JP4848786B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング電源装置(DC−DCコンバータ等)に関し、特に、スイッチング電源装置の過負荷保護(過電流保護)機能に対し、広い入力電圧範囲に対応した補正手段を有するスイッチング電源装置に関する。
図7は、従来のスイッチング電源装置(DC−DCコンバータ)の構成例と、その過負荷保護の例を示す図である。
図7に示すスイッチング電源装置では、電源端子VDDin−COM間に直流電源10により直流入力電圧VDDが印加され、該電源端子VDDin−COM間に、トランスT1の1次側巻線W1と、スイッチング素子Q1と、電流検出抵抗Rとが直列に接続される。そして、制御回路CNTによりスイッチング素子Q1をスイッチング制御する。スイッチング素子Q1がオンすると、「直流電源10→トランスT1の1次側巻き線W1→スイッチング素子Q1→電流検出抵抗R→直流電源10」の経路で電流が流れる。すなわち、直流入力電圧VDD(以下、単に「入力電圧VDD」とも言う)がトランスT1の1次側巻き線W1に印加される。これにより、トランスT1の1次側巻線W1に三角波状の励磁電流が流れ、トランスT1に磁気エネルギーが蓄えられる。
スイッチング素子Q1のオン時間は、フォトカプラPCのフィードバック信号により決定される。フォトカプラPCのフィードバック信号は、2次側の出力電圧Voを出力電圧検出回路21にて検出して、基準電圧と比較した誤差信号であり、フォトカプラPCを介して2次側から1次側の制御回路CNTに伝達される。これにより、2次側の出力電圧Voを一定に保つように制御される。なお、フォトカプラPCは、発光ダイオード部(PC−D)と、受光トランジスタ部(PC−TR)とで構成されたものである。また、スイッチング素子Q1がオフすると、トランスT1の2次側巻線W2からは、トランスT1に蓄えられていた磁気エネルギーが、出力の整流ダイオードD21と平滑コンデンサC21を介して、出力側の負荷22に放出される。なお、3次側巻線W3の出力は、ダイオードD2とコンデンサC2により平滑され、電圧信号として制御回路CNTのVa端子に送られる。また、制御回路CNTのVa端子には抵抗R10を通して、入力電圧VDDが接続されている。
ところで、図7に示すスイッチング電源装置2では、過負荷保護(過電流保護)のために、スイッチング素子Q1に直列に接続された電流検出抵抗Rと、過電流を検出するための比較器CMP1と、過電流検出用の基準電圧Vref1とを有している。
電流検出抵抗Rが検出した電流検出信号と、基準電圧Vref1とを比較器CMP1で比較し、電流検出信号が基準電圧Vref1を超えた時、比較器CMP1は制御回路CNTにスイッチング素子Q1を遮断(オフ)する遮断信号を出力し、制御回路CNTは前記遮断信号によりスイッチング素子Q1の制御端子に低レベルの駆動信号を出力することで、スイッチング素子Q1を遮断する。
しかし前述の電流検出信号が基準電圧Vref1を超えてからスイッチング素子Q1が遮断されるまでの一連の動作は、わずかではあるが遅れを有しており、実際にスイッチング素子Q1に流れる電流は、基準電圧Vref1で指定している電流より高い電流値で遮断される。入力電圧VDDが低いときはスイッチング素子Q1に流れる電流の増加率が小さいため基準電圧Vref1の指定している電流と、遮断までの遅れを含む実際に遮断される電流との差は小さいが、入力電圧VDDが高くなるとスイッチング素子Q1に流れる電流の増加は大きくなるため、基準電圧Vref1の指定している電流と実際に遮断される電流との差は大きくなる。
出力電力Woは次の式に表される通り、電流の2乗に比例して大きくなるため入力電圧VDDが高くなると実際に遮断されるスイッチング素子Q1の電流は大きくなるため、過電流時の出力電流は大きくなる。
Wo=(1/2)L・I・f、ここで、fはスイッチング周波数である。
そのため、スイッチング電源において、スイッチング素子Q1の過電流検出値を固定値とすると、2次側出力が過負荷になった時の出力特性は、図8に示すように、(a)低入力電圧時、(b)高入力電圧時のように入力電圧に大きく依存する。
その結果、入力電圧が高い時には出力電流が大きくなるために2次側巻線、及び2次整流回路の各素子に電流に起因する大きなストレスを発生し、1次側の各素子に対しては、スイッチング素子Q1のオン時は該スイッチング素子Q1に流れるピーク電流が増大し、スイッチング素子Q1のオフ時は、電流の増大によりスイッチング素子Q1のオフした時のトランスから発生するサージ電圧が大きくなり、スイッチング素子Q1への電圧ストレスが大きくなる。そのため定格(過電流や耐電圧の定格)の大きな素子を使用する必要があるために形状の大型化や、高コストの要因となっていた。
