基、ナフタレンジイル基等のアリーレン基;メチレンフェニレン基、メチレンフェニレンメチレン基等のアラルキレン基等が挙げられる。
また、R2のO、S又はSiのヘテロ原子を含む2価炭化水素基の具体例としては、オキシアルキレン基、アルキレンオキシアルキレン基、チオアルキレン基、アルキレンチオアルキレン基、ジアルキルシリルアルキレン基、アルキレンジアルキルシリルアルキレン基等が挙げられ、これらのアルキレン基としては、互いに独立して、上記炭素数1〜20の直鎖状、分岐状、環状アルキレン基で例示した基と同様の置換基が挙げられる。
上記一般式(1)において、R3及びR4はそれぞれ独立して、炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜5の1価炭化水素基を表し、R3とR4が互いに結合して、それらが結合するケイ素原子及びそのケイ素原子が直接結合する窒素原子とともに環構造を形成していてもよい。R3及びR4の1価炭化水素基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−デシル基等の直鎖状のアルキル基;イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ネオペンチル基、テキシル基、2−エチルヘキシル基等の分岐鎖状のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の環状のアルキル基;アリル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基等が挙げられる。また、環構造を形成する場合は、表1に示す構造等が挙げられる。なお、破線は結合手を示す(以下、同じ。)。
Figure 2020176195
上記一般式(1)において、R5はそれぞれ独立して、O又はSのヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜50、好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは1〜10の置換又は非置換の1価炭化水素基を表す。R5の1価炭化水素基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−へプチル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−テトラデシル基、n−ヘキサデシル基、n−オクタデシル基、n−イコル基、n−トリアコンチル基、n−テトラコンチル基、n−ペンタコンチル基等の直鎖状のアルキル基;イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ネオペンチル基、テキシル基、2−エチルヘキシル基等の分岐鎖状のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の環状アルキル基;アリル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基が挙げられる。
また、R5のO又はSのヘテロ原子を含む1価炭化水素基の具体例としては、オキシアルキル基、アルキレンオキシアルキル基、チオアルキル基、アルキレンチオアルキル基等が挙げられ、これらのアルキル基としては、それぞれ独立して上記炭素数1〜50の直鎖状、分岐状、環状アルキレン基で例示した基と同様の置換基が挙げられる。
さらに、R5の1価炭化水素基の水素原子の一部又は全部がその他の置換基で置換されていてよい。この置換基の具体例としては、フッ素原子;フェニル基、トリル基等の炭素数6〜9のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等の炭素数7〜9のアラルキル基;それぞれ各アルキル基、各アルコキシ基が炭素数1〜3であるトリアルキルシリル基、トリアルコキシシリル基、ジアルキルモノアルコキシシリル基、モノアルキルジアルコキシシリル基、下記一般式(7)に挙げられるシロキサニル基等が挙げられる。
Figure 2020176195
式(7)中、R10は、それぞれ独立して炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜6の置換又は非置換の1価炭化水素基を表し、この1価炭化水素基の水素原子の一部又は全部は、フッ素原子で置換されていてもよい。
10の1価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、デシル基等の直鎖状のアルキル基;イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ネオペンチル基、テキシル基、2−エチルヘキシル基等の分岐鎖状のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の環状のアルキル基;アリル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基等が挙げられる。
xは、0、1又は2の整数を表し、xが0又は1の場合には、複数の−OSiR10 3基が脱シロキサン縮合して環状シロキサンを形成していてもよい。
yは、0〜20、好ましくは0〜15、より好ましくは0〜8の整数を表す。
上記一般式(7)において、R10、x、yの組み合わせは任意であり、特に制限はない。
このようなR10、x、yで定義される一般式(7)で示されるシロキサニル基の具体例としては、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサニル基、1,1,1,3,3,5,5−ヘプタメチルトリシロキサニル基、1,1,1,3,3,5,5,7,7−ノナメチルテトラシロキサニル基等のポリアルキルポリシロキサニル基;1,1,3,3,5−ペンタメチルシクロトリシロキサニル基、1,1,3,3,5,5,7−ヘプタメチルシクロテトラシロキサニル基、1,1,3,3,5,5,7,7,9−ノナメチルシクロペンタシロキサニル基等のポリアルキルシクロポリシロキサニル基;3,5−ジフェニル−1,1,1,3,5−ペンタメチルトリシロキサニル基、1,1,1,3,5,7−ヘキサメチル−3,5,7−トリフェニルテトラシロキサニル基、1,1,1,3,5,7,9−ヘプタメチル−3,5,7,9−テトラフェニルペンタシロキサニル基、3,3,5,5−テトラフェニル−1,1,1−トリメチルトリシロキサニル基、3,3,5,5,7,7−ヘキサフェニル−1,1,1−トリメチルテトラシロキサニル基、3,3,5,5,7,7,9,9−オクタフェニル−1,1,1−トリメチルペンタシロキサニル基等のポリフェニルポリシロキサニル基等が挙げられる。
上記一般式(1)において、pは0又は1を表し、qは0、1又は2を表す。また、a及びbは、0<a≦1、0≦b<1、a+b=1を満たす数である。
ビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物のGPCによるポリスチレン換算の数平均分子量は、500〜100,000、好ましくは500〜10,000、より好ましくは800〜5,000である。GPCの条件は、実施例の項に記載の通りである。
[製造方法]
次に、ビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物の製造方法について説明する。
ビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物は、例えば下記一般式(2)で示されるビスシリルアミノ基を有するクロロシラン化合物を単独でアンモノリシス重合することにより、又は下記一般式(2)で示されるビスシリルアミノ基を有するクロロシラン化合物と、下記一般式(3)で示されるクロロシラン化合物とを混合し、アンモノリシス重合を行うことにより得ることができる。
