JP4849043B2 - 電子ペン及びスキャナ並びにそれらに用いられるプログラム - Google Patents
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Description
まず、専用紙20について説明する。専用紙20は、用紙にドットパターンが印刷され、さらにその上に罫線や記入枠、地図などの図案や項目、文言、イラスト等が印刷されたものである。ドットパターンは、赤外線を吸収するカーボンを含んだインキにより印刷される。また、図案等は、カーボンを含まない通常のインキにより印刷される。これらのドットパターンと図案等とは用紙に対して同時に印刷してもよいし、どちらかを先に印刷してもよい。
続いて、ドットパターンについて説明する。電子ペン1によって読み取られるドットパターンは、上述のアノト技術を採用している。図3は、専用紙20に印刷されるドットパターンのドットの位置とそのドットが変換される値との関係を説明する図である。図3に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点:格子点)から上下左右のどの方向にシフトされているかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換される。このようにして対応付けられた情報の組合せにより、ドットパターンは、専用紙20における位置座標が決定されるよう構成されている。
次に、電子ペン1について説明する。図5に示すように、電子ペン1は、その筐体7の内部に、プロセッサ8、メモリ9、スピーカ10、データ通信ユニット11、バッテリー12、LED13、CMOSカメラ14、クロック15、圧力センサ16、及びインクカートリッジ17を備える。インクカートリッジ17の先端は、ペン先部6となっており、利用者は、電子ペン1のペン先部6を専用紙20に当接させながら経路や文字、絵柄を描くことができる。
D = L × s
となり、例えば、縮尺値c=1/25000とすれば、
D = L × s = L × 1/c
となる。
次に、専用アプリケーション(プログラム)55について図7を参照して説明する。図7は、専用アプリケーション55のモジュール構成を示す。専用アプリケーション55は、電子ペン1で専用紙20になぞられる経路に沿って演算される座標データに基づいて所定の処理を実行するものであって、ダウンロード等により予め電子ペン1にインストールされている。
次に、本実施形態の距離演算システムにより行われる距離演算フローについて図8〜図11を参照して説明する。図8は、電子ペン1でなぞられた筆跡のある専用紙20を示す図である。図9は、電子ペン1における距離演算のフローチャートである。図10及び図11は、微小領域の抽出を説明する図である。
D=L/c
この電子ペン1を利用したシステムによれば、利用者が電子ペン1で、地図エリア100をなぞると、電子ペン1は、電子ペン1で地図エリア100をなぞった経路に沿ってドットパターンをカメラ14によって撮像していき、その都度、位置座標演算手段61によって、時系列順に離散的な位置座標データを連続して演算していく。そして、電子ペン1は、距離演算手段63によって、位置座標演算手段61によって演算された複数の位置座標に基づいて、電子ペン1がなぞったときの線分に対応する近似ラインを求め、地図エリア100を細かく分割するように設定されそれぞれが高さ情報を持つ複数の微小領域から近似ラインが通る微小領域を抽出し、抽出した微小領域のうちの隣り合う2つの微小領域の中心点同士を直線で結び、その隣り合う2つの微小領域が有する高さ情報により直線の長さを補正し、補正した各直線の長さを足し合わせることにより、地図エリア100上の筆跡に対応する地表上の距離(道のり)Dを算出する。そのうえで、距離演算手段63は、スピーカ10に距離Dを音声で報知させる。このように、電子ペン1は、利用者の所望する経路に関する距離を高さにより補正しつつ演算して、その結果得られた距離を音声等により利用者に報知することができる。これにより出発地から目的地までに高低差がある場合にも、利用者はこの電子ペン1を利用したシステムによって、簡単に経路毎の距離を知ることができ、また複数の経路がある場合にも、経路の選択に役立てられる。
Claims (10)