その対策として、入力電圧VDDが高くなったときは、電流検出回路の出力信号に入力電圧検出回路の出力を重畳し、入力電圧が高いときは小さい過電流検出値でスイッチング素子Q1を遮断するように入力電圧による補正をかけることが知られている。
図7に示す従来技術の例では、抵抗R2、R3によって入力電圧VDDを検出し、ツェナーダイオードD1、抵抗R1が入力電圧VDDによる過電流保護回路の補正回路に相当する。この従来技術の入力電圧補正の動作を図7に基づいて説明する。
電流検出抵抗Rの電圧降下VR、ツェナーダイオードD1の降伏電圧をVD1とした場合に、抵抗R2、R3による電圧分割と前記ツェナーダイオードの降伏電圧VD1とによって決まり、次の式で表される入力電圧VDD1よりも、入力電圧VDDが大きいときは、VDDとVDD1とR2によって決まる電流により、抵抗R1と電流検出抵抗Rに電圧降下VR1を発生させる。
VDD1=VD1×(R2+R3)/R3、(一般に抵抗R1>>抵抗Rの関係にあるため、入力電圧補正回路に流れる電流による抵抗Rでの電圧は無視することができる)。
過電流検出用比較器CMP1にとっては、電流検出抵抗Rの電圧降下VRに対し、VR1が加えられることにより、いわば、入力電圧VDDが高いときは、基準電圧Vref1を電圧VR1の分差し引くことになる。このため、入力電圧VDDが高いときは、スイッチング素子Q1を流れる電流が小さい電流(補正を掛けない場合よりも小さい電流)で、比較器CMP1がスイッチング素子の遮断信号を出力するようになり、過負荷時の出力電力が入力電圧に依存しなくなる。例えば、図8の(c)に示す特性のように、入力電圧に対する補正をかけ、入力電圧に依存しないようにできる。
しかしこの方法では、入力電圧VDDを検出する入力電圧検出回路が必要となること、さらに入力電圧検出回路の消費電力が問題となるため、トランスの第3の巻線を使用して、スイッチング素子のオン時の3次側巻線に現れる1次側巻線と3次側巻線の比で決まる電圧で、入力電圧を検出し入力電圧補正を行なうことが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−343900号公報
上述したような従来技術の補正方法を集積回路に組み込んだ場合は、入力電圧を検出して、スイッチング素子に流れている電流検出値に重畳することによる問題点、例えば、入力電流補正用抵抗R1を集積回路に組み込んだ場合は、電流検出値と入力電圧補正値の入力端子が共々必要になるといった問題点、或いは入力端子を削減するために補正用抵抗R1を集積回路の外部に出すことによる外付け部品の増加、そして入力電圧を直接検出する場合は入力電圧検出用の抵抗分圧器が必要になるという問題点が生じていた。また、トランスの巻線電圧を検出する場合は、スイッチング素子のオン時の巻線電圧を検出するためのダイオードが必要となり、外付け部品の更なる増加といった問題点が生じていた。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、入力電圧を直接検出することなく、また、集積回路の外付け部品や或いは集積回路の端子数を増やすことなく、より簡単な構成により、過負荷時の出力電流が入力電圧に依存しないようにすることができる、スイッチング電源装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のスイッチング電源装置は、直流電源に1次側巻線が接続される、少なくとも1次側巻線と2次側巻線を有するトランスと、前記トランスの1次側巻線に直列に接続され前記直流電源から前記トランスの1次側巻線に電流を流すためのスイッチング素子と、前記スイッチング素子に流れている電流を検出する電流検出回路と、前記トランスの2次側巻線に接続された整流平滑回路と、前記整流平滑回路の出力電圧が所定の電圧となるように前記スイッチング素子をオン・オフ制御すると共に、前記スイッチング素子に流れる電流が過電流検出点を超えた場合に前記スイッチング素子をオフして過電流保護を行うスイッチング素子制御回路とを有するスイッチング電源装置において、前記電流検出回路の電流検出信号を基に、前記スイッチング素子に流れる電流の傾きを検出する電流変化検出回路と、前記電流変化検出回路の出力信号を基に、前記スイッチング素子に流れる電流の過電流検出点を補正する過電流検出点補正回路とを備えることを特徴とする。
このような構成により、トランスの1次側巻線に接続されたスイッチング素子に流れる電流を計測し、このスイッチング素子に流れる電流の傾き(電流増加の割合)を検出することにより、入力電圧の高低を検出する。そして、入力電圧の高低に応じて、スイッチング素子制御回路における過電流検出点の補正を行なう。すなわち、トランスの1次側巻線のインダクタンス(L1)と、スイッチング素子に流れる電流(ID)と、入力電圧(VDD)と、時間(t)との関係は、概略「VDD=L1×ID/t」、となり、インダクタンスを固定値とすると、所定の時点のスイッチング素子の電流を検出し、電流の傾きを検出することにより入力電圧(VDD)を検出することができる。