Figure 2020176195
一般式(2)におけるR1〜R4及びpは上記と同じ意味である。
一般式(2)で示されるビスシリルアミノ基を有するクロロシラン化合物の具体例としては、ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルトリクロロシラン、ビス(トリメチルシリル)アミノヘキシルトリクロロシラン、ビス(トリメチルシリル)アミノオクチルトリクロロシラン、ビス(トリエチルシリル)アミノプロピルトリクロロシラン、ビス(トリエチルシリル)アミノヘキシルトリクロロシラン、ビス(トリエチルシリル)アミノオクチルトリクロロシラン、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノプロピルトリクロロシラン、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノヘキシルトリクロロシラン、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノオクチルトリクロロシラン、ビス(トリイソプロピルシリル)アミノプロピルトリクロロシラン、ビス(トリイソプロピルシリル)アミノヘキシルトリクロロシラン、ビス(トリイソプロピルシリル)アミノオクチルトリクロロシラン、ビス(tert−ブチルジフェニルシリル)アミノプロピルトリクロロシラン、ビス(tert−ブチルジフェニルシリル)アミノヘキシルトリクロロシラン、ビス(tert−ブチルジフェニルシリル)アミノオクチルトリクロロシラン、ビス(ジメチルビニルシリル)アミノプロピルトリクロロシラン、ビス(ジメチルビニルシリル)アミノヘキシルトリクロロシラン、ビス(ジメチルビニルシリル)アミノオクチルトリクロロシラン、ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルトリクロロシリルプロピルエーテル、ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルトリクロロシリルプロピルスルフィド、ビス(トリエチルシリル)アミノプロピルトリクロロシリルプロピルエーテル、ビス(トリエチルシリル)アミノプロピルトリクロロシリルプロピルスルフィド、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノプロピルトリクロロシリルプロピルエーテル、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノプロピルトリクロロシリルプロピルスルフィド、ビス(トリイソプロピルシリル)アミノプロピルトリクロロシリルプロピルエーテル、ビス(トリイソプロピルシリル)アミノプロピルトリクロロシリルプロピルスルフィド、ビス(tert−ブチルジフェニルシリル)アミノプロピルトリクロロシリルプロピルエーテル、ビス(tert−ブチルジフェニルシリル)アミノプロピルトリクロロシリルプロピルスルフィド、ビス(ジメチルビニルシリル)アミノプロピルトリクロロシリルプロピルエーテル、ビス(ジメチルビニルシリル)アミノプロピルトリクロロシリルプロピルスルフィド、1−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピル−3トリクロロシリルプロピル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1−ビス(トリエチルシリル)アミノプロピル−3−トリクロロシリルプロピル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノプロピル−3トリクロロシリルプロピル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1−ビス(トリイソプロピルシリル)アミノプロピル−3−トリクロロシリルプロピル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1−ビス(tert−ブチルジフェニルシリル)アミノプロピル−3−トリクロロシリルプロピル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1−ビス(ジメチルビニルシリル)アミノプロピル−3−トリクロロシリルプロピル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン等のトリクロロシラン化合物;ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシラン、ビス(トリメチルシリル)アミノヘキシルメチルジクロロシラン、ビス(トリメチルシリル)アミノオクチルメチルジクロロシラン、ビス(トリエチルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシラン、ビス(トリエチルシリル)アミノヘキシルメチルジクロロシラン、ビス(トリエチルシリル)アミノオクチルメチルジクロロシラン、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシラン、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノヘキシルメチルジクロロシラン、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノオクチルメチルジクロロシラン、ビス(トリイソプロピルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシラン、ビス(トリイソプロピルシリル)アミノヘキシルメチルジクロロシラン、ビス(トリイソプロピルシリル)アミノオクチルメチルジクロロシラン、ビス(tert−ブチルジフェニルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシラン、ビス(tert−ブチルジフェニルシリル)アミノヘキシルメチルジクロロシラン、ビス(tert−ブチルジフェニルシリル)アミノオクチルメチルジクロロシラン、ビス(ジメチルビニルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシラン、ビス(ジメチルビニルシリル)アミノヘキシルメチルジクロロシラン、ビス(ジメチルビニルシリル)アミノオクチルメチルジクロロシラン、ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシリルプロピルエーテル、ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシリルプロピルスルフィド、ビス(トリエチルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシリルプロピルエーテル、ビス(トリエチルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシリルプロピルスルフィド、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシリルプロピルエーテル、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシリルプロピルスルフィド、ビス(トリイソプロピルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシリルプロピルエーテル、ビス(トリイソプロピルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシリルプロピルスルフィド、ビス(tert−ブチルジフェニルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシリルプロピルエーテル、ビス(tert−ブチルジフェニルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシリルプロピルスルフィド、ビス(ジメチルビニルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシリルプロピルエーテル、ビス(ジメチルビニルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシリルプロピルスルフィド、1−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピル−3−メチルジクロロシリルプロピル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1−ビス(トリエチルシリル)アミノプロピル−3−メチルジクロロシリルプロピル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1−ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノプロピル−3−メチルジクロロシリルプロピル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1−ビス(トリイソプロピルシリル)アミノプロピル−3−メチルジクロロシリルプロピル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1−ビス(tert−ブチルジフェニルシリル)アミノプロピル−3−メチルジクロロシリルプロピル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1−ビス(ジメチルビニルシリル)アミノプロピル−3−メチルジクロロシリルプロピル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン等のジクロロシラン化合物が挙げられる。
一般式(3)におけるR5及びqは上記と同じ意味である。
一般式(3)で示されるクロロシラン化合物の具体例としては、テトラクロロシラン;メチルトリクロロシラン、エチルトリクロロシラン、プロピルトリクロロシラン、ヘキシルトリクロロシラン、シクロヘキシルトリクロロシラン、オクチルトリクロロシラン、デシルトリクロロシラン、ドデシルトリクロロシラン、ヘキサデシルトリクロロシラン、オクタデシルトリクロロシラン、イソブチルトリクロロシラン、2−メチルペンチルトリクロロシラン、2−エチルヘキシルトリクロロシラン、2−プロペニルトリクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ベンジルトリクロロシラン、フェネチルトリクロロシラン、フェニルブチルトリクロロシラン、フェニルオクチルトリクロロシラン、1,4−ビニルフェニルトリクロロシラン、1,2−トリメチルシロキシフェニルプロピルトリクロロシラン、トリクロロシリルプロピルメチルエーテル、トリクロロシリルプロピルメチルスルフィド、トリクロロシリルプロピルフェニルエーテル、トリクロロシリルプロピルフェニルスルフィド、1−トリス(トリメチルシロキシ)シリル−2−トリクロロシリルエタン、1−トリス(トリメチルシロキシ)シリル−6−トリクロロシリルへキサン、1−トリス(トリメチルシロキシ)シリル−8−トリクロロシリルオクタン、ビス(1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキシ)メチルシリルトリクロロシラン、1−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−2−トリクロロシリルエタン、1−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−6−トリクロロシリルへキサン、1−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−8−トリクロロシリルオクタン、1−トリメチルシロキシジメチルシリル−2−トリクロロシリルエタン、1−トリメチルシロキシジメチルシリル−6−トリクロロシリルヘキサン、1−トリメチルシロキシジメチルシリル−2−トリクロロシリルオクタン、1−トリメチルシロキシジメチルシリル−2−トリクロロシリルオクタン、1,1,3,3,5,5,7−ヘプタメチル−7−トリクロロシリルエチルシクロテトラシロキサン、1−(1,1,1,3,3,5,5,7,7,9,9−ウンデカメチルペンタシロキシ)ジメチルシリル−2−トリクロロシリルエタン、1−(1,1,1,3,3,5,5,7,7,9,9,11,11,13,13,15,15,17,17,19,19−ヘンイコサメチルデカシロキシ)ジメチルシリル−2−トリクロロシリルエタン、1−(1,1,1,3,3,5,5,7,7,9,9−ウンデカメチルペンタシロキシ)ジメチルシリル−6−トリクロロシリルヘキサン、1−(1,1,1,3,3,5,5,7,7,9,9,11,11,13,13,15,15,17,17,19,19−ヘンイコサメチルデカシロキシ)ジメチルシリル−6−トリクロロシリルヘキサン、1−(1,1,1,3,3,5,5,7,7,9,9−ウンデカメチルペンタシロキシ)ジメチルシリル−8−トリクロロシリルオクタン、1−(1,1,1,3,3,5,5,7,7,9,9,11,11,13,13,15,15,17,17,19,19−ヘンイコサメチルデカシロキシ)ジメチルシリル−8−トリクロロシリルオクタン、(3,3,3)−トリフルオロピルトリクロロシラン、(3,3,4,4,5,5,6,6,6)−ノナフルオロヘキシルトリクロロシラン、(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8)トリデカフルオロオクチルトリクロロシラン等のトリクロロシラン化合物;ジメチルジクロロシラン、エチルメチルジクロロシラン、プロピルメチルジクロロシラン、ヘキシルメチルジクロロシラン、シクロヘキシルメチルジクロロシラン、オクチルメチルジクロロシラン、デシルメチルジクロロシラン、ドデシルメチルジクロロシラン、ヘキサデシルメチルジクロロシラン、オクタデシルメチルジクロロシラン、ジエチルジクロロシラン、ジブチルジクロロシラン、ジイソプロピルジクロロシラン、ジシクロペンチルジクロロシラン、イソブチルメチルジクロロシラン、2−メチルペンチルメチルジクロロシラン、2−エチルヘキシルメチルジクロロシラン、2−プロペニルメチルジクロロシラン、フェニルメチルジクロロシラン、ベンジルメチルジクロロシラン、フェネチルメチルジクロロシラン、フェニルブチルメチルジクロロシラン、フェニルオクチルメチルジクロロシラン、1,4−ビニルフェニルメチルジクロロシラン、1,2−(トリメチルシロキシ)フェニルプロピルメチルジクロロシラン、メチルジクロロシリルプロピルメチルエーテル、メチルジクロロシリルプロピルメチルスルフィド、メチルジクロロシリルプロピルフェニルエーテル、メチルジクロロシリルプロピルフェニルスルフィド、1−トリス(トリメチルシロキシ)シリル−2−メチルジクロロシリルエタン、1−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−2−メチルジクロロシリルエタン、1−(トリメチルシロキシ)ジメチルシリル−2−トリクロロシリルエタン、1,1,3,3,5,5,7−ヘプタメチル−7−メチルジクロロシリルエチルシクロテトラシロキサン、1−(1,1,1,3,3,5,5,7,7,9,9−ウンデカメチルペンタシロキシ)ジメチルシリル−2−メチルジクロロシリルエタン、1−(1,1,1,3,3,5,5,7,7,9,9,11,11,13,13,15,15,17,17,19,19−ヘンイコサメチルデカシロキシ)ジメチルシリル−2−メチルジクロロシリルエタン、1−(1,1,1,3,3,5,5,7,7,9,9−ウンデカメチルペンタシロキシ)ジメチルシリル−6−メチルジクロロシリルヘキサン、1−(1,1,1,3,3,5,5,7,7,9,9,11,11,13,13,15,15,17,17,19,19−ヘンイコサメチルデカシロキシ)ジメチルシリル−6−メチルジクロロシリルヘキサン、1−(1,1,1,3,3,5,5,7,7,9,9−ウンデカメチルペンタシロキシ)ジメチルシリル−8−メチルジクロロシリルオクタン、1−(1,1,1,3,3,5,5,7,7,9,9,11,11,13,13,15,15,17,17,19,19−ヘンイコサメチルデカシロキシ)ジメチルシリル−8−メチルジクロロシリルオクタン、(3,3,3)−トリフルオロピルメチルジクロロシラン、(3,3,4,4,5,5,6,6,6)−ノナフルオロヘキシルメチルジクロロシラン、(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8)トリデカフルオロオクチルメチルジクロロシラン等のジクロロシラン化合物が挙げられる。
アンモノリシス重合は、一般式(2)で示されるビスシリルアミノ基を有するクロロシラン化合物に、又は一般式(2)で示されるビスシリルアミノ基を有するクロロシラン化合物と一般式(3)で示されるクロロシラン化合物との混合物に、アンモニアを反応させて行われる。一般式(2)で示されるビスシリルアミノ基を有するクロロシラン化合物と一般式(3)で示されるクロロシラン化合物とを併用する場合、これらの使用割合は、モル比で1/0.5〜1/10が好ましく、より好ましくは1/1〜1/7である。
アンモノリシス重合は、無溶媒でも進行するが、反応の進行と共に塩化アンモニウムが副生して撹拌が困難になるため、溶媒を使用することが好ましい。
溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、イソオクタン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、4−メチルテトラヒドロピラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサン、ジプロピレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒;酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;ヘキサメチルジシロキサン、トリス(トリメチルシロキシ)メチルシラン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシロキサン系溶媒等が挙げられ、これらの溶媒は、1種単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
アンモノリシス重合は、無触媒でも進行するが、触媒を添加することにより反応時間を短縮することもできる。
触媒の具体例としては、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、安息香酸、トリフルオロ酢酸等のブレンステッド酸が挙げられる。
触媒の添加量は特に限定されないが、触媒の添加の効果又は副反応の観点から、一般式(2)で示されるビスシリルアミノ基を有するクロロシラン化合物1モルに対し、好ましくは0.001〜0.1モル、より好ましくは0.005〜0.1モルである。
反応温度は特に限定されないが、塩化アンモニウムの昇華又は反応速度の観点から、好ましくは−78〜100℃、より好ましくは−78〜50℃、より一層好ましくは−10〜20℃である。
反応時間は、反応速度又は副反応の観点から、好ましくは30分〜24時間、より好ましくは3時間〜15時間である。さらに、反応を行う雰囲気は特に限定されないが、原料の加水分解を避けるため、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気が好ましい。
反応終了後の反応液から、副生した塩化アンモニウムを除去し、ビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物を回収することができる。除去の方法としては、ろ過方法やアルカリ性の水溶液を用いて塩化アンモニウムを溶解した後に分液する分液法がある。
特に、収率向上の観点から、アルカリ性の水溶液を用いて塩を溶解、分液する方法が好ましい。この場合使用するアルカリ成分としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物が挙げられる。また、アルカリ性水溶液の濃度は、生成物の安定性及び生産性の観点から、好ましくは5〜52質量%、より好ましくは15〜52質量%、より一層好ましくは25〜48質量%である。
アルカリ金属の水酸化物等のアルカリ成分の使用量は、生じた塩化アンモニウム1モルに対し、収率又は生成物の安定性の観点から、好ましくは1〜2モル、より好ましくは1〜1.5モルである。
[組成物]
次に、上述したビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物と溶媒を含む組成物について説明する。
ここで、溶媒としては、上述したアンモノリシス反応時に使用可能な溶媒と同様のものが挙げられる。
溶媒の使用量は特に限定されないが、粘度又は性能の観点から、ビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物の濃度が、組成物全体の好ましくは0.1〜80質量%、より好ましくは1〜50質量%、より一層好ましくは10〜50質量%となる量である。
また、前記組成物には1種以上の金属化合物を含んでいてもよい。ここで、金属化合物とは、硬化触媒として作用するものを意味しており、金属化合物を加えることにより、前記組成物を速やかに硬化させることができる。
この金属化合物としては、オルトチタン酸テトラブチル、オルトチタン酸テトラメチル、オルトチタン酸テトラエチル、オルトチタン酸テトラプロピル等のオルトチタン酸テトラアルキル、それらの部分加水分解等のチタン化合物;三水酸化アルミニウム、アルミニウムアルコラート、アルミニウムアシレート、アルミニウムアシレートの塩、アルミノシロキシ化合物、アルミニウム金属キレート化合物等のアルミニウム化合物;ジオクチルチンジオクテート、ジオクチルチンジラウレート等のスズ化合物;オクチル酸亜鉛、2−エチルヘキサン酸亜鉛等の亜鉛化合物等が挙げられる。
金属化合物の使用量は特に限定されないが、反応速度又は副反応の観点から、ビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物に対して好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。
さらに、組成物には、下記一般式(4)で示されるジカルボン酸無水物又は一般式(5)で示されるシロキサン含有ジカルボン酸無水物を含んでいてもよく、これらのジカルボン酸無水物を含むことにより、前記組成物を速やかに硬化させることができる。
Figure 2020176195
一般式(4)及び(5)において、Aは炭素数2〜10の3価炭化水素基を表す。Aを含んだジカルボン酸無水物の具体例として、表2に示す基が挙げられる。なお、表中、Bは一般式(4)及び(5)中のBを示す。
Figure 2020176195