- コード化パターンが印刷された媒体を読み取る電子ペンであって、
前記媒体への接触状態を検出する接触検出手段と、
前記接触検出手段によって接触状態が検出されている間、前記コード化パターンを局所的に撮像して、その位置座標を演算する位置座標演算手段と、
前記位置座標演算手段によって演算された複数の位置座標に基づいて、電子ペンがなぞったときの線分に対応する近似ラインを求め、媒体を細かく分割するように設定されそれぞれが高さ情報を持つ複数の微小領域から近似ラインが通る微小領域を抽出し、抽出した微小領域のうちの隣り合う2つの微小領域の中心点同士を直線で結び、その隣り合う2つの微小領域が有する高さ情報により直線の長さを補正し、補正した各直線の長さを足し合わせることにより筆跡に応じた距離を演算する距離演算手段と
を備えることを特徴とする電子ペン。 - 地図エリアとコード化パターンとが重ねて印刷された媒体を読み取る電子ペンであって、
前記媒体への接触状態を検出する接触検出手段と、
前記接触検出手段によって接触状態が検出されている間、前記コード化パターンを局所的に撮像して、その位置座標を演算する位置座標演算手段と、
前記位置座標演算手段によって演算された複数の位置座標に基づいて、電子ペンがなぞったときの線分に対応する近似ラインを求め、地図エリアを細かく分割するように設定されそれぞれが高さ情報を持つ複数の微小領域から近似ラインが通る微小領域を抽出し、抽出した微小領域のうちの隣り合う2つの微小領域の中心点同士を直線で結び、その隣り合う2つの微小領域が有する高さ情報により直線の長さを補正し、補正した各直線の長さを足し合わせることにより前記地図エリア上の筆跡に対応する地表上の距離を演算する距離演算手段と
を備えることを特徴とする電子ペン。 - さらに、前記距離演算手段によって演算された前記距離を報知する報知手段と
を備えることを特徴とする請求項1または2のうちいずれか一項に記載の電子ペン。 - 前記地図エリアを識別するコード化パターンアドレスと、前記地図エリアの縮尺値とを対応付けた縮尺情報を記憶する記憶手段をさらに備え、前記距離演算手段は、筆跡に応じた距離と、前記記憶手段から読み取られた、前記地図エリアにおけるコード化パターンアドレスに対応付けられた縮尺値とに基づいて、地表上の距離を演算することを特徴とする請求項2に記載の電子ペン。
- コード化パターンが印刷された媒体を読み取る電子ペンにより実行されるプログラムであって、
前記媒体への接触状態を検出する接触検出手段、
前記接触検出手段によって接触状態が検出されている間、前記コード化パターンを局所的に撮像して、その位置座標を演算する位置座標演算手段、
前記位置座標演算手段によって演算された複数の位置座標に基づいて、電子ペンがなぞったときの線分に対応する近似ラインを求め、媒体を細かく分割するように設定されそれぞれが高さ情報を持つ複数の微小領域から近似ラインが通る微小領域を抽出し、抽出した微小領域のうちの隣り合う2つの微小領域の中心点同士を直線で結び、その隣り合う2つの微小領域が有する高さ情報により直線の長さを補正し、補正した各直線の長さを足し合わせることにより筆跡に応じた距離を演算する距離演算手段
として前記電子ペンを機能させることを特徴とするプログラム。 - 地図エリアとコード化パターンとが重ねて印刷された媒体を読み取る電子ペンにより実行されるプログラムであって、
前記媒体の接触状態を検出する接触検出手段、
前記接触検出手段によって接触状態が検出されている間、前記コード化パターンを局所的に撮像して、その位置座標を演算する位置座標演算手段、
前記位置座標演算手段によって演算された複数の位置座標に基づいて、電子ペンがなぞったときの線分に対応する近似ラインを求め、地図エリアを細かく分割するように設定されそれぞれが高さ情報を持つ複数の微小領域から近似ラインが通る微小領域を抽出し、抽出した微小領域のうちの隣り合う2つの微小領域の中心点同士を直線で結び、その隣り合う2つの微小領域が有する高さ情報により直線の長さを補正し、補正した各直線の長さを足し合わせることにより前記地図エリア上の筆跡に対応する地表上の距離を演算する距離演算手段
として前記電子ペンを機能させることを特徴とするプログラム。 - コード化パターンが印刷された媒体を読み取るスキャナであって、
前記媒体への接触状態を検出する接触検出手段と、
前記接触検出手段によって接触状態が検出されている間、前記コード化パターンを局所的に撮像して、その位置座標を演算する位置座標演算手段と、
前記位置座標演算手段によって演算された複数の位置座標に基づいて、スキャナがなぞったときの線分に対応する近似ラインを求め、媒体を細かく分割するように設定されそれぞれが高さ情報を持つ複数の微小領域から近似ラインが通る微小領域を抽出し、抽出した微小領域のうちの隣り合う2つの微小領域の中心点同士を直線で結び、その隣り合う2つの微小領域が有する高さ情報により直線の長さを補正し、補正した各直線の長さを足し合わせることにより筆跡に応じた距離を演算する距離演算手段と
を備えることを特徴とするスキャナ。 - 地図エリアとコード化パターンとが重ねて印刷された媒体を読み取るスキャナであって、
前記媒体への接触状態を検出する接触検出手段と、
前記接触検出手段によって接触状態が検出されている間、前記コード化パターンを局所的に撮像して、その位置座標を演算する位置座標演算手段と、
前記位置座標演算手段によって演算された複数の位置座標に基づいて、スキャナがなぞったときの線分に対応する近似ラインを求め、地図エリアを細かく分割するように設定されそれぞれが高さ情報を持つ複数の微小領域から近似ラインが通る微小領域を抽出し、抽出した微小領域のうちの隣り合う2つの微小領域の中心点同士を直線で結び、その隣り合う2つの微小領域が有する高さ情報により直線の長さを補正し、補正した各直線の長さを足し合わせることにより前記地図エリア上の筆跡に対応する地表上の距離を演算する距離演算手段と
を備えることを特徴とするスキャナ。 - コード化パターンが印刷された媒体を読み取るスキャナにより実行されるプログラムであって、
前記媒体への接触状態を検出する接触検出手段、
前記接触検出手段によって接触状態が検出されている間、前記コード化パターンを局所的に撮像して、その位置座標を演算する位置座標演算手段、
前記位置座標演算手段によって演算された複数の位置座標に基づいて、スキャナがなぞったときの線分に対応する近似ラインを求め、媒体を細かく分割するように設定されそれぞれが高さ情報を持つ複数の微小領域から近似ラインが通る微小領域を抽出し、抽出した微小領域のうちの隣り合う2つの微小領域の中心点同士を直線で結び、その隣り合う2つの微小領域が有する高さ情報により直線の長さを補正し、補正した各直線の長さを足し合わせることにより筆跡に応じた距離を演算する距離演算手段
として前記スキャナを機能させることを特徴とするプログラム。 - 地図エリアとコード化パターンとが重ねて印刷された媒体を読み取るスキャナにより実行されるプログラムであって、
前記媒体への接触状態を検出する接触検出手段、
前記接触検出手段によって接触状態が検出されている間、前記コード化パターンを局所的に撮像して、その位置座標を演算する位置座標演算手段、
前記位置座標演算手段によって演算された複数の位置座標に基づいて、スキャナがなぞったときの線分に対応する近似ラインを求め、地図エリアを細かく分割するように設定されそれぞれが高さ情報を持つ複数の微小領域から近似ラインが通る微小領域を抽出し、抽出した微小領域のうちの隣り合う2つの微小領域の中心点同士を直線で結び、その隣り合う2つの微小領域が有する高さ情報により直線の長さを補正し、補正した各直線の長さを足し合わせることにより前記地図エリア上の筆跡に対応する地表上の距離を演算する距離演算手段
として前記スキャナを機能させることを特徴とするプログラム。
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JP2007240415A JP4849043B2 (ja) | 2007-09-18 | 2007-09-18 | 電子ペン及びスキャナ並びにそれらに用いられるプログラム |
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JP2007240415A JP4849043B2 (ja) | 2007-09-18 | 2007-09-18 | 電子ペン及びスキャナ並びにそれらに用いられるプログラム |
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