これにより、入力電圧を直接或いはトランスの巻線から検出することなく、入力電圧に対する過電流検出点の補正が可能となる。このため、制御部に必要となる追加回路は、集積回路内に容易に組み込むことができる素子で構成できるので、集積回路の外付け部品点数や電力損失が削減される。また、集積回路の端子をこのために追加する必要が無いといった効果がある。
また、本発明のスイッチング電源装置は、前記電流変化検出回路は、前記スイッチング素子制御回路が前記スイッチング素子に対しオン信号の出力を開始した後の所定時間の経過後に、前記スイッチング素子を流れる電流値が所定の基準値よりも小さいか否かを判定すると共に、所定の基準値よりも小さい場合に、過電流検出点の補正用の信号を出力する手段を備え、前記過電流検出点補正回路は、前記電流変化検出回路から過電流検出点の補正用の信号を受信した場合に、過電流検出点の基準値を、所定の値だけ高く設定する手段を備えることを特徴とする。
このような構成により、スイッチング素子制御回路がスイッチング素子に対しオン信号の出力を開始した後に、例えば、タイマ等により所定時間を計時し、所定時間の経過後に、スイッチング素子を流れる電流値が所定の基準値よりも小さいか否かを判定する。所定の基準値よりも小さい場合は、電流の傾きが小さい(入力電圧が低い)と判定し、過電流検出点の基準値を、所定の値だけ高くする。
これにより、入力電圧を直接或いはトランスの巻線から検出することなく、簡単な構成で、入力電圧による過電流検出点の補正が可能となる。
また、本発明のスイッチング電源装置は、前記電流変化検出回路は、前記スイッチング素子制御回路が前記スイッチング素子に対しオン信号の出力を開始した後の所定時間の経過後に、前記スイッチング素子を流れる電流波形を微分することにより、該スイッチング素子に流れている電流の傾きを検出する手段を備えることを特徴とする。
このような構成により、スイッチング素子に流れる電流波形を微分することにより入力電圧を検出する場合に、例えば、スイッチング素子がオンすると同時にタイマ等により所定時間を計時を開始し、所定時間の経過後に、電流波形の微分を行う。
これにより、スイッチング素子のターンオン時のスイッチングノイズの影響を受けることなく、電流の波形の微分を行うことができる。
また、一例としてのスイッチング電源装置は、前記電流変化検出回路は、前記スイッチング素子制御回路が前記スイッチング素子に対してオン信号を出力している期間の中の第1の時点から第2の時点までの所定の期間において、第1の時点にスイッチング素子を流れる電流値と、第2の時点にスイッチング素子に流れる電流値との差からスイッチング素子に流れている電流の傾きを検出する手段を備えることを特徴とする。
このような構成により、スイッチング素子のオン期間中(スイッチング素子に流れる電流の増加期間中)の、第1の時点にスイッチング素子に流れている電流値と、第2の時点にスイッチング素子に流れる電流値を検出し、その差からスイッチング素子に流れている電流の傾きを検出し、この傾きから入力電圧の高低を検出し、入力電圧に応じた過電流検出点の補正を行う。
これにより、入力電圧を直接或いはトランスの巻線から検出することなく、入力電圧による過電流検出点の補正が可能となる。このため、制御部に必要となる追加回路は、集積回路内に容易に組み込むことができる素子で構成できるので、集積回路の外付け部品点数や電力損失が削減される。また、集積回路の端子をこのために追加する必要が無いといった効果がある。
また、一例としてのスイッチング電源装置は、前記電流変化検出回路は、前記スイッチング素子制御回路がスイッチング素子に対しオン信号を出力している期間の中の、任意の時点のスイッチング素子を流れる電流波形を微分することによりスイッチング素子に流れている電流の傾きを検出する手段を備えることを特徴とする。
このような構成により、スイッチング素子に流れている電流を微分することにより電流の傾きを求め、この電流の傾きから入力電圧を検出し、過電流検出点の補正を行う。
これにより、入力電圧を直接或いはトランスの巻線から検出することなく、スイッチング素子に流れる電流を微分するだけで、入力電圧を検出できるようになり、入力電圧による過電流検出点の補正が可能となる。このため、制御部に必要となる追加回路は、集積回路内に容易に組み込むことができる素子で構成できるので、集積回路の外付け部品点数や電力損失が削減される。また、集積回路の端子をこのために追加する必要が無いといった効果がある。
本発明のスイッチング電源装置においては、入力電圧を直接或いはトランスの巻線から検出することなく、入力電圧による過電流検出点の補正が可能となる。このため、制御部に必要となる追加回路は、集積回路内に容易に組み込むことができる素子で構成できるので、集積回路の外付け部品点数や電力損失が削減される。また、集積回路の端子をこのために追加する必要が無いといった効果がある。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