一般式(4)及び(5)において、BはN、O又はSのヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜6の2価炭化水素基又は単結合である。Bの2価炭化水素基としては、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ヘキサメチレン、オクタメチレン、デカメチレン基等の直鎖状アルキレン基;プロピレン(メチルエチレン)基、メチルトリメチレン基等の分岐状アルキレン基;シクロヘキシレン基等の環状アルキレン基;プロペニレン基、1−ブテニレン基、2−ブテニレン基等のアルケニレン基;フェニレン基、ナフタレンジイル基などのアリーレン基;メチレンフェニレン基、メチレンフェニレンメチレン基等のアラルキレン基等が挙げられる。
また、BのO又はSのヘテロ原子を1つ含む2価炭化水素基としては、アルキレンオキシアルキレン基、アルキレンチオアルキレン基等が挙げられ、N、O及びSのうちの複数のヘテロ原子を含む2価炭化水素基としては、表3に示す置換基等が挙げられる。なお、表中、Aは一般式(4)及び(5)中のAを示す。
Figure 2020176195
なお、表3中の直鎖状の2価炭化水素基は、それぞれ独立して上記Bの2価炭化水素基として例示した分岐鎖状、環状炭化水素基と同様の置換基に置き換えたものであってもよい。
一般式(4)及び(5)において、R6はそれぞれ独立して炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜5の1価炭化水素基を表す。R6の1価炭化水素基の具体例としては、R1と同様の置換基が挙げられる。
一般式(4)及び(5)において、rは0、1又は2を表す。
一般式(4)で示されるジカルボン酸無水物の具体例としては、トリメトキシシリルコハク酸、トリメトキシシリルプロピルコハク酸無水物、ジメトキシメチルシリルプロピルコハク酸無水物、ジメチルメトキシシリルプロピルコハク酸無水物、トリメトキシシリルオクチルコハク酸無水物、ジメトキシメチルシリルオクチルコハク酸無水物、ジメチルメトキシシリルオクチルコハク酸無水物、ジメトキシエチルシリルプロピルコハク酸無水物、ジメトキシエチルオクチルコハク酸無水物、ジメトキシプロピルシリルプロピルコハク酸無水物、ジメトキシプロピルオクチルコハク酸無水物、イソブチルジメトキシシリルプロピルコハク酸無水物、イソブチルジメトキシオクチルコハク酸無水物、ジメトキシtert−ブチルシリルプロピルコハク酸無水物、ジメトキシtert−ブチルオクチルコハク酸無水物、ジメチルエトキシシリルプロピルコハク酸無水物、ジメトキシエトキシシリルオクチルコハク酸無水物、ジメチルプロポキシシリルプロピルコハク酸無水物、ジメチルプロポキシシリルオクチルコハク酸無水物、イソプロポキシジメチルシリルプロピルコハク酸無水物、イソプロポキシジメチルシリルオクチルコハク酸無水物、ブトキシジメチルシリルプロピルコハク酸無水物、ブトキシジメチルシリルオクチルコハク酸無水物等の無水コハク酸化合物;トリメトキシシリルマレイン酸、トリメトキシシリルプロピルマレイン酸無水物、トリメトキシシリルオクチルマレイン酸無水物、等の無水マレイン酸化合物;トリメトキシシリルグルタル酸、トリメトキシシリルプロピルグルタル酸無水物、トリメトキシシリルオクチルグルタル酸無水物、無水グルタル酸プロピルトリメトキシシリルプロピルチオエーテル等の無水グルタル酸化合物;トリメトキシシリルフタル酸、トリメトキシシリルプロピルフタル酸無水物、トリメトキシシリルオクチルフタル酸無水物、N−トリメトキシシリルプロピル−1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−5−イソベンゾフランカルボキサミド、N−トリメトキシシリルヘキシル−1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−5−イソベンゾフランカルボキサミド、1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−5−イソベンゾフランカルボン酸トリメトキシシリルプロピルエステル、1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−5−イソベンゾフランカルボン酸トリメトキシシリルヘキシルエステル、1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−5−イソベンゾフランカルボン酸トリメトキシシリルプロピルチオエステル、1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−5−イソベンゾフランカルボン酸トリメトキシシリルヘキシルチオエステル等の無水フタル酸化合物;1−トリメトキシシリル2,3−無水ナフタル酸、5−トリメトキシシリルプロピル−2,3−ナフタル酸無水物、6−トリメトキシシリルオクチル−2,3−ナフタル酸無水物、2,3−無水ナフタル酸プロピルトリメトキシシリルプロピルチオエーテル等の2,3−無水ナフタル酸化合物;2−トリメトキシシリル−1,8−ナフタル酸無水物、3−トリメトキシシリルプロピル−1,8−ナフタル酸無水物、4−トリメトキシシリルオクチル−1,8−ナフタル酸無水物、無水1,8−ナフタル酸プロピルトリメトキシシリルプロピルエーテル等の1,8−無水ナフタル酸化合物が挙げられる。
一般式(5)において、R7はそれぞれ独立して炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜5の1価炭化水素基である。R7の具体例としては、R1と同様の置換基が挙げられる。
8はそれぞれ独立して炭素数1〜20、好ましくは2〜8の2価炭化水素基、又は下記一般式(6)で示されるシロキサン含有基である。
Figure 2020176195
一般式(5)における、R8の2価炭化水素基の具体例としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基等の直鎖状アルキレン基、メチルトリメチレン基等の分岐状アルキレン基;プロペニレン基、1−ブテニレン基、2−ブテニレン基等のアルケニレン基;フェニレン基、ナフタレンジイル基等のアリーレン基;メチレンフェニレン基、メチレンフェニレンメチレン基等のアラルキレン基等が挙げられる。
一般式(6)において、R9はそれぞれ独立して炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜5の1価炭化水素基であり、kは1〜10、好ましくは1〜6の整数を表す。R9の具体例としては、R1と同様の置換基が挙げられる。
一般式(6)において、R9、kの組み合わせは任意であり、特に制限はない。
一般式(6)で示されるシロキサン含有基の具体例としては、エチレンジメチルシロキシジメチルシリルエチレン基、エチレンデカエチルペンタシロキシジメチルシリルエチレン基等のエチレンポリジメチルシロキシジメチルエチレン基;エチレンジエチルシロキシジエチルシリルエチレン基、エチレンデカエチルペンタシロキシジエチルシリルエチレン基等のエチレンポリジエチルシロキシジエチルエチレン基;エチレンジプロピルシロキシジプロピルシリルエチレン基、エチレンデカプロピルペンタシロキシジプロピルシリルエチレン基等のエチレンポリジプロピルシロキシジプロピルエチレン基が挙げられる。
一般式(5)において、m及びnは、m≧1、n≧1、3≦m+n≦8を満たす整数である。