最初に、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明のスイッチング電源装置の第1の構成例を示す図である。図1に示すスイッチング電源装置1Aの構成例は、スイッチング素子に電流が流れはじめてから所定の時間後の電流値が所定の基準値以上か未満かにより、スイッチング素子に流れる電流の傾き(電流増加の割合)を判定することにより、入力電圧の高低を検出する構成例である。
最初に、スイッチング素子の電流の傾きで入力電圧を検出する原理について説明する。
図1に示すスイッチング電源装置1Aにおいて、直流電源10から入力電圧VDDが印加され、スイッチング素子Q1がONの期間、トランスT1の1次側巻線W1を通してスイッチング素子Q1にスイッチング電流IDが流れる。スイッチング電流IDは、電流検出抵抗Rの電圧降下VR=R×IDとして検出され、比較器CMP1、CMP2に入力される。比較器CMP1は過電流検出用であり、比較器CMP2は入力電圧検出用である。
トランスT1の1次側巻線W1のインダクタンスL1と、1次側巻線W1に印加される電圧VL1は、次の式で表される。
VL1=VDD−(RDS(ON)十R)×ID、
ここで、RDS(ON)はスイッチング素子Q1のオン抵抗とする。
一般にスイッチング素子のオン抵抗RDS(ON)と電流検出抵抗Rの抵抗値は小さく、ここでの電圧(RDS(ON)+R)×IDは、入力電圧VDDに比較して極めて小さいために無視すると、巻線W1のインダクタンスL1に印加される電圧VL1は、
VL=VDD、となり、スイッチング素子Q1に流れる電流IDは、
ID=VDD×t/L1、
(ここで、tは時間(sec))、となる。
上の式の関係が有るので、スイッチング素子の電流IDの傾斜(電流増加の割合)は、入力電圧VDDに比例しトランスT1の1次側巻線W1のインダクタンスL1に反比例する。
上式を変形すると入力電圧VDDは、
VDD=L1×ID/t、
となり、インダクタンスL1を所定の固定値とすると、所定の時点のスイッチング素子Q1の電流IDを検出することにより入力電圧VDDを検出することができる。
次に、図1に示すスイッチング電源装置1Aの構成について説明する。
図1において、電流検出抵抗Rの一端は過電流検出用の比較器CMP1の非反転入力端子(+)に接続されている。また、比較器CMP1の反転入力端子(−)は電圧可変型の基準電圧Vref1に接続されている。比較器CMP1の出力信号は、負荷22への出力電圧を所定の電圧に制御するためにスイッチング素子Q1のオン・オフを制御する、制御回路CNTの過電流入力端子OCに接続される。OC端子に信号が入力されると、スイッチング素子Q1はオンからオフに切り替えられる。
さらに、電流検出抵抗Rの一端はスイッチング素子Q1の電流の傾斜を検出するために、比較器CMP2の反転入力端子(−)に接続されている。比較器CMP2の非反転入力端子(+)にはスイッチング素子Q1の電流と比較する基準電圧Vref2が接続されており、比較器CMP2の出力はD型フリップフロップFF1のD入力端子に接続されている。フリップフロップFF1のリセット端子Rには、制御回路CNTの出力Vgが、インバータINV(論理反転回路)及びエッジ検出回路ED2を介して接続されており、エッジ検出回路ED2の出力がフリップフロップFF1のリセット信号となる。
フリップフロップFF1のクロック入力端子Cには、制御回路CNTの出力Vgが、タイマTIM及びエッジ検出回路ED2を介して接続されており、エッジ検出回路ED2の出力がフリップフロップFF1のクロック信号(データラッチ信号)となる。フリップフロップFF1の反転出力端子Qバー(Qの反転論理信号)は可変な基準電圧Vref1の制御端子に接続されており、Qバー端子からLレベル信号が出力されると、可変基準電圧Vref1の基準電圧値が変更される(ΔVref1だけ増加する)。
図2は、図1に示すスイッチング電源装置1Aにおける、低入力電圧時と、高電圧入力時の動作について説明するための図である。図2(A)は、低入力電圧時の動作を示す図であり、図2(B)は、高入力電圧時の動作を示す図である。
最初に、図2(A)を参照して、低入力電圧時の動作について説明する。
図2(A)の時刻t1において、制御回路CNTのVg出力が高レベルになりスイッチング素子Q1をオンして電流が流れ始める。電流検出抵抗Rの端子間電圧VRと比較器CMP2の基準電圧Vref2を比較し、電流検出抵抗Rの端子間電圧VRが基準電圧Vref2より小さいときはFF1のD端子に高レベル信号(以下Hレベル)が印加される。また、制御回路CNTのVg出力が高レベルになるとタイマTIMが計時動作を開始する。
時刻t2において、タイマTIMの計時が完了すると、該タイマTIMの出力がHレベルからLレベルに変化し、このタイマTIMに接続されたエッジ検出回路ED2が、タイマTIMの出力がHレベルからLレベルに変化したことを検出し、エッジ検出パルスを出力する。このエッジ検出回路ED2から出力されたパルスは、FF1のクロック入力端子Cに印加される。
入力電圧が低い時は、クロックが印加された時、FF1のD端子に印加されているCMP2の出力CMP2outはHレベルであるので、FF1のD端子にはHレベルが入力され、FF1の出力QバーはLレベルになる。FF1のQバー出力から可変基準電圧Vref1の制御端子にLレベルの信号が印加されると、可変基準電圧Vref1が、ΔVref1だけ高い基準電圧に変更される。
時刻t3において、端子間電圧VRが基準電圧Vref2よりも大きくなると、CMP2の出力はHレベルからLレベルに変化する。この時点ではFF1のクロック信号が無いためFF1の出力は変化しない。
時刻t4において、スイッチング素子Q1の電流による抵抗Rの端子電圧がΔVref1だけ高くなったVref1に達すると、比較器CMP1の出力がLレベルからHレベルに変わり、制御回路CNTのOC端子にHレベルが印加され、制御回路CNTの出力端子VgはLレベルに切り替わり、スイッチング素子Q1はオフする。同時に、制御回路CNTの出力端子Vgの出力がLレベルに切り替わると、インバータINV、エッジ検出回路ED1を介してFF1のリセット端子Rにリセット信号が印加されFF1はリセットされる。
以上の動作により、1周期毎にスイッチング電流IDの傾斜によって入力電圧VDDを検出し、過電流値を補正することが可能になる。
次に、図2(B)を参照して、高入力電圧時の動作について説明する。
時刻t1において、制御回路CNTのVg出力が高レベルになりスイッチング素子Q1をオンして電流が流れ始める。また、制御回路CNTのVg出力が高レベルになるとタイマTIMが計時動作を開始する。
比較器CMP2では、電流検出抵抗Rの端子間電圧VRと基準電圧Vref2を比較し、端子間電圧VRが基準電圧Vref2より小さいときはFF1のD端子に高レベル信号(Hレベル)を印加する。
時刻t3´において、端子問電圧VRが基準電圧Vref2よりも大きくなると、CMP2の出力はHレベルからLレベルに変化する。
時刻t2において、タイマTIMの計時が完了すると、該タイマTIMの出力がHレベルからLレベルに変化し、このタイマTIMに接続されたエッジ検出回路ED2が、タイマTIMの出力がHレベルからLレベルに変化したことを検出し、エッジ検出パルスを出力する。このエッジ検出回路ED2から出力されたパルスは、FF1のクロック入力端子Cに印加される。
入力電圧が高い時は、FF1のクロック入力端子にパルスが印加された時、FF1のD端子に印加されているCMP2の出力CMP2outはLレベルであるので、FF1にはLレベルが入力され、FF1の出力QバーはHレベルのまま変化しない。FF1のQバー出力がHレベルで変化しないため、可変基準電圧Vref1は元のままで変化しない。
時刻t4において、スイッチング素子の電流による抵抗Rの端子電圧がVref1に達すると、比較器CMP1の出力がLレベルからHレベルに変わり制御回路CNTのOC端子にHレベルが印加され、制御回路CNTの出力端子VgはLレベルに切り替わり、スイッチング素子Q1はオフする。同時に、制御回路CNTの出力端子Vgの出力がLレベルに切り替わると、インバータINV、エッジ検出回路ED1を介してFF1のリセット端子Rにリセット信号が印加されFF1はリセットされる。
以上の動作により、1周期毎にスイッチング電流IDの傾斜によって入力電圧VDDを検出し、過電流値を補正する事が可能になる。
なお、第1の実施の形態において、前述の電流変化検出回路は、図1に示す、電流検出抵抗R、基準電圧Vref2、及び比較器CMP2等が相当し、過電流検出点補正回路は、図1に示すフリプフロップFF1、及び可変基準電圧Vref1等が相当する。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態においては、スイッチング素子Q1を導通させて電流が流れ始めてから、所定の時間後におけるスイッチング素子Q1の電流値を基準電圧と比較することにより、電流の傾き(電流増加の割合)が大きいか小さいかの判別を行い、小さい場合に過電流検出用の基準電圧Vref1の電圧を切り替える(ΔVref1だけ増加させる)ようにしている。このように、第1の実施の形態では、過電流検出用基準電圧Vref1の2値の切換による過電流保護回路の例であったが、基準電圧Vref2、比較器CMP2、フリップフロップFF1、基準電圧Vref1を複数用意し、多値の切換としてもよい。さらに、入力電圧の変化に合わせて連続的に過電流検出用の基準電圧を変化させても良い。
本発明の第2の実施の形態では、過電流検出用の基準電圧Vref1を連続的に変化させる場合の例について説明する。