一般式(5)で示されるシロキサン含有ジカルボン酸無水物の具体例としては、R8が2価炭化水素基である場合は、1−無水コハク酸プロピル−3,5,7−トリス(トリメトキシシリルエチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1−無水コハク酸プロピル−3,5,7−トリス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3−ビス(無水コハク酸プロピル)−5,7ビス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,5−ビス(無水コハク酸プロピル)−3,7ビス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン等の無水コハク酸化合物;1−無水マレイン酸プロピル−3,5,7−トリス(トリメトキシシリルエチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1−無水マレイン酸プロピル−3,5,7−トリス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3−ビス(無水マレイン酸プロピル)−5,7ビス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,5−ビス(無水マレイン酸プロピル)−3,7ビス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン等の無水マレイン酸化合物;1−無水グルタル酸プロピル−3,5,7−トリス(トリメトキシシリルエチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1−無水グルタル酸プロピル−3,5,7−トリス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3−ビス(無水グルタル酸プロピル)−5,7ビス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,5−ビス(無水グルタル酸プロピル)−3,7ビス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン等の無水グルタル酸化合物;1−無水フタル酸プロピル−3,5,7−トリス(トリメトキシシリルエチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1−無水フタル酸プロピル−3,5,7−トリス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3−ビス(無水フタル酸プロピル)−5,7ビス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,5−ビス(無水フタル酸プロピル)−3,7ビス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン等の無水フタル酸化合物;1−(2,3−無水ナフタル酸プロピル)−3,5,7−トリス(トリメトキシシリルエチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1−(2,3−無水ナフタル酸プロピル)−3,5,7−トリス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3−ビス(2,3−無水ナフタル酸プロピル)−5,7ビス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,5−ビス(2,3−無水ナフタル酸プロピル)−3,7ビス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン等の2,3−無水ナフタル酸化合物;1−(1,8−無水ナフタル酸プロピル)−3,5,7−トリス(トリメトキシシリルエチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1−(1,8−無水ナフタル酸プロピル)−3,5,7−トリス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3−ビス(1,8−無水ナフタル酸プロピル)−5,7ビス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,5−ビス(1,8−無水ナフタル酸プロピル)−3,7ビス(トリメトキシシリルオクチル)テトラメチルシクロテトラシロキサン等の1,8−無水ナフタル酸化合物が挙げられる。
また、一般式(5)において、R8が一般式(6)で示されるシロキサン含有基である場合のシロキサン含有ジカルボン酸無水物の具体例を表4に示す。なお、表中、Meはメチル基を示す。
Figure 2020176195
一般式(4)及び(5)で示されるジカルボン酸無水物の使用量は、特に限定されないが、ビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物中のビスシリルアミノ基をX、ジカルボン酸無水物中の酸無水物のモル数をYとした場合に、撥水性能の観点から、好ましくは0<Y/X≦3、より好ましくは0<Y/X≦2、より一層好ましくは0<Y/X≦1である。
前記組成物は効果を損なわない範囲であれば、顔料、消泡剤、潤滑剤、防腐剤、pH調整剤、フィルム形成剤、帯電防止剤、抗菌剤、染料等から選択されるその他の添加剤の1種以上を含有していてもよい。
前記組成物を硬化して、硬化物を得る場合には、予め溶媒を揮発させてもよいし、揮発させなくてもよく、また揮発させながら硬化させてもよい。
前記組成物は、通常空気中の水分と反応して硬化することができ、硬化は常温から加熱下で行うことができる。この際の温度は基材に悪影響を与えない限り特に制限はないが、酸化による物性への影響又は硬化速度の観点から、好ましくは0〜200℃、より好ましくは0〜100℃、より一層好ましくは25〜50℃である。
次に、前記硬化物による被膜形成方法について説明する。
前記組成物を用いた被膜形成方法としては、前記組成物を被膜形成対象物の表面に被覆させた後、空気中の水分と反応させて硬化させる方法が挙げられる。
被膜形成対象物は、無機材料と有機材料のどちらでもよい。
無機材料は、金属、ガラス、シリカ、アルミナ、タルク、炭酸カルシウム、セラミックス、カーボン、クレー、グラファイト等が挙げられ、特に形状は限定されないが、板状、繊維状、シート状、粉末状等のいずれでもよい。
ガラスとしては、Eガラス、Cガラス、石英ガラス等の一般的に用いられる種類のガラスを用いることができる。
ガラス繊維は、その集合物でもよく、例えば繊維径が3〜30μmのガラス系(フィラメント)の繊維束、撚糸、織物等でもよい。
有機材料としては、ゴム、セルロース、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ウレタン、アクリル、ポリカーボネート、ナイロン、ポリブチレンテレフタラート、ポリエチレンテレフタラート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン−プラスチック、メラミン、フェノール、エポキシ、ポリイミド、ジアリルフタレート、不飽和ポリエステル、フラン、ポリブタジエンラバー、ポリイソプレンラバー、スチレンブタジエンラバー、ニトリルラバー、エピクロルヒドリンラバー、ネオプレンラバー、ブチルラバー、ポリサルファイド、ウレタンラバー等が挙げられる。上記無機材料と同様に、特に形状は限定されないが、板状、繊維状、シート状、粉末状等が挙げられる。
被膜形成対象物を被覆する方法としては、公知の塗布方法、例えば、ハケ塗り法、スポンジ塗り法、布塗り法、スプレーコーティング法、ワイヤーバー法、ブレード法、ロールコーティング法、ディッピング法、スピンコーティング法等が採用できる。
また、粉末シリカ、粉末アルミナ、粉末タルク、粉末炭酸カルシウム等の粉末状の材料においては、被膜形成対象物とともに前記組成物を直接ミキサーやミルで混合する混合法を採用してもよい。
前記組成物の被膜は、空気中の水分と反応して速やかに硬化し、優れた撥水性を示す。撥水性は、水滴の接触角を指標として判定でき、平滑な硬化被膜である場合は接触角が好ましくは95°以上、より好ましくは98°以上である。
以下、実施例及び比較例を示して、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