図3は、本発明のスイッチング電源装置の第2の構成例を示す図であり、図4は、各部の動作波形を示す図である。以下、図3及び図4を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図3に示すスイッチング電源装置1Bにおいて、スイッチング電流IDは、電流検出抵抗Rの端子間電圧(VR=R×ID)として検出され、端子間電圧VRは電流検出用比較器CMP1、アンプAMP1に入力される。
比較器CMP1は過電流検出用であり、アンプAMP1はコンデンサC3と抵抗R6とで電流波形の傾きを検出するための微分回路を構成し、所定の傾きでスイッチング素子の電流が増大すると所定の電圧が出力される電流変化検出回路を構成している。
微分用コンデンサC3の一端は電流検出抵抗Rの一端に接続され、C3の他端はアンプAMP1の反転入力端子(−)に接続されている。アンプAMP1の反転入力端子(−)と出力端子は抵抗R6で接続されている。非反転入力端子(+)は入力電源端子の他端子COMに接続されている。アンプAMP1の出力端子は抵抗R5を介して比較器CMP1の反転入力に接続され、さらに基準電圧Vref1は抵抗R4を介して比較器CMP1の反転入力(−)に接続されている。
このような構成により、入力電圧VDDが高くなると、スイッチング素子Q1の導通時にスイッチング素子Q1に流れる電流(電流ID)の増加率は大きくなり、電流検出抵抗Rの端子電圧の傾きは急になる。その電圧を、C3を介してAMP1の反転入力端子に入力すると、コンデンサC3に流れる電流はスイッチング素子Q1に流れる電流(ドレイン電流ID)の増加率に比例するために、アンプAMP1の出力電圧は電流に比例した負の電圧が出力される。基準電圧Vref1はアンプAMP1の負の出力電圧と分圧され、Vref1より低い電圧が比較器CMP1の反転入力端子(−)に過電流の基準電圧として印加される。このため、入力電圧VDDが高くなるほどドレイン電流の増加率は急になり、アンプAMP1の負の出力電圧は大きくなるため比較器CMP1の基準電圧として働く反転入力端子電圧は低くなる。
例えば、図4(A)および図4(B)の時刻t1において、制御回路CNTから出力Vgが出力され、スイッチング素子Q1がオンし、電流IDが流れ始める。そして、微分回路(AMP1)からスイッチング素子Q1に流れる電流の傾きに比例した電圧が出力される。
図4(A)に示すように、入力電圧VDDが低いときはスイッチング素子の電流の傾きが緩やかであるため、微分回路(AMP1)の出力電圧は負の小さい電圧(Vamp(L))となる。一方、図4(B)に示すように、入力電圧が高いときはスイッチング素子Q1の電流の傾きが急になるため、微分回路(AMP1)の出力電圧は負の大きい電圧(Vamp(H))となる。
微分回路(AMP1)の出力と基準電圧Vref1とで、過電流検出回路の比較器CMP1の過電流基準電圧を、電流IDが緩やかなときは微分回路(AMP1)の出力が小さいΔVref1(L)の分を基準電圧Vref1より差し引いた電圧で決定し、電流IDが急なときは微分回路の出力が大きいΔVref1(H)分を基準電圧Vref1より差し引いた電圧で決定する。
これにより、入力電圧VDDが高くなるほど、CMP1の反転入力端子(−)に印加される過電流検出用基準値は低くなり、入力電圧VDDによって過電流点の補正が可能となる。
なお、第2の実施の形態において、前述の電流変化検出回路は、図3に示す、電流検出抵抗R、コンデンサC3、抵抗R6、及びアンプAMP1等が相当し、過電流検出点補正回路は、アンプAMP1、抵抗R5、抵抗R4、及び基準電圧Vref1等が相当する。
[第3の実施の形態]
第2の実施の形態では、電流検出抵抗Rの端子電圧VRを微分することによって過電流検出用比較器CMP1の基準電圧を低減する低減値を検出したが、スイッチング素子Q1のターンオン時のサージ電流によるノイズ成分による影響を低減するために、第3の実施の形態では、スイッチング素子Q1がオンしている期間の中で任意の期間、微分回路を働かせないよう入力を切り離すスイッチSWとその駆動回路を設けている。
図5は、本発明のスイッチング電源装置の第3の構成例を示す図あり、スイッチング電源装置1Cの具体的な回路構成例を示したものである。また、図6は、各部の動作波形を示す図である。以下、図5および図6を参照して、第2の実施の形態との差のみについて説明する。
図5に示すスイッチング電源装置1Cにおいては、電流検出抵抗Rと微分回路を構成するコンデンサC3との間にスイッチSWを設ける。また、制御回路CNTの出力信号VgをAND回路の一方の入力端子とタイマTIMの入力端子に接続し、タイマTIMの出力はインバータINVを介してAND回路の他方の入力端子に接続する。AND回路の出力はスイッチSWのオン・オフを制御する制御端子に接続する。
このような構成により、制御回路CNTの出力端子Vgがスイッチング素子Q1の制御端子にオン信号を出力している期間の中の、スイッチング素子Q1がオンしてからタイマTIMで決定される所定の時間の間、スイッチSWを遮断することによりスイッチング素子のターンオン時のサージ電流等によるノイズを遮断することができる。
図6(A)の時刻t1において、制御回路CNTから出力Vgが出力され、スイッチング素子Q1がオンし、電流IDが流れ始める。同時にタイマTIMが起動される。タイマTIMが動作している間はAND回路の出力が出ないため微分回路のスイッチSWは遮断されており、微分回路の出力は発生しない。
時刻t2において、タイマTIMの計時動作が完了すると、AND回路の出力端子に出力(Hレベル)が発生する。AND回路の出力信号を受信したスイッチSWは導通し微分回路(AMP1)は動作し始める。微分回路の出力はスイッチング素子に流れる電流の傾きに比例した電圧が出力される。
図6(A)に示すように、入力電圧VDDが低いときはスイッチング素子の電流の傾きが緩やかであるため、微分回路(AMP1)の出力電圧は負の小さい電圧(Vamp(L))となる。一方、図6(B)に示すように、入力電圧が高いときはスイッチング素子Q1の電流の傾きが急になるため、微分回路(AMP1)の出力電圧は負の大きい電圧(Vamp(H))となる。
微分回路(AMP1)の出力と基準電圧Vref1とで、過電流検出回路の比較器CMP1の過電流基準電圧を、電流IDが緩やかなときは微分回路(AMP1)の出力が小さいΔVref1(L)の分を基準電圧Vref1より差し引いた電圧で決定し、電流IDが急なときは微分回路の出力が大きいΔVref1(H)分を基準電圧Vref1より差し引いた電圧で決定する。
時刻t3において、スイッチング素子Q1を流れる電流IDが時刻t2で決定された過電流基準電圧を超えると、比較器CMP1の出力はHレベルに反転し、制御回路CNTの過電流入力端子OCにHレベル信号を印加する。制御回路CNTは出力端子Vgの出力をHレベルからLレベルに切換、スイッチング素子Q1を遮断する。
これにより、スイッチング素子Q1のターンオン時のサージ電流によるノイズ成分が、微分回路に与える影響を低減することができる。
なお、第3の実施の形態において、前述の電流変化検出回路は、図5に示す、電流検出抵抗R、スイッチSW、コンデンサC3、抵抗R6、及びアンプAMP1等が相当し、過電流検出点補正回路は、アンプAMP1、抵抗R5、抵抗R4、及び基準電圧Vref1等が相当する。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上述した構成と動作により、スイッチング電流の傾斜によって、入力電圧を直接或いはトランスの巻線から検出することなく、入力電圧による過電流検出点の補正が可能となる。これにより、制御部に必要となる追加回路は、第1の実施の形態では比較器CMP2、フリップフロップFF1などであり、第2の実施の形態においてもアンプと小さなコンデンサ、抵抗といった集積回路内に容易に組み込むことができる素子で構成されているため、集積回路の外付け部品点数や電力損失が削減されることと、集積回路の端子をこのために追加する必要が無いといった格別な効果がある。
なお、本発明は上記実施の形態の例に限定されるものではなく、さまざまな実施の形態が考えられる。
例えば、第1の実施の形態、第2の実施の形態では、スイッチング素子の電流がゼロから電流が流れ始める絶縁型スイッチング電源を示したが、スイッチング素子の電流がゼロ以外でも流れ始める連続モードの場合であっても同様に実施することができ、同様の効果が得られる。
また、入力電圧VDDに接続されるトランスの1次側巻線と負荷に出力する2次側巻線により、1次側と2次側とを絶縁する絶縁型でなくてもよい。例えば力率改善回路を含む、昇圧型スイッチング電源で有っても同様に実施することができ、同様の効果がえられる。
さらに、微分回路の出力と基準電圧Vref1との間にサンプルアンドホールド回路を挿入しても良い。その場合は、入力電圧が変化したときだけ過電流検出用基準値は変化することになる。
また、第1、第2、および第3の実施の形態においては、アナログ的に処理する回路の構成例を示したが、アナログ−デジタル変換器を有するマイクロコンピュータを使用するなどデジタル的に電流IDの傾きを検出しても良いし、微分しても良い。
また、実施の形態では、過電流検出用比較器CMP1の基準電圧を電流IDの傾きで変化させたが、電流IDの電流検出抵抗Rから比較器CMP1の入力間に可変型分圧回路を接続し、電流IDの傾きで分圧比を変化させても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明のスイッチング電源装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明においては、入力電圧を直接或いはトランスの巻線から検出することなく、入力電圧による過電流検出点の補正ができる。このため、制御部に必要となる追加回路は、集積回路内に容易に組み込むことができる素子で構成できるので、集積回路の外付け部品点数や電力損失が削減され、集積回路の端子をこのために追加する必要が無いといった効果があるので、本発明はスイッチング電源装置等に有用である。