[実施例1−1]ポリシラザン1の合成及び組成物1の調製
Figure 2020176195
(式中、Meはメチル基、TMSはトリメチルシリル基を示す。以下、同様である。)
撹拌機、ガスフィード管、温度計、還流冷却器を備えた四つ口ガラスフラスコの内部を窒素で置換し、還流冷却器上部の開放端に窒素ガスを通気させて外気が混入しないようにしながら、プロピルトリクロロシラン12.7g(0.0715モル)、ジメチルジクロロシラン1.9g(0.0147モル)、ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシラン4,7g(0.015モル)、及びシクロペンチルメチルエーテル(以下、「CPME」という。)を溶媒として68.8gを仕込んで撹拌し、均一な溶液を得た。室温で内容物を撹拌しながら、フィード管を通じてアンモニアガスを溶液中にフィードした。内容物の温度が40℃を超えないように冷却しながら、3時間アンモニアのフィードを継続した。その後、アンモニアのフィードを停止し、フィード管を通じて窒素ガスを1時間吹き込んで、余剰のアンモニアガスをパージした。
この反応液に48質量%水酸化ナトリウム水溶液23.6gをゆっくりと加え、さらに水47.2gを加えて室温で1時間撹拌した。その後に静置して下層を除去した。
得られた上層にイソパラフィン溶剤(IPソルベント1620 出光興産(株)製)10.9gを加え、100℃/17kPaで1時間濃縮した後、120℃/7kPaでさらに1時間濃縮した。次いで、得られた反応液を1μmメンブレンフィルターでろ過し、無色透明溶液を18.2g得た。
この溶液の不揮発分を赤外線水分計(FD−720、(株)ケット科学研究所製)で105℃/3時間の条件で測定すると、不揮発分は52質量%であった。この溶液にイソパラフィン溶剤0.7gを加えて不揮発分50質量%に調製した。
得られた組成物をIR分析に供したところ、Si−N−Siに由来するピーク1162cm-1と、NHに由来するピーク3391cm-1が観測された。
また、下記の条件でGPC分析を行ったところ、数平均分子量920であり、目的のポリシラザン1の生成が支持され、ポリシラザン1とイソパラフィン溶剤を含む組成物1が得られた。
[GPC条件]
装置:HLC−8420GPC EcoSEC Elite−WS(東ソー(株)製)
カラム:GPC KF−G 4A(Shodex社製)
GPC KF−404 HQ(Shodex社製)
GPC KF−402.5 HQ(Shodex社製)
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
流速:0.35mL/分
検出器:RI
カラム恒温槽温度:40℃
標準物質:ポリスチレン
[実施例1−2]ポリシラザン2の合成及び組成物2の調製
Figure 2020176195
フラスコに仕込む原料をプロピルトリクロロシラン24.9g(0.140モル)、ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシラン19.0g(0.0600モル)、CPME61.0gに変更し、後処理に用いる48質量%水酸化ナトリウム水溶液を47.3g、水97.4gに変更し、分液操作後に添加するイソパラフィン溶剤を20.0gに変更する以外は、実施例1と同様にして行った。105℃/3時間での不揮発分54質量%の溶液が34.5得られた。イソパラフィン溶剤を2.8g加えて不揮発分50質量%に調製した。
得られた組成物をIR分析に供したところ、Si−N−Siに由来するピーク1181cm-1と、NHに由来するピーク3391cm-1が観測された。GPC分析を行ったところ、数平均分子量948であり、目的のポリシラザン2の生成が支持され、ポリシラザン2とイソパラフィン溶剤を含む組成物2が得られた。
[実施例1−3]ポリシラザン3の合成及び組成物3の調製
Figure 2020176195
フラスコに仕込む原料をプロピルトリクロロシラン24.9g(0.140モル)、ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシラン19.0g(0.0600モル)、CPME61.0gに変更し、後処理に用いる48質量%水酸化ナトリウム水溶液を47.3g、水97.4gに変更し、分液操作後に添加するイソパラフィン溶剤をジプロピレングリコールジメチルエーテル(以下DPGDMEという)29.0gに変更する以外は、実施例1と同様にして行った。105℃/3時間での不揮発分50質量%の溶液が47.8g得られた。
得られた組成物をIR分析に供したところ、Si−N−Siに由来するピーク1155cm-1と、NHに由来するピーク3386cm-1が観測された。GPC分析を行ったところ、数平均分子量864であり、ポリシラザン3の生成が支持され、ポリシラザン3とDPGDMEを含む組成物3が得られた。
組成物の29Si−NMR(重クロロホルム溶媒)の結果から、ビスシリルアミノ基が残存していることを確認した。29Si−NMRスペクトルを図1に示す。
[実施例1−4]ポリシラザン4の合成及び組成物4の調製
Figure 2020176195
フラスコに仕込む原料をデシルトリクロロシラン30.9g(0.112モル)、ジメチルジクロロシラン3.1g(0.024モル)、ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシラン7.6g(0.024モル)、CPME109.7gに変更し、後処理に用いる48質量%水酸化ナトリウム水溶液を37.8g、水75.8gに変更し、分液操作後に添加するイソパラフィン溶剤を29.5gに変更する以外は、実施例1と同様にして行った。105℃/3時間での不揮発分58質量%の溶液が44.4g得られた。イソパラフィン溶剤を6.7g加えて不揮発分50質量%に調製した。
得られた組成物をIR分析に供したところ、Si−N−Siに由来するピーク1169cm-1とNHに由来するピーク3390cm-1が観測された。GPC分析を行ったところ、数平均分子量1332であり、目的のポリシラザン4の生成が支持され、ポリシラザン4とイソパラフィン溶剤を含む組成物4が得られた。
[実施例1−5]ポリシラザン5の合成及び組成物5の調製
Figure 2020176195
フラスコに仕込む原料をヘキシルトリクロロシラン19.8g(0.0902モル)、ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシラン9.5g(0.0300モル)、CPME86.0gに変更し、後処理に用いる48質量%水酸化ナトリウム水溶液を27.5g、水56.7gに変更し、分液操作後に添加するイソパラフィン溶剤を20.0gに変更する以外は、実施例1と同様にして行った。105℃/3時間での不揮発分51質量%の溶液が29.3g得られた。イソパラフィン溶剤(IPソルベント1620、出光興産(株)製)を0.6g加えて不揮発分50質量%に調製した。
得られた組成物をIR分析に供したところ、Si−N−Siに由来するピーク1185cm-1とNHに由来するピーク3389cm-1が観測された。GPC分析を行ったところ、数平均分子量1186であり、目的のポリシラザン4の生成が支持され、ポリシラザン4とイソパラフィン溶剤を含む組成物5が得られた。
組成物の29Si−NMR(重クロロホルム溶媒)の結果から、ビスシリルアミノ基が残存していることを確認した。29Si−NMRスペクトルを図2に示す。
[実施例1−6]ポリシラザン6の合成及び組成物6の調製
Figure 2020176195