本発明のスイッチング電源装置の第1の構成例を示す図である。 図1の回路の各部の動作波形を示す図である。 本発明のスイッチング電源装置の第2の構成例を示す図である。 図3の回路の各部の動作波形を示す図である。 本発明のスイッチング電源装置の第3の構成例を示す図である。 図5の回路の各部の動作波形を示す図である。 従来のスイッチング電源装置の構成例を示す図である。 従来のスイッチング電源装置の電源出力過負荷特性を示す図である。
符号の説明
1A、1B、1C、2…スイッチング電源装置
10…直流電源
21…出力電圧検出回路
22…負荷
AND…アンド(論理積)回路
AMP1…アンプ
C2、C21…平滑コンデンサ
C3…微分用コンデンサ
CMP1、CMP2…比較器
CNT…制御回路
D1…ツェナーダイオード
D2、D21…整流ダイオード
ED1、ED2…エッジ検出回路
FF1…D型フリップフロップ
INV…インバータ
PC…フォトカプラ
Q1…スイッチング素子
R…電流検出抵抗
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R10…抵抗
SW…スイッチ
T1…トランス
TIM…タイマ
Vref1、Vref2…基準電圧
W1…1次側巻線
W2…2次側巻線
W3…3次側巻線

Claims (2)

  1. 直流電源に1次側巻線が接続される、少なくとも1次側巻線と2次側巻線を有するトランスと、前記トランスの1次側巻線に直列に接続され前記直流電源から前記トランスの1次側巻線に電流を流すためのスイッチング素子と、前記スイッチング素子に流れている電流を検出する電流検出回路と、前記トランスの2次側巻線に接続された整流平滑回路と、前記整流平滑回路の出力電圧が所定の電圧となるように前記スイッチング素子をオン・オフ制御すると共に、前記スイッチング素子に流れる電流が過電流検出点を超えた場合に前記スイッチング素子をオフして過電流保護を行うスイッチング素子制御回路とを有するスイッチング電源装置において、
    前記電流検出回路の電流検出信号を基に、前記スイッチング素子に流れる電流の傾きを検出する電流変化検出回路と、
    前記電流変化検出回路の出力信号を基に、前記スイッチング素子に流れる電流の過電流検出点を補正する過電流検出点補正回路と
    を備え、
    前記電流変化検出回路は、
    前記スイッチング素子制御回路が前記スイッチング素子に対しオン信号の出力を開始した後の所定時間の経過後に、前記スイッチング素子を流れる電流値が所定の基準値よりも小さいか否かを判定すると共に、所定の基準値よりも小さい場合に、過電流検出点の補正用の信号を出力する手段を備え、
    前記過電流検出点補正回路は、
    前記電流変化検出回路から過電流検出点の補正用の信号を受信した場合に、過電流検出点の基準値を、所定の値だけ高く設定する手段
    を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 直流電源に1次側巻線が接続される、少なくとも1次側巻線と2次側巻線を有するトランスと、前記トランスの1次側巻線に直列に接続され前記直流電源から前記トランスの1次側巻線に電流を流すためのスイッチング素子と、前記スイッチング素子に流れている電流を検出する電流検出回路と、前記トランスの2次側巻線に接続された整流平滑回路と、前記整流平滑回路の出力電圧が所定の電圧となるように前記スイッチング素子をオン・オフ制御すると共に、前記スイッチング素子に流れる電流が過電流検出点を超えた場合に前記スイッチング素子をオフして過電流保護を行うスイッチング素子制御回路とを有するスイッチング電源装置において、
    前記電流検出回路の電流検出信号を基に、前記スイッチング素子に流れる電流の傾きを検出する電流変化検出回路と、
    前記電流変化検出回路の出力信号を基に、前記スイッチング素子に流れる電流の過電流検出点を補正する過電流検出点補正回路と
    を備え、
    前記電流変化検出回路は、
    前記スイッチング素子制御回路が前記スイッチング素子に対しオン信号の出力を開始した後の所定時間の経過後に、前記スイッチング素子を流れる電流波形を微分することにより、該スイッチング素子に流れている電流の傾きを検出する手段を
    備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
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