フラスコに仕込む原料を1−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−2−トリクロロシリルエタン43.0g(0.112モル)、ジメチルジクロロシラン3.1g(0.024モル)、ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルメチルジクロロシラン7.6g(0.024モル)、CPME111.8gに変更し、後処理に用いる48質量%水酸化ナトリウム水溶液を25%水酸化ナトリウム水溶液72.6g、水34.8gに変更し、分液操作後に添加するイソパラフィン溶剤をトリス(トリメチルシロキシ)メチルシラン41.7gに変更する以外は、実施例1と同様にして行った。105℃/3時間での不揮発分49質量%の溶液が41.5g得られた。トリス(トリメチルシロキシ)メチルシランを9.0g加えて不揮発分40質量%に調製した。
得られた組成物をIR分析に供したところ、Si−N−Siに由来するピーク1170cm-1とNHに由来するピーク3393cm-1が観測された。GPC分析を行ったところ、数平均分子量1186であり、目的のポリシラザン6の生成が支持され、ポリシラザン6とイソパラフィン溶剤を含む組成物6が得られた。
[実施例]2−1〜2−8、比較例2−1、2−2]硬化性、撥水性評価
上記で得られたポリシラザンを含む組成物1〜5及び比較例の有機ポリシラザンを、下記の表5に示す比率により湿気が入らないように注意しながら混合し、組成物を調製した。
調製した組成物を磨き鋼板(10×15cm)上にバーコーターでウェット厚さ30μmとなるように塗布し、25℃/50%相対湿度で硬化させた。このときの指触乾燥時間(タックフリータイム)を測定し、下記のように評価した。
[評価基準]
◎:15分以内にタックフリーに到達する。
○:15〜30分でタックフリーに到達する。
△:30〜60分でタックフリーに到達する。
×:60分以上でタックフリーに到達する。
また、一部の実施例については、得られた塗膜の水接触角(2μL)を接触角計(協和界面科学社製)で測定し、下記のように評価した。
[評価基準]
○:接触角101°以上
△:接触角95〜101°未満
×:接触角95°未満
さらに、組成物の安定性を判断すべく、混合時の発熱の有無も確認して下記のように評価した。
[評価基準]
○:混合時の発熱が無い。
×:混合時に発熱する。
Figure 2020176195
表5中に記載の各成分を下記に示す。
ジカルボン酸無水物1:3−トリメトキシシリルプロピルコハク酸無水物(X−12−967C(信越化学工業(株)製)
ジカルボン酸無水物2:1,3−ビス(無水コハク酸プロピル)−5,7−ビス(トリメトキシシリルオクチル)−テトラメチルシクロテトラシロキサンと1,5−ビス(無水コハク酸プロピル)−3,7−ビス(トリメトキシシリルオクチル)−テトラメチルシクロテトラシロキサンの混合物
DPGDME :ジプロピレングリコールジメチルエーテル(東京化成工業(株)製)
硬化触媒 :チタニウムテトラ−n−ブトキシド(東京化成工業(株)製)
有機ポリシラザン :HTA−1500RC(サンワ化学(株)製)
実施例のビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザンを含む組成物は、酸無水物と混合して一液型組成物を作成しても発熱が観察されず、安定な組成物であることがわかる。また、ジカルボン酸無水物と混合することにより、硬化性と撥水性を両立もできていることがわかる。
一方で、比較例の結果は、アミノ基含有有機ポリシラザンは速やかに硬化被膜を形成するものの、撥水性が低いことがわかる。また、アミノ基含有有機ポリシラザンと溶媒を含む組成物に酸無水物を混合すると、混合時に発熱が起きてしまい、一液型組成物とした場合の安定性が低くなることを示している。さらに、硬化被膜形成した場合には速やかに硬化するものの、硬化被膜の撥水性が低いことも示している。

Claims (7)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 2020176195
    (式中、R1はそれぞれ独立して炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、R2はそれぞれ独立してO、S又はSiのヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜20の2価炭化水素基である。また、R3及びR4はそれぞれ独立して炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、R3とR4が互いに結合して、それらが結合するケイ素原子及びそのケイ素原子が直接結合する窒素原子とともに環構造を形成していてもよい。R5はそれぞれ独立してO又はSのヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜50の置換又は非置換の1価炭化水素基である。さらに、pは0又は1であり、qは0、1又は2であり、a及びbは、0<a≦1、0≦b<1、a+b=1を満たす数である。)
    で示される平均組成を有し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算の数平均分子量が500〜100,000であるビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物。
  2. 下記一般式(2)
    Figure 2020176195
    (式中、R1〜R4及びpは上記と同じ意味である。)
    で示されるビスシリルアミノ基を有するクロロシラン化合物と、必要により下記一般式(3)
    Figure 2020176195
    (式中、R5、qは上記と同じ意味である。)
    で示されるクロロシラン化合物とを混合し、アンモノリシス重合を行う工程を含む請求項1に記載のビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物の製造方法。
  3. 前記アンモノリシス重合の後に、アルカリ水溶液を添加して分液する工程を含む請求項2に記載のビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物の製造方法。
  4. 請求項1記載のビスシリルアミノ基含有有機ポリシラザン化合物と、溶媒とを含む組成物。
  5. さらに、下記一般式(4)で示されるジカルボン酸無水物、又は下記一般式(5)で示されるシロキサン含有ジカルボン酸無水物を含む請求項4に記載の組成物。
    Figure 2020176195
    [式中、Aは炭素数2〜10の3価炭化水素基であり、Bは単結合又はN、OもしくはSのヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜10の2価炭化水素基である。R6はそれぞれ独立して炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、R7はそれぞれ独立して、炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、R8はそれぞれ独立して炭素数1〜20の2価炭化水素基、又は下記一般式(6)
    Figure 2020176195
    (式中、R9はそれぞれ独立して炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、kは1〜10の整数である。)
    で示されるシロキサン含有基である。また、rは0、1又は2であり、m及びnは、m≧1、n≧1、3≦m+n≦8を満たす整数である。]
  6. さらに、チタン化合物、アルミニウム化合物、亜鉛化合物、スズ化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属化合物を含む請求項4又は5に記載の組成物。
  7. 請求項5又は6に記載の組成物が硬化した硬化物。
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